日本は津波による大きな被害を受けるだろう UFOアガルタのシャンバラ

エーテル界の人類の源郷か?神の国か?天上のエルサレムか?
チャネラーとコンタクティの情報を集めています。森羅万象も!

その店の70%は運営に失敗して廃業する。創業費用はそのまま負債となる。「どこを見てもチキン屋だけ」という自営業の現実は、韓国経済、中産層の崩壊の雷管(発火装置)である。(13)

2021-12-31 21:24:01 | UFO

・太古のハム族とセム族の争いは、理論的には混乱しているのかもしれません。陰謀論によりますと「太古のユダヤ人が根本的な話を逆にして、歴史の事実そのものを捏造し改竄して、混乱させている」そうですが、私たち一般人は、理論的に混乱して荒唐無稽な話となり訳が分からなくなるそうです。歴史的な問題は何が真実であったのかも、後世の歴史研究家の解釈によって全く違ってくるようです。天動説と地動説のように科学的な常識も時代により変化してくるようです。
 神と悪魔の争いが、太古の浅黒いハム族と金髪碧眼のセム族の争い、殺し合いとなり、現代のヨーロッパにおける人種的、宗教的な争い殺し合いの背景となっています。太古のスター・ウォーズが長い間、地上でも続いているようなのです。人種的な問題は、一切タブーにして誰にも知らせないようにしていますが、近年の東欧の人種間・民族間の、すさまじい争い、虐殺、殺戮、内戦になったように、一気に爆発することもあるようです。

・「シリウス星人の地球支配があまりに巧妙なために戦争が頻繁に起こる」そうです。戦争とはつまり「殺し合い」のことです。超太古の二種類の宇宙人による争いや殺戮・虐殺、殺し合いは、二つの神の種族の争い、殺し合い、戦争となり神話に残っているようです。ちなみに、宇宙人が人間を作る時に、互いに殺し合うというDNA(さっこう)を人間の遺伝子にいれたそうです。パラレル・ワールドに住む宇宙人、天国に出入りし転生と憑依を自由に操るシリウス星人の植民星が地球だという説もあるようです。
70年前にドイツに現れた金髪碧眼の『超人』(ノルディック)たちと第2次世界大戦の勃発との関係は、歴史書に書いてありません。ゲルマンの神々のアーリア人、アルデバランの宇宙人や金髪碧眼のプレアデス星人(ノルディック)がナチスとコンタクトしていたようなのです。かくも多くのナチス・ドイツ人が金髪白晢碧眼のアーリア=ゲルマン人種という『超人』たちに影響を受けたという歴史的事実は何を物語るのでしょうか。アルデバラン星人が、神の種族に近いのかもしれません。

・米軍の情報のリークによると「小柄な宇宙人グレイの後に金髪碧眼のノルディックが来て、その後に赤毛のオレンジという宇宙人が来た。その後で“東洋人タイプ”が来た」という話です。その“東洋人タイプ”には日本に関係する宇宙人、神々も混じっていたのかもしれません。スイスの有名なプレアデス星人のコンタクティのビリー・マイヤーによると「プレアデス星団に日本民族の原郷となった惑星があり、そこから異星人が来ている」そうです。「地下世界」というのはアストラル界にある世界のようです。人間の死後の世界、「あの世」、幽界や霊界、宇宙人のアストラル界やエーテル界も似ている世界ですが、私たち一般人は、当然詳しくはありません。「アストラル界にもアストラルの惑星がたくさんあり、アストラル界またはアストラル次元と呼ばれる世界を構成している」といわれます。現在では、金星と火星の異次元(アストラル界)には、壮大な都市文明が存在しているそうです。人々がアストラル界で過ごす期間は、数週間から何百年にもわたります。

・金髪碧眼のノルディック、金髪碧眼のウンモ星人、金髪碧眼のアルデバラン星人、金髪碧眼のプレアデス星人と金髪碧眼の宇宙人は、神々や天使、異星人のイメージとして定着しています。もちろん、宇宙人は多種多様で金髪碧眼の宇宙人のみではありません。街中の雑踏に混じると誰も識別できない宇宙人が多いそうです。現代では、ウォークイン(憑依)やワンダラー(転生)も多く、宇宙人と普通の人間を区別が出来ない時代のようです。神々や天使のような「目に見えない、はるかに進化した宇宙人」の時代です。「はるかに進化した宇宙人が人間の精神体に侵入してくる時代だ」そうです。
 amazonの「本」に「ユダヤ人」といれますと。1590件の書籍がわかりますが、昔からのヨーロッパ社会の残酷さには、日本人には解不能なことが多いようです。ヨーロッパにとっても「ユダヤ人」は歴史的にも大きなテーマであったようです。「シオンの長老の議定書」は、インターネット情報でも見れますが、複雑な内容です。高等知性体の知識でも入っているのでしょうか。amazonに「シオンの議定書」といれますと29件の本が分かります。偽書という説も強いようです。ユダヤ人は神の選民で、リラ(琴座)星人系列の末裔のようです。リラ星人も人類の源流ともいわれ謎の多い宇宙人種族のようです。2種類の宇宙人の争い、リラ星人とシリウス星人の争いが、スター・ウォーズの背景にあるのかもしれません。「妙なことに、オリオン人はかっては琴座からの移民である人間らしい存在だったが、その後レプティリアンに征服されてしまった」といわれます。「シリウス人はオリオン人と交戦していた。この敵対関係は今でも続いている」そうです。

・宇宙人の存在、情報を隠す勢力は存在するのでしょうか。メン・イン・ブラックにしても、エリア51の秘密基地にしても“宇宙人情報を隠す側の事情”を私たち一般人は配慮しなければならないそうです。学会にしても、宇宙人情報をタブーにして、学者生命も脅かされることもあるそうですから、恐い“闇の権力”なのでしょうか。メン・イン・ブラックの超能力は凄まじく、オリオン星人ともいわれています。
 当然、米国のように国家のあり方としては「宇宙人とコンタクトして超テクノロジーを入手したい」ということが自然でしょうか。「米国政府がリゲル人に騙されたことに気付いた後、プレアデス人が招聘されたが、過去ヒトラーの人類浄化政策を画策し仏教を堕落させた」という話で、米国政府をも騙すそうで恐ろしい話です。宇宙人は昔から巧妙に社会に同化し、とけ込んでいるそうです。それですから識別不能のようです。「はるかに進化した天使のような宇宙人は、人間の守護霊や背後霊なのだろうか」ともいわれます。

・「イルミナティなどのフリーメーソンに入ると神(人)に会える」という与太話もあるそうですが、1947年7月のロズウェルUFO事件から60年余り経っていますので「米軍はエイリアンの超テクノロジーを取得して異星航路に向かっている」ことでしょうか。『神』のチャネラーも米国では増えているようですが。「エイリアン・エンジニアリング」は米国の独占になるのでしょうか。
 米国では失業者のデモが話題になりました。「フリーメーソン結社員でないとビジネスがうまくいかない」ともいわれています。フリーメーソン結社員だと失業して困るということはないのでしょう。フリーメーソン組織は一種の互助組織でもあるからだそうです。「アメリカはフリーメーソンの国だ」そうです。「日本の知識人が欧米人を理解できないのはフリーメーソンを知らないからだ」そうです。

・「日本は先進国だ」そうですが、失われた20年を経て予想以上に「遅れた面」や「非近代的な面」が多くなっているそうです。本当に優れた官僚や政治家が登用されてこなかったからでしょうか。なぜ改革が遅れているのでしょうか。誰に責任があるのでしょうか。いつまでも「政治が遅れている」ということでは複雑化する社会問題に対応できないでしょう。どの政党もあらゆる面で改革や近代化を急がなければならないでしょう。「大衆をして3S(スポーツ、セックス、スクリーン)で政治を忘れさせよ」というシオンの議定書というものがあるそうです。が、私たち一般人も政治意識を今以上に高めていかなければなりません。「日本は先進国だろうか」という声も街中では増えてきているようです。「女性の登用も先進国とはいえない」そうです。国家経営の実務に精通したテクノクラートの「国家改造計画」が求められています。「国民が政治を嘲笑している間は嘲笑に価する政治しか行われない」、「民主主義国家においては国民はその程度に応じた政府しか持ちえない」といわれます。

・70年前にドイツに現れた金髪碧眼のノルディック等やアルデバラン星人と第2次世界大戦の勃発との関係は分かりません。金髪碧眼のノルディックと金髪碧眼のアルデバラン星人がよく混同されるそうです。50年前に米国にグレイとともに飛来した金髪碧眼のノルディックたちにより、キャトルミューティレーション(動物虐殺)やアブダクション(誘拐)がおこりましたが、米国政府の公式調査はないようです。歴史的な異変の裏にいる金髪碧眼のノルディックの正体とは、プレアデス星人ともいわれています。プレアデス星人は人類に6000年進化している種族ですが、人類に近く神でも天使のような宇宙人でもありません。
 ゲイ(LGBT等)のように人格転換を受けたチャネラー(霊的交流者)のヒトラー、ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺という『人類史上最大の犯罪』の一つが起こりました。が、『ハム族、セム族という神々(悪魔)の争い、殺戮・虐殺、殺しあい、戦争』が太古から続いていたという遠因があったという説もあるようです。人類史上、「戦争の時代が平和な時代よりも長かった」そうです。
 天文学者は、宇宙人の存在を信じる人は多くないようです。光速を越えるものはないという科学的な知識からでしょうか。宇宙人の話では「光速を越えることは可能だ」そうです。異星人によると「プレアデスには6時間で行ける」そうです。個人の天文マニアが月面を望遠鏡でビデオ撮影していたら、巨大なUFOを観測したという話もあるようです。

・ウィキペディアWikipediaによると「ベテルギウスの和名は、「平家星」とされている。岐阜県において、平家星・源氏星という方言が見つかっている。これは1950年に野尻抱影に報告された方言であり、ベテルギウスの赤色を平家の赤旗、リゲルの白色を源氏の白旗になぞらえたと解釈されている。野尻は農民の星の色を見分けた目の良さに感心し、それ以後は天文博物館五島プラネタリウムで解説する際には、平家星・源氏星という名称を使用するようになった」とのこと。「平家がプレアデス星人の末裔で、源氏がオリオン星人の末裔」という説もあるようです。超新星爆発による放射線の問題や隕石の大衝突などは、確率の非常に低いものとして認識されています。宇宙人「グレイ」の故郷もベテルギウス(オリオン座の恒星)なのだという説もあるようです。
 セム系とハム系とか異星起源の2大種族の対立抗争の流れは、スター・ウォーズになったりして地上でもその末裔による対立抗争からの戦争も頻繁にあったようです。キリスト教徒とイスラム教徒との対立抗争による戦争とか、対立する宗教による戦争も盛んだったようです。カトリックとプロテスタントの争いも熾烈でした。宇宙の2大種族の対立は、彼らがタイム・トラベラーであるという理由で、過去、現在、未来と続くようです。「人類の歴史は平和な時代よりも戦争の時代が長かった」といわれます。ネガティブ・グループのシリウス星人の地球支配があまりにも巧妙なので、しょっちゅう戦争が起こるともいわれています。

・根本は進化の程度により2大種族に分かれるようで、「実験室で人間を創った」リラ星人と「思念で人間を創った?」シリウス星人の対立、「天の神と地下の神の対立」、「神と悪魔の対立」、宇宙には多くの対立概念、対立種族があるそうです。大規模なスター・ウォーズになると宇宙の根本構造を壊してしまうようなものもあったらしいのです。堕天使ルシファーが天使団の3分の1を率いて神に反乱したという「天の戦争」が形を変えて続いているのかもしれません。宇宙人の争いは極端に陰湿で陰惨、執拗のようです。
 インドの叙事詩『マハーバーラタ』の中にある「太古に起こった天の戦争」も進化した宇宙人同士の大規模なスター・ウォーズを記述してあるそうで、大宇宙でも戦争は多かったようです。帝釈天と阿修羅の戦争は、超近代的なスター・ウォーズだったようです。帝釈天と阿修羅も宇宙人ですが、太古から日本にも来ていたようです。
 40年ほど前は、エイリアンの生体実験やインプラントやアブダクション(誘拐)、キャトルミューテレーション(動物虐殺)には、事件性があり米国のマスコミが盛んに取り上げていたようです。しかし、米国のメディアも政府のアバブ・トップシークレットの政策に協力しているようです。米国でもフリーのジャーナリストもタブーに触れると職を失うそうです。

・小柄な宇宙人グレイの宇宙船に同乗する金髪碧眼の人間タイプの宇宙人ノルディックもナチスとかいわれたりして、インプラントなどの生体実験に関与していたようです。現在では、種々の理由から、あまりマスコミも騒がなくなったそうですが、金髪碧眼のノルディックは宇宙船に乗った医者、遺伝子科学者というところでしょうか。金髪碧眼のノルディックは、人類に6千年進化しているプレアデス星人といわれています。「現代的な解釈ですと堕天使ルシファーとかリラ星人のサタン(悪魔)という言葉は、遺伝子科学者の研究集団の名前だ」そうです。ノルディックとオレンジは、両方ともプレアデス星座の“アルテア4・5”から来ているといわれています。
 現在でも「広島地方にプレアデス星人が現われた」という話もあり、広島はプレアデス星人とは関係の深い地域のようです。広島の宮島の周辺に超太古プレアデス星人の宇宙基地があったそうです。超太古にはリラ星人も飛来してきており、様々な宇宙人が日本人の原人になったようです。「平家がプレアデス星人の末裔で、源氏がオリオン星人の末裔」ともいわれます。「遠野郷の民家の子女にして、“異人”にさらわれて行く者年々多くあり。ことに女に多しとなり。-遠野物語第三十一話」、「黄昏に女や子供の家の外に出ている者はよく神隠しにあうことは他の国々と同じ。-遠野物語第八話」という伝説には「異人」が登場しますが、「異人」はオリオン星人だったようです。宇宙連合内部や外部の宇宙人同士の関係や歴史も複雑で正確には分かりません。

・SFとしてのタイム・トラベラーの本は多いのですが、異星人は本質的にはリアルのタイム・トラベラーであり、コンタクティ(接触者)の報告も多いようです。我々も「人は皆、記憶喪失の異星人だ」そうですので、タイム・トラベラーの素質もあるということでしょうか。神々は憑依などで市井の人となり普通の生活をしているので誰も認識できないそうです。人間の死後、幽界や霊界で自分の過去が全て見られると言われています。それは人間の背後霊や守護霊に神々や天使がいるからでしょうか。また「天使は神の秘密諜報員である」ともいわれます。「はるかに進化した宇宙人が人間の精神体に侵入してくる時代だ」そうです。
 神々は厳格なランクがあり、世界的にも類似性があります。スメル族のグループはシュメール人と言われます。スメラ尊の統治したのはムーであるといわれます。ヒトラーのナチスはアルデバランのスメーラン帝国と霊媒を使って交信していたそうです。金髪碧眼のアルデバラン星人は、原初のアーリア人、ゲルマンの神々のようです。シュメール語はラテン語で「スメル」といいます。超太古の日本を語る『竹内文書』ではスメラミコト(天皇)が「天浮舟」に乗って世界中を巡航していたようです。当時、日本は世界の中心だったそうです。そして赤人、白人、黄人、黒人、青人の五色人に分かれたそうです。インドの神々の絵に青色の肌をした神々がいますが、様々な肌の色に分かれことが窺われます。現代でも青い肌の宇宙人が報告されているようです。

・シュメールの神々がアヌンナキというそうです。近年、アヌンナキが地球に来ているそうです。アヌンナキとは、日本にもコンタクティがいるキリストの生まれ変わりといわれる、サナンダという金星のマスター(長老)らしいのです。火星霊人はアーリア人種の神々なのですが、地球のようなレベルの波動の星ではコンタクティは分からないようです。「シリウスのテクノロジーは、アヌンナキによって地球にもたらされた」そうです。「アシュター・コマンドというのは、現在、地球周辺の宇宙空間に滞空しているUFO艦隊の司令官アシュターならびに、主サナンダ・クマラという霊的な導きの下に存在する“光の偉大なる聖職者団”の空挺部隊だ」そうです。
 スメラ・ミコトが天皇であり、スメ・カタムチ(尊い神々)という語があります。超太古に日本にあったと言われるカタカムナ文明の担い手であったのでしょうか。「二派の対立とは火星由来のアーリア人に対するアヌンナキ・レプティリアン(爬虫類人)の争い、戦争」とも言われています。シュメール文明を打ち立てたのが金髪碧眼のアルデバラン星人といわれ、牡牛座のアルデバランが故郷の惑星のようです。アルデバラン星人はアーリア人の「超人」であり、ゲルマンの神々だったようです。アルデバラン星人は現代でも「幽霊」のように現れたり消えたりするようです。

・神々の対立は旧約聖書と新約聖書の牛神と龍神の対立とも言われています。ハム族とセム族の争いも複雑で、正確に2派を分けることができず、お互いに混血したりして定義が混乱しているそうです。フランスのリラ星人のコンタクティ、クロード・ボリロン・ラエルによるとエロヒム(天空から飛来した人々)の『不死の惑星』では、遺伝子操作でキリストや釈迦やマホメットが生きていると報告しています。リラ星人は人類に3万年進化しているそうです。神々は理論的にも不死であり時空を超えていますので、私たち一般人には、理解不能な方法で人間界に作用しているのかもしれません。遥かに進化した異星人は、人間の肉体や精神体に自由に憑依できるようです。「都市型の宇宙船のシャンバラでは、遺伝子操作などで世界の歴史上の偉人が存在している」という与太話もあるそうです。

・パラレル・ワールドに住む宇宙人、天国に出入りし転生と憑依を自由に操るシリウス星人の殖民星が、地球ということで、自由自在に人間に憑依したり離れたりしているのでしょうか。米国に現れたメン・イン・ブラックもオリオン星人といわれ、邪悪な妨害者というよりも「宇宙警察」のイメージでした。戦後、宇宙連合が米国とコンタクトした時に、異星人と大統領の会見もあったようです。情報公開のチャンスがあったようですが、アバブ・トップ・シークレット扱いで60年後何も分からなくなりました。「大衆がパニックを起こす」のでアバブ・トップシークレット扱いにしたそうです。アンドロメダ星雲からも様々な異星人がコンタクトしてきているようです。グレイタイプや黒人タイプもいるとかの話もあるようです。数ではグレイタイプが多いともいわれます。

・今日世に知られている近代フリーメーソン組織以外に、アヌンナキなどの異星人が関与していた太古からのフリーメーソン秘密結社が存在したのでしょうか。
 フリーメーソン組織は現代のヨーロッパ王室・貴族のほとんどを網羅し、米国大統領の多くがメーソン結社員だったといわれています。世界中に約400万人の会員を持つフリーメーソン組織は、欧米人にとっても一種のタブーのような存在で、秘密結社の由縁が窺われるそうです。現代ではフリーメーソンは友愛組織ですが、昔は異星人の関与が窺われます。表の組織と裏の組織があるようで、私たち一般人には、理解不能なことが多いようです。
 「ユダヤ謀略論とフリーメーソンの謀略」という古典的な台詞が聞こえてきそうな話です。「神と悪魔」の争いは、太古から連綿と続いていると言われますが、『神の選民のユダヤ民族』と「悪魔のユダヤ」という正反対の形容詞があるようです。そのように解釈できるかもしれないという例でしょう。「現代的な解釈ですと堕天使ルシファーとかリラ星人のサタン(悪魔)という言葉は、遺伝子科学者の研究集団の名前だ」そうです。ユダヤ人を悪者にする「ユダヤ謀略論」も多いようです。
 『カナンの呪い』という本は413ページの大著であり、歴史書に書かれない浅黒いハムによる白人セム族虐殺の残酷史だそうです。「“カナンの陰謀”、それはセムの子孫を地上から抹殺すること」なのでしょうか?悪魔的な異星人が関与すると陰惨、陰険な謀略話になるようです。

・ユダヤ民族の悲しい壮絶な歴史は、「悪魔の子、カナン族の流れ」からなのでしょうか。ユダヤ民族に関しては、2種類の正反対の評価に関する書籍が出版されていますが、ナチスに狙われ大量虐殺を受けたのは、歴史的な事実のようです。しかし、「ユダヤ悪魔論」の『トンデモ本』も多いそうです。長身の金髪碧眼の白人といえば、ケルト人の祖先であるオリオン星人を想起させます。そして、“鷲鼻の悪魔のユダヤ人”というイメージは、第2次世界大戦終結まで、欧州では根強かったのでしょうか。ラージノーズグレイもオリオン星人で、米国と秘密協定を結んだともいわれます。ユダヤ人がセム族という説もあり、理論的な混乱もあるようです。竜座人(ドラコ)が遥かに進化しており、このレプティリアン型生物の交雑種がイルミナティである。交配人種であるイルミナティが地球を支配しているともいわれます。クラリオン星人のコンタクティ、イタリア人のマオリッツオ・カヴァーロによると「爬虫類的異星人(レプティリアン)も人間タイプは知性的な顔をしている」そうです。

・歴史の事実を露骨に掘り起こすようなことをすれば、ユーゴスラビアのような内戦と殺戮と言う陰惨な結果を生むと言われています。ヨーロッパも昔は陰惨な殺戮話も多かったようです。「人類の歴史は戦争の時代が平和の時代よりも長かった」ともいわれます。その意味では、政治テクニックの一つである「民に真実を知らせるな」という事実抹殺の情報操作も必要なのかもしれません。現在、米国政府と例の小柄な異星人のグレイの関係は、米国の特殊部隊が秘密基地に突入したりして、“戦争状態(ダルシー戦争)”とも言われています。やはり、『異類』との交流は困難なのでしょうか。人間タイプと“異類”との摩擦は、やがて争いとなり、殺戮や殺し合いを招き、戦争となるようです。
 スター・ウォーズが絶えないのもそれらの理由であると言われているようです。「グレイの後に、金髪碧眼の異星人がきて、それから東洋人タイプの異星人が来た」そうです。が、日本の出版界も報道界もタブーしており、その後の何らかの有力な情報もつかんでいないようです。
 「ゼータ・レチクル星人のグレイと、オリオン座のリゲル人の長身のグレイ、オリオン座の有翼のドラコ族、恐竜から進化した地球のレプトイド(恐竜人)等」がエリア51等のアメリカの秘密基地で活動しているともいわれます。

・グレイには、「ビーガン。シリウスA人の遺伝子から作られたグレイ」、「ゼータ・レティクリ1。地球人監視のためリゲル人が作ったグレイ」、「ゼータ・レティクリ2。遺伝子操作で作られたグレイ。爬虫類人に奉仕」がいるといわれています。バイオロボットとして、上位の宇宙人に仕えているともいわれます。グレイも人間化しているともいわれます。エササニ人は、地球人とゼータ・レチクル人の融合によって生まれる混血種属の一つだそうです。グレイと人間の交雑種が「エササニ人」といわれ、エササニはオリオンの方向にあります。そして「イスラエルがシリウスと通商協定を結んだ」ともいわれています。
 地下世界への入口を見つけ出そうと躍起になっていたヒトラーは霊媒で、事実上、異次元のレプティリアン(爬虫類人)の繰り人形であったのでしょうか。「地下世界」は、アストラル界という非常に細かい粒子の世界のようです。ヒトラーは霊媒の多い地方で生まれたそうです。ヒトラーの死後はどうなっているのでしょうか。ヒトラーはホワイトブラザーフッド(白色同胞団)のメンバーだったという奇説もあるそうです。ホワイト・ブラザーフッドの本拠地はアンタレスにあるそうです。「アンタレス人は、トルコ人、ギリシャ人、スペイン人のDNAに関係し、同性愛者で生殖目的でのみ女を使用すると考えられている」ともいわれます。その昔、アンタレスにエーテル質量を操作できる異星人がいて、自由に宇宙旅行をしたといわれます。

・68光年のかなたから火星経由、地球にシュメール文明を打ち立てた金髪碧眼のアルデバラン星人とナチスが狂い崇拝した金髪碧眼のアーリアの超人(金髪碧眼のアルデバラン星人)たち、そして戦後の米国に現れた小人族のグレイと共に飛来した金髪碧眼のノルディックは、同じ種族ではないらしいのです。
 現代のコンタクティたちは、テレパシーで情報を得ると言われますが、ヒトラーも霊媒であったといわれているそうです。ヒトラーは霊媒の多い地域で生まれたそうです。“彼らとの通信方法”とはどのようなものだったのでしょうか。テレパシーのメカニズムもよくわかりません。
 ヴリル・ソサイエティーのチャネラーたちによると、シュメール語はアルデバラン星人の言語であり、その音は、「不可解なドイツ語」のようであり、そして、ドイツ語とシュメールーアルデバラン語は波長が同じであるとも彼らは、信じていたそうです。「ドイツ語は悪魔の言葉」なのでしょうか?中世のドイツの領主はほとんどが「異人」か「異人」の末裔ともいわれます。異人も昔からさまざまな人間社会との繋がりがあるようですが、詳しくは分かりません。
 70年前は、プレアデス星人とかリラ星人という言葉がなくて、“金星人”と“火星人”という言葉が使われていましたが、探査衛星などが火星や金星に近づきだしますと、“異次元の金星”とか“異次元の火星”という表現になりました。副金星ともいわれています。金星蛇人と火星霊人の対立・戦争もあったようです。
そして、“金星人”と自称する宇宙人の話は多くの書籍になりました。しかし、“火星人”については彼らの秘密主義のためか、まとまった情報は出てこないようです。現在では、金星と火星の異次元(アストラル界)には、壮大な都市文明が存在しているそうです。「アストラル界にもアストラルの惑星がたくさんあり、アストラル界またはアストラル次元と呼ばれる世界を構成している」といわれます。

・莫大な犠牲者をだした第二次世界大戦の震源地ドイツでは、金髪碧眼のアーリアの超人たち、金髪碧眼のアルデバラン星人、現代でいえば宇宙人の金髪碧眼のノルディック等が、陰でヒトラー・ナチスを操っていたのでしょうか。戦後米国に飛来した小人族のグレイの母船に同乗する金髪碧眼のノルディックは、金髪碧眼のマスター・レイス(支配人種)ではないようです。グレイの「空飛ぶ円盤」に同乗していた「ナチス」とも言われている金髪碧眼のノルディックは、プレアデス星人といわれていました。金髪碧眼のノルディックと金髪碧眼のアルデバラン星人がよく混同されるそうです。ナチスは邪悪なマスターに操られ、金髪碧眼のノルディックの血族間で交配を行うプログラムを煽動したのであるといわれます。
 日本でも太古、紀伊半島から異次元の地下世界へ“天の浮船”が往来しており、世界の中心地だったという“竹内文書”の説く説話もあり、金髪碧眼ばかりでなく黒目黒髪のマスター・レイス(支配人種)も存在していたのでしょうか。東洋人タイプの宇宙人には、日本に関係する神々も混じっていたのかもしれません。マスター(長老)クラスは、シリウスやリラ、プレアデス等の重要な場所にニルヴァーナ(涅槃・天国)から瞬時に移動できるそうです。「中世の我が国民に大きな影響を及ぼした勝道、空海、親鸞、日蓮らの御聖人方が、金星人、すなわち明星天子と会っているという事実」があるそうです。
 「グレイの後に金髪碧眼のノルディックや赤毛のオレンジが来て、その後に東洋人タイプの異星人が来た」そうです。が、宇宙人情報については、『厳秘』のため、ニセ情報も多くリークもほとんどないそうです。





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 ・ブログ名称:UFOアガルタのシャンバラ
・第2のブログ名称:UFOパラレル・ワールド

 「神の国か?」「人類の原郷か?」「天上のエルサレムか?」・・・・・・・・・
「パラレル・ワールドに住む宇宙人、天国に出入りし転生と憑依を自由に操るシリウス星人の殖民星が、地球か?」、「ネガティブのシリウス星人の地球支配があまりにも巧妙なので、しょっちゅう戦争が起こるのだろうか?」
「金髪碧眼のノルディックが住んでいたアガルタのシャンバラ情報の集大成を目指す・・・・・・・・・・」「金星蛇人と火星霊人の戦争はその後どのように展開したのだろうか」
「日本民族の神話の原郷『高天原(たかまがはら)』は、『都市型の超巨大宇宙船』なのか!?」「平家がプレアデス星人の末裔で、源氏がオリオン星人の末裔なのか」
 「小人族のグレイの母船に同乗する金髪碧眼のノルディックは、”悪魔の王””ルシファー”なのか?!」
「円盤は神人や異人、悪魔の乗り物なのか!?」「天使は神の秘密諜報員なのか」「神は最初のフリーメーソンなのか」
「UFOは、人類の歴史が始まって以来、最も重要な現象なのか。UFO問題とは、人間にとっての死の問題を解くことなのだろうか。UFOはフリーメーソンの創作なのか」
「全宇宙を創ったという“虹の神々”も地球に来ているのだろうか」
「イルミナティなどのフリーメーソン組織に入ると神に会えるのだろうか」「金星の神々は地球に到着するやいなや、イニシエーションのためのフリーメーソン本部を設けたのだろうか」「フリーメーソン結社はこの大地が創出されるよりずっと前から、さまざまな太陽系をめぐって、存在していたのだろうか」「フリーメーソンとは、“現在、世界で信仰されているいずれの宗教より古い”教団となるのだろうか」
「国際連合の設立に動いたキリストの星、アプ星人とは」
「人は皆、記憶喪失の異星人だろうか」
「はるかに進化した天使のような宇宙人は、人間の守護霊や背後霊なのだろうか」「セドナ上空に見えないエーテルのシティが滞空するのだろうか」
「シリウス星人の故郷である天体イジュニュは、もっと高い周波数で共振する6次元の天体であり、地球の宇宙と同時に存在するパラレル・ユニバースに存在するのだろうか」

グーグルのブロガー(多言語翻訳)にも書いています→UFOパラレル・ワールド





その店の70%は運営に失敗して廃業する。創業費用はそのまま負債となる。「どこを見てもチキン屋だけ」という自営業の現実は、韓国経済、中産層の崩壊の雷管(発火装置)である。(12)

2021-12-31 21:23:06 | 森羅万象

・世界的にも結婚事情は、時代と共、大きくに変化してきているのでしょう。離婚も非常に多くなっているのでしょう。法律や税制や社会保障も大きな要素になるようです。フランス人にしか分からない事もあるのでしょう。ゲイ(LGBT等)の法的な扱いについても大きな変化が出てきているようです。欧米社会の習俗は、日本人が理解できないことも多いといわれます。
子どもの頃に米国で教育を受けた日本人でアイデンティティが2重の人を「バナナ」と呼んだりするようです。アメリカナイズされた行動様式で、外観は日本人ですが、キャラクターがかなり違うようになるといわれます。パリを歩いても、外見だけで、フランス人とは区別ができないといわれます。「なにしろフランス人は日常的に、異文化、異宗教、異人種間のゴタゴタにさらされています」ということで、島国育ちの日本人には、国際感覚がかなり違っているようです。欧米の結婚に関する習俗の変化も興味深いものです。

・日本における人口減少の結果として、移民を認めなくても将来は1千万人程度の外国人労働者が日本に職を求めて住みつくといわれます。外国人労働者も労働問題、トラブルが多いと指摘されています。しかしながら、「移民の問題も移民に土地を与えることができないので受け入れられない」ともいわれます。当然のことながら、国際結婚も急増し、ニューヨークのように人種の坩堝になるのかもしれません。未来の日本の人口は急減していくという予測です。

・フランスは恋愛大国ともいわれますが、恋愛とか結婚のパターンは、いつの時代でも文学の大きなテーマの一つのようです。「なにしろフランス人は日常的に、異文化、異宗教、異人種間のゴタゴタにさらされています」ということで、そのフランス人の恋愛や結婚のパターンは、筆舌に尽くしがたいほど無限大の多様さだといわれます。
公人のフランス大統領の私生活といえば、現在の大統領エマニュエル・マクロン氏は、「24歳年上のブリジット夫人出会ったのは大統領が14歳のときで、3人の子をもつ教師だったブリジットにプロポーズをしたのが17歳の時。数々の“常軌を逸した”ふたりの恋愛は、“スキャンダル”として取り上げられてきた」といわれます。

ウィキペディアWikipediaでみると、
「高校生だった15歳当時、同級生の少女ロランスの母であり国語(フランス語)教師だった24歳年上の女性ブリジット・オジエール(英語版)に愛を告白し、そのまま接吻した。マクロンの両親は2人のあまりの熱愛ぶりに動転し、マクロンをパリの名門高校に転校させたという。2人は遠距離交際などを経て、ブリジットの離婚が成立した翌年の2007年、彼が29歳の時に結婚した。2017年の大統領選挙期間中も至るところでハグやキスを交わした
妻ブリジットには元夫の銀行家オジエールとの間の子供が3人(エンジニアの長男、医師でマクロンの同級生だった長女、弁護士の次女)おり、その子供たちは7人の孫をもうけている。
ブリジットの実家は19世紀創業で7軒の店舗を持つアミアンの菓子・チョコレート屋のジャン・トロニューで、地元ではマカロンが名物となっている」とのこと。

・フランス大統領としては、マクロン氏は全く新しいキャラクターだといわれます。大統領が派手に、恋人のスキャンダルをばらまくのは、欧米諸国の慣習のようです。そういえば、トランプ大統領もビジネスマン上がりの全く斬新なタイプとも伝えられています。

・ちなみに日本では、妾を持つ性的に寛容な風潮が明治時代からあったようですが、宇野宗佑氏が総理大臣の時、女性ズキャンダルが暴露され、その後の選挙で自民党は大敗北しました。「昔から政治が一番遅れている。票の請負業のようなもの」といわれます。

ウィキペディアWikipediaによると、
「しかし、この急造内閣も宇野自身のスキャンダルに足をすくわれることとなる。宇野が首相に就任した3日後に、『サンデー毎日』(毎日新聞)が神楽坂の芸妓の告発を掲載し、宇野の女性スキャンダルが表面化。当時のサンデー毎日の編集長は鳥越俊太郎だった。初めは国内の他のマスコミは無視したが、外国メディアに「セックススキャンダルが日本の宇野を直撃」(ワシントンポスト紙)等と掲載されると、それが引用される形で日本で話題となった」とのこと。

「1989年(平成元年)7月の第15回参議院議員通常選挙は、従来の3点セット(リクルート問題、消費税問題、牛肉・オレンジの輸入自由化問題)に加え宇野首相の女性問題が争点となり、さらにいわゆるマドンナブームがとどめを刺し、自民党は改選議席の69議席を大幅に下回る36議席しか獲得できず、特に一人区では3勝23敗と惨敗。参議院では結党以来初めての過半数割れとなる(これ以降2016年に至るまでの間自民党は参院選後の単独過半数を確保できてなかった)。

翌日、宇野は敗北の責任をとり退陣を表明。会見での「明鏡止水の心境であります」との言葉が有名になった。当初はここまで敗北したからには宇野一人の責任にできないという意見も党内にはあったが、結局同年8月8日には自民党両院議員総会で河本派の番頭格であった海部俊樹が新総裁に選出された。宇野の総理在任期間はわずか69日、日本政治史上4番目の短命内閣に終わった」とのこと。

・「中央省庁の障害者雇用の水増し2000人」が大きな問題になっています。文部科学省の幹部の時代錯誤的な汚職についても私たち一般人は、理解できません。「優秀な官僚と公務員のレベルによる業績」という話もいつしか「神話」になったかのようです。政治経済の制度疲労が激しく、システムが劣化しているそうです。そのうえ官僚と政治家の劣化もひどいといわれます。「「官僚と政治 、どっちが勝つか」こんな評論も多い。他の先進国から見たら噴飯ものだ」と指摘されています。「東洋の劣等」と揶揄されないようにしたいものです。自然災害多発列島ですので、公務員は大丈夫なのだろうかと私たち一般人は、不安を覚えます。
人口減少の時代、プラスとマイナスの面の現象が両極端にでてきながら、「高齢者、女性、障害者」にかかわる労働においても「労働革命」がすすむといわれます。「政治が遅れている。私たち一般人は、政治意識を高めて政治の近代化を急がなければならない」そうです。

・ソ連の崩壊も原因としては、莫大な軍事費による経済の疲弊があったといわれます。1979年に、ソ連のブレジネフ政権が、アフガニスタンにソ連軍を侵攻させ、ソ連軍の駐留は10年に及んで泥沼化して失敗したといわれます。アフガン侵攻がソ連崩壊の一因となったようです。当時はソ連の社会主義を評価する知識人も多くおり、ショックを与えたようです。ソ連の崩壊後15ヵ国に分裂しました。またソ連の衛星国といわれた国々も独自の道を歩みはじめました。著者(宮崎正弘氏)は、それらの30ヵ国を旅行して、この本をまとめました。「ソ連崩壊から25年—―全体主義の呪いは本当に解けたのだろうか」という問いには、否定的です。ソ連崩壊後の、それらの地域は、混乱や大混乱に陥っているようです。例外的にエストニアが「サイバー国家」に変身しようとしていることが注目されています。さまざまな理論闘争は、現代において複雑化を呈しており、私たち一般人には、理解不能なことが多いようです。

・第2次世界大戦に関する歴史を覆すような書籍も出たりしますが、あまりメディアには関心を持たれないそうです。過去の事実を詮索しても、真実をつかむことは難しいようです。現代においても、いわゆる「反グローバリズム」という動きが出てくるようになりました。世界中の歴史認識、国際情勢を個人的に把握することはできないともいわれます。「日本は諜報機関のない世界的にも珍しい国だ」といわれます。本格的な諜報機関がないと、世界情勢を先読みすることはできないと指摘されています。        
 著者(ハンス・ブリンクマン)はオランダ銀行に長く勤めていたオランダ人で、日本通です。このように外国人で、ビジネスで日本に長くいた人が書いた日本論は、稀のようです。「外国人の目」から見た日本は、「傍目八目」で、日本の遅れた面が強烈に映るようです。日本社会の遅れた面、非近代性、後進性、頭の古い面が予想以上に増えてきています。改革の速度も大変遅いようです。

・「遅れている」原因は、女性も含めて本当に優れた官僚や政治家が登用されてこなかったという説もあるといわれます。社会問題にどのように関わっていくのかは、個人の選択にあります。外国人にテクノロジーだけでは「進んだ国」というイメージを与えることは様々な要素から難しいのかもしれません。
 アメリカ人から「東洋の劣等」といわれ、「日本では娼婦やホステスが多すぎる」とも指摘されます。売春は最古の職業ですし世界的に今も盛んのようです。風俗関係の詳しいことは、私たち一般人は、門外漢です。日本人のセックス好きは世界的に悪名高いようです。世界の知識人から「エコノミック・アニマル」とか「セックス・アニマル」といわれ卑下され悪評ですし、一方的ですが国連での評価も低いようです。
 が、アメリカでも禁止されていても売春は盛んのようですし、1400万とも1100万人ともいわれる不法移民の大きな社会問題もあるようです。映画の西部劇でも娼婦の館がでてきます。インターネット時代でポルノのビジネスも大きいようです。セックスツアーも旅行業者の裏取引のようなものだそうですし、この世界では根強い需要と供給があるようです。今はどうなっているのでしょうか。より一層、潜行しているのでしょうか。
ちなみに、オランダは「飾り窓の女」が有名です。ウィキペディアWikipediaによると「飾り窓とはオランダ、ドイツ、ベルギー等のゲルマン諸国、またそこから伝搬して地中海側でも見られる(見られた)売春の一形態、またはその施設」とのこと。オランダはマリファナ・売春が合法化されていると指摘されています。

・アメリカの「レディ・ファーストの習慣」も女性が少なかった西部開拓の移民時代にできたといわれます。1400万人の不法移民が大きな社会問題で、ネットを使ったポルノ商売も凄いらしいですし、ネットに関わる様々な犯罪も、将来も急拡大すると懸念されています。不法移民の犯罪も大きな社会問題となります。サイバーテロやサイバー犯罪には今から十分な対策が必要のようです。中国やアジア諸国の「賄賂」についても非常に多くの逸話があり、あたかもビジネス慣行や商慣習のようになっているといわれます。
 外国人の目からは「日本は恥の文化」といえるそうですが、「国辱的だ」と騒ぐ人も少ないようです。ユダヤの「シオンの議定書」というのがあり、その中で「3S(セックス、スポーツ、スクリーン)で大衆をして政治を忘れさせよ」というのがあると語られています。これもフリーメーソンの偽書といわれておりますが、大衆は大衆娯楽で政治に関心を持たせるなという支配者側の手法・論理だそうです。また「売春を黙認していると、社会に子どもの障害者が増える」という荒唐無稽な与太話もあるといわれます。

・「国民が政治を嘲笑している間は嘲笑に価する政治しか行われない」、「民主主義国家においては国民はその程度に応じた政府しか持ちえない」ということで、私たち一般人もしっかりと政治意識を高めて、日本の政治の近代化に取り組むべきでしょうか。
 フリーメーソンは門外漢の英国の大学教授にとってもタブーの不思議な題目だと指摘されています。「フリーメーソン結社はこの大地が創出されるよりずっと前から、さまざまな太陽系をめぐって、存在していたのである」といわれます。金星の神々は地球に到着するやいなや、イニシエーションのためのフリーメーソン本部を設けた、といわれます。
 「日本人が欧米人を特に英国人を理解できないのは、フリーメーソンが分からないからだ」とよく言われていますが、私たち一般人は、もちろんのこと、マスコミですら理解不十分だといわれます。

・「トンデモ本に」に分類される多くは、「荒唐無稽と思われる事」が多く書いてある本だそうです。「陰謀史観」といわれるものも理解不能の士が多いといわれます。近年では、歴史の教科書に書かれている、いくつかの常識的な事実を「史実ではない」という説も出てきているようです。
「大衆は3S(セックス・スポーツ・スクリーン(映画等の大衆娯楽))で政治を忘れさせよ」とシオンの議定書の長老たちのようなことが、よく言われますが、私たち一般人は、いいように操作されているという説もあると語られています。
太平洋戦争中は、『鬼畜米英』といわれたそうで、西洋近代史といわれても殺戮と残酷のイメージしかないそうです。外国から批判された「捕鯨問題」にしても西洋人にとって「東洋人は分かりません」ということで、同じく東洋人、特に日本人にとって「西洋人は分かりません」ということだそうです。欧米人は「イルカについて宗教的な考え」を持っているといわれます。太地町のイルカ漁に関して、反対運動をするシー・シェパードの問題がありました。「動物虐待」だと抗議しているそうです。

・私たち一般人は、ヨーロッパの複雑な人種・民族問題には詳しくはありません。私がジプシーに興味があるのは「ジプシーは異次元の地下帝国アガルタの住民の末裔だ」という説があるからです。異次元のアガルタの住人の末裔がジプシーらしいのです。荒唐無稽で私たち一般人にはにわかに信じ難い話のようです。ジプシーはなぜ放浪するのか分からないそうです。ヨーロッパには定住したジプシーも多いようです。英国には10万人のジプシーがいるとも言われております。正確な人口統計がないそうなので、詳しいことは分かりません。ちなみに日本でも「サンカがアガルタの住民の末裔」という奇説もあったそうです。
 ソ連が崩壊したので多くの国に分かれましたし、東欧も内乱などで多くの国に分かれました。ヨーロッパのさまざまな人種や民族の区別や問題は、ヨーロッパ人しか分からないそうです。また人種問題は政治的にもタブーとされているそうです。ジプシーには昔から哀れなおぞましい話が多いそうです。ジプシーがヨーロッパで嫌われる理由は、「流れ者の民族で文化が違う」、「キリスト教徒ではない」、「コーカソイド(白人系)ではない」、「個人主義で決して地域に同化しない」ということだそうです。ジプシーの生態は私たち一般人には、まったく不明です。
 ナチスに虐殺されたジプシーは50万人とも100万人とも言われています。ユダヤ人ばかりではないのです。アーリア人種の優越を説きゲルマンの神々・異星人を信じたナチスは、アルデバランの「スメーラン」帝国の異星人とコンタクトがあったそうです。しかし、正確な人口統計がないため詳しい数字は分かりません。現代でも放浪性があり、各国の政府や役所と問題を起こしているそうです。「米国政府がリゲル人に騙されたことに気付いた後、プレアデス人が招聘されたが、過去ヒトラーの人類浄化政策を画策し仏教を堕落させた」という説もあります。

・ちなみに原始の日本人も様々な宇宙人の関与により人間が創造されたといわれています。シリウス星人やリラ星人、プレアデス星人が原初の日本人の創造に関与したともいわれます。さまざまな人種や民族の原初には異星人が関与していたそうです。また異星人は人間の社会に紛れ込み、例えば「中世のドイツの領主は異人が多かった」という伝承もあるそうです。欧州は異星人の伝承が多くあるようです。ウンモ星人とかクラリオン星人とかさまざまなコンタクティの話があります。「フランスの『美女と野獣』の話は、異類婚姻譚だ」そうです。
 異星人はとうに地球を訪れていて、地球人社会にまぎれ混み、密かに地球と我々の文明を監視調査し社会生活をしているそうです。異星人の遺伝子の差が地球人の人種や民族の遺伝子の差となるのでしょうか。過去、未来、現在という時間の概念のない4次元の世界から、異星人は地球人に何を伝えようとしているのでしょうか。
 日本にも多くの異人の伝承があります。「源氏がオリオン星人の末裔で、平家がプレアデス星人の末裔である」という奇説もあるそうです。また「山野を放浪した明治時代のサンカは、ジプシーと同じようなアガルタの住人の末裔だ」という与太話もあるそうです。異人とのコンタクト・グループもあるのでしょうか。「平氏の“平”がヘライ(ヘブライ)に由来すると考えると平氏はセム系、ユダヤ系ということになってくる。源平合戦はハム系とセム系の争いであった」といわれます。

・著者(古川修氏)はロンドン在住23年で、66歳。日本人向けの運送会社の社長だそうです。イギリス社会の日本人の目からの分析は鋭いようです。
しかし、ジプシーの事も含めてヨーロッパのことは、ヨーロッパ人にしか正確に分からないでしょう。イギリス社会は、あまりメディアに載りませんが、「EUからの離脱」以来、大きな注目を集めています。アメリカはイギリスから独立した国ですから、ほとんどの面で、イギリスの影響力があったといわれます。「メイソン結社員でないと商売がうまくいかない」ともいわれています。フリーメイソンリーの組織もイギリスが起源ともいわれます。オカルト的にもUFOや異星人の情報についてもイギリスは非常に興味深い国だと語られています。イギリスは日本と同じように「島国」であることが、他のヨーロッパ諸国と特徴を異にしているといわれます。

・ヨーロッパに行くとスリや窃盗の被害に会うことが多いそうです。ヨーロッパの都市には、観光客を狙って様々な犯罪者がおり、特に日本人はカモになりやすいそうです。インターネットで、ジプシーの項目を見ると、おぞましい話が多いようです。もちろん成功者も少なくなく、映画俳優のチャーリー・チャップリンもロマ(ジプシー)出身です。ロマといえばヨーロッパでは極貧の民族の代表になっていると述べられます。日本人が知らないヨーロッパの側面がそこにあるようです。アメリカも犯罪者王国(刑務所にいる犯罪者数が世界最大)ですし、ヨーロッパなどの外国は、住んだり旅行するのには、リスクが多いといわれます。
 「イギリスから見れば、日本は今も桃源郷に近い場所」という話も、イギリスに住んだことがないので、私たち一般人は、よくわかりません。メディアには膨大な海外の情報が流れています。しかし、外国の生活状況は、国々にとって大きく違うと述べられます。海外に住む人も増えていますが、現地の人でないと分からないことも非常に多くて、生活していくのにはかなりのリスクを伴うと述べられます。

・中国のスパイの話はハニートラップのような古典的な手法が多いと語られています。人口大国ですから、大きなスパイ軍団を作るのは容易のようです。「中国人は国を捨てた人でないと信用ができない」という中国社会特有の国内事情があるそうです。やはり、中国人は、すべて共産党寄り、政府寄りの発言・行動をしないと共産党社会から拒否されるからといわれます。反政府的な言動もタブーです。教条主義的で、原理原則に固執することが、世界的にも知られるようになりました。政治犯が非常に多い国ともいわれます。サイバー戦争もスパイ機関が主導しているといわれます。「スパイ天国」といわれる日本も警戒していないと大変なことになると述べられます。政府関係者もハニートラップにひっかかった者がいるのでしょうか?日本の外交官で自殺事件もあったといわれます。共産党官僚がノーメンクラーツ(赤い貴族)と化し都市部の民工、農村戸籍の人民などの「豊かさを制限する」と指摘されています。「共産党」が非常に強い権力を持っています。旧社会主義国では、秘密警察や情報機関が残酷で、独裁政権を維持していたと語られています。ソ連崩壊後のロシアでも民主化の動きも一時期あったようですが、諜報機関や秘密警察、公安警察に社会の動きが再び制限されてきていると指摘されています。暗殺もかなりあったそうです。ロシアでは「シロヴィキ」といわれる治安・国防関係省庁の職員とその出身者が勢力を持ち直し恐怖政治が始まっているともいわれます。「民主化」や「経済の再生」がうまくいっていない「不安定要因」のようです。

・イスラエルはユダヤ人の国であるといわれますが、「現代のイスラエル」については、私たち一般人には、知らないことが多いようです。パレスチナ問題や、衝突事件の報道などがイスラエルと絡めて報道されることが多いようです。「現代のイスラエル」については、島国の日本人は想像できない社会状況のようです。世界中から多くの人々が、イスラエルに移民をしてきており、そこから外国の国に移動したりする人々も増えているようです。現代のイスラエル人の移動(移民)先はアメリカが人気があるのでしょうか。アメリカには1400万人の不法移民がおり社会問題になっているそうです。ユダヤ民族として、多種多様で外国人の目には、捉えきれないようです。イスラエル人としてのアイデンティティが一般的に鮮明でなくなってきているようです。今のイスラエル人(ユダヤ人)を特に日本人は、他の外国人と識別できなくなっているようです。現代のイスラエルと太古のユダヤ人、アウシュヴィッツ強制収容所の犠牲者や迫害を受けた民族との繋がりが現代人には薄れてきているようです。ユダヤ人はリラ星人系列で「神の選民」ともいわれます。聖書の14万4千人の「古代リラ星人」とも関係があるようです。オカルティズムで取り上げられる「ユダヤ人」のイメージは、現代の日本にはありません。歴史的にユダヤ人が迫害されたのは、「ユダヤ人強制集住地域」の話ではなく、背景に宇宙人的なユダヤ人の実態があったようですが、表の歴史では全く無視されているのかもしれません。日本とユダヤの繋がりは色々な荒唐無稽な説が昔からあります。

・「ジプシーがアガルタの住人の末裔」といわれても私たち一般人には、理解不能な話です。「ユダヤ人はリラ星人の末裔でまた神の選民の末裔だったので、歴史的にも迫害を受けた」といわれても理解不能な話です。リラ星人は人類に3万年進化しているそうです。リラ星人のエロヒムが「人間を実験室で創った」といわれます。リラ星人エロヒムのコンタクティであるフランスのクロード・ボリロン・ラエルによると遺伝子操作による「不死の惑星」に行ってきたといわれます。「シリウス人はオリオン人と交戦していた。この敵対関係は今でも続いている。奇妙なことに、オリオン人はかっては琴座からの移民である人間らしい存在だったが、その後レプティリアンに征服されてしまった」という具合にスター・ウォーズが多かったようです。リラ星人も人類の源流ともいわれ謎の多い宇宙人種族のようです。ヨーロッパでも様々な種族や部族が昔から争っていたようです。「平家がプレアデス星人の末裔で、源氏がオリオン星人の末裔」という具合に異星人の末裔が地球上で対立、戦争をすることもあったようです。
「米国政府がリゲル人に騙されたことに気付いた後、プレアデス人が招聘されたが、過去ヒトラーの人類浄化政策を画策し仏教を堕落させた」という話もあり、複雑な争いのようです。米国政府も騙すぐらいですから宇宙人は油断ならないようです。

・オカルト的な奇説が多いのかもしれませんが、神々の世界は、世界的にも似ているところが多いそうです。神々=異星人と考えれば、共通性があるのではないでしょうか。人間の死後の世界で出会うという天使たちも、世界的には共通のようです。「パラレル・ワールドに住む宇宙人、天国に出入りし転生と憑依を自由に操るシリウス星人の植民星が地球だ」ともいわれますが、死後に誰でも天使的な異星人、シリウス星人に出会うようです。幽界は世界の各国で文化のレベルの違いがあるのかもしれませんが、パラレル・ユニバース(並行宇宙)だそうです。この世に似ているが、大きく違う世界のようです。やはり米国人の死後の世界、サマーランド(常夏の国)が一番すすんでいるようです。
 天使的な異星人、シリウス星人はポジティブ・グループとネガティブ・グループが存在して、大宇宙を一層、複雑にしているようです。「シリウス星人の地球支配があまりにも巧妙なので、しょっちゅう戦争が起こる」ともいわれますので、不思議な話です。善と悪の世界がそれぞれ衝突しているのでしょうか。「人類の歴史は、平和な時代よりも戦争の時代が長かった」といわれます。今も、中東情勢は、戦闘が激化して、多くの難民が生まれております。

・古代イスラエル人やユダヤ人と昔の渡来人たちを結びつける説も奇説でしょうが、そのような繋がりも全て否定することはできないようです。
「お内裏様=スサノオ命はヤハウェ」説も荒唐無稽な奇説のようですが、日本神話からはスサノオ命の正体は分かりません。スサノオ命はオリオン星人かシリウス星人系列の神なのでしょうか。
 「平家がプレアデス星人の末裔で、源氏がオリオン星人の末裔」ともいわれ、人類に5万年進化しているオリオン星人が昔から日本社会に浸透していたのかもしれません。神々の世界は目に見えない世界なので、預言者やチャネラーからの情報に頼る以外は方法がないようです。またスサノオ命は旧約聖書の「牛神」という説もあるようです。サナンダという金星のマスター(長老)に葉巻型の巨大宇宙母船で会見した日本人もいるそうで、イエス・キリストの転生した長老だそうです。高級神のイエス・キリストは非常に多くの異星人に同時に憑依できる能力があるそうです。これが「多次元同時存在の法則」というものでしょうか。

・「お雛様=天照大神はイエス・キリスト」という荒唐無稽な奇説もあります。が、イエス・キリストはアプ星人で非常に多くの転生をしているそうです。アプ星人は南米にも現れており、国際連合の設立に協力したそうです。
 太古のハム族とセム族の争いは、理論的には混乱しているのかもしれません。陰謀論によりますと「太古のユダヤ人が根本的な話を逆にして、歴史の事実そのものを捏造し改竄して、混乱させている」そうです。が、私たち一般人は、理論的に混乱して荒唐無稽な話となり訳が分からなくなるそうです。歴史的な問題は何が真実であったのかも、後世の歴史研究家の解釈によって全く違ってくるようです。天動説と地動説のように科学的な常識も時代により変化してくるようです。

・神と悪魔の争いが、太古の浅黒いハム族と金髪碧眼のセム族の争い、殺し合いとなり、現代のヨーロッパにおける人種的、宗教的な争い殺し合いとなっています。太古のスター・ウォーズが長い間、地上でも続いているようなのです。人種的な問題は、一切タブーにして誰にも知らせないようにしていますが、近年の東欧の人種間・民族間の、すさまじい争い、虐殺、殺し合い、内戦になったように、一気に爆発することもあるようです。
 「シリウス星人の地球支配があまりに巧妙なために戦争が頻繁に起こる」そうです。戦争とはつまり「殺し合い」のことです。超太古の二種類の宇宙人による争いや殺し合いは、二つの神の種族の争い、殺し合い、戦争となり神話に残っているようです。ちなみに、宇宙人が人間を作る時に、互いに殺し合うというDNA(さっこう)を人間の遺伝子にいれたそうです。パラレル・ワールドに住む宇宙人、天国に出入りし転生と憑依を自由に操るシリウス星人の植民星が地球だという説もあるようです。

