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2025-05-01 11:43:05 | 森羅万象

 

 

『逆転の発想で悪の罠を見抜き人生の悩みを裁つ』

 弁護士50年の法力

松枝迪夫    アドスリー   2010/7

 

 

 

<私の健康長寿法十則>

・私の健康長寿法を十ヶ条にまとめてみた。便宜的に私の健康長寿法十則と名づける。古来多くの実践者、研究者が唱えていたものをいわば現代の着想法をもって然るべき順序をつけてわかり易くまとめたものである。重要点はすべて網羅した。

 またこの何々が少なく、何々が多くという表現は、貝原益軒の用語やたまたま愛用している湯呑茶碗に健康長寿法として書かれていた用語を借用した。

 どうかこの十則は、東西の大家の養生法をいい塩梅に整理したものです。まず箇条書きにし、その後で解説する。

 

一則 食を少なく 噛むことを多く

二則 肉を少なく 野菜を多く

三則 塩・甘糖を少なく 酢・果実を多く

四則 欲を少なく 施しを多く

五則 憂い悩みを少なく 眠りを多く

六則 怒りを少なく 笑いを多く

七則 言葉を少なく 行いを多く

八則 乗物を少なく 歩みを多く

九則 衣を少なく 入浴を多く

十則 エアコンを少なく 風と太陽を多く

 

<十則の解説>

<一則 食を少なく 噛むことを多く>

・これは腹八分目にすること、食生活の最も重要な原則を宣言。かむことは消化にもいいし、八分目でも満腹感をもたらす。噛まないでいい柔らかい食品が増えたので噛むことが減ってきた。そのため頬がふっくらせず、やせた顔付の人間が多くなってきた。

 

<二則 肉を少なく 野菜を多く>

・最近の洋風化の食事の欠陥は、肉が多いことにあるから、もともと日本人が好んできた魚を中心として野菜、大豆を原料とする豆腐を多用するのがよい。

 

<三則 塩・甘糖を少なく 酢・果実を多く>

・塩の多用は色々の病気を引き起こすとされているので注意すべきであるが、大変神経質になって塩分を少なくし過ぎる傾向がある。これも過ぎたるは及ばざるが如しで、子どもがそのため元気を失ったり、労働者が力をなくしたりするので、ほどほどにする。病気だと思って医者に見せたら、その先生はベテランの名医で一目で病気でない、塩分不足と見破って塩を与えて間もなく快癒したという。未熟な医者だったら、すぐ注射とわけのわからない投薬をしただろう。

 糖分はこれまたとり過ぎは病気のもとであるが、運動をしたり、頭を使って疲れた感じのときは速効性があり大切な栄養である。

 

<四則 欲を少なく 施しを多く>

・精神の平静が一番大切なことである。そのためには欲望を少なくし、欲を抑えることである。食と色の欲望は本能であるから、これを抑えるのは難しいことであるが、それをすることが修養である。本能のままに振り回される人生を送っては身の破滅、仕事でも成功は覚束ない。反社会的な欲望はもちろん抑えなければならない。むしろ他者に対する愛、慈悲の心をもって行為することが大切である。その善行は、本人にも気持ちのよいもので、まして他人から感謝されたりすれば嬉しいし、後に満足感が残る。

 

<五則 憂い悩みを少なく 眠りを多く>

・人は色々なことを憂い悩み、夜も眠れないということが多い。現代人はあまりにも多くのストレスに悩まされ、心の苦しみを抱えている。これをできるだけ少なくし、明日のことは思いわずらわないでいること、過去のことをくよくよ後悔しないことである。杉田玄白も、明日を思い悩むな、後悔するなと言っている。

 すべての精神の健康法を説く説はこの項を最重要な手段と見なしている。心を平静に保つ最も大切な心持ちである。

 

<六則 怒りを少なく 笑いを多く>

・これもすべての精神の修養を説く人が一致してあげている実践上最も大切な処世術である。怒りのために人は他人を傷つけ、ついには己の身の破滅に至った例は枚挙にいとまがない。この修養こそ不断に若い頃から積まなければならない。

 

・笑いを多くとは、人生を楽天的に、前向きに生きることでこれは人間の生き方として成功に導く鍵である。前途を暗く、悲観的に考えるのはよくない。外国でも「プラス思考をせよ」というのはこのことである。笑う門には福来るともいうし、夫婦円満、家庭円満、その人の職場も明るく円満という、すべてに喜びと福の感情をもたらす。

 

<七則 言葉を少なく 行いを多く>

・これは寡言の徳をいうもので、不言実行の系譜にある。昔から「沈黙は金」という諺がある。もっとも欧米流の自己主張の風潮が入り、どんどん発言し、何でもしゃべるのがいいのだといわんばかりの時代になりつつある。程度問題である。

 無言では処世ができないから、要は冗舌をやめ、行動で示すということである。言葉遣いは社交では大切な武器で、軽々しい発言はせず、言行一致が望ましい。

 

・行いを多くとは、日常の暮らしで、身軽に身体を動かすことをいやがらないで、こまめに動くことである。これは大切なことで、相手にもいい印象を与え、尊大な人間だと思われないし、不精な人間と思われない利点がある。

 またこまめに身体を動かすのは健康にもいい。老人になってゴロンとしていると健康に悪く老化してぼけも早くくるという。

 女性が家事をやるのはこまめに動く典型だから、男性に比べて長生きである。いい報酬が与えられていて帳尻が合っている。

 

<八則 乗物を少なく 歩みを多く>

・身体の運動で歩くことは一番健康によいとされている。それと散歩をすることは特別の場所も相手も器具もいらない。しかも散歩先の町や風景をみて楽しむことができるから一石二鳥だ。

 

・必然的に車の利用者は歩くことが少なくなり、運動不足となる。色々な健康障害がでてくるなかで、ほとんど歩くことで直った例が多いし、その副作用で悪くなったという例はまずない。

 

<九則 衣を少なく 入浴を多く>

・皮膚の鍛錬には薄着がいい。

 

・私は一年中下着は木綿のシャツにステテコ一枚で通している。ニューヨークの冬もそれで、通し、その上にはワイシャツと薄手の背広だけである。慣れれば何でもなかった。

 

・身体を清潔にすること、皮膚をきれいにすることは新陳代謝によい。入浴はバスタブでもシャワーでもよい。

 

<十則 エアコンを少なく 風と太陽を多く>

・自然の大気と気温で暮らすのがその住民には一番健康的である。最近は暖房、冷房をする人が普通になった。

 

・お蔭で昔の日本人は、皆風もひかず元気だったのではないかと思う。

 

・北欧やドイツなど北部欧州の人は寒い冬が過ぎるのを待って公園で裸になって日光浴をしている。くる病になるのを防ぐには日光が必要なのである。日本人はあまりにも太陽に恵まれているので、その有り難さを知らない。

 

 

 

『病気にならない人の「考え方」』

「治す」から「守る」へー“予防医療”という選択

折茂肇  池森賢二     ダイヤモンド社  2013/2/16

 

 

 

<「100歳までの健康長寿」の人々の知恵に学ぶ>

・最近の日本では100歳を超えて長生きする人の数が急速に増えていて1963年には、その数がわずか153人にしかすぎなかったのが、2012年には5万人に増加しています。健康長寿の皆さんに日常生活の知恵を学ぶというのも予防医療の一つでしょう。

 

<老化は「未病」の一つである!>

・西洋医学の世界には「健康」か「病気」かという区分、つまり白か黒かの区分しかなく、通常は病気になって初めて医師の世話になります。

しかし、高齢者を診断していますと、健康か病気かをはっきり分けるのが難しいことがしばしばあります。白(健康)ともいえず、黒(病気)ともいえぬ、その中間のグレーゾーンがあるのです。

このグレーゾーンのことを、東洋医学では「未病」と呼んでいます。つまり、東洋医学の世界では健康と病気の間には連続性があると考え、両者を結ぶ境界線のことを「未病」と呼んでいるのです。

 

・いわば、侵入者や反乱者を押し返したり、そのいたずらを封じ込めたりしてくれる人体防衛軍が、いつも体内でスタンバイしているということ。これが、人体に備わっている「免疫機能」です。

防衛軍は好中球やマクロファージ、リンパ球といったさまざまな能力を備えた「白血球」で構成されています。

 若い頃はこの白血球の働きがとても活発なので、少々の無理はきくのですが、年を取ると全身の細胞が老化して人体防衛軍の力が衰えてくる。つまり、免疫機能が低下してきます。

 

・また、ガン細胞という体内の反乱者の脅威にもさらされます。こうした免疫力をはじめとして、人体に備わっている各種の「生体防御力」の総称をホメオスタシスと呼んでいます。

 前述したとおり、食事を取ると誰でも血糖値が上がります。しかし、上がった血糖値を下げるために脾臓からインスリンというホルモンが分泌され、血糖は正常値に戻ります。これがホメオスタシスの働きです。

 

<老化というのはこのホメオスタシスの機能を低下させる最大の危険因子>

・加齢とともに人体の機能には次のような変化が現れます。

心臓→血液を送り出すポンプの機能が低下する

血管→動脈硬化を引き起こしやすくなる

骨→骨密度が減少し、骨折を起こしやすくなる

関節→変形して痛みを伴い、可動域が少なくなる

筋肉→筋肉量が減り、筋力が低下する

脳・神経→脳細胞が減少するため、動作が緩慢になり、バランスも悪くなる

目→40歳を過ぎた頃から老眼が始まる

耳→聴力が低下し、老人性難聴という修復不能な病気になる人もいる

呼吸器→酸素と二酸化炭素を入れ換える換気能力が低下する

 

・病気とはいえないけれど、いつ病気になっても不思議ではない状態!

つまり、「老化」というのは、「未病」の状態にあるという言い方もできるのです。

 

<予防医療は、40代で意識しよう!>

<死の寸前まで働き、ボケる人がいない。まさにPPK(ピンピンコロリ)の大往生を遂げる>

・40代は、人間ドックやサプリメントを含めた予防医療を意識すべき年代だといえます。

 

<長野県が日本有数の長寿県になったわけ>

・長野県というのはもともと内陸部の寒い土地柄で、県民の多くは典型的な塩分過多の生活をしていました。そのため、脳血管系の病気が多かったところです。

 

・ところが、県ぐるみで「予防医療」を実践したことにより、2007年には沖縄を抜いて、「男性長寿全国第一位」の県になったのです。しかも老人医療費が全国最低の47位。つまり、長野県には健康長寿の老人が多いということです。その秘密は、「健康補導員」という聞き慣れない肩書きを持つ人々の活躍にあります。

 

<80歳を過ぎても元気な人が多く、「ピンピンコロリの里」として全国的に注目されている長野県佐久市>

・保険補導委員会は、市内の各地区を担当する保健補導員を任命、的確な予防医療の研修を受けてもらったうえで、住民の先頭に立って、次のような予防医療を普及させたのでした。

 

・減塩運動

・一部屋暖房運動

・食生活改善運動(ピンピンコロリ食)

・体を動かす(ピンピンコロリ体操)

 

キーワードは「食」「運動」「癒やし」。

 

<健康長寿とPPK(ピンピンコロリ)は決して不可能ではない>

<元気な老人は肉を食べる!>

・1963年には、全国でその数がわずか153人に過ぎなかった「100歳超え」の長寿者が、2012年には5万人を超えました。まさに1世紀を生き抜いてきた超エリート!

 

<「長寿の秘訣は何か?」というアンケート調査>

1位→物事にこだわらず、くよくよしない

2位→暴飲暴食をしない

3位→幸せな家庭に恵まれている

 

<長寿者の食習慣>

・腹八分目で、食べすぎないようにする

 

・完全に米にかたよるのではなく、魚介類などタンパク質も充分に取り、肉類も積極的に摂取する

 

・野菜や海草を好んで取る

・薄味の料理を好む

・規則的に食事を取る

 

<今、フィトケミカルが注目されているわけ>

・一般的に、摂取すべき食品の種類は1日30種類が目安だとされています。朝昼晩に少量でもいいから、できるだけ多種類の食品の摂取を心がけることです。なかでも最近注目されているのが「フィトケミカル」という成分です。フィトは植物。ケミカルは化学の意味。つまり植物が含有している化学物質のことです。付帯的には野菜や果物などの植物が紫外線や害虫から身を守るためにつくり出す物質のことで、「色」「香り」「苦味」などの基になっています。

 

・わたしたちが心がけるべきは、なるべく多くの色の野菜をいただくこと!

野菜や果物の色は「赤」「黄」「橙」「緑」「紫」「黒」「白」の七色に分類されますので、サラダをつくる場合には、できることなら「七色サラダ」を心がけるといいのではないかと思います。つまり、見かけが派手で、華やかなサラダを意識するといいということです。

 

<早歩きの人ほど死亡率が低い!>

・ここでいうスポーツとは本格的なスポーツではなく、ウォーキングやジョギング程度の軽い運動を習慣的にしているかどうかを質問しているのですが、おわかりのように特に男性では、スポーツを習慣にしていない人は早々と自立機能が低下してしまうことが明らかにされています。改めていうまでもなく、運動習慣は健康に直結しています。

  

・具体的には、各種の調査によって、運動が虚血性心疾患の死亡率を減少させ、血圧を低下させ、血清脂質を改善させて動脈硬化性疾患の予防に役立つことが明らかにされているのです。特に注目されているのがウォーキング。

 

・最近、年齢に関係なく早朝ウォーカーが増えていて、「ちょっと早起きして、出勤前に一歩き」というOLの姿も目につくようになりました。

 

<ウォーキングは、散歩とは違い、普段歩く速度よりもやや速めに歩くのがコツ>

・調査結果によると、速く歩く人ほど死亡率が低く、遅くなるに従って死亡率が高くなるというものです。「遅い→やや遅い→やや早い→速い」と、速くなるに従って明確に死亡率は低くなっています。

 

<早朝ウォーキングのススメ>

<朝日を浴びながら歩く!>

・サーカディアン・リズム(概日リズム)の法則とは、人体にはいわゆる「体内時計」が備わっていて、それが24時間のリズムで変動しているというもの。

 

・晴耕雨読。朝日とともに起きて、暗くなれば寝る。大自然の中で、そもそもそんな生き方ができたなら、健康長寿が約束されるのではないでしょうか?ところが、現実がそれを許しません。

 

<西から東に、東から西に向かって歩く>

・西から東、東から西。これは、太陽の軌道に沿った歩き方です。つまり、サーカディアン・リズム(概日リズム)の法則に従った理想的なウォーキング・コースだといえるでしょう。

 

<最低でも20分間は歩く>

・理想をいえば最低でも20分。トータルで40分程度は歩いていただきたいと思います。

 

<胸を張り、手を前後に振って、やや大股で、いつもより速足で歩く>

・あくまでもマイペースで歩く。無理をすると、三日坊主で終わってしまいます。

 

 

 

『100歳』

日野原重明   NHK取材班  NHK出版 2011/9/27

 

 

 

<99歳の健康診断>

・2011年1月19日、ライフ・プラニング・クリニックにて、99歳の日野原先生の健康診断が行われた。

 

・日野原先生は、通常の健康診断に加え、体力測定や認知症の検査、生活状況についてのアンケートなども含めたさまざまな検査を受けた。

 

・医師というのは聴診器を使う仕事だから、やはり聴力も大切です。聴力検査では計ってくれた担当者が、その場で「30代と変わりませんね」とほめてくれました。

 

・今日行った検査は、加齢とともに体力が低下する勾配を診るためのものです。一般的には、身長が縮む、肺の機能が落ちる、肝臓の働きが落ちる、大脳の働きが落ちるなど、すべてにおいて下降カーブをたどることがわかっています。

 

・まず、先生は大きな病気をお持ちでありませんし、血液検査でも特別な問題は見つかりませんでした。気になるところは、血圧が少し高いというところでしょうか。ただ、今回は降圧剤を飲まれていますので、上が107、下が56ということでしたし、よくコントロールされていて脈波速度も正常ですので、健康状態は極めて良好だと判断できます。

 

・脆弱化の5つの指標では、体重の減少、握力の低下、歩行速度の低下、日常生活の活動低下、そして気力の低下を評価します。これらがすべてなければ脆弱化なし、3つ以上あれば脆弱化、1~2であれば中間と判定します。

 

・しかし、細かい点では下肢の蹴る力と歩行速度がやや落ちてきていること、そして眼をつぶった際のバランスが不安定であるという変化が見られますので、つまずいて転ぶなどの危険性もあります。くれぐれも足下に気をつけていただきたいと思います。よく歩くことはもちろん重要ですが、足首に軽いおもりをつけて、仰臥位(あおむけの姿勢)で下肢を持ち上げるなどの簡単なトレーニングも試みる価値はあると思います。脆弱化が進行しますと元へ戻すことは難しくなりますので、予防的にトレーニングされておられることは大変よいことだと思います。

 

<ヘルス・リサーチ・ボランティア>

・とにかく今、高齢者の医学的なデータが不足しています。75歳以上の食事のカロリーはどれくらいが適切かさえエビデンス(検証結果)となるデータはありません。現在のところ、85歳でも90歳でも、75歳のデータを使うしかないのです。長生きをする人が増えていますから、ぜひ調査していかなければなりません。

 

私が解明したいのは、「老い」の本当の姿です。認知症にならず、社会生活を送る限界がどこにあるのかを調べたい。現在、遺伝子の働きが大きいということはわかっていますが、認知症の遺伝子を持っていても認知症にならない人もいるのです。例えば、認知症の発症因子の遺伝子を持っているにもかかわらず、認知症を発症していない方がいれば、発症を抑える外的な環境因子があるのではないかと仮定することができま

す。聞き取り調査から、それが食事か、運動か、社会活動か、趣味かを分析し、特定していきます。

 

・一人一人がどういう環境で過ごしているかということはこれまで調査されたことがありません。ボランティアの仕事をする、勉強をする、今までやったことがないことをする、新しい人と出会う。日々の暮らし方や活動も含めて環境因子といいますが、それらによって老化を遅らせることができるという結果が実証されれば、みなさんが目標を持って生きることができるようになるでしょう。

 

<99歳からのトレーニング>

・2011年3月以来、月に4回くらいのペースで自宅に経験豊富なトレーナを呼び、ストレッチや簡単なトレーニングを行うようになった。次男の妻、眞紀さんの勧めだった。トレーナーの吉沢剛さんは、「日野原先生は、99歳の体としては、本当にスペシャルな体だと思います」と驚く。

 

・日野原さんは我々が持っている百歳のイメージを吹っ飛ばしてくれた人物である。今も現役の医師であり、本を次々と執筆し、講演も年間、100回を超える。海外にも頻繁に出張するし、記憶力は抜群にいいし、ステーキも食べるし、好奇心は若者以上。いちいち驚いていたらきりがない。百歳にしてなぜ、このように生きることが可能なのか?この疑問に迫るべく取材を始めたのが2010年10月、日野原さんの99歳の誕生日パーティだった。そこでの驚きの言葉、「不思議と、老いるという感覚がない」。

 

・そして、以来1年間にわたり密着取材を行い、さまざまな場面で比野原さんやご親族、関係者などに話をお聞きしてきた。そのインタビューをもとに構成したのがこの本である。

 

 

 

60歳からはじめる

『認知症にならない脳にいいこと』 

周東 寛  コスモ21     2012/12/5

 

 

 

<これが脳を元気にする食生活の基本>

<糖・塩・油・酒の摂りすぎは認知症リスクを高める>

・アルツハイマー型認知症の原因物質として、近年「アミロイドβタンパク」が注目されています。アミロイドβタンパクは、加齢とともに脳にたまってくる「ゴミタンパク」の一種です。

 

・ところが、このアミロイドβタンパクを掃除する能力が加齢とともに衰えてきて、掃除しきれなかったものがしだいに脳内にたまっていきます。それがあるところまでくると脳の機能に障害がでてきて、認知症になるといわれます。

 

・私の考えでは、糖・塩・油・酒の摂りすぎると、体の細胞がしだいに糖化・塩化・油化・酒化されていきます。この状態になると細胞からは水分が抜けていき、細胞の代謝機能にも障害が起こります。その結果起こる現象の一つがさまざまなゴミタンパクが体内にたまることです。

 

・ゴミタンパクは「ラクナ梗塞」という小さい脳梗塞の原因にもなります。

心筋の血管にゴミタンパクがたまって血栓になると、心筋梗塞が発症するリスクが高くなります。

 脳内の血管にゴミタンパクがたまって血栓になると、脳梗塞や脳内出血のリスクが高まり、脳血管性認知症になる可能性も出てきます。

 

・ですから、糖・塩・油・酒の摂りすぎに気をつけることは、生活習慣病はもちろん、認知症の予防のためにもぜひ実行してほしいのです。

 

<認知症予防には青魚がいい>

・認知症予防に有効な食事の基本は、一言でいうと「魚と緑黄野菜を多く摂る」ことです。なかでも魚に含まれているDHAとEPAは動脈硬化を予防し、血栓を防ぐ働きのある脂肪酸で、とくに脳によい効果をもたらします。

 

<血液サラサラ食品を摂る>

・豆乳、豆腐、おから、納豆、味噌などの大豆製品には、抗酸化作用がある大豆サポニンが多く含まれています。大豆サポニンには、コレステロールを低下させ、高血圧、動脈硬化、ガンを予防する作用があります。

 さらに大豆製品には多くの大豆レシチンも含まれています。大豆レシチンには、脂質代謝を高める働きがあり、肥満を改善させる効果があります。もちろん、こうした働きは認知症予防にもつながります。

 

・さらに脳の血液をサラサラにするものを加えた食事を摂れば、もっと効果的です。それが期待できる食物としては、キャベツ、タマネギ、らっきょう、にんにく、長ネギ、ニラなどがあります。キャベツ、長ネギ、ニラは便秘解消にもよいので、毎日食べるようにすすめています。

 

<緑黄野菜は認知症予防になる>

・ビタミン類は、ヒトが体内でつくることはできませんから、総合ビタミン剤を飲むか、緑黄野菜をしっかりと食べるしかありません。

 

<とくにビタミンB、C、E群が認知症予防に有効>

・緑黄野菜にはビタミン類が多く含まれていますが、とくにビタミンB群、ビタミンC群、ビタミンE群には脳の老化を防ぐ作用があります。もちろん認知症の予防にも有効です。

 

<カルシウムをしっかり摂る>

・なかでもとくに大切なミネラルが、カルシウムとマグネシウムです。体内にあるカルシウムの99%くらいは骨と歯に含まれますが、残り1%がとても重要なのです。

 もし、その1%のカルシウムが不足すると、骨のカルシウムが血液や筋肉に放出されます。その分カルシウムが減って、骨がスカスカになり、もろくなります。この状態が進んだのが骨粗鬆症です。

 

<認知症予防には肥満も気をつけよう>

・高血圧、動脈硬化、脂質異常性、糖尿病などの生活習慣病は認知症を呼び寄せます。それらは肥満とも関係しているので、認知症予防には肥満対策も必要です。

 

<認知症予防には一切飲まないにかぎる>

・アルコール依存症の人に高い割合で脳萎縮がみられることは、よく知られています。大量にお酒を飲む人に認知症患者さんが多いことも、地域や集団を調査した疫学調査によって明らかになっています。

 

<タバコにより認知症の発症率は2倍以上に>

・タバコに含まれる有害物質は数百種類といわれます。

 

・タバコを吸うほど脳の委縮進む。アルツハイマー型認知症に共通しているのは脳の委縮。

 

<受動喫煙も認知症の高リスク>

<認知症で失われるのは記憶だけではない>

<日本社会全体で10人に1人が認知症に>

<脳血管性認知症の予防は生活習慣病の危険因子除去から>

<脳は「怠け者」>

・筋肉は、まったく使わないでいると、1日に3%から5%ずつ低下していくといわれています。  

 お年寄りが1カ月も寝たきりの生活を送ると、ほとんどの方が歩けなくなるのも、それだけ筋肉が痩せて減ってしまうからです。寝たきりになると、筋肉のほかにも、骨や関節、皮膚、さらには心臓や肺臓などの内臓機能も低下します。

 

・しかし、いわゆる元気なままで「ピンピンコロリ」と亡くなる人は、おそらく10人に1人もいないでしょう。

 ほとんどの人がどこかで必ず寝たきり状態になるとか、認知症になって死を迎えているのです。とくに認知症は、今後日本社会全体で10人に1人の割合で発症するともいわれています。

 

 

 

『超高齢社会の未来 IT立国 日本の挑戦』

小尾敏夫・岩崎尚子   毎日新聞社   2014/12/27

 

 

 

<人類が経験したことのない少子・超高齢・人口減少社会>

・少子・超高齢・人口減少社会である日本は、いまだかつて世界が経験したことのない未知の世界が広がっている。日本では65歳以上の高齢者人口は過去最高の25%を超え、4人に1人が高齢者になった。増え続ける高齢者の質は大きく変わっている。8割は元気な高齢者と言われるアクティブ・シニアだ。

 

・2030年には約8割の高齢者が介護不要で自律的に暮らせるようだ。

 

・高齢社会が進む一方、今後日本の総人口は長期にわたって減少し、2060年には約8600万人にまで減少すると推測される。

 

・未曽有の人口構造の変化は、2025年がターニングポイントとなる。戦後の象徴とされる1947年~49年生まれの“団塊の世代”が75歳以上になる年だ。

 

・世界に目を転じれば、高齢化率は世界規模で上昇しつつある。2060年意は世界人口の約5人に1人が高齢者になる。

 

<日本は2007年に国連で定められた世界初の“超高齢社会”に突入>

<国家財政破綻危機の2025年問題>

・高齢者の約8割は就業意欲があるのに、そのうちの2割しか仕事に就けない厳しい現状である。

 

・介護の面を考えると、厚生労働省の試算で、2025年に50万人の看護師、4~6万人の医師、100万人の介護職員が必要といわれている。

 

<高齢化と情報化が同時進行する新複合社会時代の幕開け>

・1980年代のICT革命以降、ICTは人々の生活に密接に浸透してきた。近年ICTは、財政悪化や労働人口の減少、地方の疲弊、企業統治などの成長の制約条件の社会課題を解決するためのツールとしてその地位を確立している。

 

・世界で唯一の超高齢社会に突入した日本の情報社会の将来は、ユーザー(消費者)がいかにICTを駆使し、供給側はいかにICTでネットワーク化された社会を構築し、ユーザーに優しいより豊かな情報社会を形成することができるかが課題となる。

 

・65歳以上のインターネット利用状況は、平成20年末から23年末で約1.6倍と年々増加傾向にある。

 

・また高齢者にとってオンライン・ショッピングも当たり前のものになり、行政手続きも役所に行っていたものが一部、自宅でオンライン申請ができるようになった。電子政府サービスの普及である。今後は、ICTサービスや商品が無用の長物とならないよう、高齢者はICTリテラシー(習得度)を身に付けなければならないということだろう。

 

・さらに医療や年金などの社会保障の負担が、現役世代に重くのしかかり、個人格差が広がり地域社会やコミュニティ意識が希薄化するおそれもある。こうした社会背景において、ICTはパラダイムシフトをもたらす原動力の一つとして期待されている。時間や距離といった制約を越えて積極的な利活用を促すことにより、将来的に高齢者の生活を変革し、活力を引き出すエンジンになるとも期待されている。いよいよ、情報化と高齢化が融合する人類史上初めての新複合時代の幕開けである。

 

<解消するか、デジタル・デバイド(情報利活用格差)>

・既に60歳代の団塊の世代は8割がインターネットを使える調査結果もあり、シニア世代の本格的デジタル経済が間もなく始まる。

 


年をとって幸せになるには、また、充実した毎日を手にするためには、なによりこれまでの「考え方」を切り替えていくことが重要です。私はこれを「マインドリセット」と呼んでいます。(9)

2025-04-28 13:20:30 | 森羅万象

 

六則 怒りを少なく 笑いを多く

・これもすべての精神の修養を説く人が一致してあげている実践上最も大切な処世術である。怒りのために人は他人を傷つけ、ついには己の身の破滅に至った例は枚挙にいとまがない。この修養こそ不断に若い頃から積まなければならない。

 

・笑いを多くとは、人生を楽天的に、前向きに生きることでこれは人間の生き方として成功に導く鍵である。前途を暗く、悲観的に考えるのはよくない。外国でも「プラス思考をせよ」というのはこのことである。笑う門には福来るともいうし、夫婦円満、家庭円満、その人の職場も明るく円満という、すべてに喜びと福の感情をもたらす。

 

七則 言葉を少なく 行いを多く

・これは寡言の徳をいうもので、不言実行の系譜にある。昔から「沈黙は金」という諺がある。もっとも欧米流の自己主張の風潮が入り、どんどん発言し、何でもしゃべるのがいいのだといわんばかりの時代になりつつある。程度問題である。

 無言では処世ができないから、要は冗舌をやめ、行動で示すということである。言葉遣いは社交では大切な武器で、軽々しい発言はせず、言行一致が望ましい。

 

・行いを多くとは、日常の暮らしで、身軽に身体を動かすことをいやがらないで、こまめに動くことである。これは大切なことで、相手にもいい印象を与え、尊大な人間だと思われないし、不精な人間と思われない利点がある。

 またこまめに身体を動かすのは健康にもいい。老人になってゴロンとしていると健康に悪く老化してぼけも早くくるという。

 女性が家事をやるのはこまめに動く典型だから、男性に比べて長生きである。いい報酬が与えられていて帳尻が合っている。

 

八則 乗物を少なく 歩みを多く

身体の運動で歩くことは一番健康によいとされている。それと散歩をすることは特別の場所も相手も器具もいらない。しかも散歩先の町や風景をみて楽しむことができるから一石二鳥だ。

 

・必然的に車の利用者は歩くことが少なくなり、運動不足となる。色々な健康障害がでてくるなかで、ほとんど歩くことで直った例が多いし、その副作用で悪くなったという例はまずない。

 

九則 衣を少なく 入浴を多く

・皮膚の鍛錬には薄着がいい。

 

・私は一年中下着は木綿のシャツにステテコ一枚で通している。ニューヨークの冬もそれで、通し、その上にはワイシャツと薄手の背広だけである。慣れれば何でもなかった。

 

・身体を清潔にすること、皮膚をきれいにすることは新陳代謝によい。入浴はバスタブでもシャワーでもよい。

 

十則 エアコンを少なく 風と太陽を多く

・自然の大気と気温で暮らすのがその住民には一番健康的である。最近は暖房、冷房をする人が普通になった。

 

・お蔭で昔の日本人は、皆風もひかず元気だったのではないかと思う。

 

・北欧やドイツなど北部欧州の人は寒い冬が過ぎるのを待って公園で裸になって日光浴をしている。くる病になるのを防ぐには日光が必要なのである。日本人はあまりにも太陽に恵まれているので、その有り難さを知らない。

 

 

 

『病気にならない人の「考え方」』

「治す」から「守る」へー“予防医療”という選択

折茂肇  池森賢二     ダイヤモンド社  2013/2/16

 

 

 

「100歳までの健康長寿」の人々の知恵に学ぶ

最近の日本では100歳を超えて長生きする人の数が急速に増えていて1963年には、その数がわずか153人にしかすぎなかったのが、2012年には5万人に増加しています。健康長寿の皆さんに日常生活の知恵を学ぶというのも予防医療の一つでしょう。

 

老化は「未病」の一つである!

