日本は津波による大きな被害を受けるだろう UFOアガルタのシャンバラ

エーテル界の人類の源郷か?神の国か?天上のエルサレムか?
チャネラーとコンタクティの情報を集めています。森羅万象も!

それを払拭してくれたのが、近年発見された「延命(長寿)遺伝子」です。あらゆる動物実験で、食事の量を4割減らしたほうが、1.5倍長生きすることが証明されたのです。(8)

2024-07-16 19:09:30 | 森羅万象

 

・私たち一般人は、現代のヨガのことは、よくしりません。インターネット情報によると、「第一生命経済研究所の調査によると、日本のヨガ人口は2004年時点では23万程度でしたが、2013年にヨガ人口が100万人を突破したとみられています。健康ヨガブームの影響もあり、2015年には350万人を超えるという予測もあります」とのこと。ヨガ教室も約6000個の教室が登録されているようです。「美容・ダイエット」から「スピリチュアルの充実」へと、ブームのようです。知る人ぞ知る世界のようです。薬でも治らないのなら、最後の手段として「断食」に頼る人も多いのでしょうか。

 

・amazonに「船瀬俊介」といれますと221件の本が分かります。

ウィキペディアWikipedia(フリー百科事典)によると、「船瀬 俊介(ふなせ しゅんすけ、1950年 - )は環境問題を専門とするジャーナリスト、評論家。 2009年6月6日に著書『知ってはいけない!?』が第18回日本トンデモ本大賞を受賞した」とのこと。

 

・異次元世界のアストラル界やエーテル界には都市が存在するといわれます。ヨガは、異星起源のようで、インドに伝えられたようです。ヨガとシャンバラなどの精神世界は結びついているようです。ヨガは、宇宙人の概念のようです。「瞑想」もあらゆる宗教で実践されているようです。現代では、健康法として発展してきますが、本来は、超能力や精神世界のアイデアと結びついているといわれます。

 

・異世界の体験者は、古今東西絶えないそうです。シャンバラは、都市型の超巨大宇宙船だったともいわれます。おそらく、正確に分かりませんが人類に数十万年(?)も進化しているシリウス星人のものなのでしょうか?数十億年とか、永劫の時間のようです。

 

・このような本(『シャンバラからの超レッスン』)は荒唐無稽な内容が多いそうですが、面白い「読み物」として読めばよいのでしょう。内容が「理解不能」という方も多いのでしょうか。「はるかに進化した天使のような宇宙人は、人間の守護霊や背後霊なのだろうか」という理解の仕方もあるようです。「遥かに進化した高次元の高等知性体・異星人は、人間の肉体や精神体に憑依するので誰も識別できない」ともいわれます。アンドロメダ星雲からも異星人が来ているようです。「アセンディド・マスター(高級教師)がガーディアンより、さらに進化した霊的存在の生命体。7人存在し、7色の虹のように輝いている」そうです。アセンディッド・マスターのコンタクティやチャネラーがいるのでしょうか。アセンディッド・マスターのクラスは、シリウスやリラ、プレアデス等の重要な場所にニルヴァーナ(涅槃・天国)から瞬時に移動できるそうです。

 

・シャンバラは異次元に突入した都市型の超巨大宇宙母船のようですが、時空を超えた異次元では「極大を極めれば、極小になる」ということですから、アストラル・トリップでもすればシャンバラに容易に行けるのかもしれません。「夢の中でアストラル・トリップをしてクリスタル・シティでキリストに会った」という欧米のチャネラーが多いそうです。「ペガサス」という著者の同様な本は、他にヒカルランド社から『アセンションへの超導き 不可視の王国<<アストラル界>>へ行こう』、『アセンション・ゲームの手引き書 ドリームランド<<地球>>へ行こう』、『アンドロメダ発!宇宙系自己啓発書』等数冊、出版されています。

 

・リラ星人の超物理学に「極大を極めれば、極小になる。極小を極めれば極大になる」というのがあるそうです。「エイリアン・テクノロジー・リバース・エンジニアリング(宇宙人科学技術工学)」もアメリカでは盛んのようですが、エイリアンの超テクノロジーは現代の普通の科学者にとっては理解不能のようです。現代の「天動説」が幅を利かしているそうです。しかし、「エイリアン・テクノロジー・リバース・エンジニアリング(宇宙人科学技術工学)」によって、地球製の恒星間飛行技術を持った宇宙船が出来ているのでしょうか。宇宙人情報は国家安全保障上の最高機密(トップ・シークレット)の数段階上の厳秘(アバブ・トップシークレット)扱いのため、私たち一般人には、理解不能なことが多いようです。

 

ある雑誌に載っていましたが、「現在のアメリカでは著述業だけで飯が食えるのは300人くらいだ」そうです。それを見たときは、「やけに少ない数字だな」と思いました。アメリカでは、街中の書店が、どんどん消えていっているようです。同様に日本でも書店は減り続けているそうです。私たち一般人には、出版業界の実情については詳しくは知りません。特定のベストセラー作家が出にくくなっているのでしょうか。「出版業は資本主義になじまない」そうですが。インターネットの情報があまりにも膨大なので、私たち一般人には、到底、把握できません。また、一般の書籍の内容を上回るものもインターネット情報にはあるそうです。インターネットを見ていると新聞を見ることも忘れることもあります。人びとの時間の配分が、インターネット情報を読む時間に偏るといわれます。

 

「全国で2万数千軒あった書店数は、いまや1万5000軒程度まで激減した」そうです。「小説の出版はビジネスとしては終わっている」ともいわれます。小説を買って読む人が減っているのでしょうか。面白い小説も少なくなっているそうです。誰でも素人小説家になりブログに大量に書いているからなのでしょうか。ブログも膨大で見る方が大変です。日本では書店での「雑誌」の販売状況が重要のようです。電子書籍が、様々な面で特に米国や先進国において出版業に影響を与えているようです。Amazonなどの通信販売のディスカウントで町の書店は、消えていっているそうです。通信販売では、古本が格安で豊富に手に入るからのようです。インターネットで古本を探すのも大変便利になりました。

 

・インターネット情報によると、「日本の出版販売額は、1997年の2兆6563億円がピークで、その後は下がり続け、2013年はとうとう1兆7000億円を下回った。これで市場は、ピーク時の5分の3程度にまで縮小したことになる」そうです。情報化の時代に、驚きの変化です。人口の減少現象もこれからはひどくなってきます。インターネットによる情報量が膨大に伸びていますので、「本を書店で買って読む」という読書習慣が大きく変化しているようです。将来はテレビを見るよりもインターネットで好みの「動画」を見る時間が多くなるようです。本を買って読むよりは、インターネットを見ている時間が増えています。ところでインターネット・ビジネスの動きは、早すぎて分からないことが多いようです。産業や職業が世界的に大きく変化してきているのが窺われます。膨大な文字情報や映像情報があふれるインターネットの影響で、職業作家が成り立つのが難しい時代になりつつあるようです。社会全体の「価格破壊」の勢いで、容易にデフレ傾向はなくならないそうです。金融政策だけではデフレ傾向は克服できないと指摘されています。

 

・「ホワイトブラザーフッド(白色同胞団)」と「闇の同胞団」という語は、宇宙人の物語にはよく出てくるようです。「闇の同胞団』も悪の勢力と単純に割り切れないようです。いわゆる聖書の言う「神と悪魔の戦い」なのでしょうか。米国が秘密協定を結んだのはラージノーズグレイというオリオン星人といわれています。オリオン星人は人類に5万年進化しているといわれ、「人間の魂の交換」ができるようです。オリオン座は「神の故郷」ともいわれますが、『闇の勢力』も経由地にしているようです。「オリオン大戦」やスター・ウォーズの原因や結果も詳しくは分からないそうです。「一万年以上前のベテルギウス(オリオン座の恒星)星人の容姿は現在の「エンジェル」とほぼ同じであったらしい。彼らは、背が高く金髪碧眼だった」ようです。金髪碧眼のウンモ星人は、ヨーロッパで同化している異星人として知られています。金髪碧眼のノルディックと金髪碧眼のアルデバラン星人がよく混同されるそうです。

 

・「平家がプレアデス星人の末裔で、源氏がオリオン星人の末裔」といわれます。「遠野郷の民家の子女にして、“異人”にさらわれて行く者年々多くあり。ことに女に多しとなり。-遠野物語第三十一話」、「黄昏に女や子供の家の外に出ている者はよく神隠しにあうことは他の国々と同じ。-遠野物語第八話」という“異人”はオリオン星人だったようです。異人も昔からさまざまな人間社会との繋がりがあるようですが、詳しくは分かりません。「異人」情報は、昔から警察のごく一部が握っていたのかもしれません。柳田国男は当時の警察の「異人」の情報を調べなかったようです。日本でも、ホワイトブラザーフッド(白色同胞団)の神人やサンジェルマン伯爵のコンタクティやチャネラーがいるそうで、驚きです。真偽はともかく、与太話として片づけられない話のようです。

 

・「神々や天使、堕天使が、ワンダラー(転生)やウォークイン(憑依)など、さまざまな形態で、昔から人間の姿を装い地上を徘徊している」といわれます。また「神々や進化した宇宙人(天使)は、背後霊や守護霊となり人間に憑依している」ので誰も分からないそうです。「神々は憑依などで市井のひととなり普通の生活をしているので誰も識別できない」ともいわれます。

 

・amazonに「松原照子」といれますと36件の本がでてきます。最近の本は『心を整えて幸せを呼ぶ64の方法』『「不思議な世界の方々」から教わった予知能力を高める法』があります。ブラヴァツキー夫人やクート・フーミ大師とコンタクトしているという不思議な方のようです。

 

インドで発達した(幽体や霊体における)ヨガは、昔、アキヤシヤの空間に入っていくための手段であったようですが、現在は、それ自体が忘却されているようです。しかし、「都内にもインドのヨガ教室はあちこちにある」そうです。現代物理学も非常に細かい粒子のエーテルの秘密を解くことができないでいるようです。リラ星人は人類に3万年進化しているそうです。リラ星人のエロヒムが「人間を実験室で創った」といわれます。またリラ星人エロヒムのコンタクティであるフランスのクロード・ボリロン・ラエルによると遺伝子操作による「不死の惑星」に行ってきたそうです。

 

・オリオン星人は人類に5万年進化しているといわれ、「人間の魂の交換」ができるようです。ですから、あまりに進化しており、現代の科学者には超テクノロジーが理解できないようです。米国はリバース・エンジニアリング(逆工学)に力を入れており、ロシアやイスラエルもエイリアンとコンタクトがあるそうです。「ロシア人はタウ人との協定を破棄し、同じ協定をリュウ座人の前衛部隊と交わしてタウ人を追い払ったと考えられている」とも伝えられています「モスクワには多くの異星人が住んでいる」というリーク話もあるそうです。いろいろと宇宙人が存在し、「その彼らは地球から68光年離れた惑星クイントニアに住む宇宙人で母星から「エリア51」まで45分で移動できる」といわれます。またエリア51で白鳥座61番星の異星人とコンタクトしていた日本人科学者もいたといわれます。

 

・ラージノーズ・グレイといえば、西洋の御伽噺にでてくる「大きな鉤鼻の黒いマントの魔法使い」のイメージを連想させます。「ゼータ・レチクル星人のグレイと、オリオン座のリゲル人の長身のグレイ、オリオン座の有翼のドラコ族、恐竜から進化した地球のレプトイド(恐竜人)」がエリア51等のアメリカの秘密基地で活動しているともいわれます。「宇宙人“グレイ”の故郷もベテルギウス(オリオン座の恒星)なのだ」そうです。

 

・「小柄なグレイの後に金髪碧眼のノルディックという異星人やオレンジといわれる人間タイプの宇宙人が来て、その後に東洋人タイプが来た」という情報以外に日本で公開されるリークの話はないようです。第2次世界大戦後、宇宙連合が米国政府とコンタクトしたようなのです。東洋人タイプには日本関係する神々(異星人)も混じっていたのかもしれません。

 

・しかしながら、この分野では、関係者の情報のリークが今後ともあるように思われます。このような話は、全てが荒唐無稽な話ばかりとはいえないところに不気味さがあります。なお、ベテルギウスは、「オリオン座のα(アルファ)星。冬の空に輝く赤色の超巨星で、0.4~1.3等に変光する。距離500光年。和名、平家星」です。「あなたはプレアデスの鎖を結ぶことができるか。オリオンの綱を解くことができるか」(旧約聖書、ヨブ記38章31節)という謎の言葉がありますが、私たち一般人には、訳の分からない話だそうです。米国では異星人に関して様々なリーク話があったようです。「米国政府がリゲル人に騙されたことに気付いた後、プレアデス人が招聘されたが、過去ヒトラーの人類浄化政策を画策し仏教を堕落させた」という情報にも驚愕します。

 

・「地下都市」は、異次元の亜空間に浮かぶ「都市型の超巨大な宇宙船」のことなのかもしれません。「シャスタ山の地下約3キロ余りにある地下都市テロス」とは異次元にある都市なのでしょうか。異次元の都市を地下都市と言っているのでしょうか。「アストラル界にもアストラルの惑星がたくさんあり、アストラル界またはアストラル次元と呼ばれる世界を構成している」そうです。「アストラル界はとても巨大です。ここに存在する全ての世界からおよそ600億人の人間タイプの生物が集まっているといわれる」そうです。シャンバラは異次元に突入した都市型の超巨大宇宙母船なのかもしれません。異星人の進化に応じて、上位の次元に行ける宇宙船のテクノロジーを持っているようです。

 

・「地下にある」というのを「異次元にある」と解釈すれば、理解がつくのではないのでしょうか。異星人は、見かけ以上に、実際の年齢が老けている場合が多いそうです。人間タイプの異星人の場合は、外見上20歳に見えても、実際は200歳以上だったりするとプレアデス異星人の例では、説明がなされているようです。遺伝子の操作による「不死の惑星」もあるようです。プレアデス人は古代リラ星人の末裔といわれます。プレアデス星人は人類に6000年進化している種族ですが、人類に近く神でも天使のような宇宙人でもありません。プレアデス人は人間に最も近い宇宙人種族であると指摘されています。「プレアデス的統制はオコツトの言葉通りオリオン的統制として変態を起こし、新しい知の体系を私達にもたらしてくれることになるだろう」ともいわれます。

 

 ・ディクホフの『アガルタ(虹の都)』という書籍は、アガルタ関連の本では、特異な内容を持つといわれているようです。原著は、1951年に出版されました。火星霊人や金髪蛇人も異次元でそれぞれ一層、格段に進化していったようです。異星人は進化の速度が早いようなのです。またそれぞれ人間化しており、異次元から人類を操作・管理しているともいわれています。アヌンナキとかサナンダといわれる金星のマスター(長老)が活動の中心ともいわれます。とにかく異星人は宇宙連合としてまとまって動いているようです。火星や金星の異次元に壮大な文明の都市があるそうです。サナンダは神智学ではサナト・クマーラより上位の存在として「沈黙の監視者」と呼ばれています。「キリストの転生歴を持つ金星のマスター(長老)、サナンダと宇宙母船上で会見したという日本人がいた」そうで驚きます。

 

・アシュター(銀河連合の総司令官と呼ばれる存在)という存在がよく米国のスピリチュアルな本で言及されます。アシュター・コマンドというのは、現在、地球周辺の宇宙空間に滞空しているUFO艦隊の司令官アシュターならびに、主サナンダ・クマラという霊的な導きの下に存在する「光の偉大なる聖職者団(グレート・ブラザー/シスターフッド)の空挺部隊のことだそうです。かつてイエスであった存在は現在「サナンダ」と名乗っており、アシュタールとともに彼の宇宙船に住んでいるともいわれます。

 

・「火星人」と「金星人」という名前は昔から馴染みがありますが、近年では、シリウス星人とかオリオン星人とかの具体的な星座や惑星の名前に変ったようです。目に見える金星や火星は、砂漠の様なイメージですが、探査衛星が、さまざまな人工遺物を撮影してきているという説や写真もあるようです。空飛ぶ円盤で目に見える形で異星人が来るケースと、目に見えない霊体や幽霊の形で異次元から観察しているケースがあるようです。幽霊や霊人は昔から存在するようですが、誰も認識できないそうです。火星霊人と金星蛇人の対立・戦争があったともいわれています。「火星や金星の異次元に都市があり壮大な異星人の文明がある」といわれます。

 

・常に対立する二種類の宇宙人が存在し、それが進化を促すというルシファーの論理でしょうか。「ネガティブな宇宙人」と「ポジティブな宇宙人」の存在と対立があり、常に競争によって進化がすすむようです。ディクホフは、この本をある隠れた啓示に従って書いたそうですが、その内容はかなり破天荒で、SF風な印象を与えるようです。

 

・金星蛇人とは、SF的なようですが、爬虫類的異星人(レプティリアン)がかなり進化しているようです。最近では、火星霊人とか金星蛇人とかの言葉は使わなくなったようです。爬虫類的異星人(レプティリアン)も人間化してイタリアのクラリオン星人のコンタクティ、マオリッツオ・カヴァーロによると「人間タイプは知性的な顔をしている」そうです。爬虫類的異星人(レプティリアン)の地球人化のイルミナティが地球の管理をしているともいわれております。「イルミナティは宇宙人の集団なので強力なのだ」ともいわれます。イルミナティの空飛ぶ円盤はタイム・トラベルができ、「米軍の将軍が同乗していた」ともいわれます。「イルミナティ・エージェントが第三次世界大戦を引き起こす」という不気味な予言もあるようです。「そして彼らとは、古代の爬虫類で、あなた方の祖先であり、親戚なのです。爬虫類人は、男と女、男神と女神というコントロールの仕組みに基づいた宗教を編み出したのである。男神はニムロデ、女神はセミラミスと名付けられた。この二神は、半分爬虫類人で半分人間であるように描かれた。その容姿は人間を怖がらせて服従させるようにデザインされた。ニムロデとセミラミスは、やがてエジプトのオシリスとイシスとなり、ギリシャのアポロとアテナとなり、他のさまざまな神々となっていった。いずれも男女、男神女神のテーマは共通していた」と語られています。

 

・まるで昔に日本でも放映された米国の連続テレビ映画「ビクター」のような内容です。「ビクター」という映画は、爬虫類的異星人(レプティリアン)の人間化したものを描いていました。善神と魔神の対立抗争は、宇宙戦争の中心テーマで、伝説、神話などで記録されております。人肉食の鬼、宇宙人の話もあったようです。

 

・青色人の伝承は、インドの絵図に見られる青色の肌の神々と関連するのでしょうか。白人、黄人、青人、赤人、黒人という超太古には5色人と呼ばれた種族が存在したようです。シャンバラは異次元に突入した都市型の超大型母船のようです。地下都市というのは低層4次元とかの異次元のイメージのようです。虚空にシャンデリアのように輝く都市規模の宇宙母船を見たとカナダのコンタクティが報告しているそうです。そのクリスタル宇宙船は、現在「地上の平和」号と命名されていて、我々の太陽系の惑星間のヒエラルキーの最高の旗艦だそうです。

 

・国内のUFO研究家、研究グループも多いようですが、詳しくは調べておりませんが、さまざまな活動をしているようです。米国の連続テレビ映画「スタートレック」は、SF映画ですが、「全部が空想の産物」とはいえない番組だそうで、リアルな話もあるそうです。膨大な数のUFO関連の洋書を読むとかなりのことがわかるそうですが、私たち一般人は、その時間がありません。

 

・第2次世界大戦後、米国に飛来した金髪碧眼のノルディックと小柄なグレイは、金髪碧眼のアーリア支配種と遺伝子的に劣化した、いく種かの亜人類でしょうか。リークされた情報によると金髪碧眼のノルディックはプレアデス星人だそうですが、いろいろと説があるようです。

 

・『厳秘』(アバブ・トップシークレット)扱いのため、人間タイプの宇宙人の情報は、米国のマスコミでもつかめないようです。人間タイプの異星人は、テレビ映画のように昔から米軍関係者に交じっていたという話もあるそうです。

 

・グレイにはいろいろと種類があるようです。「1、(ビーガン)と呼ばれるシリウスA人の遺伝子から作られたグレイ。2、(ゼータ・レティクリ1)地球人監視のためにリゲル人が作ったグレイ。3、(ゼータ・レティクリ2)このグレイは遺伝子操作で作られた爬虫類人への奉仕階級のメンバーがいる」とのこと。「進化した宇宙人は人間の肉体や精神体に憑依するので誰にも分からない」ともいわれます。進化した異星人は、遺伝子操作などでバイオ・ロボットを作れる超テクノロジーを持っているようです。

 

・フランスのリラ星人のコンタクティ、クロード・ボリロン・ラエルによると「リラ星人のエロヒムが実験室で人間を創った」そうです。サタン(悪魔)といわれるリラ星人は無神論者のようです。リラ星人も人類の源流ともいわれ謎の多い宇宙人種族のようです。「第2次世界大戦は堕天使ルシファーと大天使ミカエルの代理戦争だった」という奇説もあったといわれます。ルシファーは堕天使の長であるサタンの別名であり、魔王サタンの堕落前の天使としての呼称であるともいわれます。「現代的な解釈ですと堕天使ルシファーとかリラ星人のサタン(悪魔)という言葉は、遺伝子科学者の研究集団の名前だ」と指摘されています。

 

 

 

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・ブログ名称: UFOアガルタのシャンバラ

日本は津波による大きな被害をうけるだろう

・第2のブログ名称:UFOパラレル・ワールド

「神の国か?」「人類の原郷か?」 「天上のエルサレムか?」・・・・・・・・・

「パラレル・ワールドに住む宇宙人、天国に出入りし転生と憑依を自由に操るシリウス星人の殖民星が、地球か?」、「ネガティブのシリウス星人の地球支配があまりにも巧妙なので、しょっちゅう戦争が起こるのだろうか?」

「金髪碧眼のノルディックが住んでいたアガルタのシャンバラ情報の集大成を目指す・・・・・・・・・・」「金星蛇人と火星霊人の戦争はその後どのように展開したのだろうか」
「日本民族の神話の原郷『高天原(たかまがはら)』は、『都市型の超巨大宇宙船』なのか!?」「平家がプレアデス星人の末裔で、源氏がオリオン星人の末裔なのか」
「小人族のグレイの母船に同乗する金髪碧眼のノルディックは、”悪魔の王””ルシファー”なのか?!」

「円盤は神人や異人、悪魔の乗り物なのか!?」「天使は神の秘密諜報員なのか」「神は最初のフリーメーソンなのか」

「UFOは、人類の歴史が始まって以来、最も重要な現象なのか。UFO問題とは、人間にとっての死の問題を解くことなのだろうか。UFOはフリーメーソンの創作なのか」

「全宇宙を創ったという“虹の神々”も地球に来ているのだろうか」

「イルミナティなどのフリーメーソン組織に入ると神に会えるのだろうか」「金星の神々は地球に到着するやいなや、イニシエーションのためのフリーメーソン本部を設けたのだろうか」「フリーメーソン結社はこの大地が創出されるよりずっと前から、さまざまな太陽系をめぐって、存在していたのだろうか」「フリーメーソンとは、“現在、世界で信仰されているいずれの宗教より古い”教団となるのだろうか」

「国際連合の設立に動いたキリストの星、アプ星人とは」

「人は皆、記憶喪失の異星人だろうか」

「はるかに進化した天使のような宇宙人は、人間の守護霊や背後霊なのだろうか」「セドナ上空に見えないエーテルのシティが滞空するのだろうか」

「シリウス星人の故郷である天体イジュニュは、もっと高い周波数で共振する6次元の天体であり、地球の宇宙と同時に存在するパラレル・ユニバースに存在するのだろうか」

 

グーグルのブロガー(多言語翻訳)にも書いています→UFOパラレル・ワールド

 

  

 

 

 

 

 

 

 

(2019/1/8)

 

 

 

『食べない健康法』

石原結實    PHP文庫  2012/1/7

 

 

 

「食べない」とこんなに健康になれる!

◎少食により寿命が延び、老化予防の効果がある。

◎少食はガンのリスクを減らす。

◎少食は免疫力を向上させる。

◎少食により頭脳が明晰になる。

◎少食により大・小便の排泄がよくなる。

◎少食により体のだるさがとれる。

◎少食により性欲が強くなる。

◎少食によりストレスに強くなる。

◎少食により運命が開ける。

 

少食こそが健康の一番のクスリ

・最近、メタボリック・シンドロームという言葉をよく耳にするようになった。内臓脂肪症候群と訳してあるが、正確な訳ではない。代謝症候群なのだから 代謝(異常)症候群と訳すべきだ。

 

・よく見るまでもなく、メタボリック・シンドロームには「高」脂血症。「高」血糖=糖尿病、「高」塩分血症=「高」血圧、「高」体重のごとく、すべて「高」がついている病気ばかりであり、「栄養過剰病」つまり「食べすぎ病」と言うことができる。

 食べすぎると、体内に余分な脂肪や糖分が増え、こうしたメタボリック・シンドロームの症状が起きてくるが、他にもいろいろな病気の誘因や原因になる。

「腹八分に病なし、腹十二分に医者足らず」という諺があるように、食べすぎは、ありとあらゆる病気の罹患を増やし、いくら医師が増えても、対処しきれない状態を招く。

 約30年前に13万人余だった日本の医師数は今や28万人と倍増したのに、病医院は患者で溢れ、年間に33兆円の医療費を費消しながらも、一向に、病気や病人が減る気配がない。それは、我々日本人が食べすぎ=腹十二分の状態であるからだ。

 

・「免疫」という言葉が、最近よく使われるようになった。文字通り、「疫=病気」を免れるために、体に備わった能力のことである。簡単に言えば、我々の体の血液の中を勝手に泳ぎ回っている「白血球」というアメーバ様の単細胞生物の力のことを言う。

 「白血球」は、30憶年前に、地球上に出現した始原生命そのものではないか、とされている。

 我々が、お腹一杯に飲食すると、食物中の栄養素が胃腸から血液に吸収されて、血液中の栄養状態もよくなる。すると、それを食べた白血球も満腹になり、外からバイ菌やアレルギンが侵入してきても、体内でガン細胞が発生しても、食べようとしない。つまり、「免疫力」は落ちるのである。

 逆に、我々が空腹の時は、血液中の栄養状態も低下し、白血球も充分に栄養を摂れず空腹になるので、バイ菌やアレルゲン、ガン細胞を貪食、処理する能力が高まる。つまり、免疫力は増強するのである。

 我々人間も、動物も、病気をすると、食欲がなくなるのは、白血球の力を強めて、病気を治そうとする反応に他ならない。

 よって、日頃、腹八分に食べて、少し空腹を感じるくらいの水準で過ごすと病気にならないし、逆に、腹一杯食べて、腹十二分の状態になるとありとあらゆる病気にかかりやすくなるわけだ。

 

・直訳すれば「人は食べる量の4分の1で生きている。他の4分の3は、医者の糧になっている」つまり、「食べすぎるから、病気になる」ということを、強烈な皮肉をこめた言葉で、我々に教えてくれているのである。

 

・本著は『「食べない」健康法』、つまり、少食について書いた本である。それも、「1日2食」あるいは「1日1食」という“超少食”による健康法を説いている。

 「1日1食」というと、「それでは体がもたない」と驚かれる読者も多くいらっしゃるに違いない。しかし、本文にも記したとおり、私自身、長年、「1日1食」の生活を続けていて、なんの支障もない。支障がないどころか、少食のお陰で、すこぶる健康で忙しい日々を過ごしている。忙しければ忙しいほど、口にする食べ物を減らしているぐらいである。その方が体の調子が良くなるからである。

 私の指導で「1日1食」あるいは「2食」を続けている方がたくさんいらっしゃる。

 

<医師やプロボクサーが実際にやってる1日1食の健康生活>

・この連載の10回目に登場されたのが、都内の某有名私立大学医学部の心臓血管外科のA教授(51歳)である。そのコラムの内容を要約して記してみよう。

「50歳近くになった時に健康診断で、種々の数値が“要注意域”になっていたA教授であるが、2006年4月の学会で、仲間の医師の1人が、小太りだったのに、突然、スリムになっていたので、その理由を尋ねたところ、“病気をしたので、弱った体を回復させるために、夕食しか食べない”という1日1食の食事療法をしたところ、体力が回復し、やせたという話を聞いた。よって、A教授も早速やってみよう、ということで、朝、昼は、ヨーグルトや低カロリー・スープだけを食べ(合計300キロカロリーくらい)、夕食で1500キロカロリーと、1日1800キロカロリー以内の食事量に抑えたところ、168㎝、76㎏が5ヶ月目に67㎏になり、“若返って手術(するの)が楽になった”と感じている)というものだ。

 

・やはり、都内の某有名私立医大の脳神経センター講師のS医学博士(48歳)である。そのインタビュー内容も要約しよう。「170㎝、70㎏と肥満の入り口にいたS先生は、今や55~56㎏と学生時代の体重と同じになり、体が楽になられた由。やせたキッカケは、たまたま忙しくて、ご飯を食べる時間がとれなかったのが重なり、結局は、1日1回昼だけ食べるようになったとのこと。しかも、最近は、2日に1回くらいしか食べていない気がするとのことで、時に、3日に1回ということもある由。食べないでいるから、胃が縮んでしまったのか食欲もわかない。今では、体もスカスカになったが、走っても息が切れず、集中力もあり、すこぶる快調とのこと。

 

<人気医師がやっている健康日課 イシハラクリニック 石原結實院長 58歳 >

<各界著名人のファンも多い独自の食事療法提唱>

・学生時代、パワーリフティングをやっていて九州の大会で優勝したことがあります。リフティングはずっと続けていて、今でも100キロのベンチプレスを持ち上げます。

 

なぜ筋肉を鍛えるかって?筋肉を鍛えることは、体のあらゆる部分の健康を効率良く維持してくれるからです。

 筋肉は、男性で45%、女性で36%と、人間の体重の4割前後を占めています。さらに、筋肉の75%以上が下半身についています。ですから、下半身の運動をするのが最も効率が良いのです。