・天津教の聖典『竹内文書』には「超太古には世界には五色人(ごしきじん。黄人(きひと、日本人を含むアジア人)、赤人(あかひと、ネイティブアメリカンやユダヤ人等に少し見られる)、青人(あおひと、肌が青白い。現在、純血種ほとんどなし)、黒人(くろひと、インドの原住民族やアフリカ人等)、白人(しろひと、白い肌やプラチナ、ブロンドの髪をしたヨーロッパ人))が存在していた」とのこと。黒目黒髪の宇宙人や金髪碧眼の宇宙人も40年前には、日本人とコンタクトしていたそうです。とにかく、宇宙人に関わる人種や民族の問題は争いの原因となるのでタブーのようです。またアバブ・トップシークレットにもなっています。
 50年前に米国にグレイとともに飛来した金髪碧眼のノルディックたちにより、キャトルミューティレーション(動物虐殺)やアブダクション(誘拐)が頻発しましたが、米国政府の公式調査はないようです。宇宙人情報は、厳秘(アバブ・トップシークレット)扱いですので、誰も問題にしないようです。
 歴史的な異変の裏にいるといわれる「金髪碧眼のノルディック」の正体もプレアデス星人ともいわれていますが、小柄なバイオ・ロボットのグレイを部下として使役しているともいわれます。そして、秘密基地エリア51などによる「エイリアン・エンジニアリング」によって「アメリカの時代」が長く続くそうです。

・ゲイ(LGBT等)の不思議な現象も世界中に拡大しているようです。ゲイは「異次元の宇宙人による人格転換だ」という説もあるそうです。ゲイのように異次元の宇宙人に人格転換を受けたチャネラーのヒトラーは、霊媒といわれました。ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺という『人類史上最大の犯罪』の一つが起こりました。が、『ハム族、セム族という神々(悪魔)の争い、殺しあい、戦争』が太古から続いていたという遠因があったという説もあるようです。人類史上、「戦争の時代が平和な時代よりも長かった」そうです。北欧神話を見てもゲルマンの神々の争いや殺し合いの話が多いようです。しかし、神々は不死で、時空を超えているので「神々」といわれているのですから不思議です。

・ナチスをはじめ歴史のおぞましい虐殺・戦争の歴史には、ハム系とかセム系とかの血流の対立・抗争が底流にあるという説もあるそうです。浅黒いハム族が金髪碧眼のセム族を執拗に狙っているという陰謀説のようです。そこで、ハム族とセム族の話も混乱してくるそうです。現代ではタブーにして「何も知らせない」ようにしているようです。「失われた十支族」と小柄なモンゴロイド系の宇宙人の話も奇妙な話です。タブーに触れると職を失いますのでフリー・ライターはタブーを書かないそうです。フリーではないということです。ですから、私たち一般人は、メディアを見ても何も分からなくなります。つまり結果的にメディアにコントロールされてしまうということだそうです。
 堕天使ルシファーが天使団の3分の1を率いて神に反抗したという太古の物語は、現代では「天使と悪魔」、「キリスト教会とイルミナティ」の争いとかの流れになっているようです。宇宙人の情念や知能指数は人間の感覚の何万倍なのでしょうか。とてつもなく格差があるようなのです。とにかく人知では測れない程度のようです。
 フランス人のクロード・ボリロン・ラエルというコンタクティで有名なサタン(悪魔)と呼ばれるリラ星人は「実験室で人間を創った」といわれます。人間の精神体や魂をどのように創るのか、想像を絶するようです。一方、シリウス星人や神々は「思念で人間を創った?」のかもしれません。神々の思念はとてつもなく凄いようです。人類に5万年進化しているオリオン星人は、「人間の魂の交換」ができるそうです。シリウス人は、別の非物質的存在の集団であるオハル評議会の創造物であるともいわれます。「透明人」とシリウスA星人が創造し、りゅう座(ドラコ)に配置した爬虫類人がとてつもなく進化したようです。

・また、シリウス星人は遺伝子操作で人間がぞっとする生物を作ったので、神に嫌われたそうです。イルミナティはサタン(リラ星人)にも関係しているグループなのでしょうか。「竜座人(ドラコ)が遥かに進化しており、このレプティリアン型生物の交雑種がイルミナティである。交配人種であるイルミナティが地球を支配している」そうです。「イルミナティ・エージェントが第三次世界大戦を引き起こす」という不気味な予言もあるようです。
 欧米のチャネラー(霊的交流者)の話「夢の中でアストラル・トリップ(幽体離脱)をしてクリスタル・シティでキリストに出会った」という霊的な経験は、多くの欧米人が体験していて、熱烈なキリスト教徒を生み出す原因なのかもしれません。
 自分の神秘体験を小説にして発表する人は多いそうです。小説の形をとることで、いろいろな誤解を避けることができるからでしょうか。「世にも不思議な話」は、小説の形をとることで、世の中に受け入れられるからでしょうか。14万4千人という数字は精神世界の本によく出てきますが、「古代リラ星人の数だ」という説もあるようです。「反キリスト」の話も謎の多い問題のようです。
 「『マルコポーロ』廃刊については、多くのメディアで評論がなされた。しかしユダヤ人陰謀説の書籍は、相変わらず出版が続いた」とのことですが、「反ユダヤ」に対する米国にある「ユダヤの協会」等の対応は、熾烈で、厳しいそうです。いわゆるメディアでは、この問題は「タブー化」しているようです。

・「日本の場合はメディアがほとんど営利事業のため、自社に経済的損失を与えるような報道、表現はできるだけ避けようとする」そうです。だが私たち一般人は、マスコミ人ではないために、マスコミのいわゆる「しきたり」「暗黙のルール」は当然知りません。メディアも商業主義ですので「儲けにならないこと」を本能的に避けるようです。「慈善事業ではない」というセリフです。最近では暴露的な週刊誌もおとなしくなったそうですが、サラリーマンの本脳でしょうか。テレビ界でも「世界の残虐なシーン」を露骨に放映してはならないということは一般的な常識になっているそうです。このメディアのさまざまな形の「ルール」については、業界人でなければ、分からないようです。

・また、インターネット革命で、さまざまな「本」「雑誌」「媒体」が、パソコンやスマホやタブレットの普及で、格安に入手できるようになったことも「出版不況」を決定的に長期化しているそうです。amazon等で、Eブックで読む形態が、若い人たちにより普及してきていますし、必要な本を中古本として格安で入手する人々が増えているそうです。小売りの書店が激減して、流通経路に関しても「時代が大きく変わった」といえます。この面に関してもアメリカのほうが変化は速いでしょう。
 しかし、できるだけ穏当な話に終始して、おぞましい刺激を与えたりする暴露的な話は、しないように無意識的に行動している人々がほとんどのようです。意識的にも無意識的にもそのような「タブーに対する日本的な態度」は、マスコミ以上に一般化しているのかもしれません。やはり「トラブルに巻き込まれたくない」というのが一般的な本音なのかもしれません。「大規模な歴史上の虐殺事件は、その数字がよく問題にされた」そうですし、現代でも議論が続いているそうです。
 宇宙人情報は、厳秘(アバブ・トップシークレット)扱いですので、アメリカのメディアも大手は、全体的にタブーとして報道しないようです。昔はキャトルミューテレーション(動物虐殺)やアブダクション(誘拐)事件ではマスコミ全体が大騒ぎをしたようです。やはりアメリカのメディアにもタブーが多くできつつあるのでしょうか。

・日本でもごく一部のマニアックな出版社が、宇宙人やUFOを取り上げていますが、大手はほとんどがタブーにしているようです。日本の場合は、「あなたは、UFOや宇宙人を信じますか」という段階で、いつのまにかタブーになってしまいました。昔は新聞社やテレビ局などの報道機関もUFOについては熱く報道して特別番組なども作っていたようです。UFOについては「荒唐無稽な話をことさらに強調する部分」もあり、理解不能な表現や話も少なくないので、読者が離れていくケースも多いのかもしれません。
 やはり「タブーに触れにないこと」が大部分の人々には心地よい状態なのでしょうか。一般的な知識人の穏当な見解を受け入れることで、タブーに触れないようにしているそうです。「横断歩道、皆で渡れば怖くない」といいますが、日本人はとにかく全体的な空気を読み、子どもたちへの悪影響を考慮したり、社会の協調性を重視するようです。つまるところ、「社会に不安を与えてはいけない」というマスコミを動かす力学については、私たち一般人は、疎いようです。

・70年前にドイツに現れた金髪碧眼の『超人』(ノルディック)、アルデバラン星人たちと第2次世界大戦の勃発との関係があったようなのです。ノルディックとオレンジは、両方ともプレアデス星座の“アルテア4・5”から来ているといわれています。50年前に米国にグレイとともに飛来した金髪碧眼のノルディックたちにより、キャトルミューティレーション(動物虐殺)やアブダクション(誘拐)が起こりましが、米国政府の公式調査はないようです。「米国政府がリゲル人に騙されたことに気付いた後、プレアデス人が招聘されたが、過去ヒトラーの人類浄化政策を画策し仏教を堕落させた」そうです。ホロコースト(大虐殺)にプレアデス人が関係していたとは驚きです。
 歴史的な異変の裏にいる金髪碧眼のノルディックの正体とは、不思議な存在のようです。グレイの「空飛ぶ円盤」に同乗していた「ナチス」とも言われている金髪碧眼のノルディックは、プレアデス星人といわれていました。
 ゲイ(LGBT等)のように人格転換を受けたチャネラーのヒトラー、ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺という『人類史上最大の犯罪』の一つが起こりましたが、『ハム族、セム族という神々(悪魔)の争い、殺戮・虐殺、殺しあい、戦争』が太古から続いていたという遠因があったという説もあるようです。人類史上、「戦争の時代が平和な時代よりも長かった」そうです。


その店の70%は運営に失敗して廃業する。創業費用はそのまま負債となる。「どこを見てもチキン屋だけ」という自営業の現実は、韓国経済、中産層の崩壊の雷管(発火装置)である。(11)

2021-12-31 21:21:57 | 森羅万象

 

(2021/10/21)

 

「わたしの住むベルギーは、ほかのベネルクス諸国(オランダ・ルクセンブルグ)やスイスなどと並び、安楽死、医師による自殺幇助が合法化されている。とくにベルギーは、子供の安楽死さえ容認している」と指摘されています。

日本では「安楽死、医師による自殺幇助が合法化」されるのはいつになるのでしょうか?介護問題が、人手不足から深刻化していくといわれます。

社会の遅れた面、非近代性、後進性、頭の古い面が予想以上に増えてきています。改革の速度も大変遅いようです。本当に優れた官僚や政治家が登用されてこなかった結果といわれます。国恥的なことを国際的に発信することはいかがなものかといわれます。

家庭内暴力、家庭内性暴力、児童への虐待、子供の貧困、性教育、売春問題、振り込め詐欺、特殊詐欺、サイバー犯罪、覚醒剤………、「問題のない所はない。改革は恒常的に遅れている」といわれます。また日本の社会保障制度も内容、環境は悪化すると指摘されています。10年以上も続く、振り込め詐欺(特殊詐欺)にしても被害者が高齢者で被害額も多額ですが、犯人グループを一網打尽にできない警察捜査の劣化が窺えるそうです。

制度改革については「抜本的な見直し」が必要という言葉が頻繁に使われています。「時期尚早」という言葉が、頻繁に使われ、その都度改革が遅れてきたと指摘されています。「日本は先進国だろうか」という街中の声が増えてきているようです。発展途上国から「日本は反面教師にされている」といわれます。ところで「日本はスゴイ」ばかりを強調するのもいかがなものかといわれます。

社会では「30年間、給料が変わっていない」、「人口高齢化が進むので、2040年までに社会保障の給付を4分の1削減するか、負担を3割引き上げることが必要となる“悲惨なシナリオ”が現実になる恐れが出てきた」とかのネガティブ情報が豊富です。それどころか新型コロナのパンデミックで状況は一層悪化しているといわれます。新型コロナウイルスのワクチンについても日本の医療・製薬業界の「遅れ」が目立ちました。イギリスはかつて「老大国」と言われましたが、日本も「老大国」になったのでしょうか。

だからこそ、国家経営の実務に精通したベスト&ブライテストのテクノクラートの英知を結集した「国家改造計画」が求められているそうです。

そして少子高齢化で人事管理についても「定年の廃止」「定年延長」とかの労働慣行にも大きな変化が起きています。「自助や自己責任だけでは、少子高齢化の介護の時代には限界がある」といわれます。

 

外交問題でも島国の衰えが顕著になっているといわれます。平和主義者が数十年間、「平和」を叫んでいても拉致事件程度の問題も40年以上も解決できないと指摘されています。ある有識者によると「拉致問題はこれから40年かけて、北方領土はこれから70年かけて解決すべき」といわれます。被害者もその家族も死亡したり、高齢化しており、拉致事件はどうなるのでしょうか。この程度の問題に数十年もかかっているようでは政治家の非力が窺えるといわれます。また北朝鮮に対する国会の脳天気(ノー天気)ぶりが拉致事件を招き寄せたと述べられます。

「われわれ日本人から見れば、世界はまさに性悪の国ばかりだ。人を騙そうとして悪智恵コンテストをやっているような人間がゴロゴロいる」といわれます。そして日本は自分たちと全く異なる国が隣にあることをよく踏まえて外交を考えるべきだといわれます。

 

「わたしの住むベルギーは、ほかのベネルクス諸国(オランダ・ルクセンブルグ)やスイスなどと並び、安楽死、医師による自殺幇助が合法化されている。とくにベルギーは、子供の安楽死さえ容認しており、2016年に未成年が安楽死したニュースは世界中のメディアで取り上げられた」、「ちなみに、欧州に住むわたしは、よく日本の知り合いから「向こうでは日本のことはよく報道されるの?」と聞かれるが、実際のところ、ほとんど報道されない。米国の大多数の州でも同じだろう」、「わたしが住むベルギーという国は小国だが、ある分野でランキング世界第1位に輝いたことが何度かある。それは、「離婚率」だ。平均で10組に7組も離婚するという」、「日本の新聞や雑誌を見ていていつも不思議に思うのは、記事の内容や性別にかかわらず、ほとんどの記事において登場人物の年齢が書かれている点だ」、「日本を離れてから、30年近くの年月が流れた。その間ずっと、1万キロ離れた欧州から日本を見つめている。日本を俯瞰していて気になることの一つに、この国を覆う「毒のヴェール」が挙げられる」、「いずれにせよ、安楽死や尊厳死を取り巻く状況は、法律や倫理、宗教などが複数に絡み合っていて、一筋縄ではいかないものだが、こうした終末医療先進国の状況については、「ニッポン神話」になるどころか、日本では話題にものぼらず、ほとんど知られていないのではなかろうか」と著者は述べています。

 

傍目八目といわれますが、外国の事はよく分らないことが多いそうです。私たち一般人は、当然詳しくはありません。外国に長く住むに邦人も増えていますが、ネット情報により便利な時代になりました。が、情報が膨大で個人では把握できない量になっています。外国人の目から見ると、当然ながら、国内に目が届き、外国の日本という国はそれほど視野に入ってこないといわれます。個人情報の問題で、日本でも「年齢」とか「結婚歴」「家族」情報が省略されることが多くなってきているようです。それで、検索者には不便になっている面もあります。外国に長く住むと、寂しくなるのでしょうか。日本で最期を迎えたいという人が多いそうです。

 

 

(2021/3/18)

 

・韓国についての書籍は国内では膨大な数になるようです。amazonですと3万冊以上になりますので、私たち一般人には、把握できずよく分かりません。韓国ファンもいれば、韓国嫌いもいて読者は多様のようです。

そして韓国に関する本は、『中国・韓国はなぜ息するように嘘をつくのか』(黄文雄)、『なぜ日本人は韓国に嫌悪感を覚えるのか』(室谷克実)のように題名からして刺激的なものが多いようですし、内容もとても刺激的です。

この書籍『韓国 ウソの代償』は、2019年9月の発売で、新型コロナウイルス感染症のショックの影響は、考慮されていません。新型コロナショックで韓国は雇用の状況や失業率で悪影響が出ているといわれます。韓国のアフターコロナの状況は見通しが不透明のようです。

 周辺国タブー、韓国タブーや中国タブーがあるといわれます。特にメディアですと訴訟やトラブルに巻き込まれるといわれます。ネットの時代でもありますので、すぐに「抗議のメール」がきたり、直接に著者に対して抗議に来たりするそうです。コロナショックで、日韓の海外旅行者も激減しました。観光業者は「弱り目に祟り目」といわれます。

周辺諸国は、情報組織が日本の国内の動向を非常に細かく調べていると指摘されています。周辺国ではネガティブな情報が豊富だといわれます。

日本でもマスコミには「韓国ウォッチャー」が多いといわれます。

 ところでオリンピック・パラリンピックはスポークスマンシップの世界ですが、ドーピング問題があったりします。一般的にはスポーツでは、相手の弱点を攻めるのが常套手段だといわれます。そして世界の外交は、当然ながら、性悪説で「相手の弱点を攻める」と指摘されています。しかしながら、「甘い国際感覚と貧弱な語学力で国益を大きく損ねている」といわれます。「霞が関では大蔵の自殺、通産の汚職、外務の不倫といわれた」そうです。肝心の外務省の評判は非常に悪いといわれます。

つまりこれからの日本外交は本当に大変なのである。 ... 食うか食われるかが国際政治で悪知恵の限りを出して生きてゆくのが当然の世界なのである」といわれます。

著者は「韓国経済の日本への影響はなくはないが、日本はそもそも対外依存度が低い国なので影響は限定的だ。むしろ影響を受けないためにも、しっかりと自国のマクロ経済政策を行う必要があるということに尽きる」、「すべての国は野蛮国家だというのが、国際政治の前提だ。左派のように、かくあるべしを求めても意味がない。その中でどう生きていくかを考えるしかない」と主張しています。

 

 (2020/12/20)

 

・nippon.comによりますと、

インドの感染者数が1000万人を突破 : 米印が全体の36%占める 【新型コロナの国別感染者数】12月19日夕更新

 

「米ジョンズ・ホプキンス大の集計で日本時間19日、インドの新型コロナウイルス感染者数が1000万人を突破した。インドは1700万人超の米国に次ぐ、世界第2位の感染国。午後5時時点で、世界全体の累計感染者数は7570.1万人で、米印に世界全体の36%強が集中していることになる。特に、米国は連日20万人前後のペースで感染拡大が続いている」と報道されています。

 

新型コロナウイルスについては、2020/12/18において、世界の感染者数は7495万人、死者は166万人とのことですが、ワクチンの接種も始まっており、早期に収束の方向に向かってもらいたいものです。

 

・『韓国 行き過ぎた資本主義』「無限競争社会」の苦悩

(金 敬哲    講談社    2019/11/13)という本は、2019年の出版ですが、著者は「当初、文在寅政権が意図した雇用増加とは正反対の方向に事態は動いてしまい、若者の就職難はさらに悪化している」と述べています。

そして「現在、韓国の経済状況は「IMF危機以来最悪」とも評価されている。最も深刻なのが青年の失業問題で、2019年4月現在、韓国全体の失業率は4.4%、青年失業率は11.5%と、どちらもIMF危機以来、最高水準だ」、「一方、日本に来て私がいちばん驚いたのは、日本人が隣国である韓国についてあまりにも知らないという事実だった」、「現在の韓国社会は、単に不平等なことが問題なのではなく、富と貧困が世代を超えて継承される点が際立った特徴となっている」、「行き過ぎた資本主義と、そこからの揺り戻し。政治に翻弄され続ける韓国社会は、今や、難破船のように針路を見失っている」と主張しています。

 

・新型コロナショックによる「雇用」の問題が世界中で深刻です。

日本でも「非正規労働者」、「外国人労働者」や「外国人研修生のトラブル」等、さまざまな「コロナショックの雇用」問題を抱えているといわれます。「問題のない所はない。改革は恒常的に遅れている」ともいわれます。

日本の海外援助も数十年のノウハウがあり、大胆に見直し、リストラすべきだといわれます。

 

「これまでの人類の歴史を検証すれば、低賃金でも働いてくれる移民を国外から大量に迎えるのは、もっとも危険な政策」といわれます。韓国の経済問題、政治社会問題、雇用問題は、多くの外国の研究者が分析しているトピックだそうです。日本でも韓国ウォッチャーが多くいるといわれますが、韓国経済は、コロナショックで、どのように変化していくのでしょうか。

 

・ヤフーニュース(2020/6/13)によりますと、

北京の卸売市場でクラスターか 厳戒態勢

中国・北京の食品卸売市場で、新型コロナウイルスのクラスター感染が発生した可能性が浮上しました。当局は13日朝から市場を封鎖するなど、厳戒態勢が敷かれています」とのこと。

やはりパンデミックの第2波が警戒されています。全国的には、資金の振り込み作業には、当然ながら、時間がかかっているといわれています。

中国では「マスクバブルの崩壊か」という事態が起きていると指摘されています。2020年は世界史的にも「激動の年」になるようです。『強い者』が生き残るのではなく『適応性のある者』が生き残るといわれます。

 

・イスラエルは、「スタートアップ企業の急増の国家」として注目されてきました。しかしながら、「2011~18年に設立されたスタートアップ企業5313社のうち45%がすでに廃業か活動停止していると報じられている」といわれます。ベンチャーの光と蔭。この世界で、人間が理解できること、理解していることなんて、ほんのわずかに過ぎないといわれます。

この新型肺炎のパンデミックで世界的にもスタートアップ企業にも大きな影響が出ているようです。パンデミックがすべてを変えていくのかもしれません。

 日本の企業もイスラエルの企業とのビジネス取引が増えているといわれます。著者は、イスラエルは日本とは異質の国ですが、学ぶべきことは少なくないと主張しています。「傍目八目」ですが、イスラエル人の目から見ると、

「日本の安全保障の最大の脅威は中国ではなく人口減少だ。これは移民では解決できない問題で、少子化問題を乗り越えるための国民運動を起こすべきなのに、社会に危機感が見られない」とか、「日本はパチンコに金を使っている場合ではなく子供につぎ込むべきであり、国家戦略として「若返り」を目指すべきである」等の批判が多いようです。

やはり周辺諸国との歴史的な軍事的緊張が、男女とも皆兵の国防軍の要素の比重を高めているようです。たびたびの戦争の経験から「イスラエル軍を、「正規の軍隊というよりも、民兵と青年団の混ざったもの」と表現されています。

 近年、双方の旅行者が増加していましたが、新型コロナウイルスのパンデミックで、イスラエルへの直行便も延期になり、結局中止となるのでしょうか。パンデミックは、経済交流の地図も塗り替えています。海外旅行も以前の状態に戻るには、数年かかるともいわれます。

 

朝日新聞デジタル(2019/5/29)によりますと、

イスラエルへの直行便が初就航 成田から週に往復3便

「イスラエルの「エル・アル航空」は29日、商都テルアビブのベングリオン空港と成田空港を結ぶ直行便を来年3月から就航させることを発表した。両国間の直行便の定期運航は初めて。週に往復3便を予定しているという。

 

 イスラエルは近年の経済発展がめざましい。特にテルアビブは「中東のシリコンバレー」と言われるほどハイテク産業が活発で、世界の注目を集めている。経産省によると、日本からの進出企業は昨年4月時点で70社となり、2013年比で倍増。日本からの投資額も120倍に急増し、17年には約1300億円にのぼった

 

 また、観光客の行き来も増えており、同航空によれば昨年は4万人がイスラエルから日本を訪れ、日本からも2万人がイスラエルを訪問した。イスラエル外務省は「直行便の就航は、両国間の経済と外交関係の発展につながると信じている」としている。

 

 直行便の所要時間は、イスラエルから日本が11時間15分、日本からイスラエルが12時間半。現在は、乗り継ぎで16時間以上かかるため、大幅な時間短縮となる」とのこと。

 

ウェッブサイト「東洋経済」オンライン(2018/5/5)によりますと、

飛騨高山にイスラエル人観光客が集まる理由

ナチス時代までさかのぼると理由が見える

「なぜ今、イスラエル人が岐阜県に集うのか、その理由は、実にナチス時代にまで歴史を遡ると見えてくるという。

 

第2次世界大戦中、ナチス・ドイツの迫害によりポーランドなど欧州各地から、安住の地を求め逃れてきたユダヤ人難民たち。その時代に、リトアニアで領事代理として勤めていた杉原千畝は、独断で彼らに「命のビザ」を発給して脱出を助け、約6000人の命を救ったとされる。

 

「日本のシンドラー」とも呼ばれるその人道的功績はユダヤ人の間でも広く知られており、そのゆかりの地とされる岐阜県八百津町にある「杉原千畝記念館」を訪れるイスラエル人が増えているのだ

イスラエル人の観光客が杉原千畝記念館を訪れた際に、近隣の高山市や白川村を回るケースが多いことに目をつけた自治体担当者らが、これら観光地と杉原にゆかりのある場所をめぐる広域の観光ルートを「杉原千畝ルート」とネーミング。ルート沿いの市町村で連携して誘客プロモーションを世界に向け展開している。

 

日本酒の酒造で、試飲を楽しんでいたイスラエル人夫妻は「飛行機の長旅は大変だったけれど、それだけ来る価値があった。日本とイスラエルを結ぶ絆に触れたことも貴重な経験だったし、何より初めて味わうジャパニーズ・サケはほんのり甘くておいしいよ! 買って帰りたい」とほろ酔いの上機嫌で語った」と記載されています。

 

・イスラエルは緊張した国際関係の中にあり、国家戦略として「徴兵制」によって多くの若者をリクルートし、「選別」しているといわれます。危機意識の高い国ですから、当時の宇宙人情報には熱心に追及していたようです。イスラエルも「情報通信」産業に力を入れているようです。イスラエルのように、わが国も「宇宙の商人」とエイリアン・エンジニアリングで協定を結ぶべきでしょうか? イスラエルの諜報機関「モサド」は、規模は大きくはないですが、世界最強の諜報機関の1つだといわれます。「日本を諜報機関のない政治の遅れた国」にしようとする占領軍の謀略かイルミナティの陰謀があったのかもしれません。「諜報機関のない国は拉致事件にも無力だった」、「諜報機関のない国は国とは言えない」、「日本は諜報機関のない世界的にも珍しい国だ」と指摘されています。

イスラエルの諜報機関と米国の諜報機関は非常に密接に活動しているといわれます。米国政府が、異星人とコンタクトし、協約を結んだことは、イスラエルの諜報機関も認識していたのでしょう。トランプ大統領もイスラエル寄りの政策を取っており、背景にはユダヤ系のニューヨークのフリーメーソン組織にでも関係があるのでしょうか?歴代のアメリカ大統領の多くはフリーメーソンの結社員だったといわれます。

異星人に関する書物によりますと「シリウスA人は、イスラエル政府と契約の宇宙の商人」という情報があります。過去において宇宙連合は世界各国の政府筋とコンタクトがあったようなのです。

 アメリカは太陽系の他惑星と外交的対話を続けており、ワシントンには金星・火星・冥王星公使館があったという与太話もあったようです。

どこの国の諜報機関も当然ながら、トップシークレットかアバブ・トップシークレットに近い「宇宙人」情報には熱心だったようです。

 

・「最近になって、ロシア人はタウ人との協定を破棄し、同じ協定をリュウ座人の前衛部隊と交わしてタウ人を追い払ったと考えられている」といわれます。「モスクワには多くの異星人が住んでいる」というリーク話もあるそうです。ロシアもエイリアン・エンジニアリングの取得に力を入れているのかもしれません。宇宙連合と各国の政府筋のコンタクトがどうなっているのかよくわかりません。異星人の大半は人間型で街を歩いていても誰も区別がつかないということです。「はるかに進化した宇宙人が人間の精神体に侵入してくる時代だ」そうです。宇宙人情報を公開すると主権が危うくなるともいわれます。宇宙人の地上のネットワークがあるようです。当然のことながら、イスラエルもエイリアン・エンジニアリングに関与しているのでしょう?毎日使っているパソコンもエイリアン・エンジニアリングの研究結果といわれます。米中貿易戦争もそうですが、最先端の科学技術の「特許」戦争は熾烈になっています。

 

・『地球を支配するブルーブラッド 爬虫類人DNAの系譜』(スチュアート・A・スワードロー   徳間書店   2010/6/18)によるとシリウス星人について次のように述べられています。

「<シリウスA   イスラエル政府と契約の宇宙の商人

・背の高い細身のシリウスA人は、青と白の長いローブを着ている。両腕を横にまっすぐ広げると、身体全体でアンク(エジプト十字架)の形になる。これが彼らのシンボルである。宇宙の商人であり、技術と情報を売買して、排他的な取り引きルートと特別な優遇を得ている。彼ら自身に向けて使用される恐れのある技術は絶対に提供しない彼らは、オハル星人に創作されたが、本来の目的を見失っている。

<シリウスB  老子、孔子、釈迦に叡智を与えた銀河の「哲学者」

・ジャングルか湿地のような惑星の洞窟状空洞や地下で隠遁生活を送っていることが多い。寿命は極めて長い。大半は、家族形態とは無縁である」とのこと。

 

「宇宙の商人」とイスラエルが通商協定を結んでいるそうですが、どのような形でイスラエル国内で現れてきているのでしょうか。「エイリアン・テクノロジーエンジニアリング」も非常に高度なものになるようです3メートルくらいの巨人タイプの異星人のコンピュータが一番速いとも伝えられています。「シリウス人は、別の非物質的存在の集団であるオハル評議会の創造物である」といわれます。「シリウスのテクノロジーは、アヌンナキによって地球にもたらされた」そうです。「世界の王はサナット・クマラと共に金星から降りてきた。この神人の一団はシリウス星と繋がりがある」といわれます。

源平合戦はハム系とセム系のオリオン、シリウスと北極星、北斗七星の戦いということになってくるといわれます。日本に最初に降り立ったのは、シリウス人で、彼らは東北地方の青森県を中心に、下北半島、津軽半島、十和田湖周辺から秋田県の一部等に広がったといわれます。青森県新郷村(しんごうむら)戸来(へらい)という村にキリストの墓があるというオカルト 説が昔から言われております。日本にも昔から「神憑り」現象が、宇宙人(シリウス星人)の現象らしいそうです古代エジプトの神々は、シリウス人であったといわれます。古代の天皇を意味するスメラミコトはシリウスからやってきたといわれます。エロヒムによると「ユダヤ人は神の選民だった」そうです。ユダヤ人は古代リラ星人の末裔ともいわれます。古代リラ星人は14万4千人いたそうですが、日本民族とも関係があったようです。「古代リラ星人は、アセンション、つまり上位の次元、5次元以上の移行を待っている」といわれます。」

ユダヤ人と日本については「日本人は古代イスラエル人の子孫」という「日ユ同祖論」が昔から少なくないといわれます。私たち一般人は、よく理解できませんが。日本人とリラ星人は太古からつながりがあったようです。こと座人の遺伝子が、透明人の集合エネルギーと混ぜ合わされて、爬虫類人(レプティリアン)として、物質肉体化して出現したそうです。リラ星人のエロヒムが「人間を実験室で創った」といわれます。リラ星人は人類に3万年進化しているそうです。リラ星人エロヒムのコンタクティであるフランスのクロード・ボリロン・ラエルによると遺伝子操作による「不死の惑星」に行ってきたといわれます。

 

・ウェブサイト「日本人の信仰と聖書について考える会ブログ」「天皇(スメラミコト)に込められたヘブライ語のメッセージ」によると

「スメラ」とはどんな意味なのでしょうか

記紀(古事記、日本書紀)」によれば、紀元前660年に神武天皇が大和を平定し、「ハツクニシラススメラミコト」として初代天皇に即位された天皇は古来、「スメラミコト」と呼ばれていた。それはどのような意味なのでしょうか。坂東誠著「秦氏の謎とユダヤ人渡来伝説」からご紹介いたします。

それは「サマリア人」のこと

スメラ」とはヘブライ語の「シャムラム」が訛ったものではないか・・・複数形では「シャムラニーム」といい、今もイスラエルに残るユダヤ教徒の一派「サマリア人」のことである。この・・・シャムラニームはサマリアを首都とした北イスラエル王国が存在した時からの生き残りと言われている。

「サムライ」の語源という説も

だが一方で、「シャムラニーム」は「護る人々」という意味もある。・・・そこから、「サムライ」の語源はシャムラニームから派生する言葉「シャムライ」ではないか、という説がある。

「ミコト」とは

では次の「ミコト」という言葉を見てみよう。実はこの言葉もヘブライ語で見ると意味が通る。それは「ミガッド」という言葉である。ヘブライ語で「ミ」は「~から」とか「~出身」という意味がある。そして次の「ガッド」とは、消えた十部族の中の「ガテ族」ということなのである。

「スメラミコト」の意味は

つまり「スメラミコト」とは「シュメラミガッド」、「ガテ族出身のサマリアの人」ということになる。まさに、サマリアを首都とするイスラエル人で、その中でもガテ族の人間である、ということなのである。

 

それが初代天皇である神武天皇の名前の由来

つまり「ハツクニシラススメラミコト」として初代天皇となられた神武天皇は、即位にあたりイスラエルの部族における自分の存在を現された、ともいえるのだ。(本からの引用は以上です。)」

そのような説もあるようです?

 

・ユダヤ人に関しては、さまざまな説があるようです。例えば

「<ユダヤ人

もともと秘教用語であり「前系人」の意味。

 つまり、現在の太陽系以前の太陽系で個霊化した霊魂たちであり、前太陽系が知性の太陽系であったため知的に非常に発達しており、また潜在意識の構造が多くの地球人とは決定的に異なる――そういう霊魂をユダヤ人とよび、ユダヤ人の氏神(民族神)であるヤハウェは、他民族との交わりを禁じた。これがユダヤ民族と他民族の確執の始まりであるという」と指摘されています。

 

・「その生物(透明人)は、私の思考に直接働きかけ、完全にテレパシーで交信してきた。もはや人間が存在しなくなった遠い未来から来た」といわれます。透明人も地球に来ているようです。透明人もシリウス星人系列なのかもしれません?

  シリウスのレベルは、もうすでに非物質のレベルです。「シリウス星からやってきた宇宙の神である彼らは、今もなおオリオン座との絆を大切にしています。それはひとえにオリオン座が、彼らの祖先である太陽族の故郷であるからです」と述べられています。米国には、シリウス星人がウォーク・イン(憑依・人格転換)やワンダラー(転生)の形態で飛来しており、その数は、非常に多いといわれます。見えない天使のようなシリウス星人が、どのような形態で、人間の目に見える人間タイプの宇宙人となりこの世の3次元に現れるようです。

 

・「パラレル・ワールドに住む宇宙人、天国に出入りし転生と憑依を自由に操るシリウス星人の植民星が地球だ」ともいわれます。「ネガティブ・グループのシリウス星人の地球支配があまりにも巧妙なので、しょっちゅう戦争が起こる」とも語られています。

米国政府がリゲル人に騙されたことに気付いた後、プレアデス人が招聘されたが、過去ヒトラーの人類浄化政策を画策し仏教を堕落させた」そうです。ユダヤ人のホロコースト(大虐殺)に金髪碧眼のノルディックというプレアデス人が関与していたのかもしれません。恐ろしい話です。米国政府を騙すぐらいですから、その超テクノロジーは凄まじいのでしょう。シュメール文明を打ち立てたのが金髪碧眼のアルデバラン星人といわれ、牡牛座のアルデバランが故郷の惑星のようです。アルデバラン星人はアーリア人の「超人」であり、ゲルマンの神々だったようです。地球から68光年の距離にある牡牛座のアルデバラン太陽系の二つの惑星からなる“スメーラン帝国”は、現在も活動していることでしょうか?68光年の彼方から火星経由、地球にシュメール文明を打ち立てた金髪碧眼のアルデバラン星人の超科学は想像を絶する程度のようです。

 

・ナチスは金髪碧眼のアルデバラン星人とコンタクトしていたようです。グレイの「空飛ぶ円盤」に同乗していた「ナチス」とも言われている金髪碧眼のノルディックは、プレアデス星人といわれていました。アルデバラン星人は、ゲルマンの諸民族とスカンジナビア人、特にバイキングの創作と管理を担当したそうです。金髪碧眼のノルディックと金髪碧眼のアルデバラン星人がよく混同されるそうです。

  米空軍の関係者のリークによると「小柄なグレイが来た後で、金髪碧眼のノルディックが来た。その後で東洋人タイプが来た」そうです。金髪碧眼のノルディックや赤毛のオレンジなどの宇宙人は書籍にも載っていますが、東洋人タイプは載っていないようです。スイスのプレアデス星人のコンタクティ、ビリー・マイヤーによると「日本民族の原郷になる惑星があり、そこから宇宙人が来ている」そうです。東洋人タイプの宇宙人の中には日本に関係する異星人や神々が混じっていたのかもしれません。また東洋人タイプは、位の高いマスター(長老)クラスだったのかもしれません。まさに米国に「宇宙連合が飛来した」ようです。

  『厳秘』、「アバブ・トップシークレット」扱いの宇宙人情報は60年間、知識人にすらタブーとなり、知られていないことになりました。UFOは、人類の歴史が始まって以来、最も重要な現象だそうですが、あまりにレベルが違いすぎるためにメディアも扱わなくなったようです。一方では、米国社会にかなり同化して浸透しているともいわれているそうです。「遥かに進化した高次元の高等知性体・異星人は、人間の肉体や精神体に憑依するので誰も識別できない」そうです。「はるかに進化した宇宙人が人間の精神体に侵入してくる時代だ」そうです。それほど進化している異星人には、エーテル質を自由に操作できる種族もいて、全宇宙を旅行しているといわれます。進化している宇宙人が、目に見えない大天使、天使、堕天使となって工作しているので、私たち一般人は、何も理解できません。全宇宙を創ったという“虹の神々”も地球の異次元に来ているといわれます。

 

・空飛ぶ円盤に乗って異星人が地球にくる時代から、ワンダラー(転生)やウォークイン(憑依)などの形態を通じて地球上に現れるようになっているようです。アストラル界やエーテル界の住人達は、人間の姿を装い地上にでてくることもあるようです。現代でもサン・ジェルマン伯爵とコンタクトしたという話は多いそうです。またイエス・キリストはアプ星人であり、非常に多くの転生を経ているとか、現代でもアプ星人がペルーなどの南米の住民とコンタクトしていたという話もあるそうです。サンジェルマン伯爵もよくオカルト話には出てきており、日本人にもコンタクティがいるそうです。「キリスト(アプ星人)の一族が地球を管理している」という奇説もあるそうです。世界中に「自称イエス・キリスト」が数百人いるといわれます。

  何事も異次元の高等知性体からの指導で人間は文明を開いてきたようなのです。トウモロコシなども宇宙人から地球にもたらされたそうです。宗教も天使などの高等知性体とのコンタクトから始まったようです。オリオン座は、遥か昔にスター・ウォーズがあったとされ、「オリオン大戦」ともよばれているそうです。「オリオンの邪悪な宇宙人」ともよばれています。オリオン座は「神の故郷」ともいわれますが、『闇の勢力』も利用しているそうです。

 

・異星人のマスター(長老・大師)達も人間の姿を装い、地球に出てきて人間とコンタクトしていたようなのです。不思議な人物とのコンタクト話は多くあり、作り話とはいえないそうです。日本でも『遠野物語』という柳田國男という民族学者の本がありますが、その中の「異人とのコンタクト話」などは、すべて事実であって農民たちの作り話ではないと語っているそうです。社会に同化した異人は、誰にも分からないそうです。中世のドイツの領主はほとんどが「異人」か「異人」の末裔ともいわれます。民俗学では異人の正体は不明です。異人はオリオン星人だったのかもしれません。平家がプレアデス星人の末裔で、源氏がオリオン星人の末裔といわれます。

  はるかに進化した異星人は、小型人工惑星で、船内に3ヶ月間にわたって数千の人々の生活と楽しみに必要な一切の物がたくわえてある超大型宇宙船で宇宙旅行を楽しんでいるようです。

  金星といっても「異次元の別概念の金星」と観念したほうが、現在の科学知識においては誤解しなくてもよいのだそうです。ちなみに、金星人といっても『金星の宇宙基地を経由してくる宇宙人』と解釈したほうがよいというコンタクティもいるそうです。現在では、金星と火星の異次元(アストラル界)には、壮大な都市文明が存在しているそうです。

  1950年代において、現代における米国のグレイ(小柄な異星人)とともに現われた金髪碧眼のノルディックに、アダムスキーはアリゾナの砂漠で遭遇したものと思われるのですが? 白人タイプの宇宙人だったといわれます。

 

・UFOのインチキ写真を問題にするものがいたようですが、グレイや金髪碧眼のノルディックの情報が大きく、宇宙人問題の環境や人々の認識を変えたようです。インチキ写真も誰かが捏造して、故意にフェイク情報にしたといわれます。アダムスキーは現代でも「詐欺師」扱いをする人々もいるそうです。米国の一般市民の意識やUFOマニアたちやマスコミの動向が、この種の問題に関して世界をリードしていくものと思われるそうです。宇宙人遭遇のコンタクティの元祖アダムスキーの遭遇した金星人の母船は長さ数キロメートルのものもあり、宇宙旅行都市ともいえるそうです。現代でも葉巻型宇宙母船は、世界中で多くの目撃事例があると語られています。

 

 フランス人の結婚は近年、事実婚が増えたというのは、特に女性の有識者の関心が高かった事項のようです。とにかく世界的にも結婚事情は女性の関心が非常に高いと指摘されています。その辺の詳しい事情は、私たち一般人は、分かりません。その理由も日本人には理解不能のようです。フランス人は「嫁に行く」というような概念はないともいわれます。有色人種との結婚も増えてきているのでしょう。建前として「人種差別はノー」ということで、そのような問題はタブーになっているのかもしれません。しかしながら、欧米人は「無意識のレベルで人種的な問題を非常に気にしている」ともいわれます。フランス人の恋愛や結婚事情も私たち一般人は、当然詳しくはありません。ヨーロッパでは、多くの背景を持った人々が、国境が隣なので、密接に交流して生活しているようです。著者は、フランスに30年以上にわたってパリに住んでいたそうで、さまざまな体験を重ねたようです。

フランスのパリと言えば、現代でも文化の香りのイメージがします。世界の人気観光地のトップであり、世界中から人を引きつけているようです。昔は植民地も多く、広大なフランス語圏を形成していたようです。

 


その店の70%は運営に失敗して廃業する。創業費用はそのまま負債となる。「どこを見てもチキン屋だけ」という自営業の現実は、韓国経済、中産層の崩壊の雷管(発火装置)である。(10)

2021-12-31 21:20:22 | 森羅万象

 

『シュメールの天皇家』  陰陽歴史論より 

鷲見紹陽 明窓出版    2007/8/1

 

 

 

高天原はスバルである

太古、神人はスバル、北極星、オリオンからやってきた

本書の「陰陽歴史論」とは、高天原の昴(スバル)系の氏族とアースガルトやアガルタの地底系氏族という“陰と陽”の二系統の血脈の関わり、抗争の中で歴史は動いてきたのであり、それが歴史の真相であったことからつけたものである。

 

・さらにこの“陰陽”の二系列は地底信仰の氏族のシャンバラ(セム)系とアガルタ(ハム、ヤペテ)系の二つにも見られ、後者はさらに親高天原と反高天原に分かれた。

 

スバル、北極星、オリオンの三位一体

・これまでわが国の天皇家の天之御中主神(あめのみなかぬし)やキリスト教の“天の父なる神”がスバル(プレアデス)信仰にあたり、セム系氏族が北極星、北斗七星信仰、ハム系氏族がオリオン、シリウス信仰であることを明らかにしてきた。

 

・なおヤペテ系氏族はスバルと同じ牡牛座のアルデバラン(ヒアデス星団の赤星)信仰と考えられる。

 

・この地底世界の実体は不明だが、一部にはプラズマ亜空間説が出されている。空間が歪曲して異空間へとつながっているという説明もあり地底世界というより、別次元の世界と考えられる。

 

・厳密にはアガルタとシャンバラを区別しなければならないようである。つまり、ヤペテ系やハム系の神域がアガルタで、シャンバラは、セム系の神域ということである。

 

藤原氏の北極星、北斗七星信仰はシャンバラ信仰、物部氏のオリオン信仰はアガルタ信仰となる。

 

・このヤペテ、ハム対セムの対立は天界で天の父なる神に反抗した堕天使に対してヤハウェ(またはミカエル)が天使の三分の二を率いて天の父なる神の側につき、堕天使とそれに従った三分の一の天使を地底世界に落とした事に遡る。セム系対ハム系、ヤペテ系の対立で、後者がヤハウェ側と天使側の半分ずつに分かれたことで、三分の二対三分の一となる。

 

・セム系民族はエンキの北極星、北斗七星信仰、ハム系民族はエンリルのオリオン信仰であった。

 

・我が国の神社の大半がスサノオやニギハヤヒ、つまりバールやミトラを祭祀し、その系列神を祭神とした物部氏の神社で、オリオン信仰であり、ハム系の神々を祀ったものであった。

 

・イザナギの黄泉の国訪問譚はギリシア神話のオルペウスの話がモデルで、途中で約束を破って振り返って見たため永久に妻を失ったエピソードなど同一のものである。なお、イザナミのいた黄泉の国は地底世界でアガルタ(シャンバラ)である。

 

・大伴氏と物部氏は天皇家をはさんで、セム系とハム系の陰陽の関係にあり、東日本を大伴氏、西日本を物部氏が支配したが、本来は対立関係にあった。

 

・ハムもセムもノアの子としてアースガルト、アガルタ、シャンバラという地底に起源をもつが、北欧神話などを読むとセム系とハム系の住む領域も異なり(シャンバラはセム系の世界)、元々は対立していたのが、セム系がハム系に服属して和解したことになっている。

 

シャンバラとアースガルト(アガルタ)は対立関係にあった。セム系は北極星、北斗七星信仰で、ハム系はオリオン、シリウス信仰で別系統のものが系図で兄弟とされている。

 

・セム系は“文”の性格が強く、ハム系、ヤペテ系は“武”の血脈である。ハム系の中でもカナン人は、ノアによって呪われ、“カナンの呪い”という言葉が残っているが、聖書の中でもキリストが忌々しきものマムシの末裔として避難している。

 

・この我が国におけるセム系とハム系、高御産巣日神系(たかみむすび)と神高巣日神系(かみむすび)が、天皇家を間において対立・抗争してきたのが日本の歴史で、しかもそれは国民の一割前後の民族の抗争であったとするのが本書である。

 

天孫降臨の地は飛騨である

・スワティカ(卍)は、もともと宇宙エネルギー発動の神聖な表現である。

 

・北欧神話のアースガルトがインド神話のアガルタという地底世界への信仰を有するトゥーレ協会という一種の秘密結社で、ヒトラー自身が、その地底世界を求め探検隊をチベットに送ったり、そこで知りえたものと思われる。

 

・ナチスとアガルタの結びつきについては多くの人が論じている。有名なスウィフトの『ガリバー旅行記』もケルトによる地下世界探検譚を集めて書かれたものである。

 

 

 

『失われたメシアの神殿『ピラミッド』の謎』

飛鳥昭雄・三神たける 学研    2010/1

 

 

 

フリーメーソンのカッバーラで読み解く未知なる第3玄室の正体と大嘗祭の秘密

秘教組織フリーメーソン

・三大ピラミッドは、ノアの大洪水以前の建築物である。預言者エノクの手による巨大神殿である。

 

・預言者の系譜はノアに至り、未曾有の天変地異、大洪水が起こった。ノアと3人の息子、それぞれの妻、合計8人は箱舟に乗って、新しい世界に生き延びることができた。これは虚構ではなく史実である。地球は一度、全地表が水没するという激変に見舞われているのだ。

 

・預言者の組織を「フリーメーソン」という。今日、世に知られる秘密結社としてのフリーメーソンは、近代フリーメーソンである。1717年にイギリスで結成されたグランドロッジから派生した組織である。

 

・だが、そうした近代フリーメーソンとは、別に本物のフリーメーソンがある。近代フリーメーソンが成立をする以前にもフリーメーソンは存在したが、それとも違う。

 預言者の秘密組織としてのフリーメーソンが、実はこの地球上に存在する。主に密議宗教の祭司の組織という形で継承されており、それをたどっていくと必ずノアに行き着く。

もちろん、ノアの先もあり、エノクを経て最後はアダムに遡る。人類最古のフリーメーソンとは、「アダムメーソン」である。エノクもまた、アダムメーソンだ。

 

・ノアに至った段階が「アダムメーソン」に大きな変容が起こる。「生命の樹」の象徴に応じて、預言者の奥義が3つの流れに分かれた。すなわち、ノアの3人の息子が独自のフリーメーソンを形成したのである。

 

・ヤフェトからは主に白人、アーリア系民族、コーカソイドが。セムからは主に黄色人種とユダヤ、アラブ系、モンゴロイドが。ハムからは主に黒人が派生していく。特にセムメーソンはカッバーラの重要な鍵を継承した。

そして、セムの子孫からはアブラハムが生まれ、ヘブライ人が誕生した。セムメーソンは「ヘブルメーソン」となって、『旧約聖書』の預言者を排出することとなり、『新約聖書』の時代にあってはバプテスマのヨハネはもちろん、イエス・キリストや12使徒からカッバーラを継承し、今日に至っている。

 

  

 

『カナンの呪い』    (寄生虫ユダヤ3000年の悪魔学)

(ユースタス・マリンズ)  (成甲書房)   2004/2

 

 

 

長身で金髪に青い眼をしたセムの子孫

カナン人は歴史的に反セム的で、“長身で金髪に青い眼をしたセムの子孫”に敵対、カナン人は一般的に背が低く肌は浅黒い。

カナン人の最大の強みは、セムの子孫には何が生じているのか分からない点にある。

 

1、天から地上に降りてきた天使たちが、地球の人間の娘たちに生ませた、異種交配の結果としてのネフィリム、または巨人たちの長が悪魔(サタン)である。

2、以後の人類の歴史は、神の民と前記のごときものとしての悪魔の血統、その礼賛者との戦いの歴史と見なければならない。

3、アダムとイブの二人の息子のうちの一人とされるカインはこの悪魔(サタン)の血統に属する。

4、ノアの三人の息子のうちの一人、ハム、そしてその息子カナンも悪魔(サタン)の血統に属する。

5、ここから、ノアの「カナンよ、呪われよ」という言葉を解すべきである。

6、悪魔(サタン)の血統のカナン族は、神の民ノアの継承者セム族を憎み、セム人種を根絶やしにしようとしてきた。

7、カナン族は、西暦前1200年頃フェニキア人と名乗り、その後は、フェニキア人に成りすまし、カナン人は歴史から消えた。しかし、にもかかわらず、ユダヤのタルムードに記録されている「カナンの5つの遺言」は、フェニキア人にしっかりと伝えられた。

8、現在、ユダヤ人と呼ばれる人々は、実は、この悪魔の子、カナン族の流れである。彼らユダヤ人は、自分たちをセム人、セム族と称しているが、これは大掛かりで意図的な欺瞞であり、歴史の捏造である

9、かくして、ここに初めて、カナン族とその系統の集団「悪魔の歴史学」の全貌が人類の前に明らかになる。

 

 

  

『大いなる秘密』(レプティリアン爬虫類人)

 (デーヴィッド・アイク) (三交社)    2000/8

 

  

 

アーリア人の祖先たちの故郷

シャンバラと呼ばれる都市を主都とする地下王国「アガルタ」

・「ヒトラーについていけ!彼は踊るだろう。笛を吹くのは私だ」のエッカルトと、「死の天使」ヨーゼフ・メンゲレがヒトラーを精神操作。

 

・スカンディナヴィアの伝説によると、ウルティマ・トゥーレは、太陽の沈むことなき極北の楽園であり、アーリア人の祖先たちの故郷であったと言われている。ヒュペルボーリアが水没し始めたとき、ヒマラヤ山脈の地下に高度な科学技術を持っていたアーリア人たちは、地殻にトンネルを掘り抜き、ヒマラヤ山脈の地下に巨大な地底都市を建設したのだった。これはのちに、シャンバラと呼ばれる都市を主都とする地下王国「アガルタ」として知られるようになった。少なくともトゥーレ協会の人々はそう信じていた。ペルシア人たちは、その地域をアーリアナと呼んでいたが、これは「アーリア人の土地」という意味である。

 

・ナチスの教義では、アガルタの人々が「善者」で、シャンバラが「悪者」ということになっている。この両勢力の争いは、何千年も続いており、ナチスは、アガルタの「善者」たちと同盟して、「悪者」のシャンバラが操る「フリーメーソンやシオニスト」と戦っていた。少なくともナチス自身はそのように信じていたのだ。

 

非常に長期にわたるこの争いは、「火星由来のアーリア人対アヌンナキ・レプティリアン」の戦いだったのではないのだろうか?彼らは最初、火星上で戦いを繰り広げ、続いて戦場を月に移し、さらに地球へと下りて争いを続けた。アーリア支配種との接触を果たさんとしたヒトラーは、この地下世界への入口を見つけ出そうと躍起になっていたが、「死の天使」ヨーゼフ・メンゲレによる精神操作を受けていた彼は、事実上レプティリアンの繰り人形であった。

  

反ユダヤ・反マルクス主義とゲルマン支配種の復権が、トゥーレ協会の教義の中心となった

トゥーレ協会から派生したドイツ労働者党

・これまでに述べてきたように、地球の完全支配をもくろむレプティリアンが、他の異星人や地球内部種族との争いを続けてきた可能性は非常に高い。またレプティリアンたちは、低層四次元においても他の意識体たちと競合関係にあると考えられる。

 

・トゥーレ協会を創始したのは、ゼボッテンドルフ男爵などという大仰な名に改名した占星術師、ルドルフ・グラウエルであった。反ユダヤ・反マルクス主義を提唱した彼の影響によって、反ユダヤ・反マルクス主義とゲルマン支配種の復権が、トゥーレ協会の教義の中心となった。このトゥーレ協会から派生したドイツ労働者党が、ナチスとなったのであった。これに関して重要な役割を果たしたのが、ゼボッテンドルフの友人にして熱烈なオカルティスト、ディートリッヒ・エッカルトであった。大酒飲みで麻薬中毒の作家であった彼は、自分には来るべきドイツの独裁者のために道を開くという使命がある、と信じていた。

 

・1919年にヒトラーに会ったエッカルトは、ヒトラーこそが自らの探し求めていたメシアであると確信した。レプティリアンの波動に接続するための黒魔術儀式を中心とする秘教の知識、これらをヒトラーに授けたのはエッカルトであった。1923年エッカルトは、友人に宛てた手紙の中で次のように語っている。

 「ヒトラーについていけ!彼は踊るだろう。笛を吹くのは私だ。我々は、ヒトラーに、彼らとの通信方法を教えた。私が死んでも悲しむことはない。私は歴史に最も大きな影響を与えたドイツ人なのだ」

 

  68光年の彼方から火星経由、地球にシュメール文明を打ち立てた金髪碧眼のアルデバラン星人

 <牡牛座のアルデバラン>

・ドイツの研究者ヤン・ファン・ヘルシンクは、その著書『二十世紀の秘密』のなかで「ヴリルとトゥーレの両秘密結社は、1919年12月ベルヒスガーデン・ロッジで、マリア・オルシックとシグルンという2人の霊媒を通じて、異星人との交信を試みていた」と述べている。ヴリル・ソサイエティー関連の資料によると、それらの通信は、地球から68光年の距離にある牡牛座のアルデバラン太陽系の二つの惑星からなる「スメーラン」帝国とのあいだで行われていたという。

