書き出しがまたまた『高原に列車が走った』の話題で恐縮です。
校長室の一角に、軽高の様々な記録を蓄積した棚があるのですが、別の捜し物でたまたまその棚をいじっていたら、写真のような冊子が出てきました。
表紙に『第四稿 高原に列車が走った(仮題) 東映・高原プロ提携作品』とある、映画の台本です。
中をめくっていくと、制作、プロデュ-サー、原作、脚本、監督の欄には名前が入っているのですが、数ページにわたる登場人物の欄はすべて空欄になっています。
「第四稿」とあるし、登場人物に名前はないし、映画の題名が「仮題」になっているし、どうもできあがった脚本ではなく、制作途中のもののようです。
どういう経緯でこれが校長室にあるのかわかりませんが、創立70周年が3年後に近づいて来ているので、こういう「へーっ?!」というようなものも含めて、色々な資料をさらに蓄積していかないといけないな、と思っているところです。
今日の昼間、ドイツから本校に留学中のナタリーが、所属クラスの担任の宮坂先生の引率で軽井沢中学校に出かけ、英語などの授業で生徒と交流したり、給食を一緒に食べたりしてきました。
軽井沢中学校に勤める先生がナタリーの日本語指導をしてくれていることと、中学校にもドイツからの帰国子女がいる関係で、中学校から交流の申し出があったのです。
中学生にとっていい機会というだけでなく、ナタリーにとっても軽高以外の学校に行き、軽校生以外の生徒と交流をするのは、とてもいい経験になると思います。
ナタリーが中学生にドイツ語の説明をしている場面など、交流の模様を写した写真がトップページに掲載されていますので、ご覧ください。
夕方からは、今年本校の特別講師を務めてくれている周防さんと、一献傾けつつ様々な話をしました。
周防さんは、当り前と言ってしまえばそれまでですが、音楽の歴史的なこと、技術的なこと、映画・ドラマのことなど、自分の専門とする分野にやたら詳しく、「へーっ?1」という話をいくつもしてくれました。
現代の音階は1オクターブをきっちり7等分しているようでいて「ミ」の音が若干ずれているとか、興味深い話をいろいろと伺ったわけですが、中でも一番印象に残っているのは、周防さんが日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞した映画「Shall we ダンス?」の最後のシーンの撮影で、その場にいたところ引っ張り出され、映画の中で女性と社交ダンスを踊っている、という話でした。
周防さんは、社交ダンスはまったくの素人だったそうで、草刈民代さんだとか、竹中直人さんだとか、そうそうたる俳優陣が照明のセッティングなどで待っている時間を利用して自分だけリハーサルをしてから撮影をしたのだそうです。
今度「Shall we ダンス?」を観直す機会があったら、特に周防さんが出演している場面に注目してみてみたいと思いました。
周防さんの特別講義も明日で最終回です。
明日は特段予定がないので、見に行きたいと思っています。