・西洋医学の世界には「健康」か「病気」かという区分、つまり白か黒かの区分しかなく、通常は病気になって初めて医師の世話になります。

しかし、高齢者を診断していますと、健康か病気かをはっきり分けるのが難しいことがしばしばあります。白(健康)ともいえず、黒(病気)ともいえぬ、その中間のグレーゾーンがあるのです。

このグレーゾーンのことを、東洋医学では「未病」と呼んでいます。つまり、東洋医学の世界では健康と病気の間には連続性があると考え、両者を結ぶ境界線のことを「未病」と呼んでいるのです。

 

いわば、侵入者や反乱者を押し返したり、そのいたずらを封じ込めたりしてくれる人体防衛軍が、いつも体内でスタンバイしているということ。これが、人体に備わっている「免疫機能」です

防衛軍は好中球やマクロファージ、リンパ球といったさまざまな能力を備えた「白血球」で構成されています。

 若い頃はこの白血球の働きがとても活発なので、少々の無理はきくのですが、年を取ると全身の細胞が老化して人体防衛軍の力が衰えてくる。つまり、免疫機能が低下してきます。

 

 ・また、ガン細胞という体内の反乱者の脅威にもさらされます。こうした免疫力をはじめとして、人体に備わっている各種の「生体防御力」の総称をホメオスタシスと呼んでいます。

 前述したとおり、食事を取ると誰でも血糖値が上がります。しかし、上がった血糖値を下げるために脾臓からインスリンというホルモンが分泌され、血糖は正常値に戻ります。これがホメオスタシスの働きです。

 

老化というのはこのホメオスタシスの機能を低下させる最大の危険因子

・加齢とともに人体の機能には次のような変化が現れます。

心臓→血液を送り出すポンプの機能が低下する

血管→動脈硬化を引き起こしやすくなる

骨→骨密度が減少し、骨折を起こしやすくなる

関節→変形して痛みを伴い、可動域が少なくなる

筋肉→筋肉量が減り、筋力が低下する

脳・神経→脳細胞が減少するため、動作が緩慢になり、バランスも悪くなる

目→40歳を過ぎた頃から老眼が始まる

耳→聴力が低下し、老人性難聴という修復不能な病気になる人もいる

呼吸器→酸素と二酸化炭素を入れ換える換気能力が低下する

 

病気とはいえないけれど、いつ病気になっても不思議ではない状態!

つまり、「老化」というのは、「未病」の状態にあるという言い方もできるのです。

 

予防医療は、40代で意識しよう!

死の寸前まで働き、ボケる人がいない。まさにPPK(ピンピンコロリ)の大往生を遂げる

・40代は、人間ドックやサプリメントを含めた予防医療を意識すべき年代だといえます。

 

長野県が日本有数の長寿県になったわけ

・長野県というのはもともと内陸部の寒い土地柄で、県民の多くは典型的な塩分過多の生活をしていました。そのため、脳血管系の病気が多かったところです。

 

ところが、県ぐるみで「予防医療」を実践したことにより、2007年には沖縄を抜いて、「男性長寿全国第一位」の県になったのです。しかも老人医療費が全国最低の47位。つまり、長野県には健康長寿の老人が多いということです。その秘密は、「健康補導員」という聞き慣れない肩書きを持つ人々の活躍にあります。

 

80歳を過ぎても元気な人が多く、「ピンピンコロリの里」として全国的に注目されている長野県佐久市

・保険補導委員会は、市内の各地区を担当する保健補導員を任命、的確な予防医療の研修を受けてもらったうえで、住民の先頭に立って、次のような予防医療を普及させたのでした。

 

・減塩運動

・一部屋暖房運動

食生活改善運動(ピンピンコロリ食)

・体を動かす(ピンピンコロリ体操)

キーワードは「食」「運動」「癒やし」。

 

健康長寿とPPK(ピンピンコロリ)は決して不可能ではない

元気な老人は肉を食べる!

・1963年には、全国でその数がわずか153人に過ぎなかった「100歳超え」の長寿者が、2012年には5万人を超えました。まさに1世紀を生き抜いてきた超エリート!

 

「長寿の秘訣は何か?」というアンケート調査

1位→物事にこだわらず、くよくよしない

2位→暴飲暴食をしない

3位→幸せな家庭に恵まれている

 

長寿者の食習慣

・腹八分目で、食べすぎないようにする

・完全に米にかたよるのではなく、魚介類などタンパク質も充分に取り、肉類も積極的に摂取する

・野菜や海草を好んで取る

・薄味の料理を好む

・規則的に食事を取る

 

今、フィトケミカルが注目されているわけ

・一般的に、摂取すべき食品の種類は1日30種類が目安だとされています。朝昼晩に少量でもいいから、できるだけ多種類の食品の摂取を心がけることです。なかでも最近注目されているのが「フィトケミカル」という成分です。フィトは植物。ケミカルは化学の意味。つまり植物が含有している化学物質のことです。付帯的には野菜や果物などの植物が紫外線や害虫から身を守るためにつくり出す物質のことで、「色」「香り」「苦味」などの基になっています。

 

わたしたちが心がけるべきは、なるべく多くの色の野菜をいただくこと!

野菜や果物の色は「赤」「黄」「橙」「緑」「紫」「黒」「白」の七色に分類されますので、サラダをつくる場合には、できることなら「七色サラダ」を心がけるといいのではないかと思います。つまり、見かけが派手で、華やかなサラダを意識するといいということです。

 

早歩きの人ほど死亡率が低い!

・ここでいうスポーツとは本格的なスポーツではなく、ウォーキングやジョギング程度の軽い運動を習慣的にしているかどうかを質問しているのですが、おわかりのように特に男性では、スポーツを習慣にしていない人は早々と自立機能が低下してしまうことが明らかにされています。改めていうまでもなく、運動習慣は健康に直結しています。

 

・具体的には、各種の調査によって、運動が虚血性心疾患の死亡率を減少させ、血圧を低下させ、血清脂質を改善させて動脈硬化性疾患の予防に役立つことが明らかにされているのです。特に注目されているのがウォーキング。

 

・最近、年齢に関係なく早朝ウォーカーが増えていて、「ちょっと早起きして、出勤前に一歩き」というOLの姿も目につくようになりました。

 

ウォーキングは、散歩とは違い、普段歩く速度よりもやや速めに歩くのがコツ

調査結果によると、速く歩く人ほど死亡率が低く、遅くなるに従って死亡率が高くなるというものです。「遅い→やや遅い→やや早い→速い」と、速くなるに従って明確に死亡率は低くなっています。

 

早朝ウォーキングのススメ

朝日を浴びながら歩く!

・サーカディアン・リズム(概日リズム)の法則とは、人体にはいわゆる「体内時計」が備わっていて、それが24時間のリズムで変動しているというもの。

 

・晴耕雨読。朝日とともに起きて、暗くなれば寝る。大自然の中で、そもそもそんな生き方ができたなら、健康長寿が約束されるのではないでしょうか?ところが、現実がそれを許しません。

 

西から東に、東から西に向かって歩く

・西から東、東から西。これは、太陽の軌道に沿った歩き方です。つまり、サーカディアン・リズム(概日リズム)の法則に従った理想的なウォーキング・コースだといえるでしょう。

 

最低でも20分間は歩く

理想をいえば最低でも20分。トータルで40分程度は歩いていただきたいと思います。

 

胸を張り、手を前後に振って、やや大股で、いつもより速足で歩く

・あくまでもマイペースで歩く。無理をすると、三日坊主で終わってしまいます。

 

 

 

『100歳』

日野原重明   NHK取材班  NHK出版 2011/9/27

 

  

 

99歳の健康診断

・2011年1月19日、ライフ・プラニング・クリニックにて、99歳の日野原先生の健康診断が行われた。

 

・日野原先生は、通常の健康診断に加え、体力測定や認知症の検査、生活状況についてのアンケートなども含めたさまざまな検査を受けた。

 

・医師というのは聴診器を使う仕事だから、やはり聴力も大切です。聴力検査では計ってくれた担当者が、その場で「30代と変わりませんね」とほめてくれました。

 

・今日行った検査は、加齢とともに体力が低下する勾配を診るためのものです。一般的には、身長が縮む、肺の機能が落ちる、肝臓の働きが落ちる、大脳の働きが落ちるなど、すべてにおいて下降カーブをたどることがわかっています。

 

・まず、先生は大きな病気をお持ちでありませんし、血液検査でも特別な問題は見つかりませんでした。気になるところは、血圧が少し高いというところでしょうか。ただ、今回は降圧剤を飲まれていますので、上が107、下が56ということでしたし、よくコントロールされていて脈波速度も正常ですので、健康状態は極めて良好だと判断できます。

 

・脆弱化の5つの指標では、体重の減少、握力の低下、歩行速度の低下、日常生活の活動低下、そして気力の低下を評価します。これらがすべてなければ脆弱化なし、3つ以上あれば脆弱化、1~2であれば中間と判定します。

 

・しかし、細かい点では下肢の蹴る力と歩行速度がやや落ちてきていること、そして眼をつぶった際のバランスが不安定であるという変化が見られますので、つまずいて転ぶなどの危険性もあります。くれぐれも足下に気をつけていただきたいと思います。よく歩くことはもちろん重要ですが、足首に軽いおもりをつけて、仰臥位(あおむけの姿勢)で下肢を持ち上げるなどの簡単なトレーニングも試みる価値はあると思います。脆弱化が進行しますと元へ戻すことは難しくなりますので、予防的にトレーニングされておられることは大変よいことだと思います。

 

ヘルス・リサーチ・ボランティア

・とにかく今、高齢者の医学的なデータが不足しています。75歳以上の食事のカロリーはどれくらいが適切かさえエビデンス(検証結果)となるデータはありません。現在のところ、85歳でも90歳でも、75歳のデータを使うしかないのです。長生きをする人が増えていますから、ぜひ調査していかなければなりません。

 

私が解明したいのは、「老い」の本当の姿です。認知症にならず、社会生活を送る限界がどこにあるのかを調べたい。現在、遺伝子の働きが大きいということはわかっていますが、認知症の遺伝子を持っていても認知症にならない人もいるのです。例えば、認知症の発症因子の遺伝子を持っているにもかかわらず、認知症を発症していない方がいれば、発症を抑える外的な環境因子があるのではないかと仮定することができま

す。聞き取り調査から、それが食事か、運動か、社会活動か、趣味かを分析し、特定していきます。

 

・一人一人がどういう環境で過ごしているかということはこれまで調査されたことがありません。ボランティアの仕事をする、勉強をする、今までやったことがないことをする、新しい人と出会う。日々の暮らし方や活動も含めて環境因子といいますが、それらによって老化を遅らせることができるという結果が実証されれば、みなさんが目標を持って生きることができるようになるでしょう。

 

99歳からのトレーニング

・2011年3月以来、月に4回くらいのペースで自宅に経験豊富なトレーナを呼び、ストレッチや簡単なトレーニングを行うようになった。次男の妻、眞紀さんの勧めだった。トレーナーの吉沢剛さんは、「日野原先生は、99歳の体としては、本当にスペシャルな体だと思います」と驚く。

 

・日野原さんは我々が持っている百歳のイメージを吹っ飛ばしてくれた人物である。今も現役の医師であり、本を次々と執筆し、講演も年間、100回を超える。海外にも頻繁に出張するし、記憶力は抜群にいいし、ステーキも食べるし、好奇心は若者以上。いちいち驚いていたらきりがない。百歳にしてなぜ、このように生きることが可能なのか?この疑問に迫るべく取材を始めたのが2010年10月、日野原さんの99歳の誕生日パーティだった。そこでの驚きの言葉、「不思議と、老いるという感覚がない」。

 

・そして、以来1年間にわたり密着取材を行い、さまざまな場面で比野原さんやご親族、関係者などに話をお聞きしてきた。そのインタビューをもとに構成したのがこの本である。

 

 

 

60歳からはじめる

『認知症にならない脳にいいこと』 

周東 寛  コスモ21     2012/12/5

 

 

 

これが脳を元気にする食生活の基本

糖・塩・油・酒の摂りすぎは認知症リスクを高める

・アルツハイマー型認知症の原因物質として、近年「アミロイドβタンパク」が注目されています。アミロイドβタンパクは、加齢とともに脳にたまってくる「ゴミタンパク」の一種です。

 

・ところが、このアミロイドβタンパクを掃除する能力が加齢とともに衰えてきて、掃除しきれなかったものがしだいに脳内にたまっていきます。それがあるところまでくると脳の機能に障害がでてきて、認知症になるといわれます。

 

私の考えでは、糖・塩・油・酒の摂りすぎると、体の細胞がしだいに糖化・塩化・油化・酒化されていきます。この状態になると細胞からは水分が抜けていき、細胞の代謝機能にも障害が起こります。その結果起こる現象の一つがさまざまなゴミタンパクが体内にたまることです。

 

・ゴミタンパクは「ラクナ梗塞」という小さい脳梗塞の原因にもなります。

 

心筋の血管にゴミタンパクがたまって血栓になると、心筋梗塞が発症するリスクが高くなります。

 脳内の血管にゴミタンパクがたまって血栓になると、脳梗塞や脳内出血のリスクが高まり、脳血管性認知症になる可能性も出てきます。

 

ですから、糖・塩・油・酒の摂りすぎに気をつけることは、生活習慣病はもちろん、認知症の予防のためにもぜひ実行してほしいのです。

 

認知症予防には青魚がいい

・認知症予防に有効な食事の基本は、一言でいうと「魚と緑黄野菜を多く摂る」ことです。なかでも魚に含まれているDHAとEPAは動脈硬化を予防し、血栓を防ぐ働きのある脂肪酸で、とくに脳によい効果をもたらします。

 

血液サラサラ食品を摂る

豆乳、豆腐、おから、納豆、味噌などの大豆製品には、抗酸化作用がある大豆サポニンが多く含まれています。大豆サポニンには、コレステロールを低下させ、高血圧、動脈硬化、ガンを予防する作用があります。

 さらに大豆製品には多くの大豆レシチンも含まれています。大豆レシチンには、脂質代謝を高める働きがあり、肥満を改善させる効果があります。もちろん、こうした働きは認知症予防にもつながります。

 

・さらに脳の血液をサラサラにするものを加えた食事を摂れば、もっと効果的です。それが期待できる食物としては、キャベツ、タマネギ、らっきょう、にんにく、長ネギ、ニラなどがあります。キャベツ、長ネギ、ニラは便秘解消にもよいので、毎日食べるようにすすめています。

 

緑黄野菜は認知症予防になる

・ビタミン類は、ヒトが体内でつくることはできませんから、総合ビタミン剤を飲むか、緑黄野菜をしっかりと食べるしかありません。

 

とくにビタミンB、C、E群が認知症予防に有効

 

・緑黄野菜にはビタミン類が多く含まれていますが、とくにビタミンB群、ビタミンC群、ビタミンE群には脳の老化を防ぐ作用があります。もちろん認知症の予防にも有効です。

 

カルシウムをしっかり摂る

・なかでもとくに大切なミネラルが、カルシウムとマグネシウムです。体内にあるカルシウムの99%くらいは骨と歯に含まれますが、残り1%がとても重要なのです。

 もし、その1%のカルシウムが不足すると、骨のカルシウムが血液や筋肉に放出されます。その分カルシウムが減って、骨がスカスカになり、もろくなります。この状態が進んだのが骨粗鬆症です。

 

認知症予防には肥満も気をつけよう

・高血圧、動脈硬化、脂質異常性、糖尿病などの生活習慣病は認知症を呼び寄せます。それらは肥満とも関係しているので、認知症予防には肥満対策も必要です。

 

認知症予防には一切飲まないにかぎる

アルコール依存症の人に高い割合で脳萎縮がみられることは、よく知られています。大量にお酒を飲む人に認知症患者さんが多いことも、地域や集団を調査した疫学調査によって明らかになっています。

 

タバコにより認知症の発症率は2倍以上に

・タバコに含まれる有害物質は数百種類といわれます。

 

・タバコを吸うほど脳の委縮進む。アルツハイマー型認知症に共通しているのは脳の委縮。

 

受動喫煙も認知症の高リスク

認知症で失われるのは記憶だけではない

日本社会全体で10人に1人が認知症に

脳血管性認知症の予防は生活習慣病の危険因子除去から

脳は「怠け者」

筋肉は、まったく使わないでいると、1日に3%から5%ずつ低下していくといわれています。  

 

 お年寄りが1カ月も寝たきりの生活を送ると、ほとんどの方が歩けなくなるのも、それだけ筋肉が痩せて減ってしまうからです。寝たきりになると、筋肉のほかにも、骨や関節、皮膚、さらには心臓や肺臓などの内臓機能も低下します。

 

しかし、いわゆる元気なままで「ピンピンコロリ」と亡くなる人は、おそらく10人に1人もいないでしょう。

 ほとんどの人がどこかで必ず寝たきり状態になるとか、認知症になって死を迎えているのです。とくに認知症は、今後日本社会全体で10人に1人の割合で発症するともいわれています。

 

 

 

『超高齢社会の未来 IT立国 日本の挑戦』

小尾敏夫・岩崎尚子   毎日新聞社   2014/12/27

 

 

 

人類が経験したことのない少子・超高齢・人口減少社会

・少子・超高齢・人口減少社会である日本は、いまだかつて世界が経験したことのない未知の世界が広がっている。日本では65歳以上の高齢者人口は過去最高の25%を超え、4人に1人が高齢者になった。増え続ける高齢者の質は大きく変わっている。8割は元気な高齢者と言われるアクティブ・シニアだ。

 

2030年には約8割の高齢者が介護不要で自律的に暮らせるようだ。

 

・高齢社会が進む一方、今後日本の総人口は長期にわたって減少し、2060年には約8600万人にまで減少すると推測される。

 

未曽有の人口構造の変化は、2025年がターニンフポイントとなる。戦後の象徴とされる1947年~49年生まれの“団塊の世代”が75歳以上になる年だ。

 

・世界に目を転じれば、高齢化率は世界規模で上昇しつつある。2060年意は世界人口の約5人に1人が高齢者になる。

 

日本は2007年に国連で定められた世界初の“超高齢社会”に突入

国家財政破綻危機の2025年問題

・高齢者の約8割は就業意欲があるのに、そのうちの2割しか仕事に就けない厳しい現状である。

 

・介護の面を考えると、厚生労働省の試算で、2025年に50万人の看護師、4~6万人の医師、100万人の介護職員が必要といわれている。

 

高齢化と情報化が同時進行する新複合社会時代の幕開け

・1980年代のICT革命以降、ICTは人々の生活に密接に浸透してきた。近年ICTは、財政悪化や労働人口の減少、地方の疲弊、企業統治などの成長の制約条件の社会課題を解決するためのツールとしてその地位を確立している。

 

・世界で唯一の超高齢社会に突入した日本の情報社会の将来は、ユーザー(消費者)がいかにICTを駆使し、供給側はいかにICTでネットワーク化された社会を構築し、ユーザーに優しいより豊かな情報社会を形成することができるかが課題となる。

 

・65歳以上のインターネット利用状況は、平成20年末から23年末で約1.6倍と年々増加傾向にある。

 

・また高齢者にとってオンライン・ショッピングも当たり前のものになり、行政手続きも役所に行っていたものが一部、自宅でオンライン申請ができるようになった。電子政府サービスの普及である。今後は、ICTサービスや商品が無用の長物とならないよう、高齢者はICTリテラシー(習得度)を身に付けなければならないということだろう。

 

・さらに医療や年金などの社会保障の負担が、現役世代に重くのしかかり、個人格差が広がり地域社会やコミュニティ意識が希薄化するおそれもある。こうした社会背景において、ICTはパラダイムシフトをもたらす原動力の一つとして期待されている。時間や距離といった制約を越えて積極的な利活用を促すことにより、将来的に高齢者の生活を変革し、活力を引き出すエンジンになるとも期待されている。いよいよ、情報化と高齢化が融合する人類史上初めての新複合時代の幕開けである。

 

解消するか、デジタル・デバイド(情報利活用格差)

・既に60歳代の団塊の世代は8割がインターネットを使える調査結果もあり、シニア世代の本格的デジタル経済が間もなく始まる。

 

政府が超高齢社会対策に乗り出す

・今後、特に2025年問題の解決策として、下記の諸点を重点分野にした対応が急がれる、と報告された。

1、 在宅医療・介護を徹底して追及する

2、 住まいの新たな展開を図る

3、 地域づくりの観点から介護予防を推進する

 

高齢者雇用が地方創生の鍵

・2020年には約8割の高齢者が介護不要で自立できるといわれている。つまり元気なアクティブ・シニア層が増えるということだ。このアクティブ・シニア対策が喫緊の課題となっている。少子高齢社会の中でますます生産労働人口が縮小する。経済成長の制約となっていた生産労働人口の減少を解消するのはどうしたらよいのか。

 

最近多くの企業が導入し始めている取り組みは、

 高齢者の退職年齢を上げる、

 フレキシブルな働き方を提供し、働きやすい環境を作る、

 クラウドソーシングなどを利用して、インターネットを使い、適材適所の仕事を依頼する、

 テレワーク(在宅勤務)を推進する、などがある。

 

・高齢化に加え、少子化も深刻な日本では、今後の労働力が懸念される。地域の過疎化や就労機会が減少すれば、少子高齢化が進む地方では地域経済そのものが疲弊する。こうした問題を解決するのが、“テレワーク”だ。在宅勤務で日本を変えるというスローガンのもとで、さまざまな取り組みがスタートしている。

 


80代に一番お勧めの運動は「歩く」です。歩くことは足の老化予防だけでなく、心臓のポンプ機能も強化してくれます。(2)

2025-04-27 14:30:40 | 森羅万象

 

 

(2025/4/11)

 

 

『106歳のスキップ』

私は96歳までひとのために生きてきた

曻地三郎  亜紀書房  2012/12/5

 

 

 

つねに新しい自分を――はじめに

私は「人を驚かす」ことが好きである。人を驚かすには、そのための材料がなくてはならない。自分自身で材料を仕込まなければならない。

 99歳で世界一周を始めたのも、何か新しいことをと思ったからで、行った先々で講演をする旅である。

 

二人の知的障がい児と、妻、娘を失って、私は96歳で天涯孤独の身となった。これからは自分のために生きよう、と思い直し、先の世界行脚を始めたり、海外の大学などで記念講演を頼まれれば、その挨拶を現地語で覚えるなど、やはり新しい試みを続けている。

 

充実して生きる

97歳からは自分のために生きる

私は教育者と学者の道を歩み、しかも障がい児のための施設を運営してきた。順番からいえば、まず教育者になり、広島の山奥の小さな小学校の子どもたちを教えたのが最初である。

 

人に支えられるだけの老後ではいけない

・先に97歳からは自分のために生きることにした、と書いたが、誤解がないように申し添えれば、今までのウェイトが家族や他人にかかっていたのを、自分を出発点にしよう、ということなのである。

 

ただ長生きすればいいというものではない

・長く生きただけで褒められるなんておかしくはないだろうか。

 

老感を持つのはやめよ

・106歳になって身体が弱ったとはいえ、まだまだ人と当意即妙の話ができる。饒舌は相変わらずである。

 今回の世界一周旅行でも、9ヵ国12都市を回り、カナダはバンクーバーで講演を行い、その後、南アフリカ・ケープタウンで開かれた国際心理学会で被虐待児童の治療教育の研究論文を発表した。

 昨年は、年に70回を超える講演を行い、年に2回も世界一周講演旅行をした。

 

別のNPO

・元気に生きて、すっと死ぬことを「ぴんぴんころり」でPPKという。これが高齢者の理想だという。

 私もそれを真似て、NPOということをいっている。非営利事業団体のことかと思うかもしれないが、「長生きでぽっくり往生」のことである。

 いずれにしろ、健康に生きて、それほど人の世話にならないうちに死んでいくのが、たいがいの人の理想である。しかし、誰しもがそういう生き方ができるわけではないから、理想なのである。たいていは子どもや施設のお世話になって生きることになる。

 

世代の標語

・自分の来し方を参考にしながら、50代以降の生き方の標語を作ったことがある。

50代……男の花道である。  60代……自分が持っているものを押し広げよう。  70代……これくらいで屈してはならない。 80代……ダメだと思ったらダメになる。  90代……今からでも遅くない。

私の場合は、これに「100代……中国で陣頭指揮を執る」というのが続く。これは、中国で障がい児教育普及のお助けをしたい、ということである。

 

「おい」と呼ばない

私が健康なのは、昔から歩くのが苦にならず、機会があればすぐに歩くようにしていたからだと思う

 

・いまは妻はいないが、生存中も「おい」などと呼んで、用を頼んだことはない。全部、自分のことは自分でやる主義である。こうして日頃から身体を動かす癖をつけておくと、特別な運動などしなくても、健康でいることができる。

 

・自分の健康のためにも、そして夫婦仲改善のためにも、「自分で動く」を主義にしたい。

 

異なる人との交わりが大切

・私は若いころからもの怖じしない性格だった。たとえ相手が外国人でも平気で声を掛ける。船上で、機上で、外国人に話しかけて英語の練習をした。同種との交わりも大事だが、異種との交わりこそ、自分で求めないかぎり、機会が限られているので大事だと思っている。

 