 

・同資料の説明を続けて紹介しよう。アルデバランの人々は、明確に二つのタイプに分けられているという。一つは光の神と呼ばれる金髪碧眼のアーリア支配種であり、もう一つは気候変動によって遺伝子的に劣化した、いく種かの亜人類である。5億年以上もの昔、アルデバラン太陽は、膨張とともにすさまじい熱線を放射し始めた。そのため「劣等な種族」は、居住可能な他の惑星へと避難させられたという。そしてついに光の神アーリア人種も、母星からの退去を余儀なくされたのであった。このような経緯で我々の太陽系にやって来た彼らは、まず最初に惑星マローナを占領した。

 

・惑星マローナはマルドゥクという名でも知られており、ロシア人やローマ人はこの惑星をパエトンと呼んでいた。火星と木星のあいだ、現在のアステロイド・ベルト軌道にあったとされるこの惑星は、古代シュメール人の言う惑星ティアマトに相当している。その後、金髪碧眼のアルデバラン星人は火星に植民し、続いて地球へと下りてシュメール文明を打ち立てた。・・・少なくともヴリル・ソサイエティーの人々は、そう信じていた。

  

 金髪碧眼のマスター・レイス(支配人種)

・ヴリル・ソサイエティーのチャネラーたちによると、シュメール語はアルデバラン星人の言語であり、その音は、「不可解なドイツ語」のようであるという。そして、ドイツ語とシュメールーアルデバラン語は波長が同じであるとも彼らは、信じていた。

 

彼らのテーマはこうだ。金髪碧眼のマスター・レイス(支配人種)が火星より地球へとやって来て、古代伝説の神々(gods)となった。彼ら支配種は高度なシュメール文明の発祥にインスピレーションを与え、この地球に純粋な血流を植えつけた。以来このgodsは、地下都市から地上の人類をコントロールし続けている。

 

・しかし一つ言い忘れていることがある。それは、アーリア人の中にレプティリアンの血流が潜んでいるという事実だ。ブラザーフッド内部の者から聞いた話だが、レプティリアンは金髪碧眼の人間の血を必要としており、アーリア支配種の純粋性を維持するというナチスの教義はそのためのものであったという。

 

・トゥーレ協会の名は、伝説の都市ウルティマ・トゥーレに由来している。このウルティマ・トゥーレは、アルデバラン太陽系からやってきたアーリア人が最初に入植したという北方の大陸、ヒュペルボーリアにあったと言われている。

 さらにまた、このヒュペルボーリアは、アトランティスやレムリア(ムー)よりもずっと以前の大陸だったとも、アトランティスそれ自体であったとも言われている。はたまた地球の内部にあったという説すらある。

 

 

  

『矢追純一のUFO大全』

(矢追純一) (リヨン社)    2006/6

 

  

 

「ついに、軍と宇宙人の共同プロジェクトが・・・」

アバブ・トップ・シークレット(最高機密の上にランクされる領域)

・グルームレイク近くのS-4区域には地下30階に及ぶ巨大な施設があって、その一角で、みなさんが“グレイ”と呼んでいる身長の低い宇宙人と話をしました。彼らとの会話は絵文字を使ったのですが、主としてテレパシー交信のようなもので話ができる。彼らは、“ゼータ・レティキュライ1・2“という二つの連星から来たということでした。

 

・ただ言えるのは、彼らが完全なクローン人間などではないということです。なぜならば、彼らは科学者として完璧な知識を持っていますし、それももとに、我々とディスカッションすることもできます。彼らがとくに興味をもっているのは、私達人間の感情のようでした。私達の喜怒哀楽に、とても興味をもっていたように思えます。

 

・そこにいた2日間、私は、5機の、それぞれ独特の形をした宇宙船が、空軍の一員によって調査され、操縦されているのを見ました。しかもそれは“エーテル人”の助けと許しのもとに。

 

ディ・マティアライズ(物質消滅)です。つまり、彼らは、自分をテレポートする能力があるようなのです。

 

・私がS-4で一緒にいたグレイは、我々の間では“コルタ(KOLTA)”と呼ばれ、身長が1メートルから1.4メートルくらいの、グレイがかった青い色の皮膚をした宇宙人です。彼らは、軍と比較的平和な友好関係を保っていて、いろいろな地下の秘密施設で軍の科学者と協力しています。

 

・ホローマン空軍基地にきた宇宙人は“オレンジ”と呼ばれる種属で、その名の示すとおり、皮膚が、オレンジ色がかっています。身長はグレイより少し高く、非常に大きな頭と、白目も瞳もない大きな黒い目をもっています。指は六本で、眼球や神経は、私達のものとは違っています。また、消化器官はスポンジのようなもので出来ていて、脳は四つのセクションに分かれています。外見はユダヤ人にちょっと似た感じで、非常に大きな鼻をもっている、と書かれていました。私は、直接会ったことがないので、それ以上の詳しいことはわかりませんが・・・・

 もう一つの種族は“ノルディック”と名づけられた宇宙人で、彼らは身長も外見もスカンジナビア半島の人々に似ていて、見分けがつかないほどです。皮膚は白く、髪の毛は金髪、顔立ちはかなりの美人系ですが、このノルディックとオレンジは、両方ともプレアデス星座の“アルテア4・5”から来ているといわれています。

 

・はじめて見るUFOは、なんとも形容しがたいほど美しく、優美にできていました。鈍い銀色に輝いていて、表面は実に滑らかでした。触ってみると、金属ともプラスティックともつかない温かみを感じる未知の材質で、どこにも継ぎ目やリベットの跡がありませんでした。まるで、ロウを熱で溶かして成形し、一気に冷やしたような・・・。どこも角張ったところがなく、すべてが丸みを帯びたカーブでできていたのです。

 

・どうやら、何かの公文書のコピーらしい。表紙にはハッキリと「トップシークレット、マジック」と書かれ、「アイズ・オンリー」と明記されている。トップシークレットとは、文字どおり、秘密文書の中でも最高ランクの機密である。

 軍の機密区分はトップシークレット(機密)、シークレット(極秘)、コンフィデンシャル(部外秘)の順で、トップシークレット(機密)以上の機密文書はないが、これはその上の機密のランクだと思われる。大統領自身や国防長官、いずれにせよ国のトップにすわる人物しか目にすることのできない文書だ。

 

・アイズ・オンリーの書類は、第三者の立会いのもとに閲覧される。

 

・グレイと仮に名づけた種類には2種類あると記されていました。ひとつはラージノーズグレイと呼ばれる。皮膚の色がグレイで、鼻が異様に大きいタイプ。もうひとつはリトルグレイと呼ばれる、小さくて、頭と目が非常に大きいタイプだと書かれていたんです。

さらに、彼らの生理的な側面についても詳しく述べられていました。両タイプとも健康なときには皮膚の色がグリーンに近く、体の調子が悪かったり、長いあいだ栄養物を吸収できなかったときにはグレイの皮膚に変わると記されていたのです。

ラージノーズグレイ・・・。それはMJ―12と秘密協定を結んだといわれる、呼吸器のようなものをつけた宇宙人の種族という。そしてリトルグレイは、ラージノーズグレイが遺伝子操作によって作り出した人工生物だと書いてあったというのだ。

 

・ひとつは背が高くて、髪の毛がブロンドの、人間そっくりの宇宙人で、仮にこの種類は“ノルディック”と名づけられていました。もうひとつやはり人間と同じ姿をしていて、髪の毛がオレンジ色に近く、“オレンジ”の仮称がつけられていました。ほかにも“まだ接触していないたくさんの種類の宇宙人”がいると書かれていました。

 

「最低限に見積もっても、全米だけで30万から35万人がすでにさらわれている。また、キャトルミューティレーションも2万頭から5万頭にものぼる。さらにその大部分が宇宙人に連れ去られたままだ」という不気味な発言を残した。

 

 別次元からの訪問者

つまり「彼らがいったい、どこからやってきているのか?」については、

 

 1、地球外の別の惑星から飛んできている(肉体を持った)宇宙人

 

 2、宇宙のどこかからやってくる(肉体を持たない)意識体とでもいうべき存在

 

 3、別な次元から、この我々の3次元の世界に姿を現す高次元生命体

 

 4、地球上で製造されているUFOと、遺伝子工学でつくられた生物学的ロボット

 

5、最新のテクノロジーによって、空間に描き出されるバーチャル・リアルティ(仮想現実)の3次元立体映像・・・などなど、ざっと数え上げただけでも、いろいろな可能性が考えられる。

 

・すでに、映画やテレビなどでお馴染みになっている「グレイ」とよばれる、身長1メートル前後の小型の「ヒューマノイド(人間型宇宙人)」や、金髪で背の高い典型的な美男美女型の「ノルディック」、それに爬虫類から進化したのではないかと思われるような奇怪な容貌をした「レプタリアン」など、驚くほど多岐にわたっている。

 

・また、彼らの乗り物とされるUFOの大きさや形も千差万別で、あるものは直径10センチ程度の小さな円盤から、長さ数十キロにもおよぶ巨大な葉巻型、後述する土星の輪の中に滞空する葉巻型のUFOなどは、地球の直径の4倍もある。さらには球型や土星型、三角型、ドーナツのような型、ブーメラン型やタマゴ型等々、これまた信じられないほど数多くのタイプが目撃報告されているのだ。

 

・おそらく宇宙には4つの生命の変種があると思われる。そのうちの3つは非タンパク質のプラズマ形態である。これらは宇宙の超知性集団で、この我々の3次元の宇宙空間やパラレル・ワールド(我々の宇宙と並行して存在する別次元の宇宙)、およびアストラル(星気体)面に広く存在している。我々は、現在、これら高度の知性との接触をおこなうべく、ある種の方法を準備している。

 

 土星のリングに滞在する超巨大UFO

・土星の輪の中に、最大で地球の直径の4倍もあるという巨大なUFOが映っていた!というショッキングな事実を公表したNASAの科学者がいる。「1980年、ボイジャー1号と2号から送信されてきた映像をコンピュータ分析した結果、土星のリングの中に長さが一万キロから五万キロに及ぶ3機の巨大な葉巻型UFOが滞空しているのを発見した」というのだ。

 

・実は土星のリングは、これらのUFOによって作り出されていることがわかった。

 

 300人もの宇宙人と遭遇し話を交わした

 この世のものとはおもえない不思議な現象

・それは、ベルミ州のマリヨーフカ近くの森の中の出来事でした。この地方には、怪奇現象や超常的な出来事が数多く起こっているという噂は、以前から聞いていました。

 

このマリヨーフカ村は、昔から不思議なことが起こる怪奇ゾーン(地帯)として知られており、幽霊や妖精のようなものを見たり、UFOのような物体が光を発しながら着陸したりするのを見たという人も多い。

 

・突然、前方の空中に、半透明の巨大な円盤が現れたのだ。それはまるで、空中に張られた、目に見えないスクリーンに投影されている立体映像のように、なかば透明で、後ろの雲が透けて見えた。

 

・ムホルトフ記者たちが川を渡って、さらに森へつづく道を歩いていくと、遠くに黒い人間の形をしたシルエットが、こちらに向かって歩いてくるのが見えたのだ。黒い影は増えたり減ったりをくりかえしながら、こちらに向かって歩いてくるように見える。

 

・その夜、ムホルトフ氏たちは、森の上空に帽子のような形をした巨大なUFOが滞空しているのを見つけた。全員が見上げていると、そのUFOの中から、オレンジ色に発行した物体が次々と飛び出しては、空中を飛びまわり、ふたたびUFOの中に帰っていくという光景を目撃した、という。

 

・直径2メートルくらいの球形UFOのなかには、二人の人間らしいシルエットがはっきり見えた、という。

 

・次にテレパシーで「あなたたちは、どこからきたのか?」という、調査隊一行の質問に対しては、「天秤座の赤い星からきた」という答えが返ってきた。

 

・森についた翌日からですが、テントの内側の布に、テレビのような画面がつぎつぎと映るのです。それはまるで、布の中から光がわきでて、ブラウン管の役割をはたしているように見えました。しかも、すべてが立体的に見えるのです。

 

・やがてテントの内側だけではなく、森全体がひとつの画面になったかのようになりました。森の中の句中に薄いベージュ色の霧のようなスクリーンが現れ、そこにカラーでつぎつぎ立体の映像が映し出されるということが起こったのです。

 

・そして空中の、目に見えないスクリーン上に、メッセージらしものを描きはじめたのだ。

 

・森の奥の地上近くに、突然丸い光が現れたかと思うと、そこからこちらに向かって、スーッと光でできたトンネルのような物が伸びてきたのだ。そのトンネルの奥から次々に人間の形をしたシルエットが現れ、ムホルトフ記者たちに向って歩き出した。

 

・近づくにつれて、それはあきらかに人間と同じ姿をしていて、上下がつなぎになったジャンプスーツのような服をピッタリと身にまとっていました。

 

・全部で66人いました。彼らの姿はあきらかに半透明で、その後ろに森の木が透けて見えました。驚いたことに、彼らが歩いた地面には足跡が残っていたのだ。

 

光のトンネルの中から半透明のシルエットがつぎつぎ現れ、そのキャンプファイヤーを囲んで座ったというのだ。およそ、その数は300人くらいだったという。

 

・まだ、あなたたちの科学の知識では理解できないことばかりだと思う。

 

・彼らが全員、幻覚や妄想にとらわれて1週間を過ごしたとは思えないのだ。

 

 

 

 

 

 ■■■ 私が思うこと、聞いたこと、考えること ■■■

 

 

(2021/12/31)

 

・ネット情報によると、サンスポ(2021/12/31)

{韓国政府、朴槿恵前大統領を恩赦 現在は体調を崩して入院中

収賄罪などで実刑判決が確定した韓国の朴槿恵前大統領(69)に対する政府の特別赦免(日本の恩赦に相当)の効力が31日発生した。朴氏は2017年3月に逮捕され、約4年9カ月間収監されていた。現在は体調を崩して入院中で、自由の身となってからも当面は病院で治療に専念する見通しだ」と報道されています。

 

 「韓国は元大統領が刑務所に入れられる」というネガティブな国だといわれています。政治的には様々な動きがありますが、私たち一般人は、当然詳しくはありません。汚職とか司法の問題も特色があるそうです。韓国ウォッチャーズも非常に多く、膨大な情報が毎日多種多様なメディアに流れているようです。韓流映画や、Kポップのファンも多く、韓国旅行を楽しみにしている旅行者もコロナ・パンデミックで計画中止のようです。あまり韓国に興味のない人もおり蓼食う虫も好き好きというところでしょうか。外国のことは、近隣諸国といえどもよく分からないことが多いといわれます。それだからこそ日本は自分たちと全く異なる国が隣にあることをよく踏まえて外交を考えるべきだといわれます。

また韓国タブーからか、あまり言及しないジャーナリストもいるそうです。韓国に関する本もamazonでも2万冊以上もあり、私自身も時間がありませんので、それほどチェックはしていません。

 

ネット情報によりますと、PRESIDENNT Online(2021/11/1)

「<「輸出額は過去最高に好調」それでも韓国経済が一向に良くならない深刻な要因

雇用環境の悪化、家計の過剰債務、物価上昇の三重苦
消費が伸びない主な要因に、雇用環境の悪化、家計の過剰債務、物価上昇がある。コロナ禍以前から雇用と債務の問題への懸念は高まってきた。一つの見方として、コロナ禍は韓国経済の構造的な問題を一段と深刻化させ、内需が追加的に圧迫されている可能性がある

 
 まず、韓国の雇用環境は失業率のデータが示す以上に厳しいとみられる。2017年から2020年の間、韓国では従属型の労働者(企業などに勤める人)に占める臨時の雇用(非正規雇用)者の割合が20.62%から26.1%に上昇した。同じ期間、OECD加盟国での平均割合は12.18%から11.42%に低下した。一つの解釈の可能性は、正規社員として働きたいものの非正規職に就かざるを得ない人の増加だ。正規雇用の機会が減少しているといってもよいだろう」と報道されています。

 

マクロの経済数字はよく注目されていますが、ミクロの一般大衆の動向は、様々な書籍からも窺い知れるそうです。やはりコロナ・パンデミックの影響は世界的に深刻なようです。オミクロン株の発生状況によっては、世界経済が数年で以前の状況に戻ることはないと指摘されています。

 

著者は、「なぜこうなったのでしょうか。様々な見方ができるでしょうし、それらをすべて記すことはできませんが、本書では「最低賃金労働者が多すぎる」ことを指摘したいと思います」、「今回見つけたそれらの考察の中で特に面白かったのが、本書の趣旨にもずいぶん近い内容で、「数値化」です。韓国人は数値化できるものでしか価値を見いだすことができないというのです」、「韓国人にとって「IMFの時より悪い」というのは、具体的にデータで比べて良いか悪いかではなく、「最悪」という意味でしかありません」、「そして、その店の70%は運営に失敗して廃業する。創業費用はそのまま負債となる。「どこを見てもチキン屋だけ」という自営業の現実は、韓国経済、中産層の崩壊の雷管(発火装置)である………」と述べています。

 

 


その店の70%は運営に失敗して廃業する。創業費用はそのまま負債となる。「どこを見てもチキン屋だけ」という自営業の現実は、韓国経済、中産層の崩壊の雷管(発火装置)である。(9)

2021-12-31 21:19:31 | 森羅万象

 

『タブーの正体!』  

 -マスコミが「あのこと」に触れない理由

川端幹人  筑摩書房 2012/1/5

 

  

 

メディアにおけるタブーとは何か

今も続く電力会社への配慮と協力キャンペーン

・原発報道をめぐるこの異様な状況の背景には、メディアと電力業界の長年にわたる関係がある。

 

・テレビ、新聞、週刊誌などの既存メディアは何十年にもわたって電力会社から莫大な金額の広告提供を受け、電力・原子力業界と一体といってもいい関係を築いてきた。その結果、東電をはじめとする電力会社はメディアにとって絶対に批判が許されない存在になってきた。

 

・原発事故直後に取材した民放の報道局幹部はこう語っている。「電力業界は広告量もすごいし、上層部同士の濃密な交流もある。それにどんな些細な報道にも圧力をかけてくる。だからメディアはすごく電力会社を恐れているし、テレビではかなり前から、電力会社や経済産業省が発表したとき以外は不祥事の報道はしない。原発で事故やトラブルが起きても批判は最小限に抑えるというのが、暗黙のルールになってきた。今回の事故ではさすがに東電からの直接的な圧力はなかったが、この長年のタブー意識が強く働いている」

 

「噂の真相」によせられたタブーの告発

・国民の生命や財産を危機にさらすこんな事態になってもなお、電力会社を守ろうとし続けるメディア。この国が抱える電力会社タブーの強固さには愕然とさせられるが、しかし、これはあくまで氷山の一角にすぎない。

 

テレビや新聞、週刊誌などの既存メディアは他にも数多くのタブーを抱えている。皇室、同和団体、宗教、あるいは有力政治家や検察・警察といった権力機関、大手自動車会社、さらには大手広告代理店、大手芸能プロダクション所属のタレント・・・・。

 

・私はフリーのジャーナリストとしていくつかの商業雑誌で連載を持ち、さまざまなメディアの取材に協力するようになったのだが、そこに広がっていたのは、かつて想像していた以上に「書けないこと」だらけの世界だった。

「そのネタはウチじゃちょっと」「この問題はまずい」「あそこにさわるのは危ないから」テレビや新聞関係者、週刊誌、月刊誌の編集者からこんな台詞を何度、聞いただろうか。

 その典型的な例といえるのが、数年前、私自身がある有力ユダヤ人団体について言及しようとしたときの体験だ。

 

触れることすら許されなかった、ユダヤというタブー

・このユダヤ人団体は、SWC(サイモン・ヴィーゼンタール・センター)という、アメリカに本拠を置くユダヤ差別やナチ礼賛発言を監視している組織だ。日本でもホロコースト否定論を掲載した月刊誌『マルコポーロ』(文藝春秋)に激しい抗議行動を繰り広げ、同誌を休刊に追い込んだことがある。そのSWCが当時、反ユダヤ的な書籍を出版したとしで徳間書店に販売停止を要求していたのだ。

 

・だが、SWCが問題にしていた『ユダヤ・キリスト教「世界支配」のカラクリ』という書籍はタイトルや内容の一部にやや扇情的な表現があるものの、ユダヤ差別や陰謀論を主張しているわけではなく、販売停止要求を受けるようなものには見えなかった。そこで、私は連載中だった朝日新聞社発行の月刊誌で、「無根拠なユダヤ陰謀論が横行する現状は問題だが、この程度の評言まで封殺しようとするSWCもおかしい。ユダヤへの恐怖がルサンチマン(恨み)に転化し、逆に水面下でユダヤ差別や陰謀論を助長する結果を招きかねない」と指摘したのだ。

 

・だが、原稿を入稿してすぐ、想像もしなかった事態が起きる。私の携帯電話にその月刊誌の編集長から直々に連絡が入り、こんな通告を受けたのである。

「SWCに関する記述をすべて削除してほしい」

 

・しかも、これは朝日新聞社だけの話ではなかった。同時期、知人の評論家が別の全国紙や大手出版社発行の週刊誌でこの問題を取り上げようとしたのだが、両方のメディアからまったく同じように一切の掲載を拒否されている。

 なぜユダヤやSWCに触れることが許されないのか、その理由については後に詳述するが、こういった強固なタブーを無数に抱えているのが、今のメディアの現状なのである。

 

ネットはタブーを解体するか

・要するに、ネットがいくら正確な事実を暴き、重要な指摘をしても、現実社会で無視されると、その情報は存在しないことになってしまう。ネットの情報が影響力を持てるのは、当事者がその情報を事実だと認めた場合か、国会や政府当局、あるいは新聞やテレビなどのマスメディアがそれを大きく取り上げた場合にかぎられるのだ。

 しかも、ネットワーク情報には膨大なバズ情報が混在しており、これがさらに困難な状況を作りだしている。

 

メディア・タブーはかつて「タブー」ではなかった

・実際、ここ数年のマスメディアの動きを見ると、その危惧は現実のものとなりつつある。マスメディアにおけるタブーはなくなるどころか、増殖の一途をたどっているのだ。数年まで、どのメディアでも平気で報道されていたスキャンダルが、捜査当局が動かなければ報道できなくなり、スキャンダルどころかほんの些細な批判や揶揄までも自主規制するようになった。

 ネットの上では殆ど言論の治外法権が出来上がるのと同時進行で既存のメディアの中では小さな禁忌がそこかしこに出来上がっている。

 

ユダヤ・タブーを作り出した広告引き上げの恐怖

ユダヤ・タブーを決定的にした二つの事件

・近年、暴力や権力以上にタブーを生み出す大きな要因となっているのが、「経済」だ。メディアといってもこの国の場合はほとんどが営利企業であり、自社に経済的損失を与えるような報道、表現はできるだけ回避しようとする。そして、自主規制を繰り返しているうちに、特定の企業や団体、個人が批判の許されない存在になっていく。

 実際、「経済の恐怖」によってタブーとなっている領域は想像以上にたくさんある。

 

 

 

『ユダヤ陰謀説の正体』

松浦寛  ちくま新書   1999/11/1

 

 

 

UFOとホロコースト

UFOを操っているのはだれか

・ホロコーストとUFOとはいかにも奇妙な取り合わせのように思われるが、ユダヤ人に関する偏見には、他のどの民族に関する偏見にもまして奇妙なものがある。

 

・「UFO問題の一番深い根幹部にあるのは、実は『ユダヤ問題』だったのである!」と『{超真相]エイリアン&第3次世界大戦}(1996年)なる著書で説くのは、「サイエンス・エンターティナー」を自称する飛鳥明雄である。飛鳥は、「子どもの頃から古代古墳に囲まれた環境で育つが、UFOを目撃したことで超常現象の世界に興味を持つようになった」という人物である。

 

・飛鳥によれば、1947年7月4日にアメリカのニューメキシコ州ロズウェルで米軍が発見したというUFOに乗っていたエイリアンの4遺体は実はモンゴロイド系で、UFOを飛行させるほどの高度科学技術の担い手は日本人を含むモンゴロイド系であるという。

 

・そして、モンゴロイド系を中心とするアジア系諸民族こそ、古代イスラエルの失われた十支族の末裔だというのである。すぐに分かるように、失われた十支族云々は、飛鳥の信奉する、一夫多妻制などの主張でとかく周囲と摩擦を起こすことの多いアメリカの新興宗教の教義(インディアンと俗称されるネイティブ・アメリカンは移住したイスラエルの失われた支族との由)のヴァリエーションで、それを飛鳥は、われわれが先に論じた「日本=ユダヤ同祖論」と折衷したわけである。

 

・飛鳥は、これに宇野正美がアーサー・ケストラーの『ユダヤとは何か――第十三支族・カザール王国の謎』の翻訳を通して流布した奇説の一部を付け加える。

 

 宇野説とは、イスラエル国籍の大方がそうである白人系のアシュケナジー・ユダヤ人は、中世期に挙国改宗した黒海沿岸にあったカザール王国の子孫で、血統的にはスペインからアフリカ方面に逃れたスファラディ・ユダヤ人だけがアブラハムの子孫であるというものだが、飛鳥は「アシュケナジー・ユダヤ人=カザール人」の部分だけを採用し、日本人を含むモンゴロイド系民族と失われた十支族との結びつきを強調する。

 

・ご存知の通り、アメリカ政財界を握るユダヤ系資本は、白人系ユダヤ人で占められている。(・・・)これは血統的に何の関係もないロックフェラーに代表される白人系ユダヤ人が、「シークレット・ガバメント」を構成し、軍産複合体と世界最大の軍事力を結びつけ、アメリカを裏側で完全に支配している構図を意味する。彼らはそれだけでは飽き足らず、国連を配下に置きながら、世界統一政府を樹立させ、世界の冨の独占化を狙っているのである。UFOに乗って包囲網を簡単に突破してくるモンゴロイドが存在することは、白人系ユダヤ人にとって、自分たちの民族的偽称が暴かれる“最大の恐怖の序曲”が始まったことを意味する。

 

・ロックフェラー家はユダヤ系ではないので、もちろんアシュケナジーとかスファラディとかいうことは問題にならない。飛鳥は、いわば二重の誤りを犯しているのである。しながら、飛鳥の議論には滑稽とばかり言っていられないものがある。というのは、この議論を支えている妄想的確信は、その基盤をアメリカの政治的・宗教的極右と共有しているからである。UFO関連書とユダヤ陰謀論が同じ出版元であることが少なくないアメリカから原理主義的主張に支えられて、俗悪な人種主義と反ユダヤ主義がとめどもなく日本に輸入されてくる。

 

 

 

『詐欺とペテンの大百科』

カール・シファキス   青土社  2001/9

 

  

 

シオンの議定書  反ユダヤ感情をかき立てる怪文書

・いわゆる『シオンの長老による議定書』ほど、耐久力のある嘘はあまりない。1905年にロシアで最初に出現した議定書は、キリスト教徒のモラル、健康、家族生活の土台を崩すことで世界を支配しようとするユダヤ人の秘密計画を列挙していると主張された。この目的は、部分的には国際金融を独占することで果たされるが、奇妙なことに、同時に他方では、共産主義革命などを煽動することでこの独占を破壊するという。

 

・『シオンの議定書』は反ユダヤ主義者によって、多くの国で世界の主要な言語のほとんど全てに翻訳された。この文書は、紹介されてから第2次世界大戦の始まりまでの間に、それまでの近代で最高の総発行部数に達したと信じられている。

 

・議定書はパリのロシア秘密警察の首領ピョートル・ラコブスキー将軍と側近のマシュー・ゴロウィンスキーによって捏造されたものだった。最初はロシアで、神秘宗教家のセルゲイ・ニルスが1905年の著書『小の中の大』の付録として出版した。

 

・その中でニルスは、2万5千語からなる議定書は、数年前3百人の傑出したユダヤ人の秘密会議でなされた演説のフランス語版を翻訳したものだと主張した。後の版でニルスは、1897年にスイスのバーゼルで世界シオニズム協会の設立会議が開かれた時、近代シオニズムの創始者テオドール・ヘルツルが演説したものだと特定した。

 

・ニルスによれば、ユダヤの長老たちのプランは「若い世代を破壊的教育で堕落させ、人々の弱点を通して支配し、家庭を破壊し、宗教への敬意をなくさせ、贅沢を助長し、人々の思考を妨げるために楽しませ、有害な思想で精神を害し、微生物を接種して人間の体を弱らせ、国際的な憎悪を煽り、世界的破産に備え、ユダヤ人の手に金を集中させる」ことであったという。

 

・ロシア政府は、ユダヤ政策を正当化する根拠として議定書を使ったが、ユダヤ系移民を嫌っていた皇帝ニコラスⅡ世でさえ、一時期この文書を偽物として禁止した、ロシア革命後は、反ボルシェビキ派がロシアの災難とボルシェビキをユダヤの陰謀のせいにしようと、議定書を国中にばらまいた。この後1918年から20年のユダヤ人虐殺で、1万人のユダヤ人が殺戮された。

 

・アメリカで最も有名な議定書の信者は、自動車王ヘンリー・フォードだった。彼は文書を自分の新聞『ディアボーン・インディペンデント』に掲載し、後に『国際的ユダヤ人』として本にした。ある者はフォードの活動を見て、「これまでアメリカで試みられた最大級の反ユダヤキャンペーン」と評した。フォードは、1927年にユダヤ人弁護士アーロン・シャピロに訴えられて、初めて議定書が虚偽であることを明確に知らされ、ユダヤ人社会に公式に謝罪し、ユダヤ人に対する非難を撤回した。

 

・もちろん、自分たちの目的のために議定書を最も悪用したのは、ユダヤ人迫害を正当化しようとしたナチス・ドイツだった。ナチスもコフリンと同様、1921年に明らかな捏造であることが証明されているこの文書を使用したいという、強い衝動に駆られた訳ではなかった。『ロンドン・タイムズ』の特派員フィリップ・グレイブスは、いわゆる議定書は1865年にモーリス・ジョリーが書いた『マキャベリとモンテスキューの地獄での会話』という小冊子をほとんど一字一句まで剽窃したものだとすっぽ抜いた。ジョリーはユダヤ人のことには全く触れておらず、むしろナポレオンⅢ世を揶揄して、民主主義国家が倒されて行く様子を述べていた。ジョリーは第二次帝国を侮辱したかどで投獄され、罰金を課せられた。

 

・いわゆる議定書は偽りであると、繰り返し明らかにされているにもかかわらず、文書は長年に渡って普及され続けている。1960年代以降、たくさんのアラブ語版が出現している。特にレバノンとクェートに多い。また、何千部ものフランス語とスぺイン語の版がアジアとラテンアメリカに出回っている。エジプトの故ガマル・アプデル・ナセル大統領も議定書を支持していた。サウジアラビアのファイサル国王は、1975年に暗殺されるまで、外国人訪問客に一部ずつ渡していた。リビアの独裁者ムアメール・エル・カダフィーも同様である。北アフリカ以外で最も熱心だったのは、ウガンダのイディー・アミンである。ごく最近では、特にイタリア、アルゼンチンそしてブラジルで大量にばらまかれている。

 

 

 

『日本の根幹と真文明』

アマノコトネを介して開示される地球と人類の過去・現在

 樋口雄三、アマノコトネ   ナチュラル・スピリット   2011/6/5

 

  

 

宇宙人から進んだ武器や技術を導入していますか

・もらっている。アメリカという国をわからせるのはテレビを見せるのが手っ取り早い。

 

・日本は宇宙人に関しては余りにも後進国です。宇宙人の存在を認めたり、話したりすると非科学的だとされ、変な目で見られますが、世界では疑いのない事実とされており、アメリカ政府の公文書がどんどん公開されております。

 

・レーザービーム兵器、極低周波(ELF)兵器などの技術を手に入れておりますが、すべて昔の技術です。

 

・アメリカは皆さんが思っているほど、民主的でフェァーな国ではありません。

 

人類の歴史は宇宙人の関与を抜きには考えられません。地球は、宇宙人の実験場だったのです。現在も来ておりますが、多くは引き揚げて自分達の実験成果を興味深く観察しております。

 

 

  

 『聖別された肉体』  (オカルト人種論とナチズム)

(横山茂雄) (風の薔薇)   1990/10

 

 

  

かくも多くのナチス・ドイツ人が金髪白晢碧眼のアーリア=ゲルマン人種という『超人』たちに影響を受けたという歴史的事実は何を物語るのであろうか

・『20世紀の神話』において、アーリア人種が世界史の舞台でこれまでいかに大きな役割を果たしてきたかを彼らが常に支配人種であったことを、ローゼンベルクは力説する。そして、金髪白晢碧眼のアーリア=ゲルマン人種とその北方的文化の絶対的優位性を証明するために彼が導入したのは、アトランティス北方説及びアトランティス本地説に他ならない。

 

・ローゼンベルクによればこれらアトランティス=アーリア人たちは「白鳥の船及び龍頭の船に乗って」地中海からアフリカへと渡り、また陸路を通って中央アジアを経て、中国へ、また南北アメリカへと大移動を行った。彼はまたヨーロッパから北アジア、アイルランドへといった移動経路も想定している。それらの移動の「証拠」として、ローゼンベルクはたとえば、古代エジプトの支配階級の風貌には、アーリア=アトランティス的要素(つまり金髪白晢碧眼)が見出せると主張し、一方、その被支配階級ハム人種は「アトランティス人と異人類の原始民族の混合的変種であると断定する。さらに楔形文字やその他の地球上の文字の起源が「アトランティスの(祭祀的)象徴に遡る」可能性までが暗示される。

 

 

  

『オリオン座はすでに消えている?』

 縣秀彦  小学館新書     2012/12

 

  

 

神話「オリオン」

・超新星爆発が近づいているベテルギウス。そのベテルギウスのあるオリオン座とは、いったいどんな星座なのでしょうか。

 オリオン座は、ギリシャ神話の狩人オリオンの形です。オリオンは巨人で、その脇の下に位置するベテルギウスは「巨人の脇の下」という意味です。

 

・オリオン座の先には、オリオンが追っていた牛が「おうし座」となっており、近くにある「おおいぬ座」と「こいぬ座」はオリオンの飼っていた猟犬、足元の「うさぎ座」はオリオンの獲物といわれています。

 

 日本ではベテルギウスは「平家星」、オリオン座の左足にあたるリゲルは「源氏星」と呼ばれてきました。平家の旗の色が赤で、源氏が白だから、そのまま星の色になぞらえてそう呼んだのです。

 

宇宙人に会うことはできない?

・宇宙の中には、地球と同じような環境の惑星があるかもしれません。恒星と絶妙な距離にあり、水が液体で存在し、大気で覆われているような惑星です。

 しかし、地球外生命体が存在するのと、私たちがそれに会うことができるかどうかはまったく別の話です。

 宇宙の誕生は138億年前で、天の川銀河(銀河系)ができたのが120億年ほど前のこと。太陽系ができたのが46億年前になります。

 

・すると、宇宙の誕生を1月1日とし、現在を12月31日の深夜24時としてみると、天の川銀河ができたのが2月15日ごろ、太陽系が誕生し、地球ができたのが8月31日ごろ。生命の誕生が9月下旬。人類の誕生に至っては12月31日の夜8時過ぎでしかありません。宇宙の時間スケールで見れば、人類が登場してからまだ「数時間しか経っていない」ということができます。地球上において人類はごく最近になって現れた新参者だということなのです。

 

 宇宙の時間スケールでは人類が登場してまだほんの少ししか経っていないので、この同じ瞬間に同じような知的生命体が存在すること自体、かなり確率が低いことです。

 

・もちろん、私たちが光の速度で移動することはまったく不可能ですし、光以上の速度で移動すること・・・・つまりワープとか、瞬間移動のような技術は空想の世界の話にすぎず、やはり宇宙人と出会うことは不可能だということになります。

 

アマチュア天文家の功績

・日本は世界でもアマチュア天文家が多い国だといえます。日本の天文学の発展に寄与しているのです。 

  百何十億光年先といった遠くの星は別として、近くの銀河での超新星はほとんどアマチュアの人が見つけています。彗星などは見つけた人の名前がつきます。

 

・なぜ、星の発見者にアマチュアの人が多いのかというと、大学にいる天文学者は論文を書くことが必要で、星を見つけても研究テーマによっては論文にはならないからです。ですから、たとえば日食を見にいくのは、太陽を調べている研究者もわずかにいるかもしれませんが、ほとんどはアマチュアの人たちなのです。

 

ベテルギウスが超新星爆発するとき

・地球からの距離が比較的近いため、最新の天文学の成果としていろいろなことがわかります。その研究結果から、ベテルギウスは星としての晩年をすでに迎えており、重たい星の最後に必ず起こる超新星爆発をいつ起こしてもおかしくない状態であることが知られるようになってきました。

 星(恒星)の中でも重たい星は、晩年になると「超新星爆発」という爆発を起こしてその一生を終えます。爆発すれば、昼間でもその存在を肉眼で確認することができるようになることでしょう。月も昼間でも

明るく輝くときには、満月の表面輝度の100倍で見えるかもしれないと予測されています。

 

640光年の奇跡

・では、ベテルギウスがいつ爆発するのかについて、わかっていることはどれだけあるのでしょうか?ベテルギウスとはいったいどんな星なのでしょうか。

 まず、ベテルギウスは地球から640光年離れた天体なので、いま私たちが見ることのできるベテルギウスは640年前、室町幕府3代将軍足利義満の時代のときの姿です。

 ベテルギウスが超新星爆発したことがわかるのは、星が発する光によってですから、いま超新星爆発が起こったとしてもそれを知ることができるのは640年後になります。

 

・質量が太陽の8倍以上の星は赤色巨星となり、やがて超新星爆発を起こします。質量が太陽の20倍であれば、爆発までのスパンは、赤色巨星となってからだいたい100万年であることがわかっています。ベテルギウスは太陽の20倍の質量をもっているので、どんなにかかっても100万年以内には超新星爆発を起こすと考えられています。

 

超新星爆発で大量の放射線が地球に降り注ぐ?

・超新星爆発によって、史上最大級の天体ショーが見られると浮かれてばかりもいられません。実は私たちに負の影響をあたえる可能性があることが指摘されているのです。

 過去にそれと見られる現象が起こっています。地球上の生物の大絶滅です。

 これまでわかっているだけで、地球では過去5億年の間に5回も大絶滅が起きています。それも50~90%もの生物種が絶滅しているのです。

 

・5度目は、6500万年前の白亜紀末のころ、繁栄を極めていた恐竜が絶滅しました。この5度目の絶滅の理由は、現在のところ巨大隕石が地球に衝突したという「隕石説」が有力です。隕石の衝突で大津波が発生、粉じんによって日光がさえぎられ寒冷期が到来したとされています。

 このうち、4憶4400万年前のオルドビス紀末に起こった大絶滅が超新星爆発に関係があるのではないかとされています。このときは、宇宙からの宇宙線、つまりガンマ線によって絶滅したと考えられているのです。

 

・ただ、人間は長い進化の過程で太陽のガンマ線程度の量では死なない体を手に入れているのです。ところが、超新星爆発が起こると致死量の放射線が飛んでくる可能性があります。それが超新星爆発の瞬間に起こる「ガンマ線バースト」という現象です。

 

 

 

『シュメールの天皇家』     陰陽歴史論より

 鷲見紹陽  明窓出版   2007/8/1

 

 

 

源氏は花郎(かろう)である

・源氏の“源”姓については、「魏書」以外に由来を求める考えもあり、その一つが“新羅の花郎の長官”の“源花”の“源”由来説である。新羅が強国となったのは、六世紀の真輿王(24代)の時からで、王は上級貴族の15歳と16歳の子弟を花郎(かろう)(ファラン)としたが、この花郎の力によって軍事的な強国となっていったのであった。935年に新羅が滅ぶと花郎たちは、日本の囲い地(散所、院地)にいた同族を頼って渡来、やがて貴族の荘園管理者をつとめる源氏一族となったといわれる。

 

平氏は平山人である

鹿島昇氏は、“源氏”は新羅の武士である源花花郎の子孫であり、平氏は同じく新羅末期の花郎だった平山人(栄仲、亀峯)の子孫であったという。

 

・平氏の“平”がヘライ(ヘブライ)に由来すると考えると平氏はセム系、ユダヤ系ということになってくる。源平合戦はハム系とセム系のオリオン、シリウスと北極星、北斗七星の戦いということになってくる。源氏につらなる花郎がインドのヤードゥに遡ったように、平氏につらなる平山人もインドの部族に遡ることができるアヒール族である。

 

ケルト神話に見る地底世界

・先にヒトラーのナチスがアガルタと接触していたことを述べたが、ヒトラーが主張したアーリア人種の復権、支配はそのために生まれたもので、アーリア人とはイランのメディアに起源を持ち、アガルタ出自のヤペテ系の血族である。ただし、この血脈はドイツやイギリスの一部の支配階級の血脈で、大部分のドイツ人やイギリス人、そしてヨーロッパ人は非ヤペテ、非ハム、非セム系で、いわゆる普通の人々であり、民族的出自を異にする。世界の人々の7、8割以上は、アダムとイブの子孫ではなく、アガルタやシャンバラとは関わりがない。

 

 

 

『宇宙戦争』  {ソリトンの鍵}

光悠・白峰     明窓出版     2006/5

  

 

 

エイリアンが、地球で行う生体実験・・・それは、宇宙戦争の歴史のカルマの清算と修復である

源氏と平家―両極を動かす相似象とは

・日本でもこれと相似象のことがけっこうあるのですよ。その最もたるものが、源氏と平家の争いですが、源氏はオリオンの系列で、平家はプレアデスの系列なのです。源氏と平家の発祥は違いますが、平家は西国が多いですね、源氏は東国が多いでしょう。

広島の安芸の宮島には海底遺跡があったそうです。あの辺は超古代にプレアデス星人の宇宙基地があったと言われています。

 

そして、源氏の旗は白で、平家は赤。日本の国旗は白と赤でしょう。だから、日本民族の星の起源を遡ると、オリオン系とプレアデス系ということになります。

 

・この二大勢力は地球の古代の歴史上ではアトランティスとレムリアで、日本では源氏と平家です。神の世界でいえば、イザナギ、イザナミになるかもしれません。

すなわち、物を大事にする方、精神を大事にする方という、両極のものが、歴史を動かしてきたのです。

 

<宇宙人と地球人が協力している地球防衛軍>

・ウイングメーカーというのは、タイム・トラベルをして、未来の地球の危機を回避している宇宙存在と共に作られたエージェント・グループです。宇宙人と地球人が協力して作った地球防衛軍なのですね。

 

・オリオンとプレアデスの話をしましたが、ゼーターレクチル、俗に言う「グレー星人」がいますね。ゼーターレクチルが一番多いのは、東洋人です。何処の国が一番多いかといえば、中国なのですね。

 

・エネルギーから言えば太陽が一位、月が二位、星が三位です。一番が太陽ですが、これを大日如来で表現しています。次は月で最後が星なのです。だから、宇宙の序列から言いますと、太陽を国旗にしているのは、日本だけですから、この国が世界の中心にならなければいけないのです。

 

<石油財閥「セブンシスターズ」とは

本当に力があるのは、イルミナティだけなのです。なぜ力があるかというとイルミナティは宇宙人の集団だからです。イルミナティとは、イルミナネーションのように「光り輝くもの」という意味ですが、宇宙から入植した人たちをイルミナティと言っているのです。その下で、働く人たちがフリーメーソンなのですね。宇宙人の斥候集団だったのです。

 

  

 


その店の70%は運営に失敗して廃業する。創業費用はそのまま負債となる。「どこを見てもチキン屋だけ」という自営業の現実は、韓国経済、中産層の崩壊の雷管(発火装置)である。(8)

2021-12-31 21:18:18 | 森羅万象

 

  

 

『あなたのすぐ隣にいる中国のスパイ』

鳴霞  千代田情報研究会  飛鳥新社  2013/4/6

 

 

  

来日後の私は、大学や兵庫・大阪の中国語学校で教える傍ら、日本企業の通訳もしていたが、その折痛感したのは「日本人がいかに易々と中国人に騙されるか」である。

 

中国人学者たちの怪しい行動

・日本企業は「人権」「友好」「学術研究」という冠をつければ、技術も機密も公開、資金まで提供して丁寧に教えてくれると、中共政府は見くびっている。この状態こそ、日本が「スパイ天国」であると揶揄され、世界から嘲笑の的になっている理由である。

 

 中共は「スパイの21世紀的役割は、技術的遅れを埋め合わせる機密情報の入手」と規定している。国家として科学技術力が欠けていることを認識し、先進各国の先端技術を欲しがっている。しかし、先端技術を習ったり買ったりするような状況は想定していない。

 中共は、習うこと、または習うことによって入手した技術は古いもので、最先端のものではないという認識を強く持っている。

 

美女スパイの手口

・中国のスパイ活動といえば、すぐ「ハニートラップ」という言葉が浮かんでくる。女性を近づけて相手を油断させ、情報を取ったり、工作したりすることであるが、日本の橋本元首相や自民党の前総裁・谷垣禎一氏も、これに引っかかったのではないかという噂がある。亀井静香前国民新党代表は、自民党時代、中国を初訪問する際、後藤田官房長官に直々に呼ばれ「中国の女性通訳には気を付けろ」と注意を受けたという。実際、中国を訪れると、すこぶるつきの美人通訳が現れ、耳に吐息を吹きかけるように小声で通訳するので、非常に困惑したという。

 中国における「ハニートラップ」の歴史は古い。

 

また、2005年に明らかになった駐上海日本国総領事館の男性館員が自殺した事件なども、現代の「中共によるハニートラップ」として記憶に残る事件だ。

 

・また、あるときは男性館員が犯したささいな法律違反(例えば中国では未婚の男女がホテルの一室にいるのは違法)を他の公安職員に摘発させ、自ら館員を助ける役を買って出た。その際に用いた中国語文書も存在しており、日本政府はこの文書を根拠として、中共政府に「領事関係に関するウィーン条約」違反として抗議した。

 

・古来、「英雄艶を好む」ということわざがある。為政者や事業家など、「精力的に仕事をこなす人々」は「女色を好む傾向が強い」というほどの意味だが、最近では、多くの日本人が「英雄」になってしまっており、それだけスパイの対象も増えていると言えなくもない。自衛隊や領事館員ばかりではない。企業の技術者や最先端の研究を担っている大学の准教授などもその対象であろうし、インターンの大学院生や国会議員の秘書なども「英雄」になってしまうのである。

 

また、ビジネスは「グリーンと銀座で動く」といわれたが、料亭での政治が姿を潜めると同時に、政治家も、夜の銀座に蝟集することが多くなった。つまり、銀座だけでなく六本木や赤坂など、夜の街は日本のビジネスマンのみならず政治関係の「英雄」も集う場所となっていったのである。そのような夜の街の異変が2011年2月15日の夕刊紙に報じられた。「中国の軍幹部令嬢らが日本で謎のクラブ勤め」という記事であるが、筆者もコメンテーターとして登場しているので、以下に要約を紹介する。

 中国人民解放軍の幹部らの複数令嬢が、東京の銀座や新宿のクラブに勤めていることが、在日中国人社会でひそかに話題となっている。金銭的に余裕があるはずだけに、その目的や真意について、「日本の政財界に特別なコネクションを構築している」から「スパイ説」まで、さまざまな憶測が飛び交っている。

 

米国では、2009年だけで、米司法省が捜査に着手した中国絡みのスパイ容疑事件は、なんと400件を超えたという。

 

・最近は銀座でも赤坂でも、中国人の経営するクラブや中国人ホステスが少なくない。中国人のホステス専門の店ではなく、かなり老舗の名前の通ったクラブにも「中国からの留学生」と称するホステスがいることがある。

 

・今はなくなったが、麻生太郎氏が首相になる前、昵懇の女性が経営する「シュミネ」という高級クラブがあり、そこにも、長期間北京出身のホステスが在籍していた。高名な政治家が通う店であるから、政界関係者や官僚、企業経営者などが多く集まっていた。

 

・もともと中国には「千金小姐」といって、どんな貧しい家の娘でも美人に生まれてくればカネになるという即物的な考え方があるほどなのだ。

 

日本人の恥の文化に付け込むのが「ハニートラップ」の本質であり、同時に、これは日本のみならず、一夫一婦制を持つ数多くの近代法治国家の間で行われている、中共スパイの常套手段なのである。

 

嵌められても気づかない国会議員たち

世界のどこよりも簡単な日本政界工作

・2012年7月18日号の国際情報誌『SAPIO』に、衝撃的な記事が掲載された。ジャーナリストの山村明義氏の署名記事で、「お寒い事情、赤いスパイへの警戒感ゼロの野田民主党政権を中国への機密情報「筒抜け政権」と命名する」と題されていた。

 

あまりにも無防備な事態に、日本に詳しい中国共産党のある幹部はこう嘯くのだ。「今の民主党政権は国家情報の危機管理意識が皆無に等しい。我々が日本人に近づき、日本の重要な情報を握るのはもはや難しいことではなく、裏の偽装すらする必要もない」

 

・現実に昨年(2011年)7月から11月にかけて、同じ東京・永田町の衆参の議員会館で、中国国内からと思われる国会議員のメールがウイルスに感染し、外国への情報が送られたとされる「サイバーテロ事件」が起きた。

 

・ところで、ウイグル会議開催直前、在京の中国大使名でウイグル国会議員連盟の各議員に、会議への参加を見合わせるよう強く求める要望書が届いたのだ。これだけでも明らかな内政干渉だが、それはさておき、その配布先を見てみると、議員連盟に当時参加していない議員にまで届いている。逆に参加しているのに、抗議文が届かなかった議員もいる。調べてみると、ある時期に作成された名簿を元に送付されていることが判明した。

 では、なぜ中国大使は「日本ウイグル国会議員連盟」の名簿を知ることができたのか。

 

・国会議員には「行政調査権」というものがあって、それを行使すると国の機密資料を簡単に手に入れることができる。以下は伝聞であり、未確認のものであるが、国政に関することなのであえて公開する。まだ民主党政権になる前の話であるが、辻本清美議員の秘書から行政調査権を使ってある資料の提出が要求された。

 

・したがって、財務省の官僚は議員のところに資料を持って直接出向いた。ところが議員本人に面会したところ、そのような調査の依頼はしていないという。

 

・民主党政権下で、首相官邸に出入りできる人間が1300人に膨れ上がっていたというのだ。その中には「80人ほどの左翼的メンバーがいたり、前科一犯の人」もいた。

 

・まさに現在の日本の情報管理の甘さ、為政者たちの情報に対する認識の決定的な欠如を示していたとしか言いようがない。

 

熱烈歓迎(訪中)の中身

・彼らは手荷物をあけてみたりなど、すぐわかるようなことはしない。しかし、パスポートは、実は個人情報の宝庫だ。本籍地は当然だが、過去に中国や他の国のどこに滞在したかまで記録されている。中共はその個人の情報を得て、調査を始める。特に、事前に中国の他のどこかを訪れていた場合、たちどころにそのときの行動を調べ上げる。ちなみに、イスラエルの場合、外国人訪問者が希望すれば、入国のスタンプは押さない。イスラエルに敵対するイスラム国に行った場合、迷惑をかけないようにという配慮からだ。

 

・さらに、前もってホテルの部屋などに運び込まれた荷物は、歓迎会の間にすべて中身を見られていると思ったほうがよい。書類などは、コピーされていることが少なくない。

 

・シャワーを浴び、一夜を共にしたりすれば、彼女たちの行為はより完璧となる。当然その前の全裸で抱き合う画像も撮られているので、男性がスパイ行為に気づいて文句を言えば、それを持ち出される。中国の役人に泣きついても、基本的には無意味である。中国には「夫婦、親子以外の男女(外国人同士の場合は除く)が、夜11時以降、ホテルの同じ部屋にいてはならない」とする法律があり、法律違反で逮捕されかねないのだ。

 

2004年、自民党の山崎拓元副総裁と平沢勝栄議員が、中国の大連市で拉致問題解決のために北朝鮮の高官と交渉をしたことがある。この時、ここに書かれたような状況で、日本側の交渉の内容が事前に漏れていたということを、大連の『紡垂新聞』が報じている。このほど左様に、中国では十重二十重にスパイ網が存在するのだ。中国と一度でも関係した外国人はファイルが作られ、それが年々更新され、膨大なものとなっていく。

 

「合弁会社」での「地下党組織活動」

・中国には日本の会社が3万社ある。独立会社・日中合弁会社・日台合弁会社・日香合弁会社などであるが、それらの現地企業の中には当然「中共地下党組織」が作られ、情報収集のみならず企業が反中共活動をしていないかどうか、チェックし共産党中央に報告することを任務としている。

 

筆者は、幼年時代から大学まで、中国の教育を受けてきたが、「南京大虐殺30万人」などということは一切教えられていなかった。なので、中国の教科書に「南京大虐殺」が載っていると知った時には、非常に違和感を持ったものだ。筆者のように外国に出た者は、まだ冷静なものの見方ができるが、そうでない場合、自分の働く日本企業を敵視し、「地下党」員として活動することになんらの痛苦も感じない。こうした工作を、中共は「文化戦」と称している。

 

・最近では日本に帰化した中国人だけで12万人を超えており、彼らには当然選挙権が与えられている。これに永住許可者を含めると、中共のコントロール下にある者の数は膨大で、実に恐ろしい動向である。では沖縄はどうか。永住外国人に参政権を与えようなどと言っているくらいだから、中国からの帰化華人の数など真剣に考えたことがないだろう。しかし、これは間違いなく脅威である。

 

日本の経済援助が中国のスパイ活動を巨大化させた

中共スパイの原点は周恩来

南京大虐殺が1979年までの中国歴史教科書に一切掲載されていない不思議

・まさに、外国人の目から見ても、当時の日本人の記録を見ても、略奪や殺人を犯していたのは中国兵のほうであり、日本軍ではないのである。

 それにしても、人口20万人の都市で30万人を虐殺するなど神様も不可能だ。

 

中共は中国人のいる場所すべてにスパイを送り込む

従って、全軍のなかで、スパイより高級なポストはなく、スパイより機密なポストはない。さらに、すぐれた知恵がなければ、スパイを使いこなせないし、人徳がなければ、よく動かせず、洞察力がなければ、もたらされた情報の真偽を判断できない。

  

 

 

『こんにちは、ユダヤ人です』

ロジャー・パルバース、四方田犬彦

河出書房新社     2014/10/20

 

 

 

ユダヤ人がいることで世界は豊かになった

・(四方田)コミュニズムもロスチャイルドも皆同じグループで、今世界中のメディアを操作していて日本も狙われているという話です。

 常にそうした本が刊行されているということは、常に買う人がいるということです。ユダヤ人についてのくだらない本が、いつもくり返し出ている。明治時代からそうです。酒井勝軍のような偽史作者たちが、日本人とユダヤ人は同じ祖先だからといいながら、ユダヤに学んで日本は世界を支配すべきだと論を立ててきました。ユダヤ人に対する日本人の偏見は強くなっていくけれども、知識というものが全然深くなっていかない。これはこの対談を思いたった、社会的な理由の一つです。

 

・二番目はユダヤ人とは関係がない理由ですが、日本では2000年代に入って非常にレイシズムが強くなったことがあります。ユダヤ人に対してではなくて、韓国人と中国人、あるいは日本に住んでいるエスニックマイノリティに対してです。法務省が亡命も難民も認めないことは日本にかぎったことではありませんが、民間レベルにおいて、日本人ではない者を排除しようとする動きが非常に強くなってきた。

 