 また、筋肉を動かすと体温が上がります。体温が1度上がると免疫力が5倍になります。一方、体温が1度下がると免疫力が30数%下がります。

 

・他にもいいことはたくさんあります。筋肉を動かすと血管が拡張したり、収縮します。これにより心臓の働きが助けられて、循環器、高血圧、心臓系の疾病の予防になります。筋肉を動かすと骨も強化されるので、骨粗しょう症の予防になります。

 さらに、筋肉の細胞から男性ホルモンが分泌されるから、自信が出てきてうつ病にも効果的です。その上、脳の血流が活発になって記憶中枢をつかさどる海馬を刺激し、認知症の予防にもなるのです。

 

・食事は、朝食は人参ジュース2杯と生姜紅茶1杯、昼食も生姜だけです。夕食は、たこ刺しを食べながらビールを飲んで、ご飯にみそ汁、納豆、明太子、イカの炒め物などを食べる。毎日これだけ。肉も魚も牛乳もとりませんけれど、こんなに元気。全身筋肉質でゼイ肉はありません。90歳までこの生活を続けるつもりです。

           (=『日刊ゲンダイ』2006年10月6日掲載)

 

・WBCバンタム級元王者の辰吉丈一郎氏(37歳)の記事が載っていた。その中に「……“毎朝40分のロードワークをする”が、食事は“10年くらい1日1食”……」という件があった。体重は56㎏だそうだ。

 このように、時には10時間以上に及ぶ長時間の手術を余儀なくされ、研究や部下や学生の指導に大忙しの、医大の教授や講師の先生、それに、激しい運動を強いられるボクサーが「1日1食」で、すこぶる健康で活躍されているのだから、我々人間は1日1食で十分に、元気に活動できるということの証左である。

 

・人類500万年の歴史のうち99万9900年以上は、飢餓の中で暮らしてきたのであるから、「空腹」の中で健康を保つ術は、体内に備っているが、食べすぎた場合、糖や脂肪、タンパク質などの栄養素をどう処理してよいかわからず、高血糖(糖尿病)、高脂血症(脂肪肝、動脈硬化)、高尿酸血症(痛風)、肥満等々、あらゆる栄養過剰病にかかっている、と言ってもよいだろう。

 

・四国の釜池豊秋医師のところで先に受診されたD氏は、「かまいけ式」という食事療法で、毎日36単位のインスリン注射を必要としていた「糖尿病」が、たった数ヶ月で、インスリン注射も必要なくなり、糖尿病も完治したと、私のクリニック受信時に、種々データを揃えて、説明された。

 

昭和20年代に、日本には数百人しかいなかった糖尿病患者が、今や予備軍も含めて1620万人も存在する。軽い糖尿病なら、「1日2食の石原式基本食」で治るし、中等度以上の糖尿病でも、「1日2食の基本食」で少食の期間を過ごし、慣れた上で、さらに昼を人参・リンゴジュースや生姜紅茶にし、夕食のみ食べるという「1日1食」にすれば、必ず改善する、というのが、私の持論だ。

 だから、D氏の実体験例を目のあたりにしても、別に驚きはしなかったし、むしろ、「我が意を得たり」ととても嬉しくなった「糖尿病の薬の服用やインスリンの注射を続けている時は、「1日1~3食」の断食は絶対しないこと! 食べないで、経口糖尿病薬を服用したり、インスリン注射したりすると、低血糖発作を起こし、取り返しのつかない事態に陥る可能性があるので」。

 

・愛媛県宇和島市でご開業の釜池豊秋先生は、京都大学医学部のご出身で60歳。もともと整形外科医であられたが、様々のご体験の後、独自の食事療法を確立された由。「かまいけ式」食事療法とは、朝食、昼食抜きの「1日1食」で、夕食は、できるだけ糖質を摂らないで、肉類と緑色野菜中心の食事療法(脂質とタンパク質の制限はない)のことである。1999年から、糖尿病の他、肥満や老化防止に対して、この食事療法を用い、多大な実績を上げておられる、という。

 


それを払拭してくれたのが、近年発見された「延命(長寿)遺伝子」です。あらゆる動物実験で、食事の量を4割減らしたほうが、1.5倍長生きすることが証明されたのです。(7)

2024-07-16 19:08:34 | 森羅万象

 

 

『エメラルド・タブレット』

(M・ドウリル)(竜王文庫)   2005/10

 

 

 

アンタレスにはホワイト・ブラザーフッド(白色聖同胞団)の本拠地がある

昔アンタレス(さそり座の赤色の一等星)には、エーテルを活用する住民がいて、地球に降りてきた。彼らは、星から星へと旅行する秘密を解していた。彼等は、物質と肉体を意思の命令のもとに変化させた。また、エーテルから自分の要求するものを何でも創造することができた。

 

物質自然界の背後は、アキヤシヤの空間である。アキヤシヤの空間に入っていくことが、本来宗教の極意であって、その方法を教えるのが、ヨガである。宗教はその極意も方法をも喪失して殻になっている

 

・物質自然界は、アキヤシヤに画かれた、その通りのものが、物質自然界に現れる。

 

 

 

『聖シャンバラ』

(三浦関造)(竜王文庫)   2010/3

 

 

 

シャンバラには、大師達の“グレート・ホワイト・ロッジ(純正大同胞団)”の中心本部がある

・ドウリル博士「この大通路には、エネルギーのピラミッドが立っている。ピラミッドは縦250フィート、幅200フィートで高さ500フィートである。ピラミッド頂点には、エネルギーが凝集して、常に太陽の方を向いている」

 

・「大師たちは、太陽と同じ源泉からエネルギーをとっているので、食物をとる必要がない」

 「シャンバラには、大師達の“グレート・ホワイト・ロッジ(純正大同胞団)”の中心本部がある」

 

・「大師の総数は、144名、各自十名の弟子(チェラ)をもつ。1440名の弟子はメンタル界で働いている。これらの弟子はまた10人づつの弟子をもつ。アストラル界で働く。彼らもまた、各自住人づつの弟子を持っている。総数14万4千人である。この数字は、黙示録に“選ばれたる14万4千人の者がいる”とは、このことである」。

 

・「松果腺の完全なる活動は、大宇宙意識の活動を目覚ましめる

 ヨガの正精進によらないと松果腺の活動は、開始されない

 

・「地球のホワイト・ロッジではなくて、宇宙ホワイト・ロッジがある。その静かな聖所は、プレアデス星座、アンタレス星にあるそれが聖書にある“天”である。地球の大ホワイト・ロッジは、チベットから下って行く地下の聖所なるシャンバラにある。地球の聖所は、その他にもある。一つは、ゴビ砂漠の大オアシスにあり、サハラ砂漠のアトラス山中、カナダの荒地、マヤ人がミクトリンといっていたユカタン(ミクトリンとは“真っ暗な家という字義”)、カリフォルニアのシャスタ山の地下、もう一カ所は、ドイツのハルヅ山中である。しかし中央聖所は、地下のシャンバラにある」

 

 

 

『宇宙からの大予言』

迫り来る今世紀最大の恐怖にそなえよ

松原照子   現代書林  1987/1/10

 

 

 

<予言者誕生の物語>

・私は、いつもいろいろなことを見ようとして暮らしているわけではありません。ただ人に質問されると、テレビのスイッチを入れたように、目の前に画像が映し出されます。テレビや映画のように映るのですから、私にとっては別段大変なことではありません。

 

・私自身、信じきれないところがありますが、私の不思議はまだまだ続きます。私が触ると病気が治るという人が増え、また不思議と良くなる方々が増え始めています。

 

・それに、眠る前にいろんな方が私を訪ねて来て、この世の不思議を教えて帰ります。そして、その人々が私に「今回のことは発表しなさい」と、ささやくのです。

 

<ささやく人々の訪問>

<ブルーグレーのおばあちゃん>

・「あなたはだれ?」1982年春のことです。いつものように本を読み、眠ろうとした朝の4時ごろです。ベッドの横に、ロシア系の老婆が立っていました。「おばけ」とよく出会う私は、また「おばけ」かと気にもとめず、眠ろうとしたのですが、老婆はいつまでも私を凝視し続けています。ほほはたるみ老婆の顔ですが、グレーの中にブルーが光るその目は、若々しく燃え、けっして老いた人の目ではありません。

 

<黒い法衣の僧侶>

・ブルーグレーのおばあちゃんと黒い法衣の僧侶は、たびたび現れますが、いつも決まって5時の鐘音の前に姿を消します。私の5時消灯の習慣も、この二人の時間割に準じてのものなのです。

 

・いつもはやさしいブルーグレーのおばあちゃんが、怒り顔です。後ろの方々の中に、私は、初めて見る口ひげと顎ひげのある50歳ぐらいのやせた西洋人を見出し、その方に救いを求めました。

 

<出会い、不思議な世界>

・私は、ブルーグレーのおばあちゃんが率いる皆様に見せられたこと、聞かされたことを『恐怖の大予言』と称する小冊子にまとめ、自費出版しました。1985年10月のことです。

 

・私の会う“おばけ“の方々は、我々と同じように足もあり、ごく普通に歩きます。その姿は、50年ぐらい前までのファッションで江戸時代や戦国時代のいでたちではありません。

 

・夜、帰宅途中に"おばけ"に会うと、私は、つい、「こんばんは」と、話しかけてしまいます。

 すると、その方々は、私と一緒に歩き出し、我が家へ一緒に入ろうとするのですが、「南無阿弥陀仏」と合掌すると、私のことを気にしていないという素振りで帰っていきます。

 

<ささやく人々の正体>

その方の話によると、ブルーグレーのおばあちゃんは、ブラヴァツキー夫人といって近世に神智学を復興した初代会長、ひげの西洋人はクート・フーミ大師だそうです。彼らは、数千年も古くから密かに伝えられてきた神智学に関係のある人たちでした。

 

・そして、“地球コントロールセンター”とは、彼らのいるシャンバラであって、ここに地球のそれこそすべてを支配している超人(アデプト)の方々がおられ、ブッダもキリストも、そこから来られたのだというのです。正体を知ったあとも、私は、あの方々に会い続けています。

 

 

 

『人類はなぜUFOと遭遇するのか』

(カーティス・ピ-ブルズ)  文芸春秋   2002/7

 

 

 

ラージノーズ・グレイが人類を創造した

・クーパーは、1947年から53年にかけて、27機のUFOが墜落した、と主張した。全部で91体の異星人の死体と、5人の生きた異星人が回収されていた。1948年には2機のUFOが、ニューメキシコ州アズテックの近郊で回収されていた。その円盤の中で、人間の体のパーツが多数発見された。

 

・空飛ぶ円盤に関する情報は、トップ・シークレットに分類されていた。

 

・また、クーパーによれば、1953年に、地球へと向かう巨大な物体を天文学者が発見していた。その後その物体は地球上空で、非常に高い軌道に入った。その時、ブロンドのヒューマノイド系異星人のノルデックと呼ばれる異星人が、軌道に乗った巨大な宇宙船内にいる異星人について危険を警告するため、政府に連絡を取ってきたという

 

・ノルデックは、人類が自己破壊の道を歩んでいる、ということについても警告した。

 

クーパーは、後から、1954年には、「ラージノーズ・グレイ」という種族が、ホロマン空軍基地に舞い降りた、と主張した。彼らは、赤色巨星であるベテルギウスにある惑星からやって来た、と述べた。

 

・彼らの世界は死にかけていたために彼らは新たな住みかを必要としていたのだった。

 

アイゼンハワーも同席の上、二回目の着陸が、エドワーズ空軍基地で行われた。彼とラージノーズ・グレイは、技術交換する条約に基地で署名した。

 

・クーパーはさらにラージノーズ・グレイのために働いているグレイと、人間に良く似ているが赤毛なために「オレンジ」と呼ばれている二種類の種族についても話をしている。

 

・1955年には、異星人は条約を破って、自分たちが生き残るため、人間や動物をミューテーションし始め、そのリンパ液や酵素や血液を取り出し、遺伝子実験を行っていたことは明瞭だったと、クーパーは語った。

 

人類を創造したのは、ラージノーズ・グレイであり、また長い間、宗教や秘密結社、さらに魔女や悪魔崇拝、魔術やオカルトなどを通して、彼らは人類を操っていた、ということにも気がついた

 

 

 

『完全アセンション(次元移動・昇天)・マニュアル』

(ジョシュア・D・ストーン博士)

(ナチュラル・スピリット)2001/3/30

  

 

 

<シールドとシャルーラ、マリーン・チェイニーによるメルキゼデク寺院の設立>

地球内部の空間について述べた章で、自らをシャスタ山の地下約3キロ余りにある地下都市テロスから来た者であると説明している女性について触れている。彼女は名をシャルーラといい、年齢は350歳前後であるという。シャルーラが寺院の女司祭をつとめる、地下文明テロスのメルキゼデク団に関わる情報を持っていた。彼らの教えは、メルキゼデクが、かって地球で暮らしていたことを裏付けるものであり、メルキゼデク団を宇宙レベルの聖職者集団であるとしている

 

<●●インターネット情報から●●>

<ウィキペディアWikipedia(フリー百科事典)>

メルキゼデクとは旧約聖書の登場人物で、『創世記』(14:18)にて「いと高き神の祭司」、並びに「サレムの王」として紹介されている。『詩篇』(76:3)の記述などを根拠に、「サレム」は伝統的にエルサレムと同一視されている。

 

彼の名前はウガリットの文書に記されていたカナンの神ツェデクに由来しているのだが、この「ツェデク」は王の称号、あるいは異名として代々エルサレムの王に引き継がれていたと見られ、実際、『ヨシュア記』(10:1)にはアドニ・ツェデク がエルサレムの王として登場している。

 

 

 

『アガルタ(虹の都)』 

  (R・E・ディクホフ)(密教科学社)  1961

 

 

 

<ロードマイトレヤ>

・ノアの洪水は、約1万1千年前に起こり、壊滅した人類の文明がその後、徐々に復興期に向かったこと。

 

・残存している蛇体人の群れに対して、ラマ僧の集団がこれを攻撃、法術により蛇体人を撃退した。

 

・ロードマイトレヤが「アガルタ」を通じて人類に平和と愛の念波を送っていること。

 

ラマ教では、造化三神の代行者ロードマイトレヤ(ミロク菩薩)が、地球の精神的統治者として、崇拝され、ロードマイトレヤは現在も霊体で活動し、地上一切の生類の進化向上発展のプランを持って、指導の任につかれていると信ぜられている

 

・シャンバラは、チベットのどこか、または、それ以外の場所にある神秘の都市ではない。それは世界の全仏教徒が霊的な交通を行なう場である。

 

・アガルタは、6万年前に聖者に指導された民族が、地球内奥部の地底に潜入したときに生まれた。その民族は、数百万人を数えられ、地上のいかなる科学もおよばない高度な科学は、この不思議な王国の地下住民を十二分に活躍せしめているといわれている。交通機関として、まだ我々に知られていない推進原理でトンネル内を走行運転される超速度の車両が利用されている。

 

 <アガルタ伝説と金星崇拝>

・「アガルタは、中国のサンポー渓谷に実在しており、老王マニ・リンポチェによって統治されている。その住民は、数百万に達し、地上のいかなる国にも及ばない高度の科学は、彼らを十二分に活躍せしめている」。

 

・「人間は200万年前に宇宙船で地球にやって来た火星人によって創造されたという。火星人たちは高度の文明と超能力を持ち、南極に虹の都という7つの都を建設し、そこから世界中をつなぐ地下トンネルを掘った。人間はこの地下トンネルを利用して、南極からゴンドワナ大陸、レムリア大陸、アトランティス大陸へと居住範囲を広げていった。ところが地球の征服をたくらむ悪の化身、金星人は、テレパシーによって人間に邪悪な心を吹き込んだ。そしてついに8万年前、全人類を巻き込んだ大戦争が起こった。生き残ったわずかな人々は例の地下トンネルに逃げ込んだ。あらためて平和の大切さに気づいた彼らは、金星人の魔手に対抗するため、火星人の指導の下にアガルタを建設したのであるー

 

・「金星人も火星人を追って地球に到来したが、彼らは身長14フィート、クロコダイルのような形態で直立し、手足には6本の指と水掻きを持つ。邪悪な金星蛇人は人間の精神を操作し、その結果アトランティスとレムリアの間で核戦争が起こり、高度に発達してきた文明は滅び、両大陸は沈没する。しかし、この時までに地下にはトンネルが縦横に走り、地下都市が出来ていたので、避難所となった。その一つが中国のサンポー渓谷の地下にあるアガルタである。チベットのラサの下にはシャンバラという地下都市があり、アガルタとトンネルで結ばれている」。

 

・「現在なお金星人と火星人の間で、人間の精神をめぐる善悪の闘争は続いている。火星陣営の指導者は、虹の都に陣取る『太古の三聖』であり、対して金星蛇人は仮死状態で地下に隠れている。その状態でも金星人の精神は活動しており、テレパシーを放ち地球人に対し再度核戦争を起こすように好戦的な扇動を行っている。彼らにとって地球人の意味は「生ける飼料」に過ぎないのであり、地球人は『仮死の状態におかれてイワシの缶詰のように加工され、宇宙船で金星に運ばれてから、彼らの食用に供せられる』だろう。

 

・アガルタも金星人の占領下にあったが、1948年、500人のラマ僧がここを襲撃し、奪還に成功している。少数の者がトンネルを通って逃れたが、ジュニアと呼ばれる三百歳を経た蛇人は、研究と調査のために透明なプラスティック容器に入れて保存されている」。

 

 

 

 『秘教真義』

ヨガの大聖堂シャンバラと大白色同胞団の解明

 (M・ドーリル)霞が関書房  1952年

 

 

 

 <地球内奥部と青色人>

 「『では、この道路に沿ってもっと遠いところまで行ってみよう。そして、青色人種の実体をみてみよう』ゼロンが言い終わると、セートンは急速にこの道路を落下させられたように感じ、およそ20マイル(32キロメートル)も下りたところで止まった。止まったところでセートンをみると、内壁に裂け目があるのが分かった。それは急に広くなって入口となっている様に見えた。その入口は末広がりに広がっていて12人ほどが横に並んで通れるほどの広さにまでなっていた。二人はここに入り、少し行ったところでやわらかい黄金色の光で満ちた広い大洞窟に出た。

 

・洞窟といってもあまりに広すぎて、上部の天上や向かい側の壁が遠くて見えなかった。0.25マイル(4百メートル)ほど向こうに平屋建てや二階建ての家並みで出来た町があった。もっとも“家”といっても屋根のない建物らしかったが、その町の丁度真ん中にチラチラ光る白い石の塔が立っていた。その塔には、頂上にピカピカきらめく水晶の丸天井がのっていた。

 

・その町の各街角から広い道路が走っており、その内の三本はずっと遠くで消えて亡くなるまで続いていた。ゼロンとセートンから一番近いところにある道路は、この大洞窟の側壁に向かって延びており、その壁の下でポツンと途切れていた。セートンがよく見ると、一番近い道路のところに何か動くものが見えた。それは三人のグループで側壁の方に向かって歩いていた。その人達は、セートンが今まで見てきた人々の中でも最も活気に満ちた人であった。身長は約5フート(150センチメートル)で衣服を身に着けておらず、皮膚の色は特有の青色をしており、丁度、ピカピカに磨いた金属のような皮膚であった

 

・彼らの皮膚の色も不思議なものだったが、最も不思議なのは、その顔だった。その容貌は鮮明でハッキリしており、堂々とした広い知性的な顔を持っていたが、その顔には目がひとつもなかった。両眼のあるべきところは滑らかな皮膚だけであった。彼らはセートンに何らの反感も反応も感じさせなかった。むしろ、セートンは、彼らから深い平和と調和の感じをうけるとともに、彼らから注がれる清い愛情が自分の琴線に触れたのを感じた。

 

 

 

『天空人伝承』

 (山岡徹・山岡由来)(たま出版)1999/12

 

 

 

<「サンダー・バード物語」>

・北米インディアンのクィラュト族に不測の災難が襲ってきて、異常気象が続き、食物となる魚や作物がとれなくなり、一族は連日のように餓死していった。このとき、一族の酋長が、彼らが名づけた「サンダー・バード」に救いを求めた。そうすると、空飛ぶ円盤が生きた鯨を運んでくれて、一族が救われたという伝説。

 

・神の仮面を脱ぎ、素顔を見せて、「私はお前たちと同じ人間だ」と語るサンダー・バード。

 

 アイヌの聖地を訪れた見知らぬ人

・1969年ごろ、北海道日高平取にあるアイヌの聖地「ハヨビラ」に、早朝、謎の人物が訪れた。当時、この場所は、UFO研究団体CBAインターナショナルによって鉄筋コンクリート製オベリスク、モザイク大壁画、稲妻形パネル、三角池、同心円花壇、太陽のピラミッド、モルタル仕上げの空飛ぶ円盤のモデルなどが、団体の会員による奉仕工事で完成していた。

 

 

 

『大いなる秘密  爬虫類人(レプティリアン)』

デーヴィッド・アイク 三交社  2000/8

 

 

 

<68光年の彼方から火星経由、地球にシュメール文明を打ち立てた金髪碧眼のアルデバラン星人>

・ドイツの研究者ヤン・ファン・ヘルシンクは、その著書『20世紀の秘密結社』のなかで、ヴリルとトゥーレの両秘密結社は、1919年12月ベルヒテスガーデン・ロッジで、マリア・オルシックとシグルンという二人の霊媒を通じて、異星人との交信を試みていた」と述べている。ヴリエウ・ソサイエティー関連の資料によると、それらの通信は、地球から68光年の距離にある牡牛座のアルデバラン太陽系の二つの惑星からなる「スメーラン」帝国とのあいだで行われていたという。

 

・同資料の説明を続けて紹介しよう。アルデバランの人々は、明確に二つのタイプに分けられているという。一つは光の神と呼ばれる金髪碧眼のアーリア支配種であり、もう一つは気候変動によって遺伝子的に劣化した、いく種かの亜人類である。5億年以上もの昔、アルデバラン太陽は、膨張とともに、すさまじい熱線を放射し始めた。そのため「劣等な種族」は、居住可能な他の惑星へと避難させられたという。そしてついに光の神アーリア人種も、母星からの退去を余儀なくされたのであった。このような経緯で我々の太陽系にやって来た彼らは、まず最初に惑星マローナを占領した。

  

・惑星マローナはマルドゥクという名でも知られており、ロシア人やローマ人はこの惑星をパエトンと呼んでいた。火星と木星の間、現在のアステロイド・ベルト軌道にあったとされるこの惑星は、古代シュメール人の言う惑星ティアマトに相当している。その後、金髪碧眼のアルデバラン星人は火星に植民し、続いて地球へと下りてシュメール文明を打ち立てた。・・・少なくともヴリル・ソサイエティーの人々はそう信じていた

  

・ヴリル・ソサイエティーのチャネラーたちによると、シュメール語はアルデバラン星人の言語であり、その音は「不可解なドイツ語」のようであるという。そして、ドイツ語とシュメールーアルデバラン語は波長が同じであるとも彼らは信じていた。

 

・彼らのテーマはこうだ。金髪碧眼のマスター・レイス(支配人種)が火星より地球へとやって来て、古代伝説の神々(gods)となった。彼ら支配種は高度なシュメール文明の発祥にインスピレーションを与え、この地球に純粋な血流を植えつけた。以来このgodsは、地下都市から地上の人類をコントロールし続けている。

 

・しかし、一つ言い忘れていることがある。それは、アーリア人のなかにはレプティリアンの血流が潜んでいるという事実だ。ブラザーフッド内部の者から聞いた話だが、レプティリアンは金髪碧眼の人間の血を必要としており、アーリア支配種の純粋性を維持するというナチスの教義はそのためのものであったという。

  

・トゥーレ協会の名は、伝説の都市ウルティマ・トゥーレに由来している。このウルティマ・トゥーレは、アルデバラン太陽系からやって来たアーリア人が最初に、入植したという北方の大陸、ヒュペルボーリアにあったと言われている。

  さらにまた、このヒュペルボーリアは、アトランティスやレムリア(ムー)よりもずっと以前の大陸だったとも、アトランティスそれ自体であったとも言われている。はたまた地球の内部にあったという説すらある。

  

 ■■■ 私が思うこと、聞いたこと、考えること ■■■

 

(2024/7/16)

 

 

・「小食」や「断食」や「ウォーキング」、「歩くこと」、「呼吸法」が健康に良いという本が、以前から多く出版されています。

最近では、新版『空腹こそ最強のクスリ』16時間断食であなたの体がよみがえる 青木厚   アスコム 2024/3/28が売れているようです。40万部突破のベストセラーだそうです。

 

 現代人は、肥満で悩まされ、癌、心疾患、脳血管疾患などの国民三大病の脅威がありますので、「健康願望」にとりつかれて、「健康維持本」や「運動による健康維持本」が売れているようです。

ヨガやダンス体操、エアロビクスや水泳、体操やジム、気功等の街中の教室も多いようです。かなりの人々が健康のために、それらを利用しているといわれます。

「断食道場」もあるようです。ダイエットを実践している人も多いようです。

ところで“暖衣飽食”と反対の状態が健康にいいとは皮肉なことで、過酷だった人類の進化を示しているようです。

 

この本『空腹が人を健康にする』の著者は、「これまでも仏教の“断食”やイスラム教の“ラマダン”に見られるように、飽食状態よりも小食であるほうが長生きすることが経験的にわかっていました」、「この遺伝子は、空腹状態におかれたとき、人間の体内に存在している50兆の細胞の中にある遺伝子をすべてスキャンして、壊れたり傷ついたりしている遺伝子を修復してくれる、ということが明らかになりました」、「牛や豚などの恒温動物の脂肪は、室温ではラードとなって固まってしまいます。そうした固まりやすい脂を摂ると、体内の血管の中でかたまりとなり、動脈硬化を起こすもとになってしまいます」、「それを払拭してくれたのが、近年発見された「延命(長寿)遺伝子」です。あらゆる動物実験で、食事の量を4割減らしたほうが、1.5倍長生きすることが証明されたのです」と述べています。

 

・昔は「栄養失調」で死亡することもありましたが、豊かな時代になると「飽食」の肥満に悩まされています。肥満によって、人間の体がそれに適応するように「糖尿病」とかの様々な「習慣病」という病気の反応を示しているといいます。供給側が需要側よりも多いので、飽食社会になっています。常に人間は社会風潮に染まります。

 

おいしい食事よりも健康な食事を試行しなければならないようです。白いもの「砂糖や塩」を控えて、スイーツや肉を控えめにしなければならないようです。街中で提供される食事では、味の濃くて、「砂糖や塩が多くて、肉類・酒類」が豊富に提供されているようです。

「三日坊主」という言葉がありますが、なかなか「1日1食」への習慣へ移行するのは難しいようです。とにかく街中全体が、おいしいものの飽食の時代に対応しています。ましてや「食べ放題」「飲み放題」の店も増えています。そして「和食ブーム」「グルメブーム」「焼肉ブーム」「ラーメンブーム」とメディアも煽ります。外国人観光客のグルメ狙い客も増えています。小食派は、マイノリティです。

ちなみに、飲食店ビジネスは新型コロナのパンデミックで大きな影響を受けました。焼き肉店も閉店が増えているそうです。

 

しかしながら「肥満は万病の元」ともいわれ、医者からは頻繁に警告をうけるようです。適度な運動と菜食と小食、“断食”等で長寿を狙いたいものです。

また“働くこと”や“ボランティア活動”、ウォーキングやスポーツ、観光旅行で、体を動かすことも重要です。高齢者は社会との関わりが少なくなりますので、社会とのつながりを持つことも必要のようです。高齢者は、外に出て「体を動かす」時間を延ばす必要があるそうです。

肥満はストレスの多い社会に対する“体の反応”だともいわれます。

小食を実践して長寿を実現できれば幸いです

 

 

 

 

(2018/5/28)

 

 

・今の時代、難病・奇病が増えています。現代医学でも原因や治療法が分からないというのです。ガンや心臓疾患、肺炎、脳血管疾患で死ぬ人びとも多いようです。医薬品や手術でも治らないので、ラースト・リゾート(最後の手段)としてファスティングが注目されているようです。ヨガでもファスティングが普通のようです。それぞれの人が、自分の健康法や美容法を実践していると指摘されています。どちらかというと女性のほうが、健康法に敏感のようです。今の時代、子供の貧困から「子供食堂」の問題もでてきていますし、逆に「子供の肥満」の問題もあります。両極端の現象となって社会に出てくるようです。格差の時代ですから、極端に現象がでてくるようです世界中に両極端の社会現象が起きていると指摘されています。「栄養学」や「健康」についても学説が種々あり、学者により大きく見解が違っていますので、注意が必要のようです。

 

アメリカのように肥満で悩む人が非常に多い国もあれば、飢餓で餓死する人もいる国もあります。国単位で大きな格差がついているネガティブな人類の近未来のようです。世界中の全ての難民を物理的に救えないと指摘されています。

 

・健康法は、現代人の最大の関心事になったようです。「体毒」がさまざまな病気の原因であり、ファスティングにより改善できるという話は、参考になるようです。やはり社会で活躍している人や芸能人は、さまざまな健康法を実践しているようです。持病を抱えている人は、ファスティングも試してみてはどうでしょうか。しかしながら、ファスティングでどこまで効果があるのでしょうか。保証はないですが、実践の価値があるのかもしれません。

 

amazonに「ヨガ」といれると3393件、「健康」といれると42914件、「断食」だと、1060件、「食べ物」だと6060件、「美容」だと11653件の本がわかります。現代人にとって、健康・美容は大きな関心事です。それで、それに関するビジネス・マーケットも非常に大きいもののようです。それにつれ、広告宣伝費も多額になっています。毎日の様に「美食」や「食」、「グルメ」のテレビ番組が大きな時間を占めているようです。

 

・『「医者いらず」の食べ物事典』(PHP文庫)のように、「医者が必要のない」状態にいたいものです。断食やヨガの効果もどの程度なのでしょうか。私たち一般人は、「実践者」ではないので、詳しくはわからないようです。断食でがんが治るのなら、がんで苦しんでいる人は誰でも、試してみたいものでしょうか。敗戦後の食糧不足の時代と違って、飽食や美食の現代では、「美味しいもの」とか、「健康によいもの」が求められています。特に健康を害している人は、健康食や栄養になるものを探します。美食から素食へ人びとの関心が移行しているようです。健康第一の思想が徹底しています。

 


それを払拭してくれたのが、近年発見された「延命(長寿)遺伝子」です。あらゆる動物実験で、食事の量を4割減らしたほうが、1.5倍長生きすることが証明されたのです。(6)

2024-07-16 19:07:31 | 森羅万象

 

<身体が教えてくれる食べ間違い>

丈夫になるのに重要なことは、いかに少なく食べるかの工夫である

<症状からわかる適した食べ方、栄養素>

▼異常な食欲:やたら食べたい、甘いものが欲しいなどは、運動不足や心の乱れの現れ。

・栄養素は、多すぎても少なすぎても体調に影響します。

 沖先生はこれらの対処法として断食を勧めています。身体がクリ-ンアップし、真に必要な食物が直感的にわかるようになります。

 

ファスティング(少食・断食・一日一食)は、万病を治す妙法である――。 >

・沖正弘導師――沖ヨガの開祖であり、ヨガの指導者として、国際的に有名です。沖先生との出会いが、私のその後の人生を決定づけました。

 

ヨガは約5000年以上前にインド地方で生まれたと伝えられます。

それは、心身の調和を理想とする哲学であり科学です。その目的は「自分で自分の肉体や精神をコントロールする」ことです。言い換えれば「どんな過酷な環境に置かれたときでも、それに耐えられる肉体と精神をつくる」ことです。つまり「人間という生物の持つ能力を最大限に発揮する方法」なのです。

 ヨガという言葉は、古代サンスクリット語で「つなぐ」という意味です。いったい何と何をつなぐのでしょう?

