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イタリアのエネルギー事情

2022-03-21 18:37:45 | 政治
Corriere della sera 21 mar 2022

Gas, petrolio, carbone: da chi arriva l’energia per l’Italia? Dalla Russia all’Algeria, la mappa
イタリアのエネルギー事情:ガス、石油、石炭の輸入元はどこか?

今回のロシアのウクライナ侵攻でイタリアはじめ欧州のエネルギー事情の弱さが露わになった。欧州全体では、ガスは55%輸入に頼っていて、2010-2020の間も増加している。また、石油はこの間割合は75%程度で高止まり。不安なレベルだ。

イタリアについて言えば、ガスはイタリアの全エネルギーの40%を占め、その40%がロシアから輸入されている。石油は同様にそれぞれ約30%、10%である。石炭は3.3%しか占めないが、その60%がロシアからだ。ロシアからのガスの輸入を止めるにしても石炭に頼ればそれはロシア以外から輸入しなければならないことになる。

原子力はどうか。先に示したとおり、イタリアの全エネルギーの5分の1がロシア一国に頼っていることになり、現在のウクライナ侵攻についてロシアにはっきりもの申せない理由がある。1970年代の石油ショックのときには、石油からガスと原子力にシフトしたことがあるが、1986年のチェルノビルの事故で原子力は終わり、ガスへの依存がさらに増えた。2011年に再度原子力依存が否定されたものの、原子力由来のエネルギーが13-14%ある。(電気そのものの輸入として)

今後のイタリアが考えなければならない課題だ。

(原文)
https://www.corriere.it/economia/consumi/22_marzo_21/gas-petrolio-carbone-chi-arriva-l-energia-l-italia-russia-all-algeria-mappa-20342f38-a36c-11ec-9af1-c1077f9ccdda.shtml