日本人はユダヤ人を知らない

・(四方田)日本人のユダヤ人に対する認識が非常に貧しいという現状からはじめましょう。日本では歴史的に見て、組織的なアンチセミティズム、反ユダヤ主義というのは、1920~30年代には確かに少数ですが存在していました。樋口艶之助という陸軍のロシア語教師を中心に、一時「猶太禍論」が話題になったことがあります。日本の君主制を危うくするのは世界統一の野望をもつユダヤ人だ、という論理です。これは日本の左傾化に対する不安の表現でもありました。

 

・しかし反ユダヤの火は大きく燃えさかることにはなりませんでした。というのも西欧諸国を比較してみれば理由は簡単で、日本人にはキリスト教徒が人口の1パーセントもいないから、ユダヤ教に対してまったく無関心だし、まずユダヤ人と非ユダヤの区別もできないからです。外国人というだけです。もっと簡単に庶民的に言えば、「外人」です。

 

・歴史的に言うと、イスラエルのほうではこう思っています。彼らの言う「先進国」の中で、唯一ユダヤ人を差別をしなかった国は日本だけであって、杉原千畝(ちうね)、彼らはセンビと言いますが、そのことを学校で教えていたりする。そのため歴史的にも満州国がユダヤ人を迎え入れて、亡命手続きをしたこともある。日本がヒトラーのナチス・ドイツと枢軸国であるにもかかわらず、だからイスラエル自体は、日本を反ユダヤ主義はない場所だと無邪気に考えている。しかしユダヤ人に対する直接の迫害ではないけれども、ユダヤ人に対する偏見は非常に強い。最初に話したように『ユダヤの大陰謀』とか『ユダヤの商法』とか、そういった本が折につけベストセラーになって出ています。ユダヤ人はすべて金持ちで、すべて狡くて、世界的な陰謀を考えているというふうな、ステレオタイプな本がいまだにつくられています。

 

・1905年にロシアで『シオンの議定書』という偽書が出ました。それが世界中に翻訳されて、今ではそんなものは嘘だということがわかっているのに、日本ではいまだにその別のバージョンがつくられている。先に名を掲げた樋口艶之助、それから四天王延孝という、ともに陸軍系のロシア関係者です。しかしこれ自体、無知からくる反ユダヤ主義です。

 それからもう一つ。日本には、日本人とユダヤ人が同じ祖先をもっている、ヘブライの12の民族のうちの一つだという戦前からの神話的な信仰がある。

 

「イスラエル・ディアスポラ」という言葉があります。大学を終えて海外に出る許可を与えられた男女が、二度とイスラエルに戻ってこないという現象があって、しかもそれが人口の15パーセントをしめています。ぼくが昔、テルアヴィヴ大学で教えた学生にもいます。どこか別の国に行くといっても、シリアやレバノンなど隣のアラブの国々に行くことはできないわけですから、行くとしたらマルタ島か、それともヨーロッパかインドですね、インドはヒンズー教だからなんとか行ける。あるいは日本ですね。そこでなんとか日本人女性と結婚して、日本国籍を取って、日本に住もうとする。

インティファーダが始まったときから、3年間に20万人の人が国外に脱出したという記録が残っています。イスラエル国籍をもっている人で海外に居住している人が、2004年に76万人いるのです。560万のユダヤ人口のうち76万人が帰ってこないという国なわけですよね。特に若い人が出ていってしまう。そういう国自体が病的だと思うんですけれども、用語に誤解があるといけないのでくり返しますと、ユダヤ・ディアスポラではなくてイスラエル・ディアスポラです。ユダヤ人は日本にずいぶんいるんです。

 

・徴兵が終わらないと、パスポートは貰えません。その後では、もうあの国のことは忘れようと。日本の中にも相当数のユダヤ人が、イスラエル人、非イスラエル人の関係なくいるのだけれども、日本人にはその存在が見えていない。

 

戸籍があるのは日本だけ

・たとえば世界で戸籍というものがあるのが日本だけです。それから日本が植民地支配した韓国です。

 

・天皇以外の日本人が戸籍をもっています。つまり戸籍とは天皇の家来であることの証明なんです。アイヌ人はかつて戸籍をもっていませんでした。しかし戸籍さえあれば日本人なんです。

 

イスラエル建国はユダヤ人の歴史の曲がり角

イスラエル社会の複雑さ

・ここから、ぼくが現実にイスラエルに住んだときの話をしたいと思います。まずイスラエルのユダヤ人社会があまりに複雑であるとわかりました。社会階層がはっきりあって、激しい世代対立もある。

 

・しかも1948年にできた新しい国の中に社会階層があるということです。ヨーロッパ、たとえばフランスには階級が三つありますね。上流階級、これはバッハを聴いている階級のことです。日本料理のこともよく知っている。表に出てこない。それから二番目に普通の人たちがいます。市場でものを買う。クラシック音楽は「美しく青きドナウ」くらいしか知らない。三番目は外国人労働者。この三つがまったく関係なく存在している。フランスでもイタリアでもそうです。ピエール・ブルデユーが分析した階級社会です。イスラエルの場合には、移民と難民によってつくられている。しかも伝統がなく、この60年の間につくられ、どんどん変わっていっているという意味で、特異な例だと思います。まず顔だけではパレスチナ人とユダヤ人の区別など、ぼくにはできなかった。金髪で緑の目をしているユダヤ人のお姉さんもいるし、ぼくが教えたクラスには黒髪で髭の濃い男性もいた。どこから見てもモロッコ人という人もいる。黒人もいます。ヘブライ語で喋って「ぼくはエチオピアから来たんだ」というわけです。それからロシアから大量にやって来た。今はユダヤ人口の20パーセントくらいになって、頑強にヘブライ語を学ぼうとしない。

 

・ロシア系でもそういうオフィシャルなところではヘブライ語を用いますが、実際に日常生活ではヘブライ語を馬鹿にしている。ユダヤ文化自体を馬鹿にしている。「夏は暑いからモスクワに帰るのよ」とかいう感じで、豚も平気で食べて「アメリカに行きたかったんだけどね。昔はロシアから逃げるといえばアメリカだったんだけど、ソ連がなくなってからはなかなか受け入れてくれなくなっちゃったからここに来たのよ。ダサイわね」と言う。

 

・二つのパスポートを持っている人がいっぱいいます。たとえばこういう事件が、ぼくがいたときにありました。ヘブライ大学の近くを夜、ジョギングしていたユダヤ人の学生がパレスチナ人と間違われて警官に射殺された。「止まれ」と言われても、音楽を聴きながらジョギングしていたので気がつかなかった。彼のお父さんやお母さんはミズラヒーム、つまりアラブ圏出身でこっちに来た人たち。顔なんかはアラブ人なので、皆で歩いていても自分だけ「ちょっと来い」と呼ばれてIDカードを見せろとか言われていたそうです。「可哀想だな」と言ったら、「子どものときからこの顔だから、もう慣れてるよ」と言っていました。つまりユダヤ人と言われていても、顔で区別できない。

 

 

  

『失われた徐福のユダヤ人「物部氏」の謎』

三神たける 飛鳥昭雄  学研   2011/5/11

 

  

 

インディアンは失われたイスラエル10支族だった

・もし仮にユト・アステカ語のルーツが古代ヘブライ語にあるとすれば、当然ながら、インディアンやインディオたちのルーツがヘブライ人、すなわち、古代イスラエル人であった可能性が出てくる。よく誤解されるが、ユダヤ人を含めイスラエル人はもともと民族的に白人ではない。セム系の民族である。アラブ人を含め、アジアのモンゴロイドと同じ人種なのである。

 

・イスラエルの全大学の監督官であり、教育文化省の長官であったアビグドール・シャハンによると、南北アメリカ大陸に失われたイスラエル10支族がやってきていたことはほぼ間違いなく、アステカやマヤなどのピラミッド型神殿は、もともと古代イスラエルの神殿とまったく同じものであると主張する。

 

縄文・弥生人はイスラエル人だった

・南北アメリカ大陸のインディアンやインディオは古代イスラエル人の血を引く。だとすれば、だ。当然ながら、同じ環太平洋文化圏に属し、遺伝子的に同じ人種であるアイヌや琉球民族もまた、古代イスラエル人の末裔である。縄文人と弥生人はその文化からは想像もつかないが、実は契約の民だったのである。

 イスラエル人がいるとことには、必ず預言者がいる。霊能者や巫女、シャーマンと呼ばれる人々のなかには、絶対神ヤハウェの言葉を預かる者がいるのだ。縄文文化圏と弥生文化圏と、ふたつに分かれてはいるものの、そこには預言者がいたはずだ。

 

・縄文文化を今に受け継ぐアイヌの奥の院には、女性のシャーマンだけから成る秘密組織がある。同様に、弥生文化を継承する沖縄の琉球民族にはユタやノロ、そしてカミンチュがおり、かつて聞得大君という女性の祭祀王がいた。おそらく邪馬台国の卑弥呼もまたそうしたシャーマンであり、預言者だったに違いない。

 

ユダヤ人徐福の渡来と籠神社

・日本列島が縄文文化と弥生文化を育んでいた紀元前3世紀、中国大陸から渡来人がやって来る、なかでも大量の民を引き連れてやってきたのがほかでもない、ユダヤ人徐福である。徐福は、同じくユダヤ人の血を引く童男童女と技術者を率いて日本列島へと集団渡来してきた彼らはアケメネス朝ペルシアから東漸し、秦帝国へとやってきた亡命ユダヤ人たちの子孫である。

 

<卑弥呼はユダヤ人預言者だった>

・籠神社が所蔵する国宝「海部氏勘注系図」には天火明命の子、天香語山命を初代として、第8代目の丹波国造に日本得魂命なる人がおり、その娘の名が「日女命」と記されている。日女命はヒメ命、もしくはヒルメ命と読むことができるように、太陽神に仕える巫女を意味する。これは太陽神の巫女=日巫女、つまり卑弥呼のことなのである。

 

イエス・キリストの降臨

・皇室はもちろん、漢波羅秘密組織の八咫烏たちが秘かに伝える驚愕の事実。それは、イエス・キリストの出現である。実に驚くことだが、復活して天に昇っていったはずのイエス・キリストが4世紀の日本に降臨したのである。

 

ふたつの鴨族

 ユダヤ人原始キリスト教徒である秦氏はイスラエル12支族のなかでも主にユダ族とベニヤミン族から構成されているが、なかには祭司レビ人もいる。彼らレビ系秦氏の中核が賀茂氏である。神道祭祀を一手に握る賀茂氏は「鴨族」とも呼ばれ、全国の神社を支配している。なかでも、京都の下鴨神社と上賀茂神社の鴨族は事実上、神道の元締めといっても過言ではない

 

大酒神社の祭神ダビデと物部氏

・物部神道がユダヤ教であるならば、先の「アブラハム、イサク、ヤコブの神」という表現を踏襲できるだろう。あえていうならば、「ダビデ、物部守屋の神」だ。この場合、物部守屋を崇拝する物部氏たちにはダビデの子孫が含まれていたことを示唆する。徐福に率いられて物部氏になった東ユダヤ人は、南朝ユダ王国の民であった。これはユダヤ人原始キリスト教徒であった秦氏も、まったく状況は同じである。

 

秦氏を名のった物部氏

・物部氏=海部氏は物部神道=ユダヤ教から秦神道=原始キリスト教に改宗することによって、ユダヤ人原始キリスト教徒=秦氏となった。もともと血統的にも同じ民族であった物部氏=海部氏と秦氏は、この時点で本質的な区別はなくなってしまった。

実は、これこそ徐福伝説につきまとう秦氏の影の正体なのだ。

 

お内裏様=スサノオ命はヤハウェ

・雛祭りにおけるお内裏様はスサノオ命を意味している。スサノオ命は出雲神であり、物部氏の神である。古代出雲王朝は投馬国の領地であり、それを支配した海部氏は物部氏と同族であると同時に、隣の石見には宇摩志麻治命を祀る物部神社もある。

籠(この)神社の極秘伝「多次元同時存在の法則」を持ちだすまでもなく、唯一神を祀る物部神道からすればスサノオ命は絶対神である。元初の神だ。物部氏=ユダヤ人ユダヤ教という観点からすればスサノオ命は絶対神ヤハウェにほかならない。

 

・スサノオ命は「素戔嗚尊」と表現されるように、荒ぶる神であるといっていいだろう。一方、『旧約聖書』における絶対神ヤハウェは、まさに荒ぶる神である。天変地異を引き起こす嵐の神だ。絶対神ヤハウェが龍神リヴァアサン(レビアタン)を退治するエピソードがあるが、これはスサノオ命のヤマタノオロチ退治そのものであるといっていいいだろう。

 

・また、スサノオ命は出雲神の代表格である。出雲とは雲が出ると書くが、雲を出すとも読める。実際、スサノオ命が詠んだ日本最古の和歌「八雲立つ出雲八重垣妻ごみに八重垣作るその八重垣を」に端的に示されるように、八雲や出雲など、雲そのものがスサノオ命の代名詞ともなっている。

 

・対する絶対神ヤハウェはイスラエル人の前に姿を現すときは、必ず、雲を伴った。大預言者モーセの前に現れたときも燃える紫、シナイ山のイスラエル人を導くときは雲の柱となり、さらに契約の聖櫃アークを収めた幕屋でも、顕現するときは必ず雲が部屋を覆い尽くした。いわば絶対神ヤハウェは雲を出す出雲神と表現できるのだ。

 ユダヤ人ユダヤ教徒であった物部氏は自らが奉じる絶対神ヤハウェを『旧約聖書』に記された故事にならって出雲神、なかでも荒ぶる神として位置づけられたスサノオ命と呼んだのである。

 

お雛様=天照大神はイエス・キリスト

・一方、お雛様の天照大神はイエス・キリストを意味している。天照大神は太陽神であり、天孫族の神、すなわち天津神だ。国津神に対する天津神を祀るのは神武天皇=応神天皇、つまり秦氏である。ユダヤ人原始キリスト教徒であった秦氏が祀る天照大神は、いうまでもなくイエス・キリストにほかならない。

 

天照大神がイエス・キリストであることは記紀神話の中にしっかりと記されている。天照大神を天照大神たらしめている「天岩戸開き神話」が、それだ。天照大神は弟であるスサノオ命の乱暴狼藉によって体を傷つけられたことがきっかけで天岩屋に籠もる。このとき『古事記』では天服織女、『日本書紀』では稚日女尊が死亡している。いずれも天照大神の分身とされることから、神話的に死んだのは天照大神自身であると解釈できる。事実「隠れる」という表現は天皇陛下をはじめ高貴な人が亡くなったときに使う表現である。

 かくて死んだ天照大神は天岩屋に籠ったのではなく、実際は横穴式墳墓に葬られたことになる。入り口には大きな岩が扉として置かれたという。

 

・さて、天照大神が天岩屋に籠もったことで天地が暗くなり、困りはてた神々は天岩戸の前に大きな榊を立て、そこに八咫鏡をかけた。天鈿女命は裸踊りをし、そばで常世の長鳴鶏が夜明けを告げる。

 あまりの騒々しさに、天岩屋に籠もっていた天照大神が不振に思って天岩戸を少しだけ開けたところへ、天鈿女命が八咫鏡を差しだし、そこに映った姿を指して別の尊い神がいると述べた。これに天照大神が驚いた隙に天手力雄神が天岩戸をこじ開けて引きずりだし、天児屋根命が注連縄を張って二度と入れないようにした。こうして再び世界に光が戻ったというのが天岩戸開き神話のストーリーだ。

 

・これはカッバーラの手法で描かれたイエス・キリストの十字架刑と死、そして復活のことなのだ。八咫鏡に映った段階で、天照大神は鏡像反転して男神となり、それが榊にかけられていた。榊とは神の木であり、「生命の樹」のこと。原始キリスト教における最大の「生命の樹」は十字架にほかならない。十字架は木製であり、そこに磔になったイエス・キリストを表現したのが八咫鏡なのだ。天孫ニニギ命に託宣したように、八咫鏡は天照大神の分身であり、榊にかかった状態は、まさに十字架刑を象徴していたのだ。

 

・さらに裸踊りをし、八咫鏡を差しだした天鈿女命は、娼婦とも呼ばれ、最初に復活したイエス・キリストに会ったマグダラのマリア。常世の長鳴鶏とは使徒ペトロがイエスを知らないと嘘を口にしたときに鳴いた鶏のこと。そして、天岩戸開きに関わった天手力雄神と天児屋根命は、イエス・キリストが復活したときに現れたふたりの天使を意味しているのである。

 

・カッバーラにおいて、イエス・キリストは御子なる神であると同時に絶対神ヤハウェである。ヤハウェが受肉した姿がイエス・キリストなのだ。霊のみで肉体を持たない陰なる存在としての御子がヤハウェであり、肉体を持った陽なる存在としての御子がイエス・キリストなのである。

 

・雛祭りでは、お内裏様とお雛様の祝言が行われ、ふたりは結婚してひとつになる。男神と女神が結ばれてひとつになるとは、神話的に同一神であることを象徴する。スサノオ命と天照大神、すなわち、ヤハウェとイエス・キリストが同一神であることを示しているのである。

 

 

  

『アカシャ 光の叡智』

 2012年と光の12日間のオリジナルソース

 ゲリー・ボーネル  徳間書店    2009/5/22

 

 

 

・この小説を読むとき、少年ゲリーの記憶の繊密で発意の高度さに動揺しないでいられるのは、文章があまりにもうまいからだ!

 

 “光の十二日間”の直前に湧き上がる十四万四千の存在たちの祈り!

 マスター・イエスと夢の中で現実に出会う

・見上げると、扉のすぐ内側に、白い着衣の上に青いローブをまとった一人の男が立っていた。その腰には紫色でできた単純なベルトが巻かれ、挨拶とともに前にのばされたと思しき両腕は、まだそのままだった。顔は陰に隠れていたが、僕には彼の優しさがよくわかった。僕はそれをハッキリと感じることができた。

 

・扉の前で震えながら立っている僕の顔を彼の青い目が見つめていた。それは、見慣れた明るい赤毛の髪と、黒みを帯びた赤茶色の髭に縁取られた細めの引き締まった顔だった。その髭は僕のと同じくらいに長くて、着ていたローブは、僕らが先祖代々身にまとってきたものと同じタイプだった。彼の声は、水のようであり、鳥たちのようであり、風のようであり、木のようであり、太陽のようでもあった。一度にこのすべてであった。

 

 霊の領域には正しいか悪いかを決める裁きは存在しない!

・反キリストのユダヤ人に対する主張は自己矛盾を発生させない。彼にとって、自分の悲しみの責任は、すべてのユダヤ人とその同盟者たちにある。この単純な事実が、彼の現実を治めているのだよ。彼らが自分の両親を殺すのを彼は目撃した。彼は、彼らを裁いているわけではない。ユダヤ人たちは平和に反していて、普遍的な平和を築くことが自分の使命だということを彼は何の疑いもなく、信じている。ただし、彼らユダヤ人はユダヤ人であるから悪いのだとは考えていない。彼が信じているのは、ユダヤの伝統こそが、この世の諸悪の根源であるということ。

 

・それから“十二日間”の前には、ある病気が世界中で発生する。最初は、少数の人たちがかかるだけだけど、それが世界中で広がって恐ろしい病気になってしまう。その病気のせいで、人々は抱き合ったり、互いに親しくつき合うことを恐れるようになる。それから大きな戦争が起こって、真実に従って生きる人たちは、嘘に従って生きる人たちが自分たちを殺すのを許すことになる。全員ではないけど、多くの人たちがそうする。その犠牲は、集合的カルマの浄化に貢献しようとして、彼が選択すること。そのあと、僕らはみんな、全ての人間が互いに愛し合って生きる場所で暮らすようになる。そこはあなたが、言った“キリスト領域”みたいな場所。そのときから、すべたがまた新しくスタートする。

 

 

 

『ヒトラーの呪縛 上』  日本ナチカル研究序説

佐藤卓己 中央公論新社     2015/6/25

 

 

 

「マルコポーロ」廃刊事件

・阪神淡路大震災が起こった1995年1月17日、文藝春秋の月刊誌『マルコポーロ』2月号に「戦後世界史最大のタブー。ナチ『ガス室』はなかった。」と題する医師・西岡昌紀の記事が掲載された。前文にはこうある。「実は『ホロコースト』=ナチスによるユダヤ人虐殺説には、今大きな疑問が投げかけられ始めているのだ。ユダヤ人が悲惨な死をとげたことは間違いない。しかし、ガス室で、計画的に殺されたという話には証拠が少ない」「欧米では、この種の疑問が、ジャーナリズムをにぎわしている。当のユダヤ人学者でさえ、疑問を呈しているのだ。なぜ日本のマスコミだけが、この問題を書かないのか。若手の医師が、個人で調べ上げた驚愕の新事実!」。ユダヤ人団体の反応は早かった。1月19日には、サイモン・ウィーゼンタール・センターが在米日本大使・栗山尚一に抗議、同誌の広告主マイクロソフト社などに広告掲載停止を申し入れた。同月30日には、同誌の廃刊と編集長の解任が発表された。

 

・ユダヤ人団体の日本メディアに対する抗議は『マルコポーロ』問題以前にもあった。93年7月にはウィーゼンタール・センターが第一企画出版の『最後の共産党的 日本を撃て』(モルガン・J・ヤコブ著)などの書籍広告を掲載した『日本経済新聞』に、94年10月には、「アメリカ・ユダヤ委員会」が徳間書店の『ロスチャイルド世界金権王朝』(J・アームストロング著)などの書籍広告を掲載した『読売新聞』に対してそれぞれ抗議している。これらの抗議は大手メディアがユダヤ陰謀本の広告を掲載したことに対してであったが、『マルコポーロ』問題は性質が違った。当時の『産経新聞』ワシントン駐在編集特別委員の古森義久は、アウシュヴィッツ解放50周年記念日にあわせるように出された同誌の記事について「これまでのユダヤ陰謀説が遠くからトラに石や紙ツブテを投げていたのだとすれば、こんどのホロコースト否定説はトラの尾どころか、頭をまともに踏みつけた」と書いている。

 

・『マルコポーロ』廃刊については、多くのメディアで評論がなされた。しかしユダヤ人陰謀説の書籍は、相変わらず出版が続いた。

 

・ユダヤ陰謀説とは少し違うが、ホロコーストを間接的に否定したとして、2014年1月には、『眠れなくなるほど面白いヒトラーの真実』(日本文芸社・2014年)が、ドイツ日本研究所の抗議により回収された。また、14年11月に『産経新聞』が「ホロコーストはイスラエル建国のためのでっち上げ」との見出し付きで書籍広告を掲載し、ウィーゼンタール・センターから抗議を受けて謝罪記事を載せるなど、ホロコースト否定と表現をめぐる問題は21世紀も続いている。

 

・後を絶たない「反ユダヤ」言説。ユダヤ人団体の抗議は内容に踏み込んで議論するものではなく、広告主への広告撤回要求など有無を言わさぬ方法がとられるのが特徴だ。『マルコポーロ』問題では、ウィーゼンタール・センターは次のような手紙を送って、反論掲載の申し出を断っている。「ホロコースト有無の論争は、1933年にヒトラーが権力の座についてから数年の間であれば、可能だったでしょう」「しかし、起きた後、それが起きたかどうかの論争は無意味となります」。

 

  

 


その店の70%は運営に失敗して廃業する。創業費用はそのまま負債となる。「どこを見てもチキン屋だけ」という自営業の現実は、韓国経済、中産層の崩壊の雷管(発火装置)である。(7)

2021-12-31 21:17:20 | 森羅万象

 

ラトビアと全体主義

・ラトビアと全体主義という命題で、過去を考えると、やはり「リガの虐殺」というユダヤ人抹殺にラトビア人が手を貸した事実を避けるわけにはいかない。

 ホロコーストはナチスの仕業ではあるが、実際に手を下したのはナチスでもドイツでもないケースが夥しいのである。悪名高いアウシュヴィッツはポーランドであり、ウクライナでもベラルーシでも、あるいはロシアの大地でもナチス以前にユダヤ人虐殺の「ポグロム」が行われた。

 リガの虐殺はフォーサイスの『オデッサ・ファイル』にも詳しく書かれている。

ユダヤ人虐殺の97%はドイツ国外で行われ、殺害者の半数はドイツ人でもなかった」(ティモシー・シュナイダー『ブラックアース』慶応大学出版会)。

 

・それは国家が崩壊し、生命が脅かされ、資源、土地、食料の限界が見えたときに襲われる生存パニック土台になったときに起こりうる。近年もルワンダ、ブルンジで、そしてスーダンで私たちは大量虐殺を目の前にした。

 中国の文革前後、数千万の人々が餓死、あるいは虐殺された。

 シュナイダー(エール大学教授)は、異常気象と食糧危機が再現し、国家が生存を保障するシステムを喪失すれば、ホロコーストはまた起きうると警告している。ラトビアに限らず、南隣のリトアニアでも、ユダヤ人虐殺はあった。

 

  

 

『あるオランダ人の「昭和ジャパン」論』

――不確かな平成から見た確かな昭和――

ハンス・ブリンクマン   ランダムハウス講談社  2009/10/8

 

 

 

 サラリーマン現象

・戦後の日本において根本的に変わったのは自然環境や都市生活だけではない。新たに生まれた「サラリーマン」という就労集団により、日本の経済は大きく成長しようとしていた。月給取り(salaried workers)はどこの国にもいるが、「サラリーマン」は日本だけにしかいない。月給取りとサラリーマンは似ても似つかぬ代物だ。だから「サラリーマン」という言葉は、れっきとした日本語なのである。

 

・アメリカやヨーロッパでは、月給取りとは雇用契約を書面あるいは口頭で交わした人のことで、彼らの年齢は様々だ。契約は雇用主が解約する場合もあるし、

その逆の場合もある。しかもそうした解約はしばしば起こる。一方、戦後昭和のサラリーマンとは、高校もしくは大学卒と同時に企業に就職し、終身雇用が保障された就労集団だ。

 

・それでもこの奇妙な「現代版奉公契約」とも呼べるサラリーマンの健気な勤労態度は、昭和の日本を象徴する不朽のシンボルとして懐かしく語られる。

 

日本の職場は今も昔も「和」とそこから導かれる「平等幻想」に重きがおかれてきた

・勤勉で職場の和を乱すことのない人物だったら問題なく昇進できた。上層部の役職は別として、年功序列のおかげで昇進は能力に関係なく約束されていたので、初めは少ない給料も確実に増えた。

 

サラリーマンは近視がち?

・サラリーマンという職業はかつてもっとも望ましい職業とみなされ、中流家庭出身の若い女性たちは競って有望な独身サラリーマンと結婚したがった。日本の復興と高度成長に貢献し、豊かな中流層の台頭をうながしたのがサラリーマンだったといえよう。

 

文明の衝突を避ける

・私が働いていたオランダの銀行には三つの日本支店があり、管理職に就いていたのはオランダ人駐在員だったが、残りの行員は日本人だった。

 

・そこで役だったのが番頭制度だった。おそらく19世紀末以降、日本で商売をする外国の貿易会社などもこの制度を活用していたにちがいない。番頭には執行力をともなう権限はなかったが、管理職側からも従業員側からも信頼されていたので、いわば組織の長とみなされた。

 

日本の柱――労働者たち

・日本の農村部はこれまで政府から特別の待遇と保護を受けてきた。政府与党の権力維持にとってそうした農村地域は重要な票田であり、自民党議員は米作農家への補助金を約束することで、農家の票を確保してきた。

 

・あの頃、農村部と都市部の票はほぼ同等だった。その後、何度か調整はされたものの、適切な比率に及ばない。現在の農村部における一票は都市部のおよそ三票に値する。一、二度あった、長続きのしない政権交代を除き、ほぼ半世紀にわたり自民党が権力の座についていたのも、このおかげだったにちがいない。

 

<まずサービス、それから睡眠>

・高度経済成長期、工業地帯や都市部では、いわゆる労働倫理の考えが広まり、単純作業労働者も含めたすべての労働者に対し、常に「身体を動かす」ことや「完璧さ」を求める傾向が強まっていった。これは今でも変わらない。

 

・ヨーロッパが過去40年ちかく大量の外国人労働者を受け入れた理由は、暮らしが豊かになるにつれ自国の人間が単純労働に従事したがらなくなったからというが、日本人にはそうした労働に対する躊躇のようなものがないようだ。

 

セックス・アンド・ザ・ジャパニーズ

取り繕った表情の裏には・・・

・ビジネスマンや官僚が手軽で、後くされのない遊び、たとえば、昔の赤線地帯で愉しめたような、酒と女が主体の遊びのようなものを好むようになったため、芸者遊びはすたれていったともいわれている。1956年、売春防止法が制定され赤線は廃止されたものの、当然のごとく売買春は法の目をかいくぐって、時にはもっといかがわしい手段をとるようになっていった。

 

温泉でのハプニング

・外国人ということに加え、禁欲主義的な上司のおかげで、私自身は「洗練された好色な愉悦と遊戯」を体験する機会にあまり恵まれなかったものの、一度だけ例外があった。日本の某鉄鋼メーカーとの設備投資に対し、私たちの銀行が5年間のローンを提供したところ、お礼ということで九州の温泉旅行に招待された。銀行と鉄鋼メーカーの日本人と外国人の混合グループは飛行機で出かけた。山間の旅館に到着すると、さっそく大きな畳の間で宴会がはじまった。都会の洗練された芸者よりいくぶんか劣る地元の温泉芸者は、酒やウィスキーやきわどい冗談をしつこく勧めてきた。

 

・無邪気で無害な楽しい宴会は、あっという間に乱痴気騒ぎと化した。ひとり、ふたりと芸者の身体を触りはじめる者が現れ、相手を見つけるとただちに連れ立って各自の部屋へ退散しはじめた。あれほど紳士然としていた同行者たちがこれほど急激に豹変するとは、まったく驚いてしまったが、私も負けじとばかり、豊満な身体の田舎娘と一緒に風呂に浸かることにした。

 

・彼女の魅力は始めから終わりまで笑顔を絶やさなかったことぐらいだ。出された食事はまあまあだったし、全体的な雰囲気も官能的と言うより家庭的であったが、私としてはせっかくの週末を無駄に過ごしたと後悔した。それよりむしろ、銀行と顧客の健全であるべき関係に、明らかに好ましくないセックスのサービスが持ち込まれたという事実に私は苛立ちをおぼえた。

 

・こうしたいかがわしい乱痴気騒ぎも、当時だんだんと広まっていった企業ぐるみの海外セックスツアーに較べれば、微罪にすぎなかった。そうしたツアーの最初の行き先は台湾だった。現地の人が日本人男性や日本語に慣れているということで、北投温泉などへ出かけた。

 

・セックスツアーが盛んになるにつれ、各地で人権運動家たちは抗議のデモを展開した。しかしそうした抗議にも屈せず、80年代から相も変わらず日本企業のセックスツアーは執拗に続き、衰えることはない。

 

・「この問題の核心は、セックスツアーが公認のビジネス慣行のひとつとなってしまったことだ。企業はアルコールのようにセックスを接待や社員の慰労目的のために使っている」

 

・日本のビジネスマンだけが仕事の付き合いでセックスを利用していた、あるいは今でも利用しているわけではない。他のアジア諸国もビジネスにセックスをよく持ち込むといわれているし、アメリカやヨーロッパで生じる大スキャンダルを見ても、疑わしい取り引き(すなわち賄賂)のためにセックスを手段として用いることがしばしばある。しかし、日本がよそとちがうのは、集団で行うという点だ。

 

・たとえば2003年9月に起きた事件などはその典型といえよう。中国の珠海の5つ星ホテルが地元当局から営業停止処分を受けた。そのホテルで、5百人ちかくの地元の中国人女性が、16歳から37歳の日本人男性4百人を相手に売春行為を働いていたためだった。

 

<新しい日本女性>

・昭和の頃の日本の女性といえば「夫に仕えるおとなしい主婦」だった。それから、日本女性は目に見えて進歩した。男女同権を求めるだけではなく、結婚生活に不満があれば、ひと昔前に比べ今では離婚する傾向が強い。現在日本では、4組に1組が離婚するといわれている。2007年4月1日、離婚後も妻は夫の年金の半分を受け取ることが可能となる法律が施行された。この年金制度のおかげで「熟年離婚」は急増傾向にあるという。しかも離婚申請の9割は、妻からの三行半だ。退職した夫と46時中一緒にいることに馴染めないというのが最も多い理由らしい。

 

<もっとも重要な課題>

・本書では、おもに日本の社会と文化、そして多少の経済問題を中心に扱っているので、政治体制や政治家のモラルなどについての分析は不適当だろうし、私自身にはその力量も資格もないが、個人的な感想としては、日本の政治には緊急の大革新が必要だと思う。日本の政治にある程度明るい人間ならだれでも、政情の退屈さにうんざりしているにちがいない。

 

・その主な原因は制度を変えようという意欲がないからだ。2005年、衆議院(480議席)で新しく選出された国会議員133人の28パーセントは2世3世議員というのは、由々しき事とはいえまいか。さらに、その新米議員の平均年齢は52.3歳。国会における女性議員の割合も10パーセントに及ばず、経済協力開発機構(OECD)加盟国のなかでは日本は最下位から2番目だ(最下位はトルコ)。

 

人口減少問題の解決策を模索し、そしてもっと啓蒙された政治をめざす。これが、日本の重要な課題だ。>

・世襲やジェンダーだけが政治改革の足枷になっているわけではない。統治の基本的なとらえ方そのものが問題だ。つまりそれは、政財界の大物が物事を決めるという文化から脱却し、有権者に対する開かれた議論へ移行することにより、日本は民主主義に対する本質的な信頼と理解を得ることができるだろう。

 

・既得権と政治的慣行が足を引っ張りあう現在の権力構造の内側から変わることは期待できない。それより、自らの洞察力を信じ、同世代の人々をまとめてゆける若者が、マンネリ化した現状を打開しなくてはならない。そうすれば、有権者の政治参加も刺激されるにちがいない。

 

  

 

『ガイアの法則』

 千賀一生  徳間書店   2010/1/30

 

 

  

 シュメールの叡智と9・11テロ

・それは、ロスチャイルドやフリーメーソン、あるいはアングロサクソンをはじめ、近代文明をリードした様々な世界的組織や財閥、あるいは民族は、そのルーツを探ると、基点となる場所がなぜか、ロンドンという一点に集中しているという事実であった。

  なぜこんなにもすべてがロンドンに集中しているのか。その裏に何かがあるような気がして私は、疑問でならなかったのである。

 

だが、同時にロンドンは、アングロサクソンの歴史の始まりの地でもあるイギリスやアメリカを作り上げた彼らは、もともとはドイツ人であったが、イギリスに移住してから、アングロサクソンとしてまったく別民族のように脚光を浴び、発展を続けた。彼らの中心地がやはりロンドンである。彼らアングロサクソンの国、イギリス、アメリカと言えば、言うまでもなく近代から世界をリードし続けた国である。

 

・と同時にロンドンは、様々な世界的秘密結社の歴史的本拠地でもある。「エホバの証人」や「モルモン教」をはじめ、多くの近代の世界的新興宗教団体の創始者は、これらの結社の一員であった経歴を持ち、まるで近代の世界的宗教の出生地もロンドンであるようにさえ見える。

 

・さらに言えば、ロンドンに拠点を構えて世界的に成功した経営者や企業は不思議なほど多い。なぜすべてがあの小さなロンドンに集中しているのか、私には何かありそうな気がしていたのである。

 

・私は、すべてがロンドンに集中する理由を、私たち一般人が知らない巨大な組織があって、その本拠地がロンドンにあるからではないかと最初は考えていた。しかし、それだけでは説明しきれないものがあることもわかっていた。もしかしたら、彼の言う『聖なるリズム』とは、その謎を解くカギかもしれないと思った。

 『聖なるリズム』とは何なのだろうか。

 

・我々の文明は常に天体の動きを観察し、それによってすべてを決する分明であった。これは我々の文明以前からの人類の叡智の蓄積なのだ。そしてその叡智は今も一部の人々の間に引き継がれている。天体の運行が生み出す『聖なるリズム』は、この世界にあるリズムを形成し、その焦点が結ばれる地は、生命が最も優位に活気づく地であることは我々は知っていた。かってのシュメールも、その焦点となる地であったのだ。

 

 

 

『秘密結社全論考』(上) 邪悪な仮面を暴け

ジョン・コールマン博士   成甲書房  2002/12

 

  

 

 <秘密結社の種類>

 秘密結社にも、二種類がある。

 第一種―完璧に闇の中にひそみ、一般大衆には全く見えない。

 第二種―表面的には公衆に公開されており、しかも多くの場合、高貴な存在とされているが、実体は秘密結社である、そのような組織。

 

 第一種の実例は、

1、 イルミナティ

2、 300人委員会、など

第二種の実例としては、

 1、 フェビアン協会

 2、 英国国教会(アングリカン・チャーチ。日本では「英国聖公会」と称される)

 3、 MI5、MI6(英国軍事諜報部第5部、第6部)

 4、 イエズス会、及びローマカトリック・キリスト教会、プロテスタント各派

 5、 オクスフォード大学、ケンブリッジ大学

 6、 英国王立協会(これは全世界の自然科学の総本家、宗家のようなものとみなされている)

 7、 英国王室(ウインザー家)

 8、 ベルギー王室

 9、 オランダ王室

 

・コールマン博士が本書の中で論証しているように、16世紀の初頭、ベネチアの黒い貴族はアムステルダムを跳躍台にして、ロンドン(そしてブリテン諸島)を新しい世界首都たるべく設定した。その後の五百年、彼らの作戦計画は見事に成功し、実現していく。ところが、日本民族は、この英国(ロンドン、ブリテン)認識について二度、致命的な失敗をしている。

 

・英国が分からないので日本人は、西洋近代、つまり、われわれが直面させられている西洋なるものについては何ひとつ本当のことが分からない。惨めというか、悲惨というか、この状況は筆舌に尽くし難い。

 

・本書下巻に収録したコールマン博士の論稿(「イギリス王家がアメリカを奴隷化する日」)は、日本民族がよってもって英国の正体を調査研究する生死存亡を懸けた国家的作業の第一歩、その出発点となり得るであろう。

  

・幕末に始まった日本民族の英国(英米)研究は完全に百パーセント、売国学問奴隷による国賊的所業でしかない。そのことを本書の注意深い読者は容易に発見されることであろう。

  

・例外はないのだ。そう、たとえば夏目漱石は辛うじて例外であるかもしれないが、この御仁も、ただ漠然と英国にひそむ凶々しい悪魔の姿を遠くから見ただけに過ぎない、と筆者には思える。

 本書が、日本民族篤学の読書人、憂国愛国の士、ひたすら真実を求めてやまない好学の士にとっての精神の糧となることを切に祈る。

 

 

  

『適当だけどなぜか幸せなイギリス人 真面目だけど苦労が多い日本人』

古川修  大和書房  2003/6/5

 

  

 

<ジプシー物語>

ヨーロッパではジプシー問題は大きな社会問題である。

 

・ジプシー自身がまとまった社会的発言力を持たないので、長い間差別され続けている。ナチスの大量殺戮で、ユダヤ人殺戮はクローズアップされるが、ジプシーの方は歴史の彼方で追いやられたままだ。

 

・スペイン、イタリア、フランスをはじめ旧東欧には大量のジプシーが放浪している。イギリスの場合はどれくらいの人数になるのか、よくわからないが相当数が散在していることは、間違いない。

 

・イギリスは広大な緑地が至る所にある。そこにキャンピングカーの集団がある日突然出現する。大きいときには何十台もの群れが一夜にずらっと並ぶ。これがジプシーの集団だ。ときには私有地や農場も占拠する。

 

・彼らは、定住しないので職業の幅が限定されてしまう。博労の仕事は今でもジプシーの専業であるが、他にも廃品回収業や移動遊園地の仕事をしている人たちも多い。移動するから専門職の仕事は得られないし、サラリーマンとして定職を得ることもできない。いきおい経済的には恵まれない。ましてや子弟の教育問題はもっと難しい。

 

・当然ながら全部が全部問題を起こすわけではないが、確かにいろんな悶着が起きる。

 

・キャンピングカーの集団が公園を占拠するわけだから、不都合が生じるのがあたりまえ。まず水道・電気をどうするか。汚水はどうなるか。ゴミはどうなるか。彼らは、何しろ子連れだ。

 

欧州だけでも1000万人のジプシーが移動しているという。これだけ大問題なのだが、どの国の政府も本腰を入れて対策を取っているという話を聞いたことがない。

 

・さきごろの欧州会議でジプシー代表が演説をした、という新聞記事を読んだことがある程度で、ほとんど表面化しない。それは集団としての発言権を持たないことが一番災いしていると思われる。

 

  

 

『イギリスから見れば日本は桃源郷に一番近い国』

信夫梨花  主婦の友社   2014/12/20

 

 

  

日本は桃源郷に一番近い国……勤勉かつ努力型の国民

・イギリスの、矛盾と秘密だらけの政治、家庭と教育の崩壊、エネルギー危機、スコットランドの独立騒ぎ………。そんな国から見れば、日本こそ世界一安定した桃源郷だ。

 

・ベストセラー『日本はイギリスより50年進んでいる』第2弾!

 

信念の違いが明暗を分けた―戦後、日本に負けた戦勝国イギリス

・第2次世界大戦でイギリスは勝ち、日本は敗北に帰した。しかし、その後、両国の立場は逆転した。日本が50~70年代にかけて、毎年、平均9%以上の驚異的な経済成長を遂げる一方、イギリスの国際競争力は低下し、輸出産業の世界シェアの60%を失った。イギリス国民の平均所得はヨーロッパ最低レベルとなり、「ヨーロッパの病人」と揶揄されるようになった。

 

・日本で国民皆保険が実現したのは1961年であったが、イギリスでは既に1948年に、保険料を支払わなくても全ての国民が無料で医療を受けられる国民健康保険制度が制定された。社会保険制度も整備され、一律の保険料を払えば、年収に関係なく、誰もが年金、疾病手当、失業手当、家族手当などを受給できるようになった。精神薄弱者、恵まれない子ども、障害者への生活手当も制定された。大戦後の住宅不足と都市のスラム一掃を目指して、100万世帯以上の公営住宅が建設された。

 

・1964~70年の労働党政権のハロルド・ウィルソン首相の時代、社会主義制度はさらに充実した。彼は低所得者層の生活水準を引き上げることに一層、力を入れ、最貧困層100万人の所得税を免除し、失業手当や疾病手当の金額を引き上げた。

 

・これらの政策の結果、中産階級の手取り収入に殆ど変化はみられなかったが、富裕層の可処分所得は30%減額し、貧困層では100%の増額になった。こうして、イギリスは戦後、非共産主義国家としては、世界で最も社会福祉の充実した国となった。国民は「ゆりかごから墓場まで」不安のない生活を保障された。だが、この「結果が平等な社会」は国民の勤労意欲を奪い去った。

 戦後イギリスの所得税制は最高税率90%前後の累進課税で、これは80年代まで続いた。幾ら稼いでも手取りには殆ど差がなく、寧ろ稼げば稼ぐ程、存在をした。

 

英国病は産業革命の時代から始まっていた?

・英国病とは一般的に、千五の社会主義や国有化政策により、国民の労働意欲の低下と労働紛争の多発を招き、イギリスが国際競争力を失った1960年代以降の症状を指すものである。

 しかし、前にも述べた通り、イギリスの衰退は実は19世紀後半から始まっていた。

 

サッチャー:究極の時代が生んだ究極の政治家

・しかし、その後のイギリスには経済破綻が待ち受けていた。1976年、輸入に必要な外貨さえ枯渇するようになったイギリスは、国際通貨基金(IMF)に、同基金としては史上最大規模だった23億ポンド(3900億円)の融資を、ヨーロッパ先進国として初めて受けることになったのである。

 

・紛争は収まるどころか、さらに拡大し、全国150万人の組合員がゼネストを決行。学校や空港、老人ホームまでもが閉鎖に追い込まれ、鉄道もストップ。水道作業員のストで深刻な水不足になり、家庭では同じ水を何度も使い回さねばならなくなった。

 

・79年、首相に選ばれた保守党のサッチャーは、その後、多くの人に反発されながらも、大胆な改革を推し進めた。それは、彼女が70年代までの中途半端な政策による失敗を、うんざりするほど見てきたからである。サッチャーは究極の時代が生んだ究極の政治家だった。

 

日本企業が起爆剤:イギリス製造業のルネッサンス(再生)

・日産のイギリスにおける成功は、その後の海外からの投資やイギリス企業買収の牽引役となった。『日本はイギリスより50年進んでいる』でも書いたが、今日、イギリスの株式市場で上場されている株の半分以上は外国の企業や投資家が所有している。これは世界にも類を見ない状況であり、もはやイギリスはイギリス人のものではない。

 

イギリスから見れば、日本は今も桃源郷に近い場所

・イギリス国内に視点を移せば、この国の子どもたちの反社会的行為は目に余るものがある。ロンドンの街角で目にするティーンエイジャーたちが発する奇声や口汚さには、日本では経験したことがないような胸騒ぎや、時には身の危険のようなものすら感じることがある。

 そんな時、日本社会の整然とした空気や、互いのリスペクト、人々の丁寧な言葉遣いや態度を思うと、そこがやはり今も桃源郷に近い場所に見えてくる。日本人は今も、この本の冒頭のアーノルドの時代と同様に、日本が欧米に比べて遅れていて、変わらなければならないと焦っているだろう。しかし、そのために今の日本の平穏な風土が壊れることはあってはならないと思うし、今のまま変わらないで欲しいと思うのも事実である。それが文化的土壌に根ざすものであるならば、日本がそう簡単に桃源郷でなくなる日は来ないだろうと信じている。

 

Things Japanese (日本的なるもの)の優れた資質を再発見する 

なぜ明治時代のイギリスの詩人エドウィン・アーノルドは日本を絶賛したのか

・私自身、日本に住んでいた時は日本社会の様々な様相に批判的だった。今、イギリスに14年暮らした私がサー・エドウィンの言葉を読むと、なんの躊躇いもなく、すんなりと理解することができる。明治時代の日本人がそうであったように、いまも日本人自身が自国について評価していないことだが、西欧からみれば真逆に見えることが幾つもある。前出の拙著(『日本はイギリスより50年進んでいる』)では生活に密着した立場から、それらを列挙した。この小著ではマクロ的な視点から、日本とイギリスの政治、経済、社会、教育に切り込み、日本人自身がマイナスであると考えていることが、イギリスから見れば必ずしもそうではないこと、そこに日本人も気づいていない、新たな意味や価値を探ってみたいと思う。

 

矛盾と秘密が嫌いな日本、矛盾と秘密だらけのイギリス

生真面目な日本の憲法論争と憲法のない曖昧なイギリス

・2014年9月現在、イギリスの失業率は6.2%まで下がっている。EUの報告によれば、イギリスの失業手当の申請者全体のうち、EU移民が占める割合は3%未満であり、原則、イギリスの住民であれば、無料で治療が受けられるイギリスの国民健康保険の全予算のうち、学生や就労者の家族を含む「働いていない」とされる60万人のEU移民が利用している比率は1%程度でしかない。

 

・日本では曖昧にすることへの嫌悪や危機感がとても強いが、成文憲法も持ち合わせず、ヨーロッパの下で主権も脅かされているイギリスと比べれば、まだ何も失ってはいないといえよう。

 

イギリスの政策は矛盾だらけ

・このところ、イギリスの政治関連のニュースには、「Uターン」という言葉が溢れている。それは文字通り、一度、諦めたはずの政策を復活させることで、大抵は180度の方向転換を意味する。『日本はイギリスより50年進んでいる』でも、二大政党制がイギリスの政治に短期主義をもたらし、長期的視野が必要な諸問題が一向に解決されない要因でもあると述べた。Uターンは、イギリスの二大政党制の規範となっており、善くも悪くも、国民もこうした混乱に慣れっこになっている。それはイギリスの政治と社会の宿命といっていい。

 

現実世界もミステリーに満ち溢れるイギリス

・1999年にイギリスに来て以来、この国で、さながらスパイ映画かミステリー小説のような出来事が、次から次へと現実に起こるのを見てきた。

 例えば、2006年、ロシアの元スパイ、アレクサンドル・リトビネンコが、ロンドン中心部のホテルで放射性物質が混入したドリンクを飲み、3週間後に亡くなった事件があった。今もその真相は闇のままだ。

 1997年に突然、自動車事故で亡くなったダイアナ妃にまつわる事件やスキャンダルも、未だに後を絶たない。

 

・フィクションというのは実際に起こった出来事にヒントを得て書かれていたりするものだが、イギリスがミステリー小説の宝庫であるのも、誰もが想像力を掻き立てられずにはいられない事件に満ち溢れているからだろう。

 

イギリスは世界一の秘密国家

・1909年に設立されたMI6は、007シリーズの映画には登場していたものの、正式にその存在が世間に明かされたのは、1994年のことである。それまでは公の場でイギリスを代表する者は、その存在を聞かれても、知らぬ存ぜぬを通さなければならなかったという。

 

最も知られたくない秘密を灰に帰したイギリス

・イギリスの為政者のDNAには、秘密主義がしっかりと埋め込まれていると言っていい。何十年も経って事態が風化し、その情報で誰も動揺したり、傷ついたりしなくなるまで待つのだ。イギリスはそうやって生き延びてきた。だが、秘密にするだけではなく、その前に消されていく事実もある。

 

イギリスに運び込まれた監視ファイルは、200メートルの書棚を埋め尽くすほどの膨大な量だったが、イギリスにとって最も見られたくない書類はその前に焼却され、証拠が全く残らないよう、灰さえも粉々に破壊されるか、或いは海底に沈められたという。

 

・日本が鎖国をしている間を含めて、イギリスは16世紀からずっと世界を荒し回ってきた。そこには数え切れない武勇伝とともに負の遺産もあるはずだが、イギリス人の多くもそれらを殆ど知らないし、知る機会もない。日本でも事ある毎に、政府が何か隠しているとか、政策が矛盾しているといった批判がなされるが、それらにかけて“プロ”のイギリスからみれば、日本が素人にすら見えてくるほどである。


その店の70%は運営に失敗して廃業する。創業費用はそのまま負債となる。「どこを見てもチキン屋だけ」という自営業の現実は、韓国経済、中産層の崩壊の雷管(発火装置)である。(6)

2021-12-31 21:16:17 | 森羅万象

 

最強のサイバー諜報組織「8200部隊」

・「8200部隊」はサイバー諜報活動を担うエリート集団であり、かの有名なモサド(イスラエル諜報特務庁)と並んで世界にその名を轟かせている。

 

・8200部隊の名を一躍有名にしたのは、10年、イランが極秘裏に進めてきたウラン濃縮装置が破壊された事件だろう。

 イランはイスラエルという国家の存在を認めておらず、政治指導者が「抹殺」を公言している。一方でイランは核拡散防止条約を無視し、核開発を強行してきた

 

・現在、インテリジェンス関連の情報の90%は8200部隊がもたらし、諜報特務庁「モサド」にせよ他の情報機関にせよ、8200部隊なしに大きな作戦を遂行することはないという。

 

ITベンチャーの創業者が続々誕生

・8200部隊もタルビオットと同じく高校卒業時に上位1%の中から選抜される。

 

・さらに驚くのは、13歳の若さでの選抜もあることだ。

 

・そうした経験によって培われた自信と達成感が、企業家精神に相通じるのかもしれない。8200部隊の出身者は、イスラエルのIT業界でさまざまな起業をしている。

 

8200部隊の経験が起業につながる

兵役で養われる「人の見分け方」と「人的ネットワーク」

・開拓者精神や移民の多さなど、イスラエルとアメリカの起業家で共通点は多いが、両者で決定的に異なるのは、兵役である。

 

・タルビオットや8200部隊などの超エリートでなくても、兵役除隊後にベンチャーを創業して成功している例は多々ある。

 

兵役で知る「個」のエゴを上回る「大義」

「軍産官学」の連携

・兵役を終え、除隊したイスラエルの若者の過半数は、いったんアルバイトか短期就職でお金を貯め、海外見聞の旅に出る。そして半年か1年を経て母国イスラエルに戻り、海外見聞で得た問題意識も踏まえながら大学を選ぶことになる。大学入学時点の年齢は男性で平均23歳くらいである。大学で学ぶ日本人の場合、学部を卒業する年齢である

 

・「人口当たりのイスラエルの大学の数、GDPに対する教育費の割合の高さ、研究開発費の割合の高さは、いずれも世界一です。国が整備してきた高等教育と知的活動環境が、この結果を生んだのです」

 

・イスラエルが国策としてコンピューターサイエンスを狙った理由については「小国のイスラエルには、巨額の設備投資を必要とする重厚長大型産業は難しいためです」と、タドモア教授は語った。

 

「国家ビジョン」が確立されている国

・一方、その後も起業家を目指す人材を支援し続ける様々な制度もある。

 たとえば「ヨズマ」と呼ばれるプログラムは、起業家に投資するベンチャーキャピタルを国の内外から呼び寄せるために、イスラエル政府がマッチングファンドを提供する制度である。ヨズマはイスラエルの起業家と資本家の間のブリッジ役を見事に果たしている。

 

「ユダヤ人は優秀」の謎

・とはいえ、イスラエルが極めて教育熱心な国家であることは間違いない。現在のイスラエルには世界的にみても卓越した大学や研究機関が多数存在する。

 

ワイツマン科学研究所の啓発プログラム

・テルアビブ市内から車で南に30分ほど走ったレホヴォトに、ワイツマン科学研究所がある。緑に囲まれた広大なキャンパスに中に、数学、物理学、化学、生物学、コンピューターサイエンスなどの研究棟が立ち並び、研究者用のアパートやイベントホール等も整備されている。約1000人の研究者のほか、1100人以上の大学院生(うち約400人がポスドク)が日々、研究に打ち込んでいる。

 

・そうした歴史をもつワイツマン科学研究所は2011年、学術誌『サイエンティスト』が選ぶ「アメリカ以外で研究者が働きやすい場所」1位の座を獲得した。

 

早い英語教育と英語を必要とする環境

・イスラエルの英語教育は小学校で始まる。ただ、学校教育だけではない。それ以前から各家庭で子供たちが見るテレビ番組にはアメリカを中心とした海外番組が流れ、英語がそのまま音声を通じて日常空間に入り込んでいる。

 

徴兵制度に替わるもの

・日本は平和国家であり、徴兵制度とは縁がない。ただ、イスラエルの優秀な頭脳たちが、軍において安全保障という国家の最も重要なテーマに向き合って頭脳をさらに鍛え上げ、起業・イノベーションで成功しているという流れを見てくると、日本は安穏としていられないという気にもなる。日本の場合には、自衛隊の頭脳を民間がどう活用しているのかは、興味のあるところである。

 

多様性「ダイバーシティ」

・イスラエルの「移民効果」は、マクロにおいてはリスクテイカーが入ってくることによって、社会が新陳代謝されるという点が大きい。

 

格差とナショナリズム

・「イスラエルは確かにトップ層の知的レベルは非常に高いが、残りの多くには特にそう感じさせるものはない」

 

・むしろ問題は、「格差」にある。25歳から64歳までの一般的イスラエル人の場合、男性の84%、女性75%が就業しているが、アラブ系の女性と超正統派ユダヤ人男性はそれぞれ21%と27%にすぎない。

 

日本の持続性とハイブリッドを目指す

・世界で初めて人口減少と超高齢化を同時に迎える日本が引き続き、賑わいを取り戻して発展していくためにも、イノベーションが求められている。日本文化の成熟ぶりをポジティブにとらえることは、「クールジャパン」的には良いことかもしれぬが、成熟の後に衰退が来るのを甘んじて待つことは避けたい。国として持続的に発展するためには新陳代謝が必要である。キーワードは若い世代への大きな権限委譲、挑戦、失敗体験の機会提供、そして中間管理職のダイバーシティマネジメントスキルであろう。

 そんな日本への新たな刺激として「イスラエル・エコシステム」を取り入れることで、イノベーションと新陳代謝が促されることを期待したい。

 

 

 

『フランス人は1割しかお嫁に行かない』

親子3人パリに住んでみた

柴田久仁夫  東邦出版  2016/6/23

 

 

 

フランス人は1割どころか、お嫁になんて誰も行かない!?