 それは、「宇宙」と「人間」をつなぐのです。自分が大宇宙の一部であると体得する。そこから感謝と愛が沸き起こってきます。

 ヨガの基本の教えは2つあります。

「いつでも感謝し、いつでも笑える心を持ちなさい」

この教えを体得できれば、あなたの命もいききとよみがえってくるでしょう。

 

<慢性病の治し方>

慢性病とは、人格病、生活病なり。生活を変えれば、体質も気質も変わり治ってしまう。

・ところが、習慣だとか、癖だとか、一つの条件が固定すると、同一状態を続けます。同じ状態が続くから『慢性』という言葉を使うのです。異常が固定したということは、体質が異常な性質になっているということです。このように、慢性病は病気というより、異様な体質と気質が固定化している状態であると考えるべきです。

 

・「慢性病から救われる第一の方法は、停止している状態を変化させることです。同じ生活、同じような身体の養い方や使い方をしているから、慢性病になるのです。

 だから、救われるには、生活を変えることが、そのカギです。生活を変えれば、体質も変わり、気質も変わります。これにより、慢性病は治ってしまうのです」

 

クスリで治らぬなら、「医・食・住」を変えよ

・「慢性病という言葉の『病』というイメージから、『薬』を連想させますから、治らないのです。薬を飲んで、習慣性が変わるはずがありません。いくら注射をしても、鍼を打っても、癖が治るはずはなく、考え方も変わるはずがありません」

 

生活を変えるには、心を変える

・「今まで、好きなものばかり食べていた人は、嫌いで食べたこともないものも食べてみます。今まで、こういうことばかりしていて、他のことをしなかったという人は、その『しなかった』ことをやってみるのです。生活を変えること、慢性病はなくなってしまうのです。生活を変えるには、心を変えることがそのカギです」

 

<ガンはこうすれば治る>

<私自身、ガンをわずらい、13年かけて治した。私の指導で筋腫やガンの治った人々が無数いる

ガンは血液浄化と延命装置である

・森下博士は「ガンは血液浄化装置」と言います。ガンも他の病気と同じく、“体毒”から発病します。そして、その毒素が最大限に身体を侵した状態になったとき、発病するのです。そのとき、血液も“毒”で汚れています。放置しておくと敗血症を起こします。敗血症とは血液が腐敗する病気で、発症すると多くの場合1週間以内に死亡します。

 

・身体は、その最悪の事態を回避するために、自身の弱った部分で、その“毒”を引き受けるのです。早くいえば“ゴミ捨て場”を作るようなものです。すると血液中の“毒”は、そこに留まっていき、血液は浄化されるのです。そして敗血症で急死という最悪のケースを避けられます。「だから、ガンは延命装置でもあるのです」(森下博士)

 つまり、ガンが命を救ってくれ、命を長らえさせてくれている。ガンにも存在する理由があるのです。

 

・私が敬愛するもう一人の医師、新潟大学名誉教授の安保徹博士の理論も明快です。

「ガンは低血流、低体温、低酸素の場所にできる」。だから、まずはこれらを改善することがガンを快方に向かわせる秘訣なのです。

 

<断食でガンは真っ先に消える>

・森下博士は、ガンを治すベストの方法はファスティングと断言します。

「身体を飢餓状態にすると、体細胞は血球細胞に戻ります。これを異化作用といいます。身体は、害を受けた組織を血球細胞に戻す働きがあります。だから、断食をすると、真っ先にガン細胞が血球細胞に戻り、排泄されていくのです」(森下博士) 

 私も実際に、わずか4カ月の断食療法によって直系10センチのガンが消滅した事例を知っています。

 

・断食が病気を治す根本原理は、その排毒作用です。ガンという毒素は、最優先で排毒されていくのです。ただし、ガンが育った背景には、誤った生活習慣があります。それも並行して正すことは、いうまでもありません。沖先生も同じ主張をしています。

「ガンは細胞の弱い所にできるものである。弱っている細胞は萎縮して、血行が悪く、栄養も酸素も不足している。断ち、捨て、離れることで、日常生活の習慣を一度、ブチこわして、違った角度から生活を見直すことが効果的である」

 生活改善とは、当然、心の改善もともないます。

「ガンになりようのない血液と細胞と心を持てば、心配することはないのである」

 

・われわれは「ガンは治らない」と“洗脳”されています。だから、告知の瞬間から恐怖で落ち込む。すると、ガンと戦うナチュラルキラー(NK)細胞が急減します。

自らガンを完治させた沖先生は言い放ちます。

「私は病人面して寝ることをしなかった。かえって、意識的に、人も驚く超人的な生活を続けることを心がけた。これが治るコツである」

 さて最後に沖先生が勧めるガンを治す食事をご紹介しておきましょう。

「酵素、カルシウム、ビタミンおよび植物酸を多くし、偏食のない少食にする。脂肪を少なく、玄米、海藻、生野菜をとる。手軽で一番良い方法は、生食、自然食、断食をくり返すことである」

 

<病はチャンスだ>

・ヨガは病や悩みを、自己改造進化の教師と考える。

・「このガンが、本格的にヨガの修行をやってみる決心をつくってくださった」(沖先生)

 

胃弱な人の治療法

・胃弱の人は、胃に無理をかける。姿勢が悪い。神経が苛立つ。この3つに対応する治し方をすればよい。

 

万病を治す第一歩はファスティング

・「胃に無理をかける」とは、早くいえば“食べ過ぎ”です。

 だから、まず「食べなければいい」のです。つまり「胃を休ませる」。このファスティング(断食)で、ほとんどの胃病は治ります。なんとあっけないことでしょう。

 その他、腸炎、下痢などの消化器疾患も「食べなきゃ、治る」のです。

 

・万病を治す第一歩は、ファスティングなのです。それなくして、いかなる病気も治りません。

まずは、朝食を抜く半断食をお勧めします。これでも、相当胃は楽になるはずです。半断食ができるようになったら、一日一食にしてみます。それをクリアしたら、三日断食に挑戦しましょう。

 

・ちなみに「食欲が出ない」「疲れやすい」「だるい」のは、ビタミンB₁、B₃などの不足です。これらは、玄米や小麦胚芽などに多く含まれます。つまり、精白した米や小麦粉、白パンなどを食べているために起こる一種のカッケ症状です。

 日ごろから未精白の穀物、雑穀、胚芽パン、さらにゴマ、木の実などを食べる習慣があれば、このような症状とは無縁に過ごすことができます。

 

血圧はコントロールできる

・断食をし、深呼吸を繰り返す。この2つが、血圧調整の決め手である。

 

<菜食は血圧を下げ、脳卒中などを防ぐ>

・高血圧の人は、まず食生活に問題があります。例外なく過食、美食、肉食の人が多い。食べることが無二の楽しみなのですね。しかし、楽あれば苦あり。今度は、そのツケの高血圧で苦しむことになります。そういう人は同時に糖尿病、心臓病の気もあります。結論からいえば、まず食生活を改めなければ、高血圧は治りません。

 

まず過食、美食、肉食を少食、粗食、菜食に変えることです。

とくに、日本人は戦後、欧米型の食生活に憧れ、さらにアメリカの占領政策で、“餌付け”されたため、肉食過多に陥っています。肉食、動物食は、まさに万病の元です。

 

・菜食が高血圧を劇的に改善する。これは科学的実験からも証明された事実なのです。菜食主義者と一般人を比較すると、肉食などを行なう人は、年齢とともに血圧が上がっていきます。それは、動脈硬化が進み、血管が硬くなっているからです。逆に、ベジタリアンは年齢とともに血圧は低くなっています。それは、血管壁が柔軟であることの証明です。柔らかい血管の持ち主は、脳卒中や心臓病とも無縁の人生を送ることができます。

 

「腹八分に医者いらず」「腹六分で老いを忘れる」「腹四分で仏に近づく」……。

これはファスティングの重要性を明快に説いたものです。

 さらに「食べる工夫でなく、食べない工夫をしろ」「空腹を楽しめ」「腹が減るほど調子が出るのが、本当の健康体だ」……。

 まさに、目からウロコ。これらの言葉は、その後の私の人生を大きく変えることになりました。

 

  

 

『世界神秘学事典』

(荒俣宏) (平河出版社)  1981/11

 

 

 

<シャンバラの奇跡>

・シャンバラは、単に仏教の知られざる知恵の隠された聖地と考えるだけでは、足りない。シャンバラはまさに来るべきカルパつまり、宇宙時代への指導原理なのだ。

 

・仏教伝来以前にすでにチベット地方で広まっていたと思われる理想都市信仰と、その伝承である。チベットの古い伝承によれば、広大なる南の中央大陸は六つの地域に分かれ、北から“雪の国”“シャンバラ”“中国”“ホータン”“チベット”“インド”と呼ばれたという。

 

・その住民は、マハトマと呼ばれる聖人に支配され、地下の不思議な通路によって世界へとつながり、この世の平和を基礎とした霊的指導原理を信奉している。そして、マハトマは、折りにふれ、シャンバラの使者を世界各国へ派遣するのだという。マハトマの使徒によるシャンバラ幻想王国の建立―これがリューリフの見果てぬ夢、神秘的共同体思想であった。

 

・「私が神秘の土地から始めてヨーロッパに持ち込んだ教えは3つある。一つは、ヨーガの中でも最高のヨーガ<火(アグニ)のヨーガ>。そして次の一つは、<地球内部の空洞世界に暮らす地底人の伝承>。そして第3は、<シャンバラ>である」とリューリフは言った。

 

・「地底の聖なる人々」についての伝承は、造山運動や天変地異を逃れて、地中に移り住んだ人類の祖先を語っている世界各地秘伝の大本(おおもと)である。

 

・ “未来仏マイトレーヤ”の到達に備える文化的事業こそがリューリフの確信であり、マハトマー霊の指導者―の使徒の役割であった。そしてリューリフは、そのための心の共通語として(美術)を選んだのである。

 

・リューリフが伝えたこの伝承に影響をうけて、SF雑誌に<シュエイバー・ミステリ>と云う奇妙な作品が登場した。アメリカとチベットは、地中の空洞を通じてつながっており、異星人が出入りするのだという小説である。

 

 

 

地球アストラル次元

『シャンバラからの超レッスン』 

目から銀河も飛び出す超巨大宇宙情報

By ペガサス  ヒカルランド   2012/12/10

 

 

 

薔薇十字団/仕組まれた入会

「神とはどんな存在でしょうか?」「はい、天敵です!」

 

・地球独立のため、シャンバラの地球代表になるべくレッスンを受けたエリザベスに、ペガサスが緊急インタビュー。

 

ホワイトハウスに入ったアロム!アンドロメダの宇宙人たちの歴史介入

・「そう、私たちは、4次元に今いるの。アロムたちは、多次元存在、つまり異次元だから、5次元だっていうのね」

 

・ソビエトの崩壊は、1991年12月25日。ソビエト連邦大統領、ミハイル・ゴルナチョフが辞任し、各連邦構成共和国が主権国家として独立した。これに伴い、ソビエト連邦は解体された。しかし、ベスの話していることが事実なら、1980年代初頭に、『ソビエト崩壊』は、アロムたちによって予定されていたことになる。

 

シャンバラは地球のアストラル体(幽体)の中に存在している/そしてあなたも行ける!!

<シャンバラへ入会/マイトレーヤ、クートフーミ、9人の賢者たちとの交流>

・マイトレーヤは、サンスクリット語で弥勒菩薩、中国では布袋を示す。その姿は、中国の道教の神仙。神仙は神に近い者で、人間がなることは出来ない者と考えられていた仙人を指し、中国の道教においては、仙境に暮らし、仙術を操り、不老不死を得た人を意味した。つまり、道教の不滅の真理である、道(タオ)を体現した人とされた。

 私が、日本に一時帰国をした2008年2月、自宅の居間に神仙が現れたことがあった。

 

・「私、マイトレーヤって言いづらいから、Mさん、Mさんって呼んでいるの。それで、アロムと会長とマイトレーヤと、クートフーミ大師で、封印の開け閉めをやったのよね」なんともまあ、あっけらかんとベスが話を続けた。

 

・クートフーミ大師もまた、神智学で、「古代の知恵の大師」と言われるアセンデットマスターの1人だ。

 

私たちの肉体は、中に、アストラル体という、幽体と、その中に、メンタル体という、霊体を持ち、肉体の外に、エーテル体という気功でいう気、ヨガでいうプラーナを持つ。そして地球を肉体とするとシャンバラはその中の4・5次元メンタル体(霊体)に近いアストラル体(幽体)に存在する。

 

・私たちは、自分の内側のアストラル体(幽体)から地球の内側のアストラル体(霊体に近い幽体)に入ることで、シャンバラに入ることが出来る。そこは、私たちの魂のいる場所だ。

 

<表と裏の2つあるフリーメーソンの組織構造>

・私が、組織図を書いた。一番下に、表のフリーメーソン、その上に、300人委員会、次に裏のフリーメーソンのトップグループ。そして、薔薇十字団、シャンバラ、9人の賢者、さらに、三長老、そして、トップは1人。綺麗な三角形が出来た。

 

・「そう、フリーメーソンの中で組織だって会社を持っている人たちが、300人委員会に入ってて、この300人委員会に指示を出しているのが、フリーメーソンのトップクラス。でも、そのフリーメーソンのトップクラスに指示を出しているのが、薔薇十字団

 

<911/シャンバラのグループがはめられた!?>

・911(アメリカ同時多発テロ事件)は、2001年9月11日にアメリカで発生した、前代未聞の航空機を使った4つのテロ事件の総称である。

 

・「もう、恐らく、精神世界の本だけで、1000冊以上読んでいるわ。私、日本で最初の本を出すまでの間に、考えられないくらいの数の本を読んでいるのよ」

 

会長サナトクマラとブラックマン

・「アロムのグループ自体が、薔薇十字団だって言うの?」私が聞いた。

 

・『今回のアセンションの一番上のリーダーが、実は、サナトクマラって、いう人でこの人は、金星から来てます

 

<シャンバラへ入会/マイトレーヤ、クートフーミ、9人の賢者たちとの交流>

・「これが、『シャンバラ』だったの」ベスが答えた。

 確かこれも、語源はサンスクリット語だったはず。シャンバラは、チベット密教で伝えらえる不可視の王国の中心地で、肉体を持たず、人の最高に進化した形のエネルギー体。つまり、キリストや釈迦のようなマスターたちの住む場所だった。彼らは、私たちの精神的向上を願い、進化したいと思う人間を援助すると聞く。サナトクマラは、シャンバラと金星を行ったり来たりしているマスターで、彼は、百戦錬磨の戦士だが、本当の姿は、平和を好むやさしい存在、鞍馬ツアーに行ったことで、私には、そんな基礎知識が備わっていた。

 

・「薔薇十字団の中の9人の賢者、つまり同じ人たちなんだけど、シャンバラの中にある9人の賢者と繋がる世界なのね。シャンバラの中に入る方法は、自分の心の中に部屋を持ち、部屋を持っている人が入って来るの、それから、部屋の外に出ていくと、国があるわ。その国の中で、スタッフ達と一緒に仕事をするのね。丁度、この頃は2000年の世紀末の頃で、シャンバラの中で、私たちの世界と繋がっているアストラル界(幽界)の封印の開け閉めを手伝ってた。もちろん封印の授業も受けたし、黒魔術の使い方、白魔術の作り方、それによる邪気の出し方、仕舞い方とかってね」

 

・マイトレーヤは、サンスクリット語で弥勒菩薩、中国では布袋を示す。その姿は、中国の道教の神仙。神仙は神に近い者で、人間がなることは出来ない者と考えられていた仙人を指し、中国の道教においては、仙境に暮らし、仙術を操り、不老不死を得た人を意味した。つまり、道教の不滅の真理である、道を体現した人とされた。

 

<ベスのカウンセリング/石屋の任務を支える>

・「アロムは、ドイツ系アメリカ人なの。ドイツ人の姿、形もしているのね。ドイツにも4年くらいに行っていたから、言葉も喋れるの。だから、ドイツのフリーメーソンの方に入りながら。イギリスとドイツのフリーメーソンの本部。それから、ヨーロッパをずーっと転々としながら、『また新しい任務が入った』って言っては飛び回ってるの。そう言う意味では、しょっちゅう任務が入ってて、彼としては、いつも追われてる感があるんだけれど」

 

<地球は今、独立国家登録中/かつ、金星保護観察下>

・聞いたことがあった。宇宙人たちは地球のアストラル界にあるシャンバラの許可がない限り、地球での勝手な行動が許されず、それほどシャンバラは地球にとって、とても大きな存在だと。

 

・「私の場合、マイトレーヤとキリストは良く出て来るなあ。もっとも、2人は同一人物だし、『守護は金星、キリストの船。何かあったら金星が動く』そう言われたのよ」私が言った。

 

<地球人に埋め込まれた戦いの遺伝子/それは火星人の仕業なのか?!>

・「う~ん、病んでるというよりもね、基本的に地球人の遺伝子の中に、何者かが、戦闘の道具として、戦闘能力を植え込んだ形跡があるって、アロムが言うの」

 地球人の遺伝子の中に戦闘のための遺伝子が、故意に組み込まれてる。

「それは、金星人は持ってないわ。強いて言えば、火星人は若干持っているって言われてる。だけど、火星人たちが、その遺伝子を私たちに植え付けたのかどうかは、わからないのね」

 

<地球が金星の植民地>

・「地球を金星は植民地として、今まで支配していたんだけれど、火星もそれが欲しくて、今まで結構、攻防戦みたいのがあったらしいのね」

 

・「そうそう、でも、人類は滅亡せずに、世紀末を抜けちゃったわ。だけど、今度は、アンドロメダ銀河がぶつかって来るから、地球を独立国家に仕上げたの。地球を金星と共にエネルギー調節するために、シャンバラっていう存在があるのよ。シャンバラって何っていわれると、結局、私、ベスという人間が肉体として存在している幽体でもあり霊体の名前なのね。そして、地球という物の幽体。それが、シャンバラ」

「幽体がシャンバラかあ」

 私たちの肉体は、中に、アストラル体という、幽体と、その中にメンタル体という、霊体を持ち、肉体の外に、エーテル体という気功でいう気、ヨガでいうプラーナを持つ。そして地球を肉体とするとシャンバラはその中の4・5次元メンタル体(霊体)に近いアストラル体(幽体)に存在する。

「私もシャンバラに行ける?」

「うん。自分の内側の中に、意識で部屋を作る。すると、その部屋に、必ず訪問者が来て、その訪問者が案内してくれるわ」

 

私たちは、自分の内側のアストラル体(幽体)から地球の内側のアストラル体(霊体に近い幽体)に入ることで、シャンバラに入ることが出来る。そこは、私たちの魂のいる場所だ

 

アンドロメダ銀河との衝突を避けるために、次元を変えるには、人々の意識の周波数を上げる必要がある

<アンドロメダ銀河>

・でも異次元だと、アンドロメダ銀河が、地球の隣りに来るのね。

 

・「火星と金星は戦争になって戦った時期があったから、火星からは、アラブ人として生まれ変わったらしいのね。でも、金星の方は、プレアデスから金星に来て、金星から地球に生まれ変わったの」

 

ある生き物の細胞壁/それが私たちの生きている場所?!

・「アロムたちは、私たちのいる宇宙のビッグバン以前から来ているから、この細胞(宇宙)では、『ビッグバン以前の神』と言われてるわ。でも、実際には、光の物理学、つまり、宇宙物理学的な話になるんだけれど、彼らは、他の細胞(宇宙)から、私たちの細胞(宇宙)に入り込んだの。だから、ビックバン以前の人間というよりは、他の細胞(宇宙)

からやって来た面々って言い回しが正解かしら。でも、その彼らの居た、元の細胞(宇宙)なんだけれど、ここの細胞(宇宙)と同じ歴史を持っているのよ」

「つまり、彼らは、私たちの未来を経験したことがあるのよね」私が言った。

「そう」ベスが頷いた。

「彼らは、前の細胞(宇宙)の時に起きた出来事を、私たちの細胞(宇宙)の時には、変化させたい。つまり、歴史を変化させようとしているわ。彼らの細胞(宇宙)の中には、太陽系つまり、天の川銀河にアンドロメダ銀河がぶつかったという歴史があるのね。だから、彼らは、自分たちのいた以前の細胞(宇宙)の歴史にあった事実を、私たちのこの細胞(宇宙)では起こさないようにするために、地球の次元を変えようとしているの。まず、歴史を変化させるために、アロムたちは私たちの細胞(宇宙)に、『宇宙連合』を作ったわ。そして、各銀河との調整は、結構出来上がっているの。彼らは、他にも、自分たちが過去の細胞(宇宙)で体験した、細胞(宇宙)を老化させた原因の一つである、銀河団同士の戦争と、その戦争を起こしてしまった人間を抹消しようとしているんだけれど、とにかく、前の細胞(宇宙)で学んだ歴史を踏まえて、この細胞(宇宙)の歴史を変えようとしているの」

 

<輪廻転生がこの世の善悪を超越させる!?>

遺伝子の戦い/それは自らの意志で遺伝子を変えること!?> 

<コーザル体/潜在意識を変え周波数を上げる>

・「コーザル体がある人たちって、10億人くらいしかこの星にはいなかったよねえ。要は、コーザル体がある人たちになれば良いわけじゃない。そのためには、一人一人の潜在意識を変えて、周波数を上げなくちゃいけないわ。周波数が上がらないと、結局、コーザル体が動かないし。道は1つね。教育で周波数を上げるしかないのよ。だから、本を出して101匹の猿現象を目指すわ」私が言った。

 

<世界はすべて「電気体」で出来ている/オーラ、超能力解説>

アストラル界(幽界)/それは私たちの世界の雛形

<本書は宇宙人との遭遇をテーマとするチャネリング情報を、著者の個人的な体験や研究の成果を総合して編纂したものです>

私は、高い評価を得ているロサンゼルス存在のチャネラーの下で、チャネラー養成のための正式な訓練を受け、1985年から複数の存在をチャネリングするようになりました

 

・チャネリングの手順は極めてシンプルです。まず、私は自分の意識を瞑想状態に導きます。この時点で私のパーソナリティーは、日常的な現実から遠ざかっていきます。次に、私と交信する意識体が、私とエネルギー的(テレパシー的)に接触します。意識体はあるテーマについて語るために私の脳を翻訳機として使います。このプロセスは、霊媒が霊に

身体に占領される「憑依」とはまったく異なり、情報提供の作業は、あくまでもチャネラーと意識体との共同作業として行われます。

 

 

 

『この本に真実は何もない しかし、それがまさに現実なのである』

ボブ・フリゼール  ナチュラルスピリット    2000/4

 

  

 

<時空を超えたドランヴァロの軌跡>

・ドランヴァロ・メルキゼデクとはいったい何者なのでしょうか。それについて述べる前に、まずはドランヴァロの5代前にあたるマキアヴィンダ・メルキゼデクについてお話ししましょう。マキアヴィンダは銀河中枢機構より地球での任務を受け、人類創造の瞬間からすでに地球上にいた存在です。

 

「大いなる白色同胞団」と、あらゆる手法においてそれに対立するという、2つの「集合意識体」がありますが、便宜上、ここでは後者を「大いなる闇の同胞団」と呼ぶことにしましょう。マキアヴィンダの属する大いなる白色同胞団が人類の進化を促す支援を惜しまない一方で、大いなる闇の同胞団は、人類に怖れを植えつけ進化を遅らせるためならば、いかなる手段も厭わない立場を取っていました。

 

・我々の進化が、早すぎず遅すぎず、最も適切な時に起きるのは、それら2つの同胞団の力が相互にバランスを取り合っていたためであり、4次元以上の高次レベルから見た場合、これが意識の統合した在り方となります。この2つの同胞団というのは、調和裡に働く「一なるもの」の異なる2つの側面にすぎません。私たちは2元性を有する意識のただ中にあるため、善悪というものの見方をします。悪とは、はなはだしく無慈悲で嫌悪をもよおす物事を指しますが、それらは単なる学びの課題なのです。

 

1972年に起きた驚くべき出来事が原因で、大いなる闇の同胞団は、オリオン星系から新たに4人のメンバーを迎え入れました。彼らにはこれから先、何が起きるのかがわかっていたからです。一方で大いなる白色同胞団も、その対抗措置として自分たちの仲間を4人呼び寄せました。ドランヴァロはそのうちの1人です。彼が選ばれた理由は、13次元の領域におけるメルキゼデク聖師団での長期にわたる経験が評価されたためでした。彼はほぼその集団の結成時から、地球の歳月にして百億年間そこに留まっていたのです。彼には2元性を認識する意識がほとんどなかったので、その2元性に対する無垢を買われて地球に遣わされたのでした。

 

ドランヴァロは「ウォーク・イン」と呼ばれる方法で地球に来ています。その準備が整うまで、彼の現在の肉体には別の存在が入っていました。その人物は、後々ドランヴァロが必要とするであろう一定の訓練や教育を前もって受けていました。それらのことも含めて、すべては合意があって初めて成立するのです。双方の合意なくして他者の肉体へ入るという行為は、いかなる理由があったとしても最高次元レベルにおける宇宙の法の道に外れます。ドランヴァロに譲り渡すべく肉体を離れた人物は、非常に特別な何かを受け取っているとのことですが、ドランヴァロはそれ以上は言及していません。

 

13次元から3次元に到着するまでの、数々の次元レベルでの体験を、ドランヴァロはどんな瞬間も、ほば完璧に思い出すことができます。ただし、13次元での記憶はあえて思い出さないようにしています。現時点において13次元での生活の記憶を保つのは、あまりに耐え難いことだからです。13次元という世界を完全に記憶していながら3次元で生きる術はありません。しかし彼は、もともとは13次元にいた存在だったこと、そして3次元に来ることを父なる存在から依頼されたことや、「大いなる虚空」の中を進むための移動パターンを授かったことは思い出せます。彼は長い時間をかけて、「大いなる虚空」をその移動パターンに沿って進み、この次元へやってきました。どれだけの地球時間に匹敵するのかは本人にもわかりませんが、かなりの時間であることは確かです。おそらく数百万年という歳月を要したでしょう。

 

・ドランヴァロは再び光を目にするまで進み続け、光が見えたその時その場所で、マキアヴィンダに迎えられました。それから、星雲の中心に位置し、異次元レベルへと続く主要スターゲートの一つでもある、オリオン・ベルトの真ん中の星を通過しました。我々の銀河には13の主要スターゲートがありますが、なかでもこのオリオン・ベルトの中星は、大いなる光と闇が非常に密接に関わりながら作用し合っている特別なスターゲートなのです。グレイの多くは銀河のちょうどこの辺りから出現しています。

 

・オリオン・ベルトを通り過ぎた後、ドランヴァロはプレアデス星系へと向かいました。目的地は4次元意識レベルにある、緑の環境を有した類いまれな惑星です。そこでの彼は形をまとわず、完全に目覚めた状態にあり、光の球体そのものとして存在しました。そして胎児の肉体に入り、地球時間でいう約15年の歳月をかけて生育しました。プレアデスは銀河の大学を内包していることを彼はやがて知りました。ここの人々は4次元の高位の倍音域に棲み、学びはすべて喜びと楽しみを通して行われます。あらゆる教育の手段として「遊び」が導入されていたのです。

 

プレアデスで必要な知識のすべてを学び終えたドランヴァロは、次にシリウスBから3番目にある星へ飛びました。その惑星はほぼ全域を海でおおわれていました。シリウス人も4次元に暮らしていますが、プレアデス人よりも低い倍音域のため、同じ程度の喜びや楽しみを体験することはできません。間もなくすれば、シリウス人もそのレベルに達するでしょう。

 