努力に期限なし

・エジソンは、天才とは1パーセントのひらめきお99パーセントの努力である、といったという。あの発明王にして努力がものをいうのか、とびっくりさせられる言葉である。

 

・天才とは並外れた努力をする人のことをいうのではないか、とも思う。どこまで努力できるかも才能である。

 

・私はつねに現状を脱却することを念頭に置いてきた。おかげで「努力は第二の天才なり」と思うようになった。

 

「そのうちいいこともござっしょ」

・長男ばかりか次男までも障がいを負っていると分かって、私は打ちのめされたような気持になった。できれば、苦しみのままに死んでいければ、とも思ったものだ。

 しかし、一方で、心の中に葛藤があっても、それを乗り越えて生きよう、と考える自分がいる。いつもそっちの人格のほうが優勢になる。

 

・そのときに老婆がいった言葉が忘れられない。「先生、そのうちいいこともござっしょ」そうなのである。悪いことばかりではなくて、そのうち何かいいこともあるのである。

 

流れに負けない

・それよりも、ゆっくりと、大河の勢いで老いが身に及んでいる感じに近い。私が日々、心を砕いていることは、その流れに逆向きで棹差すことである。

 

というのは、しいのみ学園で預かる子の80パーセントは脳性麻痺の子で、彼らは脳の一番中心がやられている。多くの子は小学校6年のころから、歩行が難しくなり、手も使えなくなっている。言葉にも障がいが出始める。そこを境に寝たきりになる子も多い。いわば集団で下流に流されていくイメージである。

 

・脳性小児麻痺の子が、逆境に立ち向かう姿勢を植え付けてくれたように思える。たとえ敵が圧倒的に優勢と分かっていても。

 

人生は自分との戦いである

・私は、頭も身体も全部、自分自身との戦いで鍛えてきた感が強い。もちろん障がいを持った子の親としても、結局は、自分との戦いだったのである。

 

子どもで若返る

・私は、高齢者がそばにいることで子どもにもいい影響があると思うが、逆に小さい子がいることで高齢者も元気づけられる。

 

教養のある人は自由な人である

・私には、教養というのは自由な状況のなかで獲得するものだ、という考えがある。

 

・教養とは自前で作り上げるもの、ともいえるだろうか。それだけに、効率や能率とは無縁なものである。

 

人生に余りはない

・「人生に余りはない」。100歳を超えてから、これは私の確信のようなものになった。

 

人生に余りあり、とは絶対にいえない。後悔や諦念も含めて、人は精一杯生きているのである。

 

いるだけでいい

・子どものそばにいてこそ安心感のある先生でいることができる――と私などは思う。先生がいつもそばにいれば、いじめはもっと少なくなるだろうし、校内暴力だって起きにくくなるだろう。それが、いるだけでいい、の意味である。

 

工夫して生きる

趣味は人をびっくりさせること

・趣味はなんですか、と聞かれると、「人をびっくりさせること」と答えている。そう答える人は少ないだろうから、まずこの答えに人を「びっくりさせる」効果がある。

 

・みなさん、私に会うとなれば、関心は「どれだけ元気なのだろう」に尽きるだろう。

 

韓国語は65歳から

・他国の言葉を覚えるには、ある種の才能が必要だというが、私は“熱意”が最初になければダメだと思う。

 

・ほぼ毎日のように福岡市の大湊公園の周りにいる進駐軍のアメリカ兵に声を掛けて、英語の練習にいそしんだものである。

 

人と自然を見つめる――短歌のすすめ

・私は若いころから短歌づくりにいそしんできた。

 

・私は「真樹(しんじゅ)」という短歌会の同人で、それは中国新聞の記者だった山本康夫さんが始めた者で、会員は毎月10日の締め切りに10首を提出する決まりになっている。

 

人生に欠かせないS(刺激)とR(反応)

・私の研究課題のなかで、特に脳性麻痺の子にどういう刺激を与え、どういう反応が返ってくるか、というのは大事なテーマであった。

 

自分を揺さぶる

・子どもにものを教えるには、「揺さぶり」が大事である。停滞や緩みがあってもいいが、それをもう一度、元に戻したり、もう一段高いところに上げるのに「揺さぶり」が必要である。

 しいのみ学園はほかの学校と違って、運動場で教えて教室で休憩する、というやり方である。

 

・だから、「揺さぶり」の技こそ、定年後に最も必要なものなのである。

 

一日パジャマで過ごす人間にはなるな

・私が元気なのは、ものをよく噛むなどの生活習慣に気を付けていることもあるが、一番は社会性を失っていないからだと思う。

 

・私が情けないと思うのは、やってくる人もいない、というので1日、パジャマで過ごす人がいることである。

 

・目的もなしに集まって、あれこれと雑談するのも楽しいが、同じ趣味の人間が集って切磋琢磨するほうが、もっといい。何歳になっても成長している感じが大事なのである。

 

変化を喜ぶ人になる

・私は教育に携わり、子どもたちを観察することで、障がい児教育の在り方を模索したが、ものごとを考える土台にその経験がきっちり組み込まれている。

 

・その観察からいえば、子どもは変化が大好きである。

 

長生きなのは「工夫する人」

・しいのみ学園は、教員や運転手までみんな子どものための道具作りを続けた。いろいろ開発して、それを子どもに使ってもらって、五感ばかりか脳の発達にも役立てたい一心だった。

 

私が100歳を超えてぼけずにいるのは、普段からさまざまな工夫をする癖がついていたからではないかと思う。もちろん、物をよく噛む、というのも、脳の活性化に深く結びついた習慣だろうと思うが。

 

ユーモアは身を助く

・アメリカあたりだとパーティに出かける前にジョーク集などを開いて、一つ二つ仕込んでから出かけるのだそうだ。

 

・立派なジョークを言おうとする必要はない。

 

格好から入る

・師範学校に進んで、私は級長で、相変わらずの模範生だったが、急に心境の変化がやってきた。これじゃいけない、男らしいことをやらねば、と。

 

・なぜ小学校から大学まで長い期間が用意されているかといえば、変われるチャンスが都合16年あるということなのである。

 

機を見るに敏なれ(1)

・別項で、終戦後はきっと英語が必要になると思い、米兵のたむろする公園に出かけて声を掛けたことは触れた。私にはそういう機を見るに敏なところがある。

 心理学を修めたことも、統計学を学んだことも、これから必要になる学問との読みがあって始めたことである。

 

機を見るに敏なれ(2)

・娘の邦子がアメリカの大学へ留学するときには、私は三つのものだけは忘れず持って行きなさい、とアドバイスをした。

 

・アメリカに行く――それでは向こうにない珍しいものを持って行こう、というふうに思うことが大事なのである。

 

なぜ人の輪に入れないのか

・見知らぬ人や、それほど馴染みのないグループに近づくときは、まずは笑顔。英語で講演するときは、Smile at first.と言っている。次は褒める。「誉めるものがない」といわずに、必ず何か見逃しているものがあるはずだから、それを見つけて褒める。

 脳性麻痺の子どもに一体褒めるところがあるだろうか、それが、いくらでもあるのである。ごはんが昨日に比べてこぼさなければ、「偉いね」と褒める。すると、その子の情緒が安定して、余計にこぼさなくなる。

 

許容度を上げる

・しいのみ学園は、基本、子どもは何をしてもいい、ということになっている。

 

・子どもにレールの上を歩かせようとしない。かえってレールの幅を広くすると、蛇行しながら自分で学習を始める。

 

遊びこそが大事

・これは新聞で読んだことだが、落語家の三遊亭竜楽さんは7ヵ国語で落語をやるそうである。

 

・しいのみ学園をやっていて、勉強より遊びが先だ、などというと、白い目で見られたものである。

 

すべてはタイミングである

・子どもを観察していて分かったのは、3歳ごろに大きく伸びるということである。そこで伸びる子は、あとで普通学校にまで行ける可能性があるが、そうでない子は難しい。

 

やりたいときはとことんやる

・しいのみ学園の教育法で一番の特色は、興に乗ったらとことんやるところである。

 子どもが電車ごっこに興味を持ちだしたら、それをずっと追いかけるのである。

 

達成感を味わう

・ものごとを成し遂げるというのは、なんと気持ちのいいことだろうか。それが、いつも中途半端で、いつまでも終わらない不全感があると、自分に自信をなくす原因になる。

 

休憩は次の仕事なり

・次の仕事に向かうために休むのが休憩で、次の仕事に影響が出るのが、“ぼんやり”である。いや、ぼんやりだって、ときに必要である。

 

情があってこそ頭も働く

・カール・ヤスパースという哲学者は、「智は情意をコントロールする力を持つ」と述べている。

 

・「知能は情意の力がなければ発達しない」私はこっちのほうが、実は大事ではないか、と思っている。

 

反撃してもいい

・昔はいじめはなかったという説もあるが、私自身がいじめに遭った経験者なので、それは嘘ということができる。

 

「忍」は愛の別称なり

・子どもたちは、教師がじっと耐えた分だけ、成長する。彼らの自発を待つのが教育であるから、どうしても「忍」が必要になる。

 

鍛えて生きる

日記を書く

・人間には二種類あって、日記を書く人間とそうでない人間である。私は明らかに前者で、それも韓国語で書き留めている。

 

・1日1行でもいいから必ず書く。それが長続きの秘訣である。

 

口と手と足を鍛える

・私は16歳で師範学校に入り、家を離れて寮生活を送った。学校は先輩後輩の上下関係が厳しく、2組の級長になっても、虚弱児で育った私は、ひ弱に見えたのか、先輩に生意気だと睨まれて、しまいに吃音になってしまった。休日に家に帰ったときはその癖が出ないので、完全に精神的なものだった。

 

・よく才のある人を「口八丁手八丁」というが、私はそこに「足」も加えて全部で24丁こそが必要だという説である。

 

手や足は外にある大脳である

・私は、「手や足は外にある大脳である」と唱えてきた。

 

・博士は「脳は筋肉に近い存在」だという。脳は刺激を与え続けることで鍛えられる、ということである。

 

・歳をとるほどに、手を使い、足を使わないと、せっかくの脳味噌が活発に動かなくなる。脳に刺激を与え続けること――これが大事なようである。

 

人前で発表する

・私は学者という仕事柄、人前でものを発表する機会が多かった。

 

・論文の発表にも似たところがあって、人の評価があって初めてその論文の価値が定まっていく。しかし、世間に出せるレベルかどうかは、まず本人が判断しなくてはならない。

 

新聞に二つの顕著な効用あり

・新聞を隅から隅まで読むと、1時間では足りないぐらいである。それを読書と考えれば、本でいえば結構なページ数を読んだことになる。

 私は1紙を熟読し、あと4紙を見出しだけ拾うような読み方をしている。

 

ポストに歩いていく

・私はふと思いついた人にすぐ手紙を出す。長く書こうとすると億劫になるから、かなり重要な便りでも便箋1枚と決めている。

 

・私は来た手紙には、必ずその日に返事をだすようにしている。

 

手間ひまをかける

・手間ひまのかかったものこそ、もらって嬉しい。便箋を選び、それに文字をしたため、封筒に収めて、表書きを書き、切手を貼る。

 

言葉を大事にする(1)

・外国語をいくつかマスターしようとしている私は、かえって日本語の豊かさ、美しさに気づくことが多い。

 

言葉を大事にする(2)

・若い人たちのあいだでふるさとの言葉、つまり、“方言”が密かなブームだそうだ。あえて地元の言葉を使うことで親近感が深まる効果がある。

 

・あと、古典を読むことをお勧めする。

 

前向きな優しい言葉を使う

・「100歳になったら、世界一周をする」。こうやって言葉で宣言すれば、それが圧力となって、実現を目指すようになる。言葉にはそういう働きがある。

 

・アフリカで靴を売ったり、エスキモーに冷蔵庫を売る話があるが、私がしいのみ学園を作ったのも、それと同じこと。「誰もやっていないから止めよう」ではなく、「誰もやっていないからやる」と言葉にしたほうが勝ちである。ポジティブな姿勢はポジティブな言葉から、とつくづく思う。

 

いくつかの通過点

・私はとうとう106歳を超えて、いま「茶寿」に向かっている。

 

・次が先に触れた「茶寿」で108歳。私が当面目指す数字だが、「皇寿」が先に待っている。

 

握手のすすめ

・子どもが母親の愛情を一番感じるのは、抱っこされて、頬ずりなどのスキンシップをしてもらうときである。

 ところが、成長するにつれ、体感経験はぐっと少なくなる。日本は、欧米人のようにハグしたり、軽くキスをしたりという文化がまったくない国である。としたら、せめて握手の文化ぐらいは欲しいところである

 

医者、行かず

・私は基本的に「医者、行かず」でやってきた(この2年ほどは、ご厄介になることもある。なにせ106歳である)。

 

・焼き魚などの骨や皮などに湯を差して、塩や醤油で軽く味付けたものを“医者殺し”というところがある。それは地元の物で、おいしくて、かつ身体にいいので、そういわれるわけである。

 

シンプル健康法(1)――30回噛みのすすめ

・何がよかったのかと考えると、母から小さいころに躾られた“30回噛み”ではないかと思う。

 

・口にものを入れたら、必ず30回噛むようにする、すると、食べたものが確実に消化され、しかも自然と食べる量が少なくなってくる。

 

シンプル健康法(2)――冷水摩擦

・昔から冷水摩擦は身体にいいとされ、幼稚園などで実施しているところもある。

 

・30回噛みでも、この冷水摩擦、そして次の棒体操にしろ、ポイントは無理なく、毎日、日課としてやるということである。

 

シンプル健康法(3)――全身を動かす

・私は1日5分の「棒体操」を日課にしている。長さ30センチぐらいの棒を背に回したり、股の間をくぐらせたり、剣道のように振りかぶって前に振り下ろしたりする。

 

・棒体操で寝たきりの94歳の女性が、立って歩けるようになったという話もある。

 

シンプル健康法(4)――寝具を選ぶ

・ホテルに泊まるとき、枕を気にする人はいるが、ベッドの固さまでこだわる人は少ないかもしれない。

 

・ふだん家にいるときは愛用の固いマットに敷布を敷いて寝ている。

 

・上を向いて寝ることには、もう一つ大きな利点がある。それは、仰臥位で寝ると、たちまち肝臓を流れる血液が30パーセントも増加する。肝臓が働けば老廃物を分解し、栄養源が補給される。おのずと疲れが取れ、元気になるのである。

 

総入れ歯の恩恵

・私が総入れ歯になったのは75歳のときである。歯だけは自分のものだけでまかなうことはできなかったが、総義歯になってもすこぶる快調である。

 

教え教えられて生きる

金を恐れない

しいのみ学園が認可取り消しとなり、国から措置費が下りなくなって、経済的に大変厳しくなったことがあった。そこで何をしたかというと、せっせと原稿書きにいそしんだのである。

 

前例がないからやる(1)――25歳のベストセラー

・私は、若くしてベストセラーを出したり、無許可で23年も障がい児のための学園を運営したり、99歳から世界一周講演行脚を始めたり、いろいろと果敢なことをやっている。常識破りこそ、人生の気概である、とも思っている。

 

・今までになかったものを作る――原点はそれである。

 

前例がないからやる(2)――常識破りの教育

・しいのみ学園を作ったのは、長男有道(ゆうどう)をどうにか中学までやったものの、2年のときに2階から突き落とされる事件があって、これはもうダメだと観念したのがきっかけである。

 

しいのみは前例破りばかりでやってきた学校である。日本で初めての障がい児のための施設だから前例がないのは当然だが、教育を進めていくうちに、障がい児には独特なプロセスが必要だと分かって、どんどん常識破りの道に突き進んだわけである。

 

前例がないからやる(3)――99歳からの世界講演行脚

・99歳からほぼ毎年、世界一周の旅に出て、ひと月からふた月で15~20の都市で講演をして帰ってくる。

 講演のテーマは障がい児教育や健康長寿の法、手作りおもちゃ親子愛情教室などが中心である。私は「趣味は講演」というぐらい、年間、多数の講演を行っている。

 

・話をして、棒体操を披露し、黒田節を踊って90分。

 

・私の棒体操の実践を見て、アメリカ人の男性が寝たきりの母親に棒体操をさせたところ元気になった、と報告してくれたことがある。

 

親は子のことで迷うもの

・長男の有道を学校にやろうと思い、訓練一点張りだったことがある。6歳になっても就学猶予で2年が過ぎる。来年こそはと川の土手を手を引いて歩き、途中で手を離し、自分で歩く訓練をさせる。

 

・転居前の広島ではカイロプラクティックを習った。子どもを治す何かの足しになればいいと思ったのである。催眠術を習ったこともある。

 

・山中の巫女さんに見てもらうために、何回も通ったりした。賽銭を上げて、祈禱をしてもらうのだが、一向によくならない。

 

・小児科の先生は、自分の子は診ないという。誤診の可能性が高いからである。

 

運命の分かれ道

・今度の東日本大震災で多くの方が亡くなったが、ちょっとしたことの違いで生死が分かれることを私も経験している。

 

ものは言いようである

・「ゆとり時間」が小学校に導入されて、ついでに教科書も薄くなって、非難ごうごうだった。親からすれば、学力が下がるのが一番の心配であった。

 

・やがて世界各国で比べる学力テストで、日本の順位が大幅に下がったこともあって、「ゆとり教育反対」の声はピークに達し、元に転換されつつある。

 

・工場などで用語の意味の統一を図って、仕事がスムーズにいく下地づくりをするところがあるが、それと同じことが教育にも必要なのである。

 古くから「ものは言いよう」という言葉がある。まさにその通りで、せっかく高尚な中身も理解されないのであれば、絵に描いた餅、画餅である。

 

サービス嫌い

・福祉にもサービスの考え方が必要である、という意見がある。というか、それが優勢になってきているのではないだろうか。

 

・この論理を突き詰めると、重症な子は割に合わないから受け入れない、というところも出てくるだろう思う。経営側からすれば、なるべく手をかけないで成果を出したい、と考えるのは自然なことである。

 しかし、知的障がいのある子どもと長く接してきた経験からいえば、そういう経済のプラス、マイナスの論理で教育はできない、というのは自明の理である

 

・かつて流行性感冒が大流行したときに、徹夜で子どもたちを看病した妻がいった言葉が忘れられない。

うちの子が死んでも、ほかの子は死なすわけにはいかない

 人さまの子を預かるということは、こういうことなのである。私自身、はっとさせられた言葉なので、事あるごとにそれを思い出す。

 

雲待ちの教育

・講演の依頼が来ると、いい演題はないものかと腐心する。どういう題が付くかで、聴衆の集まり具合が違うからである。

 

しいのみ学園の草創期を記した本はベストセラーになり、それを元に映画も作られた。

 

・これと同じことが教育でできているだろうか。子どもにその気がないのに教育を押し付けても、勉強嫌いの子を増やすだけだ。いかに雲待ちをして、子どものやる気を見届けるか。

 しばらく待ってダメなら、自分で工夫をして雲を起こさせる。映画と違って、教育でそれができる。そんな話をPTAを相手にしたのである。

 

母の「言葉」が私を育てる

・母との会話のいろいろな場面を思い出すが、いつもいわれた言葉が鮮明に思い出される。きっと母は、言葉が持つ力のようなものを、かなり意識していたのではなかったろうか。

 

親の愛情の複雑さ

・時経て、自分がその身にならないと分からないことがある。子が生まれれば、両親の苦労が分かるようになる。

 

六つの外国語、四つの方言

・私はちょっとかじったものを含めて外国語が6つ、それに方言4つを加えて10の言葉を使うことができる。

 

・外国に行って、日本のよさを再認識するというのがあるが、私は外国で方言の大切さを知った、という貴重な経験をしたことになる。

 

予見の大事さ

・教育の場面でも予見というのは大事な要素である。何でそんなものが、と思うかもしれないが、天気予報よりよほど切迫度が高い。

 

・高齢者は不測の事態に弱いが、その分、予見の力があるように思う。それを最大限使えば、ある程度のリスクは自分で回避できるのではないか。

 


健康長寿を願うなら、からだを「適度に」動かすこと。これ以上の黄金則はありません。怠けすぎず、頑張りすぎず。そんな“塩梅”を見極める眼力こそ、大人に必須の力です。(7)

2025-04-18 14:20:15 | 森羅万象

 

・「禁酒・禁煙」で塩分と砂糖は控えめ、野菜のバランスの食生活、日常生活に組み込まれた適度な運動、「死ぬまでできる仕事やボランティアや生きがい」、「実行が容易な生活習慣」、「介護フリーの人生」が現代人の理想だそうです。確かに働かなくなると、軽い引きこもりになり足腰が弱まるといわれます。とにかく、ありとあらゆる病気が蔓延しているような現代です。医学の発達と病気の数が比例しているかのようです。大人にも子どもにも難病や奇病も増えており、困った人々も増えています。

 

・「健康」と「運動」はコインの表裏で、「適度な運動」を日常生活に組み込むことが必須のようです。アメリカ人は「死ぬまで仕事をしたい」というモーレツ人間が多いそうですが、「仕事を続けることが適度な運動になる」ようで健康に良いようです。健康ばかりでなく社会性という観点からも「死ぬまで仕事をする」ことが、これからは重要になってくるようです。趣味に生きるのも良いですが、「死ぬまでできる何かを探す。適度な運動になる生きがいを探す」ことが重要になるようです。それでこそ、「ピンピンコロリ」で介護なしの大往生を遂げられることでしょう。「ひきこもり」やうつ病のような精神の健康についても「適度な運動」が効果的でしょうか。

 

・フランス料理の基本は「塩味」だそうです、ヨーロッパ人は、塩味になじみがあり、昔は、日本の味噌、醤油、生魚、納豆には欧米人はぞっとしたようです。今でも、ぞっとする外国人が多いそうです。しかし、寿司は、世界的なフードになりました。近年の世界中の和食ブームで、寿司なども外国人が好んで食べるようになりました。欧米人も健康志向で、長寿の日本人の原因が、和食、魚を中心とする食事ということからのようです。

 

・インターネットの世界でも「数百もある健康法や美容法」は大きなビジネス・ジャンルのようです。「料理法」のネット企業もあります。健康法や美容法は商業ベースにのりやすく、「食」が大きなテーマのようです。「世界中の大人は誰でも何かの健康法や美容法を実践している」そうです。健康や運動は毎日のことです。あなたは、いかがでしょうか。

 

・昔の中国の皇帝は「不老不死」を求めたようです。昔から宇宙人と会っていたからかもしれません。死後の世界が不老不死の世界で、幽界では人生のベストな若い時の姿になるようです。「不死の惑星」というエロヒムのリラ星人の惑星もあるようです。遺伝子操作で「不死」を達成している宇宙人がリラ星人のようです、フランスのコンタクティ、クロード・ボリロン・ラエルによると「3万年進化しているサタン(悪魔)と呼ばれるリラ星人が、実験室で人間を創った」そうです。

 

・米国政府が秘密協定を結んだといわれているオリオン星人は人類に5万年進化しており「人間の魂の交換」ができるそうです。「不思議なゲイ(LGBT等)の現象は、宇宙人の人格転換である」ともいわれます。「オリオンの邪体霊」ともいわれ、アブダクション(誘拐)や生体実験をしたりして「宇宙の悪玉」のようです。また「平家がプレアデス星人の末裔で、源氏がオリオン星人の末裔」といわれ、「日本の異人や天狗」もオリオン星人系列のようです。

 

・パラレル・ワールドに住む宇宙人、天国に出入りし転生と憑依を自由に操るシリウス星人の植民星が地球ともいわれ、人間は死後、幽界で天使のような宇宙人、シリウス星人と出会うそうです。しかし、ネガティブ・グループのシリウス星人もおり、「シリウス星人の地球支配があまりにも巧妙なので、しょっちゅう戦争が起こる」ともいわれます。

 

・著者(松枝迪夫)の「私の健康長寿法十則」には「禁酒・禁煙」については書かれてありませんが、著者は適度に嗜む方なのでしょうか。昔の学生は酒をよく飲んだようです。しかし、酒も過度に飲めば体に悪いようです。何か大病を患い、病院に入院するなどして、そこで「決心」して「禁酒・禁煙」に向かう人も少なくないようです。私たち一般人は、「禁酒・禁煙で健康リスクをかなり減らせる」そうです。

 

・近年の世界的な「健康志向」で人々の関心も「自分自身や家族の健康の維持」に向けられているようです。現代人は絶対的な運動不足ですので、自分でジョギングやウォーキングをしたり、マラソンなどの練習をしたりする人が増えているようです。家庭でできる運動器具の販売宣伝も非常に多いようです。室内でやる運動器具にはすぐに飽きてしまう人々が多いそうです。またスポーツ・ジムやスイミング・クラブに通う人々も多く「適度な運動」を日常生活に取り入れて健康を維持して楽しい生活をしよう、人生を送ろうということのようです。

 

・街中では散歩をしている老人も増えており、「家に引きこもり」だと足腰が急に弱くなるようです。日常生活に「体を動かすこと」「歩くこと」を取り入れる必要があるそうです。そしてダイエットは女性の日常的な関心のようです。「肥満は万病の元」ともいわれます。メディアにはガン等で死亡した有名人のニュースが頻繁に出てきますが、ガンで死亡する有名人が意外に多いという印象です。また「塩や砂糖」も控えめにとるのがいいのですが、どの程度がいいのか分からなくなるようです。活動中に砂糖や塩も必要な時があるようです。「人は誰でも自己流の健康法・美容法を実践している」といわれます。健康法を毎日実践して、介護リスクや痴呆リスクなど、誰でも嫌なことを本能的に避けようとしているのでしょう。

 

・近年、子供や大人の奇病や難病も増えているようで、治療法も分からない病気が増えているようです。医者でも病気の原因が分からないのですから厄介です。また自殺者も依然多いそうで、「心の健康リスク」の悪化が懸念されています。高齢化、少子化の時代に自分自身の肉体や精神の「健康リスク」にどう向き合っていくのかが日常の課題のようです。自殺者数も相変わらず多いそうで、「末法の世」なのかもしれません。

 

・現代人は「絶対的な運動不足」といわれています。またガンや心臓病などの病気で亡くなる人も増えております。現代人の最大の関心事は「健康」ということでしょうか。そのために適度な運動を無理なく日常生活に取り入れている人が増えています。スポーツクラブやスイミングクラブに通う人も多いでしょう。その他の体を動かすサークルに参加したり、ジョギングやウォーキングが入りやすいようです。自転車で体を動かすことも必要です。長寿のためには「適度な運動」が必須だそうです。部屋に閉じこもって仕事をしていると、能率も落ちてきます。

 

・働かなくなると老け込むといわれます。働くことが通勤も含めて適度な運動になり、体に良いようです。人間は毎日、体を動かすようにできているようです。散歩よりも早歩きのウォーキングを習慣にしたいものです。また老齢化と共にボランティア活動や仕事などで、「社会との関わり合い」が必要なようです。

 

・「食べる健康」では、この書のように「七色サラダ」を中心にタンパク質を取り入れるようにすることも必要です。また砂糖は体に悪いともいわれております。「砂糖や塩は控えめに」ということです。ノンアルコールビールに変えたりして「禁酒・禁煙」が最も体にいいようです。歳をとると「断酒」する人も増えてくるようです。お酒の会社には悪いですが、高齢者にとっては「酒は体に悪い」そうです。サプリメントも必要になりましょう。寿命が延びていますので、100歳を超える人々の数はますます、伸びるものと思われます。やはり、あの世に行くのにはPPK(ピンピンコロリ)がいいのでしょうか。あの世には天使のような異星人があなたを待ち受けているそうです。

 

・インターネット情報(2014/9/12)によると、「全国の100歳以上の高齢者が過去最多の5万8820人に上る」、「100歳以上の高齢者の内訳は女性が5万1234人、男性が7586人。今年度中に100歳になった人と、なる予定の人々では女性が2万5千人、男性が4357人」、「国内最高齢は、女性が116歳、男性は111歳」、「日本人の平均寿命(13年)は男性80.21歳、女性86.61歳」、「100歳以上の人数は調査がはじまった1963年が153人だったが、98年に1万人を超え、2012年に5万人を突破した。近年は1年に3千~4千人台のペースで増えており、今後も増加が見込まれる」とのこと。近未来は、高齢者が増え長寿化しますので、100歳以上の人々は大きく増えるように思われます。

