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くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

Dr.コトー診療所2006 第6話

2006-11-17 13:48:38 | ドラマ

奨学金。うまいことを考えましたね。

中高はわからないけれど大抵の大学には制度があるはず。

でも中学のために国から金を引き出すのは難しいのでは?公立があるでしょうし。

いえ私立でも中学・高校の入試でトップ何位までは学費無料というところもあるの。

実際、会社の先輩のお子さんがそれで入りました。

一年目130万が浮いたのでした。

本当先輩もびっくりしてましたが、極端な話、パート主婦だったら一年分に相当しま

すからすごい親孝行な子です。まあ私立に普通に入れるような家庭ですから学費が

浮いてもさほどでもないかも知れませんけどね。ただ、ずっとトップクラスでいるのは

意外とプレッシャー。なんでかって学力の似たような子が入るわけでそのなかでさら

に優位を保つのは本当に大変のようでしたね。

とにかくこれで剛洋は安心して勉強できますね。

あとは成績だね!!

                         

剛洋はコトーに学校を辞めたいと相談していました。

コトーもびっくりでお父さんに相談したかと言っていましたが、そんなところに和田と

ミナが「剛利が本土へ帰った」という話をしてしまいます。

剛洋がいたことに気付かなかったのですが、剛洋も無言で帰ってしまいました。

ところで和田は元気に一歩を踏み出してるようで、いつのまにかアキレス腱が治り

大喜びでタップダンスを踊っていましたね。。。よかったよかった


邦夫がシゲになにやら怒鳴られていますが、トラブルということはないでしょう。

この島は皆、だれでも彼でも大声でずかずか言うのが普通なんです。

そんな邦夫に剛洋は島へ帰ってきたいとついポロっと言ってしまいました。

ひなかと誤解するのですが、もちろんそんなことはなく父の経済状況と成績でしょう。

そして邦夫はタバコを手にする。剛洋にも勧めていますが、断っていました。


ここはコトーの診療室。ゆかりがいますが胃のあたりが張るとおめでたの雰囲気。

でも確信ではないです。そこに星野がめでたいと入ってくるので、おめでたの二乗。

とにかく村長の話を診療室組と漁協組でリレーのように遠距離対話してたのが

爆笑でしたね。つまるところ、それまで村長は何も仕事がなくてこのたびの奨学金制

度を県に認めさせたのが初の仕事のようです。でも大手柄ですよね。

ただ茉莉子は剛利が最近仕事を見つけたので素直に受け取るかどうか心配してい

ました。そう、剛利は粗大ゴミの置き場で何か仕事を見つけていましたね。何をして

いるのかよくわかりませんでした。しかし船を見て心底、乗りたいという顔でした。


邦夫は両親に畑の手伝いをさせられているようですね。本人は船乗りになりたいよ

うですが畑があるから夢は夢のようです。そして剛洋と比較されるのがたまらないと

いうところ。スイカを食べながら腹が痛いというのよ。これが伏線。


次のシーンでは、いきなり赤いバンダナの人に殴られていました。皆さん、ここで

混乱しませんでした?てっきりこの人が邦夫のお父さんかと思ったのですが、先週

おめでたの奥さんがいて、子供は信一がいたはず。でももう一人はまぎれもなくお母

さん。邦夫がタバコに手を出してぽかりとやられたのですが、島という風土がどの子

供も自分の子供同様に扱ってるということなんでしょうね。一瞬わけがわからなくて。

こういうのが好きかどうかは意見が分かれるところですが見ている分には面白いで

すね。邦夫は殴られたものだからつい「剛洋が東京から持ってきた」と誰にでも

ウソとわかるような言い訳をしていましたが、剛洋は黙って下を向くだけでした。

それだけに再びぽかっとやられてちょっとかわいそうな気分です。でもオレの体が

どうなろうと勝手じゃね~かというのがまた伏線です。


走って行く邦夫を追いかける剛洋。追いついた剛洋に邦夫は八つ当たり。自分の

夢が両親に認めてもらえそうにないのが焦りでしょうか。剛洋は東京で楽しくやって

るように見えるのですね。誰もが剛洋に期待するのもやきもちです。だから奨学金

もらえていいな・・ぐらいしか分からないのね。そんなわけで自分の言いたいことを

さっさと言って走り去った邦夫ですが、そこに茉莉子がやってきて再び慰めていま

す。剛洋の事情もさりげなく知らせているのが茉莉子のうまいところです。

両親と一緒に暮らせて幸せなのに、世の中には一緒に暮らしたくてもできない家族

がいっぱいいるんだよ。わかったら父ちゃん母ちゃんに謝るのよ、剛洋にもね。

すぐそこに剛洋がうつむいていました。

そこにいきなり邦夫が苦しみだします。相当痛そうな状態でした。

この子をどうやって診療所まで運んだのか、次は診療所でのシーン。


診断は腹膜炎。これは痛そう!即オペになりました。島の人々が続々と集まります。

ひなの時もそうでしたが誰かが具合が悪いと皆が心配するのがこの島流です。

オペの途中で邦夫の状態が悪化します。熱が41度を超えたのがびっくり。一度中断

して、氷で冷やすのですね。熱を下げるのが当面の課題です。悪性高熱症といって

麻酔に異常反応し筋肉に硬直を起こしたという症状でした。氷嚢をたくさん用意し、

腹部も洗浄するのです。ようやく熱が37・5まで下がり再びオペ。

島の人々が不安をかかえている時でしたが、剛洋はただコトーの仕事を感じて

いました。実際に手術を見てなくてもその緊迫ぶりが非常に伝わります。