ドランヴァロは350名の乗組員と共に、すでに設定ずみの地球までの飛行パターンをたずさえて、宇宙船に乗り込みました。この飛行パターンは、シリウスBからシリウスAの中核を貫通して進むというものでした。星と同じ振動周波数に同調することで、熱さを「熱い」と感じることなく通過できるのです。そして90秒後には、太陽を通って地球に出現します。このようなことが可能なのは、私たちとシリウスが密接につながっているからに他なりません。ドランヴァロと乗組員たちはこうした操縦を展開して、金星の軌道域に到達しました。そこには太陽系で最も進化した存在、「ハトホル」と呼ばれる人種がいます。

 

・激しい硫酸雨に見舞われるなどの現実レベルでの金星の冒険を終え、ドランヴァロら一行は地球を通過し、我々の次元レベルよりも一倍音高い領域に入りました。よって私たちの目には彼らが見えません。

 ドランヴァロはシリウス人の体から脱すると、燃え立つような光の球体へと変容を遂げましたが、これも彼にとっては意識上の変化にすぎませんでした。その後に控えていた、本物の二元性を有する意識への衝撃的な参入に比べれば、すこぶる簡単なことだったのです。

 

・彼は地球の4次元レベルまで移行し、レベルを上昇させながら生き物の痕跡を探しましたが、4次元には何も見つけることができず、5次元は完全なる虚空状態でした。そして6次元の10~12番目までの倍音域へ上昇したところで、ようやくマスターたちに出会うことができたのです。ドランヴァロは1819年から1850年までの間、そのマスターたちと共に生き、彼らから学びました。

 

・1850年、ドランヴァロはニューメキシコ州に暮らすタオス族の女性として地上に誕生しました。そして40年間その女性として生きた後、1890年に覚醒した状態でその肉体を離れています。その時、彼はただ故意に息を止めただけで移行が実現したのです。彼は再び6次元へと戻り、今度は1972年までそこに留まりました。

 

・1972年4月10日、ドランヴァロは現在の肉体にウォーク・インしました。すべては一呼吸の間に完了しました。入れ替わりに肉体を離れた存在は、息を吐きながらそこを去り、ドランヴァロがそれに続く吸気で

入ったのです。ウォーク・インの方法とはただそれだけの、純粋な宇宙の法に基づくものです。二人の霊はこの決行以前に7、8年をかけて話し合い、このことに関してすべての意識レベルからきちんと許可を得ていたのです。

 

・ドランヴァロは決して自分が特別な存在だと言いたいがために、こうした話をするのではありません。真意はむしろ正反対で、あなたがその話を聞くことにより、自分がいかに特別な存在であるかを思い出してほしいのです。なぜなら、あなた自身もまた、特別な任務を授かって地球に来ている高次元からの存在であるという可能性がないとは言えないからです。その任務遂行のためには、できるだけ人間になりきる必要があるのかもしれません。つまりそれは眠りに入って記憶を失うことであり、しかるべき時が来れば、己の真の資質が明らかにされるということです。最初に述べた人間になりきる部分に関しては、あなたは完璧にやり遂げています。

そして今や第二段階へと踏み込む時が来ているのです。

 ドランヴァロは記憶をしっかり維持しているという点で、我々と異なっています。彼が地球へ来たのは、人類に目覚めを呼びかける触媒としての役目を果たすためなのです。

 


それを払拭してくれたのが、近年発見された「延命(長寿)遺伝子」です。あらゆる動物実験で、食事の量を4割減らしたほうが、1.5倍長生きすることが証明されたのです。(5)

2024-07-16 19:06:38 | 森羅万象

 

<少食により運命が開ける>

・江戸時代の観相家、水野南北は、「食を少なくすることこそが、健康長寿のみならず、富裕や立身出世をする道である」と言っている。南北がしたためた著の中の一文を紹介すると……。「それ、人、食を本とす。…………故に人の良薬は食なり。人を相するに、先ず、食の多少を聞き、是によって生涯の吉凶を弁ずるに万に一失なし。一箇年先に大難のある事を見極めしむると言えども、其の時より食を厳重に慎む者は、必ず是を免れ、返ってその年に当たり、思わず吉事来たる者多し。生涯貧窮の相ありと言えども、益々、食を慎しみ、是を用うる者は相応の福有と成って、今人に知れ、大いに用いらるる者多し。………故に富貴、貧賤、寿天、窮楽……皆、飲食の慎しみにあるべし」

 

<少食とガン>

・1960年代に既にドイツのガン学者・イセルス博士は、動物実験の結果、「食べたいだけの量の食物を与えられて育ったネズミは、2日おきに断食させられた動物よりも自然発生するガンが5.3倍も高い」と発表している。

 米国のカリフォルニア大学・バークレー校のマーク・ヘラースタイン博士は、つい最近、「断食すると、体内の細胞に、抗ガン効果をもたらす

「1日おきにネズミを断食させたところ、体細胞の分裂する速度が確実に減る」

細胞分裂自体が遅くなれば、ガン発生の危険性を減らすことができる

ことを実験で証明し、さらに「成長ホルモンやインスリン(たくさん食べると、分泌が促される)のような“細胞の成長を促すような”ホルモンは、細胞の分裂を促し、ガン細胞の増殖のプロセスに深くかかわる」と述べている。

 つまり、今、日本人の死因の断トツ1位に居座りつづけているガンは、「食べすぎ病」と断言してよく、少食にすれば、その予防や再発の予防が可能であることをこの実験は示唆している。

 

・日本でも1998年、大阪府立大学農学部の中野長久教授らが、マウスの実験で「少食」が、ガンを抑制することを証明している。

 同教授らは、150匹のマウスを50匹ずつ、

  1. 食事制限なし
  2. 食事を80%程度に制限する
  3. 食事を60%程度に制限する

の3つのグループに分けて飼育した。

 5週目にすべてのマウスの腹部にガン細胞を注入して、毎週ガンの進行状態を調べた。その結果、(1)(2)のグループは、ガン細胞注入後2~3週間で、腹部に、平均約11gの腫瘍ができ、4週目には、ほとんどのマウスが死亡した。

 (3)の「腹六分」のマウスは、ガン細胞注入後2~3週間で、腫瘍の大きさは平均7gと、(1)(2)のグループの腫瘍の3分の2程度と小さく、しかも、ほとんどのマウスが7週間目まで生存した。

 また、「腹六分」のマウスは、(1)の「飽食」マウスに比べて、免疫力に重要な役割を果たすインターフェロンの量が2倍もあり、免疫細胞のT細胞(リンパ球の一種)の量も約2倍もあったという。

 

・1985年、ニューヨークのマウントサイナイ医大のグロス教授は、ある量の放射線を満腹ネズミに照射したところ100%発ガンしたのに対し、腹五分程度の空腹ネズミに同量の放射線を照射しても、わずか0.7%しか発ガンしなかったと実験結果を発表している。

 

・同じく米国の、エモリー大学病院のS・ハイムスフィールド博士が、平均年齢50歳で同じ程度の進行ガン患者100人を無作為に抽出して、A群の50人には病院のふつう食を、B群の50人には、特別の栄養素を存分に入れたスープを加えた高栄養食を与えたところ、A群の平均生存日数は300日、B群は75日だったという。こうした諸事実より我々人間がガンになった時に、食欲がなくなるのは、免疫力をあげて、ガンを治そう、延命しようとする反応であると考えてよいせっかくの「食欲不振」を一般の人はもちろん、医師たちまでもが、「体力をつけるために少しでも食べよ」とガン患者に食を強制することが多いようだが、いかがなものか。

 

<少食と免疫力>

・米国ポートランドのオレゴン健康大学ワクチン遺伝子治療研究所のJ・ニコリク・ズーネック博士らは、「18年間、30%のカロリー制限を行ったアカゲザルは、ふつう食を与えられたアカゲザルに比べて、年をとってもT細胞のレベルが高く(免疫力が旺盛)、細胞が若く、病気になりにくい」との研究結果を発表している。

 

免疫と白血球について

疫=病気を免れるための力を免疫力といい、血液1㎟中に4000~8000個(全血液が4~5ℓとすると、数百億個)存在する白血球が、その中心的な働きをしている

 細菌やウイルスなどの病原体が体内に侵入してくると、マクロファージや好中球が出動して、病原体を貪食・殺菌して処理する。しかし、自分達の手に負えないほど敵(病原体)が多かったり、その力が強い場合、マクロファージがヘルパーT細胞に、その旨を知らせる。連絡を受けたヘルパーT細胞は、B細胞に抗体(免疫グロブリン)を作るよう指示すると同時に、キラー細胞を出動させて病原体を攻撃させる。B細胞から作られた抗体は、ミサイルのごとく、病原体を進撃してやっつける。

 一匹狼的なNK細胞は、ウイルスや細菌にのっとられた(感染を受けた)細胞を殺傷して消滅させると同時に、マクロファージと共に病原体を攻撃する。

 また、体内にガン細胞(のような異物)が発生すると、キラーT細胞やNK細胞がガン細胞を攻撃して消滅させる。

 

少食と加齢関連疾患

・人間の体内・細胞では、無限の化学反応が行われており、その反応を助ける働きをしているのが、酵素である。

 年齢とともに、活性が低下した酵素や、酸化されたタンパク質(異常タンパク質)が増加してくる。

 つまり、若い時には存在しなかった異常タンパク質が、種々の細胞内に蓄積し、アルツハイマー病(脳細胞の周辺にアミロイドという異常タンパクの沈着あり)や白内障などの「加齢病」を引き起こし、種々の生体機能も低下していく。

 自由摂食動物に比べ、60%(腹六分)にカロリーを抑えた「少食」動物は「脳における異常酵素は2ヶ月後に、肝臓の細胞の中の異常酵素は1ヶ月後に、それぞれ若い動物のレベルになる」ことが証明されている。

 つまり、食事制限により、異常タンパク質の分解・除去が亢進し、タンパク質が“若返り”、細胞を若い頃の状態にリセットする、というわけである。

 また、食事制限により、活性酵素の主な発生源とされている細胞内のミトコンドリア内での活性酵素の発生が抑えられ、酸化された異常タンパクの生成が減少することも細胞の若返りの要因である由。

 米国シカゴ大学のC・M・チャイルド教授は「ある種の昆虫では、十分な食物を与えると3~4週間で生命が終わる。しかし、食物をかなり減らすか、断食を強いられた昆虫は、その活動性と若さを、少なくとも3年くらい保ち続ける」ことを発見し、「断食しているものは、まるで老年期から胎生期へ戻ったかのような若返りを見せる」と述べている。

 

 

 

(2018/5/28)

 

 

『やって良かった!1日1食』  病気にならない生き方

船瀬俊介  フォレスト出版   2018/4/20

 

 

 

身体は疲れず、仕事は軽く2~3倍

少食ブームは終わらない!やってみればわかる、1日1食の効果。長生きしたけりゃ、食べるのを減らしなさい!

 

・「自然な生き方をすれば、120歳まで生きることができるだろう」これは、古代ギリシャの医聖ヒポクラテスの言葉です。

 

・ヨガの教えがあります。「一生に食べる食物の量は決まっている」つまり、大飯食らいは、食いおさめが、早くきます。少なく食べる人ほど、長く生きるのです。

 

・有名なヨガ指導者、沖正弘導師は若い頃インドで。152歳のヨガ行者に出会い、その指導を受けています。

 行者の食事は、すべて生菜食で、1日の量は、まさに手のひらに載るほど少量だったのです。私の1日1食の暮しは、このような超人的暮らしには及びませんが、根本はベジタリアンの食事です。すべて自炊で。

 

・3年以上になりますが、こなせる仕事量が2~3倍になりました。かつて、1日の原稿ノルマは400字詰め、30枚。今は、軽く60~80枚をこなしています。そして、疲れない。1日101枚の最高記録も達成。単行本は1冊4日のペースで書けるようになりました。かつてより頭もシャープになっているんです。

 

<1日1食で若返ったビートたけし>

・「オイラは1日1食しか食べないよ。朝は野菜ジュースだけ」ビートたけしさんが、さらっと語っています。

 

・それは「朝起きたらまず、野菜ジュースをタップリ飲んで、その後は晩飯まで何も食わない」「軍団のヤツラやら、付き人を連れて焼き肉を食いにいくこともあるけど、オイラは肉をサンチュに巻いてちょこちょこ食って終わりだよ」「まァオイラは自分のリズムに合うからってことで1日1食にしている……」

 たけしさんの知人の話も面白い。「60代になってまるでぜい肉がついていないオイラの知り合いは、いつも『腹3分』にしてるっていってた。常に、食いたい量の4分の1しか腹に入れないんだって

 

カロリー制限すると長寿遺伝子がオンになって、若さを保てる。それはもはやだれもが知っている医学の常識です。

 もう一つの理由は禁煙です。

 

<30年以上、1日1食のタモリ流>

もう一人の有名な1日1食主義者が、タモリさんです。

「オレ1日1食しか食べない」ギネスブックにも登録された長寿番組「笑っていいとも!」内でのコメント。

 

・身近な関係者の話によれば、「タモリさんはイグアナ芸でデビューしたときから1日1食」といいます。そして、夜8時を過ぎると一切、食べない」。その節制ぶりに脱帽です。

その少食主義のライフスタイルを見習って、芸能界にファスティング(断食)が広がっていった」とのことです。

 

日曜日は24時間の完全断食

・「笑っていいとも!」通算8054回のうち欠席したのは、わずか12日。休んだ理由も船舶試験、ゴルフ中の事故など。「風邪などの体調不良で休んだことは一度もない」(テレビ局関係者)。これはスゴイ。「いいとも!」生放送でも「1日3食は食べすぎ」と断言。

・さらに中居さんが尋ねます。「1週間に1回、断食しているんですって?」。これにも、さらっと「完全に24時間食べない!」と涼しい顔で答えている。

 

何事にも「感謝」を忘れず

・タモリさんの生き方で感心することがあります。それは何事にも「感謝する」ことです。

 

・前著『3日食べなきゃ、7割治る!』(ビジネス社)で、私は、“病気治し”と“健康”の秘訣を5つあげています。

「少食」「笑い」「感謝」「長息」「筋トレ」です。

 タモリさんの自然体の芸と若さの秘密は「少食」「笑い」「感謝」で解き明かせます。

 

水谷豊も千葉真一も1日1食

人気刑事ドラマ「相棒」の水谷豊さんも1日1食主義です。1952年生まれ。65歳。

 

・アクション俳優の千葉真一さんも若い。1939年生まれの79歳。ハリウッド映画でも活躍。

 

・驚くべきは年齢とは裏腹の若さ。髪も口ヒゲも黒々として、とても80代目前とは思えない。顔の肌のハリ、ツヤもよく、どうみても50代前半。

 

・若さの秘密を尋ねられ、即答しています。

一つは『食べないこと』。正確には1日1食しか食べない。体を飢餓状態にすることで、抗老化遺伝子といわれるサーチュイン遺伝子を目覚めさせ、体の細胞を若返らせているのです

 

芸能界は少食・断食ブーム!?

・芸能人は、身体と若さが資本です。だから、体調管理には、万全を期すのも当然でしょう。

 歌手で俳優でもある福山雅治さんも1日1食だといいます。他にも、女優・藤原紀香さんなどもファスティング指導を受けています。

 

その他、意外な顔ぶれが1日1食主義です。

「僕は1日1食しか食べない。だから食べ物には、ものすごくこだわる」(ミュージシャン、GACKT)

「1日1食で若いころの体系を維持、いつでも美剣士ができる」(俳優、京本政樹)

「ピンク・レディーの殺人スケジュールを乗り切ったのも、今もミニでステージに立てるのも、1日1食のおかげ」(タレント、未唯mie)

「年2回ペースで断食。採るのは水と酵素ジュースだけ」(歌手、美川憲一)

「ふだんは1日1食、腸内洗浄を毎日」(俳優、故・阿藤快)

「プチ断食を10年以上。野菜果物ジュース約2ℓしか口にしない」(女優、木村多江)

 

冴えた状態をつくるには食べないこと

・作曲家の三枝成彰さん(75歳)も20年ほど前にお会いしたとき、その青年のような若さに驚いたものです。彼も当時から1日1食しか食べない。まさに、文化人の一食主義のさきがけかもしれません。現在の写真も髪は真っ黒で、やはり若々しい。

 

・「僕たちの場合で言えば、これしかないです。食べれば眠くなるし、頭がボケる」「太りたくないという最大の要因は、もしかしたらそれかもしれない。事実、太っているときに書いた曲って、よくないんだよね」

 

活躍の源はファスティングパワー

・女子プロゴルファーの横峯さくらさん。「活躍を支えた食事」とさくらパパこと横峯良郎氏は証言します。

「スタミナ・持久力となると、これは肉食じゃダメなんだよ。なぜかというと、脂っこいものは消化エネルギーをたくさん使ってしまうから、それだけスタミナをとられてしまうわけ。だから、トーナメントウィークにさくらは一切、肉類は口にしない。代わりにタンパク源は納豆、豆腐、魚から摂るようにしている。それだけじゃないぞ。主食の米は発芽玄米だ。これはね、腹持ちもいいし、ビタミンBとマグネシウムが豊富だから、筋肉を動かすためには必要な栄養が豊富に入っている」

 

・大リーガー、シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手も「超節制アスリート食事術」で知られます。「食事も鶏肉中心に、雑穀米やゆで卵をとるなどストイックに制限。甘いものは大好きなのに一切食べない。味は二の次。家では、栄養学や生理学の本を読んでいて、その姿は“健康マニア”ですよ

 

アスリートで断食実践派は多いのです。陸上の為末大選手も、「ヒザ痛を治すため断食。頭がすっきりし、感覚も研ぎ澄まされ、病み付きになり、年一度1~3日ほど断食する」といいます。

 

プロ野球の常勝軍団ジャイアンツは球団丸ごとファスティング指導を受けているという事実も驚きですさらに横綱・白鵬も厳密な食事指導をして優勝を重ねているのです。

 まさに、食を制するものは、人生を制するといえます。

 

煙草、酒、焼き肉、暴力………松田優作

・このように俳優や文化人で、若さを保っている人に共通するのは、少食であること、断食を実行していることです。逆に暴飲暴食の俳優は、命を縮めているようです。

 たとえば、私と同年輩の松田優作さん。

 

・享年40という若さでした。彼は生前からヘビースモーカーで、常にウォッカのボトルを抱いて、ラッパ飲み。「肉食おう!」が口癖だった。それに、口より先に拳が飛んだ。煙草と酒と焼き肉と暴力………。

 

<「食べ間違い」は「生き間違い」>

長年の持病が消えた!

・「食」という漢字は「人」を「良」くする、と読めます。「良く生きる」ことは「良く食べる」ことです。逆に言えば「食べ間違い」は「生き間違い」となります。

 

・なお、ひと言に「断食」といっても「1日1食」「半日断食」「水だけ断食」から本格的な長期間断食までさまざまです。本書では、これらを総称して「断食(ファスティング)」と表記しています。

 

素晴らしい1日1食!「効能」16大ポイント

持病がいつの間にか消えていく

  1. 持病が消えていく

糖尿病など、長年の悩みの種の病気が、ウソのように消えていきます。万病は、身体の中にたまった毒素(体毒)で起こります。ファスティングの排毒効果で病気が消えていくのです。

  1. 病気にかかりにくくなる

「風邪を引かなくなった」「インフルエンザにもかからない」

そんな体験者もいます。1日1食で体毒を速やかに排出するので、病気を寄せつけなくなるのです。

 

  1. 身体が軽くなる

体験者が皆、口を揃えていいます。だから、朝も寝起きがよくなり、床離れよく、でもサッサと率先して動けるようになります。

  1. 疲れにくくなる

身体が軽いので仕事をしていても疲れない。私は6時間くらいぶっ通しで原稿を書いても平気です。気づいたら、それくらい時間が経っているのです。

  1. 睡眠時間が短くなる

これも1日1食で、皆、体感することです。ただし、夜10時には布団に入りたい。10時から夜中の2時の間は生命が入れ替わるゴールデンタイムだそうです。寝つきもよくなります。そして朝4時頃にピタリと目覚めます。それから仕事をするので、1日がじつに有意義に使えます。

  1. 肌が若返る

これはファスティングによるデトックス効果です。知らないうちに、体内にさまざまな毒素がたまっているのですが。これらを排出します。「肌は内臓の鏡」ともいわれます。身体がきれいに浄化されると、肌もきれいになるのです。女性の場合、皆から「きれいになった!」「若くなった!」といわれます。

  1. 頭が冴えてくる

これも体験者が口々にいいます。脳内のデトックス効果によるものでしょう。記憶力、直感力などが冴えてくるのです。

  1. 仕事がはかどる

身体が軽く、疲れにくく、頭が冴えるのだから、当然です。企業なども社内でファスティングや1日1食などを指導すれば、それだけ従業員は健康になり、医療費も節約でき、生産性も上がるのです。

  1. 生き方が前向きになる

食べ過ぎで身体が重いときは、何事にも億劫になります。しかし、心身ともに軽くなると、あれこれ考える前に身体が動くようになります。それまで嫌だったことが、嫌でなくなり、楽しくなるのです。

  1. 身体が引き締まる

1日1食で、確実にダイエットは成功します。それも、余計な部分が落ちて、健康的なプロポ-ションになります。「ヒップアップした」という女性もいます。

  1. 不妊症が治る

「まさか!」と思われるでしょうが本当です。「空腹感」は生殖能力のスイッチをオンするのです。「貧乏人の子だくさん」とは、カロリー制限するほど、子宝に恵まれることの証明です。昔から「痩せの絶倫」といわれます。SEXも驚くほど強壮になることを保証します。

  1. 寿命が延びる

カロリー制限で長寿遺伝子がオンになるのです。だから、当たり前です。世界の秘境の長寿村では150歳とか160歳の超老人もいるそうです。人間の寿命の可能性は、私たちの想像をはるかに超えているのかもしれません。

  1. 食費が3分の1

朝・昼・晩で各々500円をかけていたとします。朝昼抜いて1日1食にすると、1000円の節約になります。「つもり貯金」で貯金箱にチャリンと入れる習慣をつけましょう!

  1. 買い物、料理も楽

買い物の量も料理の手間も、3分の1になります。お茶碗を洗うのも3分の1で済む。お金だけでなく、家事からも解放されるのです。空いた時間を、趣味や運動などを有意義に活用しましょう。

  1. 趣味を楽しめる

浮いた食費を趣味に回せば、存分に温泉旅行や海外旅行、さらに絵画教室など、好きな趣味を存分に楽しみましょう。

  1. 感性が豊かになる

デトックス効果で直感力が増し、何事にも深く感動する感性が磨かれます。それは、芸術や創作、学問、哲学などに深い啓示を与えて、人間性の幅と奥行きを広げ、人生を豊かにしてくれるんです。

 

以上、16大メリットを体感して理解する人たちが続出しています。

講演会などで「1日1食、やっている方?」と尋ねると、100人中7~8人の手があがります。

 

<激しい運動でも心配なし>

<―—体験者の声❶極真空手の師範代>

<ためしてみました、超快調!>

・一人目の証言者。廣岡雅弘さん【36歳、身長178センチ、体重58キロ】は、極真空手の師範代。フルコンタクト(直接攻撃)の極真空手を20歳のときからやっています。

 

・『3日食べなきゃ、7割治る!』がファスティング開眼のきっかけになったそうで、久しぶりに会って、肌が驚くほどきれいになっていることにビックリ。断食のデトックス効果を目の当たりにしました。彼の体験は、初心者の方に大いに役立つでしょう。

 

<自宅で1週間断食にチャレンジ>

廣岡:1日1食にしたのは、5月末くらい、それまで、2食でした。今は1週間の断食明けです。始めたきっかけは『3日たべなきゃ、7割治る!』で、「これはやってみよう!」と。この本はバイブルです。この本をきっかけに甲田光雄先生を知り、またそれをきっかけに1日青汁1杯の森美智子さんに、昨日お会いしてきたばかりです。

 

・1週間の断食にチャレンジしてみました。体調の変化は、最初はつらかったけど、終わってからものすごく身体が軽くなった。すごく頭がスッキリしましたね。あと、肌が若返りました。

 

・肌が本当にきれいになりましたネ。女性だったら、もっときれいになると思いますよ(笑)

 いかに知らないうちに毒をためているか。自分では1日2食、玄米などを食べて気をつけていたけど、やっぱり脂肪などに毒がたまっていたんですね。断食じゃないと落ちないみたいですね。本当にデトックス効果だと思います。やってみてわかりました。まわりの人もびっくりしてました。3日断食でも肌はきれいになったけど、1週間断食の後は、より実感しましたね。

 

<梅干し、野菜ジュース、すまし汁>

・断食は、すべて自宅でやりました。口にしたのは、朝昼晩で梅干しと野菜ジュースとすまし汁とみそ汁(具なし)の4種類だけ。

 

不思議と直感が冴える

・僕はとくに持病などはなかったです。ただ、身体が軽くなった。頭がスッキリした。そして、不思議と直感が冴えるようになりました。

 

・「食べなくて体力持つの?」と心配する方へ、廣岡さんのような「空手」の師範代でも、断食をしているほうが身体が軽いといいます。激しい運動をするスポーツ選手ほど、本当は食べてはいけないのです。プロレスラーの力道山は試合前日から一切、食べなかったのは知る人ぞ知るエピソードです。「食べると力が出ない」が理由でした。

 断食のスタミナ効果は、ボクシング選手が一番よく知っているはずです。厳しい減量で、試合前はまさに断食状態。それで厳しいトレーニングを重ねて臨み、10ラウンド以上の打ち合いの死闘を繰り広げるのです。断食中はスタミナがなくなるどころか、逆にパワーアップするようなのです。

 

<30年来の痛風も鎮まった>

<―—体験者の声❷タクシードライバー>

<セカンドライフを満喫中だけど肥満気味………>

・林政朗さん【67歳、175センチ、77.8キロ】は、私の大学時代の先輩。柔道同好会で鍛えた4段の腕前。

 

・それまでは酒に強く、交際好きで、体重は84.8キロと肥満気味。おまけに30年来の痛風にも悩まされてきました。そこで、2014年4月、私との面会を機に、1日1食のファスティングを決意。その結果は、なんと約1カ月で5キロの減量成功!長いお付き合いの痛風も発作なし、このまま自然に消えていきそうです。

 

<「食べないと筋肉が落ちる」はウソだった>

<―—体験者の声❸ボディビルダー>

少食なのに筋肉隆々のボディ

・田中裕規さん【53歳、身長163センチ、体重56キロ】はファスティングのインストラクターで、西新宿の新宿パークタワー30階に事務所を構える「ナチュラルラボ」の代表者。

ファスティングを指導するからには、自らも極限まで体験しなければということで14日間断食を実行したそうです。ダイエットから健康管理まで、企業などの団体指導も行なっています。

 

<酵素玄米、納豆、ブロッコリー、アスパラ>

・田中:ふだんは筋トレするので、朝、6時過ぎくらいに軽く食べます。お昼の1時頃には、酵素玄米を食べます。あとは納豆やテンペなど大豆食品が多いですね。それからブロッコリー、アスパラを生で食べます。

 

・トレーニングする日は、朝6時前に小さいお握り1個とバナナだけ。ウェートを上げるのに炭水化物をとっておかないと、身体が重さに耐えられない。カーボニング(炭水化物補給)ですね。トレーニングは1時間半から2時間くらいに行ないます。お昼は終わった後にガッツり食べて、夜はほとんど食べない。これがふだんのペース。だから、1日1.2食から1.5食といったところですね。

 

毎日、仕事をしながら41日間断食

(田中):2年前くらいから始めました。もともとファスティングに興味があって、一番長いときには、41日間、断食をしたことがあります。2013年10月から11月10日までです。

 私はもともと断食を教えるのが仕事でした。だから、教える立場の人間がやっているメソッドじゃないと、お客さんに対しての説得力がないと思いました。41日間も、毎日仕事しながらウェート・トレーニングもやったりして、ふつうの生活を送っていました。

 

・そのときで13キロくらい落ちましたね。68キロから55.6キロですね。以前から、5日~10日くらいのファスティングをやっていましたから、まわりも「また、やってんの? 今回は長いね」くらいの感覚です(笑)。

 

<食の乱れから家族を守るため>

背中ニキビ、鼻炎も完治した

(田中):私は、もともと子供の頃から、犬・猫によるハウスダスト、鼻炎、いろいろなアレルギーがありました。そして、ずっと背中ニキビがひどくて、成人してからも悩みの種でしたが、ファスティングを始めたら、それらがピタリと治りました。鼻炎もない。鼻炎は手術まで考えていたのに、です。

 

デトックス効果はすごいね。食費も3食食べてた頃より安くなるでしょう

・超少食でも筋肉隆々、ボディビルダーの田中さんは、ほぼ1日1食の超少食なのに、筋肉隆々としています。このことからも「断食すると筋肉が落ちる」というのは迷信だということがわかります。

 

 

 

『治すヨガ!』  沖正弘がのこしてくれた

船瀬俊介    三五館   2015/9/22

 

 

 

<丈夫になるのに重要なことは、いかに少なく食べるかの工夫である。>

<あらゆる健康法はみなヨガの中にある。あらゆる自然療法がある。>

<運命のつくり主は自分です。自分を励ますものは自分以外にありません。>

呼吸こそ、心身コントロールのカギである。呼吸法はヨガ行法の中心である。

<ヨガでは「生命が神である」と考える。すべての中に神が存在する。>

 

食べないほど幸せである。食べる工夫ではなく、食べない工夫をしろ。

<腹が減るほど調子が出るのが本当の健康体>

・沖先生の第一声は、忘れがたい。若い私にとって、まさに目からウロコでした。

 だれでも、人並みに食べたい。そうすれば幸せ。そう信じて、額に汗して働いているのですから。それを、ヨガでは「食べるな!」というのです。天と地がひっくり返るとはこのことです。