 

・日野原さんの長寿の原因は詳しくは分かりませんが「現役の医者として活動している」からのようです。「働くこと」が「適度の運動」になり、社会との関係もでき、健康に最も良いようなのです。現代人は絶対的な運動不足ですから、定年退職して家に引きこもりますと、足腰がすぐに弱くなるようです。「通勤」や「働くこと」が「体を適度に動かすこと」になり肉体や精神に刺激を与え、長生きができるようです。

 

・とにかく体を毎日、動かす必要があるようです。病気で早死にするのも困りますし、病気で寝たきり老人でも家族が困ります。やはり、外に働きに出ることが自然な適度な運動になり、スポーツジムや室内での運動器具を使うことよりも効果的のようです。「働くこと」は、適度な運動になり、ウォーキングやジョギングよりも効果的のようです。

 

・アメリカ人は「死ぬまで働きたい」という人々が多いそうです。「働くこと」が健康によいことを知っているからでしょう。遊んだり、趣味に生きるのもいいですが、社会でボランティア活動をしたり、死ぬまでできる何か、働くことを見つけて、「生涯現役」ということで、長寿を全うしたいものです。しかし、普通の医者でも70歳以上になると引退する人が多いのでしょうか。血管の病気で倒れないために、食事にも注意をしなければならないようです。「肥満は万病の元」のようです。やはり「ピンピンコロリ」が理想的な死に方のようです。しかし、ピンピンコロリで実際、死ぬ人は少ないようです。

 

・さまざまな病気のリスクを掛け合わせると高い確率になり、発症リスクを避ける努力が個人に課せられています。「食べ物」のテレビ番組が多いようですが、日常の食と認知症は密接に関係しています。食の西欧化でこれまできましたが、認知症などを考えると「洋食」「中華」よりも「和食」に軍配があがるそうです。一般的に普通でも砂糖と塩分の摂りすぎになるようです。意識的に減塩・減糖をしなければ突然倒れる可能性が高まります。

 

・「認知症予防には一切飲まないにかぎる」ということですが、「お酒のリスク」は、まだ一般化していないようです。「タバコのリスク」は、昔から広く研究されて報道されていますので、若い人でも「禁煙」をする人も増えているようです。喫煙には規制も多くあります。タバコを喫煙するひとへの風当たりも強くなっています。「お酒のリスク」は病気で倒れないとなかなか一般的に認識されていないようです。

 

・飲酒の習慣が社会に一般化しており、全く飲めないことは、マイナスのイメージになるようです。毎日の飲酒の習慣を持つ人々も多いようです。サラリーマン社会では「居酒屋文化」がありますが、飲酒習慣のない人が増えると夜の商売の人々が困ります。飲酒習慣のついた人にとっては、「断酒」は難しいようです。

 

・「言うは易く行うは難し」で、病院に長期入院でもしないと「禁酒禁煙」の決心や実践もできないようです。「食生活の改善」とともに「適度の運動」も必須だそうです。とにかく毎日、体を適度に動かすように工夫することが必要です。「散歩」やウォーキングも日常の習慣として実践しなければならないようです。「介護」のお世話にならないように、しっかりと「適度な運動」をしなければなりません。

 

・「介護の問題」は、知識人でも自分の家族が倒れたことを契機に、真剣に考えだすようです。遠隔地の親が倒れて困ったという人々も多いようです。介護が原因でサラリーマンを辞めた人もいます。高齢化・少子化の時代ですから誰でも「認知症」や「介護」の問題に直面する時代のようです。

 

・「少子高齢化の時代」で、当然ながら、各国政府もさまざまなシナリオを描き中期・長期政策を研究・実施しているようです。また「地方創生」ということで各国の地方自治体や企業もいろいろな手法を研究・実践しているといわれます。「近未来の高齢者、女性、若者の働き方」が斬新な発想で組み直しされる必要があるようです。女性の場合は、子育て支援とかさまざまな制度的な担保が必要のようです。「超高齢化」は世界の潮流ですので、各国政府とも対策には余念がないようです。待機児童の保育所の問題が脚光をあびました。政府の「一億総活躍社会」に期待できるでしょうか。

 

・高齢者の場合の対策は、米国の様に「定年なしの会社」も増えてくるものと思われます。若者の就職状況は、世界的には悪化しているようです。それに比較すると日本の学生は恵まれているようです。日本でも正社員以外の派遣労働者の問題が大きくなっています。日本の将来は人口減少でネガティブな見解が多くありますが、対策は考えれば豊富にあるようです。意外にも「ピンピンコロリ」の高齢者が増えるようです。少子高齢化でも創意工夫によっては、明るいシナリオが描けます。しかし、NPO法人も補助金や寄付が頼りで、採算にのるのは困難なケースが多いといわれます。

 

・社会の遅れた面、非近代性、後進性、頭の古い面が予想以上に増えてきています。改革の速度も大変遅いようです。本当に優れた官僚や政治家が登用されなかった結果でしょうか。「失われた20年」と言われますが長い期間です。「日本は先進国だろうか」という声も街中で増えてきています。「女性の登用も先進国とはいえない」そうです。女性の眼から見ると「政治や経済の後進性」を痛切に感じることでしょうか。

 

・「限られた予算、増えない税収、十分でない福祉予算を削る財政赤字」ということで、アベノミクスの成果が問われています。アベノミクスの結果もはっきりした数字も出てきています。「消費税の増税も将来は20%にまでいく必要がある」とのエコノミストの予測もあるようです。「定年を75歳まで延長し、消費税を20%にすれば社会保障制度の維持が可能になる」という議論もあります。今後は特に「高齢者に優しい電子政府の推進が経済活性化の鍵を握る」のかもしれません。国家経営の実務に精通したベスト&ブライテストのテクノクラートのドリームチームの英知を結集した「国家改造計画」が求められているそうです。

 

・amazonに「ヨガ」といれると3393件、「健康」といれると42914件、「断食」だと、1060件、「食べ物」だと6060件、「美容」だと11653件の本がわかります。現代人にとって、健康・美容は大きな関心事です。それで、それに関するビジネス・マーケットも非常に大きいもののようです。それにつれ、広告宣伝費も多額になっています。毎日の様に「美食」や「食」、「グルメ」のテレビ番組が大きな時間を占めているようです。

 

・『「医者いらず」の食べ物事典』(PHP文庫)のように、「医者が必要のない」状態にいたいものです。断食やヨガの効果もどの程度なのでしょうか。私たち一般人は、「実践者」ではないので、詳しくはわからないようです。断食でがんが治るのなら、がんで苦しんでいる人は誰でも、試してみたいものでしょうか。敗戦後の食糧不足の時代と違って、飽食の現代では、「美味しいもの」とか、「健康によいもの」が求められています。特に健康を害している人は、健康食や栄養になるものを探します。健康第一の思想が徹底しています。

 

・私たち一般人は、現代のヨガのことは、よくしりません。インターネット情報によると、「第一生命経済研究所の調査によると、日本のヨガ人口は2004年時点では23万人程度でしたが、2013年にヨガ人口が100万人を突破したとみられています。健康ヨガブームの影響もあり、2015年には350万人を超えるという予測もあります」とのこと。ヨガ教室も約6000個の教室が登録されているらしいようです。「美容・ダイエット」から「スピリチュアルの充実」へと、ブームのようです。知る人ぞ知る世界のようです。薬でも治らないのなら、最後の手段として「断食」に頼る人も多いのでしょうか。

 

・amazonに「船瀬俊介」といれますと221件の本が分かります。

ウィキペディアWikipedia(フリー百科事典)によると、「船瀬 俊介(ふなせ しゅんすけ、1950年 - )は環境問題を専門とするジャーナリスト、評論家。 2009年6月6日に著書『知ってはいけない!?』が第18回日本トンデモ本大賞を受賞した」とのこと。

 

・異次元世界のアストラル界やエーテル界には都市が存在するといわれます。ヨガは、異星起源のようで、インドに伝えられたようです。ヨガとシャンバラなどの精神世界は結びついているようです。ヨガは、宇宙人の概念のようです。「瞑想」もあらゆる宗教で実践されているようです。現代では、健康法として発展してきますが、本来は、超能力や精神世界のアイデアと結びついているといわれます。

 

・現代人の健康志向は、背景に「現代人の絶対的な運動不足」があります。若い時に働いている時には、自然に体を動かしているので、生活に運動を取り入れる必要性を感じません。『脳を鍛えるには運動しかない!』ということで、運動を生活に取り入れることが、健康を保ち、「脳を鍛える」ことになり、健康で長寿命に導くようです。現代人は健康の維持のために、スポーツジムやスイミング・スクールやエアロビクスのような体を動かす運動になるダンス教室に通っています。家に帰る時に停車駅を一つ手前で降りて、家まで歩くとかの工夫をしているサラリーマンもいるようです。

 

・月一のゴルフを、何とか増やしたいゴルフ・マニアもいることでしょう。しかし、月一のゴルフでは運動とは言えないでしょう。街中や公園で、ウォーキングやジョギングに励む人が増えてきています。昼休みにジョギングをする人もいるようです。どんな学者や書斎人でも、「散歩」や「自転車に乗ること」を習慣にしている人も多いようです。健康法と言えば、数百の方法があり、商業ベースにのっているようです。

 

・「青汁」やサプリメントを飲むという習慣も老人層には増えてきているようです。女性の最大の関心事である美容やダイエットでも、根底には医学的な知識や理論がある方法を熱心に毎日のように実践しているようです。美容やダイエットは通信販売の大きなジャンルのようです。テレビでは、「食べ物」に関する番組が非常に多いそうですが、背景に健康志向やダイエットがあるのでしょう。テレビ局は「食事」と「健康」に焦点をあてているように思えるそうです。また米国でも「肥満」が大きな社会問題のようです。街中では肥満者がうようよいるようです。アメリカの「肥満者」は「自己管理ができていない」ということで、ビジネス界では嫌われるそうです。

 

・「働くこと」が「適度な運動」になるようです。アメリカ人は「死ぬまで働きたい」と言う人々が多いと語られています。働くことが通勤を含めて、健康に良く長寿に役立つことを知っているからでしょう。食べることも、運動することも「適度」ということがなかなか難しいようです。アメリカでは一般的なサラリーマンの「定年」もないそうです。

 

・とにかく「身体をうごかすこと」を日常生活に取り入れると、足腰が弱ってどうしようもないという介護の問題とは距離をおけることでしょうか。この本のように『脳を鍛えるには運動しかない!』ということで、「脳力」という能力も向上できるそうです。ところで、あなたは、どのような健康法を毎日、実践しているのでしょうか。

 

・現在、アメリカはビジネス文化では、世界の先頭を走っているといわれております。さまざまなビジネス文化、ライフスタイルがアメリカから流れ込んできています。現在、アメリカではやっていることを日本に10年遅れて導入すれば、成功するとも言われてきました。その期間もだんだん短くなってきているようです。私たち一般人は、アメリカ社会やビジネス風俗社会などは詳しく知りません。現在でもやはり、さまざまな面で日本式とアメリカ式では大きく違ってきているようです。その違いの大きさは、体験しないと分からないので驚きです。

 

・夫が死ぬまで働くということは、妻である女性にとって嬉しいことだそうです。「アメリカには定年制度はない」と聞いても、私たち一般人は、詳しくはアメリカの労働制度・慣習や労働事情を知りませんが、新鮮な驚きを感じたものでした。職業について詳しく研究している人の本を読めば、人生にとって面白いことがわかるようです。働くということは適度な運動にもなり、健康にもよく、結果的に働き続けるということは長寿になるようです。なんとか「天職で天寿をまっとうしたいものです」。しかし、ガンや脳梗塞で寿命が短い人も多く、現代は両極端になっていく傾向があります。

 

・ネットで見てみると『定年制度、アメリカには定年制度はない。公務員、会社員にかかわらず定年制度はない。したがって定年は本人が決める事であって、何の制約も受けない。定年とは永久退職であるから、退職後の連邦政府や会社から支給される恩典を考慮しなければならない。ちなみに遺族年金制度は存在しない。連邦政府からの恩典は社会保障金 (Social Security Benefit) であるが、満額受給には満 66 才が条件で、しかし申請をしなければならない。然るにアメリカでは 66 才が定年年齢 と言われている。妻(配偶者)は就業暦の如何にかかわらず、夫の受給額面の半額が恩典となる。解釈によっては、これは遺族年金に類似するが、夫の生死に関係なく、妻が 62才になるまでは受給の資格は得られない』ということだそうです。米国の年金制度についてもいろいろあるそうですが、私は詳しくは知りません。

 

 

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・ブログ名称: UFOアガルタのシャンバラ

日本は津波による大きな被害をうけるだろう

・第2のブログ名称:UFOパラレル・ワールド

「神の国か?」「人類の原郷か?」 「天上のエルサレムか?」・・・・・・・・・

「パラレル・ワールドに住む宇宙人、天国に出入りし転生と憑依を自由に操るシリウス星人の殖民星が、地球か?」、「ネガティブのシリウス星人の地球支配があまりにも巧妙なので、しょっちゅう戦争が起こるのだろうか?」

「金髪碧眼のノルディックが住んでいたアガルタのシャンバラ情報の集大成を目指す・・・・・・・・・・」「金星蛇人と火星霊人の戦争はその後どのように展開したのだろうか」
「日本民族の神話の原郷『高天原(たかまがはら)』は、『都市型の超巨大宇宙船』なのか!?」「平家がプレアデス星人の末裔で、源氏がオリオン星人の末裔なのか」
「小人族のグレイの母船に同乗する金髪碧眼のノルディックは、”悪魔の王””ルシファー”なのか?!」

「円盤は神人や異人、悪魔の乗り物なのか!?」「天使は神の秘密諜報員なのか」「神は最初のフリーメーソンなのか」

「UFOは、人類の歴史が始まって以来、最も重要な現象なのか。UFO問題とは、人間にとっての死の問題を解くことなのだろうか。UFOはフリーメーソンの創作なのか」

「全宇宙を創ったという“虹の神々”も地球に来ているのだろうか」

「イルミナティなどのフリーメーソン組織に入ると神に会えるのだろうか」「金星の神々は地球に到着するやいなや、イニシエーションのためのフリーメーソン本部を設けたのだろうか」「フリーメーソン結社はこの大地が創出されるよりずっと前から、さまざまな太陽系をめぐって、存在していたのだろうか」「フリーメーソンとは、“現在、世界で信仰されているいずれの宗教より古い”教団となるのだろうか」

「国際連合の設立に動いたキリストの星、アプ星人とは」

「人は皆、記憶喪失の異星人だろうか」

「はるかに進化した天使のような宇宙人は、人間の守護霊や背後霊なのだろうか」「セドナ上空に見えないエーテルのシティが滞空するのだろうか」

「シリウス星人の故郷である天体イジュニュは、もっと高い周波数で共振する6次元の天体であり、地球の宇宙と同時に存在するパラレル・ユニバースに存在するのだろうか」

 

グーグルのブロガー(多言語翻訳:約250言語)にも書いています→UFOパラレル・ワールド

 

  

 

 


健康長寿を願うなら、からだを「適度に」動かすこと。これ以上の黄金則はありません。怠けすぎず、頑張りすぎず。そんな“塩梅”を見極める眼力こそ、大人に必須の力です。(5)

2025-04-18 14:18:34 | 森羅万象

 

<80歳を過ぎても元気な人が多く、「ピンピンコロリの里」として全国的に注目されている長野県佐久市>

・保険補導委員会は、市内の各地区を担当する保健補導員を任命、的確な予防医療の研修を受けてもらったうえで、住民の先頭に立って、次のような予防医療を普及させたのでした。

 

・減塩運動

・一部屋暖房運動

・食生活改善運動(ピンピンコロリ食)

・体を動かす(ピンピンコロリ体操)

 

キーワードは「食」「運動」「癒やし」。

 

<健康長寿とPPK(ピンピンコロリ)は決して不可能ではない>

<元気な老人は肉を食べる!>

・1963年には、全国でその数がわずか153人に過ぎなかった「100歳超え」の長寿者が、2012年には5万人を超えました。まさに1世紀を生き抜いてきた超エリート!

 

<「長寿の秘訣は何か?」というアンケート調査>

1位→物事にこだわらず、くよくよしない

2位→暴飲暴食をしない

3位→幸せな家庭に恵まれている

 

<長寿者の食習慣>

・腹八分目で、食べすぎないようにする

 

・完全に米にかたよるのではなく、魚介類などタンパク質も充分に取り、肉類も積極的に摂取する

 

・野菜や海草を好んで取る

・薄味の料理を好む

・規則的に食事を取る

 

<今、フィトケミカルが注目されているわけ>

・一般的に、摂取すべき食品の種類は1日30種類が目安だとされています。朝昼晩に少量でもいいから、できるだけ多種類の食品の摂取を心がけることです。なかでも最近注目されているのが「フィトケミカル」という成分です。フィトは植物。ケミカルは化学の意味。つまり植物が含有している化学物質のことです。付帯的には野菜や果物などの植物が紫外線や害虫から身を守るためにつくり出す物質のことで、「色」「香り」「苦味」などの基になっています。

 

・わたしたちが心がけるべきは、なるべく多くの色の野菜をいただくこと!

野菜や果物の色は「赤」「黄」「橙」「緑」「紫」「黒」「白」の七色に分類されますので、サラダをつくる場合には、できることなら「七色サラダ」を心がけるといいのではないかと思います。つまり、見かけが派手で、華やかなサラダを意識するといいということです。

 

<早歩きの人ほど死亡率が低い!>

・ここでいうスポーツとは本格的なスポーツではなく、ウォーキングやジョギング程度の軽い運動を習慣的にしているかどうかを質問しているのですが、おわかりのように特に男性では、スポーツを習慣にしていない人は早々と自立機能が低下してしまうことが明らかにされています。改めていうまでもなく、運動習慣は健康に直結しています。

  

・具体的には、各種の調査によって、運動が虚血性心疾患の死亡率を減少させ、血圧を低下させ、血清脂質を改善させて動脈硬化性疾患の予防に役立つことが明らかにされているのです。特に注目されているのがウォーキング。

 

・最近、年齢に関係なく早朝ウォーカーが増えていて、「ちょっと早起きして、出勤前に一歩き」というOLの姿も目につくようになりました。

 

<ウォーキングは、散歩とは違い、普段歩く速度よりもやや速めに歩くのがコツ>

・調査結果によると、速く歩く人ほど死亡率が低く、遅くなるに従って死亡率が高くなるというものです。「遅い→やや遅い→やや早い→速い」と、速くなるに従って明確に死亡率は低くなっています。

 

<早朝ウォーキングのススメ>

<朝日を浴びながら歩く!>

・サーカディアン・リズム(概日リズム)の法則とは、人体にはいわゆる「体内時計」が備わっていて、それが24時間のリズムで変動しているというもの。

 

・晴耕雨読。朝日とともに起きて、暗くなれば寝る。大自然の中で、そもそもそんな生き方ができたなら、健康長寿が約束されるのではないでしょうか?ところが、現実がそれを許しません。

 

<西から東に、東から西に向かって歩く>

・西から東、東から西。これは、太陽の軌道に沿った歩き方です。つまり、サーカディアン・リズム(概日リズム)の法則に従った理想的なウォーキング・コースだといえるでしょう。

 

<最低でも20分間は歩く>

・理想をいえば最低でも20分。トータルで40分程度は歩いていただきたいと思います。

 

<胸を張り、手を前後に振って、やや大股で、いつもより速足で歩く>

・あくまでもマイペースで歩く。無理をすると、三日坊主で終わってしまいます。

 

 

 

『100歳』

日野原重明   NHK取材班  NHK出版 2011/9/27

 

 

 

<99歳の健康診断>

・2011年1月19日、ライフ・プラニング・クリニックにて、99歳の日野原先生の健康診断が行われた。

 

・日野原先生は、通常の健康診断に加え、体力測定や認知症の検査、生活状況についてのアンケートなども含めたさまざまな検査を受けた。

 

・医師というのは聴診器を使う仕事だから、やはり聴力も大切です。聴力検査では計ってくれた担当者が、その場で「30代と変わりませんね」とほめてくれました。

 

・今日行った検査は、加齢とともに体力が低下する勾配を診るためのものです。一般的には、身長が縮む、肺の機能が落ちる、肝臓の働きが落ちる、大脳の働きが落ちるなど、すべてにおいて下降カーブをたどることがわかっています。

 

・まず、先生は大きな病気をお持ちでありませんし、血液検査でも特別な問題は見つかりませんでした。気になるところは、血圧が少し高いというところでしょうか。ただ、今回は降圧剤を飲まれていますので、上が107、下が56ということでしたし、よくコントロールされていて脈波速度も正常ですので、健康状態は極めて良好だと判断できます。

 

・脆弱化の5つの指標では、体重の減少、握力の低下、歩行速度の低下、日常生活の活動低下、そして気力の低下を評価します。これらがすべてなければ脆弱化なし、3つ以上あれば脆弱化、1~2であれば中間と判定します。

 

・しかし、細かい点では下肢の蹴る力と歩行速度がやや落ちてきていること、そして眼をつぶった際のバランスが不安定であるという変化が見られますので、つまずいて転ぶなどの危険性もあります。くれぐれも足下に気をつけていただきたいと思います。よく歩くことはもちろん重要ですが、足首に軽いおもりをつけて、仰臥位(あおむけの姿勢)で下肢を持ち上げるなどの簡単なトレーニングも試みる価値はあると思います。脆弱化が進行しますと元へ戻すことは難しくなりますので、予防的にトレーニングされておられることは大変よいことだと思います。

 

<ヘルス・リサーチ・ボランティア>

・とにかく今、高齢者の医学的なデータが不足しています。75歳以上の食事のカロリーはどれくらいが適切かさえエビデンス(検証結果)となるデータはありません。現在のところ、85歳でも90歳でも、75歳のデータを使うしかないのです。長生きをする人が増えていますから、ぜひ調査していかなければなりません。

 

・私が解明したいのは、「老い」の本当の姿です。認知症にならず、社会生活を送る限界がどこにあるのかを調べたい。現在、遺伝子の働きが大きいということはわかっていますが、認知症の遺伝子を持っていても認知症にならない人もいるのです。例えば、認知症の発症因子の遺伝子を持っているにもかかわらず、認知症を発症していない方がいれば、発症を抑える外的な環境因子があるのではないかと仮定することができま

す。聞き取り調査から、それが食事か、運動か、社会活動か、趣味かを分析し、特定していきます。

 

・一人一人がどういう環境で過ごしているかということはこれまで調査されたことがありません。ボランティアの仕事をする、勉強をする、今までやったことがないことをする、新しい人と出会う。日々の暮らし方や活動も含めて環境因子といいますが、それらによって老化を遅らせることができるという結果が実証されれば、みなさんが目標を持って生きることができるようになるでしょう。

 

<99歳からのトレーニング>

・2011年3月以来、月に4回くらいのペースで自宅に経験豊富なトレーナを呼び、ストレッチや簡単なトレーニングを行うようになった。次男の妻、眞紀さんの勧めだった。トレーナーの吉沢剛さんは、「日野原先生は、99歳の体としては、本当にスペシャルな体だと思います」と驚く。

 

・日野原さんは我々が持っている百歳のイメージを吹っ飛ばしてくれた人物である。今も現役の医師であり、本を次々と執筆し、講演も年間、100回を超える。海外にも頻繁に出張するし、記憶力は抜群にいいし、ステーキも食べるし、好奇心は若者以上。いちいち驚いていたらきりがない。百歳にしてなぜ、このように生きることが可能なのか?この疑問に迫るべく取材を始めたのが2010年10月、日野原さんの99歳の誕生日パーティだった。そこでの驚きの言葉、「不思議と、老いるという感覚がない」。

 

・そして、以来1年間にわたり密着取材を行い、さまざまな場面で比野原さんやご親族、関係者などに話をお聞きしてきた。そのインタビューをもとに構成したのがこの本である。

 

 

 

60歳からはじめる

『認知症にならない脳にいいこと』 

周東 寛  コスモ21     2012/12/5

 

 

 

<これが脳を元気にする食生活の基本>

<糖・塩・油・酒の摂りすぎは認知症リスクを高める>

・アルツハイマー型認知症の原因物質として、近年「アミロイドβタンパク」が注目されています。アミロイドβタンパクは、加齢とともに脳にたまってくる「ゴミタンパク」の一種です。

 

・ところが、このアミロイドβタンパクを掃除する能力が加齢とともに衰えてきて、掃除しきれなかったものがしだいに脳内にたまっていきます。それがあるところまでくると脳の機能に障害がでてきて、認知症になるといわれます。

 

・私の考えでは、糖・塩・油・酒の摂りすぎると、体の細胞がしだいに糖化・塩化・油化・酒化されていきます。この状態になると細胞からは水分が抜けていき、細胞の代謝機能にも障害が起こります。その結果起こる現象の一つがさまざまなゴミタンパクが体内にたまることです。

 

・ゴミタンパクは「ラクナ梗塞」という小さい脳梗塞の原因にもなります。

心筋の血管にゴミタンパクがたまって血栓になると、心筋梗塞が発症するリスクが高くなります。

 脳内の血管にゴミタンパクがたまって血栓になると、脳梗塞や脳内出血のリスクが高まり、脳血管性認知症になる可能性も出てきます。

 

・ですから、糖・塩・油・酒の摂りすぎに気をつけることは、生活習慣病はもちろん、認知症の予防のためにもぜひ実行してほしいのです。

 

<認知症予防には青魚がいい>

・認知症予防に有効な食事の基本は、一言でいうと「魚と緑黄野菜を多く摂る」ことです。なかでも魚に含まれているDHAとEPAは動脈硬化を予防し、血栓を防ぐ働きのある脂肪酸で、とくに脳によい効果をもたらします。

 

<血液サラサラ食品を摂る>

・豆乳、豆腐、おから、納豆、味噌などの大豆製品には、抗酸化作用がある大豆サポニンが多く含まれています。大豆サポニンには、コレステロールを低下させ、高血圧、動脈硬化、ガンを予防する作用があります。

 さらに大豆製品には多くの大豆レシチンも含まれています。大豆レシチンには、脂質代謝を高める働きがあり、肥満を改善させる効果があります。もちろん、こうした働きは認知症予防にもつながります。

 

・さらに脳の血液をサラサラにするものを加えた食事を摂れば、もっと効果的です。それが期待できる食物としては、キャベツ、タマネギ、らっきょう、にんにく、長ネギ、ニラなどがあります。キャベツ、長ネギ、ニラは便秘解消にもよいので、毎日食べるようにすすめています。

 

<緑黄野菜は認知症予防になる>

・ビタミン類は、ヒトが体内でつくることはできませんから、総合ビタミン剤を飲むか、緑黄野菜をしっかりと食べるしかありません。

 

<とくにビタミンB、C、E群が認知症予防に有効>

・緑黄野菜にはビタミン類が多く含まれていますが、とくにビタミンB群、ビタミンC群、ビタミンE群には脳の老化を防ぐ作用があります。もちろん認知症の予防にも有効です。

 

<カルシウムをしっかり摂る>

・なかでもとくに大切なミネラルが、カルシウムとマグネシウムです。体内にあるカルシウムの99%くらいは骨と歯に含まれますが、残り1%がとても重要なのです。

 もし、その1%のカルシウムが不足すると、骨のカルシウムが血液や筋肉に放出されます。その分カルシウムが減って、骨がスカスカになり、もろくなります。この状態が進んだのが骨粗鬆症です。

 

<認知症予防には肥満も気をつけよう>

・高血圧、動脈硬化、脂質異常性、糖尿病などの生活習慣病は認知症を呼び寄せます。それらは肥満とも関係しているので、認知症予防には肥満対策も必要です。

 

<認知症予防には一切飲まないにかぎる>

・アルコール依存症の人に高い割合で脳萎縮がみられることは、よく知られています。大量にお酒を飲む人に認知症患者さんが多いことも、地域や集団を調査した疫学調査によって明らかになっています。

 

<タバコにより認知症の発症率は2倍以上に>

・タバコに含まれる有害物質は数百種類といわれます。

 

・タバコを吸うほど脳の委縮進む。アルツハイマー型認知症に共通しているのは脳の委縮。

 