こうして剛洋は再び医師になることを決意したのでしょう。


目を覚ました邦夫が言うのはあきおじがスイカ畑の向こうから謝ってこいと

言ってくれた。ちゃんと謝って許してもらえと言うんだとそういう夢をみていたそうで、

コトーがそれはあきおじが助けてくれたということ、あきおじだけでなく島の皆が

ずっと邦夫を祈ってくれてたんだよと言うのです。だから、自分の体だからどうなって

もいいと言ってはいけないと諭しました。邦夫は両親に泣きながらタバコのことを

話していました。そして漁師になりたいことも。ずっとその気持ちを持っていたのに

許してもらえなかったようですが、大病をしたことで邦夫のやりたいことを認めて

もらえたというのはそういうタイミングだったということでしょうか。両親と邦夫が涙

出和解している様子を外で聞いてる剛洋。茉莉子はご飯を誘っています。

ママみたいですよね。そして診療室では和田がコトーにヤシガニラーメンのことを

食べるつもりかと半分懇願のようにも見えますが、ミナが食べたというので二人の

気落ちは大変なものです。ずっとこの青ラベルがどうのとひっぱってきたのですが

とうとうなくなったのね。そんなに美味しいの?食べてみたいですね~~。


そしていよいよ星野は剛利に奨学金の話を切り出しました。

剛洋には話したが剛利に聞かないとならないわけで。電話の向こうで、剛利は

ありがたいといいながら気持ちが揺れています。今仕事を見つけたばかりだ。

しかし島には帰りたい。。いえ、この部分は飲み込んでいましたけど。

ほんとにほんとに気持ちはありがたいが・・。

漁協に行く星野はその通り伝えています。いいほうに考えて、きっと剛利は受け取る

というのが星野の希望的観測。シゲはほっとけといいながら、あのやろうが本土で

野垂れ死にでもすれば剛洋だけでも勝手に助けられるというのです。


しかしシゲは剛利のところにやってきました。やはり気になるのです。落ち着かなく

当たりを見渡し「剛利、楽しいか・・・」背中を向けて顔もロクに見ず・・。

帰ってくんなコノヤロー。オレは陸に上がったおめえの姿なんか見たくなかったよ。

結局何もいえなかったシゲを組合の仲間は責めていますが、そこに剛利が現れ

ました。シゲがやってきたのはやはり剛利の胸には響いていたのです。
 

どんな仕事でもいい、やらせてくれないか。深々と腰を折る剛利。

おめえの仕事なんかここにはねえんだ。表にでろ。

え?と出てみるとそこには剛宝丸の船が。島の人たちで買い戻していたのです。


ふと見ると、剛洋を乗せた剛宝丸が沖に向かっています。

やっぱり親子はこうでなくちゃ。星野がコトーに話しかけています。

そのころ船上の剛利はこの仕事で頑張っていくからと言いました。

剛洋は首にかけたタオルが嬉しい。使ってくれてたんだね。海の色だと思って

買ったんだよ。ああ、わかってたよ。わかってた・・・。

これ以上言わなくても親子は通じ合います。


コトーの往診についていく剛洋。島に生涯をささげた医師の話をしています。

自転車も車もなかった時代に徒歩で往診をしたというエピを聞いて、コトー先生

みたいだねという剛洋。その医師は自分が病気になっても島の人を心配しつづけ

まだ終わってないと往診したそうです。献身的なお医者様。

コトーは剛洋にあげた辞書の話をしました。

剛洋は実はまだ意味がわからないというのです。

  人としていかにあるべきか。

  その道を全うするために大志をいだけ。

実はコトーもわからないといいます。それを探すために医者を続けているのかも。

剛洋も探してみるといいました。一生懸命に探してみると。こうして剛洋は東京に

帰っていきました。新たに医師になる決意をしっかりとつかみました。


そして剛利がコトーのところにやってきます。先週の船のところで背中に傷を

負ったのでした。抜糸をするんですね・・ぞぞっ。剛利はコトーに反省とも贖罪とも

つかない呟きをずらずらと並べています。自分は父親失格だとかみんなに心配か

けたとか。でも黙って聞くコトーはそんなことは右から左に。

  おかえりなさい!


鳴海医師から彩佳の病状を聞いたコトーです。いずれ星野には話さないとなりませ

ん。剛利が島に戻ってきたことを報告するコトーに、よほど嬉しいのね、と彩佳も

返していました。それにしても抗がん剤は脱毛が激しく、とうとう頭をターバンでまい

ています。コトーはとうとう言いました。

  病気の事、お父さんお母さんに伝えたほうがいいのではないでしょうか?

無言の彩佳・・・。

                             

シゲの口の悪さと心のあったかさが相乗効果があって今回はほんとにしみじみ

としました。剛利の職場にやってきて、陸に上がったお前なんかみたくないって

いうのでしたが、帰ってこいと素直に言えないシゲがかえって剛利にはちゃんと

伝わって、自分から素直になって仕事をやらせてほしいといいだすのには感動。

船にもどった剛利はやはり生き生きしていました。

 

剛利と剛洋も口下手な親子で話すこともなく、沈黙が多いし、肝心なことは

何も話さない、だけどちゃんと伝わっているというのがとにかくうまい演出。


剛洋は挫折していた医師への希望がコトーを見ることでまたわきあがってきました。

本当、コトーも「頑張れ」なんて言わなくても、黙ってオペを見せて、往診につれてきて

クラーク博士の話をして。それだけで剛洋の気持ちを戻す事ができた。

すごい人です。


彩佳の映ってるシーンはほんの数秒でしたね。

それでもやっとお顔が見られたわ。

コトーもとうとう切り出しました。

せっかく抗がん剤が効いているならここで思い切って叩き潰してほしいですね。