 しかし――。今、私は確信します。人は、食べないほど、幸せなのです。

「空腹を楽しめ!」

この沖先生の言葉も、ヨガの神髄を表しています。

「腹が減るほど調子が出るのが本当の健康体だ!」

私は断食や一日一食を実践して、まさにそのとおりと確信します。

ファスティング(断食・少食・一日一食)は、万病を治す妙法であるーー。

これは、ヨガの奥義です。5000年以上の歴史を誇る実践科学、それがヨガです。その到達した結論が、ファスティングなのです

人生の幸福も治病も“食べない”ことで、達成されるのです。

現代医学も、現代栄養学も、声を揃えてこう叫びます。

「餓死しますヨッ!」

医師たちは誤った西洋医学を学び、栄養士たちは誤った栄養学を学んできたのです。

 

<命が喜ぶ“至上の幸福”>

・ヨガの究極の目的は「生命が喜ぶ」ことです。ヨガが「食べない工夫」を説くのは、それが「生命が喜ぶ」ことに通じるからです。

 具体的に「食べない智慧」の恩恵をあげてみます。

(1) 万病が治る:これは、万病の原因が“体毒”だからです。それは代謝能力を超えるほど食べたことで、身体に留まります。断食すれば、“体毒”はすみやかに排泄され、身体はクリーンに自己浄化されます。病気の原因の毒素が排出されれば、病気が治るのは当たり前です。

(2) 生命力が高まる:“体毒”が排泄され、自己浄化されれば、身体は宇宙からいただいた理想状態に戻ります。すると、自然治癒力、免疫力、身体能力、精神力、直感力、生殖力……あらゆる生命力が最高レベルに高まるのも当然です。

(3) 精神が安定する:断食や一日一食の人たちに共通するのは、“怒らなくなった”“落ち込まなくなった”“許せるようになった”という心の変化です。

(4) 仕事がはかどる:「たべなきゃ仕事にならんだろう」と思うかもしれません。しかし、逆なのです。心身能力が高まり、身体も頭も冴えて驚くほど仕事が進むのです。

(5) 睡眠時間が短くなる:一日三食なら9時間、二食なら6時間、一食なら3時間の睡眠ですむようになります。食事、睡眠は3分の1、仕事、人生は3倍楽しめるのです。

(6) 食費がかからない:これは、いうまでもないことです。

(7) 子宝に恵まれる:ファスティングは男女ともSEX能力を高めます。

(8) 若返る:長寿遺伝子(サーチュイン)の発見で証明されました。「食べないから若い」、「食べるから老ける」のです。

(9) 感性が豊かに:直感力、創造力が高まるため、学問、芸術、創作活動などの能力が花開きます。

(10)社会が平和に:「食べない」と心が平和になります。

 


それを払拭してくれたのが、近年発見された「延命(長寿)遺伝子」です。あらゆる動物実験で、食事の量を4割減らしたほうが、1.5倍長生きすることが証明されたのです。(4)

2024-07-16 19:05:17 | 森羅万象

 

糖尿病、高血圧………生活習慣病は歩くほどに改善する

生活習慣病の代表格が、糖尿病、高血圧、糖質異常症です。

 糖尿病といえば、まず推奨されるのが、食事療法。最近では、ご飯やパンなどの主食と甘いものを制限する「糖質制限食」に取り組む人が増えています。高血圧はというと減塩食。脂質異常症の場合は、コレステロールの制限でした。

 たしかに、“生活”習慣病ですから、病気のもとになった生活を見直さなければいけません。その際、食生活の見直しは避けて通れないでしょう。

 ただ、生活をつくるのは食料だけではありません。食以上に大事なのが、やはり歩くということ。

 

・「メタボ=メタボリックリンドローム内臓脂肪症候群)」という概念は、私の出身医局である大阪大学第二内科で30年ほど前に誕生したものです。

 

<痩せればすべてが正常値になる>

・血圧も同じで、降圧剤を3種類も4種類も飲み続けている人がいますが、薬で血圧を抑えている状態というのは「治った」とは言えません。本来は、根本的に治すのが医療です。薬に頼るのではなく、もっと本質に迫るべき。それが、痩せるという単純なことなのです。

 そして、痩せるには、体を動かすこと、つまり歩くことが欠かせません。

 

<「貧困=無知」が子どもたちの肥満をつくっている。>

・親が健康に対して無知だと、子どもたちも同じような生活を引き継いでしまいます。

 

メタボ健診に足りないのは、歩くこと。歩かないからメタボになり、メタボが心筋梗塞脳卒中、そしてがんと認知症を引き起こす。

 

<最大の認知症予防は計算しながら1時間歩くこと>

<糖尿病の人は認知症になりやすい>

・すでに書いたとおり、認知症の人は460万人に上り、予備軍も加えると900万人を超えるといわれています。これは糖尿病の患者数にも匹敵する人数です。特に、80歳以上では、4人に1人が認知症といわれています。

 それほど認知症が増えたのは、一つには長生きするようになったことが原因でしょう。

 

・たばこを吸っていると認知症リスクが3倍になります。

 

認知症予防効果があるのは2つだけ>

認知症の治療でも、実は歩くことが一番の治療です。>

・一つは、「シロスタゾール(商品名:プレタール)」という脳梗塞発症後の再発予防に使われる薬です。

 

・では、もう一つのエビデンスが知られている認知症予防の方法は何かといえば、実は歩くことなのです。正確にいうと、計算しながら歩くこと。

 

・あるお寺の住職さんがやっているデイサービスでは、広い境内で認知症の人たちが自由気ままに散歩できます。まるで放し飼い状態。そうすると、認知症の諸症状がどんどん良くなるのです。

 認知症の人は迷子になるんじゃないか、外出させたら周りに迷惑をかけるんじゃないかと思われて、病院でも施設でも、あるいは在宅でも、閉じ込められてしまいがちですが、それは間違いです。認知症の人こそ、誰よりも歩かなければいけません。

 

歩くことは、認知症の最大の予防法であり、最強の治療法。歩かせない、社会との接点を遮断する認知症ケアは完全に間違っている!

 

うつ病も薬要らず、歩くだけで改善する

うつ病も、近年、患者数が急激に増えている病気です。

 厚生労働省の調査によると、1984年には11万人だったのが、93年には20万人に、2002年には55万人になり、2010年には70万人にと、すごい勢いで増えています。躁うつ病などを含めると、100万人を超えているそうです。

 

・なぜ、こんなにも急激に患者さんが増えているのでしょう?

 現代はストレス社会といわれるように、何かとストレスが多いことも一因ですが、それだけではなく、「うつは心の風邪」「眠れないときは、お医者さんへ」といった早期受信を促すキャンペーンによって、うつ病患者が増えている――という指摘もあります。

 

・それでうつ病が治ればいいのですが、ただ漫然と薬を飲み続けている人もかなり多い。薬から卒業できず、一生薬漬けになってしまっている人もいます。

 

<歩けば抗うつ薬から卒業できる>

・うつの人は、歩けば治ります。うつ病は、脳内の「セロトニン」や「ノルアドレナリン」というホルモンが不足した状態ですが、歩けばこれらが脳内で増えるからです。だから、1日5分でいいので、とにかく歩いてほしい。

 私の外来には、うつ病の患者さんも毎日のようにいらっしゃいます。そのたびに「歩いてくださいね」「歩くと、薬が要らなくなりますよ」と伝えるものの、なかなか歩いてくれません。

 

セロトニンを増やすなら、薬よりも歩くことで。抗うつ薬は、歩ける状態になるまでの“つなぎ”。

 

<国民病の不眠症は、歩くだけで解決する>

睡眠薬よりも午前中の散歩を>

 ・多くの睡眠薬は依存性があり、転倒・認知症リスクを上げる。子どもも高齢者も、朝日を浴びながら歩けば体内時計が整って、睡眠薬いらずに。

 

逆流性食道炎も便秘も一挙に改善、腸内フローラが脳を変える>

 ・胃腸を正しく動かすには、良い食事に加えて、歩いて自律神経を整えること。歩けば腸内環境が良くなる。腸が変われば脳も変わる。

 

線維筋痛症も喘息もリウマチも、痛い病気こそ、頑張って歩け!>

 ・甘いものばかりを食べて歩かないと、線維筋痛症片頭痛、リウマチ、喘息、アトピーパニック障害など“脳過敏症”を引き起こす。

 

<がんの最大の予防法はこんなにも単純だった>

 がんを予防するには、まず歩くこと。がんになってからも、歩ける限り歩く。歩くことで免疫力が上がり、治療に耐えられる体ができる

 

<風邪も歩いて治せ。 ただし体力に余裕のある人は>

 ・風邪を治せる薬はない。早く治すには、ひたすら休むか。ひき始めに歩くか。風邪を治せるのは、自分が持っている自然治癒力のみ。

 

<なぜ歩くことは国民運動にならないのか?>

 ・なぜ、新しい病名が増えるのか?“医療化”で、病気と患者がつくられている。騙しているのは、誰かいな?

 

<薬で老化は治りません>

・国の医療費のことだけでなく、多剤投与は、患者さんにとっても害でしかありません。飲む薬の数が増えれば増えるほど、余計な副作用が出るからです。お年寄りの場合、転倒しやすくなりますし、認知症にもなりやすくなります。多剤投与は、メリットよりもデメリットのほうが多い。それは間違いありません。

 

・次から次に出てくる新薬。“エビデンス”は疑ってかかれ。あなたの老化を防げるのは、薬でも医者でもなく、あなた自身の努力のみ。

 

<ライザップより、ウォーザップ! お金は一銭もいらない>

・もっとお金をかけずにライザップができれば………。それが“ウォーザップ”こと、ウォーキングです。

 

・ところが、日本では何でもお金を買おうとする人が多い。ちょっと高価なものに憧れがちです。患者さんに話を聞くと、平均で月1万~2万円を健康食品やサプリメントにかけています。

 

・レストランでの食事や食材は価格と質がある程度一致するかもしれません。しかし、こと健康に関しては、一銭もかからないウォーキングほど価値のあるものはありません。健康はお金では買えないけれど、お金を払わなくても手に入るのです。

 

・ところで、お金を払ってスポーツジムの会員になって、健康を手にいれようとする人も多いですよね。それもいいのですが、スポーツジムでは、各マシンについているモニターでテレビを見ながら、トレッドミル(ランニングマシン)やエアロバイクをやっている人がほとんど、それはすごくもったいない行為です。

 歩くとセロトニンが増えると何度も書きましたが、それは、脳内が空っぽであるほどいいのです。モニターとイヤホンでテレビを見聞きしながらだと、どうしても意識が画面の中の世界に引きずられます。そうすると、セロトニンの分泌は減ってしまうのです。

 

・今は、自律神経の乱れからくる不満がとても増えています。不眠や立ちくらみ、めまいなど、ストレスや不規則な生活から自律神経が乱れて、さまざまな不満を抱えている人がとても多い。自律神経を鍛えるには、熱めのお湯につかった後に冷たいシャワーを浴びるというのを繰り返す「温冷交代浴」がよく知られています。これも、自宅でお湯代、シャワー代だけでできる手軽な方法ですが、もっと手軽なのは歩くということです。歩くことは、自律神経の機能も整えてくれます。

 

高いものほど効果が大きい?それ、ほんま?健康、幸せはお金ではなく、自分の心次第。

 

<「骨折=手術」とは限らない。骨折しても歩くことを忘れるな!>

・高齢の人がそのまま3、4週間も入院していたら、本当の寝たきりになってしまいます。

 なぜなら、特にお年寄りの場合、ずーっと寝たままの生活を続けていると、どんどん骨密度が下がっていくから、たとえば、1週間寝たままの生活を続けたら、まず、「踵骨」という、かかとの骨がスカスカになっていきます。それから、腰椎、脊椎、大腿骨などの骨密度も低下します。

 

・私が在宅や介護施設で診ているおじいちゃん、おばあちゃんたちもよく転んでしまいますが、入院することのほうが少ないのです。というよりも、基本的には高齢者の骨折で入院は必要ないと思っています。なぜなら、骨は勝手にくっつくから。いくつになっても、生きている限り、骨は自然にくっつきます。

 

・とにもかくにも、在宅医療の経験から、高齢者は「骨折=入院、手術」ではなく、「痛みが取れ次第、歩く」というのが原則です。自然に骨もくっつきますし、何より、病室で過ごすよりも、そのまま家や施設で過ごすほうが、1カ月後、2カ月後の状態がいいのです。歩き方も認知機能も、入院しないほうがいい。

 

<骨盤が折れても、翌日には植木に水やり>

・転倒・骨折を防ぐために、まずは日頃から歩くことが大事ですが、どんなに転ばないように気をつけても、転倒・骨折のリスクをゼロにすることはできません。どうしても骨折してしまうことはあるものです。骨折してしまったら、痛みだけ座薬や飲み薬でしっかり取ってもらって、早くから歩きはじめること。そうして骨粗しょう症が進まないようにして、次の骨折を防ぐことが大事です。

 このことは、まだほとんどの医者は知りません。骨は自然にくっつくということをすっかり忘れています。なぜなら、多くの医者は、病室で寝ている患者さんしか診ていないから。

 

「骨折=入院・手術」は、過去の常識。骨は勝手にくっつくもの。骨折で安静にしていたら、歩けない体がつくられる。在宅の常識は、「痛みが取れ次第、歩行」。

 

<健康になる歩き方>

 ・普通に立っているつもりだが、立てていない人は多い。丹田・肩甲骨・骨盤の3点チェックでスッと立とう

 

・骨盤はゆがむもの。でも、歩ける。クッと前進させて矯正を。

 

・だけでなく全身で歩こう。ポイントは、肘を後ろに引くこと。肘を引けば、肩甲骨が動き、上半身の筋肉を使える。

 

<“脊椎ストレッチウォーキング”のススメ>

 ・正しい歩き方はストレッチになる。下腹を引き締め、上から糸で引っ張られているように背筋を伸ばし、胸を張り、モデルさんになりきろう。

 

<川柳ウォーキングのススメ>

 ・ただ歩くだけではもったいない。古今東西、重大な発見は歩きながら生まれていた。歩きながら考えると、次から次に素晴らしい川柳が湧いてくる。

 

<自分に合った靴を選ぶ3つのヒント>

 ・ウォーキングシューズ選びの一番のポイントは「歩きたい!」という気持ちにさせてくれるもの。お洒落のための靴と、歩くための靴は別。

 

<自転車ではダメか? ジョギングでもダメか?>

大事なのは、重力という負荷を体にかけること。歩くと、重力が足の骨、筋肉にかかります。一方、自転車ではあまりかかりません。また、歩くことは全身運動ですが、自転車だと下半身の運動が主になります

 ですから、やっぱり歩くことと自転車はまったく違う。患者さんに聞かれたときには「自転車を否定するわけではないけれど、歩くことに勝るものはないよ」と答えています。

 

走ることも、歩くこととはまったく違います。普段、走り慣れている人なら話は別ですが、日頃ほとんど体を動かしていない人がいきなり走るのは絶対にやめたほうがいい

 まず、歩くのと走るのでは何が違うかというと、歩いている間はどちらかの足が必ず地面についています。一方、走るときには、両足が地面から離れて宙に浮く瞬間があります。そして、着地するときに、片脚に体重の約3倍の負荷がかかるのです。ジョギングで膝を痛めやすいのはこのため。

 

・ウォーキング中に倒れるリスクとランニング中に倒れるリスクを比べれば、けた違いに後者が高い。体力のある人が歩いているだけでは物足りなくなってきて、少し走るというなら良いと思いますが、歩いてもいない人がいきなり走ることだけはやめてください。

 

歩くことの延長は、走るより、踊る

・もし歩くだけでは物足りなくなってきたなら、私のおすすめは、走ることよりも、踊ること。ダンスです。歩くことの延長は、ダンスなんじゃないかと思っています。

 

セロトニン顔をめざそう!>

・繰り返しになりますが、歩くとセロトニンという幸せホルモンがどんどん分泌されます。だから、普段からよく歩いている人は、「セロトニン顔」とでも言うのでしょうか、独特な満たされたお顔をされています。

 

ただ歩くだけで幸せ、ご機嫌に。いくつになっても前向きで若々しい人はたくさん歩いている。

 

<歩くと頭が劇的に良くなる二つの理由>

・歩くと頭が劇的に良くなる。それは、間接的なものと直接的なもの、二つの理由があります。

 まず、脳が衰える一番の原因は、脳に届く酸素の量が減ることだそうです。呼吸によって体内に摂り入れた酸素は、血液の流れにのって、脳をはじめとした全身に運ばれます。

 そのときに、一つには酸素を体に摂り入れる力を高めること、もう一つは血液を良くすることで、脳に届く酸素が増えます。

 

・歩く習慣のある人は、酸素を摂り入れる力も鍛えられるため、脳に行き届く酸素も増え、脳の衰えを緩やかにすることができるのです。

 一方、血流はというと、歩くことで良くなります。

 

・特に、「第二の心臓」といわれるふくらはぎの筋肉は、収縮することでポンプのような役割をして、血液の循環を良くしてくれます。歩くと、ふくらはぎを使うことになるので、足から心臓に血液を押し戻すのを手伝ってくれて、血流が良くなるのです。

 

・二つ目は、もう少し直接的な理由です。手や足、目や耳といった体は、得た情報を脳に伝え、脳の指令を受けて動く、脳の出先機関です。ですから、脳の出先機関を動かすということは、脳を直接刺激しているようなもの。手や足を動かすということは、脳を使っていることとイコールなのです。

 

歩けば血流が良くなり、脳内の酸素も増える。だから、頭の回転が速くなる。歩けば、脳が刺激され、神経細胞が増えてネットワークも活性化する。だから頭が良くなる。

 

<うまく歩くと寿命が確実に延びる>

・今、先進国では平均寿命が1日5時間ずつ伸び続けているといわれています。なかには、30年後の2045年には平均寿命が100歳に達すると予測する研究者もいるほどです。どこまで現実になるかはわかりませんが、現状、平均寿命が延びているということは確かです。

 

・思えば、戦後、1950年頃の日本人の平均寿命は男女ともに50歳程度でした。それを考えると、今、平均寿命が80歳を超えているということ自体、すごい伸び率ですよね。

 それだけ平均寿命が延びている今だからこそ、「長く生きる」ことはもちろん、「健康のまま長く生きる」という健康寿命の考え方がとても重要視されるようになってきています。

 

うまく歩けば臓器が若返り、寿命が延びる。健康寿命とは、最後までピンピン歩くこと。他人様のお世話になりたくないなら、毎日歩こう。

 

 

 

『食べない健康法』

石原結實    PHP文庫  2012/1/7

 

 

 

「食べない」とこんなに健康になれる!

◎少食により寿命が延び、老化予防の効果がある。

◎少食はガンのリスクを減らす。

◎少食は免疫力を向上させる。

◎少食により頭脳が明晰になる。

◎少食により大・小便の排泄がよくなる。

◎少食により体のだるさがとれる。

◎少食により性欲が強くなる。

◎少食によりストレスに強くなる。

◎少食により運命が開ける。

 

少食こそが健康の一番のクスリ

・最近、メタボリック・シンドロームという言葉をよく耳にするようになった。内臓脂肪症候群と訳してあるが、正確な訳ではない。代謝症候群なのだから 代謝(異常)症候群と訳すべきだ。

 

・よく見るまでもなく、メタボリック・シンドロームには「高」脂血症。「高」血糖=糖尿病、「高」塩分血症=「高」血圧、「高」体重のごとく、すべて「高」がついている病気ばかりであり、「栄養過剰病」つまり「食べすぎ病」と言うことができる。

 食べすぎると、体内に余分な脂肪や糖分が増え、こうしたメタボリック・シンドロームの症状が起きてくるが、他にもいろいろな病気の誘因や原因になる。

「腹八分に病なし、腹十二分に医者足らず」という諺があるように、食べすぎは、ありとあらゆる病気の罹患を増やし、いくら医師が増えても、対処しきれない状態を招く。

 約30年前に13万人余だった日本の医師数は今や28万人と倍増したのに、病医院は患者で溢れ、年間に33兆円の医療費を費消しながらも、一向に、病気や病人が減る気配がない。それは、我々日本人が食べすぎ=腹十二分の状態であるからだ。

 

・「免疫」という言葉が、最近よく使われるようになった。文字通り、「疫=病気」を免れるために、体に備わった能力のことである。簡単に言えば、我々の体の血液の中を勝手に泳ぎ回っている「白血球」というアメーバ様の単細胞生物の力のことを言う。

 「白血球」は、30憶年前に、地球上に出現した始原生命そのものではないか、とされている。

 我々が、お腹一杯に飲食すると、食物中の栄養素が胃腸から血液に吸収されて、血液中の栄養状態もよくなる。すると、それを食べた白血球も満腹になり、外からバイ菌やアレルギンが侵入してきても、体内でガン細胞が発生しても、食べようとしない。つまり、「免疫力」は落ちるのである。

 逆に、我々が空腹の時は、血液中の栄養状態も低下し、白血球も充分に栄養を摂れず空腹になるので、バイ菌やアレルゲン、ガン細胞を貪食、処理する能力が高まる。つまり、免疫力は増強するのである。

 我々人間も、動物も、病気をすると、食欲がなくなるのは、白血球の力を強めて、病気を治そうとする反応に他ならない。

 よって、日頃、腹八分に食べて、少し空腹を感じるくらいの水準で過ごすと病気にならないし、逆に、腹一杯食べて、腹十二分の状態になるとありとあらゆる病気にかかりやすくなるわけだ。

 

・直訳すれば「人は食べる量の4分の1で生きている。他の4分の3は、医者の糧になっている」つまり、「食べすぎるから、病気になる」ということを、強烈な皮肉をこめた言葉で、我々に教えてくれているのである。

 

・本著は『「食べない」健康法』、つまり、少食について書いた本である。それも、「1日2食」あるいは「1日1食」という“超少食”による健康法を説いている。

 「1日1食」というと、「それでは体がもたない」と驚かれる読者も多くいらっしゃるに違いない。しかし、本文にも記したとおり、私自身、長年、「1日1食」の生活を続けていて、なんの支障もない。支障がないどころか、少食のお陰で、すこぶる健康で忙しい日々を過ごしている。忙しければ忙しいほど、口にする食べ物を減らしているぐらいである。その方が体の調子が良くなるからである。

 私の指導で「1日1食」あるいは「2食」を続けている方がたくさんいらっしゃる。

 

<医師やプロボクサーが実際にやってる1日1食の健康生活>

・この連載の10回目に登場されたのが、都内の某有名私立大学医学部の心臓血管外科のA教授(51歳)である。そのコラムの内容を要約して記してみよう。

「50歳近くになった時に健康診断で、種々の数値が“要注意域”になっていたA教授であるが、2006年4月の学会で、仲間の医師の1人が、小太りだったのに、突然、スリムになっていたので、その理由を尋ねたところ、“病気をしたので、弱った体を回復させるために、夕食しか食べない”という1日1食の食事療法をしたところ、体力が回復し、やせたという話を聞いた。よって、A教授も早速やってみよう、ということで、朝、昼は、ヨーグルトや低カロリー・スープだけを食べ(合計300キロカロリーくらい)、夕食で1500キロカロリーと、1日1800キロカロリー以内の食事量に抑えたところ、168㎝、76㎏が5ヶ月目に67㎏になり、“若返って手術(するの)が楽になった”と感じている)というものだ。

 

・やはり、都内の某有名私立医大の脳神経センター講師のS医学博士(48歳)である。そのインタビュー内容も要約しよう。「170㎝、70㎏と肥満の入り口にいたS先生は、今や55~56㎏と学生時代の体重と同じになり、体が楽になられた由。やせたキッカケは、たまたま忙しくて、ご飯を食べる時間がとれなかったのが重なり、結局は、1日1回昼だけ食べるようになったとのこと。しかも、最近は、2日に1回くらいしか食べていない気がするとのことで、時に、3日に1回ということもある由。食べないでいるから、胃が縮んでしまったのか食欲もわかない。今では、体もスカスカになったが、走っても息が切れず、集中力もあり、すこぶる快調とのこと。

 

<人気医師がやっている健康日課 イシハラクリニック 石原結實院長 58歳 >

<各界著名人のファンも多い独自の食事療法提唱>

・学生時代、パワーリフティングをやっていて九州の大会で優勝したことがあります。リフティングはずっと続けていて、今でも100キロのベンチプレスを持ち上げます。

 

なぜ筋肉を鍛えるかって?筋肉を鍛えることは、体のあらゆる部分の健康を効率良く維持してくれるからです。

 筋肉は、男性で45%、女性で36%と、人間の体重の4割前後を占めています。さらに、筋肉の75%以上が下半身についています。ですから、下半身の運動をするのが最も効率が良いのです。

 また、筋肉を動かすと体温が上がります。体温が1度上がると免疫力が5倍になります。一方、体温が1度下がると免疫力が30数%下がります。

 

・他にもいいことはたくさんあります。筋肉を動かすと血管が拡張したり、収縮します。これにより心臓の働きが助けられて、循環器、高血圧、心臓系の疾病の予防になります。筋肉を動かすと骨も強化されるので、骨粗しょう症の予防になります。

 さらに、筋肉の細胞から男性ホルモンが分泌されるから、自信が出てきてうつ病にも効果的です。その上、脳の血流が活発になって記憶中枢をつかさどる海馬を刺激し、認知症の予防にもなるのです。

 

・食事は、朝食は人参ジュース2杯と生姜紅茶1杯、昼食も生姜だけです。夕食は、たこ刺しを食べながらビールを飲んで、ご飯にみそ汁、納豆、明太子、イカの炒め物などを食べる。毎日これだけ。肉も魚も牛乳もとりませんけれど、こんなに元気。全身筋肉質でゼイ肉はありません。90歳までこの生活を続けるつもりです。

           (=『日刊ゲンダイ』2006年10月6日掲載)

 

・WBCバンタム級元王者の辰吉丈一郎氏(37歳)の記事が載っていた。その中に「……“毎朝40分のロードワークをする”が、食事は“10年くらい1日1食”……」という件があった。体重は56㎏だそうだ。

 このように、時には10時間以上に及ぶ長時間の手術を余儀なくされ、研究や部下や学生の指導に大忙しの、医大の教授や講師の先生、それに、激しい運動を強いられるボクサーが「1日1食」で、すこぶる健康で活躍されているのだから、我々人間は1日1食で十分に、元気に活動できるということの証左である。

 

・人類500万年の歴史のうち99万9900年以上は、飢餓の中で暮らしてきたのであるから、「空腹」の中で健康を保つ術は、体内に備っているが、食べすぎた場合、糖や脂肪、タンパク質などの栄養素をどう処理してよいかわからず、高血糖(糖尿病)、高脂血症(脂肪肝、動脈硬化)、高尿酸血症(痛風)、肥満等々、あらゆる栄養過剰病にかかっている、と言ってもよいだろう。

 

・四国の釜池豊秋医師のところで先に受診されたD氏は、「かまいけ式」という食事療法で、毎日36単位のインスリン注射を必要としていた「糖尿病」が、たった数ヶ月で、インスリン注射も必要なくなり、糖尿病も完治したと、私のクリニック受信時に、種々データを揃えて、説明された。

 

昭和20年代に、日本には数百人しかいなかった糖尿病患者が、今や予備軍も含めて1620万人も存在する。軽い糖尿病なら、「1日2食の石原式基本食」で治るし、中等度以上の糖尿病でも、「1日2食の基本食」で少食の期間を過ごし、慣れた上で、さらに昼を人参・リンゴジュースや生姜紅茶にし、夕食のみ食べるという「1日1食」にすれば、必ず改善する、というのが、私の持論だ。

 だから、D氏の実体験例を目のあたりにしても、別に驚きはしなかったし、むしろ、「我が意を得たり」ととても嬉しくなった「糖尿病の薬の服用やインスリンの注射を続けている時は、「1日1~3食」の断食は絶対しないこと! 食べないで、経口糖尿病薬を服用したり、インスリン注射したりすると、低血糖発作を起こし、取り返しのつかない事態に陥る可能性があるので」。

 

・愛媛県宇和島市でご開業の釜池豊秋先生は、京都大学医学部のご出身で60歳。もともと整形外科医であられたが、様々のご体験の後、独自の食事療法を確立された由。「かまいけ式」食事療法とは、朝食、昼食抜きの「1日1食」で、夕食は、できるだけ糖質を摂らないで、肉類と緑色野菜中心の食事療法(脂質とタンパク質の制限はない)のことである。1999年から、糖尿病の他、肥満や老化防止に対して、この食事療法を用い、多大な実績を上げておられる、という。

 

食事と運動により3ヶ月で糖尿病を克服!

数々の病気が「1日1食」食事法で回復!

断食で出た大量の大便と小便

・ひょっとしたら、食べないほうが体によいのかも? と思っている時、母は石原先生の著書『石原式 朝だけにんじんジュースダイエット』を買ってきてくれました。早速読むと、“断食”こそ、病気を治し、健康を増進する方法と書いてあるではありませんか。それ以後、朝には気分により、人参・リンゴジュースを飲んだり、生姜紅茶を飲むだけにし、固形食を摂らないようにしたところ、体調はよくなるわ、乳の出はよくなるわで、これまでの不調がうそのように消えてしまいました。

 

現代人は食べすぎている

東洋医学的に「病気」とは?