<受動喫煙も認知症の高リスク>

<認知症で失われるのは記憶だけではない>

<日本社会全体で10人に1人が認知症に>

<脳血管性認知症の予防は生活習慣病の危険因子除去から>

<脳は「怠け者」>

・筋肉は、まったく使わないでいると、1日に3%から5%ずつ低下していくといわれています。  

 お年寄りが1カ月も寝たきりの生活を送ると、ほとんどの方が歩けなくなるのも、それだけ筋肉が痩せて減ってしまうからです。寝たきりになると、筋肉のほかにも、骨や関節、皮膚、さらには心臓や肺臓などの内臓機能も低下します。

 

・しかし、いわゆる元気なままで「ピンピンコロリ」と亡くなる人は、おそらく10人に1人もいないでしょう。

 ほとんどの人がどこかで必ず寝たきり状態になるとか、認知症になって死を迎えているのです。とくに認知症は、今後日本社会全体で10人に1人の割合で発症するともいわれています。

 

 

 

『超高齢社会の未来 IT立国 日本の挑戦』

小尾敏夫・岩崎尚子   毎日新聞社   2014/12/27

 

 

 

<人類が経験したことのない少子・超高齢・人口減少社会>

・少子・超高齢・人口減少社会である日本は、いまだかつて世界が経験したことのない未知の世界が広がっている。日本では65歳以上の高齢者人口は過去最高の25%を超え、4人に1人が高齢者になった。増え続ける高齢者の質は大きく変わっている。8割は元気な高齢者と言われるアクティブ・シニアだ。

 

・2030年には約8割の高齢者が介護不要で自律的に暮らせるようだ。

 

・高齢社会が進む一方、今後日本の総人口は長期にわたって減少し、2060年には約8600万人にまで減少すると推測される。

 

・未曽有の人口構造の変化は、2025年がターニングポイントとなる。戦後の象徴とされる1947年~49年生まれの“団塊の世代”が75歳以上になる年だ。

 

・世界に目を転じれば、高齢化率は世界規模で上昇しつつある。2060年意は世界人口の約5人に1人が高齢者になる。

 

<日本は2007年に国連で定められた世界初の“超高齢社会”に突入>

<国家財政破綻危機の2025年問題>

・高齢者の約8割は就業意欲があるのに、そのうちの2割しか仕事に就けない厳しい現状である。

 

・介護の面を考えると、厚生労働省の試算で、2025年に50万人の看護師、4~6万人の医師、100万人の介護職員が必要といわれている。

 

<高齢化と情報化が同時進行する新複合社会時代の幕開け>

・1980年代のICT革命以降、ICTは人々の生活に密接に浸透してきた。近年ICTは、財政悪化や労働人口の減少、地方の疲弊、企業統治などの成長の制約条件の社会課題を解決するためのツールとしてその地位を確立している。

 

・世界で唯一の超高齢社会に突入した日本の情報社会の将来は、ユーザー(消費者)がいかにICTを駆使し、供給側はいかにICTでネットワーク化された社会を構築し、ユーザーに優しいより豊かな情報社会を形成することができるかが課題となる。

 

・65歳以上のインターネット利用状況は、平成20年末から23年末で約1.6倍と年々増加傾向にある。

 

・また高齢者にとってオンライン・ショッピングも当たり前のものになり、行政手続きも役所に行っていたものが一部、自宅でオンライン申請ができるようになった。電子政府サービスの普及である。今後は、ICTサービスや商品が無用の長物とならないよう、高齢者はICTリテラシー(習得度)を身に付けなければならないということだろう。

 

・さらに医療や年金などの社会保障の負担が、現役世代に重くのしかかり、個人格差が広がり地域社会やコミュニティ意識が希薄化するおそれもある。こうした社会背景において、ICTはパラダイムシフトをもたらす原動力の一つとして期待されている。時間や距離といった制約を越えて積極的な利活用を促すことにより、将来的に高齢者の生活を変革し、活力を引き出すエンジンになるとも期待されている。いよいよ、情報化と高齢化が融合する人類史上初めての新複合時代の幕開けである。

 

<解消するか、デジタル・デバイド(情報利活用格差)>

・既に60歳代の団塊の世代は8割がインターネットを使える調査結果もあり、シニア世代の本格的デジタル経済が間もなく始まる。

 

<政府が超高齢社会対策に乗り出す>

・今後、特に2025年問題の解決策として、下記の諸点を重点分野にした対応が急がれる、と報告された。

 

1、 在宅医療・介護を徹底して追及する

2、 住まいの新たな展開を図る

3、 地域づくりの観点から介護予防を推進する

 

<高齢者雇用が地方創生の鍵>

・2020年には約8割の高齢者が介護不要で自立できるといわれている。つまり元気なアクティブ・シニア層が増えるということだ。このアクティブ・シニア対策が喫緊の課題となっている。少子高齢社会の中でますます生産労働人口が縮小する。経済成長の制約となっていた生産労働人口の減少を解消するのはどうしたらよいのか。

 

・最近多くの企業が導入し始めている取り組みは、

 高齢者の退職年齢を上げる、

 フレキシブルな働き方を提供し、働きやすい環境を作る、

 クラウドソーシングなどを利用して、インターネットを使い、適材適所の仕事を依頼する、

 テレワーク(在宅勤務)を推進する、などがある。

 

・高齢化に加え、少子化も深刻な日本では、今後の労働力が懸念される。地域の過疎化や就労機会が減少すれば、少子高齢化が進む地方では地域経済そのものが疲弊する。こうした問題を解決するのが、“テレワーク”だ。在宅勤務で日本を変えるというスローガンのもとで、さまざまな取り組みがスタートしている。

 

・テレワークのメリットは、満員電車に揺られて通勤する必要のない、働く時間や場所の制約がない点にある。もちろん会社に勤める他の社員や職員と同様の成果を挙げなければならないし、同等の拘束時間や仕事のクオリティも追及されるだろう。しかし、時間や場所に縛られないテレワークの働き方は、働く意欲があっても、体力的な理由から通勤が困難な高齢者や、出産、育児、介護に時間が必要な就業者が仕事をすることができることから、今後成長が期待される分野である。

 

・また、多くの人材を確保することが難しい中堅・中小企業にとっては、全国各地から人を募集できるので、有能で多様な人材を幅広い範囲で確保することができ、さらには生産性向上につながるともいわれている。この他、テレワークによって、家族と過ごす時間や自己啓発や趣味の時間が増える等、生活にゆとりが生まれ、ワークライフバランスの向上にも効果があるだろう。

 

・実際にはまだ大企業を中心に1割の導入に留まっているテレワーク制度であるが、高齢者の社会参加や社会貢献に加え、ワークライフバランスの観点から有効な施策となる。資本金50憶円以上の企業では25%の普及である。働き方だけではなく、新しい高齢社会モデルを構築するための地域振興や規則改革を同時に進めることも検討しなければならない。

 

・また高齢者の起業も盛んだが、数少ない成功事例の一つが福島県上勝町で行われている“いろどり“事業だ。高齢者の自立支援策、日本料理を飾り付ける草花を、地域の植物をよく知る高齢者が収穫し、全国の料亭に、タブレット端末を利用して販売する”葉っぱビジネス“が注目を集めている。

 

<総務省「ICT超高齢社会構想会議」>

・高齢者が自ら会社を興し、地域に還元し経済を潤す。高齢者は生きがいを見つけ社会貢献ができる。こうしたモデルが日本全国で展開できれば、地方創生は現実のものとなる。筆者の小尾が委員長を務めた総務省の研究会で視察した東京都三鷹市では自治体が高齢者の起業を応援しているケースだ。NPO「シニアSOHO普及サロン・三鷹」が中心となって活動している。この他、地域支援マッチングのアブセックや孫育て工房で地域ケアのBABAラボをはじめとする高齢者の自立支援地域プロジェクト事例は急増中である。

 

 問題は日本全国で展開される数多くのプロジェクトが政府の支援や特区モデルを離れた時、プロジェクトが自立し、独り立ちできるかが勝負である。

 

<人類は“シルバー・ツナミ(津波)”で滅亡するリスクがある>

・“シルバー・ツナミ”とはピーク時に24億人に膨れ上がる高齢者集団が津波のように押し寄せてくる、との比喩的な表現である。スピーチの続きだが、「世界で最初に“シルバー・ツナミ”に襲われるのは日本であり、我が国の対応次第で世界の歴史が変わるかもしれない」と述べた。

 

・全てを書き終え、次の四つの分野にわたる優先的課題解決の必要性を理解することができる。

 

第1に、雇用問題である。深刻な労働力不足が将来起きるが、高齢者、そして女性の活躍こそ日本再生の王道である。特に、アベノミクスが目指す“女性が輝く社会”の推進は超高齢社会において必要不可欠であり、一歩でも前進することを望みたい。残念なことに、日本の女性の社会進出は、先進国中、韓国に次いでランクが低いのが実情である。

 

・第2に、シルバービジネス3000兆円市場(2050年)への企業努力である。

 

・第3に、日本の経験や教訓を後に続く世界各国に紹介していく国際貢献の責務を忘れてはならない。

 

・最後に、電子政府など行政の役割である。今後の研究課題だが、高齢者に優しい電子政府の推進が経済活性化の鍵を握ることを証明する必要がある。

 

・電子政府がフルに活動すれば、日本政府は経費の3割をカット可能との試算がある。

 

  

 

『治すヨガ!』 

 沖正弘がのこしてくれた

船瀬俊介    三五館   2015/9/22

 

 

 

<丈夫になるのに重要なことは、いかに少なく食べるかの工夫である。>

<あらゆる健康法はみなヨガの中にある。あらゆる自然療法がある。>

<運命のつくり主は自分です。自分を励ますものは自分以外にありません。>

<呼吸こそ、心身コントロールのカギである。呼吸法はヨガ行法の中心である。>

<ヨガでは「生命が神である」と考える。すべての中に神が存在する。>

<食べないほど幸せである。食べる工夫ではなく、食べない工夫をしろ。>

<腹が減るほど調子が出るのが本当の健康体>

・沖先生の第一声は、忘れがたい。若い私にとって、まさに目からウロコでした。

 だれでも、人並みに食べたい。そうすれば幸せ。そう信じて、額に汗して働いているのですから。それを、ヨガでは「食べるな!」というのです。天と地がひっくり返るとはこのことです。

 しかし――。今、私は確信します。人は、食べないほど、幸せなのです。

「空腹を楽しめ!」

この沖先生の言葉も、ヨガの神髄を表しています。

「腹が減るほど調子が出るのが本当の健康体だ!」

私は断食や一日一食を実践して、まさにそのとおりと確信します。

ファスティング(断食・少食・一日一食)は、万病を治す妙法であるーー。

 

これは、ヨガの奥義です。5000年以上の歴史を誇る実践科学、それがヨガです。その到達した結論が、ファスティングなのです。

人生の幸福も治病も“食べない”ことで、達成されるのです。

現代医学も、現代栄養学も、声を揃えてこう叫びます。

「餓死しますヨッ!」

医師たちは誤った西洋医学を学び、栄養士たちは誤った栄養学を学んできたのです。

 

<命が喜ぶ“至上の幸福”>

・ヨガの究極の目的は「生命が喜ぶ」ことです。ヨガが「食べない工夫」を説くのは、それが「生命が喜ぶ」ことに通じるからです。

 

 具体的に「食べない智慧」の恩恵をあげてみます。

(1) 万病が治る:これは、万病の原因が“体毒”だからです。それは代謝能力を超えるほど食べたことで、身体に留まります。断食すれば、“体毒”はすみやかに排泄され、身体はクリーンに自己浄化されます。病気の原因の毒素が排出されれば、病気が治るのは当たり前です。

 

(2) 生命力が高まる:“体毒”が排泄され、自己浄化されれば、身体は宇宙からいただいた理想状態に戻ります。すると、自然治癒力、免疫力、身体能力、精神力、直感力、生殖力……あらゆる生命力が最高レベルに高まるのも当然です。

 

(3) 精神が安定する:断食や一日一食の人たちに共通するのは、“怒らなくなった”“落ち込まなくなった”“許せるようになった”という心の変化です。

 

(4) 仕事がはかどる:「たべなきゃ仕事にならんだろう」と思うかもしれません。しかし、逆なのです。心身能力が高まり、身体も頭も冴えて驚くほど仕事が進むのです。

 

(5) 睡眠時間が短くなる:一日三食なら9時間、二食なら6時間、一食なら3時間の睡眠ですむようになります。食事、睡眠は3分の1、仕事、人生は3倍楽しめるのです。

 

(6) 食費がかからない:これは、いうまでもないことです。

 

(7) 子宝に恵まれる:ファスティングは男女ともSEX能力を高めます。

 

(8) 若返る:長寿遺伝子(サーチュイン)の発見で証明されました。「食べないから若い」、「食べるから老ける」のです。

 

(9) 感性が豊かに:直感力、創造力が高まるため、学問、芸術、創作活動などの能力が花開きます。

 

(10) 社会が平和に:「食べない」と心が平和になります。

 

<身体が教えてくれる食べ間違い>

<丈夫になるのに重要なことは、いかに少なく食べるかの工夫である>

<症状からわかる適した食べ方、栄養素>

 

▼異常な食欲:やたら食べたい、甘いものが欲しいなどは、運動不足や心の乱れの現れ。

 

・栄養素は、多すぎても少なすぎても体調に影響します。

 沖先生はこれらの対処法として断食を勧めています。身体がクリ-ンアップし、真に必要な食物が直感的にわかるようになります。

 


祈りと強い信仰心は、不安、悩み、緊張、恐怖といったものを打ち消してくれます。あなたがもし宗教とは無縁でも、祈りにはあなたが想像する以上の効果があります。(10)

2025-04-17 15:49:48 | 森羅万象

 

 

『魂は知っている』 

すべてが思い通りになる人生の法則

高坂美紀   幻冬舎    2008/11

 

 

 

<マイケル、ラファエル、イエス様>

・「マイケル、ラファエル、イエス、アリエル、ウリエル、ガブリエル、司祭」これは、「私についてくださっているのは誰ですか」と、チャネリング(見えない世界との交信)ができるエンジェル京子さんに尋ねた時に教えられた名前です。

 それぞれ、大天使マイケル(ミカエルと同じ)、大天使ラファエル、イエス様、大天使ウリエル、大天使ガブリエル、そして司祭です。見えないとはいえ、立派な方々ばかりで、ありがたいことです。主人には大天使マイケル(ミカエル)が、そして姑にはマリア様がそれぞれついてくださっているそうです。

 

・どうやら、その人の魂の個性とか、与えられた役割とか、本人の気づきのレベルなどによって、守護天使が異なるようです。

 それに、その人の心と状況によって、たくさんの天使の中で、どの人が前に来るかが変わったり、交代したりします。その中には、天使だけでなく、アセンデッド・マスターと呼ばれる存在もいるようです。アセンデッド・マスターというのは、この世に生きていた人が天界で、天使と同じように人を助け、導く存在になるもので、マザー・テレサ、ダイアナ妃、ウォルト・ディズニーなどは新しいアセンデッド・マスターらしいですよ。

 

・天使にもアセンデッド・マスターにも、得意技とかキャラクター、くせ、エネルギーの色があって、まるで生きている人間のようです。

 

・そのイエス様は、地球を守るアセンデッド・マスターの集団のリーダーで、愛と許しを説き、難病を治したりすることで知られています。

 私が体の悩みをかかえる人を癒す時にイエス様に呼びかけることがあるのですが、人によって、とても速くイエス様の助けが得られる人と、別の天使が来てくれる人がいます。その人の状況によるのか互いの周波数の相性なのか、私には分かりません。

 

 

 

『セラフィム・ブループリント』  

ルース・レンドリー   VOICE  2010/6/21

 

 

 

どうすればセラフィムとコンタクトできるか

ほとんどの場合、これまで人間とコンタクトをとるのは「天使」か「アークエンジェル(大天使)のどちらかでした。

 

・西洋文化におけるヴィジョナリー(聖書に登場する『先見者』)は、アークエンジェル、ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ユリエルと交信していたと言われています。おそらくヴィジョナリーにとっては、それが至高の交信相手だったのでしょう。

 

・天使は私たちに信頼できる情報を与えてくれます。そして然るべき手順さえ踏めば、いつでも彼らとコンタクトをとることができるのです。

 

・天使は地球外のソースと密接なつながりを持った存在にほかなりません。その天使とのコンタクトが許された人は、宇宙において高い地位を与えられたも同然です。

 

・そのうえ、前述のセラフの言葉も示すとおり、天使もまた人間とのコンタクト望んでいます。実際彼らは、すでに私たちの周囲に存在しているのです。たとえば、様々なクライアントのリーディングを通じて、私は、天使が人間の姿をしているケースを数多く見てきました。

 

・彼らには次のような特徴が見られます。

  • 普通の人より単純で、だまされやすく、頭が鈍い。
  • 約束の時間に遅れたり、夢のようなことばかり考えたりしている。
  • 物事を体系的に考えることが苦手で、いつもピントがずれたような受け答えをしてしまう。

 

・ほとんどの場合、彼ら自身もそういった自分の欠点に気づいています。そこで彼らは、人間の姿になることで、その欠点を克服しようとしているのです。

 

セラフィムとは何か

・新約聖書では、天上の存在は7つのランクにグループ分けされています。すなわち、「エンジェルズ(天使)、アークエンジェルズ(大天使)、プリンシパリティーズ(権天使)、パワーズ(能天使)、ヴァーチューズ(力天使)、ドミニオンズ(主天使)、スローンズ(座天使)」です。

 

その後、キリスト教神秘神学では、7つのランクに、旧約聖書に登場するケルビム(智天使)とセラフィム(熾天使)を加えた9つを「天使の階級」として唱えるようになりました。

 

セラフィムは「すべての天使を統率する最高位の天使」にほかなりません。

 

 

  

『エルランティの新復活』 

 銀河天使から21世紀人類へのメッセージ

エルランティ  荻原直樹 記述   テンブックス 2000年11月

 

 

 

時空間トンネルの行方

プレアデス星団は、第5波動レベルの星、シリウスは第6波動レベルの星、オリオンは第7波動レベルの星です。

 

・実を言いますと地球に3億6千数百年前、ベーター星から飛来した最初のUFO群は、この銀河系宇宙の中でも地球を一番に選び、その後、他の星々に「分派延長」したのです。

 

エデンの園

・あなた方地球人の祖先は地球から数億光年先のベーター星人ですが、それは今から3億6千数百年前に遡ります。

 UFO(反重力光子宇宙船)に乗って、ウリエル、ガブリエル、パヌエル、ラグエル、ラファエル、サリエル、ミカエルの七大天使以下約6千人の第一艇団が、現在のナイル渓谷の東部、カイロとエルサレムの中ほどのスエズ運河沿いにあるアル・カンタラに着陸しました。それがエデン(理想郷)の国です。

 当時のエジプトが、温暖で緑豊かな環境下にありました。これは地軸の移動による気候帯の大変化に基づいています。

 

・最初の「種を蒔く神々」は、こうして地球に入植しました。地球の前は金星で、その前はプレアデス星団(スバル座)で、その前は、シリウス(犬星)で、その前はオリオン座のベデルギウスで、その前はカシオペア座のメシエで、その前は、琴座のヴェガです。

 

新世紀の幕開け

・ゼータ・レチクル星人は、テラ地球(ガイア地球生命体)に度々訪問しています。その目的は地球人の神経化学的な諸反応を洞察するために、遺伝子を奪取するためです。

 多くの地球人はこれらの現象を恐怖体験として認識しています。しかし、実際は遺伝子を提供するという内なる契約を、それぞれの魂が選択して地球に出生しているのです。

 

ゼーター星人は地球人との間のそれは「混血種」を望んでいます。それは性交渉によってではなく、遺伝子工学的な操作、およびクローン技術によってということになります。

 

 

 

『深「地球史」宇宙人UFO大事典』

ジム・マース   徳間書店    2002/2

 

 

 

3次元世界は限界と被害者意識を学ぶ力場

・被害者意識における究極の被害者とは、自らが現実を創造していることを知らず、物事はただ降りかかってくるものと考えている者のことだ。

 

1972年の地球破壊をエイリアンが回避

・地球は1972年8月7日に巨大なフレアに見舞われるが、人間は、まだ高次の意識、あるいは高次で安全な存在地平へ移行するのに必要な「振動」に達していないため、地球上の生物は全滅することになるはずだった。ドルンヴァロによるとシリウスの知的生命がおよそ100にのぼる他の種族の援助を受け、「銀河コマンド」の許可を得て、この大災害を回避する実験を試みた。

 

<UFOの50%は「秘密政府」が作ったもの>

・この著作は少数の目にとまっただけだったが、忠実な追随者もいた。『The Urantia Book(ウランティア・ブック)』は3000ページにもわたって神の本質、地球と宇宙の創造と構造を難解な筆致で過激なほど詳細に記述している。

 

・伝えられるところによると様々な人間以外の存在から、チャネリングを通じて得た情報のようで、なかにはメルキゼデクという名の存在もあった。『The Urantia Book(ウランティア・ブック)』によると、元々のメルキセデクは神が直接創造した存在で、神が直接創造したもう一人の存在ガブリエルとともに我々の知っている宇宙を統治している。

 

・この宇宙はネバドンと呼ばれ、その中で生命の存在する星系は一万にものぼる。同書では地球のことを「ウランティア」と称している。『The Urantia Book(ウランティア・ブック)』の著者たちは、別の物質世界にも、また他の次元にも意識を持った生命が存在することを明確に示している。

 

・この書籍が他の研究家の主張と一致しているのは非常に多様な非人間型の生命体が地球にやってきていてー多くはエネルギー的存在だがーこの惑星が神へ向け進化的に成長するのを助けるための仕事をしているとする点だ。

 

<天使、悪魔、エルフ、スペース・ブラザーはエイリアンの別名>

・「社会が精神的存在と物質的存在を分離しようとする試みは失敗する運命にある」と述べ、同様の議論はエイリアン中でも特に誘拐事件で非難されているエイリアンの行動記録に注視する研究家らも提起している。エイリアンは人家へ侵入し被害者を動けないようにして力ずくで連れ去ると、求めもしない驚くべき医学実験や手術を行う。そして、多くの人が、こんな行為を慈悲深いなどとは言えないと思っている。

 

 

 

『エルランティ』 新生編

高橋信次 復活の原点

大川隆法  幸福の科学出版  1990/1/1

 

 

 

<約3億6千万年前に、大船団を率いてベーター星からやってきたエル・ランティ>

・そこで今から3億6千万年近い昔にね、えーマゼラン星雲の一角の中にベーター星っていうのがありましてね。ここからエル・ランティっていうね、アール・エル・ランティっていう指導者が渡ってきたんですね。地球に。大船団率いまして渡ってきたんですね。有名な人ですね。

 このベーター星、ベーエルダ星とも言いますが、ベーター星って言うんですけれども、ここは非常に進化した都市でね。

今で言うと、地球で言うとね、いま地球が20世紀ですが、そうだね、ちょうど、30世紀ぐらいだろうかねえ。地球の未来史からいくと、30世紀ぐらいの感じの発達した都市だったんですね。

 

・まあそこは非常に進化した、地球で言うと30世紀ぐらいの文明を持っとったとこですね。そこからやっぱり魂が分かれて、この地球に飛んできたんですね。初期はまあ6千万人ぐらいいたんですね。

 

・6千万人来たんです、ほんとうは。それで大船団です。

 よくUFOで見る葉巻型の大船団ね。大きな母船がありましてね。非常にこの母船が大きいんですね。

 

全長10キロメートルぐらいあるね。全長10キロもある大きな飛行船なんですね。地上でないでしょ

 

・この程度の飛行船で、大きさがね。だから長さ10キロですから、幅もどうでしょうかね。やっぱり5百メートル以上あったでしょうねえ、幅がね。それぐらいのやつです。

で、これ葉巻型の母船なんですね。

 

こういうふうにベーター星というとこに住んでおった植物、動物をね、積んできたんです。これがまあ最初のノアの箱舟みたいですねえ。その話の原型です。いつもこういう原型があるんですね。ノアの箱舟のでかいのが、10キロもあるのが飛んできたんです

 

・そういう10キロぐらいのでかい葉巻が5千本ぐらい飛んできたんです。ダーンと大編隊組んでね、飛んできたんだ。

そしてね、その母船が地球の上空に達してね、地球をしばらくグルグルまわっておって、そして、やがて今のエジプト、あのナイル渓谷のほうへ落ちていったんですね、降りていった。母船がね。まあそういう段階であったんです。

 

 

 

『2013年 太陽系大変革と古神道の秘儀』

山田雅晴    たま出版    2012/1/20

 

 

 

レムリア、アトランティス、ムー滅亡の実相と地底楽園シャンバラ

・1万年以上前に、アトランティス人とレムリア人やムー人との間で、オーバーテクノロジーを使った戦争がありました。

  原爆とは違うようですが、特殊な大量破壊兵器です。それが滅亡の原因にもなっています。レムリア文明の継承者が、インドの原住民ドラビタ族やイラクのシュメール人です。レムリア人やムー人の末裔の一部が「地底人類」になりました。ユートピア伝説の一つである「シャンバラ」やアガルタ伝説は、地底に楽園があることを暗示しています。現実に地底人類が存在しているようなのです。

 

・神さまにうかがってみると、「地底人類はいますよ」ということです。ただし、人数はそんなに多くないようで、いろいろな伝説は多少誇張されていると言えます。南極や北極、ヒマラヤなどに地底への入口があるとされます。

 

地球を助けるために志願してきたETソウル(スターピープル)たち

・グレートチェンジの地球と人類を助けるために他の星から志願してきたのが、ETソウル(スターピープル)たちです。ETソウルとは宇宙人のタマシイを持った人間です。

  神さまのお話ですと、「人類の50分の1がETソウルだ」といわれていますので、1億人以上はいる計算です。特に日本人はETソウルが多いといわれています。私も宇宙人のタマシイをもった人間の1人です。

 

・私は、自分がETソウルとして大きな空飛ぶ円盤に乗って地球に来た時の夢を三日連続で見たことがあります。その円盤にはたくさんの窓がついていました。

 神さまにうかがうと「大きなUFOに乗って集団で飛来し、そこから地球の霊界に入り、人間に生まれたのです」ということでした。

 

UFOは地球人の成長の援助と監視をしている

・私が神さまにうかがったら、次の通りです。「地球上にはUFOは50万から55万ほど来ており、そのうちの20%が物質的なもので、残りの80%は半物質です。肉眼で見えるUFOは物質的UFOで、視える人には見えるというUFOは半物質です」

 

・UFOの大量出現は、地球が新たな時代になるための現象です。地球以外に生命体が存在しないと思うこと自体が、非科学的です。ただし、UFOばかりに興味をもっても、開運はしません(笑)。UFO研究をしても開運には何の関係もありません。開運するには、開運思考をもって開運法を行うことです。

 

神々は地球の元神と古き神々、新しき神々の三種類ある

・最初の頃に来られた神々が「古き神々」、後で来られたのは「新しき神々」です。新しき神々といっても今から5万年前から数千年前に来られた神々です。

 だから、神々を大きく分けると、地球が出自の神さまと、最初の頃に宇宙から来た神さま、ここ数万年で来た神さまの三種類あるわけです。

 

・神々にとっては地球も宇宙もほとんど区別はありません。

 

・また神道では「天津神(あまつかみ)、国津神(くにつかみ)」という概念があります。天津神は天上の神であり、国津神は地上の神とされますが、実態とは違います。宇宙から飛来した神も多いですから、分けるとしたら「地球土着の神」と「他より地球に降りてきた神」の二つに分けたほうが適切です。

 

・私が主催する「三世(前世、現世、来世)のご開運講座」では、妙見大菩薩さまという北辰(北極星)のご存在をお呼びする時に、北辰から地球に来られる時間はほとんど数秒しかかかりません。

 

・テレポーテーション(瞬間移動)ができるのです。

 

 

<●●インターネット情報から●●>

ウィキペディアWikipedia(フリー百科事典)

 

高橋 信次(たかはし しんじ、1927年9月21日 - 1976年6月25日)は日本の宗教家。会社経営者。ハードウェアエンジニア。

 

新宗教・宗教法人GLA創始者。高電工業株式会社の創業者であり、初代社長。人道科学研究所所長。

 