「フランス人は、1割しかお嫁に行かない」

本当かな、と思いますね。この本を書いた僕でさえ、最初は半信半疑でした。でも実際に統計にあたってみると、2010年とちょっと古い数字ですが、20代フランス人の婚姻率は、12.6%しかなかったのです。男女に分ければ、わずか6.3%ずつということになります。

 この20代の数字に30代を加えても、29.5%にとどまります。単純に計算すると、14.75%の女性と14.75%の男性が結婚しているだけ。フランスではその後も婚姻率は下がり続けてるはずですから、「フランス人は、1割しか嫁に行かない」とうたっても、あながちウソではないと言えます。

 

一方でフランスは、事実婚率が他国に比べて非常に高いんですね。正式な婚姻手続きを取らなくても、各種社会保障などまったく同じように受けられることも、大きな理由のひとつです。この国では結婚せずに一緒に暮らし、家族を作ることに対し、社会的な偏見はほとんどありません。現職のフランソワ・オランド大統領からして、4人の婚外子のパパなのですから。

 

・なので今や事実婚の場合は、全カップルの50%に迫る勢いです。それを合せたフランス人の婚姻率は、むしろ日本より高いほど。そして出生率は日本をはるかにしのいで、平均すると家族当たり2人以上の子供がいるのは、ご存知の通りです。

 

・そもそもフランス女性には、「嫁に行く」という概念はありません(フランス語には「嫁」という単語がない)。本文でも詳しく紹介してますが、何百年も続くよほどの名家ならいざしらず、一般のフランス人家庭では、「家に嫁ぐ」という意識がまったくないのです。となると本書のタイトルは、いっそのこと「フランス女性は、誰もお嫁に行かない」がいいのかも………。

 

・この本はそんな結婚事情を始めとする、フランス・パリに暮らす僕たち日本人一家の見聞録です。

 

・そして、見た目は完全に日本人ながら、中身はフランス人的メンタリティがけっこう色濃い娘(こういうのをフランスでは、バナナと呼んだりします。そのココロは、「皮は黄色で中身は白い」という、身も蓋もないものです)。

 

結婚

ごちゃまぜ婚も当たり前に

・2年ほど前のフランスで、家族を扱った映画が大ヒットしたことがありました。『Qu’est-ce qu’on a fait au Bon Dieu?』、直訳すると、「神様、私たちがなにをしたというのです?」というタイトルの喜劇映画。日本でも『最高の花婿』という題で上映されました。話の展開は、きわめてシンプルなものです。

 裕福なブルジョワで、敬けんなカトリック教徒のフランス人一家がいました。ところが4人の娘たちのうち、上の3人が順にアラブ人、ユダヤ人、中国人と結婚してしまいます。ショックを受けつつ、義理の息子たちになんとか寛容なところを見せようとする両親。しかしついつい差別的な態度が出て、怒った娘たちは実家と絶縁状態に。そこで彼らは、末娘だけはなんとかまともなフランス人と結婚してほしいと願うのですが、その願いも空しく、末娘が連れてきた婚約者はアフリカ出身の黒人でした。しかも彼の父親は、かつての宗主国フランスが大嫌い。そこからドタバタが巻き起こるという粗筋です。

 この映画が面白いと思えるかどうかの境目は、おとぎ話と割り切ってすんなり物語のなかに入れるかどうか、だと思います。なにしろフランス人は日常的に、異文化、異宗教、異人種間のゴタゴタにさらされています。なのでこの映画のウソ臭さというか、最後は皆がわかり合い、和解するというあまりに安易なハッピーエンドぶりは、実生活では絶対にありえないとわかっているはずだからです。

 

それでも封切り2カ月で、1000万人を超える人々が映画館に足を運びました。ハリウッドの大作でも、なかなか達成できない記録です。人生に対してちょっと斜に構えたところのあるフランス人たちも、素直な気持ちでこの映画の世界に浸り、十分に楽しんだということでしょう。

 4人の姉妹が全員非フランス人と結婚するというケースは、さすがに現実にはほとんどないと思います。でも一族の誰か一人が国際結婚をしたという例なら、僕の周りだけでも、日仏カップルに限らずいくらでもあります。

 

・そういえばパリ在住の日本人なら誰でも、フランス人に道を訊かれた経験があるはずです。うちの奥さんも暮らし始めてすぐの頃、まだフランス語もろくにできないのに、いきなり道を訊かれて困ったと言っていました。

 

未婚じゃない、“非婚”の国

・話を結婚に戻しましょう。少し古い統計ですが、2013年のフランスでは23万1225組のカップルが結婚式を挙げました。1日当たりに直すと、630組。というとものすごく多いように感じますが、第2次大戦以来、最も少ない数字なんだそうです。結婚する人数は年々減り続け、さらに婚姻年齢は高くなっています(男性32.3歳、女性30.5歳。その10年前の2003年は、男性30.6歳、女性28.5歳でした)。晩婚化はフランスに限らず、日本をはじめとする先進国共通の傾向ですが、フランスの場合、結婚数の減少や晩婚化とは裏腹に、出生率は増え続けています。

 

・大きな理由としては、手厚い家族手当があるわけですが、もうひとつ「PACS」の存在も見逃せません。1999年に制定されたパックスは、同性異性を問わず、事実婚のカップルに対して、法的婚姻関係とほぼ同等の権利を認めた制度です。税制、あるいは出産、子育ての優遇措置が受けられるもので、つまり法的に結婚していなくても、経済的なハンデを負うことなく家族が持てるわけです。その結果、パックスの申請者数は順調に増え続け、2013年には16万8126組に達しました。つまりフランスでは今や、一緒に暮らしているカップル10組のうち4組が事実婚、という計算になります。

 

そしてそんな保守的な人々をいっそう憤激させたのが、2013年に成立した「同性婚法」でした。

 この法律はひとことで言えば、「性別を問わず、誰でも正式に結婚できる」というもの。その結果、同性カップルも市役所で市長立ち会いのもと、正式な結婚式を挙げられるようになりました。しかしこの法律がなによりも革新的だったのは、「同性婚、および同性カップルにも、養子を迎える権利を認めた」ことでした。というのもそれまでのフランスでは、「養子縁組ができるのは、(同性、異性に限らず)法的婚姻者のみ」だったからです。パックスの成立で同性カップルも法的婚姻者とほぼ同等の権利を得られるようになりましたが、「子を持つ」ことまでは無理でした。それがこの同性法によって、養子縁組が全面的に認められたのです。

 

ベビーカーと男性カップル

・法律施行からちょうど2年が経った2015年5月、『ルモンド』紙が「同性婚カップルのその後」をレポートしています。それによれば、この間に正式に結婚式を挙げた同性カップルは、1万7500組。2014年に限れば1万件で、これは同年の婚姻総数24万1000件の約4%を占めるとのことでした。そのうち男性同士が54%と女性同士よりやや比率が高く、平均年齢も女性同士の43歳に対して50歳と、ずいぶん高めでした。

 

・では同性婚法の目玉とも言うべき、養子縁組はどうなったでしょう。彼らのうち721の女性カップルが養子縁組を申請し、この記事が出た時点で281件の縁組許可が下りたということです(男性カップルの申請数は、未発表)。

 

・とはいえ同性婚に否定的な首長が存在していることはたしかでしょう。そこにはカトリックの伝統的な考えも影響していると思われます。信者数が減少しているとはいえ、フランスは依然としてカトリック大国です。そしてカトリックにとって同性愛行為は、罪深い行いとされます。

 

・同性婚の家族を扱った映画は、少なくともコメディの分野ではまだ出てきていません。笑い事ですませるにはちょっと生々しすぎる話題だと、製作者側が感じているからでしょうか。

 

<女たち>

日本人妻はクリスマスにぐったり

・それはさておき、それだけ大事なクリスマスですから、クリスマスプレゼントも気合が入ってます。日本だったら、小さな子供にサンタさんから贈りものが届く程度ですが、フランスの場合は家族全員が送り合います。

 

こうやって買い込んだプレゼントを自家用車のトランクに詰め込んで、フランス人たちは両親宅へと向かうわけです。

 しかしそんな習わしが、フランスの日本人妻にかなりの重荷になっているようです。経済的な負担もさることながら、1人ひとりに毎年違うプレゼントを考えないといけない。ある奥さんが嫁いだ一族は、ご主人が5人兄妹ということもあって、クリスマスには総勢24人が勢ぞろいするそうです。自分たちの家族4人分も含め、全員に違うプレゼントを買うわけで、これはたしかに大変な労力です。

 

フランスには結婚式や出産の際、事前に「欲しいものリスト」を作成し、プレゼントをくれそうな知人や友人たちに送付する、「リスト・ド・マリアージュ」「リスト・ド・ネサンス」という習慣があります。リストをもらった人は自分たちの懐具合と相談しながら、リストから商品を選びそれに見合った金額(あるいはその一部)を贈る、これならいらないものが贈られることもないし、贈る側の経済的負担も比較的少ない。実に合理的なシステムです。なのにクリスマスだけは、相手が喜ぶかどうかわからないものを毎年贈り続けている。

 

実は「鬼嫁」だらけ?

・フランスにも日本と同じような、いわゆる嫁姑関係はあるのか。これは、難しい質問です。そもそもフランス語に、「嫁」とか「姑」にあたる言葉はありません。第3者に紹介するときは、「義理の娘」とか「息子の妻」、逆の場合は「義父母」というだけです。

 何百年も続くよほどの名家なら話は別なのでしょうが、一般のフランス人家庭では「家に嫁ぐ」という意識がまったくないからだと思います。実際、「嫁と姑」の関係は、日本とはずいぶん違って見えます。

 

・こんな関係性を目のあたりにすると、フランスでは嫁姑問題なんて存在しないんじゃないかと思ってしまいます。そもそも両親が息子夫婦と同居することはほとんどなく、会うのはクリスマスとかだけですから、なおさらです。適度に離れて暮らしているぶん、いい関係を保てているんじゃないかと。

 ところがそんな僕の仮説は全然外れていると、冒頭で紹介した日本人の奥さんに言われてしまいました。「嫁姑問題は、日本よりはるかに激しいわよ」と、彼女は断言するのです。

だってフランス人の嫁は、性格がきついでしょう(笑)。どうしても義父母と、折り合いが悪くなってしまうのよね。私の知り合いとか義弟夫婦を見ても、うまくいっていないのが普通だと言ってもいいぐらい。言いたいことをあれだけはっきり口に出したら、うまくいくわけがないわよね」

そのあたり、ぐっとこらえる日本人妻のほうが、まだうまくいっているという主張でした。

 

・それはともかく、フランス人家族の実家との付き合いも、日本同様に決して簡単ではないということですね。嫁姑の関係に至っては、むしろ日本以上にうまくいってないところが多いのかしれません。

 

大統領のセクシーな私生活

・ひとつたしかにいえるのは、この国は恋愛に対して実に寛大だということです。なにしろ僕がフランスに来てからの歴代大統領はことごとく、1人の例外もなく女性問題を起こしているのですが、それが自身の進退に繋がるとか、轟々たる非難を受けたとかいうことがありません。

 たとえばフランソワ・ミッテランは大統領就任直後、愛人の存在について問われ、「エ・アロール?(それが、なにか?)」と平然と答えたことが、日本でもずいぶん話題になりました。しかしフランス国内でそのとき以上にミッテランの女性問題が大騒ぎになったのは、それから約10年後に写真週刊誌『パリマッチ』が、隠し子との2ショットをスクープしたときです。

 

権力者に愛人がいるのは当たり前だ

・次のシラク大統領は前任者ほど派手ではなかったものの、日本に合計80回以上も旅行したのは愛する日本人女性に秘かに会うためだったというのは、パリに暮らす日本人のあいだでは公然の秘密でした。これがサルコジ大統領となると、はるかにすごい弾けっぷりを見せてくれます。これまで3度結婚しているのですが、2度目の妻セシリアを見初めたのは、彼女が有名なTV司会者とパリ郊外の市役所で結婚式を挙げたときでした。市長として立ち会ったその式で一目惚れ。思いが募った末、のちに彼女を略奪してしまうんですね。

 ところが大統領に就任する頃には2人の仲はすっかり冷え切り、彼女はサルコジ支持者の実業家とニューヨークに駆け落ち。その後いやいや復縁しましたが、たしか就任式にも出席しなかったような気がします。サルコジはまもなく離婚し、わずか3カ月後にはトップモデルで歌手のカーラ・ブルーニと再々婚しました。3年後、女児が誕生。「フランスの歴史上初めて、在任中パパになった大統領」と、当時のニュース番組でずいぶん揶揄されました。

 

・現在のオランド大統領も、この点では負けてません。長年事実婚だった女性政治家とのあいだに4人の子供まで設けましたが、大統領就任前にその関係を解消。未婚の大統領というのも、たしかフランス史上初めてだったはずです。その後、有名ジャーナリストと事実婚となりますが、大女優と密会していたことをまたも『パリマッチ』にすっぽ抜かれ、奥さんにはさっさと去られ、ついでにこれまでの行状を逐一暴露した本まで出版されてしまいます。

 

「子供の送り迎え不倫」なんてのもアリ

・知り合いに、子供を音楽学校に通わせてる夫婦がいるんですが、彼らが特に仲良くしているファミリーは、全員が母子家庭なんだと言ってました。フランスで小学校から音楽専門学校に通う子供たちは、9割以上が両親ともに音楽家です。そして多くの場合、裕福な音楽一家の出です。つまり音楽家の子供が、代々音楽家になっていくわけです。

 ところがそんな音楽家の夫たちに、若くて野心的な女性音楽家の卵が猛烈アタックを掛けてくるんだそうです。彼らはあえなく籠絡され、家庭を捨てて若い愛人の元へと走ってしまう。奥さんたちの実家は裕福ですから、生活の心配はない。かくして母子家庭が、増殖していくんだそうです。ちなみに若くて野心的な女性音楽家の卵に走った夫たちは、たいていの場合ほどなく捨てられるということでした。

 こういうのは、いかにも芸術家らしい特殊なケースかもしれません。でも中学生の我が娘の通っているごく普通の学校でも、恋愛大国ぶりは存分に見られます。

 

パリのマダムは、老いても老けない

・冒頭に出てきた日本人妻サチエさんは、そんなフランス女性たちを指して、「だからパリのマダムは、女子力が高い」とは、女性の魅力に溢れている、女であることをあきらめていない、あるいは女性性を前面に出している、というほどの意味でしょうか。

 たしかに彼女たちはいくつになっても、自分が女であることを主張し続けているというのは、純粋な僕も日々感じているところです。そしてパリのマダムの女子力が高いのは、まさに男性陣が彼女たちを女性として扱ってくれるからというのが、サチエさんの持論なわけです。

 

 

 

『日本が全体主義に陥る日』

旧ソ連邦・衛星国30ヵ国の真実

宮崎正弘   ビジネス社   2016/12/7

 

 

  

ソ連崩壊から25年—―全体主義の呪いは本当に解けたのだろうか

・日本でも戦後70年以上を経て、やっとこさ「歴史の真実」が次々と明るみに出始めた。

 フーバー大統領はルーズベルトを「狂人」と呼んでいた事実が判明した。ようやくフーバー回想録の邦訳が日の眼を見た。

「ヴェノナ文書」はソ連コミンテルンのスパイたちの交信記録である。「1940年から1944年にかけて、アメリカにいるソ連のスパイとソ連本国との暗号電文をアメリカ陸軍が密かに傍受し、1943年から1980年までの長期にわたって国家安全保障局(NSA)がイギリス情報部と連携して解読した」(江崎道朗『アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄』祥伝社新書)。

 

・要は日本に戦争を仕掛けたルーズベルト政権にはコミンテルンのスパイがごろごろといて幹部の位置を占めており、不都合な情報はすべて握りつぶし、大統領をたぶらかして、なんとしても日米開戦へもって行く目的があった。「アメリカを使って日本をたたきつぶす」というのがコミンテルンの当初からの秘密の戦略だった。日本が消耗し、その隙をつけばシナ大陸は共産化し、東欧諸国もごっそりとソ連影響下にいただける。

 ヤルタの密約でスターリンに騙されたルーズベルト、ワインを飲んでいたチャーチル。戦後、「中国と欧州を失ったのは誰か」と議論されたが、時すでに遅く、各地で共産主義独裁が成立していた。

 体制批判者は粛清され、国民は党の命令に背けば刑務所か労働改造か、あるいは処刑が待っていた。このため多くの知識人が沈黙を余儀なくされた、世界中で数千万の無辜の民、民主を求めて独裁と戦った知識人が消された、コミンテルンに呼応したアメリカにおけるソ連のスパイはルーズベルト政権の内部、それも政策決定権を持つレベルに浸透したばかりか、政党、マスコミ、教育界、労働組合に浸透した。キリスト教会、とりわけプロテスタント系にも、共産党と組んで偽装組織を雨後の筍のように増殖させた。YMCA、YWCAも工作された青年組織も根こそぎ共産党の「人民統一戦線」という戦術に騙されてしまった。

 

民主主義をはき違えていないか

・田中角栄以後、日本の政治は官僚政治から党人派政治となり、彼らには国家安全保障の根幹が希薄なため「介護」「待機児童」など枝葉の議論が優勢となった。「防衛」「憲法」「安全保障」は二の次であり、テレビの政治番組は目を覆うばかりに劣化し、背骨のないポピュリズムが蔓延し、声の大きい者、組織がバックにある者が当選しても理想を説く政治家は遠ざけられる。国家の基本は安全保障、つまり軍隊と警察の重要性がすっぽり日本の政治議論から抜け落ちている。

 政治家の役目とは理想と現実のギャップを一歩一歩埋めていくことだが、戦後日本は「理想」を喪失しており、国民も政治家にそれを求めなくなった。

 聖徳太子もソクラテスもアリストテレスもいない日本では理想に邁進する政治家は疎んじられ、カネと現実のどぶ板選挙で濾過された、ひ弱な人間が政を司る。この現状にまっとうな政治を待ち望むことは絶望的かもしれない。

 しかしそれでも全体主義よりマシな制度と言わなければならないだろう。

 

<旧ソ連圏の大反転>

・全体主義とはけっきょく、イデオロギーであり、一神教(宗教)であり、排外的ナショナリズムの狂気であり、生存への不安、焦燥、恐怖がある日、飢えや死から逃れようとして、狂気の行動を取るのだ。1917年のロシア革命、1949年の中国共産革命は大量の流血をともなって全体主義国家を産んだ。

 その影響はソ連の衛星国(東欧、モンゴルなど)と中国共産党の衛星国(ラオス、カンボジア)などを産んだ。そして全体主義=共産主義の悪性ウイルスは世界にばらまかれ、あちこちに愚行が繰り返され、悲劇を産む一方で、植民と経営に失敗した欧米列強は、皮肉にも被植民地からの移民を大量に受け入れ、ナショナル・アイデンティティ喪失の危機にさらされ、歴史の報復を受けている。

 この点で日本は海洋国家であり、単一民族であり、多神教であるがゆえにユーラシアが体験した全体主義とは無縁でいられた、歴史の僥倖に恵まれたとも言える。

 しかし、一度は破産したはずの共産主義あるいは社会主義運動が、ソ連崩壊以後は「グローバリズム」の隠れ蓑に本質を隠して、世界をグローバリズムという一神教思考で統一しようとした。そうだ、グローバリズムという妖怪も一種全体主義的である。

 その破産が世界中で現れ、米国にトランプ現象、英国のEU離脱、ドイツの新党運動も、いやイタリアにもオランダもフランスも政権与党を窮地に追い込むか、敗北させている。これが現代世界である。全体主義との戦いはまだまだ続くのである。

 

むしろ全体主義に転落しそうなのは日本ではないのか

西側は言葉の戦争で負けている

・「地球市民」「ボーダレス」「新自由主義」などの言葉は響きが良く耳障りにならず、まさか共産主義、全体主義の裏返しであることに気がつく人は少ない。いまはやりの「グローバリズム」とはかつて熱病のようにもてはやされた共産主義のメダルの裏側である。一種の全体主義なのだ。

 東西冷戦は自由主義諸国が勝利してソ連が崩壊した。中国は極度に警戒し、独裁体制を引き締めたが、共産主義イデオロギーは雲散霧消した。

 それから四半世紀を閲したというのに日本のメディアはまだまだ左翼偏向が強い。というよりGHQの洗脳から逃げきれない人たちが時代錯誤の暴論を繰り返している。彼らの好きな言葉は「平和」「市民」「反戦」である。

 事実に即さない、想像上の虚構から勝手に論理を組み立てた観念的な暴言が、あたかもラウドスピーカーのごとく左翼の大手新聞やテレビに登場してくる。このため一般読者を惑わすのである。

 

・ジャーナリスト自らが左翼のプロパガンダを拡大するという役目を担わされていても、それを自覚していない。自覚がないのに、ある程度の影響力を行使ができる人を「無自覚のエージェント」(UNWITTING AGENT)という。典型はかの鳩山由紀夫元首相だろう。影響力のある代理人」として中国やロシアの使い走りを自ら引き受ける。

 この区分けはスタニスラフ・レフチェンコ証言でも頻繁にでてくる。

KGB工作員だった。主として日本のメディア工作に当たった。80年代初頭にアメリカに亡命し、議会証言をしたが、当時の日本のメディアの中にうごめいた「ソ連の代理人」を具体例とともに挙げた。議会証言録は筆者が翻訳した(『ソ連スパイの手口』山手書房、絶版)。

 

・「平和」への信仰ぶりも同様である。

 中国、韓国のでたらめな歴史観に基づく強制連行、慰安婦=性奴隷、大虐殺など、日本はまさかとは思いながらも誠実に弁明し、釈明し、事実を認めたかのような謝罪を繰り返して、世界の笑いものとなった。謝罪とは日本以外の国では「金銭の補償」という意味である。この日本批判の合唱に巧妙に便乗してドイツ、英国、そして米国が日本を貶めるキャンペーンをしゃあしゃあと繰り出している。

 いずれも自らの過去の残虐さ、たとえば広島、長崎などの戦争犯罪を隠蔽するのに中国、韓国の日本批判は格好の隠れ蓑というわけだ。

 日本の目の前の脅威は指摘するまでもない。北朝鮮の核爆弾と、中国の軍拡を等閑視している日本のメディアの危うさ。

 かれらは「平和」という魔法の妖術を用いて大衆をたぶらかし、中国と北朝鮮の軍事力は「脅威」ではないと言いつのり、防衛を強化することに反対してきた。日本の防衛費は世界の常識であるGDPの2~3%の半分以下、これでは独立国家とはいえないのではないか。

 

軍国主義ファシストは中国だ

・日本の隣には「北の核」に加えて、もう一つの独裁国家がある。

 醜悪な独裁体制で、情報をすべて統制し、国民を洗脳し、戦力を日々強め、日本に侵略を準備している国がある。日本の目の前にあって、不気味な軍事力威嚇を続ける中国の現実である。

 中国は問題をすり替えるために南京大虐殺という嘘放送を声高に繰り返し、不都合な事実を葬る。この遣り方に英国もドイツも黙っている。米国は広島・長崎、東京大空襲における大虐殺をほおかむりし、日本が残虐であったことに歴史を改竄した。

 

「会議は踊る」、いまも踊る

・英国の場合、この国はもともと連合王国である。女王陛下の権威は宗教が裏打ちしている。カソリックから別れた英国国教会が支配し、これを不服としたピューリタンは英国から海を越えてアメリカ大陸へ渡った。第2次世界大戦は、植民地支配が瓦解、ここへ旧植民地のインド、パキスタン、ナイジェリアあたりからどっと移民が混入し、EU加盟後はポーランドからも100万人、これでは伝統的歴史的価値観は喪失寸前となる。

 

・米国の場合、共通の目的は自由、民主、人権、法治となり、ファミリーヴァリューを尊ぶという共通性はあっても、多彩な宗教は国家の統一性を形成しない。このため政府と納税者、利益団体、地域エゴ混在、連帯感が欠如する。大統領選挙に見られるように、国家目標の分裂、政治の多元化は国内のまとまりをさせないという反作用を産みやすい。

 

全体主義の呪いは日本で解けず

・かくて日本ばかりか世界中で言語空間はおかしくなり、その混乱を衝いて左翼的な人々が全体主義の隠れ蓑として「反戦」「反原発」「環境」「男女賃金格差」「同性愛結婚」「ヘイトスピーチ」など面妖な言葉による、新しい洗脳工作が継続されている。

 

・中国でもネットで世界情勢が把握できる時代となったのに、精神的には全体主義の呪いが解けたはずなのに、中国人は崇高な芸術作品を追求するのではなく、目の前のカネ、贅沢な物品に狂奔し、精神性は極度に軽視され、拝金主義全盛となった。

ならば、日本は?

 これほどの自由を享受している国でも、左翼の洗脳効果がまだ尾を引いていて本物の絵画や音楽、小説は現れていない。

「芭蕉も西鶴もいない昭和元禄」は「平成元禄」となったが、過去に『源氏物語』や『古今集』を著して日本人の精神を高らかに謳歌したのは昔話。それこそ「文学の真昼を経験した民族には夕暮れを待つしかない」(三島由紀夫『日本文学小史』)という悲惨な状況に埋没したままである。

 グローバリズムの最先端を競うような亜流の思想か、黄昏の芸術、文学しか望めないのだろうか。全体主義の呪いはむしろ現代の日本に残留しているのではないのか。


その店の70%は運営に失敗して廃業する。創業費用はそのまま負債となる。「どこを見てもチキン屋だけ」という自営業の現実は、韓国経済、中産層の崩壊の雷管(発火装置)である。(5)

2021-12-31 21:15:09 | 森羅万象

 

イスラエルの強さの秘密

国防軍――イスラエルそのもの

イスラエル国防軍の四つの機能

・イスラエルにおけるイノベーションの開花は、政策支援、産学の近さ、解放的な対内投資政策と多国籍企業の貢献の高さ、豊富なリスクマネー供給などが重なり合ったものであるが、殊に、男女とも皆兵の国防軍の存在が極めて重要である。そして、国防軍は経済や軍事だけでなく、イスラエルの社会及び政治の核でもあり、したがって「イスラエルそのもの」である。その本質は、①社会のるつぼ、②社会人教育施設、③職業訓練学校、④同窓会の集合体、の四つであると私は思う。

 

①  社会のるつぼとしての機能

・イスラエルは世界中から離散ユダヤ人が集まってできた社会である。アシュケナジー(東欧出身のユダヤ人を指す)やスファラディ(中東出身のユダヤ人を指す)だけでなく、ロシア、エチオピアやインド(約8万5000人もいるという)からの帰還者もいる。彼らは高校までは地元のコミュニティで育つ。当然、先祖の出身国や社会的界層が同じ似た者のみの世界である。

 そのような人々が18歳となり軍隊に入った途端に、まったく異なるバックグラウンドを持った同年代の若者同士が寝食、訓練を共にし、それまでとはまったく違い世界に足を踏み入れる。

 

・ただし、超正統派ユダヤ教徒の若者及びドゥルーズ派を除くアラブ系には徴兵の義務がない。

 

②  社会人教育施設としての機能

・このような感じなので、若い兵士の命は国民共通の関心事である。たまに若いイスラエル軍兵士の誘拐事件が起こるが、その誘拐された兵士を、国民は我が子の誘拐のように思い関心を寄せる。そのような中で兵士が殺害されると国民世論は激昂する。2006年の第2次レバノン戦争も、兵士の誘拐がきっかけで始まった。

 

・イスラエルではいつ大規模な戦争が始まるかわからない緊張感があるし、また「テロ」への対処作戦、あるいは越境攻撃作戦などもしばしば行われているため、任務というのは命がかかった切実なものになる。これらを経験した若者たちは確かに逞しい。徴兵期間が終わってから大学に入学するということもあり、おぼこいところが残る日本の大学生に比べて数段大人びているのは事実である。

 

③  職業訓練学校としての機能

・イスラエルでは高校生の段階で、1年かけて行われる全高校生の能力検査を基に、適性に合った部隊に振り分けられ、そこで徴兵期間を過ごす。

 このテストは心理検査や語学適性なども含むかなり綿密なもので、建国以来の国防の需要を反映した厳しいもののようである。振り分けにあたっては、若者の方からも希望を出すことができ、人気ベスト三は、空軍パイロット、サイバー部隊、インテリジェンスであるという。

 

・若者にとってサイバー部隊は憧れの部隊である。そこに行けば除隊後、軍のバラックの門の外にはリクルーターが詰めかけ、初任給から月給100万円はオファーされる。

 

そして若者の両親にとっては、徴兵される若者のうち最も優秀な者がサイバー部隊に採用されるだけにサイバー部隊入りは誉れが高い。戦闘に従事して死傷するリスクも低く、子供の将来も「保障」されるなど、言うことなしの「職場」であるから、子供のサイバー教育にも身が入るというものである。

 

・そして、イスラエルにはスーパー・エリート教育がある。高校の時のスクリーニングの結果で上位1%に入った優秀者には、大学での3年間(医学部の場合は7年間)の教育が無償でオファーされる。軍役については徴兵期間プラス2年の勤務が求められる。

 

④  同窓会の機能

・このような予備役としての練度の維持のため、1年間に数週間、自分の部隊に戻り訓練を受けることが40代半ばまで求められる。その結果として、同じ釜の飯を食べた同士と毎年再会する機会があるわけであり、一生ものの濃密な人間関係が形成される。

 イスラエルでの相手への質問の決まり文句は、「それでお前はイスラエル軍の中でどの部隊にいた?」というもので、これが決定的に重要である。大学名を聞かれることはほとんどない。

 

軍と市民社会

・この国での驚きの一つに、参謀総長の交代式がテレビで生中継されるということがあった。少なくとも先進民主主義国ではこういう例は聞いたことがない。

 

・実際に、この国では安全保障が一番重要である。選挙の最大の争点は、常に(または多くの場合)景気ではなく安全保障であり、軍隊経験が乏しい人物は首相候補にふさわしくないとされている。

 

イスラエルをイスラエルたらしめる文化的特質

英国はなぜ資本主義で先鞭をつけられたか?

・米国の政治学者ウォルター・ラッセル・ミードは、英国がなぜ資本主義に成功して大帝国を築けたかについて、開放経済モデルを採用したオランダの成功例を模倣したこと、大西洋が繁栄した時代に、大西洋に面した最前線の島国として地理的に幸運な位置にあったことなどに触れつつ、アングロ・サクソンの文化的伝統もその理由として挙げている。

 アングロ・サクソンには闘いを好む文化があり、それを一定のルールの中で実現したものとして、(イギリス人が創始した)サッカー、ラグビー、テニス、ゴルフなどのスポーツがあると言う。また、競争の混沌を通じた進歩への信奉として、アダム・スミスが唱えた「神の見えざる手」という考え方、さらに、成文憲法の整然とした法解釈ではなく、慣習・先例の蓄積をもって法体系とする「コモン・ロー」についても言及している。

 一定のルールの中での闘いと言えば、議会制民主主義も、棍棒を投票箱に差し替えた闘いであると言われる

 

起業家とイノベーションを支える四つの文化的特質

・イスラエル人が起業やイノベーションに向いている要素として四つの

キーワードを教えてくれた。それが、「高いリスクを許容して取っていく精神」「階層のない社会」「失礼千万」「短気」である。

 

①  高いリスクを許容して取っていく精神(ハイ・リスク・テーカー)

・イスラエル人はリスクを取ることを奨励される。失敗は許容され、逆に失敗していない人間は信用されないという。限度はあろうというもので、大失敗して夜逃げした人もいるようだが、それでもイスラエル人の精神といえば、「まずダメもとでやってみよう。ダメならそこで撤退すればいい。精密に考え過ぎて慎重になり何もしないのでは成功も生まれない」というものである。

 

ちなみに、2011~18年に設立されたスタートアップ企業5313社のうち45%がすでに廃業か活動停止していると報じられている。

 

②  階層のない社会(ノー・ヒエラルキー)

・イスラエルはフラットな社会であり、この国ほど忖度という言葉が似合わない国はない。発言は直截的過ぎるほど直截的。目上だろうが関係なく、オブラートに包まずにガンガン発言するので、最初は面食らうこともある。イスラエルの大学では、日本人やアジア人の留学生はあまり発言しないのだが、我々から見たらよく発言する欧米人留学生もあまり目立たないほど、教授に盾つくのはもっぱらイスラエル人学生だという。

 

議論を尽くす文化

・イスラエルのイノベーションや強さの背景には、ユダヤ教の、議論をしながら集団で教義を学習していくという伝統がある。そもそも、ヘブライ語聖典(旧約聖書)の中でも、人間が神に食ってかかったり、あるいは神と交渉したりする場面が出てくる。しかし、議論の重要性はタルムードにおいて顕著だという。

 

・シュエフタン教授は、イスラエル軍を、「正規の軍隊というよりも、民兵と青年団の混ざったもの」と表現する。群雄割拠というわけではないが、各現場では若いリーダーの兵士に大きな権限が与えられており、本部や上層部の意向に必ずしも従わない(あるいは伝わってこない)。

 

③  失礼千万(イムポライト

・先に紹介した「フツバ」というヘブライ語に加え「バラガン」(混沌。イスラエル社会の秩序のない状況を表す)という言葉を覚えておけば、イスラエル人との会話はずいぶん弾むし、「おっ、イスラエルを知っているな」と思われるようになる。

 

短期(イムペイシャント)

・イスラエル人はものすごく短気である。それが端的に出るのが車の運転だ。これはひどいの一言である。信号が変わる前から、後ろのイスラエル人が運転する車がクラクションを鳴らしてくる。車をぶつけるように横入りしてくるし、道は絶対に譲らない。

 

・ビジネスでも、彼らのやり方は単刀直入である。日本企業関係者がイスラエル企業を訪問すると、「お前はいくらお金を持っているか?」「お前は意思決定者か?」と矢継ぎ早に聞かれるという。しかし、このいつもイライラして不満を囲って我慢できない性格が、イノベーションには向いているのだろう。

 

「非適応」という態度の決定的重要性

・しかし、それにしてもイスラエル人が自慢する、「規格外の考え方」という創造性への自信はどこからきているのだろうか。ちなみに、ノーベル賞受賞者の国別比較は、2019年までで日本人は27名、に比べて、イスラエルは11名である。また、2017年までの全ノーベル賞受賞者902名のうち約200名はユダヤ系によるものとも言われている。

 

・世界の社会主義・共産主義運動に甚大な影響を与えたカール・マルクスがラビの家系であることは偶然ではない。

 

「理論的な議論」を培った宗教的伝統

・ユダヤ教徒のあいだでは、神聖な文書を読み、それを学ぶことが極めて重要視され、それを若者に伝えることが宗教上の義務とされた。

 

「2000年の比較優位」の消失

・約2000年前にエルサレム第二神殿が破壊され離散(ディアスポラ)が始まったとき、全てのユダヤ人の(男性)子弟は、ユダヤ教の諸書を読み信仰を守るように預言者によって指示された。

 

・また、世界中で識字率が向上し、特にアジア地域のそれは世界でトップレベルになった。土地勘がなく、今や識字率という優位性もないユダヤ民族にとって、比較優位が失われつつある新たな時代が始まっている。

 

イスラエルは日本の変革の触媒となり得る

大きな変革のとき

・「平成維新」という言葉が流行ったことがあった。政党まで作って活動した大前研一氏の最大の眼目は道州制の導入と地方自治権の強化によって、各道州のイニシアティブ発揮と競争を促進することで、経済・社会を活性化することだったと推察する。

 

・30年後の現在の状況は、それに比べて全てにおいて悪化している。北朝鮮が核を持ち、中国は大きな生産力・資金を持ち、軍備を大拡張している。かたや日本では高齢化と人口減が進み、財政赤字は甚だ悪化した。社会の貯蓄を切り崩す現象の一つと言われた「パラサイトシングル」という言葉も、子供が寄生する先の親世代が老いてきて、もう限界である。

 日本のお家芸であった家電産業は衰微し、日本経済の屋台骨たる自動車産業も、電子化・無人化・シェア化によって未来が非情に不透明である。そして世界では、電子コマースとデータ・サイエンスが物流及び情報の流通を支配している。10年前には企業価値ランキングの上位を占めていたエネルギー会社が消え去り、GAFAや中国企業が独占しているが、そこに日本企業の姿はなく、サイバーやAIの分野では、日本は他の国の後塵を拝している。

 

イスラエルは違和感だらけの国である

イスラエルという変革のための触媒

これまで述べてきたことを踏まえれば、イスラエルは日本の変革の触媒になれるのではないか

 まず、イスラエルは、気づきの鑑として有用である。家庭中心で出生率の高い社会のオプティミズム、歴史と伝統の価値、不屈で独創的な思考の重要性、イノベーション、市民社会を自分たちで守ることの健全性、安全保障のリアリズムなどの諸点について、イスラエルは、現代日本に有益な視座を与えてくれる。

 

 

 

『知立国家  イスラエル』

米山伸郎   文春新書   2017/10/20

 

 

 

あなたの周囲はイスラエルだらけ

意外に思う人が多いかもしれないが、じつはわれわれの日常生活の中には「イスラエル」が溢れている

 毎日自宅やオフィスで使うパソコンの心臓部のプロセッサーがインテル製であれば、それはおそらくはイスラエルにあるインテルの研究所で設計され、イスラエルの製造工場で作られたものである可能性が高いインテルプロセッサーの8割以上がイスラエルで設計・製造されているからだ。

 

・そのパソコンを日々、不正アクセスから守ってくれているセキュリティ機能「ファイアウォール」を開発したのもイスラエル企業である。

 現実世界のファイアウォールにも、イスラエルの存在がある。原子力発電所や軍事基地などの重要施設では、テロリストや工作員の侵入を防ぐべく、厳重な警備管理体制が敷かれているが、監視カメラに「人工知能的フィルター」を搭載したのもイスラエル企業である。

 

「個の強さ」にこだわる

・だが、イスラエルで筆者が会ったビジネス関係者や教育関係者は、イスラエルを語る時、ほとんど例外なく「○○で世界一の国」という表現を使っていた。ただし、すべてが「国民一人あたり」あるいは「対GDP比」という条件付きである。

 その「〇〇」に入るのが、次のような項目である。

ノーベル科学3賞受賞者数

博士号保有者数

研究開発費

特許保有数

ベンチャー企業数

ベンチャーキャピタル投資額

起業数

技術者数

教育費

大学学位数

 

・人口やGDPなどマクロの絶対値でみると、イスラエルは世界でも全く目立たぬ「小国」となってしまう。しかし「国民一人あたり」でみると、とりわけ知的レベルの高さにおいて、イスラエルは傑出した存在感をもつようになる。

 

・電話やインターネットのように加入者・参加者が増えるほどユーザーの便益が増すことを「ネットワーク外部性」と呼ぶが、イスラエルは国家自身がある種の「ネットワーク外部性」を実現している国家といえる。参加者(国民)が増えるほどにネットワークが多重化して便益が高まり、国民一人あたりの価値を高めていくメカニズムを設けているように感じられるのだ。

 

世界最高の投資家が「最良の国」と絶賛

・世界で最も成功した投資家として誰もが知っているのは、アメリカの「オマハの賢人」こと、ウォーレン・バフェットである。

 彼は「外国企業は買収しない」と公言していたが、2006年に自らの方針を破り、50億ドルもの資金を投じてイスラエルの金属切削工具メーカー「ISCAR」の株式80%を買収した。

 

・その理由として、「自分にとってイスラエルは最良の国で、イスラエルよりずっと大きい国や豊かな国と比べても、その遥か先端を行っているから」と語っている。

 さらに、「私はユダヤ人ではないが、イスラエルの建国からの生い立ちはアメリカのそれを思い出させる。人々の固い決意、高い動機づけ、知性、イニシアチブは顕著で突出している。私はイスラエル経済の強い信奉者です」とまで述べ、イスラエルに強い信頼を寄せている。

 イスラエルに注目しているのはバフェットだけではない。インターネット検索エンジンから始まり、自動車制御、ロボット、そして今や人工知能で世界を制御しようとしているグーグルのエリック・シュミット元CEOもその1人である。

 

組織内でも「正面突破」

・今やマクロでもGDPで世界191カ国中34位、人口で188カ国中93位という立派な業績(国力)を実現している。

 

CPUの現界を突破したイスラエル技術者

・組織の中でも「正面突破」の例として有名なのが、インテルのCPU開発の話である。1970年代のインテルは「アメリカで研究開発し、アメリカで生産をする、アメリカの優良企業」であった。だが、研究開発において重大なイノベーションをもたらしたのは、イスラエル人だった。

 

「イスラエル中毒」になったインテル

・「Core マイクロアーキテクチャー」の例に限らず、インテルはイスラエルから出てきたイノベーションによって多大な恩恵を受けている。

 

クルマの未来を変える

・クルマをスマホのようなネットワークを構成するプラットホームと捉えた場合、高度なIT技術を搭載した自動運転型コミュニケーションネットワークプラットホームとしてのクルマと、さまざまなアプリが登場するであろう。

 

・一方、インテルはパソコンへのプロセッサー供給で世界のヘゲモニーを握ってきたが、パソコンは伸び悩んでおり、このままではジリ貧だ。インテルはこうした変化を見越して、いち早く自動車業界で勝負に出たのだ。

 

マイクロソフトもイスラエルで人材集め

・CPUの巨人、インテルがイスラエルに進出したように、オペレーション・システムの巨人、マイクロソフトもイスラエルに拠点を設けている。

 

・「人口わずか700万人(当時)なのに、コンピュータサイエンスで有名な世界の大手トップ30の中にイスラエルの大学が4校も入っている。いかに優良な人材が多く輩出されているか、この数字でわかります」

 

豊富な博士号人材

近年ではイスラエルの博士号保持者を、かなりの割合でアメリカやカナダの企業がヘッドハントしているという

 

「キブツ」という産業革命

ピンチをチャンスに転化した軍事産業

・イスラエルの特異性をあらわすもうひとつの点として、「軍事技術」が挙げられる。これはそのまま国防産業という新産業を生み出している。

 

アメリカを徹底活用する戦略

・アメリカの政治や宗教団体がイスラエルの動静に注目し、イスラエルを声高に支援するのは今に始まったことではない。アメリカにはユダや系アメリカ人が約600万人いる。

 

アメリカとの緊張関係

・ワシントンでは、イスラエルとの外交関係の見直し議論が定期的に起こる。通常、これは両国関係が高い緊張状態にある際の兆候である。

 もっとも、米国議会はイスラエル・ロビーの強い影響下にあり、常にイスラエルに対して強い支持を続けている。

 

政令経熱

資源は「人間」しかいない

・大勢の移民によってもたらされたものは、文化・社会の多様性である。

 

・「わが国の重要な資源は人間だけです。したがって、建国の父は、積極的な移民受け入れ政策を通じて、人間という資源の確保を最重要視しました。それと同時に教育も最重要視し、大学の強化に努めてきたのです

 

・ひとつの国家の中に多くの人間が生活し、しかも多様性が存在することは、それだけリスクに強いということになる。多様な人材がいれば、それだけ異なった変革が起きるチャンスがある。つまり、イノベーションやベンチャーの起業のチャンスも必然的に増える。

 日本では「人間の数の確保」を気にすることは久しくなかった。それが今、急速に進行する少子高齢化によって危うくなっている。移民受け入れについても、日本社会には根強い拒絶反応がある。

 

女性、LGBTに優しい国

・イスラエルの多様性は、言語や文化面だけではない。とりわけ印象深いのは、女性の活躍である。

 

・また、近年では同性愛者が集まる場所として、テルアビブが世界的な注目を集めている。毎年6月におこなわれるゲイ・プライド・パレードには、世界各国から約20万人が参加する。同性愛を禁じるユダヤ教の厳しい戒律とは裏腹に、イスラエルは性的マイノリティ(LGBT)の人権を守ることに熱心な国であり、世界の先端を行っている。1988年にイスラエル政府は同性愛を合法化、92年には性的志向による雇用差別を全面的に禁止、現在では同性婚カップルにも配偶者控除・年金など、通常の異性婚と同じ権利がほぼ認められている。

 一方で、イスラエルにおいてはすべて結婚は「宗教婚」でなければならないという厳然とした規則も存在する。だが、海外で挙式した場合は除外されるなど、抜け穴も多い。

 

ロシア系移民の頭脳

・現在のイスラエルの中枢で活躍しているのは、ロシア・東欧系のユダヤ人(アシュケナージ)にルーツをもつ人が圧倒的に多い。

  

高学歴移民をベンチャー企業に駆り立てる

ソリューションを見つけ出す能力を高める教育

・イスラエルの義務教育は幼稚園1年、小中高11年と充実している。古代イスラエルの頃より教育は生活と文明の一部として位置づけられ重視されてきている。ただし、イスラエルにはユダヤ教という特殊要因がある。

 

人種のるつぼ化

・だが、様々なバックグラウンドの移民を受け入れるにつれ、問題も生じてきた。1950年代以降、中東からの移民が増えてきた。シリアやイラクなどのアラブ諸国や、北アフリカで迫害されたユダヤ人たちを吸収していったためだ。

 すると、旧移民(欧州系)と新移民(中東・アフリカ系)との間での軋轢が目立つようになった。

 

アイデンティティは「ヘブライ語」と「国防」

・ナショナル・アイデンティティの根幹は、第一には言語である。現在、イスラエル人は固有の言語としてヘブライ語を用いている。

 

ユダヤ教徒以外の人材も囲い込む必要性

・彼の言う「社会改革」とは、「超正統派」の人々の取り扱いをどうするかという点に突き当たる。超正統派の人々はイスラエルの人口の2割にもおよぶが、経済活動を一切せず、国から支給される生活費で、日々ユダヤ教の研究だけをおこなっている。

 

移民を受け入れない日本

・また、人口減少は安全保障においても懸念材料である。たとえばアメリカは毎年約1%ずつ人口が増え、平均年齢も先進国の中では圧倒的に若い。肥満など生活習慣病以外に、アメリカには人口動態的死角がない。

 

徴兵制が若者を一人前に育て上げる

・そんなイスラエルの若者の人間育成において、徴兵制度は決定的な意味をもっている。周囲を敵国に囲まれたイスラエルにとって、「生存」こそが至上命題である。生存のためには、国防に「頭脳」を結集させなければならない。

 

・計量的心理テストの結果は56段階で表示される。56がトップで、それに基づきオフィサー候補と下士官候補にふるい分けられる。また、体力試験を含めたプロファイルは97段階に分類される。

 

・昔も今もイスラエルの若者は、エリート部隊への配属にあこがれている。以前はパイロットや特殊任務部隊など実戦部隊がエリートであったが、現在ではITを駆使したインテリジェンス系の部隊がエリートとされている。

 

トップ頭脳集団「タルビオット」

・タルビオットは毎年30人程度の理工系最優秀人材を選抜して教育するプログラムで、世界に類のないものだ。

 

<豪華絢爛のエリートたち

・そうやって選抜された約30人の若者は、最新兵器開発のための選りすぐりのスーパーエリート候補として教育と訓練を受ける。

 

・また、タルビオット出身者により起業されたイスラエルのベンチャーは枚挙に暇がない。

 

軍が才能と自立心を養う

・タルビオットのようなエリート集団に限らず、軍での体験は、イスラエルの若者たちに大きな果実をもたらしてくれる。

 

・余談だが、シンガポールにも最優秀の学生を集めて英才教育を施す「スカラー」というエリートコースがある。このコースの出身者が40代の若さで政府のトップに抜擢されていく。これはイスラエルから取り入れたシステムである。


その店の70%は運営に失敗して廃業する。創業費用はそのまま負債となる。「どこを見てもチキン屋だけ」という自営業の現実は、韓国経済、中産層の崩壊の雷管(発火装置)である。(4)

2021-12-31 21:14:15 | 森羅万象

 

最悪の就職率が生み出す卒業猶予生

・浪人と休学によって、同期より2歳年上のチェさんだが、就職できるという保証がない限り卒業するつもりはないという。既卒者は新卒より就職市場で不利だという先輩のアドバイスがあったからだ。

「会社側は履歴書に空白がある人を嫌うみたいです。大学を卒業してから何もせずひたすら就職準備をしていたら、活動的でない、実力が足りない、怠けているなどの否定的イメージを持たれてしまいます。だから、最近は卒業を猶予する人がとても多くなっています。うちの大学は、授業料の10%程度を払えば、卒業を1学期先送りすることができるんです

 卒業に必要な単位をすべて修得していながら、卒業論文を出さないなどの方法で卒業を先送りして、就活に邁進する学生たちを「就職準備生」と呼ぶ。就職市場が悪化し、就職準備生は日増しに増加している。

 2017年11月、「アルバモン」という韓国の有名就職サイトが卒業予定者らを対象に調べたところ、「就職のために卒業を猶予する」と答えた学生はおよそ55%にものぼった。特に、就職に不利とされる人文系では70.9%が卒業を先送りすると答えた。

 

インターンシップも地獄の競争率

・韓国の企業は、インターンシップを採用活動に積極的に使っている。正規採用とは別にインターンを募集して、インターン期間中の業務評価を見て、正社員に転換させるケースも多い。また、インターン後に正社員として採用されなくても、2ヵ月から長ければ6ヵ月の間、企業文化や実務を経験することができるインターンシップは、学生たちの就職活動に重要なスペックとなっている。そのため、インターンになるには就職に負けないくらい狭き門をくぐらなければならないと、チェさんは説明する。

 

・正社員への転換率が高く、経歴にも大いに役立つ大手企業や公共企業のインターンは「金ターン」と呼ばれる。金のように貴重なインターンという意味だ。「貴族インターン」とも言われる。

 一方で、中小企業のインターンなどでは、人手不足を補うため単純作業ばかりさせられるケースが多く、わずかな月給で、残業はもちろん、週末まで勤務しなければならない場合も少なくない。

 

・キムさんが経験したようなインターンを指す言葉として、「土ターン」、あるいは「ティッシュインターン」という流行語がある。「土ターン」は、韓国の若者の間で最下層を示す「土のスプーン」と「インターン」の合成語だ。「ティッシュインターン」は、ティッシュのように一度使って簡単に捨てられるインターンという意味だ。仕事を経験したい若者たちの「情熱」を利用して、低賃金や無給料で働かせることから、「情熱ペイ」という流行語も誕生した。

 

・インターンの「情熱ペイ」問題は民間企業に限らない。2015年の国会の調査によると、韓国政府が海外公館に派遣した実習インターン生の87%が無給で働いていたという。

 超競争社会の韓国では、正社員だけでなくインターンにも、激しい競争と序列が存在するのだ。

 

IKEA世代の就職8大スペックとは?