・東洋医学には、2000年も前から「万病一元、血液の汚れから生ず」という言葉がある。

 血液の成分など、わかっていない時代に、現代の西洋医学的な血液の分野から見ても真理を言いあてているこの言葉には、敬服する。

 

少食により大・小便の排泄がよくなる

・人間の体の生理の鉄則として「吸収は排泄を阻害する」というのがある。

 飲み、食いが多すぎると、その消化・吸収のために血液が胃腸に集まりすぎ、排泄臓器である大腸・腎臓・膀胱・汗腺……への血行が比較的悪くなり、大便、小便、汗などの排泄が低下する

 こうした排泄力の低下は、体内に余分な老廃物、余剰物、水分をため、後に述べる血液をよごし万病のもとになる。水分の排泄の低下は、即、「むくみ」や体重増加につながる。

 よって、「少食」「朝だけ断食」などで、胃腸を休め、吸収に費やす力を少なくしてあげると、大小便・汗の排泄がよくなり、血液がキレイになり、健康が増進し、病気を治す力が、アップする。

 

少食により体のだるさがとれる

・不眠不休で、勉強や仕事をしている時は、結構頑張れるものだが、一段落ついて、食事をすると、ドーッと疲れが出てくることが多い。「食べていない」時は、胃腸に血液をたくさん供給する必要はなく、脳や手足の筋肉をはじめ種々の器官に血液が潤沢に回っているので、元気なのである。ところが、食べた途端に、消化のために血液が胃腸に集中するので、脳、手足、その他の器官への血行が悪くなり、疲れがドーッと出てくるのだ。

 

・よって1~2食抜くと、血液を胃腸へとほとんど供給しないですみ、その分、他の器官、臓器へ血液が十分に回るので、活力が出てくるのである。

 

・この社長さんのエピソードは、「朝食は食べるべきだ」という栄養学の一般的見解が間違っていたことを端的に示している。

 

少食により頭脳が明晰になる

・1~2食抜くと、胃腸への供給する血液が少なくてすむので、脳細胞への血流が増し、頭の回転がよくなるし、ボケの予防にもなる。

 キリストやマホメッド、釈迦、孔子など聖人たちが“悟り”を開いた時に断食した理由がわかろうというものだ。

 古代ギリシアの哲学者・数学者のピタゴラスは「人の病気は過食からくる。なるべく少なく食べよ。しからば、汝の体も丈夫になり、精神も立派になって、病の神も汝をどうすることもできなくなる」と言っている。

 自身も黒パン、野菜、果物、ハチミツなどの粗食を1日2回食べ、長寿を全うした。ソクラテスも少食であったし、哲学者のベーコンも「僧侶や隠者が長寿なのは、少食に負うところ大である」と述べている。

 

・「睡眠」は昼間活動した臓器・器官や傷ついた細胞を休息させたり、修繕するために必要な行為である。とくに食べすぎた場合、胃腸はもちろん、胃腸に血液を大量に送る必要のある心臓、酸素を吸う肺、過食の結果、たくさんできる老廃物を解毒する肝臓・腎臓………などあらゆる臓器を十分に休息させる必要があるので、睡眠時間が長くなる。逆に、少食にすると、睡眠時間は短くてすむ。

 

<少食により性欲が強くなる>

・「バイアグラ」は血管を拡張して陰茎への血流をよくするぼっ起薬である。つまり、陰茎だけでなく、あらゆる臓器・器官の働きは、血行がよくなると活発になる。

 食べすぎると、胃腸への血流が多くなり、陰茎への血流が比較的少なくなるので、中年以降では、食べすぎた時に、ぼっ起力が弱くなるという人も多いわけだ。 

 逆も真で、1~2食抜くと、胃腸への血流が減る分、陰茎への血流が多くなり、精力旺盛になる。もちろん、「少食」による若返り効果も相乗的に働くのだろうが……

 

<少食によりストレスに強くなる>

・心身に負荷がかかると、それに対抗するために、体に種々の反応が表れることをストレスという。これは、自律神経のうち、緊張の神経といわれる交換神経が優位に働いているので、血圧上昇、脈拍増加………などの症状が表れる。これを鎮めるには、リラックスの神経とされる副交感神経を働かせばよい。それには、入浴、趣味に打ち込む、ウォーキング等々あるが、手っ取り早いのが、食べることだ。胃腸が働くと、副交感神経がよく働くからだ。よって、「ストレスのやけ食い」という現象が起こる。

 しかし、もっともっと大きいストレスがかかると、食欲がなくなる。

 

・犬や猫を他家からもらってきても、はじめの数日は食べようとしない。

 このように、野生の動物は、強いストレスがかかると「食べない」ことで、精神力を強めて、ストレスから逃れようとする。

 よって、我々人間も、日頃食べすぎないことが脳幹を刺激し、精神力を高めることにつながるのである。

 「断食する」は英語で「fast」である。これは、飛行機に乗った時にお目にかかる「fasten seat belt」(シートベルトをしっかり締めてください)の「fast」と同じだ。「-en」は動詞を作る語尾だから、「fast」に「強くする、堅固にする」という意味がある。究極の「少食」法が断食で、それにより心身ともしっかりするのだから、日頃少食にすると、「強く」なれるのである。

 


それを払拭してくれたのが、近年発見された「延命(長寿)遺伝子」です。あらゆる動物実験で、食事の量を4割減らしたほうが、1.5倍長生きすることが証明されたのです。(3)

2024-07-16 19:04:14 | 森羅万象

 

 

『「空腹」こそ最強のクスリ』

医学博士 青木厚    アスコム   2019/1/26

 

 

 

空腹パワーであらゆる不調を撃退しよう!

1日2食のプチ断食が、僕の集中力の秘密です

いま話題の半日断食で、頭がさえる。疲れない。無理なくやせる。

 

最新医学エビデンスに基づく本当に正しい食事法は、「何を食べるか」ではなく、「食べない時間を増やす」たったこれだけだった。

 

睡眠時間を合わせて「1日16時間は食べない」だけこの半日断食で細胞内の悪いタンパク質や感染症を引き起こす病原菌が掃除され、全身の細胞がみるみる修復!

 

・この方法なら、炭水化物も、脂肪も好きなだけ食べて問題ない!

 

「ものを食べない時間」を作り、「空腹」を楽しむ。それだけで、病気知らずの体が手に入ります。

・中性脂肪が激減し、脂肪肝が改善!

 

・高かった血圧が下がり、体重も減少!

 

・これまで健康や長寿、アンチエイジングのための、さまざまな食事法が紹介されてきました。しかし最新の医学エビデンスに基づき、近年、「食べものの内容を制限する」ことよりも「食べない時間を増やす」ことにより注目が集まっています。

 

この本で紹介する食事法は、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した「オートファジー」研究をもとに生み出されました。

 オートファジーとは、「古くなった細胞が新しく生まれ変わる」体の仕組みのことです。

 週に一度でも、まとまった空腹の時間を作ると、食べすぎがもたらす害が取り除かれ、加齢や食生活によるダメージがリセットでき、オートファジーが活性化して体が、内側から若々しく蘇ります。

 しかもこの食事法は誰でも簡単に実践でき、すぐに効果を実感できます。がんや認知症、糖尿病や高血圧などの病気の予防にも役に立つと考えられる、まさに奇跡の食事法なのです。

 みなさん、この本を読んで、ぜひ空腹という最高のクスリにより、健康と若さを手に入れましょう。

 

「1日3食」「食べすぎ」が、疲れやすい体を作る

1日3食というのは、それだけで「食べすぎ」になってしまう可能性があります

 

・成人が1日に必要とするカロリーは、1800~2200キロカロリー前後といわれています。

 ハンバーガーとポテトフライ、ドリンクのセットだけで、1000キロカロリーは軽く超えますし、ファミレスに行けば、800~1000キロカロリー程度のメニューがたくさん並んでいます。

 つまり、1日3度食事をとることで、本来必要な量の1.5~2倍のカロリーを摂取してしまう……というのは、十分にありうることなのです。

 

高血圧、老化、生活習慣病………。肥満は百害あって一利なし!

食べすぎは、様々な体の不調を招きます。>

・まず、内臓の疲れ。胃腸や肝臓は、私たちが食べたものを、何時間もかけて消化しますが、本来処理できる量を超える食べものが、ひっきりなしに運ばれてくると、内臓は休みなくフル回転で働き続けなければならず、疲弊します。

 その結果、内臓の働きが低下し、栄養素をきちんと吸収できない、老廃物を排出できない、免疫力が低下するなど、さまざまな問題が生じてしまうのです。

 

・また、食べすぎは、肥満を招きます。 私たちが摂った糖質や脂質の一部は、脳や筋肉、内臓などが働くためのエネルギーとして使われますが、余った筋肉や肝臓に蓄えられ、それでもおさまりきらなかった分は中性脂肪として、脂肪細胞に蓄えられます。

 

つきすぎた脂肪、とくに内臓脂肪からは、悪玉ホルモンが分泌され、血糖値の上昇、高血圧、血栓形成などを招きます。

 また悪玉ホルモンは慢性炎症状態を引き起こし、がんを発症する場合もあります

 ほかにも、食べすぎには「体を錆びさせる活性酸素を増やす」といったデメリットがあります。

 食べすぎは、疲れやだるさの原因となるだけでなく、糖尿病や高脂血症などの動脈硬化性疾患、脳出血や脳梗塞、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、そしてがんの原因ともなるのです。

 

さまざまな病気の温床となる「糖質の摂りすぎ」

・しかも、現代日本人の食事は、特に糖(糖質)が多くなりがちです。成人が1日に必要とする糖質は、170gといわれています。

 茶碗一杯のご飯(白米)に含まれる糖質は50g程度ですから、ご飯を1日3杯食べれば、それだけでほぼ、本来必要な糖質は摂取できてしまいます。

 つまり、1日3杯のご飯に加えて、デザートなどを食べれば、それだけで糖質過多になるのです。

 

・しかし、糖質の摂りすぎによる最大の問題は、「糖質が、血糖値を急上昇させる」点にあります。

 

・こうした、ジェットコースターのような血糖値の乱高下は、「食後すぐ眠くなる」「だるくなる」「イライラする」などの症状をもたらします。

 さらに、糖質の摂りすぎによって血糖値が高い状態が続くと、

①  細胞が徐々にインスリンを受けつけなくなる。

②  すい臓が頑張って、もっとインスリンを分泌しようとする。

③  すい臓が疲弊する。

といったことが起こるようになり、すい臓でのインスリン分泌量が低

下する「2型糖尿病」の発症につながります

 

糖尿病になると、血糖値が下がらないため、全身の血管がダメージを

受け、網膜症、腎症、心筋梗塞や脳梗塞、認知症、がんといった病気にかかるリスクが高まってしまいます。

 

血糖値が下がり、脂肪が分解され、細胞が生まれ変わる方法がある

・「食事のカロリー数を減らす」「糖質を減らす」など、さまざまな方法が考えられますが、この本で私がおすすめしたいのは、「ものを食べない時間(空腹の時間)を作る」というものです。

 

・空腹の時間を作ると、まず内臓がしっかりと休むことができ、血糖値も徐々に下がります。また、最後にものを食べてから10時間ほどたつと、肝臓に蓄えられた糖がなくなるため、脂肪が分解されエネルギーとして使われるようになり、16時間を超えると、体に備わっている「オートファジー」という仕組みが働くようになります。

 オートファジーとは、「細胞内の古くなったタンパク質が、新しく作り替えられる」というもので、細胞が飢餓状態や低酸素状態に陥ると、活発化するといわれています。

 体の不調や老化は、細胞が古くなったり壊れたりすることによって生じます。

 

・オートファジーによって、古くなったり壊れたりした細胞が内側から新しく生まれ変われば、病気を遠ざけ、老化の進行を食い止めることができるのです。

 つまり、空腹の時間を作ることで、

・内臓の疲れがとれて内臓機能が高まり、免疫力もアップする。

・血糖値が下がり、インスリンの適切な分泌が促され、血管障害が改善される。

・脂肪が分解され、肥満が引き起こすさまざまな問題が改善される。

・細胞が生まれ変わり、体の不調や老化の進行が改善される。

といったさまざまな「体のリセット効果」が期待できます。まさに、「空腹は最高のクスリ」なのです。

 

・空腹の時間以外は、何を食べていただいてもかまいませんし、空腹の時間中であっても、どうしてもお腹が空いた場合は、ナッツ類などであれば、いくら食べていただいてもかまいません。

 

 オートファジーを働かせるためには、連続して16時間以上の空腹の時間が必要ですが、睡眠時間をうまく組み込めば、無理なく実行することができるでしょう。できれば毎日続けていただくのが理想的ですが、週1回、週末だけ実行していただくだけでも、リセット効果は得られるはずです。

 

半日断食が、体の不調や病気、老化を遠ざけてくれる

たとえば朝食だけ抜いて、昼と夜は普通に食べる。起きている時間の半分だけがんばる半日断食、それだけで実行できてしまいます。

 

繰り返しになりますが、空腹の時間を作るだけで、食べすぎや糖質の摂りすぎによる弊害をリセットしてくれます。

 カロリー計算など、難しいこと、面倒なことを考えなくても、内臓の疲れがとれ、血糖値が下がり、脂肪が落ち、細胞が生まれ変わり、さまざまな体の不調や病気、老化を遠ざけることができます。

 みなさんもぜひ、「空腹」という最高のクスリによって、病気知らず、疲れ知らず、老化知らずの体を手に入れてください。

 

「1日3食とるのが体にいい」は、間違いだった

1日3食とると、体は日々弱っていく

・「1日3食が理想的である」という考え方には、確固たる裏付けはありません。

 それどころか、1日3回食事をとると、あとで詳しくお話しするように、

・胃腸をはじめ、内臓が十分に休むことができず、疲弊してしまう。

・体内で炎症が起きやすい。

・「食べすぎ」を招き、肥満になりやすい。

・高血糖になりやすい。

・老化が進みやすい

 など、体や健康にさまざまなダメージを与えることになるのです。

 

食後の慢性的な眠気は、血糖値が上がっている証拠

・「食べた後、異様に眠くなったり、疲れたり、だるくなったりする状態が、ずっと続いている」という人は、血糖値が慢性的に高くなっている可能性がるといえるしょう。

 

習慣や惰性を捨て、体の声を聞くことが真の健康への第一歩

・あなたの内臓は、もしかしたら、休息を求めているかもしれません。

 特に年齢を重ねるにつれて、1日に必要とするカロリーは少なくなっていきます。1日3食にこだわる必要は、まったくないのです。

 

1日3食は、胃腸を疲れさせ、体の不調を招く

1日3食では、内臓は十分に休むことができない

・ところが、1日3度食事をすると、朝食から昼食までの間隔は4~5時間、昼食から夕食までの間隔は6~7時間程度となり、前の食事で食べたものが、まだ胃や小腸に残っている間に、次の食べるものが運ばれてきてしまいます。

 すると胃腸は休む間もなく、常に消化活動をしなければならなくなり、どんどん疲弊していきます。

 

胃が疲弊すると、肌や髪にも悪影響をもたらす

・1日3回、せっせと食事をとり続け、胃腸が疲弊すると、体にはさまざまな不調が現れます。

 まず、胃腸が疲れ、消化機能が衰えると、食べものからきちんと栄養分を摂ることができなくなり、体に必要なビタミンやミネラル、微量元素不足に陥り、疲れやすくなったりだるくなったり、肌や髪のコンディションが悪くなったりします。

 また、「胸焼け」「胃もたれ」「食欲不振」が起こりやすくなります。

 

腸内環境の悪化が、全身にダメージを与える

・ちなみに、加齢や胃の疲れによって胃液が減り、消化が不十分な食物が腸内に入ってくると、やはり腸内細菌のバランスが崩れ、腸内環境は悪化します。

 さらに、腸で発生した有害物質は、血液に乗って全身にまわります。そのため、肌荒れがひどくなったり体臭がきつくなったり、ときにはがんなどの病気が引き起こされたりすることもあるのです。

 

・また、腸には食べものを消化・吸収し、不要なものや老廃物を排泄するだけでなく、「体内に侵入しようとする異物(ウイルスや毒素など)を排除し、体を守る」という「免疫機能」も備わっています。

 腸の機能が衰え、腸内環境が悪くなると、免疫力が低下して風邪や肺炎などの感染症にかかりやすくなる、アレルギーがひどくなる、がんが発生する、といったことも起こりやすくなるのです。

 

「食事」が本当に始まるのは、食べものを口にした後

・さまざまな役割を一手に担っているのが、肝臓なのです。

 そのため、食事の間隔が狭く、次から次へと食べものが入ってくると、肝臓はふる回転で働かねばならず、どんどん疲弊していきます。

疲れにより肝臓の機能が衰えると、本来肝臓で解毒されるはずの毒素や老廃物が体内に残ったり、作られるエネルギーの量が減ったりするため、体が疲れやすくなります。

また、お酒がおいしく感じられなくなったり、食欲が低下したり、あるいは肝炎や脂肪肝、肝硬変、さらには肝臓がんなど、肝臓自体の病気や障害が引き起こされたりするおそれもあります。

 

そして、人間に休息が必要であると同様、内臓にもまとまった休息が必要なのです。

 

がん、糖尿病、心筋梗塞や脳梗塞。年齢を重ねるごとに「食べすぎ」のダメージは大きくなる

1日3食は、気づかぬうちに「食べすぎ」を招く

・つまり、ふだんから慢性的に食べすぎている人の場合、「胃が膨らんでいる状態」が当たり前になっていて、「本来、体が必要としている量」以上の食べものも、どんどん受け入れてしまいます。

 

食べすぎは、DNAや細胞をも傷つける

・また、食べすぎは、体内の活性酸素を増やします。

 活性酸素には「ものを酸化させる(錆びさせる)力」があり、それによって体内に侵入ウイルスや異物などを殺菌・排除しますが、一方で、活性酸素の攻撃は、身体(体内のDNAや細胞)をも傷つけます。

 

・そして、活性酸素が必要以上に増えると、細胞が酸化されたり傷つけられたりするため、細胞の老化が進行し、お肌のシワやシミの原因となったり、細胞に障害が生じ、がんなどさまざまな病気が引き起こされたりする可能性があります。

 

ご飯や肉の食べすぎが、あなたの命を危険にさらす

・「食べすぎる人」のほとんどは、ご飯や麺類、パン、甘いものなど、「糖質」の多いものや、肉、油など、「脂質」の多いものを取りすぎています。

 糖質や脂質を過剰に摂れば、血液中の中性脂肪や、「悪玉コレステロール」と呼ばれるLDL-コレステロールが増え、それらは血管壁に付着します。それだけ血管は狭くなります。

 その結果、血液の流れが悪くなり、

・栄養が体のすみずみまでいきわたらなくなったり、老廃物がきちんと排出されなくなったりするため、疲労や冷え、肌荒れなどが起こりやすくなる。

・血管や心臓に大きな負担がかかって血圧が高くなり、動脈硬化が生じて脳梗塞、心筋梗塞、脳出血、心不全などのリスクも高くなる。

 

・さらに、糖質の多いものを食べすぎると、血糖値が高くなります。その状態が続くと、糖尿病になるリスクも高くなるのです。

 

脂肪細胞は無限に増大していくから怖ろしい

・食べすぎの弊害として、忘れてはならないのが、「内臓脂肪」です。

 

 ・細胞脂肪は柔軟性が高く、中性脂肪を取り込んで、もとの数倍の大きさにまで膨れ上がることができます。

 これが「脂肪がつく」「脂肪が増える」といわれる状態ですが、このように、無限に容易を増やすことができるのは、人体の中では脂肪細胞だけなのです。

 

・肥大化した脂肪細胞からは「TNF-α」や「IL-6」などの「悪玉ホルモン」が分泌されるようになり、糖尿病や高血圧、慢性炎症状態を導いてがんになるリスクも高くなります。

 

増えすぎた脂肪が、血液やリンパの流れを悪くする

・実は脂肪には、

・エネルギーを貯蔵する。

・体温を維持する。

・内臓の位置を保つ。

・クッション代わりとなって、外部の刺激から体を守る。

・ホルモンや胆汁などの原料となる。

・各種ビタミンの吸収を助ける。

 といった働きがあります。

 つまり、人間にとってなくてはならないものではあるのですが、脂肪が必要以上に増えすぎると、体にはさまざまな影響が生じます

 

・ところが、肥大化した脂肪が血管やリンパ管を圧迫すると、血液やリンパの流れが悪くなり、心臓に負担がかかり、高血圧や心不全、むくみの原因となります。

 その結果、心臓病のリスクが高くなる、全身の各器官の働きが悪くなるなど、体にさまざまな不調が現れるようになるのです。

 

実は皮下脂肪よりもタチが悪い、悪玉ホルモンを分泌しやすい内臓脂肪

・また、あまり知られていないのですが、脂肪細胞にはさまざまなホルモンなどを分泌し、体の機能を調整するといった働きもあります。

 

・つまり、食べすぎによって脂肪が過剰に増えると、悪玉ホルモンの作用により、

・血管の傷が修復されない。

・血栓が溶けない。

・腫瘍が増殖する。

・血糖値が高くなる。

 といったことが起こりやすくなり、糖尿病、脳出血、脳梗塞や心筋梗塞、がんなどの病気を発症するリスクが高くなるのです。

 

年齢を重ねるごとに、食べすぎのダメージは大きくなる

・このように、1日3食の食生活、そして食べすぎは、体に大小さまざまなダメージを与えます。しかもそのダメージは、年齢を重ねるごとに、どんどん大きくなっていきます。

 

アメリカの最新研究が証明。「空腹」こそが長寿と健康のカギだった

アメリカの研究で明らかになった、「空腹」の効果

・食べすぎによる害から体を守り、健康や若さを維持する、シンプルな方法。それは、「ものを食べない時間(空腹の状態)を作ること」です。

 近年、アメリカの医学界では、空腹(断食)と健康に関する研究がさかんに進められ、数多くの論文が発表されています。

 以前から、「カロリー摂取を控えることが、さまざまな病気を遠ざけ、長生きにつながる」ことはわかっていましたが、これらの論文には、断食をすることが体重や体脂肪の減少につながること、そして、

・糖尿病・悪性腫瘍(がん)、心血管疾患(心筋梗塞や狭心症など)、神経変性疾患(アルツハイマー型認知症やパーキンソン病気など

などの予防に効果的であることが述べられているのです。

 

「空腹」「断食」のハードルは、それほど高くはない

・できるだけ無理なく空腹の時間を作り、

・胃腸や肝臓などを休ませてあげること

・脂肪を燃焼させ、減らすこと

・血液の状態を改善させること

が大事なのです。

 

睡眠時間8時間+8時間=半日断食で、効果を最大限に享受できる!

・そして、たどりついたのが「16時間以上、空腹の時間を作ると、最大の効果が得られる」という結論でした。つまり、起きている時間の半分、半日の断食でできるのです。

「16時間は長い」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、睡眠時間とうまく組み合わせることで、無理なく実行していただけるはずです。

 

「空腹」が人本来の生命力を引き出す。最新研究でわかった「オートファジー」という奇跡

さて、私が「16時間」にこだわるのには、理由があります。

 まず、最後にものを食べて10時間ほどたつと、肝臓に蓄えられた糖がなくなって脂肪が分解され、エネルギーとして使われるようになります。

 そして、16時間たつと、今度は体の中で「オートファジー」が機能し始めるのです。

 

私たちの体は、約60兆もの細胞でできており、細胞は主にタンパク質で作られています

 日々の生活の中で、古くなったり壊れたりしたタンパク質の多くは体外に排出されますが、排出しきれなかったものは細胞内にたまっていき、細胞を衰えさせ、さまざまな体の不調や病気の原因となります。

 

・一方で、私たちはふだん、食べたものから栄養を摂取し、必要なタンパク質を作っています。

 ところが、なんらかの原因で栄養が入ってこなくなると、体は生存するために、なんとか「体内にあるもの」でタンパク質を作ろうとします。

 そこで、古くなったり壊れたりした、細胞内のタンパク質を集め、分解し、それらをもとに、新しいタンパク質を作るのです。

 

・新しく元気なミトコンドリアが細胞内にたくさんあればあるほど、たくさんのエネルギーを得られ、人は若々しく、健康でいられるのですが、オートファジーによって、このミトコンドリアも新たに生まれ変わります。

 つまり、オートファジーとは、古くなった細胞を、内側から新しく生まれ変わらせる仕組みであるといえます

 細胞が生まれ変われば、体にとって不要なものや老廃物が一掃され、細胞や組織、器官の機能が活性化し、病気になりにくく若々しい体になるのです。

 さらにオートファジーには細胞内に侵入した病原菌を分解・浄化する機能もあり、健康であるために欠かすことのできない仕組みなのです

 

空腹が、細胞の生まれ変わりのスイッチになる

・ただ、オートファジーには、ある特徴があります。

 食べるものによって得られた栄養が十分にある状態では、オートファジーはあまり働かないのです。

 なぜならオートファジーは、体や細胞が強いストレスを受けた際にも生き残れるよう、体内に組み込まれたシステムであり、細胞が飢餓状態になったときや低酸素状態になったときにこそ、働きが活発化するからです。

 具体的には、最後にものを食べてから16時間ほど経過しなければ、オートファジーは活性化しません。

 つまり、空腹の時間を作らない限り、オートファジーによって細胞を産まれ変わらせることはできないのです。

 

なお、2016年には、東京工業大学の大隅良典栄誉教授が、オートファジーの研究でノーベル生理学・医学賞を受賞しています

 オートファジーは今、世界中の注目を集めているといえるでしょう。

 「空腹」は、1日3食の習慣や食べすぎが体に与えたダメージをリセットし、体を内側から蘇らせてくれます。

 まさに、空腹こそが最強のリスクなのです。

 

空腹のとき、体ではどんな奇跡が起こっているのか

内臓の働きを復活させ、活性酸素の害から体を守る――空腹の奇跡①

・まとまった空腹の時間を作ると、まず、内臓の働きがよくなります。

 

活性酸素の量が減るともいわれています

 つまり、活性酸素がもたらす細胞の老化や病気を、予防することができるのです。

 

脂肪の分解、血流の改善で、生活習慣病をまとめて遠ざける――「空腹」の奇跡②

・最後にものを食べてから10時間ほど過ぎたあたりから、体内では、脂肪の分解が始まります。

 

・つまり、空腹の時間が長くなればなるほど、体内の余計な脂肪が分解され、減っていくのです。

 

・また、脂肪が分解されれば、血液中の資質が減り、圧迫されていた血管が解放されますし、トータルで12~24時間、ものを食べない時間を作ると、血液中の糖質も20%程度低下するともいわれています。

 

オートファジーで、若々しく健康な体を手に入れる――「空腹」の奇跡③

・そのため、オートファジーには、がんや糖尿病をはじめとする生活習慣病、アルツハイマー型認知症、感染症などの予防効果や、肌や筋肉などの老化防止の効果があると考えられています。

 

なお、空腹の時間を作ると、「ケトン体」という代謝産物が増加するといわれています

 ケトン体とは、体内の中性脂肪や筋肉が分解されて生み出されるエネルギー源です。ケトン体には活性酸素や炎症から神経細胞を保護してくれる作用があります。

 ケトン体も、空腹によって得られるメリットの一つだといえるでしょう。

 

空腹力で、がんの原因を取り除く

「空腹」は、がんのリスクを遠ざける

・「空腹の時間を作る」食事法なら、何を食べてもかまわないため、他の方法に比べて継続しやすいといえるのではないでしょうか。

 

人間にはもともと、がんを予防するシステムが備わっている

・私たちの体は、約60兆の細胞からできています。

 それらの細胞は日々、分裂を繰り返して生まれ変わっており、細胞が分裂する際には、遺伝子(DNA)が持つ情報にしたがって、正確にコピーされます。

 しかし、なんらかの原因でDNAが傷つけられると、細胞のコピーミスが生じて突然変異を起こし、がん細胞が生まれるきっかけとなります。

 胃や腸などの臓器の表面部分に傷がつき、その傷が修復される際にミスが発生して、がん細胞が生まれることもあります。

 

なおDNAは外部からの刺激や活性酸素などによってさまざまな攻撃を受けており、体内では毎日3000~5000個ものがん細胞が生まれています。

 ただ、人間の体にはDNAを修復する酵素があり、傷ついたDNAはすぐに修復されます。

 また、DNAが修復不可能な傷を受けた場合、体はすぐその細胞を除去し、がん細胞の発生を防ぎます。これを「アポトーシス」といいます。

 もし修復もアポトーシスもきかなかった場合には、全身の血液を駆け巡り、パトロールをしている免疫細胞が、発生したがん細胞をきちんと除去してくれます。

 

 人体は、こうした二重三重の防御システムによって、がんから守られているのですが、DNAへの攻撃回数が増えたり、加齢などにより修復機能やアポトーシス機能、免疫機能が衰えたりすると、生き残るがん細胞が現れます。

 

オートファジーによる細胞の修復が発がんリスクを下げる

・さて、空腹の時間を作ることが、なぜがんの予防につながるかというと、「脂肪を減らし、肥満を解消する」からです。

 

・特に大腸がん、肝臓がん、胆嚢がん、すい臓がん、子宮がん、腎臓がんなどは影響を受けやすく、肥満が健康に及ぼす害がわかってきました。

 同じく日本癌学会の発表では、がんが発生する主要な原因は、たばこ(30%)と肥満(30%)です。

 肥満にならないということは、たばこを吸わないことと同じほど重要なのです

 

空腹こそが、がんのさまざまな原因を取り除いてくれる

・すでにお話ししたように、最後にものを食べてから10時間ほどたつと、脂肪、特に内臓脂肪の分解が始まります。

 つまり、まとまった空腹の時間を作ることは、がんの予防にも大きく役立つということになります。

 もちろん、空腹は、肝臓がんの原因となる脂肪肝の改善にも効果的です。

 

ただ、一つ気をつけなければいけないのが、すでにがん(悪性腫瘍)が体内に発生している場合は、空腹が逆効果になるおそれもある、ということです。

 がん細胞には、飢餓状態に陥りやすいという特徴があるため、治療においてはしばしば、がん細胞に栄養が送られないようにする「兵糧攻め」が行われます。

 ところが、オートファジーが働くと、自分で栄養を作り出すため、がん細胞が生き残りやすくなってしまうのです

「空腹の時間を作る」食事法は、あくまでも予防のためであり、すでにがんを発症しているという方は、医師の指示に従うようにしてください。

 

 

 

『病気の9割は歩くだけで治る!』  

歩行が人生を変える29の理由

長尾和宏   山と渓谷社  2015/11/21

 

 

 

<「9割治るというエビデンス(根拠)を示せ」>

・「9割治るというエビデンス(根拠)を示せ」と言われれば、示すことはできないので、「大げさだ」と言われても仕方がないのですが、歩くということがすっかり忘れられている時代だからこそ、「病気の9割は歩けば治る」というくらいの気持ちで歩いてほしい。そう思って、あえてこのタイトルをつけさせていただきました。

 

・私は、兵庫県尼崎市でクリニックを営んでいる町医者です。町医者ですから、外来にはいろいろな患者さんが来られます。

 高血圧、糖尿病、高脂血症など生活習慣病の人、胃腸の具合が悪い人、うつ病不眠症の人、認知症の人、がんの人、膝や腰が痛いという整形外科系の病気の人――。とにかくありとあらゆる病気や、症状でお困りの方がいらっしゃるので、お一人おひとり治療は違いますが、どんな病気であっても、共通してお話しすることがあります。

 それが、今回の「歩く」という話です。

 

・医療というのは、本来、食事療法、運動療法があって、3番目に薬物療法がくるはずなのに、ここ数十年、薬が一番上になっています。それはいかがなものか---

 

歩けば歩くほど、生活習慣病は良くなります

・歩くことで筋肉や骨が丈夫になれば、年を取ってから膝が痛い、腰が痛いといったことも少なくなります。

 認知症だって、歩くことで防げますし、たとえボケが始まっても歩けば良くなります。2人に1人がかかり、国民病といわれるがんも、歩くことで良くなります。

 不眠や膠原病、脳過敏症といった免疫系の病気も歩くことで良くなります。不眠やうつも、精神科に行って薬をもらわなくても、歩けば良くなります。介護が必要になりつつある「要支援」の人も、歩けば、要支援を卒業できます。

「病気の9割は歩くだけで治る」という本書のタイトルのもとになっているのは、外来で患者さんを診ている町医者としての実感です。一部の病気は別として、日頃診ているよくある病気の多くは、歩くことが治療や予防のカギになっています。

 歩くことは本当に良いこと尽くめで、困る人がいるとすれば医者くらいでしょう。(笑い) 病気が減れば、今ほど医者が要らなくなるからです。みんなが歩くようになって病気が減り、要介護の人が減れば、国の医療費や介護費も減ります。今、高齢者が増えて医療費・介護費大変だといわれていますが、みんなが歩けば半分くらいに減らせるはずです。

 

現代病の大半は、歩かないことが原因だった

・糖尿病人口は、950万人に。

高血圧人口は、4千万人に。

高脂血症人口は、2千万人に。

認知症人口は460万人、予備軍も加えると900万人に。

そして、毎年100万人が新たにがんにかかり、年間で37万人が、がんで命を落としている――。

 

・毎年、毎年、そんなニュースが次から次へと耳に飛び込んできます。「こんなに病気が増えました。10年後にはもっと増えるでしょう。大変です」と、大騒ぎしているものの、なんのことはありません。その大半は、歩かなくなったことが原因だと思います。

 

<「沖縄クライシス」>

・「沖縄クライシス」という言葉、聞いたことがありますか?