GLAについて

高橋がイエス・キリストとモーセとの出会いを経て悟りの境地に到達した、という口コミに引き寄せられた人が自宅に招かれた。当初は毎週土曜日に集まっていた為に、「土曜会」と称していた。

 

1969年4月頃からそれらの人々が百人近くに増えた為、都営浅草線浅草駅近くの自身の所有する八起(やおき)ビルで説くようになった。当時、この団体を、「大宇宙の神の光というものを顕現する会」という設定で、「大宇宙神光会」と称していた。

 

その後、大阪にあった瑞法会教団(霊友会の支部が竹本千代を会長として分派独立。竹本没後、次長の中谷義雄が会長となり、高橋を瑞法会教団に招聘した)が集団帰依・合併するに至ったことを契機に宗教法人となり、名称を「宗教法人ジー・エル・エー総合本部」、略称を「GLA」とした。また、瑞法会教団は高橋没後に見解の相違から離脱、「宗教法人GLA関西本部」となった。

 

高橋の没後、その考えを学ぼうと、法人格を持たないグループ、または個人はいる。また、弟子等による関連著作が出版されている。高橋が創設したGLAから派生した団体、教義に影響を受けたとされる団体等を総称して、GLA系諸教団と呼称されることがある。

 

GLA系諸教団

GLA系諸教団(ジーエルエーけいしょきょうだん)とは、高橋信次が設立した宗教法人GLA総合本部から分派したとされる一群の宗教団体やグループである。

 

概要

GLA創立者の高橋信次の亡くなる1976年前後に、多数の分派が発生した。

 

GLA系諸教団 として具体的には、主に次の教団を指す。

GLA関西本部(GLA総合本部とは分派を経て別団体)

国際正法協会

高橋信次先生の法を学ぶ会

偕和會

心のつどい(代表:村上宥快)

光のお仲間(代表:渡辺泰男)

ILA(インナーライトアソシエーション)(「内なる心の光の会」の略称)

その他、影響を受けたとされる教団・団体・個人など

これらの団体は、高橋信次の死後に、活動を開始したため、GLA系との分類にはなじまない

 

千乃正法がGLAの分派であるかのような一部報道があったが、GLAによれば千乃裕子がGLAの会員であった事実は無いとされた。教祖の高橋信次が亡くなった頃、千乃正法を主宰する千乃裕子は自分こそが高橋信次の後継者であるべき旨を主張し、その旨を自著等でも繰り返し述べていたため、このような誤解が生じたようである。

 

幸福の科学教団の創成期において、総裁の大川隆法が、高橋信次の「法の後継者」であると主張した。しかし、1987年6月発刊の『太陽の法』の記述では、高橋信次の「霊界通信」で「GLAは、おまえを必要としない。おまえはおまえの道を切り拓け」と告げたとしており、独自の路線を進む指針を展開しはじめた。その後1994年には「方便の時代は終わった」という法話をし、高橋の霊言には嘘や誤魔化しがあるとして、GLAの影響を消すための教義および用語の改訂が実施されている。

 

経済界 (出版社)の、元主幹・佐藤正忠も、高橋信次からの霊界通信を受けたとし、『奇跡の復活高橋信次』という書籍を出版していた。

 

 

 

『宇宙につながると夢はかなう』 

~さらに強運になる33の方法~

浅見帆子   フォレスト出版  2009/4/10

 

 

 

<思ったこと(夢)は実現する仕組みを理解する>

~夢への途中を楽しむ

・あなたがあなたの実現させたい夢についてずっと考え続けるならば、それは必ず実現します。あなたの考えていること(思考)には波動があり、波動はそれと同じ波長のものを引き寄せるからです。そして、あなたがワクワクする夢に向かい始めた途端、宇宙は全力で力を貸してくれます。

 

まずは、今、あなたに夢があること自体に感謝してください

・次に、夢が実現したところを想像してください。

実現した瞬間の状況を、できる限り詳しく思い描いてください。どんな様子で実現するか、まわりの人がどんなふうに喜んでくれるか、生活や気持ちがどのように変わるか……このときになにより効果的なのは、実現したときのあなたの「気持ち」を想像することです。

 

・うれしい気持ちを深く味わっていると、あなたの脳は勝手に錯覚を起こします。

 あなたの波動が「実現してうれしい、幸せ」となるので、それに見合った状態を現実の世界に引き寄せてくれるようになります。先に気持ちが盛り上がる波動があり、現実の現象は後からやってくるのです。

 スポーツ選手などは、この方法をトレーニングのひとつとして徹底的に行っています。能力や技術はほとんど差のないレベルまでいくと、あとは本人にどのくらい勝利のイメージができているかが決め手になる、という報告は限りなくあるのです。

 

・次に、夢がすでに実現したつもり、「フリ」をして暮らしてください。

 心を「実現したつもり」にさせるのです。すると、夢実現に必要な情報が集まってきます。中心にいるあなたが「実現した波動」になっているので、現実の世界でそれに足りないところがやってくるのです。

 

 たとえば、今のあなたに必要なことを勉強するための本や資料や情報が集まってきたり、あなたが心から尊敬できる人に出会ったりします。その人の言動を実際にまねしたり、影響を受けることで夢の実現に近づくようなことが起こる場合もあります。

 

思ったこと(夢)は実現する仕組みを理解する

~夢に必要な変化を恐れない~

・夢が実現するというのは、それが実現する環境や条件が整っているということです。ですから、あなたが夢のことをイメージし始めると、今のあなたに足りない必要なこと、勉強しなくてはいけないことが集まり、逆にその夢にふさわしくない考え方や行いを見直させられるようなことが起こるのです。

 

・このような変化は、たいていの場合、自分から起こそうとしなくても勝手に向こうのほうから起こります。といっても、それは理理由なく起こるのではなく、「その夢に向かっている」という波動を出しているあなたが引き寄せたものです。

 ですから、そのような変化が起こったときには、流れに身をまかせてみてください。

 

・中心に「夢が実現した」という波動状態のあなたがいる限り(その波動を出している限り)そこに集まってくるものはみんな、あなたの夢を助けるために必要なものなのです。

 

存在自体が波動だから、あなたが夢のことを考えていれば、そこに引き寄せられてくるものはすべて、あなたの夢に関係あること

 思ったこと(夢)は実現する仕組みを理解する

~執着しないで思い描く~

・逆に言うと、あなたがその夢を思いついたということは、それが実現できるから思いついたのです。それを実現する流れではない人が、それを思いつくはずがないのです。

 

・「自分にとって必要なことであれば、時間が来れば必ず実現するだろう」と思ってください。そして、目の前にやってくる変化を純粋に楽しんでください。

 

ふと思いついたことをやってみる

~思いついたときがチャンス~

・分かれ道は、それを実際にやってみるかどうかです。

ためしに小さなことで実験してください。

 

・宇宙からの情報は、それに気付いて意識すると、ますますやってくるようになります。

 

・私たちは、ふと思いつくことを通して、未来に起こることの予知ができているのです。誰にでも未来を予知する能力は備わっているのです。

 

・もしやってみて、たとえなにも起こらなくてもいいじゃないですか?

 

・宇宙がどんどん情報を教えてくれていることを感じて、ワクワクできるようになるのです。

 

「運」の仕組みは、宇宙の法則を知っていくほんの入り口である

・「運がよくなる」という理解にも段階があって、まずは日々の小さなラッキーを起こすことから始まりますが、先へ行けば、宇宙との一体を感じる段階まで限りなく続きがあるのです。

 

・本当に運をよくする考え方というのは、生きることへの不安や寂しさがなくなり、まわりへの憎しみや嫉妬、比較や争いなどとは無縁になり、今生きていることに深い幸せを感じることにつながる方法です。

 

強運な人は、宇宙に応援されている

・自分の生活で実験してわかったこと、感じたことをそのまま書いているだけです。宇宙とつながる道は、生きているあいだ終わりはないもので、私自身も永遠に発展の途中だからです。

 

・仕事の種類や大きさではなく、大きな流れで見てまわりの人を幸せにするなにかをしている人は、宇宙に応援されるからうまくいくのです。宇宙に応援されると、まるでお膳立てをされているように物事がうまく運んだり、なにかとつながっているような満ち足りた感覚になります。

 

・中心に「私」という波動があるかぎり、そのときの波動にぴったりのもの、そのときの私に必要な言葉を引き寄せていることになります。他にも数え切れないほどのシンクロニシティー現象を経験し、「自分の意識が外側に引き寄せてくるものを決めている」ということを再確認しました。

 

あなたのまわりに起こることに偶然はありません

今の自分を信頼する

~宇宙からの情報は今のあなたにも与えられる~

・あなたの助けになる宇宙からの情報は、誰にでも平等にやってきます。

 

・まずは、今のままの自分で大丈夫だと強く信頼することです。

 

今の瞬間を楽しむ

~今を楽しむ波動が次を引き寄せる~

・楽しいことも、人生を好転させるようなハプニングも、すべて今のあなたが基本であり、今のあなたの延長線上にやってきます。突然どこからから降ってくるように感じても、すべて、あなたの日ごろの言動や目に見えないけれども積み重ねてきたことの結果なのです。

 

・楽しいことを引き寄せようと思ったら、あなたが「楽しい」と同じ振動数になればいいのです。つまり、あなたが毎日「楽しい」という波動でいれば、「楽しい」ということがやってくるし、「つまらない」と思っていればつまないことがやってきます。

 

<シンクロニシティーを情報として受け取る>

~タイミングがよくなっている証拠として感謝する~

・身の回りに起こる「偶然の一致」を、あなたへの情報として活用してください。

 まわりに起こる現象は、すべて、今のあなたに必要なメッセージを伝えています。そこに、あなたが探していることの答えが示されているのです。

 

・シンクロニシティーが起こるというのは、あなたのタイミングがどんどん良くなっている証拠です。

 

・シンクロニシティーが起こるときは、あなたの意識していることがタイミング良く引き寄せられている証拠であり、「その方向でいいんですよ」という宇宙からの知らせなのです。

 

・あなたのまわりにも、あなたにとって必要な情報がたくさんやってきています。それをキャッチしたとき、恐れずにその通りにしてみてください。偶然はない、ということの意味がわかると思います。

 

~悪い事件ほどメッセージが隠されている~

・ふと目に留まったこと、たまたま心に残ったことでも、「偶然」という

ことはありません。今のあなたにも必要なものを暗示しています。

 

・まわりに起きている現象は、思っている以上の正確さで、あなたの無

意識に出している波動が引き寄せています。

 

・自分は悪くなく、まわりの影響で突然巻き込まれたように感じること

でさえ、今のあなたに伝えるメッセージがあるのです。

 

・「これを知らせてくれるために起こったんだな」と理解できるようになると、同じようなトラブルは起きなくなり、運の悪い連鎖もとまります。

 

 

 


「家でゴロゴロ」は、体も脳も衰えさせてしまい、老人にとって万病のもとと言ってもいいほどだ。(6)

2025-04-14 14:24:51 | 森羅万象

 

 

『病気の9割は歩くだけで治る!』  

歩行が人生を変える29の理由

長尾和宏   山と渓谷社  2015/11/21

 

 

 

<「9割治るというエビデンス(根拠)を示せ」>

・「9割治るというエビデンス(根拠)を示せ」と言われれば、示すことはできないので、「大げさだ」と言われても仕方がないのですが、歩くということがすっかり忘れられている時代だからこそ、「病気の9割は歩けば治る」というくらいの気持ちで歩いてほしい。そう思って、あえてこのタイトルをつけさせていただきました。

 

・私は、兵庫県尼崎市でクリニックを営んでいる町医者です。町医者ですから、外来にはいろいろな患者さんが来られます。

 高血圧、糖尿病、高脂血症など生活習慣病の人、胃腸の具合が悪い人、うつ病不眠症の人、認知症の人、がんの人、膝や腰が痛いという整形外科系の病気の人――。とにかくありとあらゆる病気や、症状でお困りの方がいらっしゃるので、お一人おひとり治療は違いますが、どんな病気であっても、共通してお話しすることがあります。

 それが、今回の「歩く」という話です。

 

・医療というのは、本来、食事療法、運動療法があって、3番目に薬物療法がくるはずなのに、ここ数十年、薬が一番上になっています。それはいかがなものか---

 

歩けば歩くほど、生活習慣病は良くなります

・歩くことで筋肉や骨が丈夫になれば、年を取ってから膝が痛い、腰が痛いといったことも少なくなります。

 認知症だって、歩くことで防げますし、たとえボケが始まっても歩けば良くなります。2人に1人がかかり、国民病といわれるがんも、歩くことで良くなります。

 不眠や膠原病、脳過敏症といった免疫系の病気も歩くことで良くなります。不眠やうつも、精神科に行って薬をもらわなくても、歩けば良くなります。介護が必要になりつつある「要支援」の人も、歩けば、要支援を卒業できます。

「病気の9割は歩くだけで治る」という本書のタイトルのもとになっているのは、外来で患者さんを診ている町医者としての実感です。一部の病気は別として、日頃診ているよくある病気の多くは、歩くことが治療や予防のカギになっています。

 歩くことは本当に良いこと尽くめで、困る人がいるとすれば医者くらいでしょう。(笑い) 病気が減れば、今ほど医者が要らなくなるからです。みんなが歩くようになって病気が減り、要介護の人が減れば、国の医療費や介護費も減ります。今、高齢者が増えて医療費・介護費大変だといわれていますが、みんなが歩けば半分くらいに減らせるはずです。

 

現代病の大半は、歩かないことが原因だった

・糖尿病人口は、950万人に。

高血圧人口は、4千万人に。

高脂血症人口は、2千万人に。

認知症人口は460万人、予備軍も加えると900万人に。

そして、毎年100万人が新たにがんにかかり、年間で37万人が、がんで命を落としている――。

 

・毎年、毎年、そんなニュースが次から次へと耳に飛び込んできます。「こんなに病気が増えました。10年後にはもっと増えるでしょう。大変です」と、大騒ぎしているものの、なんのことはありません。その大半は、歩かなくなったことが原因だと思います。

 

<「沖縄クライシス」>

・「沖縄クライシス」という言葉、聞いたことがありますか?

 沖縄県といえば、一昔前には、日本一の長寿の県でした。実際、1985年には男女ともに平均寿命第1位という、名実ともにナンバーワンの長寿県だったのです。

 ところが、2000年には、沖縄県の男性の平均寿命は全国26位に。2010年調査では30位にまで転落してしまいました。その裏で、65歳未満の死亡率は、なんとワースト1位になっています。

 一方、沖縄県の女性のほうは、2005年まで平均寿命全国1位を保ち、2010年調査でも3位とまだ上位のままですが、実は、長寿のおばあちゃんたちが平均寿命を引き上げているだけ。女性のほうも、65歳未満の死亡率は、2010年に全国最下位になっています。

 

・どうして65歳未満の死亡率が全国でもっとも高いのかというと、まず指摘されるのが、食生活です。昔の沖縄では食物繊維が豊富な煮イモを主食としていたそうですが、戦後、高脂肪・高カロリーの欧米型の食事が広まってしまいました。東京・銀座にマクドナルド1号店がオープンする10年ほど前から、すでに沖縄ではファストフードが入ってきて、すっかりファストフード天国に。その結果、メタボが増えていきました。

 

・そしてもう一つ、沖縄が長寿ランキングから転落した大きな要因が、車社会になって歩かなくなったことです。暑さが厳しい上に、タクシーが安いため、子どものころから足代わりにタクシーを使う人が多いと聞きます。

 結局、すべての問題は、食事と運動です。

 

・では、食事と運動、どちらが先かといえば、どちらも大事なのですが、体を動かさなければお腹もすきません。いくらバランスの良い食事を摂っても、カロリーを消費しなければ、栄養過多になってしまいます。だから、まずは体を動かす、歩くことが大事だと思っています。

 

<現代病の大半は、歩かなくなったことに起因しています。>

<江戸時代の庶民は3万歩歩いていた>

・唐突ですが、江戸時代の人たちは、今の人たちよりも6倍くらい歩いていたそうです。

 

・「サラリーマンは地位が上がるほど歩かなくなる」という研究結果も出ていて、ある調査では、課長・係長クラスは1日平均7千歩、部長クラスは1日平均5千歩、車付きの重役は1日平均3千歩だったそうです。偉くなればなるほど、生活が便利になればなるほど、皮肉にも健康からは遠のいていくのです。

 この半世紀というのは、歩くことが失われていった時代であると思います。

 

現代人は、「歩こう!」と意識しなければ、歩けない。江戸時代の庶民は、現代人の6倍歩いていたから、健康で幸せだった。

 

糖尿病、高血圧………生活習慣病は歩くほどに改善する

生活習慣病の代表格が、糖尿病、高血圧、糖質異常症です。

 糖尿病といえば、まず推奨されるのが、食事療法。最近では、ご飯やパンなどの主食と甘いものを制限する「糖質制限食」に取り組む人が増えています。高血圧はというと減塩食。脂質異常症の場合は、コレステロールの制限でした。

 たしかに、“生活”習慣病ですから、病気のもとになった生活を見直さなければいけません。その際、食生活の見直しは避けて通れないでしょう。

 ただ、生活をつくるのは食料だけではありません。食以上に大事なのが、やはり歩くということ。

 

・「メタボ=メタボリックリンドローム内臓脂肪症候群)」という概念は、私の出身医局である大阪大学第二内科で30年ほど前に誕生したものです。

 

<痩せればすべてが正常値になる>

・血圧も同じで、降圧剤を3種類も4種類も飲み続けている人がいますが、薬で血圧を抑えている状態というのは「治った」とは言えません。本来は、根本的に治すのが医療です。薬に頼るのではなく、もっと本質に迫るべき。それが、痩せるという単純なことなのです。

 そして、痩せるには、体を動かすこと、つまり歩くことが欠かせません。

 

<「貧困=無知」が子どもたちの肥満をつくっている。>

・親が健康に対して無知だと、子どもたちも同じような生活を引き継いでしまいます。

 

メタボ健診に足りないのは、歩くこと。歩かないからメタボになり、メタボが心筋梗塞脳卒中、そしてがんと認知症を引き起こす。

 

<最大の認知症予防は計算しながら1時間歩くこと>

<糖尿病の人は認知症になりやすい>

・すでに書いたとおり、認知症の人は460万人に上り、予備軍も加えると900万人を超えるといわれています。これは糖尿病の患者数にも匹敵する人数です。特に、80歳以上では、4人に1人が認知症といわれています。

 それほど認知症が増えたのは、一つには長生きするようになったことが原因でしょう。

 

・たばこを吸っていると認知症リスクが3倍になります。

 

認知症予防効果があるのは2つだけ>

認知症の治療でも、実は歩くことが一番の治療です。>

・一つは、「シロスタゾール(商品名:プレタール)」という脳梗塞発症後の再発予防に使われる薬です。

 

・では、もう一つのエビデンスが知られている認知症予防の方法は何かといえば、実は歩くことなのです。正確にいうと、計算しながら歩くこと。

 

・あるお寺の住職さんがやっているデイサービスでは、広い境内で認知症の人たちが自由気ままに散歩できます。まるで放し飼い状態。そうすると、認知症の諸症状がどんどん良くなるのです。

 認知症の人は迷子になるんじゃないか、外出させたら周りに迷惑をかけるんじゃないかと思われて、病院でも施設でも、あるいは在宅でも、閉じ込められてしまいがちですが、それは間違いです。認知症の人こそ、誰よりも歩かなければいけません。

 

歩くことは、認知症の最大の予防法であり、最強の治療法。歩かせない、社会との接点を遮断する認知症ケアは完全に間違っている!

 

うつ病も薬要らず、歩くだけで改善する

うつ病も、近年、患者数が急激に増えている病気です。

 厚生労働省の調査によると、1984年には11万人だったのが、93年には20万人に、2002年には55万人になり、2010年には70万人にと、すごい勢いで増えています。躁うつ病などを含めると、100万人を超えているそうです。

 

・なぜ、こんなにも急激に患者さんが増えているのでしょう?

 現代はストレス社会といわれるように、何かとストレスが多いことも一因ですが、それだけではなく、「うつは心の風邪」「眠れないときは、お医者さんへ」といった早期受信を促すキャンペーンによって、うつ病患者が増えている――という指摘もあります。

 

・それでうつ病が治ればいいのですが、ただ漫然と薬を飲み続けている人もかなり多い。薬から卒業できず、一生薬漬けになってしまっている人もいます。

 

<歩けば抗うつ薬から卒業できる>

・うつの人は、歩けば治ります。うつ病は、脳内の「セロトニン」や「ノルアドレナリン」というホルモンが不足した状態ですが、歩けばこれらが脳内で増えるからです。だから、1日5分でいいので、とにかく歩いてほしい。

 私の外来には、うつ病の患者さんも毎日のようにいらっしゃいます。そのたびに「歩いてくださいね」「歩くと、薬が要らなくなりますよ」と伝えるものの、なかなか歩いてくれません。

 

セロトニンを増やすなら、薬よりも歩くことで。抗うつ薬は、歩ける状態になるまでの“つなぎ”。

 

<国民病の不眠症は、歩くだけで解決する>

睡眠薬よりも午前中の散歩を>

 ・多くの睡眠薬は依存性があり、転倒・認知症リスクを上げる。子どもも高齢者も、朝日を浴びながら歩けば体内時計が整って、睡眠薬いらずに。

 

逆流性食道炎も便秘も一挙に改善、腸内フローラが脳を変える>

 ・胃腸を正しく動かすには、良い食事に加えて、歩いて自律神経を整えること。歩けば腸内環境が良くなる。腸が変われば脳も変わる。

 

線維筋痛症も喘息もリウマチも、痛い病気こそ、頑張って歩け!>

 ・甘いものばかりを食べて歩かないと、線維筋痛症片頭痛、リウマチ、喘息、アトピーパニック障害など“脳過敏症”を引き起こす。

 

<がんの最大の予防法はこんなにも単純だった>

 がんを予防するには、まず歩くこと。がんになってからも、歩ける限り歩く。歩くことで免疫力が上がり、治療に耐えられる体ができる

 

<風邪も歩いて治せ。 ただし体力に余裕のある人は>

 ・風邪を治せる薬はない。早く治すには、ひたすら休むか。ひき始めに歩くか。風邪を治せるのは、自分が持っている自然治癒力のみ。

 

<なぜ歩くことは国民運動にならないのか?>

 ・なぜ、新しい病名が増えるのか?“医療化”で、病気と患者がつくられている。騙しているのは、誰かいな?

 

<薬で老化は治りません>

・国の医療費のことだけでなく、多剤投与は、患者さんにとっても害でしかありません。飲む薬の数が増えれば増えるほど、余計な副作用が出るからです。お年寄りの場合、転倒しやすくなりますし、認知症にもなりやすくなります。多剤投与は、メリットよりもデメリットのほうが多い。それは間違いありません。

 

・次から次に出てくる新薬。“エビデンス”は疑ってかかれ。あなたの老化を防げるのは、薬でも医者でもなく、あなた自身の努力のみ。

 

<ライザップより、ウォーザップ! お金は一銭もいらない>

・もっとお金をかけずにライザップができれば………。それが“ウォーザップ”こと、ウォーキングです。

 

・ところが、日本では何でもお金を買おうとする人が多い。ちょっと高価なものに憧れがちです。患者さんに話を聞くと、平均で月1万~2万円を健康食品やサプリメントにかけています。

 

・レストランでの食事や食材は価格と質がある程度一致するかもしれません。しかし、こと健康に関しては、一銭もかからないウォーキングほど価値のあるものはありません。健康はお金では買えないけれど、お金を払わなくても手に入るのです。

 

・ところで、お金を払ってスポーツジムの会員になって、健康を手にいれようとする人も多いですよね。それもいいのですが、スポーツジムでは、各マシンについているモニターでテレビを見ながら、トレッドミル(ランニングマシン)やエアロバイクをやっている人がほとんど、それはすごくもったいない行為です。

 歩くとセロトニンが増えると何度も書きましたが、それは、脳内が空っぽであるほどいいのです。モニターとイヤホンでテレビを見聞きしながらだと、どうしても意識が画面の中の世界に引きずられます。そうすると、セロトニンの分泌は減ってしまうのです。

 

・今は、自律神経の乱れからくる不満がとても増えています。不眠や立ちくらみ、めまいなど、ストレスや不規則な生活から自律神経が乱れて、さまざまな不満を抱えている人がとても多い。自律神経を鍛えるには、熱めのお湯につかった後に冷たいシャワーを浴びるというのを繰り返す「温冷交代浴」がよく知られています。これも、自宅でお湯代、シャワー代だけでできる手軽な方法ですが、もっと手軽なのは歩くということです。歩くことは、自律神経の機能も整えてくれます。

 

高いものほど効果が大きい?それ、ほんま?健康、幸せはお金ではなく、自分の心次第。

 

<「骨折=手術」とは限らない。骨折しても歩くことを忘れるな!>

・高齢の人がそのまま3、4週間も入院していたら、本当の寝たきりになってしまいます。

 なぜなら、特にお年寄りの場合、ずーっと寝たままの生活を続けていると、どんどん骨密度が下がっていくから、たとえば、1週間寝たままの生活を続けたら、まず、「踵骨」という、かかとの骨がスカスカになっていきます。それから、腰椎、脊椎、大腿骨などの骨密度も低下します。

 

・私が在宅や介護施設で診ているおじいちゃん、おばあちゃんたちもよく転んでしまいますが、入院することのほうが少ないのです。というよりも、基本的には高齢者の骨折で入院は必要ないと思っています。なぜなら、骨は勝手にくっつくから。いくつになっても、生きている限り、骨は自然にくっつきます。

 

・とにもかくにも、在宅医療の経験から、高齢者は「骨折=入院、手術」ではなく、「痛みが取れ次第、歩く」というのが原則です。自然に骨もくっつきますし、何より、病室で過ごすよりも、そのまま家や施設で過ごすほうが、1カ月後、2カ月後の状態がいいのです。歩き方も認知機能も、入院しないほうがいい。

 

<骨盤が折れても、翌日には植木に水やり>

・転倒・骨折を防ぐために、まずは日頃から歩くことが大事ですが、どんなに転ばないように気をつけても、転倒・骨折のリスクをゼロにすることはできません。どうしても骨折してしまうことはあるものです。骨折してしまったら、痛みだけ座薬や飲み薬でしっかり取ってもらって、早くから歩きはじめること。そうして骨粗しょう症が進まないようにして、次の骨折を防ぐことが大事です。

 このことは、まだほとんどの医者は知りません。骨は自然にくっつくということをすっかり忘れています。なぜなら、多くの医者は、病室で寝ている患者さんしか診ていないから。

 

「骨折=入院・手術」は、過去の常識。骨は勝手にくっつくもの。骨折で安静にしていたら、歩けない体がつくられる。在宅の常識は、「痛みが取れ次第、歩行」。

 

<健康になる歩き方>

 ・普通に立っているつもりだが、立てていない人は多い。丹田・肩甲骨・骨盤の3点チェックでスッと立とう

 

・骨盤はゆがむもの。でも、歩ける。クッと前進させて矯正を。

 

・だけでなく全身で歩こう。ポイントは、肘を後ろに引くこと。肘を引けば、肩甲骨が動き、上半身の筋肉を使える。

 

<“脊椎ストレッチウォーキング”のススメ>

 ・正しい歩き方はストレッチになる。下腹を引き締め、上から糸で引っ張られているように背筋を伸ばし、胸を張り、モデルさんになりきろう。

 

<川柳ウォーキングのススメ>

 ・ただ歩くだけではもったいない。古今東西、重大な発見は歩きながら生まれていた。歩きながら考えると、次から次に素晴らしい川柳が湧いてくる。

 

<自分に合った靴を選ぶ3つのヒント>

 ・ウォーキングシューズ選びの一番のポイントは「歩きたい!」という気持ちにさせてくれるもの。お洒落のための靴と、歩くための靴は別。

 

<自転車ではダメか? ジョギングでもダメか?>

大事なのは、重力という負荷を体にかけること。歩くと、重力が足の骨、筋肉にかかります。一方、自転車ではあまりかかりません。また、歩くことは全身運動ですが、自転車だと下半身の運動が主になります

 ですから、やっぱり歩くことと自転車はまったく違う。患者さんに聞かれたときには「自転車を否定するわけではないけれど、歩くことに勝るものはないよ」と答えています。

 

走ることも、歩くこととはまったく違います。普段、走り慣れている人なら話は別ですが、日頃ほとんど体を動かしていない人がいきなり走るのは絶対にやめたほうがいい

 まず、歩くのと走るのでは何が違うかというと、歩いている間はどちらかの足が必ず地面についています。一方、走るときには、両足が地面から離れて宙に浮く瞬間があります。そして、着地するときに、片脚に体重の約3倍の負荷がかかるのです。ジョギングで膝を痛めやすいのはこのため。

 

・ウォーキング中に倒れるリスクとランニング中に倒れるリスクを比べれば、けた違いに後者が高い。体力のある人が歩いているだけでは物足りなくなってきて、少し走るというなら良いと思いますが、歩いてもいない人がいきなり走ることだけはやめてください。

 

歩くことの延長は、走るより、踊る

・もし歩くだけでは物足りなくなってきたなら、私のおすすめは、走ることよりも、踊ること。ダンスです。歩くことの延長は、ダンスなんじゃないかと思っています。

 

セロトニン顔をめざそう!>

・繰り返しになりますが、歩くとセロトニンという幸せホルモンがどんどん分泌されます。だから、普段からよく歩いている人は、「セロトニン顔」とでも言うのでしょうか、独特な満たされたお顔をされています。

 

ただ歩くだけで幸せ、ご機嫌に。いくつになっても前向きで若々しい人はたくさん歩いている。

 

<歩くと頭が劇的に良くなる二つの理由>

・歩くと頭が劇的に良くなる。それは、間接的なものと直接的なもの、二つの理由があります。

 まず、脳が衰える一番の原因は、脳に届く酸素の量が減ることだそうです。呼吸によって体内に摂り入れた酸素は、血液の流れにのって、脳をはじめとした全身に運ばれます。

 そのときに、一つには酸素を体に摂り入れる力を高めること、もう一つは血液を良くすることで、脳に届く酸素が増えます。

 

・歩く習慣のある人は、酸素を摂り入れる力も鍛えられるため、脳に行き届く酸素も増え、脳の衰えを緩やかにすることができるのです。

 一方、血流はというと、歩くことで良くなります。

 

・特に、「第二の心臓」といわれるふくらはぎの筋肉は、収縮することでポンプのような役割をして、血液の循環を良くしてくれます。歩くと、ふくらはぎを使うことになるので、足から心臓に血液を押し戻すのを手伝ってくれて、血流が良くなるのです。

 

・二つ目は、もう少し直接的な理由です。手や足、目や耳といった体は、得た情報を脳に伝え、脳の指令を受けて動く、脳の出先機関です。ですから、脳の出先機関を動かすということは、脳を直接刺激しているようなもの。手や足を動かすということは、脳を使っていることとイコールなのです。

 

歩けば血流が良くなり、脳内の酸素も増える。だから、頭の回転が速くなる。歩けば、脳が刺激され、神経細胞が増えてネットワークも活性化する。だから頭が良くなる。

 

<うまく歩くと寿命が確実に延びる>

・今、先進国では平均寿命が1日5時間ずつ伸び続けているといわれています。なかには、30年後の2045には平均寿命が100歳に達すると予測する研究者もいるほどです。どこまで現実になるかはわかりませんが、現状、平均寿命が延びているということは確かです。

 

・思えば、戦後、1950年頃の日本人の平均寿命は男女ともに50歳程度でした。それを考えると、今、平均寿命が80歳を超えているということ自体、すごい伸び率ですよね。

 それだけ平均寿命が延びている今だからこそ、「長く生きる」ことはもちろん、「健康のまま長く生きる」という健康寿命の考え方がとても重要視されるようになってきています。

 

うまく歩けば臓器が若返り、寿命が延びる。健康寿命とは、最後までピンピン歩くこと。他人様のお世話になりたくないなら、毎日歩こう。

 

 

 

『食べない健康法』

石原結實    PHP文庫  2012/1/7

 

 

 

「食べない」とこんなに健康になれる!