・「スペック(SPEC)」とは、ここでは就職に必要なスキルや資格を指す。受験生にとっては入試に影響する評価項目を意味し、結婚市場では相手の条件を示す言葉として使われる。「スペックが高い人=優秀な人間」というわけだ。製品仕様を指すスペックという言葉が、いつの間にか人間の水準を表すようになった。

 韓国の大学街では、就職に必要な「8大スペック」と呼ばれるものがある。出身大学、大学の成績、海外語学研修、TOEICの成績、大手企業が大学生を対象に開催する公募展、資格、インターン、ボランティア活動である。

チェさんも、大学時代、この8つのスペックを積み上げることに力を注いだ。まず、大学の成績を上げるために6科目(単位)を再受験した。

 

・チェさんのように、たくさんのスペックを保有していながら、安定した職に就けない若者たちのことを「IKEA世代」と呼ぶ。教育水準とスペックは優れているが、就職難で未来設計ができない20代を、スウェーデンの家具ブランドIKEAに喩えた流行語だ。IKEAは優れたデザインで価格も比較的安くコスパも良いとされており、新婚夫婦や新社会人が短期間使う目的で購入することが多い。同様にIKEA世代は、各種資格と語学研修など以前の世代に比べてはるかに高い能力と条件を備えているが、非正規社員やインターン、契約社員など低い賃金で短期間雇用されることが多い。リーマン・ショックを経て、2013年から本格的に低成長時代に突入した韓国では、良い大学を卒業して高いスペックを持ち、海外留学まで行ったとしても、決して安定した職に就けるとは限らないのだ。

 

エスカレートするスペック作り

・結局、毎年悪化する就職事情が、就職準備生を対象とする教育市場の膨張をもたらしている。英語とともに外国語のスペックとして人気沸騰中の中国語教育市場は6000億 ウォン規模へ急拡大しており、英語も従来からあるTOEICやTOEFELのほかに新しく数種類の資格試験が登場し、いずれも大きく成長している。

 

N放世代とスプーン階級論

公試生全盛時代

韓国の就職準備生にとって、9級公務員はまさに夢の職場だ

・パクさんのように公務員試験を目標とする就職準備生を公試生、または公試族と呼ぶ。統計庁の調査によると、韓国の就職準備生の40%が公試生という。韓国の公民試験は、9級、7級、5級に分かれるが、ほとんどの就職準備生が狙うのは9級公務員試験だ。

 1級から9級まで分かれている韓国の公務員体系の中で、9級公務員は最も下のランクにあたる。しかし、一応9級に合格すれば、試験なしで4級、あるいは3級まで上がることができ、定年を迎える60歳まで雇用が保障される。

 

しかし、公務員の増員は、青年の失業問題の特効薬にはならなかった。むしろ文在寅政権が公務員の増員に本格的に乗り出した2017年下半期から、青年(15~29歳)の失業率は毎月最悪の数字を示している。2017年10月に8.6%だったのが、12月には9.2%、2018年2月には9.8%、4月には11.6%まで跳ね上がった。多くの青年が就活を放棄し、何年も公務員試験にしがみつくようになったからだ

 人口5000万の韓国で、現在、公務員は102万人、文在寅の公約が実行されれば、任期が終わる2022年には120万人に上ることになる。人口の減少や高齢化が急速に進み、生産人口が減少する中、税金が充てられる公務員ばかりが増えている。しかも、膨大な政府予算が投入されても、就職環境は悪化するばかりなのだ。

 

公試生の聖地、鷺梁津

・以後、90年代に入って大峙洞を中心とした江南地域に子供たちの入試塾が集まる中、鷺梁津は公務員試験や各種国家資格試験を準備する成人向けの塾街として君臨してきた。特に地方から上京した学生たちは塾が密集している鷺梁津に住むようになり、鷺梁津は学習塾街を中心とした「考試の町」として栄えている。

 

・パクさんは、塾の授業時間を除いたほとんどの時間を「読書室」で過ごしている。平日はもちろん、週末も、朝の7時に読書室に「出勤」し、夜12時に「退勤」するパターンを繰り返す。歩いて3分の距離にある読書室は、大手学習塾が経営するフランチャイズ読書室で、利用者たちのスケジュールを厳格に管理してくれるために、「管理型読書室」と呼ばれる。

 

公試生の70%が自殺症候群

・OECD加盟国のうち、青年の自殺率が最も高い韓国社会。厳しい就職市場による絶望感が、その背景に潜んでいることは間違いない。

 

賃金の両極化

・文在寅政権は中小企業と大企業の賃金格差が、若者に中小企業への就職を躊躇わせる要因と判断、中小企業に就職した若者には最初の3年間、3000万 ウォンの政府補助金を支給する政策を実施している。毎年1000万 ウォンずつ支援して、大企業との賃金格差を解消しようという狙いだ。しかし、この政策に対する若者の反応は予想以上に冷ややかだ。前出の大企業を目指して就活2年目のチェ・シンさんは、政府は問題の本質を見誤っていると話す。

3年が過ぎたら、また賃金格差が生じるのですから、支援金目当てで中小企業に入ろうとする人はいないはずです。むしろ、3年という時間を無駄にすることになると思うんです。大企業から中小企業に転職する人はいても、中小企業から大企業に転職できる人はほとんどいません。韓国社会はどの職場に就くかによって、その人の序列が決まるんです。大企業に入らなければ、一生、庶民のまま生きなければなりません

 

N放世代と人口の崖

・韓国の青年世代を指す流行語に、「N放世代」という自嘲的な言葉がある。「すべて」を表す不定数の「N」に、「あきらめる」という韓国語の頭文字である「放」を合成した「N放世代」は、厳しい経済状況のため、すべてをあきらめて生きる世代という意味だ

 恋愛、結婚、出産をあきらめる「三放世代」という造語が誕生したのが2011年で、その後、青年失業率の増加と非正規労働者の増加がマスコミで大々的に報じられるようになった2015年頃から流行語として盛んに使われるようになった。

 

・2006年、著名な人口専門家であるオックスフォード大学のデイビット・コールマン氏は、少子・高齢化によって地球上から消える危険国家の第1号として韓国を指名した。また韓国国会立法調査処は2014年、韓国の人口は2100年には2000万人に減少し、2750年には地球上から消滅すると予測した。

 

ヘル朝鮮とスプーン階級論

・人生で最も大事なことを次々とあきらめなければならない祖国を、韓国の若者たちは「ヘル朝鮮」と呼ぶ。地獄(HHELL)のように生き辛い国という意味だ。韓国ではなく、あえて朝鮮と言う言葉を使用することにより、14世紀から20世紀初めまで朝鮮半島を支配した李氏王朝のような、階級や差別が存在する前近代的で非合理的な国という意味も含んでいる

 ヘル朝鮮を叫ぶ韓国の若者たちが作った新しい理論に「スプーン階級論」がある。「スプーン階級論」によれば、韓国は表向き身分の差別がなく階層間の移動が自由な社会だが、実際には生まれた環境によって階級が決まる前近代的な社会だという。

 

職場でも家庭でも崖っぷちの中年世代

襲いかかるリストラの恐怖

犬になった中年男

・中小企業で次長を務めるファン・ソンミンさん(47歳)は、自分を典型的な中年とは思っていなかった。しかし、ある日、女性社員たちが、こっそり自分のことを「ゲジョン」と呼んでいるのを聞いて愕然としてしまった。

「ゲジョン」とは、犬(ゲ)とおじさん(アジョン)の合成語で、「品の悪い中年男性」に対して、若い世代が軽蔑を込めて使う流行語だ。

 

中年男性に対する青年世代の反撃

・韓国で「犬」という言葉は、相手を蔑む接頭辞としてよく使われる。ひどく汚れた席のことを「犬場(ゲパン)」といい、人をけなす時は「犬のような〇〇」「犬以下の〇〇」と言ったりする。人類最高のペットである犬が、なぜ韓国でこれほど冷遇されるのかという議論はさておき、犬をおじさんと合体させた「ゲジョン」という造語の誕生は、韓国の中年男性に大きな衝撃を与えた。

 

ルックスも競争力――美容に没頭する中年男性

・Kポップに続いてKビューティーが、韓流の新しい流れとして注目を集める中、韓国男性の美容ブームは、従来の「グルーミング族」からさらに進化して、「グルダブター族」を登場させた。

「グルーミング族」が美容やファッションに惜しみなく投資する男たちを指す造語だとすれば、「グルダプター族」はグルーミングとアーリーアダプターを合成した言葉で、美容のためなら化粧品はもちろん、整形手術も躊躇わない男たちを指す新語だ。

 大手IT会社の役員を務めるキム・ギョンジュンさん(仮名・57歳)は、「グルーミング族」とはかけ離れた人物だった。顔が割れるように寒くて乾燥した冬でも、一度もローションを塗ったことがなかった彼が、数年前から百八十度変身し、若々しく見られるためなら整形手術も厭わない「美容男」になった。それは40代前半の若い御曹司が会長の座に就いたことがきっかけだった。

 

・キムさんは、「私たちのようなサラリーマンにとって、老けて見えるというのは、ポストを明け渡す時が来たことを意味します。今後は肌の手入れを怠らず、せっかく若々しくなった顔をできるだけ維持したいと思っています」と話してくれた。

 

49開花、54落花

・企業情報分析会社の「韓国CXO研究所」は、2018年、韓国の売上高上位の10大企業の退職役員を対象に、役員たちの平均年齢と勤務年数などを全数調査して発表した。これによると、韓国の10大企業で、初めて役員に抜擢される平均年齢は49.6歳、役員から退いた平均年齢は54.2歳だった。

 

この調査結果を「49開花(49歳で役員に抜擢)、54落花(54歳で役員退職)、花2絶頂(役員在職期間は2年)」と表現する。

 

・「法的な定年は60歳だが、実際に企業内部で体感する退職年齢は、50代前半とはるかに低いのが現状です」

 大手企業の役員だけではない。大多数のサラリーマンにとって、中年退職は極めて深刻な問題だ。

「2015年、ソウル市が50~64歳のソウル市民1000人を対象に実施した「ソウル市の50+(プラス)世代の人生二毛作の実態と欲求調査」によると、ソウルに住む男性の退職年齢は平均53歳、女性は平均48歳だった。しかも、退職後の再就職率は53.3%にとどまる。平均寿命が82.6歳の韓国で、50代前半で会社から追い出され、再就職の道も半ばふさがれているのだ。

 

・就職サイトの「インクルート」が2018年に行ったアンケートによると、40代と50代の91%が、「中年失業率の増加を実感している」と答えた。その理由としては、「再就職を準備する40~50代が増えた」「退職する40~50代が増えた」「起業を準備する40~50代が増えた」が挙げられている。

 現在、韓国の経済状況は「IMF危機以来最悪」とも評価されている。最も深刻なのが青年の失業問題で、韓国統計庁によると、2019年4月現在、韓国全体の失業率は4.4%、青年失業率は11.5%と、どちらもIMF危機以来、最高水準だ。ここに、社会と家庭の中枢を担う中年の失業率も高まり、大きな社会問題となっている。

 韓国の中年男性にとって、退職は死刑宣告と同じだ。若い頃には、良い待遇を求めてあちこち転職することも可能だが、40代半ばになると、いくら実力のあるサラリーマンでも転職はほぼ不可能になる。迫りくるリストラの恐怖の中で、どうにか生き残れるよう踏ん張るしかないのだ。

 

<中年のサラデント>

・職級破壊、序列破壊が進行中の韓国企業では、もはや年齢や経歴だけでは昇進できない。むしろ、年齢が高ければ高いほど、昇進するには多くの努力が必要だ。

 

・IMF危機を経験した韓国の中年世代は、「実力こそが武器」という考えが頭に深く刻まれているため、危機感から自己啓発にのめり込むケースが多い。「サラデント(salaryman + student)」という言葉が登場したのも、IMF危機以後だ。会社に通う傍ら、学生のように勉強する人々を称した造語である。

 

退職後の資格取得ブーム

・中年男性たちの自己啓発は、業務に関係のない分野にまで広がっている。いつ首になるか分からない不安の中で、退職後を見据えていろんな資格取得に励んでいるのだ。

 

しかし、現実はそう甘くない。いざ、資格を取っても、就職できない場合がほとんどだ。中年層は年齢制限や経歴制限によって就職市場でそっぽを向かれてしまう。最近のように青年層でも良い就職先が見つからない中で、経歴もなく資格だけで再就職に挑む中年の姿は無謀にも見える。

 

中年の考試、公認仲介士試験

・就職を求めて若者が殺到する公務員試験や教師任用試験を「青年考試」とすれば、「中年の考試」と呼ばれるほど、中年層が押し寄せるのが「公認仲介士」試験だ。

 公認仲介士とは、主に不動産を取り扱う不動産仲介士を指す。日本でいえば、宅地建物取引主任にあたる

 

・しかし、不動産業界の展望はそれほど明るくない。韓国公認仲介士協会によると、2017年時点で資格保有者は40万6072人に達しており、さらに毎年2万人以上が増えている。

 

起―承―転―チキン

・チキンは韓国が世界に誇る「Kフード」の代表的な食べ物であり、韓国人のソウルフードとも言われる。「チキン共和国」という言葉があるほどで、多様な料理法のある韓国のチキン店は、2019年2月時点で、全国に8万7000店あまりが営業中だ。マドナルドの店舗が全世界で約3万7000店なので、その約2.4倍である。

 韓国にこれほどチキン店がある理由は、退職した中年男性にとって最も取っつきやすい仕事が、フランチャイズチキン店の経営だからだ。材料や調理マニュアルはすべて本部が提供し、インテリア業者まで紹介してくれる。売り場のスぺ―スを確保し、フランチャイズ費用さえ払えば、誰でもオープンできるようになっているのだ。少なければ5000万 ウォンからでも開業が可能だという。

 韓国男性の人生を指して、「起―承―転―チキン」という流行語がある。

学歴が高卒であれ、名門大学出身であれ、会社が中小企業でもサムスン電子でも、結局はチキン店が人生の終着駅という意味だ。

 「自営業分析報告書」によると、韓国では、2014年から2018年までの4年間、平均で毎年約6800のチキン店が開業し、約8600のチキン店が廃業している。まさにチキンゲームである。

 

自営業者も崖っぷち

・2019年9月、企画財務部が国会に提出した「最近5年間のOECD加盟国の自営業者比率」という資料によれば、韓国の勤労者全体のうち、自営業者が占める割合は2018年時点で25.1%で、OECD平均の15.3%より約10%も高く、米国(6.3%)の約4倍、日本(10.3%)の約2倍も高かった。

 

・専門家は、硬直した労働市場にその原因があると分析する。労働市場が柔軟で再就職が容易にできる国に、自営業者は多くない。一方、労働市場の柔軟性が低く、一度仕事を辞めると再就職が難しい国は、自営業者の比率が高くなる。韓国は後者に近い構造だ。

 

・そして、文在寅政権が推進している労働政策が、自営業者をさらに窮地に追い込んでいる。文在寅政権の2年間で、最低賃金は約30%も引き上げられたが、実はその直撃を受けているのが自営業者なのだ。

 

いくつになっても引退できない老人たち

居場所をさがす高齢者たち

IT先進国で取り残された高齢者

・高速インターネット回線の普及率やスマートフォンの普及率で、世界トップを誇るIT先進国の韓国では、生活全般でデジタル化や無人化が進んでいる。そのため、スマートフォンやパソコンなどの情報機器に慣れていないお年寄りは、「差別」と感じられるほどの大きな不便を強いられている。

 

高齢化社会のデジタル格差

・金融サービスがオフラインからオンラインへ急速に変化する中、インターネットが苦手なお年寄りはサービスの死角に置かれてしまった。今や銀行の手数料には「年寄り手数料」というニックネームが付けられている。

 

老人たちの天国「タプコル公園」

・しかし、今や、タプコル公園は、行く場所のない高齢者たちが集まる老人公園として認識されている。ここに来た老人たちは、将棋を指したり、数人で政治や社会などについて話すこともあるが、ベンチに座って孤独に過ごす人がほとんどだ。

 ここに老人が集まる理由は、アクセスが良いからだ。

 

・食事代2000 ウォンも持っていない高齢者のための、無料給食所も何ヵ所か運営されている。付近で最も長く運営されている「社会福祉元閣」は、約27年間、1週間に3日、年寄りのための無料給食を実施している

 

ユーチューブと太極旗

・ユーチューブは、韓国のシニア層から最も愛されているSNSだ。スマートフォン・アプリケーション分析会社である「ワイズマップ」の調査によると、韓国人が最も長時間利用するアプリはユーチューブだった。その中でも、韓国の50代以上は1ヵ月に20時間6分もユーチューブを視聴する。

 

「敬老社会」から「嫌老社会」へ

仕事にしがみつく高齢者たち

・韓国交通安全公団の資料によると、パクさんのような65歳以上の個人タクシー運転手は全国で5万9000人余りで、全体の37%を占める。

 

平均引退年齢73歳――世界で一番長く働く韓国老人

・韓国の高齢者は、世界で一番長く働いている。OECDの最近の資料によると、韓国人が労働市場から完全に離れる「引退年齢」は、2017年時点で男性が72.9歳、女性が73.1歳。これは、OECDに加盟している36ヵ国のうち最も遅い。OECDの平均が男性65.3歳、女性63.6歳だから、その凄さがよく分かる。

 韓国人が会社を退職する平均年齢は50代前半だから、平均的な韓国人は退職後20年も、劣悪な環境の中でいつ首になるか分からない非正規職として働いていることになる

 

OECDで最も高い老人貧困率46%

・公的年金制度が成熟していない韓国では、2015年時点で、老人の貧困率が45.7%と、OECD平均の12.6%より3.6倍も高くなっている。

 高齢者の自殺率も、OECD加盟36ヵ国のうち、韓国が断トツだ。統計によると、韓国の65歳以上の高齢者の自殺率は、10万人あたり54.8人に達する。

 経済成長や社会の民主化、そして子供世代のために身を粉にして働いてきた韓国の老人たちは、今、世界で最も不幸な人生を生きているのかもしれない。

 

世代葛藤が招く「嫌老社会」

・韓国の高齢者を苦しめているのは、経済的な問題だけではない。韓国社会全体からの老人への否定的な視線が、高齢者を追い詰めている。

 社会福祉のシステムがきちんと整わない状態で高齢化が進み、経済成長の鈍化に伴って若年層の負担が顕著に増大、これが老人に対する「嫌悪」として表れている。

 

・専門家らは、韓国社会の「老人嫌悪」現象について、政府が近い将来「老人大国」となる韓国の未来像を、あまりにも否定的に見ていることが原因の一つではないかと分析する。「2057年には、国民年金が枯渇する」「2060年からは、1人の若者が数人の老人を扶養しなければならない」といった暗鬱な展望が、かつて東方礼儀之国と呼ばれ、老人を敬う「敬老社会」だった韓国を、「嫌老社会」に変えてしまったのだ。

                                                              

分断を深める韓国社会

文在寅政権の誕生と韓国社会の大転換

・文在寅大統領は、朴槿恵前大統領とは、まさに「対極の人」である。出生からして、朴前大統領が、大統領の娘という「金のスプーン」であるのに対して、文在寅大統領は、朝鮮戦争で北朝鮮から避難してきた「失郷民」と呼ばれる貧困家庭の出身だ。

 

所得主導政策の失敗

・文在寅政権は、韓国経済の低成長と社会の二極化の問題を同時に解決するため、経済パラダイムの転換を図った。つまり、金大中政権以来の新自由主義から脱却し、積極財政による「大きな政府」を作ることで、分配と成長を並行して実現しようとしたのである。

 具体的には、「所得主導成長」「革新成長」「公正経済」という3つの方向性を示した

 まず「所得主導成長」とは、低所得者層の所得が増えれば、消費がつながり、これが企業の生産、投資、雇用拡大をもたらし、ひいては経済全体が成長する好循環が生まれるという理論だ。

 

この所得主導成長は、李明博政権が行った「落水効果」とは正反対の考え方で、「噴水効果」とも言われている。「落水効果」とは、大手企業や富裕層の所得が増大すれば、より多くの投資が行われて景気浮揚につながり、経済全体が活性化する。その恩恵が、水が上から下に落ちるように、低所得者層にも流れて、雇用と所得が増え、二極化も解消されるという経済理論だ。日本のアベノミクスも、この考え方に近い

 

それに対して、文在寅大統領が目指したのは、噴水を噴き上げるように、まず低所得者層の所得を押し上げることによって、景気を活性化させようということだった。

 具体的な方法としては、まず、公共部門で非正規労働者ゼロを目指した。民間の非正規社員に関しても、縮小させる政策を取り、非正規職を正規職に転換させることで、非正規雇用者の割合を現在の20.6%からOECD平均の11%台まで引き下げようとしている。

 また、政権の任期である5年以内に公務員を17万人増員、公共機関で81万人雇用を増やすなど、若者の雇用創出に政府が先頭に立っていく姿勢を見せた。さらに、最低賃金を時給1万 ウォンに引き上げ、労働時間を週52時間に制限するなど労働環境改善策も推進している

 

しかし、政権発足から2年が経った時点で、早々と、文在寅政権の未熟な経済政策が、むしろ韓国経済を悪化させたという批判に直面している。何より、2020年までに最低賃金を1万ウォンにするという公約を守るため、2年間で3割近く最低賃金を引き上げたことが、韓国経済の命取りになりつつある。

 まず、自営業者が急激な最低賃金引き上げの影響を受け、廃業するケースが続出している。また、多くの韓国企業は、恒常的に外国企業との激しい競争にさらされており、一方で、最低賃金の引き上げと週52時間労働制の施行により人件費が上昇。この内憂外患によって、首が回らない状態になってしまった。そのため海外に生産拠点を移したり、甚だしいところでは本社を海外に移転させるという「エスケープ・コリア」現象まで起きた。

 当初、文在寅政権が意図した雇用増加とは正反対の方向に事態は動いてしまい、若者の就職難はさらに悪化している。

 

・文大統領が舵を取っている「韓国号」は、彼の就任演説のような統合と共存の道ではなく、摩擦と分裂の道に進んでいるように見える。2年以上も続いている文政権の積弊清算は、韓国の国民をイデオロギー論争と地域・世代・階層間の激しい対立に追い込んだ。

 行き過ぎた資本主義と、そこからの揺り戻し。政治に翻弄され続ける韓国社会は、今や、難破船のように針路を見失っている

 

<留学>

・私が上智大学新聞学科に留学したのは、1993年のことだ。

 当時、韓国では日本文化が、「全面禁止」されていたが、若者の間でひそかなブームになっていた。私が日本への留学を決めたのも、日本の文化に対する憧れがあった。

 

一方、日本に来て私がいちばん驚いたのは、日本人が隣国である韓国についてあまりにも知らないという事実だった。

 

・あれから26年が経った現在、韓国、日本ともに、お互いの国に対する関心は、これまでになく高まっていると感じる。しかし、その関心はネガティブな方向にぶれている。

 韓国に対して無関心だった日本人は、反日政策を掲げ、北朝鮮との同胞意識を強調する文在寅政権に対して危機感を感じており、それが「嫌韓」という感情で表れている。

 韓国でも文在寅政権になって以降、歴史問題や領土問題など両国の懸案が一気にクローズアップされるようになり、さらに旭日旗問題やホワイト国除外など新しい摩擦も生じ、「反日」感情が最高潮に達している。

 そんな中、私がいま思うのは、国が内部からヒビ割れている現状を韓国人が認識し、それを克服するため、同じ資本主義の民主国家である隣国=日本との関係を、いち早く修復してほしいということだ。

 

 

 

『日本人のためのイスラエル入門』

大隅洋  ちくま新書    2020/3/6

    

 

 

スタートアップ企業の急増

・イスラエルは「わが世の春」を謳歌していた。混迷するアラブ諸国とは対照的に、この一世紀超にわたりゼロから自分たちで作り上げた経済・社会は大地に力強く根を張っている。「スタートアップ・ネーション」として頭角を現し、小国ながら最先端技術の大国としての地位を確立してきている。

 

・近年、スタートアップ企業の急増等により世界から熱い視線を浴びるイスラエルは、建国後わずか70年で最先端技術大国の地位を確立した。古代から続くユダヤの伝統を大切にしながら、なぜ彼らはイノベーションを起こし続けられるのか? 高出生率、家族中心の伝統、常識を打破する反骨心、市民社会と軍隊の関係、徹底した安全保障意識と自存自衛の精神………。少子化や経済・社会の不安に喘ぐ日本の未来を考えるヒントとして、現役外交官がイスラエルを縦横無尽に語り尽くす!

 

・このような状況にある日本の視点からイスラエルを見ると、①高い出生率と家庭中心の社会、②伝統を大切にしてそれを中心として回る社会、③「常識」を打破する精神がもたらすイノベーション、④市民社会と軍隊との関係、⑤徹底した安全保障意識と自存自衛の精神など、参考にできることがある国であり社会であると思う。

 そして、日本がイスラエルと付き合う必要性はこれまでになく増している。もちろん歴史や背景も違うので、単純に移植できるものはほとんどない。しかし、現代の我々の考えるヒント、行動するヒントとして、イスラエルが提示してくれるものは色々ある。

 

・なお、イスラエルという国は、ユダヤ人のみの単一民族国家ではなく、多数派のユダヤ系と少数派のアラブ系で構成されている。したがって、単純にイスラエル=ユダヤとは言えないが、ユダヤ教及びユダヤ民族の伝統や文化が社会の運営に色濃く反映されていることも確かである。

 一方で、ヨルダン川西岸及びガザ地区にはパレスチナ人(アラブ人)が住んでおり、そこには全く違う現実がある。

 

岐路に立つ日本

革新のきっかけ

・母国を誇ることができる民は幸せである。日本人は、そのような思いを持てる幸せな民族である。しかしそれは努力なしには続かず、自分たちについての客観的な認識と能動的な革新の姿勢が必要だと思う。そのためのきっかけを何に求めるか。

宜しく歴代の史書を読むべし」(佐藤一斎『言志四録』)のとおり歴史からの学びは一つのきっかけとなり得る。そして同時代に生きる他国の文化や民族の生き方を参照するというのもまた、そのきっかけになると思う。もちろん、生きてきた背景や取り巻く環境が違う中から生起してきたものを盲目的に日本に移植するというのは不可能であり、また、すべきことでもない。しかし、批判精神と自律的態度をもって参考にすれば、おのずから得られるものはあろう。

 

イスラエルに関心を持つべき五つの理由

①  高い出生率と家庭中心の社会

・イスラエルにいると、子供の姿をよく見かける。街に出てエレベーターに乗る時などに家族連れに出くわすと、だいたい三人は子供がいる。実際、イスラエルの出生率は世界銀行統計(2017年)によれば3.11であり、「先進国クラブ」と称されるOECDの中で最高である。

 

・1948年に独立した時は約80万人だった人口は現在900万人を超え、2065年には2000万人を超えるとイスラエルでは予測されている。

 

・そして、この社会では家族がその中心にいる。ユダヤ教の伝統にしたがって安息日(金曜日日没から土曜日日没まで)の金曜日の夜には祖父母から孫の世代まで、親戚と食事を共にする習慣が現在も生きている。親戚だけでなく恋人や友人なども集う。これは、キリスト教国での日曜日より徹底しており、店やレストランが閉まるだけでなく、鉄道やバスなどの公共交通機関も基本的には動かなくなる。ヘブライ語聖典(旧約聖書)あるいはタルムード(口伝的解答を集大成した宗教的典範)などから一節が朗読され、皆でお祈りをしてから食事をする。

なお、ユダヤ教は「新約」あるいは「新約聖書」を認めず、自分たちのヘブライ語聖典を「旧約聖書」とは言わないが、右聖典のうち、特にトーラーあるいは律法と言われる創世記、出エジプト記などのいわゆる「モーセ五書」が重要であり、その中には613の遵守されるべき戒律がある。一方、「タルムード」は、トーラーの法規的解釈や物語伝承が口頭で伝えられてきたものを集大成したミシュナ、およびミシュナについての議論を集大成したゲバラの二つの部分により成り立ち、6世紀までに編集されている。

これに対し、日本の社会は少子高齢化の真っ最中である。厚生労働省の統計によれば、2018年の日本の出生率は1.42で、人口が2007年に減少に転じて以来この方、その継続的減少は日本社会にボディブローのように「効いて」きている。小学校は統廃合を繰り返し、企業は海外市場に重点を移さざるを得ない。

 

・「日本の安全保障の最大の脅威は中国ではなく人口減少だ。これは移民では解決できない問題で、少子化問題を乗り越えるための国民運動を起こすべきなのに、社会に危機感が見られない」

 

・「日本はパチンコに金を使っている場合ではなく子供につぎ込むべきであり、国家戦略として「若返り」を目指すべきである」

 

ちなみにイスラエルでは不妊治療は無料である。日本に帰ってくると、日本社会は子供中心に回っていないと感じる。

 

・経済的利益が最優先であって、コンビニの営業時間短縮の議論ももっぱら経済的理由からのものであり、家庭や社会が弱体化していくのは良いことなのだろうという観点からの議論はあまりないように思う。それでいて一人当たりGDPはイスラエルに抜かれている。

 

②  伝統を中心として回る社会

イスラエルで生活すると、宗教(ユダヤ教)に基づいた祝祭日がカレンダーを支配しているところを目の当たりにする。毎週、金曜日日没から土曜日日没の安息日には、公共交通機関は基本的にストップするので、鉄道駅やバス停は金曜日の夕方には、便がなくなる前に家にたどりつこうとする人たちでごった返す。

それに加え、一年の暦の中で節々の祭りの際には親戚家族が集まって盛大に祝い、食事を共に過ごす回数が多い。中でも過越祭、シャブオット、仮庵祭の三大祭りはいずれも、モーセに率いられたユダヤ民族のエジプト脱出という「歴史的事件」にちなんだものであり、食事の際には「出エジプト」の関連部分が聖書から読誦される。

過越祭は、神がエジプトに対して「初子をすべて殺す」という災いをもたらした際に、ユダヤの民の家の戸口に印をつけたことで神の怒りが「過ぎ越し」、その後集団でエジプトを脱出することができたことを祝う祭りである。エジプト王の追跡を受けた民はパンに酵母を混ぜて膨らませる時間がなかったということに因み、この時期、店頭からはパンを含む酵母を用いた製品(ビールも含む)が一斉に消える。

 

③  「常識」を打破する精神

・「フツバ」というヘブライ語を持ち出せば、その場にいるイスラエルから失笑とも苦笑ともいわれぬ笑いが起きる。イスラエル人(ユダヤ人)の気質をよく示す単語だという。だいたいにおいて「傲慢不遜な態度」という意味だが、その言葉には日本語のようなネガティブなイメージはない。常識をものともせず、人を人と思わず、権威に食ってかかるこの態度がイスラエルのイノベーションの背景にある。

一方日本は、イノベーションの時代に遅れをとっていると言わないが先頭走者ではない。

 

④  市民社会と軍隊の関係

・イスラエルは、アラブ系市民と超正統派を除き国民皆兵であり、兵役は男性で3年弱、女性で2年弱である。街中にはカーキ色の軍服に身を包んだ若者がいつも歩いている。

 

・古代ローマにおいて、男性市民は兵役を担い、時には戦争に従事し、市民社会を守っていた。古代ローマ帝国落日の最大の原因の一つは、ローマ人自身が犠牲を払わなくなり、傭兵に国の防衛を依存したからである。帝国末期にかけては傭兵出身の皇帝さえ出現する。市民社会は誰かが守る必要があり、イスラエルは、その置かれた地域状況から、男女皆兵によりその市民社会を守っているわけである。西部邁は、「今の日本人は、シチズンが「国家から保護してもらうことの引き換えで国家への義務を引き受ける人々」を意味することをすら忘れてしまっている」と批判する。

 

⑤  徹底した安全保障意識と自存自衛の精神

・ムハンマドがアラビア半島に出現してこの方、十字軍の時代のキリスト教勢力が散発的に勢力を盛り返した時期をのぞき、ユーラシアとアフリカの結節点にあるこの地はだいたいにおいて、アラビア語とイスラム教が圧倒する土地になった。その中で、2000年間存在しなかったユダヤ人主導の国家として誕生したイスラエルは、四方を敵に囲まれていたために、徹底した安全保障意識を持たざるを得なかった。

 

・しかしむしろ、反ユダヤ主義の震源地は歴史的には欧州キリスト教世界であり、ユダヤ教徒たちはキリスト教徒から、主イエスを殺した原罪を背負う民族として、常に懐疑と嫌悪の対象とされてきたのである。

かたや中東は民族が複雑に入り組んで存在しており、なおかつイスラエルにおけるイスラム教ドゥルーズ派のように、イスラエル国家に参画して軍役にも服する集団もいて、単純明快な図はない。また、イスラム教自体がユダヤ教徒を、キリスト教徒やゾロアスター教徒とともに「啓展の民」として社会的存在として認めており、反ユダヤ主義の根はそれほど深くないといえよう。

 


その店の70%は運営に失敗して廃業する。創業費用はそのまま負債となる。「どこを見てもチキン屋だけ」という自営業の現実は、韓国経済、中産層の崩壊の雷管(発火装置)である。(3)

2021-12-31 21:12:42 | 森羅万象

 

 

『韓国、ウソの代償』

沈みゆく隣人と日本の選択 すべての俗論を斬る!

高橋洋一  扶桑社   2019/9/1

 

 

 

国交を断絶せずヒト・モノ・カネで対応せよ

・韓国に対しては断交などせず、ヒト・モノ・カネによる対応で交渉をしていくのが手っ取り早い。

 その中でも「韓国に投資したら危ない」という韓国のカントリーリスクを喧伝するのが早いし、それが日本の経済界の感覚にも合うしいちばん簡単だ。

 制裁処置の乱発は、やはり誤爆が最も怖い。何も関係ない人を巻き込んではいけないから、スムーズにはできない。

 対象国から資本を引き揚げるというのは、外交交渉ではよくあるパターンだ。

 韓国への投資は届け出制になっているはずだが、一般には金融機関が韓国の債権を持つ。その債権にはリスクウェイトというものがあり、危険な国ほど金融機関は引当金を積んで投資するという制度がある。

 リスクウェイトが高まれば、引当金をたくさん積まないといけない。だから当然、それが金融機関にとってコスト要因になる。

 要するに、金融庁が金融機関に対して韓国への投資の際は引当金をたくさん積めと指示するのが、制裁としては最も簡単なのだ。これは法律改正なしですぐにもできる。

 

・日本が韓国への投資リスクウェイトを高めたという話が各国に知れ渡れば、海外の金融機関も同じような目にあうまいとして、海外資本がどんどん韓国から出ていくだろう。韓国は外資が入らないと経済的に厳しい国だから、IMF通貨危機のときのようになる。1997年も、外資が韓国から引き揚げたから経済危機に陥ったのだ。

 ウォン安もその兆候として出てくる。今の韓国のウォン安は、文政権の負の側面がある。

 

逆に米国から中国に対する輸出品は、あまり代用性がないから価格が上がっている。そこだけを見れば、米中貿易戦争は米国の勝ちだ。文政権は中国へシフトしたのが裏目に出てしまっている。

 日本と米国は輸入依存度が昔から例外的に低い。中国は今でこそ貿易依存度は低いが、昔は高かった。

 日本は貿易立国ではなく、国内経済が中心だから内需型だ。人口が多い国はそうなりやすい。

 しかし日本の教育では、なぜか貿易立国だから世界を重視しましょう。国際協調しましょう、他国と仲良くしましょうと教えられ、国連主義のパターンになる。こういうのは社会科の先生が好きだ。

 筆者は昔から先生の話を聞かなかったから、こういう論調にはだまされない。

 貿易依存度が高ければ、GDP構成比率も高い。韓国は約70%あるから、貿易収支がGDPに連動する

 

国際機関には一国を縛りつける権限はない

・カネの話でいけば、日本国内の関税法で韓国に制裁を加えることも可能だ。WTOの許可などは必要ない。

 実は、国際機関には一国を縛りつける権限はない。

 

・国際機関なんてものは親睦会に近い。なぜみんなそこに期待するのかわからない。

 日本でも業界団体に入っていたほうが、いざというとき便利だと思っている人もいるようだが、一社で物申すよりはましというレベルにすぎない。

 

米韓FTAで問われる自動車輸入

・FTAには「投資家対国家間の紛争解決条項」(ISDS条項)というものがある。これは二国間・多国間における企業と政府との紛争解決の方法を定めた条項だ。米国が他国と結ぶFTAでは、この条項を使って米企業が相手国に巨額の賠償を求める事例が多発したともいわれている。しかし実際には、米国企業の勝率は約26%となっており、無敗というわけではないようだ。

 

「為替条項」を拒否するのは韓国にやましいことがあるから?

・米韓FTAを見直すにあたっては「為替条項」の導入が焦点となった。為替条項とは、各国が輸出競争力を高めるために、為替介入などで通貨安誘導を図るのを防ぐ取り決めのことだ

 もともと、トランプ政権の狙いとしては、米韓FTA交渉で強制力のある為替条項を導入し、アジア諸国などとの通商交渉のひな型にする狙いがあったのかもしれない。

 結局、米国が目指す強制力のある「為替条項」を協定に盛り込むことは見送られたが、トランプ大統領は、この為替条項を強制力のない「付帯協定」として押し込んでいる。

 

韓国経済は日本と中国の「サンドイッチ」

・財閥に依存する韓国経済だが、以前から韓国経済は「サンドイッチ現象」だと言われてきた。「価格では中国に勝てず、技術では日本に勝てない」という意味で、サンドイッチになっているというわけだ。

 日本では小泉純一郎政権時代に不十分ながら金融緩和をした結果、円は他の通貨に対して相対的に円安になった。これが福田康夫政権以降、日銀のいいなりで金融引き締めに転じて円高傾向になった。それをさらに加速させたのが、民主党政権だ。

 そのため、韓国ウォンは日本円に対してウォン安になった。これによって韓国は、日本製品と比べて技術はいまいちでも価格競争力で優位に立ったのだ。

 

・韓国ウォン安は中国人民元に対しても同様だったため、中国製品に対しても価格競争力の差が以前ほどではなくなった。こうして韓国のサンドイッチ現象は、日本の金融引き締めという無策のために、逆に韓国経済の後押しになったのだ。

 そこにアベノミクスが登場した。韓国もアベノミクスの本質が金融緩和にあり、それがもたらす円安効果を見抜いていたと思われる

 そのためか、筆者のところに韓国の在日大使館、在日マスコミなどから多くの取材がきた。その際、アベノミクスになれば韓国経済はそれまでの優位性を失うという趣旨の話をしてきた。

 

・韓国経済と日本経済はかなり似た産業構造で、ともに原材料に技術などで付加価値を高めている。そのため、日本の経済政策の巧拙が韓国経済にもろに反映しがちだ。日本がうまくいけば、韓国は劣勢になるという意味で、アベノミクスがまともに機能する限り韓国経済はかなり苦しいはずだ

 

・経済がうまくいかないと悪循環が生じるが、韓国経済にとってはむしろ韓国企業の「ゾンビ企業化」が気がかりだ。破綻した韓進海運がその典型で、韓国企業は多くの負債を抱え、利益が出ても借金の利息が払えない企業が続出した。

 日本でもバブル崩壊などで経済が落ち込むと、すぐに不良債権が問題になったのと似ている

 韓国経済の足かせは、日本のアベノミクスだけではない。中国経済が低成長期に入り、もはや立ちゆかなくなっているのだ。中国経済の低迷は、サンドイッチのもう片方である価格の安さをさらに引き下げる。これが韓国経済の足かせになっている。

 韓国の対中輸出依存は大きいから、中国経済が低迷すれば韓国の対中輸出は大きく減らさざるを得ない。これは輸出依存度が高い韓国経済にとって大打撃だ。

 いずれにせよ韓国経済の状況は、日本のアベノミクス、中国経済の低迷というマクロ経済から比較的単純に説明できる。マクロ経済に疎い人でも、韓国経済の中核をなしている財閥企業の活動を見ていれば、その内情はそれなりに見えるだろう。

 ちなみに韓国経済の日本への影響はなくはないが、日本はそもそも対外依存度が低い国なので影響は限定的だ。むしろ影響を受けないためにも、しっかりと自国のマクロ経済政策を行う必要があるということに尽きる。

 

財閥には関係会社の保険的な役割がある

・財閥の経済効果を考えてみれば、関係企業にとって保険になるというメリットもある。なぜなら、同じグループ内でサービスや製品をさばけるからだ。日本でいえば、三菱グループなどはある程度グループ内でさばけるから経営としては比較的楽だろう。

 ただ、韓国の財閥はグループ内でさばくというより、みんな海外に出ていってしまう。

 

財閥企業は海外進出を強化しており、中小企業も生産拠点をベトナムなどに移し始めているようだ。そうなれば国内の雇用機会が減っていく

 人口があまり多くない国では、マクロ経済が大きくならないから企業が海外に出ていくのはよくあるパターンだ。ヨーロッパ諸国を見れば、どこも貿易依存度がすごく高い。地続きという地政学的な理由もあるが、人口が少ないと国内経済を大きくできないからだ。

 

消費増税すればかなりの確度で景気後退する

・韓国にも、日本と同じように、付加価値税(消費税)があり、仮にこれを引き上げるとさらにその国の経済を減速させる。筆者は基本的に消費増税には反対の立場だ。

 

・消費増税を行えば、景気後退はかなりの確度で起こるだろう。消費税収は伸びても、所得税収や法人税収は減少し、税収全体としては伸びない可能性がある。逆にいえば、今の好調な税収を維持したほうが得策だし、その意味で消費増税は不要なのだ。

 

雇用政策の失敗は日本の民主党政権と韓国で酷似

・韓国は中国に片寄せしすぎたから、中国の影響をもろに受けてしまっている。

 実は韓国の経済成長率がマイナスになったことは、過去にあまり例がない。アジア通貨危機とリーマン・ショックくらいで、落ちてもすぐに上がっている。リーマン・ショック以降はプラス傾向で、移動平均をとるとほとんどマイナスはないが、文大統領になってからマイナス傾向が出てしまっている。だから、経済政策があまりうまくいっていないのがわかる。中国が悪いから、それに引きずられているのだろう。

 

・そういう意味では、韓国は雇用政策でも失敗している。これは日本の民主党政権当時と驚くほど似ている。民主党は単純に無知だったというレベルだが、傍目で見ていたはずの韓国はその轍を見事に踏んでしまっている。

 

それによれば、文政権では最低賃金引き上げと労働時間短縮を実施したが、結果として失業率が上がってしまったという。

 この話を聞いて、筆者は「金融緩和で雇用を創出する前に賃金を上げてしまうと、結果として雇用が失われる典型的な失敗政策だな」と思いながら、同時に民主党政権当時の政策を思い出してみた。

 

・その後、韓国で左派の文政権が誕生し、民主党政権と同じような失敗をしたのはきわめて興味深い。

 左派政党の建前は「労働者のための党」というもので「雇用重視」をスローガンにする。しかし、雇用を創出する根本原理がわかっていないから、目に見えやすい賃金に話が向きがちだ。

 最低賃金の上げ方は簡単で、失業率からわかる。それをとんでもない数字にすれば、逆に失業率は上がる一方だ

 これは何度も説明しているし、韓国なら理解してくれるだろうと思ったが、ふたを開けると同じ間違いを犯している。左派の文大統領は、権利意識が先にきてしまい労働者のためにという理想が先走っている。

 雇用政策というものは、経営者も含めて無難なところに落ち着かせるのが最も労働者のためになるのだが、それが全くわかっていない。

 

安倍政権の最低賃金「3%」引き上げは非常に経済合理的

韓国の失業率の上昇に見られるように、最低賃金を上げさえすれば国内経済が回るというのは全くの間違いだ。

 むしろ賃金は景気の最後にくる。そういうと「労働者は後回しか」という批判が起こるのはわかっているが、その通りとしか言いようがない。労働者は後回しにしなければならないのだ。少なくとも最低賃金においては労働者を優先しては絶対にダメ。左派の人間にはそういう当たり前のことがわかっていないらしい。

 景気が良くなるから賃金を上げる、というのが当たり前の流れだ。人権派の人たちは、どうしても労働者が先だと言いたいのだろう。それで失敗するのは、世界でもよく見られるパターンだ。

 

メカニズムがわかっていないのが左派の特徴

・韓国では、文政権が最低賃金を引き上げすぎて雇用の創出に失敗した。最低賃金を野放図に上げる失敗は、マクロ経済学がわからないまま政治的な成果を求める左派政権によくある話だ。

 韓国の最低賃金の上げ方はわからないが、日本の場合は「5.5」から前の年の失業率を引いた範囲が最低賃金の上げ幅となる。それより低い数字なら大丈夫ということだ。仮に日本で失業率が5%とすれば最低賃金は0.5%しか上げられない。現在は失業率が2.5%だから3%までは大丈夫という計算になる。

 

同盟関係を強化すれば戦争の確率は低くなる

・筆者はこれまで何度も指摘しているが、過去の戦争のデータから実証分析すると、同盟関係の強化は戦争の確率をむしろ減少させている。特に世界最強である米国との同盟関係は、日本への攻撃を思いとどまらせる抑止力としての効果のほうがはるかに大きい。

 

<「理想主義的なお花畑論」と「リアルな外交論」

・こうした「理想主義的なお花畑論」は「リアルな外交論」との対立軸に帰着する。お花畑論の人は「べき論」ばかりで、推薦もゴルフも不要で、ひたすら理想論ばかりを言っていれば事はうまく運ぶと考えている節がある。

 しかし、外交は生身の人間が行うことだ。リアルな外交論からいえば、使えるものは何でも使えが鉄則である。

 これは一般のビジネス社会に置き換えることもできる。多くの人は、昼間の会社にいる時間帯だけではなく、夜間や休日の接待すらも「仕事」の一環となることもあるはずだ。

 

現実的にイージス・アシュアは必要

・地政学的リスクなどを考えて、国の安全を守るという立場からすると、ミサイル防衛の撤回はありえない。島国の場合、簡単に占領されることも考えられるため、やはり陸地に造らなくてはダメだ。そうすると候補地も少なく、演習場内などに造らざるを得ない。ここはよくよく説明して、地元の方々に理解してもらうことになるのではないだろうか。

 

就業者は民主党政権で30万人減り、安倍政権で300万人増えた

・金融緩和は一見すると、企業側が有利になるため、短絡的に労働者のためにならないと勘違いする人も多い。金利の引き下げは、モノへの設備投資を増やすとともにヒトへの投資である雇用を増やすことになるのを理解していないからだ。

 

・金利の引き下げは雇用を増やすというメカニズムがわかっていないと「金融引き締めで金利を上げることが経済成長にいい」などと言いがちだ。

 

「東アジア共同体」というむなしい幻想

・鳩山由紀夫元首相は「東アジア共同体」というものを掲げていた。これは、東アジアにおいて構想されている地域共同体で、一般には東アジア地域の経済圏構築により、米国やEUに匹敵する勢力を成立させようとする概念だ。

 

・だが、外交はリアリスティックに考えなければならない。いくら理想を掲げても、国力や軍事力が全く違う。これは悔しいが、日本は自主独立ですべての国と等距離の外交をやるのは不可能だ。だから強いものとくっつくのが楽なのだ。

 でも左派は「それはダメだ、こうあるべきだ」という。しかし、全ての国が1位になれるわけがない。

 

すべての国は野蛮国家だというのが、国際政治の前提だ。左派のように、かくあるべしを求めても意味がない。その中でどう生きていくかを考えるしかない。

 

・米国と二大巨頭になるという前提なら、東アジア共同体という話に行き着く。だが、それを米国が許すはずがない。米国がナンバー2を叩くというのは、もはや国際政治の常識だ。だから中国も許してもらえない。米国は必ずトップでなければならないのだ。

 日本は平成の最初に叩かれて、内政も失敗したことで失われた30年に突入してしまった。1980年代はバブルがすごくて、日本は世界最強国になると思っていた。地価が高くなって、日本の土地を担保に米国全土を買えるとまで言われていた時代だ。

 

・日中韓で仲良くしようというのは、実は日本が覇権を取るという前提に立っている。保守系は対米追随ではなく自主独立を主張するが、左派はみんな一緒にやりましょうという社会主義的思想だからどうにもならない。

 

韓国には何があろうとも謝ってはいけない

・ただ、これは韓国に限らず、一般的に海外ではそうだ。お互いの主張だけにして裁判にまでもっていく。謝罪しようものなら、そのときの条件をベースにもっとよこせと言ってくる。日本は左派政権になると謝ってしまうから、どうしようもない。

 

日本からのお墨付きを失い、北朝鮮と心中する韓国

・日本が韓国をホワイト国から除外したことで、韓国経済は窮地に追い込まれている。アジアで日本からホワイト国と認定されていた国は韓国だけだったため、多くの国から外資系企業を誘致することができていた。

 しかし、今後は韓国へ投資していた企業が引き揚げる可能性もあり、アジア内での優位性を失墜しかねない。なぜなら、韓国はEUから優遇措置を受けておらず(日本は受けている)、今回日本からも外されてしまったからだ。

 

・韓国は外需だけではなく外資依存度も高いため、大きな経済危機が生じると、外資が引き上げて国内経済が大打撃を受けてしまう。1997年のアジア通貨危機のときのように、韓国通貨ウォンが大幅下落して対外債務負担が著しく大きくなってしまう危険性もあるのだ。

 さらに、韓国では失業率も高まっているが、まともなマクロ経済政策を打ち出しにくいという実情もある

 変動相場制を採用している先進国の場合、対外的な経済危機の際には、金融緩和によって為替安状態を作り、同時に積極財政によって国内での有効需要を創出する。

 

・だが一方で、韓国経済でこのオーソドックスな金融緩和と積極財政を行うと、為替安を誘発し、外需に依存する韓国経済にはかえってマイナスになる可能性もある。

 

ボイコットジャパンは日本ではなく韓国にダメージ

・韓国のSNSでは「ボイコットジャパン」というワードがトレンドになっており、ある調査によれば、この運動に半数近くの韓国人が賛同しているという。

 

・今回の件以外にもこれまで韓国人は、竹島問題などで日本製品をボイコットしてきたが、結局どれも長続きはせず、効果はあまり見られなかったといわれている。

 

・そのため、不買運動による日本経済への影響は限定的と見ることができる。

 また、訪日旅行を控えるというボイコットも出てきている。韓国から日本への訪問者は九州や関西など西日本地域が中心なため、場所によっては多少の影響はあるかもしれない。

 

文政権が代わるまで待つしかない

・安倍首相は日韓首脳会談をこれからもしないのではないかと思う。文大統領もしたくないだろうが、そうなると誰も韓国を相手にしないから、文大統領はさらに孤立するだろう。

 国交断絶すれば、韓国内で暮らす5万人ともいわれる日本人が全て引き揚げないといけない。政治的な断交としては首脳会談をやらなければ済むが、経済的な断交まではできない。だから本当の意味での国交断絶はない。

 

・外資は株価を見ながら投資している。文政権が左派政権で経済のことを全く考えていないから、経済が悪くなり株価が下がる。だから外資が行かなくなるという流れは出てくる。

 そんな文政権も、数年もすればいずれなくなって代わりの人が出てくる。大統領が代われば、投資の志向も変わるだろう。

 

「非韓三原則」

・韓国、文政権は一体どこに向かおうとしているのか、筆者には甚だ理解できない。

 朝鮮半島の歴史や政治を研究してきた筑波大学大学院教授の吉田博司が、韓国に対しては「助けない、教えない、関わらない」という「非韓三原則」を提唱したが、全くその通りだ。今の韓国は、国交断絶までせずにヒト・モノ・カネで対応しながら、とりあえず放置しておくしかない。

 

 

 

『韓国 行き過ぎた資本主義』

「無限競争社会」の苦悩

金 敬哲       講談社    2019/11/13

 

 

 

韓国映画「パラサイト 半地下の家族」

・時に、主人公とその家族が暮らす「半地下」は、現在の韓国社会において、貧困家庭が息をひそめて暮らす典型的な住居であり、と同時に、貧困層を示す象徴的な言葉にもなっている。

「半地下」とは、地上と地下の間に位置する居住空間だ。韓国の宅地法によると、床から地表面までの高さが、部屋の高さの半分以上なら地下、半分未満であれば半地下と区分される。

 

・IMFの統計によれば、2018年の韓国のGDPは、世界で12位である。米国、中国に次いで3位の日本の、ちょうど3分の1の規模まできた。

 だが、韓国人の平均的な暮らしぶりは、世界12位にしては、それほどレベルの高いものではない。国連の関連団体が、毎年3月20日の「国際幸福デー」に合わせて発表している「世界幸福度ランキング」で、2019年に韓国は、世界156ヵ国中、54位だった。ちなみに2018年は57位である。

 

・「約20年前に韓国を襲ったIMF危機以降、韓国社会における最大のイシューは、二極化による「格差社会」である。二極化の傾向は、実はそれ以前から始まっていたが、経済危機以降、中産層の崩壊と貧富の差の拡大が急ピッチで進み、一気に深刻化した。

 現在の韓国社会は、単に不平等なことが問題なのではなく、富と貧困が世代を超えて継承される点が際立った特徴となっている。すなわち、世代間の階層の移動性が低下し、機会の不平等が深まり、いくら努力しても階層の上昇が難しい社会、すなわち「障壁社会」へと移行したのだ。

 

・また、同報告書によれば、韓国人の80.8%が、「人生で成功するには、裕福な家に生まれることが重要だ」と考えており、さらに「韓国で高い地位に上がっていくためには、腐敗するしかない」(66.2%)と答えている。これは、韓国社会の葛藤が、すでに臨界点に達していることを示している。

 

・この65年で約470倍もの成長を遂げた韓国経済は、西欧が数百年かかった経済発展の過程を、わずか数十年に圧縮して経験した。だがこの異常な「圧縮成長」は、大きな副作用ももたらした。

 

韓国式「圧縮成長」の本質は、効率にあった。限られた資金と資源を、効率最優先で配分した。具体的には、政府と共に歩む財閥への配分を極度に手厚くし、財閥が市場を独占する「韓国型システム」を作り上げた。その結果、経済成長の「骨格」はできたが、日本の中小企業や地方企業のような「細胞」は育たなかった。それゆえ、経済の「血液循環」がうまくいかず、富が一部に集中する問題を抱えてしまった。

 同時に、「成長第一主義」という考え方は、「成功するのが一番、そのためには手段や方法は選ばない」という風潮を広め、韓国人を歪んだ競争主義に追い込んだ。

 

・このように金大中政権は、韓国初の進歩派(左派)政権であるにもかかわらず、IMFからの要求よりもさらに強力な新自由主義的経済改革を推進した。金大中大統領は米国から、「IMFソウル支店長」の異名を頂戴したほどだ。

 金大中政権の「劇薬療法」によって、3年8ヵ月後の2001年8月23日、韓国はIMFから借り入れた資金を早期に返済し、経済主権を取り戻した。しかし皮肉なことに、この過程で韓国社会の両極化と所得の不平等は、さらに深刻化したのである。特に、「苦痛の分担」という名のもとに施行された整理解雇制と労働者派遣法などの労働市場の柔軟化政策は、中産層の崩壊を招いた。

 

・大規模なリストラで失業者は400万人を超え、サムスンや現代、LGのような屈指の財閥企業ですら、「新卒で入社すれば定年まで安泰」という終身雇用の不文律が破られた。また、派遣やパートタイマーなど非正規労働者の採用が法律で許可され、「88世代」(ソウル五輪が行われた88年と月収88万 ウォン=約8万円を掛けている)という自虐的な言葉が流行語になった。

 現在、韓国の就業者の20%以上、大手企業の労働者の約4割が非正規職であり、深刻な労働問題となっている。金大中政権の急激な新自由主義的経済改革により、韓国はIMF危機という「急病」は治療できたが、「重い後遺症と慢性疾患」を抱えることになった。それが、社会の二極化と、社会階層の定着化である。

 

・思えば、韓国の最近の流行語には、過去にも増して自虐的な言葉が多い。「ヘル朝鮮」「スプーン階級論」「N放世代」……。これらの意味が分かれば、相当な韓国通と言える。

「ヘル朝鮮」とは、「地獄(HELL)のような韓国社会」という意味である。なぜ「韓国」と言わずに「朝鮮」と言うかといえば、「朝鮮時代(14~20世紀初め)のような前近代的な国」という皮肉を込めているからだ。

「スプーン階級論」の「スプーン」は、生まれた家の経済力を喩えている。「金のスプーン」をくわえて生まれたら、一生裕福。そうでなければ一生貧乏という意味だ。

「N放世代」は、2011年に誕生した「三放世代」という造語がもとになっている。これは貧しさゆえ、恋愛・結婚・出産という人生で重要な3つのことを放棄せざるを得ない世代という意味だ。ところが最近は、「放棄せざるを得ないもの」が3つでは済まなくなったため、不定数の「N」(ナンバー)にして、「N放世代」と呼ぶのである。

 

・日本は現在、バブル期並みの高い就職率を記録している。だが韓国は逆に、あの悪夢の「IMF危機」時代を下回る史上最低の就職率に喘いでいる。そのため多くの若者が、非正規職やアルバイトで生き延びるしかない状況だ。いわゆるワーキングプアの問題が、日増しに深刻化しているのである。

 たとえば正規雇用者であっても、会社がさらに不景気になれば、いつリストラの対象にされるかもしれない。そのため、リストラの心配がない公務員になることが、韓国の子供たちの最大の夢となっている。

 

一方、中年男性は、「構造調整」という言葉に怯えながら生きている。いわゆるリストラだ。子供の異常な額の教育費を捻出しなければならないので、職場では何が起ころうと、必死に耐え忍んでいる。さらに、成人しても経済的に自立できない子供たちと、年老いた自分の親の両方を扶養しなければならないという「ダブルケア問題」も、重くのしかかる。

 

・韓国の高齢者の貧困率は45.7%に上り、OECD加盟国の中で最も高い。「漢江の奇跡」と呼ばれた成長第一主義の陰で、福祉政策は後回しにされてきた。社会保障制度の整備も遅れ、多くの高齢者たちは退職した後も、日雇い労働をして生活している。韓国で公的年金制度が施行されたのは1988年、会社員だけでなく個人事業者を含めた国民全員が公的年金に加入することになったのは、ようやく1999年になってからのことだ。

 一握りの勝ち組とその他に分断された、超格差社会の韓国。

 

過酷な受験競争と大峙洞キッズ

大峙洞キッズとマネージャーママ

韓国の上流階級が集まる街「江南」

・名門高等学校や中学校が集まる江南は、韓国で最も教育熱の高い地域であり教育特区とも呼ばれる。中でも大峙洞は3.53平方キロの狭い範囲に、実に1000余りの学習塾や予備校がひしめき、「韓国の私教育1番地」と呼ばれている。

 

厳しさを増す若者就職事情

最悪の就職率と卒業猶予生

ビットコイン・ゾンビが続出する韓国の若者事情

・「仮想通貨元年」と言われた2017年、韓国の仮想通貨ブームは世界のどこよりも熱かった。

 

・史上最悪の失業率や所得格差の拡大によって経済的弱者に追い込まれた韓国の若者たちは、仮想通貨で人生逆転を夢見ている。専門家たちは、韓国の青年層が仮想通貨に入れ込む背景として、①所得・貧富の格差など社会格差の拡大、②機会の不平等、③相対的剥奪感などを挙げ、若者たちの間に様々な社会的問題を解決するより現実から逃げようとする態度が広がっていると指摘する。つまり、正常な方法でお金を稼ぐよりも、一攫千金を夢見る土壌が出来上がっているということだ

 就職をあきらめて、お金と時間を仮想通貨につぎ込む若者たちを、韓国では「ビットコイン・ゾンビ」と呼び、大きな問題になっている。

 


その店の70%は運営に失敗して廃業する。創業費用はそのまま負債となる。「どこを見てもチキン屋だけ」という自営業の現実は、韓国経済、中産層の崩壊の雷管(発火装置)である。(2)

2021-12-31 21:11:40 | 森羅万象

 

 

『その「日本人論」に異議あり!』

大変革時代の日本人像を求めて

スティーブ・モリヤマ  芸術新聞社   2018/11/6

 

 

 

日本を離れてから、30年近くの年月が流れた。その間ずっと、1万キロ離れた欧州から日本を見つめている。日本を俯瞰していて気になることの一つに、この国を覆う「毒のヴェール」が挙げられる。「米国では………」「××国では…」と、限られた海外体験から短絡的に日本を非難し、実しやかに「神話」を語る「ではの守」が跋扈する国、日本。本書では、健全なる猜疑心をもって「ニッポン神話」にまとわりついた偽のヴェールを剥がしていきたい。

 

だが、その国におけるごくごく限られた個人の体験をもとに、「海外では××が常識だ」「海外の人たちは××と言っている」といった「過度の一般化」をするのはいかがなものだろうか。

 

「海外ではこうなんだ」「海外の人たちに聞いてみよう」というコトバを聞くたびにわたしが感じる違和感はそこにある。おそらく“島国”日本における「ウチとソト」という瞬時の区分けが潜在意識下で行われるため、「海外では」という表現に違和感を覚える日本の人は少ないのかもしれないが、よく考えてみれば誰にでもわかる詭弁ではなかろうか。

 

・「A国では」「B国では」と「では、では」を繰り返す人は、A国にせよB国にせよ、そもそも日本という先進文化をもつ大国の比較対象としてふさわしい国かどうかを十分に検証した上で、そういうことを口にしているのだろうか。おそらくそうではあるまい。

 

・本当のところ、196ヵ国どころか、たとえ1ヵ国であっても、その国の置かれた状況や歴史・文化を理解した上で内在的論理をおぼろげながら把握し、多少なりとも真実に近い“本質論もどき”を語れるようになるまで、わたしの経験では最低10年はかかると思うのだが………。

 

時空を超えて大人気の「和風ごった煮のレシピ」

・「和風ごった煮のレシピ」は、今でも日本人のあいだで大人気のようだ。たとえば、昨今の異常ともいえるハロウィン・パーティーの盛り上がりには、正直なところ戸惑いを覚えるが、善し悪しは別として、世界の主要国では決して起こりえない現象だろう。

 

日本にとって本当に重要なのは何か?