 沖縄県といえば、一昔前には、日本一の長寿の県でした。実際、1985年には男女ともに平均寿命第1位という、名実ともにナンバーワンの長寿県だったのです。

 ところが、2000年には、沖縄県の男性の平均寿命は全国26位に。2010年調査では30位にまで転落してしまいました。その裏で、65歳未満の死亡率は、なんとワースト1位になっています。

 一方、沖縄県の女性のほうは、2005年まで平均寿命全国1位を保ち、2010年調査でも3位とまだ上位のままですが、実は、長寿のおばあちゃんたちが平均寿命を引き上げているだけ。女性のほうも、65歳未満の死亡率は、2010年に全国最下位になっています。

 

・どうして65歳未満の死亡率が全国でもっとも高いのかというと、まず指摘されるのが、食生活です。昔の沖縄では食物繊維が豊富な煮イモを主食としていたそうですが、戦後、高脂肪・高カロリーの欧米型の食事が広まってしまいました。東京・銀座にマクドナルド1号店がオープンする10年ほど前から、すでに沖縄ではファストフードが入ってきて、すっかりファストフード天国に。その結果、メタボが増えていきました。

 

・そしてもう一つ、沖縄が長寿ランキングから転落した大きな要因が、車社会になって歩かなくなったことです。暑さが厳しい上に、タクシーが安いため、子どものころから足代わりにタクシーを使う人が多いと聞きます。

 結局、すべての問題は、食事と運動です。

 

・では、食事と運動、どちらが先かといえば、どちらも大事なのですが、体を動かさなければお腹もすきません。いくらバランスの良い食事を摂っても、カロリーを消費しなければ、栄養過多になってしまいます。だから、まずは体を動かす、歩くことが大事だと思っています。

 

<現代病の大半は、歩かなくなったことに起因しています。>

<江戸時代の庶民は3万歩歩いていた>

・唐突ですが、江戸時代の人たちは、今の人たちよりも6倍くらい歩いていたそうです。

 

・「サラリーマンは地位が上がるほど歩かなくなる」という研究結果も出ていて、ある調査では、課長・係長クラスは1日平均7千歩、部長クラスは1日平均5千歩、車付きの重役は1日平均3千歩だったそうです。偉くなればなるほど、生活が便利になればなるほど、皮肉にも健康からは遠のいていくのです。

 この半世紀というのは、歩くことが失われていった時代であると思います。

 

現代人は、「歩こう!」と意識しなければ、歩けない。江戸時代の庶民は、現代人の6倍歩いていたから、健康で幸せだった。


それを払拭してくれたのが、近年発見された「延命(長寿)遺伝子」です。あらゆる動物実験で、食事の量を4割減らしたほうが、1.5倍長生きすることが証明されたのです。(2)

2024-07-16 19:03:08 | 森羅万象

 

砂糖の摂り過ぎは確実に寿命を縮める

・本来、食事は空腹でお腹がグーッと鳴ったら食べればいいのです。ところがお腹がすいていなくても、時間がくれば習慣で食べているという人が、圧倒的に多いのではないでしょうか。

 

・ケーキなどの砂糖たっぷりの甘いものを食べると、体がホカホカしてきて眠くなってきますが、それは血糖値が上がってきたからです。

 この砂糖が体を老化させ、命を縮める原因となっていることをご存じでしょうか? タバコの害は知られていますが、砂糖はタバコにも匹敵するほど、健康に害を及ぼすものなのです。

 スイーツを食べると、血糖値はだいたい140mg/dℓ以上に上昇します。それはタバコを4本吸ったときと同じくらいに血管の細胞を傷つけます。

こうした糖のもつ毒性は「糖毒性」と呼ばれ、動脈硬化や脳卒中、心臓病などの原因となるだけでなく、内臓脂肪を増やすので、ダイエットの大敵にもなります

 

・コレステロール値を上昇させる肉や乳製品、砂糖たっぷりのスイーツを日本人の5倍も食べているアメリカ人は、乳癌の発生率も日本人の5倍、前立腺癌になる確率も5倍です。

 

それだけに、本当にスイーツには気をつけていただきたい。血糖値を急激に上昇させてしまう砂糖を摂取して体を傷つけるようなことは、いますぐやめていただきたいのです。

 

・そのために高血糖はまず膵臓に対しても強い攻撃を行います。

 

・インスリンがどんどん働くと血糖値が下がる代わりに内臓脂肪がどんどん蓄えられて太ってしまいます。それを防ぐためにβ細胞を破壊して太らない体を獲得するのです。それが糖尿病です

 糖尿病になったら、次の標的は捕食器官です。食事を摂るための機能がすぐれていれば、どんどん食べて太ってしまうので、捕食器官を攻撃して太らないようにするのです。

 そのために、まずは目の網膜です。網膜を破壊して失明させればエサを見つけられなくなります。次は腎臓です。腎臓を破壊すれば糖が尿中にどんどん出ていってしまうので太れなくなります。そして足です。足の血管を破壊して足を腐らせてしまえば、もう獲物を追っかけることはできなくなってやせてしまいます。

「糖毒性」は、甘いものをやめられないあなたをこれ以上太らせないための、生体の防御反応なのです。

 

動物が獲物に塩をふって食べない理由

・自然に存在する動植物に含まれている塩分だけで、十分に体を維持できるからです。草木の中、動物の体の中にも塩分は含まれているのです。

 

塩分の何が体に悪いかというと、まず塩分をたくさん摂ることで血液の浸透圧が高くなり、体のほかの部分からどんどん水分を奪って血圧を上げてしまいます。血圧が上がると血管の内側の細胞は、いつも圧力がかかっている状態になり傷がつく。その傷ついた部分にかさぶたができるのが動脈硬化です。

 

・高血圧患者の場合は、日本高血圧学会が定めた目標値は、1日6g未満となっています。

 それでも日本人は、平均すると1日10~15gの塩分量は摂っているといわれます。

 私たちがよく食べるかけそばやラーメンなどにしても、どんぶり一杯の汁を飲み干してしまえば、それだけ6gくらいの塩分を一気に摂ってしまうことになり、明らかに過剰摂取です。

 

「健康にいい塩」などない

・ミネラル分はむしろ海藻や魚介類から摂ることをおすすめします。

 

・メタボリックシンドロームが、カロリーやコレステロールの摂り過ぎに注意しなければならないことはよく知られていますが、メタボの診断基準となっている血圧値と血糖値は、塩や砂糖の摂り過ぎが大きく関係しています。この際、塩分の摂り過ぎについてもしっかりチェックしておきましょう。

 

カルシウムは「歩いて」補う

・骨を強くしようと思ったときに、いくらカルシウムを多量に摂ってもダメです。

 

もし骨を丈夫にしたいと思ったら、人一倍、歩くことをおすすめします重力によって骨に負荷をかける。そうすれば、骨の中のカルシウム量はどんどん増えていきます

 

・にもかかわらず、骨が非常にもろくなってしまっているとしたら、それは歩き足りないからでしょう。高齢者がいくらカルシウムを摂っても骨がどんどんもろくなっていくのは、年を重ねるにつれ、運動量が減ってくることによります。

 さらに、ホルモンの量が減っていくことも関係しています。

 

さらに年齢とともにだんだん歩かなく傾向がありますから、ますますカルシウムが欠乏し、膝や腰の痛みが出てきます。痛ければますます歩かなくなり車椅子に乗るようなことになれば、ますます骨は弱くなってしまうという悪循環に陥ってしまうわけです。

 かといってふだん歩かない人が急に山歩きなどすれば関節を痛めてしまいます。日頃から歩く習慣が必要なのです。

 

美しなければ健康じゃない!

・私が「1日1食」を始めてから、もう10年ほどになります。かつて77㎏あった体重は、もう何年も62㎏をキープし続け、体調はすこぶる良好です。

 

・私がめざす健康というのは、そういったデータ的なことではありません。本当の健康は、必ず外見にあらわれます。

 

・ここで私がいう美しさとは、健康的な美しさのことです。健康な生活を送っていれば、それは必ず見かけの美しさとなってあらわれてきます。

 私がめざす健康の最終ゴールは、まさにそこにあるのです。

 

「1日1食」で体はこんなに変わる

お腹が鳴る秘密と効能

・それでは、ここでお腹がすくとどうして「グーッ」と鳴るのか、その秘密と効能を解明しましょう。

 

(1)1日1食を始めた最初の反応は「モチリン」

  ヒトを始め、あらゆる哺乳動物の小腸の入り口には、食べ物を待ちかまえているセンサーがあります。あなたが1日1食を始めていつまでたっても食事が流れてこないと、小腸はあせって「モチリン」という消化ホルモンを出します。このホルモンは胃を収縮させることによって、まだ胃の中に残っているかも知れない食べ物を小腸に送り込ませようとします。これを「空腹期収縮」といって、お腹グーグーの正体なのです。

 

(2)腹ぺこホルモン「グレリン」の登場

 さて、モチリンで胃を絞り出しても、何も食べ物が流れてこなければ、次は何をしたらいいでしょう。そうです。食事をさせなければいけません。

 そこで、空腹に気づいた胃袋から「グレリン」というホルモンが出ます。

 

・成長ホルモンは、またの名を「若返りホルモン」といいます。つまりお腹がすいて胃がグーグーいっているとき、若返りホルモンによってあなたはどんどん魅力的になっているのです。

 

(3)体中の遺伝子の修復が始まる

・お腹がグーッと鳴っているときは、さらにすばらしい生命力が湧いています。それが「サーチュイン遺伝子」です。前述したように、あらゆる動物実験で食事の量を4割減らしたら1.5倍長生きしたという、通称「延命遺伝子」、またの名を「長寿遺伝子」といいます

 

・1日1食で、お腹をグーッと鳴らしましょう。すると、体中の遺伝子をこのサーチュイン遺伝子がみるみるスキャンしてくれて、傷ついているところをどんどん修復してくれるのです。

 老化も癌も、遺伝子の異常が原因といわれています。1日1食で若返りや癌予防が可能だということにもなるのです。

 

(4)超善玉ホルモンが脂肪を燃焼させる

・お腹がすいているのに、それでも食事が入ってこないと、体はどう反応するのでしょうか?

 そうです。お腹の中に蓄えていた内臓脂肪を分解して栄養に変えようとします。内臓脂肪はそもそも冬眠のために蓄えた非常用の燃料ですから、よほどのことがない限り燃焼はしません。どんなに運動しても、優先的に使われるのは筋肉内のグリコーゲンという糖ばかりですから、スポーツのあとは低血糖になっていお腹がすいて食べてしまう。すると、インスリンが分泌されて、逆に内臓脂肪を蓄えてしまう。という具合に、メタボスパイラルにはまってしまうのです。

 1日1食ならば、否応なくお腹は減ります。内臓脂肪は燃焼します。ウエストがくびれることは間違いありません

 しかもそのときに脂肪細胞から奇跡のホルモンが分泌されます。それが「アディポネクチン」です。前に脂肪が燃焼するときはススが出る、そのススが血管の内皮細胞を傷つけて動脈硬化を起こす、と説明しました。

 しかし、捨てる神あれば拾う神あり、脂肪の中から動脈硬化を予防して血管の中を掃除してくれるホルモンが出ていることがわかったのです。それが「アディポネクチン」です。

 

・でも、あなたが1日1食でやせてくると、アディポネクチンはどんどん活性化します。体中の血管を掃除して、あなたを若返らせてくれるのです。

 

一食を食べたときから「やせホルモン」が出る

・そこで満腹になったときに食欲を抑える働きが必要になってきます。それが「レプチン」です。レプチンは脂肪組織から分泌されるホルモンですが、食事を始めてから20~30分後すると分泌されて満腹であることを脳に伝えます。満腹であることを伝える「満腹ホルモン」とも呼ばれますし、食べ過ぎないように食欲を抑えるので「やせホルモン」とも呼ばれます。

 

・そうならないためにも、1日1食を習慣化して、レプチン量を正常化し、体の感受性を取り戻しましょう。そのあとは、ちょっと食べればレプチンによる食欲抑制が働くので、1日1食がラクに続けられるようになります

 

・しかし、ダイエットは正直です。食べなければ確実にやせます。

 

体重がみるみる減るだけではない、この効果

・まず、1日1食を始めて1週間目の時点であなたの足の臭いをかいでみましょう。今までメタボであったあなたなら、相当体臭が強かったはずです。

 ところが、1日1食を始めてたったの1週間で、あなたの体臭はほとんどなくなっているはずです。

 

・その原因であるコレステロールが減れば、体臭やニキビがなくなるのは

当然でしょう。1日1食はただやせるだけでなく、肌を美しくして、体臭までなくしてくれるのです。

 

・ストレスがあると毛が抜けるのは、ストレスによってアンドロゲン量が多くなってて、転換酵素で薄毛ホルモンになるからです。1日1食は若ハゲも予防してくれます。

 

・1日1食がダイエット効果だけだと思っていた方は、若返り効果、抗癌効果、さらにデオドラント効果まであると聞いて驚かれたことでしょう。

 それでは驚きついでに、もっとすごい効果について説明します。それは脳の若返り効果です。

 

・ご存じかも知れませんが、脳は子どもの頃に成長が止まります。

 

・ところが近年になって、再生しないはずであった脳細胞が、ある条件において、再生されていることが判明しました。

 その条件も、やはり「飢えと寒さ」なのです。

 

・その人類は、不可能といわれていた脳細胞の再生までも可能にしました。「海馬」と呼ばれる、人の感性をつかさどるもっとも原始的な脳の部分が、脳の若返りに関与していたのです。

 このように、1日1食の効用は、限りなく広がってゆく可能性を秘めているのです。

 

「1日1食」を習慣にしてしまおう

ごはんを食べたら、すぐ寝よう

・その第一が「早寝・早起き」です。

 

・それは、あらゆる動物がそうであるように、「食べたら寝る」というのがきわめて健康な、自然のリズムだからにほかなりません。

 

・みなさんにおすすめしたい健康法や若返り法の中でもっとも大事なのは、「空腹」「完全栄養」「睡眠」の三つです。

 

若返りのための「ゴールデン・タイム」

・20年ほど前、アンチエイジングの先進国であるアメリカで、成長ホルモンが若返り物質であるということが発見されました。そのため若返りを望む人たちの間では、成長ホルモンを注射することがトレンドのようになっています。

 

・成長ホルモンは眠っている間、つまり睡眠時間中に分泌されます。ただし、寝ている時間ならいつでもいいのかというと、そうではありません。夜の10時から夜中の2時までが、この若返りホルモンが分泌されるゴールデン・タイムなのです

 

・成長の止まった大人は、だんだんノンレム睡眠が少なくなります。それでもレム睡眠とノンレム睡眠は、1時間おきほどで交互にやってきます。

 

冬眠明けの熊はなぜすぐに起き上がれるのか?

・そこで成長ホルモンにはタンパク同化作用が生じて、寝ながらにして筋肉を鍛えることが可能になったのです。夜の10時から夜中の2時のゴールデン・タイムにしっかり睡眠をとっていれば、わざわざジムに通って体を鍛える必要もなくなるばかりか、眠るだけで「ダイエット効果」と「筋肉もりもり効果」が見込めるのです

 成長ホルモンの効用は、ほかにもあります。それはズバリ、美肌作用です。

 

さらに、不摂生によって傷ついた気管や消化管、血管などの傷を癒してくれる創傷治癒作用も、成長ホルモンの働きのひとつです。こうした傷を治す作用には、若返り効果だけでなく、抗癌作用も作用も望めるといわれます。高価なサプリメントに頼る必要もなく、誰もがタダで手に入れることができる成長ホルモンに、もっと注目してもよいのではないでしょうか。

 けれども、しつこいようですが、この成長ホルモンは、夜の10時から夜中の2時までしか出ないことをお忘れないように、時間限定のホルモンなのです

 

体内時計は朝日を浴びるとリセットされる

・ただしこの「体内時計」は、必ずしも1日24時間、1カ月30日、1年365日にぴったり合ってはいません。4年に一度「うるう年」があるように、私たちの体も調節が必要です。どうするのかというと、日の出の光を浴びることによってリセットされるのです。

 このとき脳ではどんなことが起きているのかというと、睡眠物質であるメラトニンが、朝の太陽光を浴びることによって、「幸せ物質」と呼ばれるセロトニンに形を変えます。そうして体内のセロトニンの量がドッと増えることによって、一日じゅう機嫌良く、幸せな気持ちで過ごすことができる。

 

・実際、医療の現場でも、太陽の光を浴びることによって、幸せホルモンのセロトニンが出ることに着目した「光線療法」というのがあります。これは、うつ症状などの患者に、日光に近い白熱灯の光を大量に浴びせるもので、うつだけでなく、睡眠障害、登校拒否、更年期障害、生理不順などにも効果があるといわれ、精神科の治療にも取り入れられています

 

すっきり目ざめるコツ

・人間は熟睡しているとき、夢も見ずに眠っています。それがノンレム睡眠のときだというのは、すでにお話ししたとおりです。脳というのは3時間以上休息をとると、また働き始めるようになっているので、ノンレム睡眠のあとには、浅い眠りのレム睡眠が起こり、夢を見たり途中で何度も体の向きを変えたりします。

 そのタイミングで起きてしまえばいいのです

 

・実際のところどうなのかというと、人さし指1本程度の体表面積が10分間だけ太陽に当たれば、体じゅうのビタミンDを維持するのに必要な日光浴は十分できているのです。

 普通に生活していれば、あえてそれ以上日光浴をする必要はありません。それどころか、直射日光はむしろ老化の大敵です。紫外線は皮膚癌の原因になったり、シミをつくったりするので、気をつけなければなりません。

 

朝起きてすぐ水を飲む必要はない

・朝起きると、まず水や日本茶、コーヒーを飲むのを習慣にしている人も多いことでしょう。医師も朝水分を摂ることをすすめます。その理由は、寝ている間に500㎖もの汗をかくから、失った水分を補うためだといいます。それを補わないと血液が濃縮してどろどろになるともいいます。

 しかし、朝起きて顔がむくんでいる方は、むりやり水分を摂る必要はありません。

 

・水分は間質に、栄養は内臓脂肪に蓄えてあるので、のどが渇いてもいないのに水を飲んだり、お腹が減っていないのに食事をしたりする必要はないのです。ますますむくんで太るだけです。

 

1日2ℓの水を飲めば血液がサラサラになるという専門家もいますが、よけいに摂り過ぎた水分は、すべて尿となって出るのでトイレが近くなるだけ。

 

・日中、体を動かすことの少ない若いOLたちを見ていると、よく水を飲んで、頻繁にトイレに行きます。これは水分過剰の証拠。

 

健康のためにスポーツはしない

・健康のためにスポーツを推奨しますか? と聞かれたら、私の答えは「NO」です。

 あらゆる動物が娯楽のためにスポーツをすることはありません。生きるために体を動かしているのです

 

・そして、急激に心拍数が上がるような激しい運動は、百害あって一利なしです。

 スポーツと健康の関連について述べる前に、みなさんは、心臓には癌ができないことをご存じでしょうか。

 そもそも癌というのは、細胞が無限に分裂するために起きる病気です。しかし心臓は子どものときにできあがったあとは細胞分裂をしません。そのため「終末分裂細胞」と呼ばれています。だから、心臓が癌になることはないのです。

 

そして忘れてはならないのが、心臓が終末分裂細胞の臓器だということは、一生涯の間に打つ心拍数もあらかじめ決まっているということ。あらゆる動物において20億回といわれています。1分間に50回拍動するとしたら80歳で止まるということです

 長生きをしたければ、それを超える過度な心拍数になるようなことは日頃から避けるべきで、心臓によけいな負担をかけないように日々を過ごすよう心がけたいものです。

 

・しかしふだん運動しない人が「メタボを解消しよう」といって急にスポーツをするのがいちばん危険です。

 

ふくらはぎと背中の筋肉が「血液ポンプ」になる

運動不足を気にしている人には、スポーツではなくウォーキングをおすすめします

 

古い血液を再び心臓まで戻ってこさせるためには、「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎや背中の筋肉を使わなければならないのです。それらの筋肉が収縮することによって起きるポンプ作用によって、血液は送り返されるようになります。そのためには、何も特別な運動をする必要はありません。日頃から、よく歩くようにすればいいのです。そうすれば、心拍数を増やさず、心臓に負担をかけないようにしながら、ふくらはぎのポンプ作用を働かせることができるようになります。

 

たった3分間で一万歩ぶん歩ける

・歩くことが良いことはわかりました。では、どのように、どれくらい歩けばいいのでしょう。

 一般的に「1日1万歩」といわれていますが、忙しい方や膝の悪い方にとって、一万歩はかなりの負担になってしまいます。

 

・できることから始める。それが「南雲流」です。

 そこで、たった3分間でも1万歩ぶんの御利益のある歩き方をお教えしましょう。むずかしいことではありません。要はかっこよく歩くのです

 

・そこで私は、かっこよく歩くことにしました。

  • たるんだお腹を引っ込めて胸を張る
  • 手は軽く握って
  • 最大歩幅でどんどん歩く

 

ただこれだけです。簡単でしょう。

 

自宅から駅まで、駅から会社までのたった数分間、こうやって歩くだけで、うっすらと汗をかきます。翌日には腹筋が痛くなるでしょう。じつは腹筋、脊柱起立筋、ふくらはぎの筋肉を集中して使っているのです。

 

・これを習慣づけるだけで、散歩の時間をわざわざ用意しなくても、あなたのスタイルはどんどん良くなってきます。

 

酒飲みに朗報? 休肝日は必要ない

・「百薬の長」ともいわれるお酒ですが、飲み方によって命を縮めることになるのは、みなさんもよくご存じのとおりです。

 

なぜなら、アルコールは水銀などと同様、「蓄積毒」だからです。一生の間にどれだけの量を飲んだかが体にとっては問題。いつも大酒を飲むような人は、1週間の前に1、2回休肝日をつくったからといって、総量にはあまり変わりがないのです。

 アルコールの場合、生涯摂取量の上限は、男性の場合で500㎏、女性は250㎏といわれています。ワイン1本を毎日飲めば年間で31.5㎏に相当します。つまり、男性なら、14~16年ほどで「極量」になるというわけです。女性の場合は、わずか7、8年です。

 ワイン1本で、およそグラス6杯とすれば、1日の酒量をグラス2杯にとどめておけば、40年あまりは毎日ワインを楽しむことができます。日本酒にすれば、1合ちょっとですね。

 ところが、酒好きな人は、グラス1杯のワインや1合の日本酒でやめるのはなかなかむずかしい。

 

・また湯上りにビールを飲む習慣も良くありません。

 

・お酒を飲んで眠ろうとするくらいなら、食事をして血糖値が上がって眠くなったまま寝入ってしまうほうが、よほど理にかなっています。

 もちろん、今飲む量が少なければよいということではなく、生涯にわたってのトータル量を考えましょう。若い頃にはたくさん飲んだ人は、年齢とともに深酒・習慣酒を控えましょう。

 

スイーツも酒も、高価な食べ放題とものをちょっぴりと

・世の中に、ケーキの食べ放題と、アルコールの飲み放題ほど、体によくないものはありません。

 

体の温め過ぎは「冷え性」のもと

・「サウナで汗を流すと脂肪が燃焼してやせる」という人がいますが、これは大嘘です。サウナでの汗は、ただ熱くなった体の表面温度を下げるためにかいているだけのこと。

 

・内臓脂肪というのは発熱物質で、体温を上げるために燃焼します。つまり、暑ければ暑いほど内臓脂肪は燃焼しないのです。

 

・そこで、頭を冷やすとき足は温めておきましょう。これが、昔からいわれている「頭寒足熱」の原理なのです。

 

体温を上げても免疫力はアップしない ⁉

お風呂でよく温まって体温を上げると免疫力が上がる、という説がありますが、そんなことはありえません。

 人間は恒温動物ですから、いつも深部体温を一定に保つように恒常性が働いているので、いくら外から体を温めても体温は上がらないようにできています。

 

・もし、体温を上げたければ、それは外側からでなく、体の中からあげることを考えるべきです。そのために必要な条件が「空腹、寒さ、睡眠」の三点です。

 

・いつでもどんな環境でも汗さえかいていれば健康などという考えは間違っています。そんなことをすれば、水分と体温を無駄に消失してしまうだけのことです。

 

・つまり、臓器自体の深部体温が上昇するようなことになれば、肝臓、心臓などの細胞自身も熱によって侵され、それと同時に、血管が詰まって血液が各臓器に栄養を運ぶこともできなくなり、多臓器不全になってしまう。これが重度の「熱射病」です。

 

熱が出たら薄着になる

・困るのは、むしろその逆です。カゼをひいて熱の高い子どもに、汗をかかせて治そうとして厚着をさせたり、ふとんをたくさんかけたりすることは、じつはとても危険です。

 

・熱を出している子どもは、温めるのではなくて、冷やしたほうがいいのです。

 

・これは大人も同様で、熱を出したら薄着をするべきなのです。

 

自分の「内なる声」にしたがって生きる

「嫌い」に「好き」を組み合わせる

・人間の理想的な生活の基本は、「日の出とともに起き、日が暮れたら寝る」ということに尽きると思っています。

 早く寝ると睡眠中、脳の「海馬」というところで記憶の再構築がされます。これにより、それまで体験したことが夢の中でアトランダムにつながっていきます。

 

・この海馬の近くには、「偏桃体」というところがあり、「好き・嫌い」を記憶させる場所になっています。

 

・人生も同様に、嫌なことの中にも、どこかにちょっぴり自分の好きなことを織り交ぜていけばいいのです。

 

花粉症には「口呼吸」が効く

・原則として私は、朝は何も食べたり飲んだりしませんが、例外的に春先には濃いゴボウ茶を一杯飲んでから外に出るようにしています。

 ゴボウはもともと漢方からきたものですが、アレルギー性や慢性の、皮膚炎や上気道炎によく効くことで知られています。つまりアトピー、じんましん、喘息、花粉症に有効なのです

 

つまり口はあらゆるものを栄養として受け入れる器官で、鼻はあらゆるものを外敵として拒否する器官なのです

 花粉も鼻から入れば外敵として認識され、くしゃみや鼻水によって体外に排出されます。けれども、口から入るときは、問題ないのです。

 

私も花粉症に長年悩んでいたので、「ゴボウ茶・口呼吸法」を考え出しました

 

自然界の生き物たちを見習う

・人間がもっとも自然界の動物に見習わなければならないのは、あらゆる動物が、お腹がすかなければ何も食べないということです。

 

「過ぎない」生活を、感謝をもって

・じつは、私たちを滅ぼそうとする生物など、この世に存在しません。ほとんどが、ほかの動植物との共存によって生きているからです。

 植物にしても同様で、毒キノコや毒草といわれるものもありますが、今私たちが野菜として食べているものも、もともとはほとんどが毒をもっていたものです。

 

なぜその物質はそこに存在するのか

ブームになった健康法は、数えきれないほどあります。その多くは、たとえば青魚が健康にいいとか、クルミが健康にいいとか、何かひとつの物質に着目して、それを取り上げるケースがほとんどでした。

 

・お茶を始め、野菜、マメ類も、敵から身を守り生き延びるために毒をもっています。そこで人間は調理することによって毒を消すことを学んだのです。調理しなければ毒になってしまうものを、大量に摂るほうがおかしいのではないかということに早く気がついていただきたい

 

日本人が「1日1食」を実践する意味

・もし、人類全体がそのことに気がつかなかったとしても、ひとりでも多くの日本人に、本書で提唱する「1日1食」のライフスタイルを、ご自分の生活へ取り入れていただきたいと思います

 少なくともお腹がすかないのに食べたりすることはやめ、小食が健康にもたらす効用について気がつけば、それだけでも、ずいぶん私たちをとりまく地球環境が変わるのではないでしょうか。

 

あなたの人生、このまま終わってもいいですか?