◎少食により寿命が延び、老化予防の効果がある。

◎少食はガンのリスクを減らす。

◎少食は免疫力を向上させる。

◎少食により頭脳が明晰になる。

◎少食により大・小便の排泄がよくなる。

◎少食により体のだるさがとれる。

◎少食により性欲が強くなる。

◎少食によりストレスに強くなる。

◎少食により運命が開ける。

 

少食こそが健康の一番のクスリ

・最近、メタボリック・シンドロームという言葉をよく耳にするようになった。内臓脂肪症候群と訳してあるが、正確な訳ではない。代謝症候群なのだから 代謝(異常)症候群と訳すべきだ。

 

・よく見るまでもなく、メタボリック・シンドロームには「高」脂血症。「高」血糖=糖尿病、「高」塩分血症=「高」血圧、「高」体重のごとく、すべて「高」がついている病気ばかりであり、「栄養過剰病」つまり「食べすぎ病」と言うことができる。

 食べすぎると、体内に余分な脂肪や糖分が増え、こうしたメタボリック・シンドロームの症状が起きてくるが、他にもいろいろな病気の誘因や原因になる。

「腹八分に病なし、腹十二分に医者足らず」という諺があるように、食べすぎは、ありとあらゆる病気の罹患を増やし、いくら医師が増えても、対処しきれない状態を招く。

 約30年前に13万人余だった日本の医師数は今や28万人と倍増したのに、病医院は患者で溢れ、年間に33兆円の医療費を費消しながらも、一向に、病気や病人が減る気配がない。それは、我々日本人が食べすぎ=腹十二分の状態であるからだ。

 

・「免疫」という言葉が、最近よく使われるようになった。文字通り、「疫=病気」を免れるために、体に備わった能力のことである。簡単に言えば、我々の体の血液の中を勝手に泳ぎ回っている「白血球」というアメーバ様の単細胞生物の力のことを言う。

 「白血球」は、30憶年前に、地球上に出現した始原生命そのものではないか、とされている。

 我々が、お腹一杯に飲食すると、食物中の栄養素が胃腸から血液に吸収されて、血液中の栄養状態もよくなる。すると、それを食べた白血球も満腹になり、外からバイ菌やアレルギンが侵入してきても、体内でガン細胞が発生しても、食べようとしない。つまり、「免疫力」は落ちるのである。

 逆に、我々が空腹の時は、血液中の栄養状態も低下し、白血球も充分に栄養を摂れず空腹になるので、バイ菌やアレルゲン、ガン細胞を貪食、処理する能力が高まる。つまり、免疫力は増強するのである。

 我々人間も、動物も、病気をすると、食欲がなくなるのは、白血球の力を強めて、病気を治そうとする反応に他ならない。

 よって、日頃、腹八分に食べて、少し空腹を感じるくらいの水準で過ごすと病気にならないし、逆に、腹一杯食べて、腹十二分の状態になるとありとあらゆる病気にかかりやすくなるわけだ。

 

・直訳すれば「人は食べる量の4分の1で生きている。他の4分の3は、医者の糧になっている」つまり、「食べすぎるから、病気になる」ということを、強烈な皮肉をこめた言葉で、我々に教えてくれているのである。

 

・本著は『「食べない」健康法』、つまり、少食について書いた本である。それも、「1日2食」あるいは「1日1食」という“超少食”による健康法を説いている。

 「1日1食」というと、「それでは体がもたない」と驚かれる読者も多くいらっしゃるに違いない。しかし、本文にも記したとおり、私自身、長年、「1日1食」の生活を続けていて、なんの支障もない。支障がないどころか、少食のお陰で、すこぶる健康で忙しい日々を過ごしている。忙しければ忙しいほど、口にする食べ物を減らしているぐらいである。その方が体の調子が良くなるからである。

 私の指導で「1日1食」あるいは「2食」を続けている方がたくさんいらっしゃる。

 

<医師やプロボクサーが実際にやってる1日1食の健康生活>

・この連載の10回目に登場されたのが、都内の某有名私立大学医学部の心臓血管外科のA教授(51歳)である。そのコラムの内容を要約して記してみよう。

「50歳近くになった時に健康診断で、種々の数値が“要注意域”になっていたA教授であるが、2006年4月の学会で、仲間の医師の1人が、小太りだったのに、突然、スリムになっていたので、その理由を尋ねたところ、“病気をしたので、弱った体を回復させるために、夕食しか食べない”という1日1食の食事療法をしたところ、体力が回復し、やせたという話を聞いた。よって、A教授も早速やってみよう、ということで、朝、昼は、ヨーグルトや低カロリー・スープだけを食べ(合計300キロカロリーくらい)、夕食で1500キロカロリーと、1日1800キロカロリー以内の食事量に抑えたところ、168㎝、76㎏が5ヶ月目に67㎏になり、“若返って手術(するの)が楽になった”と感じている)というものだ。

 

・やはり、都内の某有名私立医大の脳神経センター講師のS医学博士(48歳)である。そのインタビュー内容も要約しよう。「170㎝、70㎏と肥満の入り口にいたS先生は、今や55~56㎏と学生時代の体重と同じになり、体が楽になられた由。やせたキッカケは、たまたま忙しくて、ご飯を食べる時間がとれなかったのが重なり、結局は、1日1回昼だけ食べるようになったとのこと。しかも、最近は、2日に1回くらいしか食べていない気がするとのことで、時に、3日に1回ということもある由。食べないでいるから、胃が縮んでしまったのか食欲もわかない。今では、体もスカスカになったが、走っても息が切れず、集中力もあり、すこぶる快調とのこと。

 


「家でゴロゴロ」は、体も脳も衰えさせてしまい、老人にとって万病のもとと言ってもいいほどだ。(4)

2025-04-14 14:20:43 | 森羅万象

 

メタボにならないための4つの条件

メタボの三高をご存じでしょうか。「高脂血症」「高血糖」「高血圧」です。

 

・医者からメタボといわれて、あわてて高脂血症の薬や降圧剤を飲まないでください。それを飲み始めたら、死ぬまで飲み続けなければなりません。その前に、自分でできることがあるでしょう。そうです。生活習慣、とくに食習慣の改善です。

メタボがあなたに訴えかけているメッセージは次のようなものです。

その1、食べ過ぎない

その2、脂を摂り過ぎない

その3、砂糖を摂り過ぎない

その4、塩を摂り過ぎない

 

・精をつけるために肉を食べなさい、ともいわれました。日常的に、ほとんど肉を食べることができない環境下にあったときには、決して間違いではなかったのでしょう。

 でもそれは、コレステロールが非常に欠乏していた時代の話です。

 

・コレステロールはわざわざ口から摂らなくても、体の中で合成することができます。それを口から過剰に摂れば、肥満のもとになり、動脈硬化の原因にもなります。

 現在のような飽食の時代にあって、中高年のメタボ世代の人々にとっては、これ以上、肉を口にする必要はないのです

また、コレステロールを必要以上に摂ることで性ホルモンが過剰になれば、閉経後の乳癌、男性の前立腺癌など、性ホルモンによって発症するとされる癌が増えることになります。

 つまり、コレステロールの摂り過ぎは、「癌、脳卒中、心筋梗塞」という、まさに日本人の三大疾患のもとをつくっているというわけです。

 

・つまり、癌の発生率は、体質や人種の問題ではなくて、食生活を中心とした生活環境によるものだと考えられるわけです。

 食の欧米化によってコレステロールが増え、そのことによって閉経後も性ホルモンが増加して乳癌を増やしているのです。

 

砂糖の摂り過ぎは確実に寿命を縮める

・本来、食事は空腹でお腹がグーッと鳴ったら食べればいいのです。ところがお腹がすいていなくても、時間がくれば習慣で食べているという人が、圧倒的に多いのではないでしょうか。

 

・ケーキなどの砂糖たっぷりの甘いものを食べると、体がホカホカしてきて眠くなってきますが、それは血糖値が上がってきたからです。

 この砂糖が体を老化させ、命を縮める原因となっていることをご存じでしょうか? タバコの害は知られていますが、砂糖はタバコにも匹敵するほど、健康に害を及ぼすものなのです。

 スイーツを食べると、血糖値はだいたい140mg/dℓ以上に上昇します。それはタバコを4本吸ったときと同じくらいに血管の細胞を傷つけます。

こうした糖のもつ毒性は「糖毒性」と呼ばれ、動脈硬化や脳卒中、心臓病などの原因となるだけでなく、内臓脂肪を増やすので、ダイエットの大敵にもなります

 

・コレステロール値を上昇させる肉や乳製品、砂糖たっぷりのスイーツを日本人の5倍も食べているアメリカ人は、乳癌の発生率も日本人の5倍、前立腺癌になる確率も5倍です。

 

それだけに、本当にスイーツには気をつけていただきたい。血糖値を急激に上昇させてしまう砂糖を摂取して体を傷つけるようなことは、いますぐやめていただきたいのです。

 

・そのために高血糖はまず膵臓に対しても強い攻撃を行います。

 

・インスリンがどんどん働くと血糖値が下がる代わりに内臓脂肪がどんどん蓄えられて太ってしまいます。それを防ぐためにβ細胞を破壊して太らない体を獲得するのです。それが糖尿病です

 糖尿病になったら、次の標的は捕食器官です。食事を摂るための機能がすぐれていれば、どんどん食べて太ってしまうので、捕食器官を攻撃して太らないようにするのです。

 そのために、まずは目の網膜です。網膜を破壊して失明させればエサを見つけられなくなります。次は腎臓です。腎臓を破壊すれば糖が尿中にどんどん出ていってしまうので太れなくなります。そして足です。足の血管を破壊して足を腐らせてしまえば、もう獲物を追っかけることはできなくなってやせてしまいます。

「糖毒性」は、甘いものをやめられないあなたをこれ以上太らせないための、生体の防御反応なのです。

 

動物が獲物に塩をふって食べない理由

・自然に存在する動植物に含まれている塩分だけで、十分に体を維持できるからです。草木の中、動物の体の中にも塩分は含まれているのです。

 

塩分の何が体に悪いかというと、まず塩分をたくさん摂ることで血液の浸透圧が高くなり、体のほかの部分からどんどん水分を奪って血圧を上げてしまいます。血圧が上がると血管の内側の細胞は、いつも圧力がかかっている状態になり傷がつく。その傷ついた部分にかさぶたができるのが動脈硬化です。

 

・高血圧患者の場合は、日本高血圧学会が定めた目標値は、1日6g未満となっています。

 それでも日本人は、平均すると1日10~15gの塩分量は摂っているといわれます。

 私たちがよく食べるかけそばやラーメンなどにしても、どんぶり一杯の汁を飲み干してしまえば、それだけ6gくらいの塩分を一気に摂ってしまうことになり、明らかに過剰摂取です。

 

「健康にいい塩」などない

・ミネラル分はむしろ海藻や魚介類から摂ることをおすすめします。

 

・メタボリックシンドロームが、カロリーやコレステロールの摂り過ぎに注意しなければならないことはよく知られていますが、メタボの診断基準となっている血圧値と血糖値は、塩や砂糖の摂り過ぎが大きく関係しています。この際、塩分の摂り過ぎについてもしっかりチェックしておきましょう。

 

カルシウムは「歩いて」補う

・骨を強くしようと思ったときに、いくらカルシウムを多量に摂ってもダメです。

 

もし骨を丈夫にしたいと思ったら、人一倍、歩くことをおすすめします重力によって骨に負荷をかける。そうすれば、骨の中のカルシウム量はどんどん増えていきます

 

・にもかかわらず、骨が非常にもろくなってしまっているとしたら、それは歩き足りないからでしょう。高齢者がいくらカルシウムを摂っても骨がどんどんもろくなっていくのは、年を重ねるにつれ、運動量が減ってくることによります。

 さらに、ホルモンの量が減っていくことも関係しています。

 

さらに年齢とともにだんだん歩かなく傾向がありますから、ますますカルシウムが欠乏し、膝や腰の痛みが出てきます。痛ければますます歩かなくなり車椅子に乗るようなことになれば、ますます骨は弱くなってしまうという悪循環に陥ってしまうわけです。

 かといってふだん歩かない人が急に山歩きなどすれば関節を痛めてしまいます。日頃から歩く習慣が必要なのです。

 

美しなければ健康じゃない!

・私が「1日1食」を始めてから、もう10年ほどになります。かつて77㎏あった体重は、もう何年も62㎏をキープし続け、体調はすこぶる良好です。

 

・私がめざす健康というのは、そういったデータ的なことではありません。本当の健康は、必ず外見にあらわれます。

 

・ここで私がいう美しさとは、健康的な美しさのことです。健康な生活を送っていれば、それは必ず見かけの美しさとなってあらわれてきます。

 私がめざす健康の最終ゴールは、まさにそこにあるのです。

 

「1日1食」で体はこんなに変わる

お腹が鳴る秘密と効能

・それでは、ここでお腹がすくとどうして「グーッ」と鳴るのか、その秘密と効能を解明しましょう。

 

(1)1日1食を始めた最初の反応は「モチリン」

  ヒトを始め、あらゆる哺乳動物の小腸の入り口には、食べ物を待ちかまえているセンサーがあります。あなたが1日1食を始めていつまでたっても食事が流れてこないと、小腸はあせって「モチリン」という消化ホルモンを出します。このホルモンは胃を収縮させることによって、まだ胃の中に残っているかも知れない食べ物を小腸に送り込ませようとします。これを「空腹期収縮」といって、お腹グーグーの正体なのです。

 

(2)腹ぺこホルモン「グレリン」の登場

 さて、モチリンで胃を絞り出しても、何も食べ物が流れてこなければ、次は何をしたらいいでしょう。そうです。食事をさせなければいけません。

 そこで、空腹に気づいた胃袋から「グレリン」というホルモンが出ます。

 

・成長ホルモンは、またの名を「若返りホルモン」といいます。つまりお腹がすいて胃がグーグーいっているとき、若返りホルモンによってあなたはどんどん魅力的になっているのです。

 

(3)体中の遺伝子の修復が始まる

・お腹がグーッと鳴っているときは、さらにすばらしい生命力が湧いています。それが「サーチュイン遺伝子」です。前述したように、あらゆる動物実験で食事の量を4割減らしたら1.5倍長生きしたという、通称「延命遺伝子」、またの名を「長寿遺伝子」といいます

 

・1日1食で、お腹をグーッと鳴らしましょう。すると、体中の遺伝子をこのサーチュイン遺伝子がみるみるスキャンしてくれて、傷ついているところをどんどん修復してくれるのです。

 老化も癌も、遺伝子の異常が原因といわれています。1日1食で若返りや癌予防が可能だということにもなるのです。

 

(4)超善玉ホルモンが脂肪を燃焼させる

・お腹がすいているのに、それでも食事が入ってこないと、体はどう反応するのでしょうか?

 そうです。お腹の中に蓄えていた内臓脂肪を分解して栄養に変えようとします。内臓脂肪はそもそも冬眠のために蓄えた非常用の燃料ですから、よほどのことがない限り燃焼はしません。どんなに運動しても、優先的に使われるのは筋肉内のグリコーゲンという糖ばかりですから、スポーツのあとは低血糖になっていお腹がすいて食べてしまう。すると、インスリンが分泌されて、逆に内臓脂肪を蓄えてしまう。という具合に、メタボスパイラルにはまってしまうのです。

 1日1食ならば、否応なくお腹は減ります。内臓脂肪は燃焼します。ウエストがくびれることは間違いありません

 しかもそのときに脂肪細胞から奇跡のホルモンが分泌されます。それが「アディポネクチン」です。前に脂肪が燃焼するときはススが出る、そのススが血管の内皮細胞を傷つけて動脈硬化を起こす、と説明しました。

 しかし、捨てる神あれば拾う神あり、脂肪の中から動脈硬化を予防して血管の中を掃除してくれるホルモンが出ていることがわかったのです。それが「アディポネクチン」です。

 

・でも、あなたが1日1食でやせてくると、アディポネクチンはどんどん活性化します。体中の血管を掃除して、あなたを若返らせてくれるのです。

 

一食を食べたときから「やせホルモン」が出る

・そこで満腹になったときに食欲を抑える働きが必要になってきます。それが「レプチン」です。レプチンは脂肪組織から分泌されるホルモンですが、食事を始めてから20~30分後すると分泌されて満腹であることを脳に伝えます。満腹であることを伝える「満腹ホルモン」とも呼ばれますし、食べ過ぎないように食欲を抑えるので「やせホルモン」とも呼ばれます。

 

・そうならないためにも、1日1食を習慣化して、レプチン量を正常化し、体の感受性を取り戻しましょう。そのあとは、ちょっと食べればレプチンによる食欲抑制が働くので、1日1食がラクに続けられるようになります

 

・しかし、ダイエットは正直です。食べなければ確実にやせます。

 

体重がみるみる減るだけではない、この効果

・まず、1日1食を始めて1週間目の時点であなたの足の臭いをかいでみましょう。今までメタボであったあなたなら、相当体臭が強かったはずです。

 ところが、1日1食を始めてたったの1週間で、あなたの体臭はほとんどなくなっているはずです。

 

・その原因であるコレステロールが減れば、体臭やニキビがなくなるのは

当然でしょう。1日1食はただやせるだけでなく、肌を美しくして、体臭までなくしてくれるのです。

 

・ストレスがあると毛が抜けるのは、ストレスによってアンドロゲン量が多くなってて、転換酵素で薄毛ホルモンになるからです。1日1食は若ハゲも予防してくれます。

 

・1日1食がダイエット効果だけだと思っていた方は、若返り効果、抗癌効果、さらにデオドラント効果まであると聞いて驚かれたことでしょう。

 それでは驚きついでに、もっとすごい効果について説明します。それは脳の若返り効果です。

 

・ご存じかも知れませんが、脳は子どもの頃に成長が止まります。

 

・ところが近年になって、再生しないはずであった脳細胞が、ある条件において、再生されていることが判明しました。

 その条件も、やはり「飢えと寒さ」なのです。

 

・その人類は、不可能といわれていた脳細胞の再生までも可能にしました。「海馬」と呼ばれる、人の感性をつかさどるもっとも原始的な脳の部分が、脳の若返りに関与していたのです。

 このように、1日1食の効用は、限りなく広がってゆく可能性を秘めているのです。

 

「1日1食」を習慣にしてしまおう

ごはんを食べたら、すぐ寝よう

・その第一が「早寝・早起き」です。

 

・それは、あらゆる動物がそうであるように、「食べたら寝る」というのがきわめて健康な、自然のリズムだからにほかなりません。

 

・みなさんにおすすめしたい健康法や若返り法の中でもっとも大事なのは、「空腹」「完全栄養」「睡眠」の三つです。

 

若返りのための「ゴールデン・タイム」

・20年ほど前、アンチエイジングの先進国であるアメリカで、成長ホルモンが若返り物質であるということが発見されました。そのため若返りを望む人たちの間では、成長ホルモンを注射することがトレンドのようになっています。

 

・成長ホルモンは眠っている間、つまり睡眠時間中に分泌されます。ただし、寝ている時間ならいつでもいいのかというと、そうではありません。夜の10時から夜中の2時までが、この若返りホルモンが分泌されるゴールデン・タイムなのです

 

・成長の止まった大人は、だんだんノンレム睡眠が少なくなります。それでもレム睡眠とノンレム睡眠は、1時間おきほどで交互にやってきます。

 

冬眠明けの熊はなぜすぐに起き上がれるのか?

・そこで成長ホルモンにはタンパク同化作用が生じて、寝ながらにして筋肉を鍛えることが可能になったのです。夜の10時から夜中の2時のゴールデン・タイムにしっかり睡眠をとっていれば、わざわざジムに通って体を鍛える必要もなくなるばかりか、眠るだけで「ダイエット効果」と「筋肉もりもり効果」が見込めるのです

 成長ホルモンの効用は、ほかにもあります。それはズバリ、美肌作用です。

 

さらに、不摂生によって傷ついた気管や消化管、血管などの傷を癒してくれる創傷治癒作用も、成長ホルモンの働きのひとつです。こうした傷を治す作用には、若返り効果だけでなく、抗癌作用も作用も望めるといわれます。高価なサプリメントに頼る必要もなく、誰もがタダで手に入れることができる成長ホルモンに、もっと注目してもよいのではないでしょうか。

 けれども、しつこいようですが、この成長ホルモンは、夜の10時から夜中の2時までしか出ないことをお忘れないように、時間限定のホルモンなのです

 

体内時計は朝日を浴びるとリセットされる

・ただしこの「体内時計」は、必ずしも1日24時間、1カ月30日、1年365日にぴったり合ってはいません。4年に一度「うるう年」があるように、私たちの体も調節が必要です。どうするのかというと、日の出の光を浴びることによってリセットされるのです。

 このとき脳ではどんなことが起きているのかというと、睡眠物質であるメラトニンが、朝の太陽光を浴びることによって、「幸せ物質」と呼ばれるセロトニンに形を変えます。そうして体内のセロトニンの量がドッと増えることによって、一日じゅう機嫌良く、幸せな気持ちで過ごすことができる。

 

・実際、医療の現場でも、太陽の光を浴びることによって、幸せホルモンのセロトニンが出ることに着目した「光線療法」というのがあります。これは、うつ症状などの患者に、日光に近い白熱灯の光を大量に浴びせるもので、うつだけでなく、睡眠障害、登校拒否、更年期障害、生理不順などにも効果があるといわれ、精神科の治療にも取り入れられています

 

すっきり目ざめるコツ

・人間は熟睡しているとき、夢も見ずに眠っています。それがノンレム睡眠のときだというのは、すでにお話ししたとおりです。脳というのは3時間以上休息をとると、また働き始めるようになっているので、ノンレム睡眠のあとには、浅い眠りのレム睡眠が起こり、夢を見たり途中で何度も体の向きを変えたりします。

 そのタイミングで起きてしまえばいいのです

 

・実際のところどうなのかというと、人さし指1本程度の体表面積が10分間だけ太陽に当たれば、体じゅうのビタミンDを維持するのに必要な日光浴は十分できているのです。

 普通に生活していれば、あえてそれ以上日光浴をする必要はありません。それどころか、直射日光はむしろ老化の大敵です。紫外線は皮膚癌の原因になったり、シミをつくったりするので、気をつけなければなりません。

 

朝起きてすぐ水を飲む必要はない

・朝起きると、まず水や日本茶、コーヒーを飲むのを習慣にしている人も多いことでしょう。医師も朝水分を摂ることをすすめます。その理由は、寝ている間に500㎖もの汗をかくから、失った水分を補うためだといいます。それを補わないと血液が濃縮してどろどろになるともいいます。

 しかし、朝起きて顔がむくんでいる方は、むりやり水分を摂る必要はありません。

 

・水分は間質に、栄養は内臓脂肪に蓄えてあるので、のどが渇いてもいないのに水を飲んだり、お腹が減っていないのに食事をしたりする必要はないのです。ますますむくんで太るだけです。

 

1日2ℓの水を飲めば血液がサラサラになるという専門家もいますが、よけいに摂り過ぎた水分は、すべて尿となって出るのでトイレが近くなるだけ。

 

・日中、体を動かすことの少ない若いOLたちを見ていると、よく水を飲んで、頻繁にトイレに行きます。これは水分過剰の証拠。

 

健康のためにスポーツはしない

・健康のためにスポーツを推奨しますか? と聞かれたら、私の答えは「NO」です。

 あらゆる動物が娯楽のためにスポーツをすることはありません。生きるために体を動かしているのです

 

・そして、急激に心拍数が上がるような激しい運動は、百害あって一利なしです。

 スポーツと健康の関連について述べる前に、みなさんは、心臓には癌ができないことをご存じでしょうか。

 そもそも癌というのは、細胞が無限に分裂するために起きる病気です。しかし心臓は子どものときにできあがったあとは細胞分裂をしません。そのため「終末分裂細胞」と呼ばれています。だから、心臓が癌になることはないのです。

 

そして忘れてはならないのが、心臓が終末分裂細胞の臓器だということは、一生涯の間に打つ心拍数もあらかじめ決まっているということ。あらゆる動物において20億回といわれています。1分間に50回拍動するとしたら80歳で止まるということです

 長生きをしたければ、それを超える過度な心拍数になるようなことは日頃から避けるべきで、心臓によけいな負担をかけないように日々を過ごすよう心がけたいものです。

 

・しかしふだん運動しない人が「メタボを解消しよう」といって急にスポーツをするのがいちばん危険です。

 