・ところが、現実はどうだろう。鹿鳴館メンタリティーを引きずっているのか、あるいはアジアの人たちに対する複雑でビミューな優越感が影響しているのか、よくわからないのだが、日本のメディアでは、「欧米人がどう感じるか」という視点が「グローバルな代表的視点」かのごとく報道されることが少なくない。

 

ちなみに、欧州に住むわたしは、よく日本の知り合いから「向こうでは日本のことはよく報道されるの?」と聞かれるが、実際のところ、ほとんど報道されない。米国の大多数の州でも同じだろう。

 これは日本が悪いわけではない。ヨーロッパにせよ、米国にせよ、日本人が思っているほど国際的ではないのだ。もちろん、各論レベルでは例外は多数あるだろうが、総論でいえば、国際感覚に欠ける人たちがびっくりするほど多いのが現実である。そして、ここが重要なのだが、同じ視点で総論(平均)比較すると、日本人のほうがはるかに国際的なのである。

 もちろん、日本にはたくさん改善すべき点がある。しかし、大切なことは、完璧主義で考えないことだ。完璧な国も、完璧な人種も、そして完璧な人間もいないのだから。

 

入社式の謎

・「米国では……」「××国では……」と、限られた海外経験から短絡的に日本を非難し、実しやかに「神話」を語る「ではの守」が跋扈する国、日本。

 

・大企業に限っていえば、今でも新卒一括採用と終身雇用制度が事実上温存されているのが日本だ。一方、英米では中途採用が基本で、新卒で入社しても有期契約。当然入社式などなく、組織に貢献できなければ即クビ、となる。

 

未来がわかると心強い

・入社式を催すような企業に就職する人は、日本の労働力人口約6500万人の中ではごくわずかに過ぎない。彼らの幸福要因の一つは、入社時に組合から配られるモデル賃金表に表象される「予測可能性」だ人生において、将来の地位や収入などの未来をある程度予見できる、という意味である。

 雇用を保障され、30年ローンで家を買い、あとはひたすら会社のために滅私奉公するサラリーマン。安心感という、お金以上に大切な幸福要素に支えられた彼らこそ、高度成長期の日本の強さ、すなわち「集団収束力」の象徴だった。

 日本人は、予測可能性をある程度保障されると、集団として恐るべきパワーを発揮できる民族だ

 

だからこそ入社式は大切なのだ

・ただし、この国の会社数99%を占める中小企業では、入社式を行わない会社が大半であろう。大企業でさえ終身雇用制度が維持できなくなっている会社も少なくない。

とはいえ、冒頭の引用元にあったように「仕事なんて労働力とカネの交換に過ぎない」と割り切って働く人々は、この国では少数派である。

 興味深いことに、長期的雇用が保障されていなくても、日本の中小企業に勤める人たちは、「実在的虚無」に陥らず、集団の一員として一生懸命に働く。これはまぎれもなく、日本人のもつ強みである。

 

3Kを避ける本当の意味

・米国は巧みな移民政策の使い手だ。出生率は日本を大きく上回り、少子高齢化問題とうまく向き合っている。労働市場は明確に棲み分けられており、いわゆる3K(きつい、汚い、危険)の仕事は、中南米出身者を中心とした移民が担っている。

 

・人手不足に悩むゼンショーHD社長が「日本人はだんだん3Kの仕事をやりたがらなくなっている」と呟き、物議を醸したのは記憶に新しい。傘下のすき家では、当時アルバイト不足で休業に追い込まれた店舗が相次いだという。

 人手不足の問題は、今や飲食、小売り、建設現場にも拡大し、企業は高騰する賃金や人材定着率等の問題を解消するべく、パート従業員の正社員化など、労働力確保に躍起になっている。

 

画一性vs.多様性

・豊かな社会は、確かに既存のストレス要素を減少させるが、同時に人々の寛容さやストレス耐性を弱めてしまう、しかも、複雑化する社会は、新たなストレス要素を生み出し、人々の精神的幸福度を下げてしまう側面もある。

 依存と堕落は表裏一体。豊かさや利便性の奴隷となりがちな成熟国の人間にとって、3Kの仕事は敬遠されがちだ。ただし、それは社会の発展に伴う自然の成り行きであって、善悪の価値観を持ち込む必要はない。

 本当のところ、なにが「問題」なのだろう。

 

・何事にも完璧はありえない。完璧な国もなければ、完璧な民族も、完璧な人間もいない。頑張れる人は頑張ればいい。頑張れない人は頑張らなくてもいい。「良い人生」の定義は人それぞれなのだから。

 

・3Kの仕事を「頑張れない」「我慢できない」若者が増えてきたことを、「日本人の退廃」と結論づける必要はない。むしろ成熟期を迎えた「大人の国」のごくごく自然な姿なのだから。

 

人間の本質は遊びである

・最近のアメリカでは長期休暇をとる人は多くないようだが、確かに欧州では数週間バカンスをとる人が大半だ。ただ、「余計なお世話。外国文化を押しつけるな」的なコメントが多く書き込まれ、著者の真意が伝わっていない印象を受けた。

 実際、日本では休まない人が多いようだが、本来、休む休まないは、各々の裁量で個人が自由に決めればよいことだろう。それでも休まない国民を政府が休ませようとしているのか、日本の祝日総数15日は、平均10日前後の欧州諸国よりも多く、世界第3位に数えられるようだ。

 

・もちろん、欧州諸国の法定年次有給休暇日数は少なくない。おそらく平均すると20日以上で、イタリアなど南欧諸国はもっと長い。一方、日本では最低10日だが、一般的なサラリーマンは勤続年数によって20日ほどの有給の権利をもっているはずなので、欧州とそれほど変わらない。確実に違うのは、消化率の差だ。この違いは何に起因するのだろう。

 

絶対神としての「世間様」

・まず、日本には八百万の神がいて一見すると多神教の国なのだが、最上位に君臨する絶対神はさまざまな局面で日本人の行動に影響を与える。その名は「世間様」、建て前レベルでは多神教信者だが、一定の場面で変幻自在に「世間様教」という一神教信者に改宗するのが日本人――といっても過言ではなかろう。

 このため、短い休みしかとらない同僚たちの前で、「世間様・他人様の目」を無視して、2週間休むのは容易ではない。

 

遊びは新しい秩序をうみだす

・多神教であれ、一神教であれ、全能の源である神の近くにいると、人間は守られている気になり、深い安堵を覚える。だから休暇をとらなくても、みんなストレスを感じていないのかもしれない。

 

・「遊び」は、理性(大脳新皮質)と本能(大脳辺緑系、古代脳)を秩序立てて統合する要素として重要な役割を演じる。

遊んでいるときにこそ、人間は真の人間である」というシラーの言葉はおそらく脳科学的にも正しく、「真面目」(理性)一辺倒では、人間という生き物の真価を発揮できない。五感を大切にした戦前の日本人は、この点に気づいていた人が少なくなかったのではなかろうか。

 

・これだけ勤勉な人たちが支えている国、日本、人々が遊び心をもってもう少し長めの休暇をとれば、気力は充実し、独創性もアップし、技術力も生産性もさらに上がっていくのではないのだろうか。そこで日本経済復活の処方として、「有給完全消化の義務付け」を提案したい。企業もそう公言すれば優秀な人材が殺到するはずだ。

 

黒白のさかい目

・高度成長期の日本では、終身雇用・年功序列・滅私奉公の黙契社会の中で、勤め人は長時間労働と飲みニケーションを厭わず、しゃかりきになって働いた。もちろん、サービス残業もあっただろう。しかし、恒常的な人手不足のなかでは、残業手当を支払わなければ人手を確保できない。平均的に見れば、サービス残業は今よりも少なかったのではなかろうか。

 

集団秩序維持装置

・黙契文化は現代にも脈々と受け継がれている。たとえば、就活生は目立たぬよう、リクルートスーツを“無難な黒系”に統一するという。スーツの色程度でも「目立つと損をする文化」であれば、皆が残業しているときに「早く帰ります」といえば、飛んで火に入る夏の虫だろう。わたしも封建的な運動部にいたことがあるので多少はわかるのだが、そんな発言は、集団秩序維持装置を即座に作動させ、またたく間に発言者を“生贄のヤギ”にしてしまう。だから、誰もそんなことは口にしない。

 目立つことはご法度だ、忍耐と根性論を振り回し、絶対服従を強いる集団。和をもって、いや、長きをもって貴しとなす、ということで、集団で長時間同じ空間を共有し、独特な“和”を醸成する。

 裁量労働制にせよ、その拡大版にせよ、懸念されているのは、酷使、搾取、そして過労死であろうが、おそらくはその前に、ストレス耐性が弱い若者たちは同調圧力に屈して精神を病み、欧米型の抗鬱剤汚染が進んでいく気がしてならない。

 

搾取の連鎖を断ち切ろう
・一方、わたしの住むベルギーをはじめ、厳格な労働法をもつ欧州諸国では、日米と異なり、ILOの基本労働条約をすべて批准していることや労働当局による監査が頻繁なこともあり、企業が従業員に残業させることが構造的に難しい。このため、大企業の従業員の大半は、夕方になると、我先と家路につく。

 ただ、欧州においても、全企業数の99%は中小企業である。その多くを占める零細企業では、どこまで労働法が遵守されているかは、はなはだ疑わしい。

 特に、スぺインやギリシャといった労働法規制の強い国では、長期労働契約を結ぶことに企業は及び腰だ。その結果、25歳未満の求職中の若年労働者層の失業率が50%を超えている。大学を避難所にする若者が増えているが、学びも働きもしない「ニート」が20代の4分の1も占めると言われている。しかも、仕事にありつけた少数の幸運な人たちでさえ、極端に短い契約期間や低賃金など、厳しい条件のもとで働かざるをえない。

 

・労働法規制の厳格度と失業率の間にはある種の相関関係がある。現在、日本の若年労働者失業率は4%台の水準だ。諸外国と比べると、かなり健全な状態にある。日本の労務問題の真因が先述の黙契文化にあるとすると、その点を改善せずに労働法を改革していくと、その先で何が我々を待ち受けているのだろうか。欧州以上に未来に絶望し、抗鬱剤ジャンキーのような顔をした若年失業者がたむろする社会になってしまうのだろうか。

 

新しい共同体で輝くためのヒント
・人間がAI(人工知能)と共存する世界をイメージするため、久々に松本零士氏の約40年前の映画『銀河鉄道999』を観る。

 その映画はこんな場面から始まる。戦争があったのだろう。廃墟と化した大都市は機械人間に支配され、生身の人間は息を潜めてひっそりと暮らしている。そんな中、一見すると若く美しい女性が現れるのだが、実は機械人間で、年齢はおそらく200歳を超えている――天才表現者の描く未来予想図が、驚くべき臨場感をもって見る者に迫ってくる。

 映画を観た後、何冊か関連図書を斜め読みし、息抜きに日本の雑誌にも目を通す。

 ある女性キャスターの更迭記事が目に留まる。なぜか「55歳」と書いてあるが、年齢をそこに入れる必要性が見えない。そもそも、大人の女性の年齢を日本中に向けて発信するのは、書き手として粋なこととは言えそうにない。

 

年齢という属性から見えるもの

日本の新聞や雑誌を見ていていつも不思議に思うのは、記事の内容や性別にかかわらず、ほとんどの記事において登場人物の年齢が書かれている点だ。個人情報管理のほうは年々厳しくなっているのに、この点だけは変わらないようだ。韓国なども日本と同様かもしれないが、少なくとも欧州においては、年齢に対する固執は見られない。

 この違いはどこから来るのだろう。そもそも、年齢を気にする人が欧州にはあまりいないのか。もちろん、年齢に触れる記事もある。だが、それは年齢を明記することで、読者にある種の驚きや同情・共感、その他の強い感情が生まれる可能性が高いときか、エイジング関連の話に限られている。日常生活でも相手の年齢を聞くことは滅多にない。

 年齢に興味があろうがなかろうが、正直なところどちらでもよいのだが、同年齢に100万人以上の人間がいるなか、日本の人たちは年齢という属性から一体何を確認しようとしているのだろう

 

ひょっとすると、多くの日本の人たちは、年齢という要素から、深層心理レベルで瞬時に何らかの脳内分析をしているのかもしれない。

 わたしのように人生後半を生きる中年の場合、もはや年齢などマイナス要素に過ぎず、何の興味も湧かないが、年齢情報を遮断すると心もとなくなる人が一定数いるのだろう。

 もちろん、欧米でも親しくなれば年齢を聞くことはあるが、それは親近感の表れに過ぎない。おそらく日本にも、親近感から相手の年齢を確認したい人もいるだろうが、対人関係における自分の立ち位置や、特定集団内での序列を確認する手段として年齢を確認する人も少なくないはずだ。

 

個と向き合う新しい関係性を

・だが、母集団自体が大きく変質しているのだ。人口減少問題を抱える日本では、好むと好まざるとにかかわらず、外国人移民の受け入れは不可避であり、内なる国際化は急速に進んでいく。

 一方で、AIが人間を超えるのはもはや確実視されており、遅かれ早かれ、多くの仕事は機械に代替されていく。その結果、年齢不詳の外国人のみならず、そもそも年齢を超越した人型スマートロボットも増えていくことだろう。

 年齢という枠組みに囚われない新たな参加者を含む新たな共同体のなかで、我々は新たな立ち位置の確認方法や、差別化の手段を編み出す必要に迫られている。

 

・もはや、年齢のような曖昧な属性から恣意的な判断をして、根拠のない安堵や不安を覚える必要はなくなる。個について真剣に考え続ける人が、より豊かな人生を送れる時代が間近に迫っている。

 

「お疲れ様」は疲れてるの?

長いこと海外に住んでいると、日本で暮らしていたときには気づかなかった日本の横顔が見えてくる。時折、まるで航空写真のように地上からは決して見えなかった景観がリアリティをもって迫ってくる。母国の物理的喪失と引き換えに、和僑が手に入れる「観」なのだろうか。

 

・タテ社会の力学を肌で覚えさせるには理想的な環境かもしれないが、元気いっぱいの高校生男女の口から当たり前のように発せられるサラリーマン用語、「お疲れ様」にわたしは表現しがたい違和感を覚えた。

 

「忙」と「忘」で「心を亡くす」

・「あなた様」「先様」「上様」よりも上座にでーんと座っている“お疲れ様”は、ある種の神様といってもいいだろう。世間様という共同体のなかでは「忙しくて疲れている」ことは当然であり、且つ良いことなのだろう。

 とにかく、お互い苦労をねぎらって共感しあえる空気をつくってくれる、予定調和の守護神「お疲れ様」。

 

ちなみに、わたしが長年暮らしているヨーロッパでも、江戸っ子同様、人々は多忙自慢をしない。

 それどころか、バカンスのために働いているような人たちが半数以上を占める“ゆるい社会”では「忙しすぎてバカンスをとれない」と口にするほうがはばかれる。

 ビジネスにおいても、「スモール・トーク」と呼ばれる本題に入る前の雑談では、休暇の話でよく盛り上がる。誰かがエキゾティックな場所に行くと皆が興味津々になり、その人は質問攻めにあう。

 善し悪しは別として、休暇の話題で盛り上げようとすると相手にマイナスの印象をあたえる可能性が高い日本のビジネス環境とは対照的だ。

 

栄養ドリンクの陰にも潜む神

・ところで、「日本的忙しさ」の象徴といえば、「ユンケル」をはじめとする栄養補助ドリンクや「ヘパリーゼ」「ウコンの力」などの二日酔い予防ドリンクが挙げられよう。欧米にもエナジー・ドリンクと呼ばれる、栄養補助飲料的なものはあるが、「多忙な社会人」をイメージさせるものではない。

 その筆頭格のレッドブルは、タイや日本をはじめとするアジア諸国でのスタミナ・ドリンク人気を知ったオーストリア人が欧米人相手にはじめた商売だ。

 

・エナジー・ドリンクに対する欧州の反応は各国さまざまで、一部で過剰カフェイン・糖分などの問題が指摘されているなか、青少年への健康被害リスクを理由に禁止・制限方向に向かっている国もあるようだ。サラリーマンやOLなどが主要購買層である日本とは大きく趣が異なる。

 

・この現象の背後に潜んでいるのも「お疲れ様」の存在である。ユンケルやヘパリーゼのボトルを見かけるたびに、共同体の秩序を守る世間様教の神、「お疲れ様」のご尊顔が見え隠れする。

 

・そう、「お疲れ様」には集団秩序維持装置・空気清浄機的機能もあるのだ。

 

「帰国子女」は傷ついている

・結局、留学や駐在でもしなければ、英語は上手くならないのではないだろうか?

――そんな壁を感じている人の目には、流暢な英語やその他の外国語を使って、物怖じせずに外国人と渡り合う帰国子女の人たちは、眩いばかりの光を放つ“格好イイ存在”に映るかもしれない。だが、本当にそうなのだろうか?

 

・初っ端から「ニッポン神話」のヴェールを剥がしてしまおう。実は、帰国子女と呼ばれる人たちは、意識・無意識にかかわらず、何らかの理由で、とても傷ついていることが多い。

 

周りの都合に翻弄されてきた人たち
・一度ならまだいい、だが、海外生活の後に日本へ戻り、せっかく友達ができた矢先にまた海外に行って、ゼロから新しい人間関係を構築せざるをえなくなる人たちも少なくない。

 それまで慣れ親しんだ母国の環境からまったく違う異国の世界にぶち込まれ、また新たな人間関係のしがらみの中に入っていくわけだ。

 人によっては、それを何度も繰り返す。異文化ストレス耐性や対人関係構築能力は人により異なるものの、たいてい大きなストレスと苦しみを抱えながら受容性を高めていくしか他に術がない。

 

ライフ・ゴーズ・オン

・当時の帰国子女は、たいてい特権階級出の人が多かったと思われるが、たとえそうであっても、今と違って簡単には日本に一時帰国などできないし、インターネットもないわけだから、我々の想像を絶する苦労があったはずだ。

 そんな彼が、一言こう呟いた。

「まぁ、いろいろありましたが、こうして元気で生きています」

 なるほど、「まぁ、いいか」か。ライフ・ゴーズ・オン(何があっても、人生は続いていく)。実に味わいのある答えと言えるのではないだろうか。

 

見えないはずの柵が見えてしまう

・日本の性風俗産業は諸刃の剣だ。上述のように凶悪な性犯罪への抑止効果もあるのだろうが、一方で、一般社会との境界線がないため、未成年が簡単にそういう世界に足を踏み入れることができてしまう。

 欧米の場合、性風俗産業のある地域に行くには「見えない柵」を超えていく必要がある。車で行かないとたどり着けないような郊外のさびれた場所にあったり、中心部であっても治安の悪いと言われる、足を踏み入れるには躊躇いを感じるような場所にある。

 つまり、心理的ハードルが存在し、未成年が足を踏み入れるのは容易ではない。

 一方、日本の場合、一般人が普通に買い物をしている渋谷の道玄坂など都心のど真ん中でも、ちょっと裏通りに入れば性風俗産業のオンパレードで、そこには「見えない柵」は存在しない。また、競争が激しいため、価格破壊が進み、おそらく性感染症の温床になっている低価格店も少なくないはずだ。

 

普通の風貌のオタク

・こういった点に加え、日本では「クールジャパン」などという不可思議な名のもと、アニメが日本の主要産業として世界に向けて発信され、「クール(恰好イイ)と諸外国で思われている」という報道もあるが、本当のところどうなのだろうか。

 人口比でみるとごくごく少数のマニアにしか知られていないのに、それで「諸外国で人気がでている」と結論づけるのはいかがなものかと思われる。

 

怪獣の卵の孵化器

・そこになぜ政府は対応策を出していないのだろうか。教育現場でも同じで、通学電車内の痴漢がそれほど多いなら、なぜ被害に遭った場合の対応について教員は具体的に指導しないのだろうか。

 欧米にも、ペドフィリア(幼児性愛異常者)はいる。おそらく総人口に対するそうした異常者の割合は日本と海外でそれほど変わらないはずだ。だが、日本の場合、そういった予備軍を刺激するものが街中にあふれていて、何かのきっかけで予備軍が犯罪者に転じる蓋然性は諸外国より高いのではないだろうか。

「怪獣の卵の孵化器」のような環境が日本にはある、と言ったら言い過ぎだろうか。この点、読者の皆さんはどうお考えだろうか。

 

禁断の果実の味

・「男らしさ」と「女らしさ」、いったいこの“らしさ”の正体は何か。欧米生活経験のある「ではの守」たちは、この問いの周辺に見え隠れする「男尊女卑」の概念を一様に「日本特有の現象」という。だが、それは本当なのだろうか。

 たしかに「女の子は女の子らしく」「女は愛嬌」といった表現がこの国には伝統的に存在する。「女は子供を産む機械」といった大臣もいたし、人気女優が妊娠して休むと「稼ぎ時を逃した」と関係者に批判されることが少なくない。

 

エデンの園の謎

・だが、『旧約聖書(創世記)』を紐解いてみると、キリスト教世界の価値観の根底に、男尊女卑的な側面が見えてくる。まず、神は男をつくり、男だけでは寂しいだろうと、男の肋骨から女をつくったという。禁断の果実を最初に口にしたのは女とされており、その後、男も女にそそのかされて、禁断の果実を食べてしまったそうな。そこには「女は男をたぶらかす存在」という偏見が見え隠れする。しかも、禁をおかした二人に神が課した罰は、男には就労、女には「産みの痛みと妻として夫の支配下に一生置かれる」である。男への罰が軽いな、と感じるのはわたしだけだろうか。

 

・そもそも米国という国は、「もっと厳格にキリスト教的価値観を追求しよう」という清教徒が英国から飛び出てつくった国である。その結果、米国は世界で最も敬虔なキリスト教信者が多い国となった。

 

性におおらかな国だった日本
・米国でも、保守的な州を中心に「性交渉は、子供をつくるための行為、快楽は求めるべからず」という人たちが少なくない。

 そもそも、こういう一神教的で厳格な価値観は、多神教の日本には馴染まない。民俗学者の文献を読むと、平安から江戸時代までは、地域にもよるが、性におおらかな国だったことがわかる。『万葉集』を読んでいても、当時の日本人の性的おおらかさがうかがい知れる。

 ところが戦後、日本的共同体が崩壊し、家族も核家族化し、上記の「欧米的なママ像」が間違った形で日本人に刷り込まれていった。それが今の「セックスレス家庭」や「ママさん飲み屋に通うサラリーマン現象」を引き起こしているといったら言い過ぎだろうか。

 

食事を共にする意味

・食といえば、食の都シンガポールで使われる表現の一つに「マカン・オールレディ?」がある。これはマレー語からの慣用語で、表面上の意味は「飯食ったかい?」だが、本当は「ハウ・アー・ユー?(お元気ですか?)」に相当する挨拶表現である。

 これに相当する表現はアジア言語に多い。中国語の「你吃飯了嗎(食事したか=元気か)」をはじめ、タイ語、ベトナム語など、ほとんどのアジア言語に存在するのだ。今でこそ使わないが、「飯食ったか?」という日本語も、一昔前までは、挨拶として交わされていたのではないだろうか。アジア人にとっての「食事」は、深層心理的に、健康をはじめ、人生がうまくいっていることのメタファーなのだろう。

 

「二人で食事」の期待値の違い

・そのせいか、アジアの人たちは、他人と食事をすることに対する心理的バリアーが比較的低いような気がする。日本では、ちょっとした知り合い程度の男女が二人で夕食をとることは充分にあり得るだろう。だが、英米人にとって、レストランで男女二人が食事を共にすることは、原則として、特別なことであり、とてもプライベートなことである。

 

・気軽に承諾すると、相手に心の中で「脈ありだ」「しめたぞ」と思われる可能性がある以上、余計なトラブルを避けるためにも、まずは集団で食事に行かれることをおススメする。

 同じ国の人間同士であっても、甘い期待が裏切られることは少なくないが、それが国境を超えると、状況は数倍複雑化する。

 誤解が日常茶飯事の異文化コミュニケーションにおいては、きめ細かな期待値マネジメントは不可欠である。

 

離婚率№1の国

わたしが住むベルギーという国は小国だが、ある分野でランキング世界第1位に輝いたことが何度かある。それは、「離婚率」だ。平均で10組に7組も離婚するという。昔から日本では、「離婚大国アメリカ」と言われているが(実際に離婚率約6割と高水準だが)、それでも米国は10位前後である。

 ベルギーに限らず欧州の離婚率は軒並み高く、東欧を含め何ヵ国も10位以内にランクインする。一方、日本は極端に低いと思いこんでいたが、最近では20代、30代を中心に3組に1組は離婚しているそうだ。わたしが日本に住んでいた頃は、そんなに高くはなかったように思う。

 

0.1%vs.10%

・おそらく、先ほどの違いは、そのことを忘れていない、あるいは気づかぬふりをしない人の割合かもしれない。「本能的」と言い換えてもいい。たぶん、冒頭の離婚率の高さも動物的本能が関係しているのだろう。

 いずれにせよ、日本では神話的に「ヨーロッパ人=洗練された、理性の人」というイメージがあるが、そうとも言えないのだ。実際には、善し悪しは別として、日本人よりも「本能的な」人が多いように見受けられる。

 

動物ともスピード離婚?

たとえば、バカンス後に待ち受けている、犬をはじめとするペットの受難は、犬好きのわたしとしては耐えがたい現実だ

 日本などではいっさい報道されないが、ベルギーをはじめ欧州諸国では、休みが終わると大量の犬や猫が捨てられ路頭に迷い、市当局に捕獲、駆除されるという悲しい現実がある。

「動物を飼うことの責任」など考えもせず、ただ本能のおもむくまま飼いはじめ、きままに飽きて、気ままに捨ててしまうのか。配偶者とのスピード離婚のみならず、ペットの遺棄も“本能的”な行為なのだろうか……。

 離婚率の話から犬の遺棄の話になってしまったが、実は日本人の強みを間接的に書いていたつもりだ。

 

競争より協調なのか

・イメージ的なものなのか、あるいは日本人の伝統的価値観にフィットするからなのか、日本では北欧礼賛調の神話をよく耳にする。だが欧州で長年暮らしているわたしは、そんな話は一度も聞いたことがない。確かに「福祉国家=幸福」という方程式は一見成立しそうだが、完璧な国が存在しない以上、何事も陰陽あわせた上で判断しないと本質を見誤ってしまう。何度もいうが、神話は真実ではないのだ。

 断っておくが、わたしは北欧嫌いではない。

 

集団秩序を守る「ヤンテの法則」

・日本ではあまり知られていないが、デンマークのみならずノルウェーやスウェーデンなど、北欧人の心性を説明する際に、しばしば「ヤンテの法則」が引用される。“ヤンテ”というのは、北欧の作家サンデモースが書いた小説にでてくるデンマークの田舎町のこと、その町の住人は、「汝を特別と思うなかれ」「汝は皆よりも優れていると思うなかれ」といった数々の規則に縛られており、それが集団秩序維持装置として機能している。

 

合理性と感情論

・この話をきっかけに、日本と比較してみて感じたのは、日本の「禁止社会」の特異性だ。国籍を問わず、何でも「禁止」から入ってしまうとミレニアル世代(日本だと20代前半から30代後半くらいの年齢の人々)を動かすのは難しい。一方で、禁止しなければならないことも世の中には多々ある。

 

死を教えない医学部

・日本の状況はどうなのか。先日、医者をしている先輩からこんな話を聞いた。「医学部では、今も昔も『死』について教えない。この国では死が必要以上にタブー視されているのかもしれない」という。もちろん、死は臨床経験のなかで自分で掴むものであり、人から学ぶものではない、という側面もあるだろう。また、一部の治療者にとっては、治すことが仕事で、死は敗北的なマイナスを意味するのかもしれない。とにかく、この国の医学教育の現場において、死について考えさせる講義がほとんど存在しないのは事実のようだ。

 

「終末期鎮静」とは?

わたしの住むベルギーは、ほかのベネルクス諸国(オランダ・ルクセンブルグ)やスイスなどと並び、安楽死、医師による自殺幇助が合法化されている。

 とくにベルギーは、子供の安楽死さえ容認しており、2016年に未成年が安楽死したニュースは世界中のメディアで取り上げられた。

 また、スイスは「究極のメディカルツーリズムの目的地」として有名で、世界中から安楽死や医師による自殺幇助を求めてやってくる外国人を受け入れている。

 一方、ベネルクス三国では積極的な安楽死ではなく、苦痛緩和を目的とした医療行為「ターミナル・セデーション(終末期鎮静)」という形を取ることが多いようだ。結果的に死に至る点は同じであっても、最初から患者に死をもたらす薬を投与する安楽死と違い、「終末期鎮静」は、あくまで患者の苦痛緩和を目的としている点で趣が異なる。

 

・いずれにせよ、安楽死や尊厳死を取り巻く状況は、法律や倫理、宗教などが複数に絡み合っていて、一筋縄ではいかないものだが、こうした終末医療先進国の状況については、「ニッポン神話」になるどころか、日本では話題にものぼらず、ほとんど知られていないのではなかろうか。

 

死を恐れて呆ける人々

・それゆえ、ガンをはじめとする死に至る病の告知に、彼は反対だという。なぜなら、告知は「今日よりも明日は絶対に良くならない」「いずれ確実に死ぬ」ことを知らされることと同義であり、人はその瞬間に絶望する。つまり「生きる希望を失うからだ」。しかも、その結果「死への恐怖から呆けてしまう者も少なくない」という。悪く言えば現実逃避、良く言えば「自衛手段」なのだろうか……。

 

完全なる神様のいる世界

・ところが、西洋が主導してきた近代文明は、一言でいえば、「一神教的価値で彩られた二項対立の世界」である。一神教の世界における神様は「完全」なる存在だ。そうした「完全」という概念に縛られた価値観の中で、「創造主と人間」「生と死」「我と他」「善と悪」など、すべて真っ二つに分け、制した上で、解らしきものを導いてきたのが西洋主導の近代文明だ。

 

異文化コミュニケーションと「空」の関係

・だからわたしは日本人としての誇りは持ち続けながらも「空」を意識し、相手が呼びやすいように横文字の名前も併用している。善し悪しはわからない。だが、少なくとも「モリヤマさん」という彼らにとって奇異に響く呼称を強要しなかったお陰で、より多くの外国人と深いレベルで理解しあえたのではないかと思っている。

 

盲亀(もうき)の浮木(ふぼく)、優曇華(うどんげ)の花

結局、世界70億人の中で、一瞬でも接点ができる人の数は限られていて、それは全て「ご縁」といっていい。義と勇というのは、そういうご縁を「きりがない」で終わらせるな、見て見ぬ振りをするな、ということ。肩に力をいれずに、できることをすればいい。ご縁の中でしか、自分は存在しえないのだから。

 

・そんな話を師匠の一人にしていたら「盲亀の浮木、優曇華の花」という言葉を教えてくれた。「盲亀」とは、百年に一度水面に姿を現す盲目の亀。仏法に出会える確率は、盲亀が浮木の穴に頭を突っ込むほど少ないという喩え。「優曇華」とは、三千年に一度花を咲かせる伝説の植物。そのときに如来が現れるという。

 外国の少年少女に、武士道のみならず、仏の道まで教わるとは、まさに盲亀の浮木の如し、いつの日か、日本の地で、優曇華の花を見てみたい。

 


その店の70%は運営に失敗して廃業する。創業費用はそのまま負債となる。「どこを見てもチキン屋だけ」という自営業の現実は、韓国経済、中産層の崩壊の雷管(発火装置)である。(1)

2021-12-31 21:10:16 | 森羅万象

 

 

(2021/12/31)

 

 

『なぜ韓国人は借りたお金を返さないのか』

韓国人による日韓比較論

シンシアリー 扶桑社  2020/3/1

 

 

 

ヘル朝鮮

そういえば、韓国人、特に韓国の若者たちは、韓国社会を地獄のようだという意味で「ヘル朝鮮」と呼ぶことが多いと聞きますが、それは、「万人の、万人に対する闘争」のネット用語なのかもしれません。

「韓国人は、人権や平等より『公正』だけを不思議なほど強く求める。それも、実は自分と他人との上下関係を明確に分けるためにすぎない」

 

「値引き」と「おまけ」を公然と要求する韓国

サービス品が品切れする韓国、補充される日本

・それからも牛肉を買う時には一つずつ牛脂をいただきますが、そういえば、韓国と日本の大きな差の一つに、「サービス品が品切れしない」ところがあります。

 

サービスの日本語訳は「有り難い」

・韓国社会に、中国料理店の出前さんたちを「鉄カバン」(チョルガバン)と呼びながら、社会の「負け組」と見下す風潮があるとわかったのは、それから私がもう少しだけ大人になった時です。

なにせ、当時は中華料理店そのものがバカにされていた時代で、「中国人はあれ(料理店」しかできない」という偏見が社会の常識のようになっていました。

 実際、当時の韓国社会の中国人差別はひどく、韓国で大学を卒業しても、中国人には出世の機会が与えられなかった、と言われています。だから結局は、中華料理店をやるしかなかった、と。

 

・ゴンチャについて説明するためには、「ドムとエヌリ」を合わせて紹介する必要があるでしょう。某人気アニメシリーズのロボットのような名前ですが、「ドム」は日本語で言う「おまけ」のことで、「エヌリ」は「値引き」のことです。

 どちらも、どこの国にも普通にあるものですが、韓国社会では、それらを得るための要求が、あまりにも強すぎます。なぜなら、客はそれを「あって当然」と考えているから、「ドムとエヌリがない」シチュエーションを、最初から考えていません。

 

オカズを「おかわり自由」にしたら「残飯再利用」が社会問題化

・しかし、2005年あたりから、韓国自慢の「オカズおかわり自由」文化は、衛生面での問題が表面化しました。さすがにおかわり自由は店側への財政的負担もキツく、多くの店が、前の客が残したものを再利用していたことが明らかになったのです。

 

韓国人が物の判断をする絶対的な基準

・「併合時代」に生まれた韓国の作家イ・ギュテ氏は、1992年の著書『捨てるべき韓国人の癖』の中で、韓国人が物の価値を判断する基準は、「ドムとエヌリ」である、と主張します。

 

<「韓国人の値引き好きは他人との共生の邪魔になる」

・「具体的に私のものでなければ、具体的に自分の手でつかんで私のものにできないものは、韓国人にとってはゴンチャだ。公共という意識が薄弱な韓国であるため、公のものであれば、ゴンチャになってしまうのだ。公共意識が強い国では、水も、空気も、手でつかめない時間も、知識も、すべてがお金、すなわち価値を持つべきものであると、大衆の意識が認めているが、そうでない韓国では、ゴンチャでしかなくなる」

 

韓国人の変った「道徳観」

・韓国人は、道徳こそ上下関係がしっかりする必要があると思っています。安定した上下関係こそが、韓国人にとっては最大の道徳です。後に述べますが、このせいで、韓国は「誰にでも平等」を前提とする法治と、相性が最悪です。

 

韓国のマスコミが大きく報道する多種多様な「嫌悪現象」

・日本関連情報でないと、日本のネットで韓国の新聞記事が紹介されることはありませんが、韓国側のマスコミが「社会問題」の側面でもっとも記事を書いているのが、この「嫌悪現象」です。

 左派思想支持者と右派思想支持者が、若者と高齢者が、男性と女性が、お互いを「嫌悪」します。「政治嫌悪」「世代間嫌悪」「異性嫌悪」など、種類も多彩です。右派と左派は政治問題で、思わしくない結果をお互いのせいにします。若い人たちは高齢者たちのせいで国がダメになったといい、高齢者たちは若い人たちが国をダメにしていると言います。

 

一気に加速した韓国社会に溢れる嫌悪表現

・以前にも何度か書いたことがありますが、韓国の社会問題には、ある「パターン」があります。

 最初は、韓国は「日本の社会問題」を嘲笑います。でも、何年か後に、その問題が韓国にも存在し、日本よりも悪化していることに気づきます。そして、さらに何年か後には、日本ではその問題が改善し、韓国ではさらに悪化します。自殺率、出生率、学級崩壊、格差、ホームレス問題など、様々な事案がそうでした。 

何年か前までは、韓国のマスコミは日本の「いわゆる嫌韓デモ」などを取り上げて、「日本はヘイト・スピーチが多い」「日本は差別大国」などと騒いでいました。でも、今は韓国が嫌悪大国になっています。

 

韓国人にとって「配慮」とは「私が他人に」ではなく、「他人が私に」するもの

・さて、話を戻しますと、「社会を良くするためには配慮が必要だ」としていた人たちが、なぜその逆である「嫌悪」という言葉を流行らせているのでしょうか。

 その答えは簡単で、「私が他人に配慮する」ではなく、「他人が私に配慮する」ことだけを求めているからです。突き放したような書き方ですが、これが韓国人の持つ、「道徳」全般の方向性です。

 

なぜ「法律」が増えると「道徳心」が弱くなるのか

・韓国人にとって違法意識が欠如している理由は、➀東・西洋のどこの国だろうと、法の最初の成立が支配者の命令としての形だったため、韓国人は法という観念を敵対視する感情を抱いています②官尊民卑思想など市民の法的意識の偏見があります③法の遵守を軽蔑する風潮が、何かの特権意識のように勘違いされています④現代になってから、大衆の間では法曹関係者に対する良からぬ認識が高まっています、などとなります。

 

<「精神的にまだ近代化できていない」韓国の現状

・個人的に、この「精神的にまだ近代化できていない」とする韓国社会の有様は、共産主義革命が起きやすい状態であると、心配なところでもあります。共産主義革命は表面的には「平等」(上を引きずり下ろす)を謳いますから。

 

法律を守る人は「上に阿附するやつ」

・ここまで読んでくださった読者の方々が、「ひょっとして、韓国人が主張する道徳という言葉は、法律への嫌悪(ヘイト)なのか?」と気づいてくださるなら、書いている人間として私は本当に幸せです。さらに、法律を「万民に平等なもの」とすると、韓国人の言う道徳は、「平等へのヘイト」であるとも言えましょう。

 

法律やリールより上にくる「ウリ」の道徳

・ウリは「私たち」の意味ですが、韓国人特有の「内集団バイアス」(自分が所属している集団の人たちを客観的根拠もなく高く評価し贔屓すること)とでもいえばいいでしょうか。ウリは韓国人の精神世界の中で想像を絶する影響力を持っています。韓国人のウリを説明する時によく用いる文章ですが、「一人っ子でも自分の親をウリ(私たちの)パパ、ウリママと言うのは、世界で韓国語だけ」です。

 

韓国の病気が治せる薬は「平等の概念」

・韓国には、サービスを、人の平等を考える文化がありません。日本は、「和」という名のもと、人の平等を考える国です。それは、誇るべき、日本と日本人の品格でありましょう。

 客観的な証拠出せますか?と言われると、さすがに困ります。

 

韓国の「最低賃金」と「原価主義」

「最近、韓国の経済をどう考えますか」――70%が「厳しい」と回答

・2018年12月4日(11月末調査)の『中央日報』、「『経済厳しい』70%超………10人中9人は『暮らし向きは良くなっていない』」という記事によると、「最近、韓国の経済をどう考えますか」という世論調査にて、「厳しい」とする回答が全体の70%を超えました。

 

韓国人にとって「IMFの時より悪い」というのは「最悪」とイコール

・IMFは国際通貨基金のことですが、韓国では「IMF救済を受けていた期間」のことです。1997年に韓国の経済が破綻し、IMFの救済を受けたことがあります。言うまでもなくあれは韓国人にとってものすごいトラウマで、大勢の人たちが家を、職を、そして命をなくしました

韓国人にとって「IMFの時より悪い」というのは、具体的にデータで比べて良いか悪いかではなく、「最悪」という意味でしかありません。

 

失業率5%、経済成長率3%なのに「最低賃金」労働者が多すぎる

・失業率5%、経済成長率3%の国を生きている人たちが、経済が破たんした期間よりも苦しいと言う、大きな歪みです。なぜこうなったのでしょうか。様々な見方ができるでしょうし、それらをすべて記すことはできませんが、本書では「最低賃金労働者が多すぎる」ことを指摘したいと思います。

 あるテーマにおける韓国の社会問題を、一冊の書籍として読者の皆様にお伝えするために、「データ」の引用はとても重宝します。日韓両国を比較するデータなら、大手マスコミが集計したものだけでも、様々なものがネットに溢れています。

 

韓国は大企業30社で43万794人、日本はトヨタだけで36万1124人の雇用数

・しかし、世の中、そんな「正義の味方」気取りの政策が通用するほど甘くありません。なにせ、韓国は、国民の雇用を自営業者に頼っている国です。2011年国際労働機関のデータによりますと、韓国の自営業者比率は、一時より下がったとはいえ、まだまだ28.2%(日本は11.9%)です。

 韓国は財閥と呼ばれる大企業グループによる経済支配が強い国ではありますが、大企業による雇用創出はそう高くありません。

 

韓国の定年は「サオジョン」=45歳

しかも、韓国は定年が日本より早く、一般的には55歳、早ければ45歳になってすぐ、大勢の人たちが定年退職を迎えます。韓国では、45歳に定年となることを皮肉り、『西遊記』のキャラクターである「サオジョン」(沙悟浄(さごじょう)の韓国語読み)の名前にちなんで、「サ(四)オ(五)ジョン(定)」とも言います。

 韓国人の人生設計において、サオジョン(45歳定年)は恐ろしい障害物となります

 韓国は、1997年の経済破綻の影響もあって、国の経済力に比べて社会福祉制度が大幅に遅れてスタートしました。国家も人と同じで、若い時には稼ぐこと(経済成長)に集中したとしても、老後(福祉政策)を考えないといけない時期がきます。

 しかし韓国では、ちょうど、経済成長期に頑張った国民のために福祉政策を考えないといけなかった時期に、経済が破綻してしまいました。今でも韓国は福祉と金融については概念そのものをちゃんと理解できないでおり、福祉を「政府がお金をばらまくこと」「国民の借金を帳消しにすること」程度にしか認識していません

 金融が弱い理由は、IMF救済の一環として、海外資本に市場を急激に全開放してしまったからです。国民年金の加入が義務になって、国民が国民年金というものを認知するようになったのが、2000年代になってからのことです。

 これらの状況で、国民が老後の暮らしのためにできることは、退職金で「店を開く」ことだけでした。韓国ではこうしたケースを「生計型自営業」といいます。

 

韓国のコンビニ――店舗数は日本の約70%に及ぶが、売上高は20%未満

・さて、最近、最低賃金引き上げ関連で、「韓国のコンビニは日本のコンビニよりずっと苦しい」という比較がよく記事になります。韓国のマスコミは何かあれば日本と比べる記事をよく書きますが、特にコンビニというと、やはり日本のイメージが強いこともありましょう。

 

全世界のマグドナルドの店舗数よりも多い韓国の「チキン屋」

・コンビニとともに、もう一つ、韓国の自営業を代表するものがあります。「チキン屋」(フライドチキンの販売、出前を主な営業とする店)です。

 2017年5月、日本のフジテレビ『新報道2001』という番組は、「起承転鶏(きしょうてんけい)」(何をやっても結局はチキン屋をするしかない)という韓国の流行語(?)を紹介しながら、韓国の大学生はチキン屋をするか餓死するかの二択しかないという現実を報道しました。

 それから韓国のチキン屋は、あまり思わしくない意味で韓国経済のシンボルのようになりました。

 

・(…………起承転鶏。韓国の自営業の現実を皮肉る言葉だ。若者たちは就職ができず、チキン屋を創業する。正社員として就職しても、早期退職や老後資金のために、最終的にチキン屋社長になるしかないという意味だ。その結果、2013年基準で、全国にチキン屋は3万6千店。全世界のマグドナルドの店舗よりも多いそして、その店の70%は運営に失敗して廃業する。創業費用はそのまま負債となる。「どこを見てもチキン屋だけ」という自営業の現実は、韓国経済、中産層の崩壊の雷管(発火装置)である………。)

 

・韓国人がチキン好きなのは別に構いませんが、2018年4月18日、ネット新聞『ブリッジ経済』によると、あくまで一人のチキン屋さんのデータではありますが、「3年前には、チキン一羽を売ると純利益は3千ウォン(約3百円)は残った」「今では、店の賃借料が33%、人件費が15%、食材の価格が14%上がって、一羽あたりの純利益が1000-15百ウォン(約100~150円)まで落ちている、とのことでした。

 1日にフライドチキン百羽売っても1万円程度の利益しか残せない、というのです。2013年時点で、開業する店と廃業する店がほぼ同じ(年3千店)となっています。

 彼らに「最低賃金を上げろ」と言うのは、誰も雇用せずに一人でやれ、という意味でしかないでしょう。

 

・韓国国会で議論される案件や国会議員の動静などを扱う『国会ニュース』の記事「全体労働者の11%、最低賃金をもらえず」(2014年9月8日)によると、統計庁の「経済活動人口調査」に基づいて分析した結果、前年の最低賃金未満の労働者数は約209万人で、全体の賃金労働者の11.4%を占めたとのことです。

 

・同じく賃金未払いも多く発生しています。『MBC』の「賃金未払いが過去最大の1兆ウォン(約1千億円)突破、なぜ増えるのか」(2016年9月4日)によると、韓国の賃金未払いが毎年最悪を更新しているとのことです。2016年の韓国の賃金未払いは、円にして1400億円で、日本(2014年)の10倍を超えています。

 

商品の「原価」にだけ執着し、その「価値」は無視する人たち

「原価厨(げんかちゅう)」という言葉をご存じでしょうか。

 

・その『ニコニ大百科』という日本の愉快なサイトによると、原価厨とは、「商材・サービスを金銭と引き換えに取引する経済活動において、『その商材・サービスの提示価格に対し原価が幾らであるのか』という部分に強く拘り、あまつさえ彼らの言う原価なるものが提示価格とかけ離れたものであった場合は事業者への非難すら行う者達を揶揄した言葉である」となっています。

 もっと簡単に言うと、商品の「原価」にだけ執着し、その商品が持つ原価以外の価値は無視する人たちのことです。

 

・韓国ではいつも「アパート(マンション)の原価を公開せよ」という議論が行われています。

 

・中には、「企業秘密に関わる部分まで公開することになる」という指摘がありますが、政府は原価公開政策を拡大しつつあります。世論も肯定的です。

 間違っても読者の皆さんが「一理ある政策だ」と誤解されないように、早めに説明しておきましょう。韓国においての「原価論争」の趣旨はいつも同じで、「企業が加害者で、消費者は被害者」という前提から始まります。

 

「私の原価はこんなに高いです」とアピールする韓国人

私はブログなどで、もう10年以上も韓国社会の「スぺック」という概念を紹介してきました。ブログ読者の方々ならご存じでしょう

 たとえば、就職の際に有利に使える専門資格を持っているとか、有名な大学を卒業したとか、そんなものを韓国ではすべてスペックといいます。日本ではスペックというと機械の性能のことです。パソコン売り場などで、特にスペックという言葉が目立ちます。

 韓国での学歴・専門資格などは、人間の「性能表示」です。それらもまた「制作費」とい観点から考えてみると、スペックは「私にはこんなことができます」という意味より、「私の原価はこんなに高いです」とアピールしているようにも見えます。悲しいことですね。

 

国家レベルで「原価厨」を進める哀れな韓国

・こうして考えてみると、韓国人は「自分」を社会から隔離して考えていることがわかります。本書で書いている「いざという時に頼れる人がいるのか」「配慮は私が他人にするものではなく、他人が私にするもの」「自中華思想」(自分が波紋の中心)「ウリの中に引きこもっている」なども、すべてが同じこと、「私だけは例外だ」とする考えからきているのかもしれません。

 韓国が、国家レベルで「原価厨」になって進めている、原価公開という名の公正もそうです。「皆、裸になれ。私はそれを見ながら嘲笑ってやる」と思っているわけです。その「皆」の中に、自分が含まれていて、自分もまた、誰かから嘲笑われているとも知らずに。

 だから、結局は「ムミン」(難しいことは何も考えずに生きるという意味です)になるしか、道がないのでしょうか。

 

世界でも稀有な、親が子に財産を贈与する「孝道契約書」

・4~5年前から、でしょうか。韓国社会では、「孝道契約書」というものが話題になっています。そのままの意味で、親が子に財産を贈与する条件として、子の親孝行を契約として強制できるようにしておくことです。

 韓国にいた時、最初にこの言葉を聞いたのは、テレビの討論番組でした。最初は、「へー、そんなこともあるんだな」というくらいにしか思いませんでしたが、どうやら「そんなこともある」ではなく、「よくあること」になっているようです。

 

<「国が福祉システムを用意すべきだ」とする主張は、「親不孝者」の言い訳

・親が子に財産を相続させることは、「相続税」(日本よりは安いですが)もあるし、「遺留分制度」もあるし、制度的側面は、日本と韓国はそう変わりません。ただ、韓国では「贈与」の形で、「生前」に子に財産を相続させる人が多くいます。

この件に対し、韓国では「ちゃんと相続させずに死んでしまうと間違いなく家族喧嘩になる」という、誰が初めて言ったかわからない格言のようなものがあります。それに従っているだけかもしれません。

 ただ、「節税」という見方もできます。

 

財産だけをもらっておいて、親を虐待する例が後を絶たず>

・財産がずば抜けて多い人なら、たとえば高度経済成長期に不動産で「当てた」人なら、社会福祉システムができてなくとも、何とか老後が過ごせることでしょう。

 しかし今、財産の贈与で孝道契約書を考えている人たちは、子の力なしに老後が過ごせるような資産家たちではありません。高齢者になるまで、老後を生きるほどの財産を集めることもできず、子が親の面倒を見る社会風潮は崩れてしまった、1955~1960年生まれの人たちです。

 

<「親と子」が、お金のために「甲と乙」の関係になる韓国

・孝道契約書とやらの内容は、こうだ。現代社会の親と子は、お金のために「甲と乙の関係」になったり、裁判所で原告と被告として対峙することもある。だから親は財産を担保に、子に親孝行を要求し、子は財産目当てに親を世話する。しかし、孝道契約書を書いたところで、真の家族の意味が取り戻せるはずもなく、親が子を扶養問題で告訴する件が後を絶たない……。

 

韓国人の家族関係は、「位階秩序」でできている

・「ウリ」関連の論文を紹介する部分でも述べましたが、実は韓国人の家族関係は、「位階秩序」、日本でいう「ヒエラルキー」の塊です

 ヒエラルキーは、もともとはカトリックで天界のものたちの順位をつけるために用意した概念だ、とも言われています。天使にも大天使と呼ばれる存在がありますが、そういうランク付けのことです。

 カトリックで言う天使の階級というのは、逆らうということが許されない上下関係となります。最高位である神の意志に背くことは、それすなわち堕落であり、堕落した天界の者は、もはや天使でもなんでもありません。そんな意味で作られた言葉です。

 

・韓国の儒教思想は、詳しくは「性理学」(朱子学ともいいます)です。文官として出世するためには性理学に基づいた勉強をする必要があったため、他の儒教関連思想はあまり流行りませんでした。

朝鮮の建国にも大きな影響を及ぼした性理学は、自然と社会の発生及び流れをすべて位階秩序で説明していきます。万物それぞれを構成する気の差により、万物には生まれつきで決まる上下関係があり、自然も、社会も、人間も、例外なく位階秩序を持っているとします。

そして、それに応じての差別、等級分けが行われるべきだとします。いわば性理学で強調するその位階秩序こそが「倫理道徳」であり、政治での官僚制度の名分はもちろん、社会の身分制度の名分も、家父長制や宗法(宗門の法規)による家族の間の上下関係の名分も、そこにありました。

 

社会を家族の拡張のように考えてしまう「副作用」

・前述したように、最近、韓国社会では高齢者の若者の間にも「嫌悪」し合う問題が起きています。その中にはとんでもないもの(ただ相手側を嫌うだけの見苦しい意見)もありますが、失礼な言い方ですが、「意外と」納得できるものもあります。

 若い人たちが、「高齢者たちは、若い人たちを『息子』『娘』としか見ていない」というのです。息子や娘のように可愛がるという意味ではありません。先の家族観の問題もあり、「父母(高齢者自分自身)に対して『下』としての立場になれ」と要求するというのです。

 ネット掲示板などでもっとも有名なのが、地下鉄などで、「高齢者が立ち、若者が座るのは良くない」論争です。

 

・殴り合いながらも相手に「お前 何歳だ」と大声出すのが韓国社会ですから、無理もないでしょう。

 韓国では若者層を中心に、地下鉄の無賃乗車制度(65歳以上の人は地下鉄の一部が無料です)を廃止すべきだとする動きもあり、これも無視できない葛藤の一因となっています。

 

韓国の国会で論じられている「親不孝者防止法」

・韓国の国会では、「親不幸者防止法」という法律が係留(通過も棄却もされていない)中です。俗に「親不孝者の食い逃げ防止法」とも呼ばれています。たしか、法案が提出されたのは2015年です。賛否両論となり、討論会も何回かありました。

 今も親の財産を相続した子が、親をちゃんと扶養しない、虐待したりすると財産の相続をキャンセル(財産の権利を親に戻す)できますが、その条件を緩和する法案です。

 

相手を「拘束」する韓国社会の「マウンティング(優位さのアピール)」の見苦しさ

・韓国社会において、このマウンティング現象ともっとも皮肉な関係にあるのが、法律です。各個人の持つ正義が対立した時、法律が必要になります。法律は人それぞれの正義を適正ラインで収めるための役割を果たします。

 

・だから韓国社会は、自分の正義で相手を拘束するために、よく法律を利用します。この流れは、朴槿恵前大統領の弾劾によって力を得た一部の市民団体によって、急激に強くなりつつあります

 

・個人的に、別に訴訟件数が多いから問題だとは思っていません。世界一の訴訟大国と呼ばれるのはアメリカですが、だからといって米国の司法システムや国民の遵法精神に致命的な問題があるわけではありません。

 問題は、法律を信じて訴訟を起こすのか、それとも法律を利用して相手を困らせるために訴訟を起こすのか、です。

 