・私がめざしているのは、百歳になっても、ウエストがくびれ、若々しい見かけを保つことができるような「人生百年計画」です。

 

読者のみなさんに声を大にしていいたいのは、不摂生の結果迎えた老後は、苦しみの毎日であるということです。

 

不摂生によって傷ついた消化管や気管には癌が発生します。癌もこの世に生まれたからには生き延びようとします。その結果、周囲の臓器に染み込むように、「侵潤」し、離れた臓器に「転移」します。体の中にうごめく別な生き物によって生じる痛みはそれは苦しいといいます

 

・健康なうちは自分が病気になることなど想像もできないでしょう。自分は癌にならない、脳卒中にならないと思って、今あなたは不摂生を続けています。しかし、病気の原因の大半は生活習慣です。その生活習慣を見直すのは、健康である今のうちなのです。

 

最後まで「健康・元気」に過ごす!

・そこで最後に問題になるのは、人生百年計画の最晩年の送り方です。

 病院で寝たきりになり、まわりの人に迷惑をかけながら過ごすのか、それとも最期の最期までピンピン元気に健康で見かけも若々しく、より美しく臨終を迎えられるのか、という選択になるのだと思います。

 

・最後まで健康で働けることがいちばんの理想です。

 

それは、そんなにむずかしいことではなくて、1日1食の生活をしながら、よく寝ること、それに尽きるのだと思うのです

 

若さ美しさは内面の健康のあらわれ

・私は外科医です。専門は乳腺外科、つまり女性の乳房の癌を取ったり、同時につくり直したりします。

 

・私は医者の家の4代目です。祖父は52歳のとき、父は62歳のときに心筋梗塞で倒れました。40代のときの私は完全にメタボでした。

 

 ・お腹に脂肪がたっぷりついていたら、血管の中も脂肪がこびりついているでしょうし、肌がシワ・シミだらけなら、脳も内臓も錆びついているでしょう。つまり、「外観は健康状態のあらわれである」ということです。

 

そのために有効な方法は「空腹」「完全栄養」「睡眠」の三つだけです

 

・1日1食(または一汁一菜)

・野菜は葉ごと皮ごと根っこごと、魚は皮ごと頭ごと、穀物は全粒で

・睡眠は夜の10時から夜中の2時までのゴールデンタイムを含むように

 

 この三条件を守っていただければ健やかで、若く、美しい体を手に入れられることでしょう。

 

 


それを払拭してくれたのが、近年発見された「延命(長寿)遺伝子」です。あらゆる動物実験で、食事の量を4割減らしたほうが、1.5倍長生きすることが証明されたのです。(1)

2024-07-16 19:01:11 | 森羅万象

 

(2024/7/16)

 

 

『空腹が人を健康にする』

「1日1食」で20歳若返る!

南雲吉則  サンマーク出版  2012/1/16

 

 

 

「1日1食」にすれば

  • 体の傷んだところが修復される
  • 自分の適正体重になる
  • 皮膚年齢がどんどん若返る

 

 空腹になると発動する遺伝子がある!

・「どんどん栄養を摂れば元気になれる、というのは古い考えである」。いえ、それどころか、「空腹でお腹が鳴ると、体にいいことが細胞レベルでどんどん起きて、若返りの効果がある!」とまでいい切れるのです。

 私が今のような「1日1食」のライフスタイルになったのは10年ほど前、45歳の頃からです。

 

試行錯誤をする中で、肉食をやめて野菜中心の食生活に変えたところ、あんなに頑固だった便秘があっという間に治ったのです。

 

・余談ですが、肉を食べなくなったら、なんと体臭がなくなりました。肉食を好む人やメタボの人は皮脂の脂分が多いのですが、それが酸化して過酸化脂質になると独特の臭いを発します。「ノネナール」という、いわゆる「おやじ臭」です。それがほとんど消えたのです。

 

さらに「一汁一菜」で食事の量を減らしたら、体重は一直線に下がってゆきました。体調もどんどん良くなっていきました。栄養面から見ても、質素に見える食事の中に含まれている「完全栄養」を摂取することで、体が活性化することがわかりました。ただ毎食一汁一菜を用意するのは大変です。

 

そこでいろいろ工夫してたどりついたのが、現在の「1日1食」生活です。以来10年あまり、健康状態はすこぶる良好、体重も62㎏を維持しています。何よりも肌が若々しくなり、人間ドックで血管年齢が26歳といわれるようにまで若返ったのです。

 

それを払拭してくれたのが、近年発見された「延命(長寿)遺伝子」です。あらゆる動物実験で、食事の量を4割減らしたほうが、1.5倍長生きすることが証明されたのです。それだけではありません。食事の量を減らしたほうが表情も生き生きとして毛並みも良く、外観が若く美しくなることがわかったのです。

 

・「見かけ」というのは、すごくわかりやすい健康の指標です。

 

・肌が若々しくきれいでウエストがくびれていること。それが「1日1食」生活のめざすゴールなのです。

 

食べないことがなぜ健康にいいのか?

人類の生き残りのカギは「生命力遺伝子」

・でも、この地球上に人類の祖先が出現してから17万年の歴史をたどってみたとき、人間が三食、満腹するまで食べられるようになったのは、わずかにここ数十年のこと。どんなに長く見積もったとしても、せいぜい100年にも満たない、つい最近の話です。

 

・毎日3度3度、満足に食べられないことのほうがむしろ当たり前だったからこそ、「十分な栄養を摂ることが健康の秘訣」などという神話が生まれたのでしょう。

 

つまり、人類の歴史は、つねに飢餓との闘いだったといっても過言ではありません。

 

・つまり、人類存亡の危機を何とかかいくぐって、生き延びてきた者の子孫である私たち現代人には、飢えや寒さや感染症のときこそ生きる力が湧いてくる「生命力」というものがあるのです。

 その生命力の源こそが、私たち人類が危機を乗り越えることによって獲得してきた「生命力遺伝子」なのです

 生命力遺伝子は一つの遺伝子ではありません。飢餓に打ち勝つ「飢餓遺伝子操作」、飢餓状態において生き残る「延命遺伝子」、飢餓状態のときこそ出生率を高める「繁殖遺伝子」、感染に打ち勝つ「免疫遺伝子」、癌と闘う「抗癌遺伝子」、老化や病気を治す「修復遺伝子」など数え切れないほどの遺伝子が、私たちの体には備わっています

 ただやっかいなのは、飢えや寒さの状態におかれないと生命力遺伝子は働かないこと、さらに飽食状態では逆に、体を老化させ、出生率を下げ、免疫が自分の体を攻撃するほうに働いてしまうことです

 

水を飲んでも太るワケ

そう、私たちの体はちょっと食べるだけで太るようにできているのです。そうでなければ、私たちの祖先は飢餓との闘いの歴史を生き残ってこられなかったでしょう。ですから、少しの量の食事でも太ってしまう体質は人類の進化の結果なのです。

 食事を効果的に脂肪に変えて温存する「飢餓遺伝子」は、その働きをズバリ示して、「倹約遺伝子」と呼ぶこともあります。

 

一般的には、食べたぶんだけ内臓脂肪がつくのが自然の摂理にかなっています。それによって、人類はこの17万年を生き抜いてきたのです。

 

細胞を修復してくれる「サーチュイン遺伝子」>

・「飢餓遺伝子」は、わずかの食事から最大のエネルギーを蓄えることができる、いってみれば「省エネ遺伝子」です。

 

・それが、最近にわかに注目を集めている「延命(長寿)遺伝子」、正式名「サーチュイン遺伝子」です。

 

・その発見のきっかけは、そもそも「私たちの体は、空腹であればあるほど生命力が活性化し、若返るのではないか」という仮説でした。

これまでも仏教の「断食」やイスラム教の「ラマダン」に見られるように、飽食状態よりも小食であるほうが長生きすることが経験的にわかっていました。そこで実際にあらゆる動物でエサの量を変えて生存期間を観察してみたのです。

 するとアカゲザル、ラット、モルモットなど、あらゆる動物実験において、エサの量を40%カットしたときが一番延命効果が高く、なんと寿命が1.4~1.6倍にも延びたのです

 

・こうした実験結果から、生物が飢餓状態におかれた場合、何とか生命を維持しようと活性化する遺伝子がどこかにあるのではないか。そんな予測のもとに研究を続けた結果、見つかったのが「サーチュイン遺伝子」です。

 さらに調べていった結果、この遺伝子は、空腹状態におかれたとき、人間の体内に存在している50兆の細胞の中にある遺伝子をすべてスキャンして、壊れたり傷ついたりしている遺伝子を修復してくれる、ということが明らかになりました。

 これは、寿命だけでなく、同時に「老化や病気をくい止める働き」にも関与しているということを示しています。

 

それは「生命力遺伝子」を活性化させることこそが、私たちに長寿と健康をもたらしてくれるということ、そしてこの「生命力遺伝子」は飢餓のときにしか発現しないということです。

 これが、本書のテーマである「1日1食健康法」の根拠となっています。

 昔から、「健康の秘訣は腹八分目」として満腹を戒めてきたのは、このような遺伝子をしっかり発現させるようなライフスタイルを心がけろといっているのです

 

食べすぎこそ病気の始まり

毎日欠かさず、三度三度お腹いっぱい食べることが、本当に体にとって健康的なのかと問われれば、明らかに「NO」といえます。栄養は足りなければたしかに病気になりますが、体内の生命力遺伝子はその病気を治癒・予防するために働きます。

しかし食べ過ぎたときに働く生命力遺伝子はほとんどないために、飽食と誤った食生活によって病気になっている人が、あとを絶たないのです

 

・なぜこんなに「外見」のことばかりいうかというと、外見の若さと美しさこそが、健康のバロメーターにほかならないからです。

 

満腹には適応できない現代人の体

・私たちの体は環境に適応するため、つねに最適化されるようにできています。こうした人類の適応力、環境への最適化は、その環境下において最高の力を発揮します。「生命力遺伝子」についていえば、飢えと寒さにおかれたときほど活性化するというわけです。

 

私たちの体は飢えには強いけれども、満腹には適していないのです

 

糖尿病は人類の進化の証 ⁉

・近視は病気だと思っている方が多いでしょうが、じつは環境への適応なのです。

 

糖尿病とは、あらゆる捕食器官が退化していく病気です

 

・必要のなくなった器官は、どんどん退化してくのが自然の摂理なのです。

 

・同様に、氷河時代を生き延びるためには、ヒトにとって体毛は必要なものでした。

 

・捕食する必要がなくなった人類にとっては、手足も感覚器官も、もはや不要となって退化していく。ある意味では飽食への急激な環境変化に対する「適応」といってもよいでしょう

 

糖尿病でやせる本当の理由

・つまり糖尿病とは、飽食という新たな環境に適応するために生じた「いくら食べても太らない体」をつくるものだともいえるのです。

 

・一般的に進化というと、何かすばらしい方向に身体器官などが変化することだと考えられがちです。けれど本来的な意味では、糖尿病や近視のように、環境に適応した状態への変化は「適応」と呼び、それが遺伝子変化を伴えば「進化」と呼ぶのです。

 

危機が迫ると脳細胞まで活性化する

・脳細胞は、1日に数万個ずつ壊れているといわれます。そんな勢いで壊れ続けていたら、早晩、脳細胞はなくなってしまうのではないかと心配でしょう。

 けれども実際には脳細胞は脳全体で1000~2000億個もありますし、そのうち実際に使われている脳細胞は、全体のわずか3%だといわれています。生涯にわたって毎日数万個ずつ壊れるとしても、脳全体で見れば、ほんの数%に過ぎないのです。

 とはいえ、脳細胞がそれを上回る速さでどんどん壊れてしまえば、認知症が生じることはたしかです

 ところが人間の体というのは、本当によくできているものです。海馬と呼ばれる部分に幹細胞が存在し、神経細胞を再生することが最近の研究で明らかになりました。

 

・ただし不摂生を続けていれば脳細胞は増えません。どんなときにこの脳細胞が増えるのかというと、なんと「飢えと寒さ」にさらされたときだというから驚きです。

 

・海馬の働きをひと言でいうと、脳の中での記憶の取捨選択です。

 

・夢とは、実際の体験を順不同につなぎ合わせたものです。だから支離滅裂で意味は通じませんが、まったく体験したことのないものは登場しません。

 フロイトは夢判断の中で「夢とは抑圧された願望と潜在思考の合わさったもの」といっています。

 

寒いとなぜ体がガタガタふるえるのか

・先述したように、私たちの体は、少しの食べ物を摂取しただけで、脂肪を蓄えるようにできています。脂肪には「皮下脂肪」と「内臓脂肪」があり、女性は皮下脂肪型、男性は内臓脂肪型です。

 

・一方、寒いとき私たちは体をガタガタふるわせますが、これは筋肉を収縮させることによって、筋肉の中のグリコーゲンという糖分を燃やして熱を発しようとしているのです。ところが糖分は薪ストーブと同じで燃焼効率が悪く、1gを燃焼させても、わずかに4kcalにしかなりません。

 

・そこで冬眠する動物や赤ちゃんは、もっと燃焼効率の良い発熱体を利用するようになりました。それが内臓脂肪です。脂肪は灯油やガソリンと同じように効率が良く、1gを燃焼させると、9kcalの熱を生産することができます。

 つまり、飢えや寒さといった非常時には、脂肪がいちばん効力を発揮するというわけです。

 

・飢えと寒さの中で、それでも人類が生存を続けられたのは、何も食べるものがないときにも耐えられるような体のメカニズムを備えていたからです。それが、体内に内臓脂肪を蓄えさせておくという機能でした

 

必要以上に蓄えられている内臓脂肪

・赤ちゃんが寒さでふるえているのを、見たことはないと思います。なぜなら、赤ちゃんは内臓脂肪のかたまりだからです。

 同様に、冬眠する動物も内臓脂肪のかたまりで、食べるもののない冬の間じゅう洞穴の中で眠って過ごしても凍死することがないのです。

 

・それにもかかわらず、私たちの体は食べ過ぎて内臓脂肪をたくさん蓄えてしまっていますから、暑さ寒さに関係なく一年じゅう内臓脂肪を燃やし続けなければならない状態にあるともいえます

 

メタボが寿命を縮める本当の理由

・このように、本来、内臓脂肪は一時的な「飢えや寒さ」に備えて体内に蓄えておくべきものでした。ところが飽食の現代では、過剰に蓄えられた内臓脂肪が、四六時中、燃え続けるようになってしまいました。

 

物が燃えるときには必ずスス(煤)が発生します。内臓脂肪も例外ではありません。このススが、じつは私たちの体に、大きなダメージを与えているのです。

 内臓脂肪が燃焼する際に発生するススを、医学的には「サイトカイン」と呼びます。このサイトカインはそもそも原始的な動物に備わっている免疫物質です。

 

外から菌や毒物などが体内に入ってきたとき、リンパ球はこのサイトカインという攻撃物質を出して、それらの敵に立ち向かいます。サイトカインは、外からの悪者に体の中から対抗するためのいわば「武器」ともいうべきものなのです。

 ところが、このサイトカインには、自己と外敵との見分けがつかないという弱点があります。そのため、敵が体内に入ってきたときに、敵に向かって放った弾で、自分自身をも傷つけてしまうということになるわけです。

 

・体内で内臓脂肪が燃焼している最中にも、内臓脂肪から「アディポサイトカイン」というススが発生し、私たちの血管の内皮細胞をさかんに傷つけています。傷ついた血管にできたかさぶたは血管を堅く変化させて「動脈硬化」を起こすのです。

 アディポサイトカインには、血管の柔軟性を保ち、動脈硬化を予防する「善玉アディポサイトカイン」と、血栓(血液のかたまり)をつくりやすくし、動脈硬化を促進させる「悪玉アディポサイトカイン」があります。

 正常な状態では、それぞれの分泌はバランスよく保たれていますが、内臓脂肪が蓄積した状態では、善玉の分泌量が減り、悪玉が過剰に分泌されてしまいます。

 

メタボ体型の人が動脈硬化を起こしやすく、心臓病や脳卒中を起こす割合が非常に多いというのも、内臓脂肪を燃やす際に出るススである悪玉アディポサイトカインが、みずからの血管をいためつけているからにほかなりません。

 

・何万年もかけて獲得した遺伝子の最適化は、急激な環境の変化には、すぐに適応できないというのがいちばんの欠点だといえるでしょう。

 

「1日1食」は究極の健康法

・冬眠する動物のオスは内臓脂肪型ですが、メスは皮下脂肪型です。というとメスだって冬眠するのに不思議に感じるかも知れません。

 メスが内臓脂肪をもたない理由は、内臓脂肪に代わるほかの発熱体をもっているからです。それは何でしょう?

 じつは赤ちゃんなのです。赤ちゃんは内臓脂肪のかたまりだといいました。冬眠時のメスは必ず妊娠しているので、それが発熱体となり、内臓脂肪を蓄える必要がないのです。

 

・性交してもなかなか妊娠できないのは、人間とパンダぐらいのものです。

 

・では、内臓脂肪を減らすためには、具体的にはどうしたらよいでしょうか。飢えと寒さにさらされればいいのです

 といっても、そんな過酷な環境に身をおくことは困難です。誰でもできる生活環境はないか、医者の立場からそう考えて提案するのが「1日1食健康法」です。

 食事の回数を減らすことで食事の量を減らします。内臓脂肪を減らし、空腹状態において「サーチュイン遺伝子」を目ざめさせ、健康で若々しい肉体を手に入れることができる、究極の健康法です。

 もちろん、いきなり「1日1食」にする必要はありません。ふだん1日3食食べている方は、まずは1日2食から始め、徐々に1日1食生活へと移行していけばいいのです。

 

あなたも必ずできる「1日1食」生活

食事の量を減らすカンタンな方法「一汁一菜ダイエット」

・ダイエットの基本は、摂取カロリーをコントロールすることです。

 厚生労働省では、カロリー計算表を出して、換算表を見ながら1日に摂取する食事を計算するように推奨しています。

 

・カロリー計算は医学生のときに勉強しましたし、医者になってからも糖尿病や肥満の人には、栄養科に頼んでカロリー計算による食事指導を行ってきました。しかし自分でやってみて、こんなに面倒で煩わしいことを、よく今まで患者に強いてきたものだ、と心から反省しました

 

・そこで注目したのが「一汁一菜」です。古来、日本では質素な食事をよしとする習慣がありました。これは前述してきた観点からも、じつに理にかなっているといえます。品数で摂取カロリーをコントロールすることができるからです。

 さらに今までと同じものを食べていても、茶碗と皿のサイズを小さなものに変えることによって、簡単にカロリーを減らすことができます。

 

・規則正しく一汁一菜ダイエットをして、腹六分目を達成すれば、太っている人は必ずやせます。また、やせ過ぎの人は、逆に太ることができるでしょう。

 一般的にダイエットというと、やせることだけをさすと思われがちですが、本来のダイエットとは、「正しい食事療法」のことです。その人にとっての適正体重になることが、ダイエットの本当の目的なのです。

 

1日1食にムリなく移行するのは

・さて「一汁一菜ダイエット」によってダイエットの楽しさを学んだ方は、いよいよ「1日1食ダイエット」に進みましょう。

 1日1食を基本とする食生活にする場合、メインの食事をいつするかは、大きな問題です。なぜなら、食事が1日1回になると、その1回の食事がよりいっそう大事なものになるからです。

 

医学的にも、胃を休めるために絶食が必要です。水分補給だけにしておきましょう

 胃潰瘍で入院すると、何日間も絶食して点滴をされます。みなさんは点滴によって潰瘍が治ったと思っていますが、あれはただの水です。絶食によって消化管を休めることが体の治癒力を引き出しているのです。

 

間違っても甘いお菓子は食べないこと。少量でもインスリンという消化ホルモンが出て、内臓脂肪が増えますし、腹持ちが悪くなり、ますますお腹がすきます。

 

・昼食後、眠くならないようにタバコをスパスパ吸ったり、濃いコーヒーを飲んだりしているサラリーマンもよく見かけますが、こんなに体に悪いことはありません。

 

・もし食べるなら、GI値(グリセミック指数)が低いもので、血糖値が一気に上がらないようなものをおすすめします。主食は、白米や白パンよりも、玄米や全粒穀物からつくられたパンなどにします。また糖やデンプンよりもタンパク質を主体にしたほうがよいでしょう。

 

・果物の皮には、傷を治す「創傷治癒作用」と体の細胞を酸化から守る「抗酸化作用」があるので、これを食べていれば傷ついた消化管の粘膜も肌も治療されますし、老化から身を守ってくれる。もちろん、カゼもひきにくくなります。

 

・日中お腹がすいたときにはそういった果物や全粒粉のクッキーを少量食べてください。眠気を催さずに空腹を感じなくなります。

 もし今消化器系の調子が悪いという人であっても、あとで述べる「一物全体」の完全栄養による「1日1食」の食事にして、早寝早起きを52日間(体の細胞は52日間で一新されます)実行すれば、適正体重になって体調が良くなります。それも、外見上も若々しく見えるようになるという、うれしいおまけつきです。

 

一日のいつ食べるのがいいか

・「1日1食」にする場合、その1食はいつ食べるのか。私がおすすめするのは、1日の最後を締めくくる「夕食」です。

 

・お腹がすいているとき、脳はもっとも活発に働きます。

 

1日1食なら、何を食べてもOK

・基本的に、食べたいものであれば、何をどれだけ食べてもOKです。

 

・私の場合、何を食べたいかと聞かれれば「玄米と具だくさんのみそ汁、野菜のおひたし、一夜干しの魚があればいいが、なければ納豆」と答えます。

 

お腹が「グーッ」と鳴るのを楽しむ

・私は朝食を摂ることはほとんどありません。昨晩の消化し切れていない食事や、血液中に残ったアルコール、そして内臓脂肪を消費して朝食代わりとしているのです。

 

・日中は、お腹がすかなければ何も食べない。のどが渇かなければ何も飲まない。つまり、自分の体の声に耳を傾ければいいということ。逆にのどがからからに渇いたと感じれば飲んでもいいし、お腹がグーッと鳴ったら少しは食べてもかまわないのです。

 

空腹時にお茶やコーヒーを飲んではいけない

・空腹時に濃いコーヒーを飲んだりすると、吐き気やめまいがして、よだれが出たり、下痢をするようなことがあるのは、副交感神経への刺激作用があるから。

 

・食後にお茶を飲むと、お腹がスッとして満腹感がやわらげるのは、このタンニンの作用で消化管の粘膜が変性を起こして消化吸収障害が起こるから。

 

・どうしてもお茶が飲みたいという場合は、カフェインの入っていない麦茶やゴボウ茶にします。

 

・ゴボウ茶の主成分は、「ポリフェノール」です。今でこそポリフェノールといえば、赤ワインに豊富な成分で、健康にも良いことが知られています。

 

「1日1食」でなぜ栄養不足にならないのか?

・栄養について考えるときにいちばん大事なことは、栄養は「量」ではなく、「質」だということ。たくさん食べたからといって、栄養が満たされるわけではありません。

 

・では、どうしたらよいか。食べる量は少なくても、すべての栄養素をバランスよく含んだ「完全栄養」を摂ることが重要なポイントとなります。

 完全栄養とは、前にも触れたように、牛乳や卵などがその一例です

 

「一物全体」で完全栄養を摂る

・だとすれば、魚を丸ごと一尾食べるのが、もっともヒトの体を構成している栄養素と近い、バランスのとれたものということになります。

 

・同様に、人間が食べるものも、自然界の命を丸ごといただく「丸ごと食」が、生命体としてのバランスをとるのにもっとも望ましいということになります。

 

野菜に捨てるところなんかない!

・野菜を食べるにあたっても、「一物全体」「医食同源」の考え方は同じです。基本は、「葉ごと皮ごと根っこごと」。つまり、捨てるところは何ひとつなく、丸ごとすっかりいただくという考え方です。

 

青魚の脂はなぜすぐれているのか

・ところで、魚のどの部分に、いちばん栄養があるかをご存じですか?

 植物の場合、外界とのバリアになっている「皮」の部分に傷を治す効果のある成分が多く含まれています。

 

ウシやブタなど、私たちが食する動物は、体温が37度前後に一定している恒温動物です。この恒温動物の脂肪は、室温ではラードとなって固まってしまいます。そうした固まりやすい脂を摂ると、体内の血管の中でかたまりとなり、動脈硬化を起こすもとになってしまいます

 

・一方、変温動物である魚は、冷たい海水の中でも、その脂が固まることはありません。当然、室温で脂が固まることはなく、人間の血管の中でも固まったりはしません。

それどころか、血管を詰まらせる悪玉コレステロールと置き換わり、血液をサラサラにする働きがあるということが注目されています。とくに魚の皮の下のぬるぬるの脂肪の部分には、動脈硬化を改善するうえで非常に有効なEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれています。

 それらは青魚と呼ばれるサンマやサバにとりわけ多く含まれていることが知られています。

 

・なぜなら、サプリメントというものは、一部分の栄養だけが濃縮している部分栄養だからです。サプリメントも薬のひとつです。良い作用もあれば副作用もあります。作用が濃縮されているということは、副作用も濃縮されているわけですですから危険です。もし副作用がないサプリメントなら、良い作用もないということです。

 

・よく雑誌などの広告に「レモン500個分」というようなうたい文句がありますが、レモンは1個摂れば十分で、500個分摂った栄養はみんな尿中に排泄されます。また脂溶性の栄養なら体に蓄積して中毒を起こします。

 何事も、過ぎたるは及ばざるがごとし、自然の生き物から必要最小限の栄養をいただくようにしましょう。

 

本当に1日30品目食べなければいけないのか?

・毎日、食事のたびに30品目を摂るために、あと何品目と数えるのも、カロリー計算と同じように面倒です。それに実際問題、ひとり暮らしの人が、1日30品目をそろえるのは不可能です。

 また、「5色バランス健康法」といって、食材を赤・白・黄・緑・黒の5つの色に分けて、毎日、5色の食材を食べることをすすめる食の健康法も知られています。

 

・同様に、「マゴハヤサシイ」という標語にして、「マ→豆類、ゴ→ゴマ、ハ(ワ)→わかめ(海藻類)、ヤ→野菜、サ→魚、シ→シイタケ(キノコ類)」の組み合わせを考えた食事をすすめる健康法もあります。

 

・正直なところ、そうしたことに気を使うくらいなら、食材は何品目もいらない。その代わり食べるものは「一物全体」、つまり、これまで述べてきたように、魚であれば煮干しやいりこを含んだ小魚、小エビ、小イカといった海の幸を「皮ごと骨ごと頭ごと」全部食べる。野菜も「葉ごと皮ごと根っこごと」の丸ごと食べる。「穀物は全粒で」といったことを徹底させたほうが、よほどバランスのとれた食事になります。

 

・繰り返しいいますが、栄養ということを考えた場合、私たちの体を構成しているすべての栄養素をほぼ同じ比率で摂るということが、もっとも大事なポイントになるのです。

 

メタボにならないための4つの条件

メタボの三高をご存じでしょうか。「高脂血症」「高血糖」「高血圧」です。

 

・医者からメタボといわれて、あわてて高脂血症の薬や降圧剤を飲まないでください。それを飲み始めたら、死ぬまで飲み続けなければなりません。その前に、自分でできることがあるでしょう。そうです。生活習慣、とくに食習慣の改善です。

メタボがあなたに訴えかけているメッセージは次のようなものです。

その1、食べ過ぎない

その2、脂を摂り過ぎない

その3、砂糖を摂り過ぎない

その4、塩を摂り過ぎない

 

・精をつけるために肉を食べなさい、ともいわれました。日常的に、ほとんど肉を食べることができない環境下にあったときには、決して間違いではなかったのでしょう。

 でもそれは、コレステロールが非常に欠乏していた時代の話です。

 

・コレステロールはわざわざ口から摂らなくても、体の中で合成することができます。それを口から過剰に摂れば、肥満のもとになり、動脈硬化の原因にもなります。

 現在のような飽食の時代にあって、中高年のメタボ世代の人々にとっては、これ以上、肉を口にする必要はないのです

また、コレステロールを必要以上に摂ることで性ホルモンが過剰になれば、閉経後の乳癌、男性の前立腺癌など、性ホルモンによって発症するとされる癌が増えることになります。

 つまり、コレステロールの摂り過ぎは、「癌、脳卒中、心筋梗塞」という、まさに日本人の三大疾患のもとをつくっているというわけです。

 

・つまり、癌の発生率は、体質や人種の問題ではなくて、食生活を中心とした生活環境によるものだと考えられるわけです。

 食の欧米化によってコレステロールが増え、そのことによって閉経後も性ホルモンが増加して乳癌を増やしているのです。