韓国の年間告訴件数は55万件、日本は1万件

・これはまた各韓国関連ブログで有名なテーマの一つですが、韓国の「誣告の多さ」も最新データを紹介します。

 

・(………誣告事犯は、低信頼社会の断面であり、これに伴う社会的費用も少なくないと指摘される。検察庁関係者は「韓国の年間告訴件数は55万件なのに対し、日本は1万件にすぎない。このため重要な事件に捜査力を集中できない事例が多い」と伝えた。

 

・韓国ではいつの間にか、「司法不信」という言葉を、当たり前のように、目や耳にするようになりました。裁判所やその判決を信じないという意味です。

 

「日本人が法律を守るのは、上に逆らえない奴隷根性があるから」

・もう少し、韓国にて社会の約束である法律がどれだけ「壊れて」いるのかを詳しく見てみます。データは2016年のものですが、同年1月6日の『マネートゥデー』の新年特集記事が、読みやすく、よくまとめられています。

 

・調査の結果、全体的な裁判所の信頼度を問う質問に、回答者の58%は「裁判所を信頼していない」と答えた。「非常に不信している」という回答も12.2%だった……。

 ……裁判の結果に対する信頼度も低かった。回答者の70.6%は「裁判の結果は公正ではない」と答えた。このうち「非常に不公正である」という回答も22.2%であった。一方、「非常に公正である」との回答は1.4%にすぎず、「どちらかというと公正なほうだ」という回答も22.3%にとどまった………)

 

・一つ、大きな矛盾が見えてきます。公正ではないと思っていながらも、なぜこんなに訴訟件数が多いのでしょうか。それは、訴訟を起こした人たちが、最初から相手を拘束するための道具として法律を見ているからです。彼らが望んでいるのは、法律による「万民は平等」な判断ではありません。

 

・むしろ、韓国では「テボップ」という言葉が流行りました。市民団体など一部の団体が、デモや集会などでテ(群れ)をなして、法(ボップ)的手続きを無視し、無理矢理意見を通すことに対する皮肉の言葉です。セウォル号や犠牲者の遺族たちを、政治的な、朴槿恵政権を倒すための道具のように使った市民団体は大いにその勢力を拡大したものの、それからも韓国社会で遵法精神や「マニュアルの大事さ」が尊重されることは、ありませんでした。そして、その頃から、「日本の遵法精神も大したことない」「日本人が法律をちゃんと守るのは、上に逆らえない奴隷根性があるから」などの主張が、広がりました。

 

韓国社会、司法不信の裏側

・カルロス・ゴーン氏の話題に話を戻しますと、このような経緯もあって、韓国の一部の記者たちは、またその記事の読者たちは、日本の司法制度をこき下ろしたいと思っていたのでしょう。記者がそう思ったのか、各メディアに日本の悪口を書けという「マニュアル」でもあるのか、読者がそう思っているから記事が迎合したのか、それともその全部が理由なのか、「これで日本人もバカ正直な違法精神から少しは目が覚めるだろう」という論調が、いくつかの記事で目立つようになったわけです。

 さらにもう一つ書き加えますと、韓国側が「日本の遵法精神」を批判することは、「多少は超越的な方法を使ってでも、安倍政権を倒せ」という願望の表れでもあります。朴槿恵前大統領の弾劾もそうでしたが、韓国では、とりあえず行動を起こして、後になってそれを法律によって正当化することが珍しくありません。違法的な手段でやることをやって、後になって法律的判断、裁判所の判例などにより、それを違法ではなかったとしておくわけです。

 

・だから、韓国の歴代政権は司法を支配下に置くために力を入れてきました。これもまた、元徴用工問題の韓国最高裁判所の判決とも似ています。裁判所が政府の意向(韓国では「政府のコード」と言います)に合わせて判決を出し、政府は「司法がやったことだ。三権分立があるから政府にできることはない」と言い訳をするパターンです。

 

・司法不信は、韓国では「あってあたりまえ」のような存在です。ですが、本当に不信しているならそれでいいかもしれません。韓国内の問題ですから。でも、朝鮮半島出身労働者問題(元徴用工問題)など、明らかに国家間条約に影響する判決に対しては、「司法を尊重しないといけないから政府は知らない」「大韓民国は三権分立の民主主義国家だから政府は知らない」の主張に、大統領はもちろん、大勢の韓国人が同意しています。

 信じていないと言いつつ、なぜ自分側に都合が良い時だけこんなに堅く信じるのでしょうか。そう、そもそも、信じないと言いつつなぜこんなに訴訟件数が多いのでしょうか。もはや、韓国社会の司法不信は、信じる、信じないで話す事案ですらないのかもしれません。ただ相手を拘束するための道具にできれば、それでいい。それだけです。

 

「借りたお金を返さない心理」=日韓関係の写し鏡

・ネット掲示板からマスコミまで、小学生の愚痴から大学教授の論文まで、韓国社会には、「正義」または「正しい」という言葉が溢れています。ですが、そこに法律をちゃんと守ろうとする話はそうありません。

 最初に書いた「今の韓国社会の問題」に戻ります。「借りたお金をちゃんと返すべきだ」を法律だとします。市民団体など法の上に君臨しようとする勢力を「情など、お金を返さないための屁理屈」だとします。そして、その副作用で繰り広げられる社会の対立、たとえば「東西分断」とまで言われている極端な右派思想と左派思想の対立などを、「相手を拘束する」とします。ぴったりと当てはまります。悲しいほどに。

 

・人と人との関係において、「約束」は交わした二人が共に幸せになれる可能性を秘めています。でも、「拘束」にはそんな可能性はありません。拘束した人は喜ぶかもしれませんが、拘束された人は、何もできなくなります。拘束された人に唯一安寧を得る方法があるなら、ただ「私は何もできないほうがいい」と諦めることだけです。「自分」すべての可能性を他者、拘束した人に預けてしまうことになります。

 

韓国に告ぐ、「まずは約束を守れ」

韓国で、お金を借り貸しする際に必要なものは、ちゃんと書類を書いておくことです。「お金を貸した。ちゃんと返せ」と。韓国では親孝行まで契約書が必要になっていますから。もちろん、そんな書類を用意しようと言うと、韓国人は「この薄情者! 私たちの関係ってこんなものだったのか」と怒ります。でも、仕方ありません。たとえ薄情者と言われようとも、ちゃんとマニュアル通りの安全装置を作っておくことが、お金の借り貸しで悩まないもっとも有効な手段です。

 今の日韓関係を「悪化」とするのはまだ分かりますが、だからといって「改善」すべきなのかどうかについては、私は「改善という言葉のチョイスそのものがおかしい」と思っています。改善でも改悪でもなく、ただマニュアル通りにすればいいのです。

国際法を違反しているのは韓国のほうだ。まずは国家間の約束を守れ」。

 それを貫くことが、今の日韓関係にもっとも正確に把握してアドバイスしているのは、カウンセラーでも教授でもなく、韓国が「極右」と毛嫌いしている日本の安倍総理かもしれません。「まずは約束を守れ」、と。

 

物質主義

・韓国人がお金に関して持っている歪みは、そういう「堕落した」人権思想と瓜二つです。彼らが求める「公正」のおかしさが、どことなく似ているからです。

 韓国人の「物質主義」に関する考察をいろいろ探ってみると、過去の新聞記事にも書籍にも、様々な主張が書いてあります。死後の世界を大して重要視しない「儒教思想」の影響だとも、国家の将来に対する不信の表れ(お金を貯めておく以外に信じられるものがない)だともされています。

 ただ、悲しいことに、このような有益な考察は、2000年代からは見つけるのが難しくなりました。「偉大なる韓国人の品位を貶めるような考察」はできなくなってしまったのでしょう。

 

今回見つけたそれらの考察の中で特に面白かったのが、本書の趣旨にもずいぶん近い内容で、「数値化」です。

 韓国人は数値化できるものでしか価値を見いだすことができないというのです。物質主義ではなく、韓国人の「他人との比べ方」に関してのことで、テストの点数、背の高さ、家の広さ、車の大きさに異常にこだわる人が多いのも、そのためだとする主張です。

 個人的に、お金をその範囲の中に入れてもいいのではないか、と思いました。お金は明確に数値化できるものだし、しかも社会生活に重要なものであるためです。

 

私が思うに、お金から「権力」「順位」「上下関係」などの概念を見い

だせば見いだすほど、その人からは品位がなくなります。お金そのものには良いもの悪いもありません。品格が高い低いもありません。

「お金が人をどう思っているのか」はどうでもいいのです。問題は、「人がお金をどう思っているのか」です。

 その考え方が、他の人にも伝わります。そこで、その人の品格も決まります。品格とは、恥を自分の中から探ろうとする姿を意味します(どこから辞典に載っているわけではありませんが、私はそう思っています)

 他人から恥を見つけようとしたところで、品格は上がりません。自分のお金から自分だけの価値を楽しむ人には品格があります。

 

・韓国人は、この二つを混同しています。「独裁者は悪い」と「大金持ちは悪い」を混同しているようなものです。「権力は幸せのために必要だ。でも権力者は悪いやつらだ」と書き換えることもできるでしょう。

 韓国人は、お金でなんでもできると信じています。韓国人は、お金持ちになれば、それで自分の品格も上がると思っています。

 

韓国社会では「体面」がなくならないのも、このためでしょう。プライドを意味する体面は、日本社会の「建前」とよく比べられますが、日本の建前は相手を「上げる」内容、韓国の体面は自分を「上げる」内容という差があります。

 ムミン世代の際に論じた「スペック」(性能表)もそうですが、韓国人は自分自身を「物」だと思っているのでしょうか。スペックを貼ったり、価格を付けたり

 一つ言えるのは、どれだけ高い価格や性能が書いてあっても、そんな札を体中にベタベタと貼っている人には、あまり近づきたくありません。

 

 

 


シリウスという星にはライオンの顔をしていて、身体は人間という種類の人もいます。また、猫、犬の顔をして身体が人間のようになっている人々もいます。(8)

2021-12-29 19:01:20 | 森羅万象

 

 

(2017/3/15)

 

 

・「はるかに進化した宇宙人が人間の精神体に侵入してくる時代だ」そうです。異星人だった歴史上の偉人たちが多いといわれます。「歴史のシナリオを描く政治力の非常に高い宇宙人が存在する」といわれます。宇宙人情報を公開すると主権が危うくなるともいわれます。また宇宙人情報はパニックを防ぐために情報を隠蔽しているといわれます。「宇宙人と普通の人間を区別できなくなっている」時代だといわれます。宇宙人も街中の雑踏に混じると識別できないそうです。カリフォルニアではホモの宇宙人の話もあったといわれます。地球はあまりにレベルが低すぎて、「宇宙連合」に参画できないと従来から言われてきたそうです。しかし、本書のように、宇宙連合の地球への干渉は、密かに進行しているといわれます。毎年、特定の地球人が宇宙連合とコンタクトしていると指摘されています。地球上にはかなり多くの宇宙人が「同化」して住んでいるそうです。

 

・「宇宙人の実体をエーテリアン(霊人)と呼び、彼らの乗用する円盤のことをエーテル船(霊船)と呼ぶべきだ」いう説もあるといわれます。時空を超えた宇宙人の「この世」への介入・影響力は、普通人には分からないそうです。タイム・トラベラーが「この世」を支配しているともいわれます。アヌンナキとかサナンダといわれる金星のマスター(長老)が活動の中心ともいわれます。金星の神々は地球に到着するやいなや、イニシエーションのためのフリーメーソン本部を設けた、といわれます。エリア51については、アメリカ政府は、その存在を一度も認めていないそうです。エリア51で白鳥座61番星の異星人とコンタクトしていた日本人科学者もいたといわれます。「その彼らは地球から68光年離れた惑星クイントニアに住む宇宙人で母星から「エリア51」まで45分で移動できる」そうです。「エイリアン・エンジニアリング(宇宙人科学技術工学)」によって、米国は最強国の地位を失わないようです。遥かに進化した宇宙人は人間の精神に憑依しているので普通人は何も分からないといわれます。

 

・「はるかに進化した宇宙人(神々や天使、堕天使)が人間の精神体に侵入してくる時代だ」そうです。そうなると人間自身が「変容」、「変性」してしまうそうです。「不思議なゲイの現象は、宇宙人の人格転換である」と語られています。あの世の5次元世界とこの世の3次元世界を自由自在に幽体離脱(アストラル・トリップ)して神人(宇宙人)は往来しているのかもしれません。「あの世」の動きが時間を経て「この世」に起こってくるともいわれます。「あの世」も私たち一般人には、訳の分からない奇説だそうです。目に見えない人間の精神体やアストラル体に憑依するともいわれる宇宙人は、誰も認識ができないと語られています。グレート・マスターはこの太陽系一帯からリラ、シリウス、プレアデスといった地球文明の発展に緊密に関連する星系に瞬間的に移動できるそうです。

  ラージノーズグレイのキャトルミューティレーション(動物虐殺)の話題も最近の米国事情はどうなっているのでしょうか。ケネディ元大統領の暗殺事件までからまったりして、陰謀論は、事実認定が難しいといわれます。

 

ペガサスさんの本は、『不可視の王国 <アストラル界>へ行こう』、『シャンバラからの超レッスン』、『プロジェクト・ペガサス』、『地球を救う愛のスイッチ』等です。チャネリングの情報を集めて書かれたようですが、新しい視点から書かれているといわれます。どこまでがフィクションで、どこまでがナンフィクションなのか不明の伝承のようです。荒唐無稽な話が多くにわかに信じがたいですが、出版社が入り何らかの意味があるのでしょうか。マイナーな情報がメイジャーな情報になっていく必要があるといわれます。米国のチャネリング情報は、斬新なものが多いといわれます。ようするに神々や天使や堕天使の活動が「異星人」として語られています。宇宙人情報を公開すると主権が危うくなるともいわれます。政府の中に政府があってアメリカ大統領といえどもコントロールできないといわれます。

  「アストラル界にもアストラルの惑星がたくさんあり、アストラル界またはアストラル次元と呼ばれる世界を構成している」といわれます。「アストラル界はとても巨大です。ここに存在する全ての世界からおよそ600億人の人間タイプの生物が集まっている」といわれます。「アストラル界下層にいる霊たちの多くは、地球上の種々の問題を引き起こす原因となります。彼らはテレパシーで地球上の人間と交信する」といわれます。アストラル界の住人が地上にも出てくることは秘密結社の最高機密だそうです。人々がアストラル界で過ごす期間は、数週間から何百年にもわたるそうです。人間の死後の世界、幽界や霊界、宇宙人のアストラル界やエーテル界も似ている世界ですが、私たち一般人は、当然詳しくはありません。

 

・このような本は荒唐無稽な内容が多いそうですが、面白い「読み物」として読めばよいのでしょう。内容が「理解不能」という方も多いのでしょうか。「はるかに進化した天使のような宇宙人は、人間の守護霊や背後霊なのだろうか」という理解の仕方もあるようです。「遥かに進化した高次元の高等知性体・異星人は、人間の肉体や精神体に憑依するので誰も識別できない」ともいわれます。アンドロメダ星雲からも異星人が来ているようです。「アセンディド・マスター(高級教師)がガーディアンより、さらに進化した霊的存在の生命体。7人存在し、7色の虹のように輝いている」そうです。アセンディッド・マスターのコンタクティやチャネラーがいるのでしょうか。

  シャンバラは異次元に突入した都市型の超巨大宇宙母船のようですが、時空を超えた異次元では「極大を極めれば、極小になる」ということですから、アストラル・トリップでもすればシャンバラに容易に行けるのかもしれません。「夢の中でアストラル・トリップをしてクリスタル・シティでキリストに会った」という欧米のチャネラーが多いそうです。

  リラ星人の物理学に「極大を極めれば、極小になる。極小を極めれば極大になる」というのがあるそうです。「エイリアン・エンジニアリング」もアメリカでは盛んのようですが、エイリアンの超テクノロジーは現代の普通の科学者にとっては理解不能のようです。現代の「天動説」が幅を利かしているそうです。しかし、「エイリアン・エンジニアリング」によって、地球製の恒星間飛行技術を持った宇宙船が出来ているのでしょうか。宇宙人情報は厳秘(アバブ・トップシークレット)扱いのため、私たち一般人には、理解不能なことが多いようです。

 

・ある雑誌に載っていましたが、「現在のアメリカでは著述業だけで飯が食えるのは300人くらいだ」そうです。それを見たときは、「やけに少ない数字だな」と思いました。アメリカでは、街中の書店が、どんどん消えていっているようです。キンドル等のネット書籍が、猛烈な勢いで伸びていると語られています。同様に日本でも書店は減り続けているそうです。私たち一般人には、出版業界の実情については詳しくは知りません。特定のベストセラー作家が出にくくなっているのでしょうか。「出版業は資本主義になじまない」そうですが。インターネットの情報があまりにも膨大なので、私たち一般人には、到底、把握できません。また、一般の書籍の内容を上回るものもインターネット情報にはあるそうです。インターネットを見ていると新聞を見ることも忘れることもあります。

  「全国で2万数千軒あった書店数は、いまや1万5000軒程度まで激減した」そうです。「小説の出版はビジネスとしては終わっている」ともいわれます。小説を買って読む人が減っているのでしょうか。面白い小説も少なくなっているそうです。誰でも素人小説家になりブログに大量に書いているからなのでしょうか。ブログも膨大で見る方が大変です。日本では書店での「雑誌」の販売状況が重要のようです。電子書籍が、様々な面で特に米国や先進国において出版業に影響を与えているようです。Amazonなどの通信販売のディスカウントで町の書店は、消えていっているそうです。通信販売では、古本が格安で豊富に手に入るからのようです。インターネットで古本を探すのも大変便利になりました。

 

・「日本の出版販売額は、1997年の2兆6563億円がピークで、その後は下がり続け、2013年はとうとう1兆7000億円を下回った。これで市場は、ピーク時の5分の3程度にまで縮小したことになる」といわれます。情報化の時代に、驚きの変化です。人口の減少現象もこれからはひどくなってきます。インターネットによる情報量が膨大に伸びていますので、「本を書店で買って読む」という読書習慣が大きく変化しているようです。将来はテレビを見るよりもインターネットで好みの「動画」を見る時間が多くなるようです。本を買って読むよりは、インターネットを見ている時間が増えています。ところでインターネット・ビジネスの動きは、早すぎて分からないことが多いようです。

  産業や職業が世界的に大きく変化してきているのが窺われます。膨大な文字情報や映像情報があふれるインターネットの影響で、職業作家が成り立つのが難しい時代になりつつあるようです。社会全体の「価格破壊」の勢いで、容易にデフレ傾向はなくならないそうです。

 

・異星人文明との自由な交流が日常的になるのは、いつ頃になるのでしょうか。「異星連合のメンバーに地球が参加できるのは、今から100年たっても不可能だ」といわれます。宇宙を2分する2大勢力がスター・ウォーズの原因となっているといわれているようです。「異次元」の概念は、一般的な知識でないので、意味不明なことが多いといわれます。3億人もの人口の米国だけあって、精神界に関する書物も多様のようです。また「成功本」がよく読まれているといわれます。

  神々への都市への渇望は熱狂的といわれます。「夢の中でアストラル・トリップ(幽体離脱)してクリスタル・シティでキリストに会った」というチャネラーが欧米に多いといわれます。

  「ホワイトブラザーフッド(白色同胞団)」と「闇の同胞団」という語は、宇宙人の物語にはよく出てくるようです。「闇の同胞団』も悪の勢力と単純に割り切れないようです。いわゆる聖書の言う「神と悪魔の戦い」なのでしょうか。米国が秘密協定を結んだのはラージノーズグレイというオリオン星人といわれています。オリオン星人は人類に5万年進化しているといわれ、「人間の魂の交換」ができるようです。オリオン座は「神の故郷」ともいわれますが、『闇の勢力』も経由地にしているようです。「オリオン大戦」やスター・ウォーズの原因や結果も詳しくは分からないそうです。「一万年以上前のベテルギウス(オリオン座の恒星)星人の容姿は現在の「エンジェル」とほぼ同じであったらしい。彼らは、背が高く金髪碧眼だった」ようです。

 

・「平家がプレアデス星人の末裔で、源氏がオリオン星人の末裔」といわれます。「遠野郷の民家の子女にして、“異人”にさらわれて行く者年々多くあり。ことに女に多しとなり。-遠野物語第三十一話」、「黄昏に女や子供の家の外に出ている者はよく神隠しにあうことは他の国々と同じ。-遠野物語第八話」という“異人”はオリオン星人だったようです。当時の警察が「異人」をどの程度、把握していたのかは不明です。日本でも、ホワイトブラザーフッドの神人やサンジェルマン伯爵のコンタクティやチャネラーがいるそうで、驚きです。真偽はともかく、与太話として片づけられない話のようです。

  「神々や天使が、ワンダラー(転生)やウォークイン(憑依)など、さまざまな形態で、昔から人間の姿を装い地上を徘徊している」といわれます。また「神々や進化した宇宙人(天使)は、背後霊や守護霊となり人間に憑依している」ので誰も分からないそうです。「神々は憑依などで市井のひととなり普通の生活をしているので誰も識別できない」ともいわれます。

  amazonに「松原照子」といれますと36件の本がでてきます。最近の本は『「不思議な世界の方々」から教わった予知能力を高める法』があります。ブラヴァツキー夫人やクート・フーミ大師とコンタクトしているという不思議な方といわれます。

 

・インドで発達した(幽体や霊体における)ヨガは、昔、アキヤシヤの空間に入っていくための手段であったようですが、現在は、それ自体が忘却されているようです。しかし、「都内にもインドのヨガ教室はあちこちにある」そうです。現代物理学も非常に細かい粒子のエーテルの秘密を解くことができないでいるようです。リラ星人は人類に3万年進化しているそうです。リラ星人のエロヒムが「人間を実験室で創った」といわれます。またリラ星人エロヒムのコンタクティであるフランスのクロード・ボリロン・ラエルによると遺伝子操作による「不死の惑星」に行ってきたそうです。

  オリオン星人は人類に5万年進化しているといわれ、「人間の魂の交換」ができるようです。ですから、あまりに進化しており、現代の科学者には超テクノロジーが理解できないようです。米国は「エイリアン・エンジニアリング(宇宙人科学技術工学)」に力を入れており、ロシアやイスラエルもエイリアンとコンタクトがあるそうです。「ロシア人はタウ人との協定を破棄し、同じ協定をリュウ座人の前衛部隊と 交わしてタウ人を追い払ったと考えられている」とも伝えられています。

 

・ラージノーズ・グレイといえば、西洋の御伽噺にでてくる「大きな鉤鼻の黒いマントの魔法使い」のイメージを連想させます。「ゼータ・レチクル星人のグレイと、オリオン座のリゲル人の長身のグレイ、オリオン座の有翼のドラコ族、恐竜から進化した地球のレプトイド(恐竜人)」がエリア51等のアメリカの秘密基地で活動しているともいわれます。「宇宙人「グレイ」の故郷もベテルギウス(オリオン座の恒星)なのだ」そうです。

  「小柄なグレイの後に金髪碧眼のノルディックという異星人やオレンジといわれる人間タイプの宇宙人が来て、その後に東洋人タイプが来た」という情報以外に日本で公開されるリークの話はないようです。第2次世界大戦後、宇宙連合が米国政府とコンタクトしたようなのです。

  しかしながら、この分野では、関係者の情報のリークが今後ともあるように思われます。このような話は、全てが荒唐無稽な話ばかりとはいえないところに不気味さがあります。なお、ベテルギウスは、「オリオン座のα(アルファ)星。冬の空に輝く赤色の超巨星で、0.4~1.3等に変光する。距離500光年。和名、平家星」です。「あなたはプレアデスの鎖を結ぶことができるか。オリオンの綱を解くことができるか」(旧約聖書、ヨブ記38章31節)という謎の言葉がありますが、私たち一般人には、訳の分からない話だそうです。米国では異星人に関して様々なリーク話があったようです。「オリオン大戦」やスター・ウォーズの原因や結果も詳しくは分からないそうです。

 

・「地下都市」は、異次元の亜空間に浮かぶ「都市型の超巨大な宇宙船」のことなのかもしれません。「シャスタ山の地下約3キロ余りにある地下都市テロス」とは異次元にある都市なのでしょうか。異次元の都市を地下都市と言っているのでしょうか。「アストラル界にもアストラルの惑星がたくさんあり、アストラル界またはアストラル次元と呼ばれる世界を構成している」そうです。シャンバラは異次元に突入した都市型の超巨大宇宙母船なのかもしれません。異星人の進化に応じて、上位の次元に行ける宇宙船のテクノロジーを持っているようです。

  「地下にある」というのを「異次元にある」と解釈すれば、理解がつくのではないのでしょうか。異星人は、見かけ以上に老けている場合が多いそうです。人間タイプの異星人の場合は、外見上20歳に見えても、実際は200歳以上だったりするとプレアデス異星人の例では、説明がなされているようです。数万歳とか、「不死のテクノロジー」を入手しているといわれます。遺伝子の操作による「不死の惑星」もあるようです。リラ星人エロヒムのコンタクティであるフランスのクロード・ボリロン・ラエルによると遺伝子操作による「不死の惑星」に行ってきたといわれます。

 

 

 

 

 

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・ブログ名称: UFOアガルタのシャンバラ

日本は津波による大きな被害をうけるだろう

・第2のブログ名称:UFOパラレル・ワールド

「神の国か?」「人類の原郷か?」 「天上のエルサレムか?」・・・・・・・・・

「パラレル・ワールドに住む宇宙人、天国に出入りし転生と憑依を自由に操るシリウス星人の殖民星が、地球か?」、「ネガティブのシリウス星人の地球支配があまりにも巧妙なので、しょっちゅう戦争が起こるのだろうか?」

「金髪碧眼のノルディックが住んでいたアガルタのシャンバラ情報の集大成を目指す・・・・・・・・・・」「金星蛇人と火星霊人の戦争はその後どのように展開したのだろうか」
「日本民族の神話の原郷『高天原(たかまがはら)』は、『都市型の超巨大宇宙船』なのか!?」「平家がプレアデス星人の末裔で、源氏がオリオン星人の末裔なのか」
「小人族のグレイの母船に同乗する金髪碧眼のノルディックは、”悪魔の王””ルシファー”なのか?!」

「円盤は神人や異人、悪魔の乗り物なのか!?」「天使は神の秘密諜報員なのか」「神は最初のフリーメーソンなのか」

「UFOは、人類の歴史が始まって以来、最も重要な現象なのか。UFO問題とは、人間にとっての死の問題を解くことなのだろうか。UFOはフリーメーソンの創作なのか」

「全宇宙を創ったという“虹の神々”も地球に来ているのだろうか」

「イルミナティなどのフリーメーソン組織に入ると神に会えるのだろうか」「金星の神々は地球に到着するやいなや、イニシエーションのためのフリーメーソン本部を設けたのだろうか」「フリーメーソン結社はこの大地が創出されるよりずっと前から、さまざまな太陽系をめぐって、存在していたのだろうか」「フリーメーソンとは、“現在、世界で信仰されているいずれの宗教より古い”教団となるのだろうか」

「国際連合の設立に動いたキリストの星、アプ星人とは」

「人は皆、記憶喪失の異星人だろうか」

「はるかに進化した天使のような宇宙人は、人間の守護霊や背後霊なのだろうか」「セドナ上空に見えないエーテルのシティが滞空するのだろうか」

「シリウス星人の故郷である天体イジュニュは、もっと高い周波数で共振する6次元の天体であり、地球の宇宙と同時に存在するパラレル・ユニバースに存在するのだろうか」

 

グーグルのブロガー(多言語翻訳)にも書いています→UFOパラレル・ワールド

 

  

 

 

 


シリウスという星にはライオンの顔をしていて、身体は人間という種類の人もいます。また、猫、犬の顔をして身体が人間のようになっている人々もいます。(7)

2021-12-29 19:00:06 | 森羅万象

 

 

 

 『エメラルド・タブレット』

(M・ドウリル)(竜王文庫)   2005/10

 

 

 

アンタレスにはホワイト・ブラザーフッド(白色聖同胞団)の本拠地がある

・昔アンタレス(さそり座の赤色の一等星)には、エーテルを活用する住民がいて、地球に降りてきた。彼らは、星から星へと旅行する秘密を解していた。彼等は、物質と肉体を意思の命令のもとに変化させた。また、エーテルから自分の要求するものを何でも創造することができた。

  

・物質自然界の背後は、アキヤシヤの空間である。アキヤシヤの空間に入っていくことが、本来宗教の極意であって、その方法を教えるのが、ヨガである。宗教はその極意も方法をも喪失して殻になっている。

 

・ 物質自然界は、アキヤシヤに画かれた、その通りのものが、物質自然界に現れる。

 

 

 

『聖シャンバラ』

(三浦関造)(竜王文庫)   2010/3

 

 

 

シャンバラには、大師達の“グレート・ホワイト・ロッジ(純正大同胞団)”の中心本部がある

・ドウリル博士「この大通路には、エネルギーのピラミッドが立っている。ピラミッドは縦250フィート、幅200フィートで高さ500フィートである。ピラミッド頂点には、エネルギーが凝集して、常に太陽の方を向いている」

 

・「大師たちは、太陽と同じ源泉からエネルギーをとっているので、食物をとる必要がない」

 「シャンバラには、大師達の“グレート・ホワイト・ロッジ(純正大同胞団)”の中心本部がある」

 

・「大師の総数は、144名、各自十名の弟子(チェラ)をもつ。1440名の弟子はメンタル界で働いている。これらの弟子はまた10人づつの弟子をもつ。アストラル界で働く。彼らもまた、各自住人づつの弟子を持っている。総数14万4千人である。この数字は、黙示録に“選ばれたる14万4千人の者がいる”とは、このことである」。

 

・ 「松果腺の完全なる活動は、大宇宙意識の活動を目覚ましめる」

 「ヨガの正精進によらないと松果腺の活動は、開始されない」

 

・「地球のホワイト・ロッジではなくて、宇宙ホワイト・ロッジがある。その静かな聖所は、プレアデス星座、アンタレス星にある。それが聖書にある“天”である。地球の大ホワイト・ロッジは、チベットから下って行く地下の聖所なるシャンバラにある。地球の聖所は、その他にもある。一つは、ゴビ砂漠の大オアシスにあり、サハラ砂漠のアトラス山中、カナダの荒地、マヤ人がミクトリンといっていたユカタン(ミクトリンとは“真っ暗な家という字義”)、カリフォルニアのシャスタ山の地下、もう一カ所は、ドイツのハルヅ山中である。しかし中央聖所は、地下のシャンバラにある」

 

 

 

『宇宙からの大予言』

迫り来る今世紀最大の恐怖にそなえよ

松原照子   現代書林  1987/1/10

 

 

 

予言者誕生の物語

・私は、いつもいろいろなことを見ようとして暮らしているわけではありません。ただ人に質問されると、テレビのスイッチを入れたように、目の前に画像が映し出されます。テレビや映画のように映るのですから、私にとっては別段大変なことではありません。

 

・私自身、信じきれないところがありますが、私の不思議はまだまだ続きます。私が触ると病気が治るという人が増え、また不思議と良くなる方々が増え始めています。

 

・それに、眠る前にいろんな方が私を訪ねて来て、この世の不思議を教えて帰ります。そして、その人々が私に「今回のことは発表しなさい」と、ささやくのです。

 

<ささやく人々の訪問>

ブルーグレーのおばあちゃん

・「あなたはだれ?」1982年春のことです。いつものように本を読み、眠ろうとした朝の4時ごろです。ベッドの横に、ロシア系の老婆が立っていました。「おばけ」とよく出会う私は、また「おばけ」かと気にもとめず、眠ろうとしたのですが、老婆はいつまでも私を凝視し続けています。ほほはたるみ老婆の顔ですが、グレーの中にブルーが光るその目は、若々しく燃え、けっして老いた人の目ではありません。

 

<黒い法衣の僧侶>

・ブルーグレーのおばあちゃんと黒い法衣の僧侶は、たびたび現れますが、いつも決まって5時の鐘音の前に姿を消します。私の5時消灯の習慣も、この二人の時間割に準じてのものなのです。

 

・いつもはやさしいブルーグレーのおばあちゃんが、怒り顔です。後ろの方々の中に、私は、初めて見る口ひげと顎ひげのある50歳ぐらいのやせた西洋人を見出し、その方に救いを求めました。

 

<出会い、不思議な世界>

・私は、ブルーグレーのおばあちゃんが率いる皆様に見せられたこと、聞かされたことを『恐怖の大予言』と称する小冊子にまとめ、自費出版しました。1985年10月のことです。

 

・私の会う“おばけ“の方々は、我々と同じように足もあり、ごく普通に歩きます。その姿は、50年ぐらい前までのファッションで江戸時代や戦国時代のいでたちではありません。

 

・夜、帰宅途中に"おばけ"に会うと、私は、つい、「こんばんは」と、話しかけてしまいます。

 すると、その方々は、私と一緒に歩き出し、我が家へ一緒に入ろうとするのですが、「南無阿弥陀仏」と合掌すると、私のことを気にしていないという素振りで帰っていきます。

 

<ささやく人々の正体>

・その方の話によると、ブルーグレーのおばあちゃんは、ブラヴァツキー夫人といって近世に神智学を復興した初代会長、ひげの西洋人はクート・フーミ大師だそうです。彼らは、数千年も古くから密かに伝えられてきた神智学に関係のある人たちでした。

 

・そして、“地球コントロールセンター”とは、彼らのいるシャンバラであって、ここに地球のそれこそすべてを支配している超人(アデプト)の方々がおられ、ブッダもキリストも、そこから来られたのだというのです。正体を知ったあとも、私は、あの方々に会い続けています。

 

 

 

『人類はなぜUFOと遭遇するのか』

(カーティス・ピ-ブルズ)  文芸春秋   2002/7

 

 

 

ラージノーズ・グレイが人類を創造した

・クーパーは、1947年から53年にかけて、27機のUFOが墜落した、と主張した。全部で91体の異星人の死体と、5人の生きた異星人が回収されていた。1948年には2機のUFOが、ニューメキシコ州アズテックの近郊で回収されていた。その円盤の中で、人間の体のパーツが多数発見された。

 

・空飛ぶ円盤に関する情報は、トップ・シークレットに分類されていた。

 

・また、クーパーによれば、1953年に、地球へと向かう巨大な物体を天文学者が発見していた。その後その物体は地球上空で、非常に高い軌道に入った。その時、ブロンドのヒューマノイド系異星人のノルデックと呼ばれる異星人が、軌道に乗った巨大な宇宙船内にいる異星人について危険を警告するため、政府に連絡を取ってきたという。

 

・ノルデックは、人類が自己破壊の道を歩んでいる、ということについても警告した。

 

・クーパーは、後から、1954年には、「ラージノーズ・グレイ」という種族が、ホロマン空軍基地に舞い降りた、と主張した。彼らは、赤色巨星であるベテルギウスにある惑星からやって来た、と述べた。

 

・彼らの世界は死にかけていたために彼らは新たな住みかを必要としていたのだった。

 

・アイゼンハワーも同席の上、二回目の着陸が、エドワーズ空軍基地で行われた。彼とラージノーズ・グレイは、技術交換する条約に基地で署名した。

 

・クーパーはさらにラージノーズ・グレイのために働いているグレイと、人間に良く似ているが赤毛なために「オレンジ」と呼ばれている二種類の種族についても話をしている。

 

・1955年には、異星人は条約を破って、自分たちが生き残るため、人間や動物をミューテーションし始め、そのリンパ液や酵素や血液を取り出し、遺伝子実験を行っていたことは明瞭だったと、クーパーは語った。

 

・人類を創造したのは、ラージノーズ・グレイであり、また長い間、宗教や秘密結社、さらに魔女や悪魔崇拝、魔術やオカルトなどを通して、彼らは人類を操っていた、ということにも気がついた。

 

 

 

『完全アセンション(次元移動・昇天)・マニュアル』 (上・下)

(ジョシュア・D・ストーン博士)

(ナチュラル・スピリット)2000/11/11

 

 

 

シールドとシャルーラ、マリーン・チェイニーによるメルキゼデク寺院の設立

・地球内部の空間について述べた章で、自らをシャスタ山の地下約3キロ余りにある地下都市テロスから来た者であると説明している女性について触れている。彼女は名をシャルーラといい、年齢は350歳前後であるという。シャルーラが寺院の女司祭をつとめる、地下文明テロスのメルキゼデク団に関わる情報を持っていた。彼らの教えは、メルキゼデクが、かって地球で暮らしていたことを裏付けるものであり、メルキゼデク団を宇宙レベルの聖職者集団であるとしている。

 

<●●インターネット情報から●●>

<ウィキペディアWikipedia(フリー百科事典)>

メルキゼデクとは旧約聖書の登場人物で、『創世記』(14:18)にて「いと高き神の祭司」、並びに「サレムの王」として紹介されている。『詩篇』(76:3)の記述などを根拠に、「サレム」は伝統的にエルサレムと同一視されている。

 

彼の名前はウガリットの文書に記されていたカナンの神ツェデクに由来しているのだが、この「ツェデク」は王の称号、あるいは異名として代々エルサレムの王に引き継がれていたと見られ、実際、『ヨシュア記』(10:1)にはアドニ・ツェデク がエルサレムの王として登場している。

 

 

 

 

 

 ■■■ 私が思うこと、聞いたこと、考えること ■■■

 

(2021/12/29)

 

 

スターシードは、地球以外の宇宙の星や銀河を出身とする魂を持つ人のことをいいます。地球にいる95%以上の人たちが宇宙由来の魂を持つといいます。「人は誰もみな、おちこぼれた天使であり、神なのです」といわれます。「人は皆、記憶喪失の異星人だ」といわれますので、「人間化した宇宙人」や「宇宙人化した人間」のパーソナリティーが多いそうです。在日宇宙人問題を認識している人はほとんどいないといわれます。宇宙人情報を公開すると主権が危うくなるともいわれます。

 

また宇宙人には動物タイプは3割ほど存在するともいわれます。「他にも爬虫類、鳥類、魚類、昆虫、植物などの生態から進化した人間もいる」といわれます。また「多肢の仏像」がありますが、宇宙母船の中には多肢のバイオ・ロボットが活動していると言われています。「シリウス人は、高度な知性を持つ猫のような生物を創作した。この猫のような存在は、ライオン人間と呼ばれた」といいます。

高次アストラル界には、エーテル体のライオン種がおり、金色で翼を持ち、紫の目をしている。その種の名前をアリという」といわれます。

 

「現代的な解釈ですと堕天使ルシファーとかリラ星人のサタン(悪魔)という言葉は、遺伝子科学者の研究集団の名前だ」という話もあるようです。「ルシファーもグレイ(ゼータ星人)を作り神に反抗したとも言われている」と指摘されています。堕天使ルシファーもオリオンからやって来たそうです。

獣人やモンスター・タイプの生物やバイオロボットを造り神に反抗しているのでしょうか。堕天使ルシファーが天使団の3分の1を率いて神に反乱したという「天の戦争」が続いているそうです

「第2次世界大戦は堕天使ルシファーと大天使ミカエルの代理戦争だった」という奇説もあったといわれます。

またネガティブ・グループのシリウス人がモンスタータイプの生物を創り、神に対抗したので神に嫌われたといわれます。

しかし、今なお、底層4次元にモンスター・タイプが生存しているともいわれます。

 

・非常に美しく残忍なオリオン星人は、レプティリアンとはなんらかの同盟関係にあるという話もあるようです。「シリウス人はオリオン人と交戦していた。この敵対関係は今でも続いている」そうです。

「実際は、オリオン座は『光の主達』の故郷であり、『銀河系委員会』の故郷でもあるのだ。そして、アルクトゥルスを中継基地としている」といわれます。そして「悪の帝国(正式名は『正義を任ずる諸世界帝国同盟』の本拠地は大熊座にあり、ドラコニスを主要作戦センターにしている)といわれます。

 

オリオン星雲で60万年続くオリオン戦争で、これは何億ものポジティブな人間型生命体とレプティリアンと呼ばれるネガティブなヒト型爬虫類人との間で起こったものだった。

「オリオン大戦」やスター・ウォーズの原因や経過・結果も詳しくは分からないそうです。

オリオンETグループが異次元のモンスター・タイプの生物を創り、人間と異種交配・混淆させ、生体実験で「人間化」させようとしているといわれます。「奇妙なことに、オリオン人はかっては琴座からの移民である人間らしい存在だったが、その後レプティリアンに征服されてしまった」そうです

 

「はるか昔、世界は仙界と人界に分かれ、仙界はさらに、人間出身の仙人・道士達からなる崑崙山の仙道「闡教(せんきょう)」と、それ以外の動物・植物・森羅万象に由来する「截教(せっきょう)」に二分されていた」という『封神演義』(ほうしんえんぎ)という怪奇小説があるようです。

『封神演義』は、中国明代に成立した神怪小説。史実の殷周易姓革命を舞台に、仙人や道士、妖怪が人界と仙界を二分して大戦争を繰り広げるというストーリーです。『封神演義』はフィクションですが、崑崙山の仙道「闡教」の元始天尊と「截教」の通天教主や申公豹などの神々(異星人)のグループとして見ることができます。

「ルシファー一派の動物タイプの異星人連合」と「神の人間タイプの異星人連合」がスター・ウォーズをするシナリオなのかもしれません。

ルシファーはバイオロボットのグレイばかりでなく「実験生物」の「獣人」も作ったのかもしれません。ルシファーは水爆を武器として使用したが、オリオンは宇宙機(円盤)を使ったそうです。

ちなみに、2021/12/8のTBSの番組「ワールド極限ミステリー」で放送されたロシアの「イエティの末裔」の内容には驚愕しました。1850年代に雌のイエティが捕らえられたという記録があったそうです。

捕獲され人間と一緒に生活していた雌のイエティ、ザナについての記録でした。その村で人間との間に4人の子供を生んで、その末裔が、今も「アブハジア」で生存しているという内容の番組が放映されました。「ザナ」については、昔から報告があったといわれます。国立ロシア科学アカデミーのイエティの研究内容は、分かりませんが、ロシアではイエティの存在は、昔から伝説があり、現在でも目撃事例があるというのです。このテレビ番組によって大きな前進があったようです。この番組では、他に南米のペルーの「長身である三本指のグレイタイプの宇宙人のミイラ」についても報道されました。

 

 

<●●インターネット情報から●●>

 

「▼未確認生物イエティを追え!
世界各地で目撃情報が止まないイエティや雪男などの獣人伝説。
イエティについて衝撃の情報を入手!
なんと、イエティは人間の子を産んでいた!?
イエティの子孫に直撃!最新医療で子孫の驚愕の能力に迫る!

 

国際イエティセンター所長は、捕獲され人間と暮らしていたメスのイエティ、ザナについて人間との間に4人の子どもを出産したと話した。証拠があるとのことで国立ロシア科学アカデミーに向かった。ザナの息子の頭蓋骨、写真が紹介された。頭蓋骨の大きさは現代人に比べ1.2倍ある。ネアンデルタール人の特徴を強く引き継いでいるとのこと。現代にも子孫が生きているとのことで、スタッフは紛争状態にあるアブハジアへ向かった。調査の結果、イエティの子孫だという男性を発見した。男性はイエティの子孫と呼ばれ苦しい時もあった今は誇りに思っていると語った。祖母から聞いたザナの話しでは、身長2m以上で全身毛で覆われていたという。また家系には力持ちが多いとのこと」が映像で放映されたので大きな反響を呼んだようです。

 

アメリカ先住民たちの伝説の中にはシャスタ山の山頂にすむビッグフットやサスクワッチと呼ばれている存在の話があります。現代においてもビッグフットやサスカッチのような「獣人」を「空飛ぶ円盤」からオリオンETグループが降ろしているといわれています。

そして、ビッグフットがエイリアン・アニマルで、エイリアンのペットだとする説もあるようです。

 

「事実は小説よりも奇なり」で、「知る人ぞ知る」話なのかもしれません。「天機漏らすべからず」といって神仙界の機密は人間界には伝わらないといいます。

 

 

 

 

 

(2019/2/25)

 

当時2種類の異星人集団が米国とコンタクトしたようです。トールホワイトと呼ばれる宇宙人は、米国政府にエイリアンの超テクノロジーの提供を拒否したといわれます。「トールホワイト」とよばれる2メートルから3メートルの白人種のオリオン星人が報告されているようです。トールホワイトと米政トールホワイトと米政府とは繋がりがあるといわれます。

つまりオリオン星人系列の2種類の種族とのコンタクトがあったようなのです。当初のコンタクトから半世紀以上も経過していますので、米政府や他の政府とのコンタクトも想像を絶する程度になっているのかもしれません?

 

そこで、アイゼンハワー大統領は、ラージノーズグレイというグレイの長身体の異星人と協定を結んだといわれます。

リゲル人は、米政府と協定を結んだオリオン連盟リーダーであり、この集団は1954年に米国政府と協定を結び、彼らの技術と科学情報を米国に与えるのと引き換えに、米国民を誘拐する(ただし傷つけない)許可を米国政府から得ている」といわれます。

政府の中に政府があってアメリカ大統領といえどもコントロールできないといわれます。「いざ就任すると、この話題には関与せずという概要が出されるのだ。こうした態度は“大統領の黙秘症候群”と呼ばれている」といわれます。アメリカでも優秀な学者やジャーナリストが宇宙人を研究しているといわれます。秘密基地では、一般大衆が知らない間に、人類の進化に関わる重大な情報・エイリアン・エンジニアリングが蓄えられているようです。

  グレイの長身タイプがリゲル人といわれます。

「リゲル人は、りゅう座人のために働いている。りゅう座人が攻略の前準備をできるように侵略予定ルートを偵察する仕事である。リゲル人は、こと座の内戦とそれに続くこと座星系へのりゅう座人の侵略を通じ、彼らの惑星は戦争で痛ましい損害をうけたため、肉体的にも遺伝子的にも弱々しい存在になっている」と指摘されています。

 

・1954年には、「ラージノーズ・グレイ」という種族が、ホロマン空軍基地に舞い降りた、と主張された。彼らは、赤色巨星であるオリオン座のベデルギウス周辺からの種族のようです。

ラージノーズグレイは中世の鉤鼻の魔法使いのお婆さんのイメージのようです。

人類を創造したのは、ラージノーズ・グレイであり、また長い間、宗教や秘密結社、さらに魔女や悪魔崇拝、魔術やオカルトなどを通じて、人間を支配したといわれます。また、エルダーとよばれる天使のような人間タイプのオリオン星人が小柄なグレイと共に飛来したそうです。

オリオン星人は人類に5万年進化しているといわれ、「人間の魂の交換」ができるようです。オリオン人は、地球と直接的なつながりを持つ種族で多種多様のようです。米国が秘密協定を結んだのはラージノーズ・グレイというオリオン星人といわれていますが、「協定を結ぶ相手を間違った」といわれます。「米国政府がリゲル人に騙されたことに気付いた後、プレアデス人が招聘されたが、過去ヒトラーの人類浄化政策を画策し仏教を堕落させた」という説もあります。異星人とのコンタクトも複雑になっているようです。「ダルシー基地の地下6階の遺伝子実験室では、人間を多肢化させたり、人間とグレイ族の混血種をつくったり、グレイ族のクローンを育てたりしていたという。そして地下7階には、特殊液で冷凍保存された人間と混血種が何千体も並んでいた」といわれます。そして米軍の特殊部隊と異星人との間に戦闘があったという「ダルシー戦争」があったともいわれます。

オリオンETグループが異次元のモンスター・タイプの生物を創り、人間と異種交配・混淆させ「人間化」させようとしたのかもしれません。

「奇妙なことに、オリオン人はかっては琴座からの移民である人間らしい存在だったが、その後レプティリアンに征服されてしまった。シリウス人はオリオン人と交戦していた。この敵対関係は今でも続いている」といわれます。天狗もオリオン星人だったようです。太古、神人はスバル、北極星、オリオンからやってきたといわれます。オリオン座は「神の故郷」ともいわれますが、『闇の勢力』も経由地にしているようです。ルシファーもグレイ(ゼータ星人)を作り神に反抗したとも言われているそうです。堕天使ルシファーもオリオンからやって来たそうです。

アイゼンハワー大統領は、エイリアンの超テクノロジーに驚愕して、異星人情報をアバブ・トップシークレットにしたといわれます。宇宙連合は、当時から各国政府ともコンタクトをとっていたようです。

 

・太古からハム族とセム族が執拗に争ってきた歴史があったとも伝えられています。この我が国におけるセム系とハム系、高御産巣日神系(たかみむすび)と神高巣日神系(かみむすび)が、天皇家を間において対立・抗争していたといわれます。

「ハム系の中でもカナン人は、ノアによって呪われ、“カナンの呪い”という言葉が残っているが、聖書の中でもキリストが忌々しきものマムシの末裔と非難している」そうです。

「アガルタとシャンバラを区別しなければならないようである。つまり、ヤペテ系やハム系の神域がアガルタで、シャンバラは、セム系である。セム系は“文”の性格が強く、ハム系、ヤペテ系は“武”の血脈である」といわれます。

大伴氏と物部氏は天皇家をはさんで、セム系とハム系の陰陽の関係にあり、東日本を大伴氏、西日本を物部氏が支配していたといわれます。日本でも2種類の異星人の対立が、異次元で続いているのかもしれません?

 

当ブログはUMA(未確認動物)については、あまり取り上げていません。しかし、オカルト界では「河童」などはUMA、「妖怪」として区別され、取り上げられていますここで強調したいのはビッグフット等の獣人がUFOから降ろされた異星人の由来のものだということです。ビッグフットは異星人のペットだった!」と指摘されています。UFOからUMAの一部が降ろされているというのです。アブダクション(誘拐)の現場にもビッグフットがいたこともあったと報告されています。

  宇宙人とビッグフットといえば、ハリウッド映画「スター・ウォーズ」のフィクションの森林惑星のキャッシーク出身のウーキー族の獣人「チューバッカ」を連想させます。あの毛むくじゃらの獣人のようなキャラクターです。数種のUMAは、単独に考えるのではなく、常にUFOの異星人と結びつける必要があるといわれます。モスマンやビッグフットがUFOに出入りしているところが目撃されたこともあるようです。異星起源のUMAが少なくないといわれます。「地球外に起因するとみられる異常生命体の俗称で、“エイリアン・アニマル“と呼ばれて区分されている」ようです。日本にいる河童もUFOから降ろされたのかもしれません。クラリオン星人のコンタクティ、イタリア人のマオリッツオ・カヴァーロによると「日本の河童はグレイの一種で、現在も海底基地にいる」と指摘されています。当時の「異人」が「河童」をUFOで連れて来たのかもしれません。

 

・「あのグレイも壁を透き通るようにして部屋に侵入してくる」そうです。UMAも異星人により、飼育されているのかもしれませんが、地上に取り残されると「悪臭」がひどいといわれます。世界中にビッグフットに似たUMAが目撃されています。その周辺にはUFOが現れたようです。ビッグフットを地上に下ろすような異星人は、人間に敵対的なアブダクション(誘拐)で生体実験をやっているオリオン・グループなのかもしれません。カナダではサスカッチ、ビッグフットを法律で射殺することが禁じられていると指摘されています。それだけ目撃事例が豊富のようです。一部は異次元に行き来できるのかもしれません。

  日本の昔に「覚(さとり)」というUMAがいましたが、毛むくじゃらの獣人ですが、人の心を読む超能力があったといわれます。日本の「ヒバゴン」も異星人がUFOから降ろして、再び回収したのかもしれません。日本全国にある「羽衣伝承」も異星人と人間の交流があったのかもしれません。UFOが天女を連れてきたようです。UFOを「天の車、飛行物体」「羽の車輪のようなもの」と見ています。

 

・「隠れた聖者たち(隠れた首領)」の正体も詳しくは分かりません。宇宙人のマスター(大師)クラスの神人のことでしょうか。進化している宇宙人、神や天使のような存在が、さまざまな方法で、人間にコンタクトしてくるようなのです。「ガーディアン(守護神)―昔、人間であったが、霊的に進化し、霊的存在となった。人間世界の指導をしている。コズミック・トラベラー(宇宙の旅人)――ガーディアン委員会の下で、ガーディアン委員会の特命事項を遂行する宇宙人」という種族がいるそうですが、彼らとのコンタクトからさまざまな情報が昔から得られたようです。

  アセンディッド・マスターのコンタクティやチャネラーがいるということは驚きです。ブラヴァツキー夫人の神智学協会の話でも登場しますが、「導師」から膨大な情報を受け取っています。クートフーミ導師(マハトマ)とモリヤ導師の教えをうけたといわれます。世界中でもホワイトブラザーフッド(白色同胞団)のメンバーからチャネリングを受け取る人びとは少ないようです。

  アリス・A・ベイリーは、米国でチャネラーが活躍する前の時代の人なのですが、「神の国の様相」を明らかにしているそうです。ベイリーは「ジュワル・クール覚者の教えを口述筆記し、24冊の本を表わしており、密教学徒の間では有名である」とのことです。

 

・『肉体を持った人間になったり、目に見えない透明な人間になったりすることができる。宇宙人のクェンチンは、コズミック・トラベラーの一人である』とありますが、このあたりが、フリーメースンと関係があるのではないのでしょうか。天使や神々の進化した宇宙人は目に見えませんが、「空飛ぶ円盤」の時代から「見えない宇宙人の時代」に変わりつつあるようです。「進化した宇宙人は人間の肉体や精神体に憑依するので誰にも分からない」そうです。また「神々や進化した宇宙人(天使)は、背後霊や守護霊となり人間に憑依している」ので誰も認識できないようです。

  中世の薔薇十字団の逸話のなかにも、この種のコズミック・トラベラーの集団がフランスに存在していたという話があるそうです。昔から、「異人」や「神人」が地上を徘徊していたという話も多いようです。

  現代では、米国で映画にもなった『メン・イン・ブラック』(MIB)が、相当するのかもしれません。しかしながら、メン・イン・ブラックは、UFO研究者を脅す犯罪者のようにいわれていました。ところが、近年、ハリウッド映画『MIB』、『メン・イン・ブラック』では「宇宙警察」のような役回りでした。コンタクティによると彼らは、グレイと共に飛来した『シリウス系オリオン星人』だそうです。オリオン星人は、人類に5万年進化しており、「人間の魂の交換」ができるといわれます。

 

・米国が秘密協定を結んだのはラージノーズグレイというオリオン星人といわれています。「オリオン大戦」やスター・ウォーズの原因や結果も詳しくは分からないそうです。 「ゼータ・レチクル星人のグレイと、オリオン座のリゲル人の長身のグレイ、オリオン座の有翼のドラコ族、恐竜から進化した地球の爬虫類的異星人(レプティリアン)」がエリア51等の秘密基地で活動しているともいわれます。

  「遠野郷の民家の子女にして、“異人”にさらわれて行く者年々多くあり。ことに女に多しとなり。-遠野物語第三十一話」、「黄昏に女や子供の家の外に出ている者はよく神隠しにあうことは他の国々と同じ。-遠野物語第八話」という伝承がありますが、「異人」はオリオン星人だったようです。「平家がプレアデス星人の末裔で、源氏がオリオン星人の末裔」ともいわれております。天狗も異類異形の異星人だったようです。

  『肉体を持つが地球人の目には見えない』という表現なので荒唐無稽な与太話ということになるのでしょうか。コズミック・トラベラー(宇宙の旅人)や異人、超人、神人、天使、宇宙人が昔から地上を徘徊しているともいわれています。また一部は、社会に溶け込んでいるともいわれます。また金星のマスター(長老)に葉巻型宇宙母船の中で会見した日本人もいたそうです。「宇宙人と普通の人間が区別できなくなっている」時代のようです。アヌンナキとかサナンダといわれる金星のマスター(長老)が活動の中心ともいわれます。