ふくらはぎと背中の筋肉が「血液ポンプ」になる

運動不足を気にしている人には、スポーツではなくウォーキングをおすすめします

 

古い血液を再び心臓まで戻ってこさせるためには、「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎや背中の筋肉を使わなければならないのです。それらの筋肉が収縮することによって起きるポンプ作用によって、血液は送り返されるようになります。そのためには、何も特別な運動をする必要はありません。日頃から、よく歩くようにすればいいのです。そうすれば、心拍数を増やさず、心臓に負担をかけないようにしながら、ふくらはぎのポンプ作用を働かせることができるようになります。

 

たった3分間で一万歩ぶん歩ける

・歩くことが良いことはわかりました。では、どのように、どれくらい歩けばいいのでしょう。

 一般的に「1日1万歩」といわれていますが、忙しい方や膝の悪い方にとって、一万歩はかなりの負担になってしまいます。

 

・できることから始める。それが「南雲流」です。

 そこで、たった3分間でも1万歩ぶんの御利益のある歩き方をお教えしましょう。むずかしいことではありません。要はかっこよく歩くのです

 

・そこで私は、かっこよく歩くことにしました。

①  たるんだお腹を引っ込めて胸を張る

②  手は軽く握って

③  最大歩幅でどんどん歩く

 

ただこれだけです。簡単でしょう。

 

自宅から駅まで、駅から会社までのたった数分間、こうやって歩くだけで、うっすらと汗をかきます。翌日には腹筋が痛くなるでしょう。じつは腹筋、脊柱起立筋、ふくらはぎの筋肉を集中して使っているのです。

 

・これを習慣づけるだけで、散歩の時間をわざわざ用意しなくても、あなたのスタイルはどんどん良くなってきます。

 

酒飲みに朗報? 休肝日は必要ない

・「百薬の長」ともいわれるお酒ですが、飲み方によって命を縮めることになるのは、みなさんもよくご存じのとおりです。

 

なぜなら、アルコールは水銀などと同様、「蓄積毒」だからです。一生の間にどれだけの量を飲んだかが体にとっては問題。いつも大酒を飲むような人は、1週間の前に1、2回休肝日をつくったからといって、総量にはあまり変わりがないのです。

 アルコールの場合、生涯摂取量の上限は、男性の場合で500㎏、女性は250㎏といわれています。ワイン1本を毎日飲めば年間で31.5㎏に相当します。つまり、男性なら、14~16年ほどで「極量」になるというわけです。女性の場合は、わずか7、8年です。

 ワイン1本で、およそグラス6杯とすれば、1日の酒量をグラス2杯にとどめておけば、40年あまりは毎日ワインを楽しむことができます。日本酒にすれば、1合ちょっとですね。

 ところが、酒好きな人は、グラス1杯のワインや1合の日本酒でやめるのはなかなかむずかしい。

 

・また湯上りにビールを飲む習慣も良くありません。

 

・お酒を飲んで眠ろうとするくらいなら、食事をして血糖値が上がって眠くなったまま寝入ってしまうほうが、よほど理にかなっています。

 もちろん、今飲む量が少なければよいということではなく、生涯にわたってのトータル量を考えましょう。若い頃にはたくさん飲んだ人は、年齢とともに深酒・習慣酒を控えましょう。

 

スイーツも酒も、高価な食べ放題とものをちょっぴりと

・世の中に、ケーキの食べ放題と、アルコールの飲み放題ほど、体によくないものはありません。

 

体の温め過ぎは「冷え性」のもと

・「サウナで汗を流すと脂肪が燃焼してやせる」という人がいますが、これは大嘘です。サウナでの汗は、ただ熱くなった体の表面温度を下げるためにかいているだけのこと。

 

・内臓脂肪というのは発熱物質で、体温を上げるために燃焼します。つまり、暑ければ暑いほど内臓脂肪は燃焼しないのです。

 

・そこで、頭を冷やすとき足は温めておきましょう。これが、昔からいわれている「頭寒足熱」の原理なのです。

 

体温を上げても免疫力はアップしない ⁉

お風呂でよく温まって体温を上げると免疫力が上がる、という説がありますが、そんなことはありえません。

 人間は恒温動物ですから、いつも深部体温を一定に保つように恒常性が働いているので、いくら外から体を温めても体温は上がらないようにできています。

 

・もし、体温を上げたければ、それは外側からでなく、体の中からあげることを考えるべきです。そのために必要な条件が「空腹、寒さ、睡眠」の三点です。

 

・いつでもどんな環境でも汗さえかいていれば健康などという考えは間違っています。そんなことをすれば、水分と体温を無駄に消失してしまうだけのことです。

 

・つまり、臓器自体の深部体温が上昇するようなことになれば、肝臓、心臓などの細胞自身も熱によって侵され、それと同時に、血管が詰まって血液が各臓器に栄養を運ぶこともできなくなり、多臓器不全になってしまう。これが重度の「熱射病」です。

 

熱が出たら薄着になる

・困るのは、むしろその逆です。カゼをひいて熱の高い子どもに、汗をかかせて治そうとして厚着をさせたり、ふとんをたくさんかけたりすることは、じつはとても危険です。

 

・熱を出している子どもは、温めるのではなくて、冷やしたほうがいいのです。

 

・これは大人も同様で、熱を出したら薄着をするべきなのです。

 

自分の「内なる声」にしたがって生きる

「嫌い」に「好き」を組み合わせる

・人間の理想的な生活の基本は、「日の出とともに起き、日が暮れたら寝る」ということに尽きると思っています。

 早く寝ると睡眠中、脳の「海馬」というところで記憶の再構築がされます。これにより、それまで体験したことが夢の中でアトランダムにつながっていきます。

 

・この海馬の近くには、「偏桃体」というところがあり、「好き・嫌い」を記憶させる場所になっています。

 

・人生も同様に、嫌なことの中にも、どこかにちょっぴり自分の好きなことを織り交ぜていけばいいのです。

 

花粉症には「口呼吸」が効く

・原則として私は、朝は何も食べたり飲んだりしませんが、例外的に春先には濃いゴボウ茶を一杯飲んでから外に出るようにしています。

 ゴボウはもともと漢方からきたものですが、アレルギー性や慢性の、皮膚炎や上気道炎によく効くことで知られています。つまりアトピー、じんましん、喘息、花粉症に有効なのです

 

つまり口はあらゆるものを栄養として受け入れる器官で、鼻はあらゆるものを外敵として拒否する器官なのです

 花粉も鼻から入れば外敵として認識され、くしゃみや鼻水によって体外に排出されます。けれども、口から入るときは、問題ないのです。

 

私も花粉症に長年悩んでいたので、「ゴボウ茶・口呼吸法」を考え出しました

 

自然界の生き物たちを見習う

・人間がもっとも自然界の動物に見習わなければならないのは、あらゆる動物が、お腹がすかなければ何も食べないということです。

 

「過ぎない」生活を、感謝をもって

・じつは、私たちを滅ぼそうとする生物など、この世に存在しません。ほとんどが、ほかの動植物との共存によって生きているからです。

 植物にしても同様で、毒キノコや毒草といわれるものもありますが、今私たちが野菜として食べているものも、もともとはほとんどが毒をもっていたものです。

 


「家でゴロゴロ」は、体も脳も衰えさせてしまい、老人にとって万病のもとと言ってもいいほどだ。(1)

2025-04-14 14:16:42 | 森羅万象

 

 

(2025/4/14)

 

 

『87歳ビジネスマン。』

いまが一番働き盛り   人生を面白くする仕事の流儀

郡山史郎    青春出版社  2022/12/16

 

 

 

はじめに 仕事は人生を楽しむ最高の方法だ

・私は来年(2023年)で88歳を迎える。

 

そして私は、幸せになるために一番簡単な方法は「働く」ことだと思っている。「働く」ということはまた、経済的な不安を軽くすることにもつながる。

 

・このような流れを見ても、もはや「60歳で定年を迎えて楽隠居」ということはあり得ない。働ける間は働く、定年は自分自身で決める時代がやってきたのだ。

 

・物心ついたとき、日本は太平洋戦争を戦っていた。10歳のとき、生家は機銃弾で穴だらけになり、校舎は直撃で粉みじんになった。私の世代の男は、みな軍人になりたがったものだが、戦争に負け、願いは叶わなかった

 中学、高校、大学、そして会社員時代の大半は、「戦後」という時代に重なる。私は「外国人相手に仕事がしたい」と思い、世界を飛び回った。50歳くらいまでは、どこに行っても敗戦国のしがない商人という意識を拭えなかった。

 

・私はこれまで5000人以上の「定年前後」の人を間近で見続け、その仕事選びをサポートしてきた。

 

・ただし、働くことで幸せになるには、ほんの少しだけコツが必要だ。

 

 87歳ビジネスマン。いまが一番働き盛り

「働かされる」から「働きたい」自分に変わる

87歳のビジネスマンが今日も会社に行く理由

・本書は、人類史上はじまって以来の風変わりな生き物、「働き続ける高齢者」がテーマだ。

 

・衰えゆく頭と体を抱えて、それでもなお面白く生きる方法はないものか。

 

・要するに「働くことで、人は誰でも幸せになれる」というものだ。

 

・だが近年は1年ごとにドーン、ドーンと幾何級数的に落ちてゆく。年齢を重ねるにつれて、知力・体力の劣化が加速している。

 

・それどころか、私は生まれてはじめて「働く幸せ」というものを噛みしめているのだ。

 

・私の家族も、ある時期までは「やめろ、やめろ」の大合唱だった。

 

週5で働くために、日課にもひと工夫

・現在は15名が働いている我が社だが、コロナ禍以降はリモートワークを推奨している。出勤するのは私を含め3~4人だ。

 

・私は、知力・体力が衰えてゆくばかりの老人だ。日に日に「できる」ことが減り、「できない」ことが増えていく。しかし、「できない」ことばかりだからこそ、「できた」ときの喜びは大きくなる。

 

・定年をとうに過ぎ、80歳を超えてようやく、私は仕事を楽しむ方法を知ったのである。

 

70歳を過ぎてから生活習慣をガラリと変えた

・自分で自分の生活の面倒を見られるというのは、非常に気分がいい。

 

年齢という“鋼鉄の天井”を押し返せ!

・私は手元がおぼつかないから、長袖シャツの袖のボタンがかけられない。

 

・残された能力を総動員して、ごまかしごまかし、今日を生き延びる。

 

会社に行くのが一番の健康法

・朝晩の家事をするようになってから、生活習慣もすっかり整った。

 

・ちなみに、サプリメントや、シジミ、スッポンなどの健康食品はさんざん試した。個人差はあるだろうが、私に関して言えば「すべて、なんの効き目もない」が結論だ。

 

・何より「毎日会社に行くこと」自体が、最高の健康法だと思う。

 

・「できない」ことが増えていく現実を受け入れてこそ、「できる」ことを大事にしはじめる。

 

・普通の人間が普通に働いていれば、「働く幸せ」はきっと手に入る。そんなふうに思ってもらえば幸いだ。

 

人生の定年を決めるのは、自分自身

「チャレンジ精神」が毎日を面白くする

待ち遠しかった「定年後」

・だが、いざ定年を迎えてみると、頭も体も元気で楽隠居するには早すぎた。

 

<「定年後も引く手あまた」という大いなる勘違い

・そこで、65歳を過ぎた頃から再就職活動をはじめた。ところが、だ。私は「働きたくても働けない」定年後の現状を思い知ることになる。

 

定年後の現実を知らない40代、50代

・私はパソコンが使えなかったのだ。

 

・しかし、3年の試行錯誤の末にたどり着いた結論は、「高年齢者への組織的かつ効果的な再就職支援活動は不可能」というものだった。

 

87歳まで働いてきてわかった「3つの定年」

・私は「3つの定年」があると考えている。

1つが「形式定年」だ。これは国が定めている定年退職制度のことだ。

 

・むしろ70歳定年は高齢者にとって「百害あって一利なし」であると私は考える。

 

・政府は長く働けとあおり、企業は早期退職を迫る。

 

知力・体力に見た定年とは

・さて、2つ目の定年は「自然定年」である。いわば生物学上の定年だ。

 

・まして60代、70代を迎えたら、できることがみるみる減っていく。

 

定年を新しい人生のスタートに変える

・3つ目の定年は「実質定年」である。いわば自分で決める定年であり、身の振り方を自分で決める、自律的な生き方のことだ。もう、会社や国に自分の人生を委ねるのはやめにしよう。

 

・そう、定年といっても、仕事人生を終えるのではない。これは、新たな仕事人生のはじまりだ。

 

定年前と定年後は真逆の世界

・人生には前半戦と後半戦がある。これは本書を通してのキーワードだ。後半戦の仕事は、前半戦とは180度ルールが変わる。

 

・もう、勝負の世界からは退いている。競争に勝つことや利益の最大化を求める必要はまったくない。生きがいを求めて、世のため人のため、ひいては自分のために働けばいい。

 

プレイヤーからサポーターへと役割が変わる

・すなわち、プレイヤーからサポーターへと変わるのだ。私の経験上、その割り切りができた高齢者から幸せになっていく。

 

・私は人生の前半戦と後半戦の両方を味わった。前半戦の幸福度を10とするなら、今は100である。

 

生産性が落ちていくのは当たり前

・ビジネスマンがどんな物差しで評価されるかというと、生産性だ。ビジネスの本質は、言葉を選ばずに言うなら「金儲け」であり、損より得を追求するのが定めとなる。

 

繰り返すが、生産性が低下する以上、給料がうんと低くなると覚悟していないといけない。

 

「できないこと」を認められるすがすがしさ

・そうはいっても、だ。高齢になるとできることが減り、できないことが増えていく。

 

・それどころか「できない」からこそ幸せになれたのだと胸を張って言える。

 

経営者にも“卒業”がある>

・長い経営者人生が終わりに近づいているわけだが、それも悪くないという気持ちが勝っている。

 

・そんなわけで、私は自分が経営者や管理職を“卒業”するときが来たことを認めた。

 

・だから高齢者は働くべきだと私は伝えたい。もちろん、その働き方は、前半戦とは変える必要がある。

 

キーワードは「チャレンジ精神」

・自然定年=知力・体力の衰えを自覚しながらも、ほんのわずかでも高いところに、毎日の目標を定めるのが肝心だ。

 

・しかし、老いという自然現象と闘ういまは、違うチャレンジが待っている。それは、自分で自分を幸せにするという、新しいミッションだ。

 

「あせらない、恐れない、諦めない」

・それからもう1つ、我が社では「AOA」というモットーを掲げている。「AOA」とは「あせらないこと」「恐れないこと」「諦めないこと」の頭文字を取ったものだ。

 

<「やめるなんて、だめです」。大恩人のひと言

・それでも1度だけ、会社の存続を諦めそうになったことがある。2008年、リーマン・ショックの頃だ。

 

仕事と人生の困難を乗り越えるヒント

・だから私がいうチャレンジとは、「もっと頑張れ」の意味ではない。「自分にできる範囲で、小さな努力をしてみませんか。『AOA』でやってみませんか」くらいの意味である。

 

・そしてこれからは、会社のためではなく、自分のために働こう。

 

「人生後半戦」がうまくいく働き方

いくつになっても求められる人になる

働いてみてわかった「定年前」と「定年後」の違い

・逆に、定年後のいまが楽しいのは、誰の指示命令も受けずに、自分の意思で働いているからだ、ということになる。

 

・その仕事をやるか、やらないかを自分が決められたなら、人は幸せになれる。

 

・普通のビジネスマンがこの境地に到達することは、なかなか難しいだろう。しかし定年後なら、工夫次第で誰もが同じ境地に到達することができるのだ。

 

「競争」から「共存」へと、働き方が変わる

・定年前=人生の前半戦を「競争」の世界としよう。そして、定年後=人生の後半戦は「共存」の世界としたい。

 

・そこで必要になるのは、競争に勝つことではなく、共存共栄であり、助け合いの精神である。

 

コロナ禍で気づいた「共存共栄」の精神

・それが高齢者になり、競争から退いてみると、力を合わせないという理由がない。そこは勝者も敗者もなく、皆が一緒に幸せになれる世界だったのだ。

 

「前半戦」の実績は、もはや何の価値もない

・そうまでして積み上げてきた私の前半戦のキャリアは、後半戦ではまったくと言っていいほど役に立たなかった。

 

「仕事ができる」は思い込み?

・今40代、50代の人も、再就職のタイミングが来れば「人生前半戦の実績など、何の価値もない」ということを実感する日が来ると、心しておいてほしい。私の会社にも、定年前後のシニアが1万人くらい登録しているから、よくわかる。

 

・なぜ雇ってもらえないのか?雇う側の企業は、高齢者の実態をよく理解しているからだ。

 

・大企業で定年まで勤めた高齢者ほど、そこを勘違いしている。自分は仕事ができると思い込んでいる。だが、そんな人材を普通の会社が雇うはずがない。その勘違いから目覚めるのが、再就職のタイミングだというわけだ。

 

大企業と中小企業は、求められるスキルが違う

・ボーイング787を大企業とするなら、ヘリコプターは中小企業である。そのことを理解せず、定年を迎えた大企業出身者は、「前半戦の実績は、もはや何の価値もない」のだと思い知ることになるだろう。

 

定年は“老害”の特効薬>

・もしもこの世に定年がなかったらと思うと、それはそれで困ったことになる。会社のなかに、“老害”と呼ばれるような人間たちが、あふれ返るからだ。

 

・誰しも前半戦から後半戦へとシフトするべきときが来る

 

・反面教師には事欠かない。社会的に高い地位にいる老人たちの顔ぶれを思い出そう。それこそ国家の指導者があまりにも高齢なものは考えものだ。

 

「定年」の本当の意味

・そのまま会社に居座れば老害化してしまう。しかし定年が、老害予備軍を老害化するのを未然に防いでいる。

 

かつての人類は「自然定年」のあと、何十年も生きることがなかった

 

・会社に幸せにしてもらうのではない、自分で自分を幸せにするのだ。

 

働きたいのに、働けない ⁉

・45歳に比べて頭が回らず、ITに疎く、これからの成長が期待できない65歳を雇おうものなら、同業他社との競争に勝てっこない。だから若い人間を採用するのが当然の判断になる。あなただって、採用側にいたら同じ判断を下すことだろう。

 

仕事がすぐに見つかる人、見つからない人

・逆に言えば、定年退職後にすぐに仕事が見つかるのは、どんな仕事でも、給与が前職の半分に満たなくても、何も言わずに受け入れる人たちだ。

 

彼らは、自分の価値=給与は自分が決めるものではないと、よく知っているのだ

 

・定年後の再就職において一番大切なのは、「とにかく働く」ことだ、そのためには、お金や仕事内容については、後回しにするほうがよい。

 

「高齢者の仕事探し」のシステムがない現状

・つまり、こういうことだ。働きたい高齢者はいる。彼らの受け皿となる仕事もある。なのに高齢者が働けないのは、高齢者の仕事探しを支援するシステムがないからだ。

 

もはや、会社任せではいられない

・いずれにせよ、定年を迎えてから動きはじめても手遅れだ。理想的には、30代、40代のうちに、定年前~定年後の道筋を決めておきたい。

 

・定年を迎えた瞬間に次のステージに移るためには、「現役時代の知識や経験を使えるものは何もない」と腹を決めておきたい。

 

仕事を探すのも、仕事のうち

・また、高齢者が仕事を見つけるためのシステムがない以上は、「自力で探す」ことも大切になってくる。人材紹介会社や転職サイトは、あまりあてにしないのが賢明だ。

 

・だが、何でもいいから仕事を見つけ、働き続けてほしい。働いてさえいればあなたは変わる。

 

・また定年退職後の仕事の多くはフルタイムではなく、出勤日数や拘束時間が少ない「細切れ」の仕事だ。

 

・そのためにも、まずは自ら動いて仕事を探すことがスタートだ。

 

政治家、公務員には、「定年後」は関係ない ⁉

・高齢者が仕事を探すための仕組みが整わない理由が、もう1つある。それは、この問題に政治家が無関心だからだ。

 

・困っているのは我々高齢者であり、誰も助けてはくれないのだ。この問題は、高齢者自身の手で解決する必要がある。

 

私が考える、高齢者が働ける仕組み

・いずれは日本政府も、この問題に本腰を入れるときが来るだろう。

 

・私からの提案は、高齢者に限っては、労働基準法の縛りも取ってしまえ、というものだ。

 

・ならば思い切って、高齢者については勤労所得に関する課税を撤廃するのはどうか。

 

高齢者こそが、未来を変えていく

国を動かすためにも、高齢者はもっと声を上げるべきだ。

 

・上の世代が奮闘するのは、少しでもいい世の中を下の世代に残してやるため、まったくその通りだ。

 

・高齢者たちよ、元気を出そう、我々はまだまだ働き盛りなのだ。

 

うまくいっている人は「頭の切り替え」ができている

・「これが自分のミッションであり、自分の意思でこの仕事をやっているんだ」

 

・どんな仕事でも、やってみれば面白くなることもあるし、ひどい目に遭ったら遭ったで、こんなにいい社会勉強はない。

 

・だまされたと思って、働いてみてほしい。仕事をより好みせず、給料にもこだわらず、何でもいいから、仕事を見つけて働くのだ。

 

「何でもやります」と言える人が一番強い

・具体的には「何でもやります」を口癖にし、命じられた仕事はどんなものでもやってみることだ。

 

・80歳まで働いたら、面白くて面白くてたまらない状況になっていく。会社員時代とは違う、働く幸せが拓けている。

 

企業は高齢者に何を求めているのか

・企業が高齢者に期待するものは何か。これもまた、押さえておきたいリアリズムだろう。キーワードは「安い、やめない、休まない」だ。

 

・「安い」とは、繰り返しになるが給与面で高望みをしないことだ。企業が高齢者を雇う際の、一番のメリットが給与の安さだ

 

・定年後の就職活動ではより好みは禁物だが、その仕事に体力的に耐えられるか、という視点は持っておきたい。

 

働き続けるために必要な「10個のK」

人生後半戦のお金、家族、健康……のヒント

幸せな働き方を実現するために大切なこと

・「生活のためになるべく多くのお金を稼ぐ」人生前半戦の働き方から、「人生を面白くするために働く」人生後半戦の働き方へ。

 

1番目のK……金  少々の蓄えは必要

・「仕事はより好みせず、給料にこだわらない」ことをおすすめする。

 

・年をとったら貯蓄ができるほど稼げないという前提で、若い頃から堅実な資産形成をするべきだ。

 

・高齢者が働くのは、そもそも収入を得ることが第一の目的ではなかったはずだ。

 

2番目のK……家族  「自分のことは自分でやる」が基本

・私のまわりの高齢夫婦を見渡すと、2人とも元気であれば離婚を選ぶし、元気がないとギャーギャー、ブツブツ文句を言いながら、一緒に暮らしている例が多い。

 

・そうならないように、「自分のことは自分でやる」習慣をつけておきたい。

 

・私の経験上、男性の幸せな1人暮らしは「見たことがない」というレベルだ。

 

3番目のK……健康  いままで以上に重要な体のメンテナンス

・働き続けるためには健康管理が欠かせない。仕事が私たちに健康管理の「目的」を与えてくれる、ともいえる。

 

そして面白いことに、働く高齢者ほど健康でいられるのである

 

・個人差もあるのだろうが、健康食品にあまり期待をすると、がっかりする。せいぜい気休めだと思って飲むのがいいのだろう。

 

4番目のK……心  思いやりを忘れない

・競争社会を戦った人生の前半戦ならいざ知らず、後半戦は共存共栄の世界である。

 

5番目のK……気合  合言葉は「負けるものか!」

・体力は落ちても、気力は落とさないこと。「負けるものか!」の精神で、日々チャレンジを続けることだ。

 

・ただし、チャレンジを続けているうちは、少なくとも負けてはいない。

 

6番目のK……行動  「家でゴロゴロ」ではもったいない

・定年後は、何もしないで家でゴロゴロしているのが一番よくない。

 

「家でゴロゴロ」は、体も脳も衰えさせてしまい、老人にとって万病のもとと言ってもいいほどだ。

 

・何もしないくらいなら、ボランティアなどの無償労働をするのも悪くはないが、原則としてお金をもらうことをおすすめする。

 

7番目のK……会社  組織に所属することのメリット

・仕事には、自営業、自由業という形もあるわけだが、基本的には「雇われる」働き方をしたほうがいい。

 

・ただし、起業だけはおすすめしない。

 

一説によれば、創業した企業のうち、10年以内に9割以上が倒産するという。残る1割も、数々の失敗に耐えながら、何とか事業を維持している状況だ

 

・会社を休廃業・解散した代表者の年齢は70代がもっとも多く、全体の42.6%、次が60代で23.3%だった。

 

8番目のK……近所  遠くの親戚より近所の他人

・地域のコミュニティを大切にし、近所づきあいから疎遠にならないようにする。遠くに住む子どもや孫より、ご近所に助けられることもある。

 

・より大切なのは、孤独を避けるということだ。

 

9番目のK……今日  1日1日を大切に生きる

・今日はうまく乗り切ること。1日を無事終えるだけで、高齢者は充実感が味わえる。それだけ、高齢者の毎日には飛び越えるハードルがある、ということだ。

 

・最終的には、年寄りの楽しみは、毎日の生活そのものになっていく。それが、1日1日を大切に生きる、ということだと思う。

 

10番目のK……これから  未来が一番大事

私が本書で言いたいことは、ここに帰結する。過去は変えられないが、未来は変えられる。現在の現象はすべて未来が決めている。人生の前半戦の実績は、後半戦には持ち込めない

 

87歳まで働いてきて見つけた「働く幸せ」

定年後からはじまる「人生最良の時間」

働くことには2つの意味がある

・大学時代に、商業の教授が教えてくれた。働くことには2つの意味があると。「傍を楽にする」「傍を楽しませる」の2つだ。

 

「国のために働け」。井深大さんの教え

・「ソニーは何のためにあるか知っていますか? 国の役に立つためにあるのですよ」それが井深さんの口癖だった。井深さんの考えは一貫していた。何をするにも「国のためになっているかどうか」で、善し悪しの判断を下した。

 

・会社も国のために存在している。私が老体にムチ打って出勤してくるのも、国のためという大義名分があるのだ。

 

<「誰のために」働くか

・「傍を楽にする」「傍を楽しませる」のも大切だが、私たちにとってもっと大切なのは、それが最終的に、自分の幸せになるということだ。

 

幸せとは、「好きな仕事」をやることではない

・「人の幸せは好きなことができることのなかにはない。しなければならないことを、自分の意思でおこなうことのなかにある」

 

・つまり、好きなことができたら人間は幸せだというのは思い違いである。「やらなければならないこと」を自分の意思で受け入れる、それが幸せを手に入れる方法なのだ。

 

「やらされている」から「やらねばならない」へ

・自分の意思で義務を受け入れることで、人は幸せになる。

 

・「ならば、この人生を受け入れてやろうじゃないか」と思う瞬間がやってくる。

 

「働くことを受け入れる」幸せ

・だが、その偶然を支配しているのは、強いて言うなら神ということになる。そのせいか、高齢になると、神に思いを馳せることが多くなる。自分は何をしなければならないかを考えて、できることがあったら神が命じたことにして、一生懸命にやるだけだ。それだけで幸せになれるのだから、年をとるのも、案外悪くはないのではないか。

 

「第二の人生」を生きたソニーの名経営者

・井深さん自身は、幼児教育や障がい者支援の世界に身を投じた。1969年に幼児開発協会(現公益財団法人ソニー教育財団)を設立し、理事長に就任した。

 

・盛田さんはよく「過去には何の価値もない。将来だけが価値がある。現在は将来のためにのみ使うべきだ」と言っていた。

 

「長生き」してみて、はじめてわかること

・仕事を自分のなすべき「義務」ととらえ、世の中のため、人のために働く、苦労も多いが、それが巡り巡って、自分も幸福になる。

 

・物事には、実際に経験しないとわからないことがある。

 

・80歳まで働き続けたところで、「やっぱり仕事はつらいじゃないか」と思うかもしれない。でも働き続けて、気づいたら仕事が楽しくなっていた、ということもある。

 

自分で自分を幸せにできるのは、高齢者の特権>

・年をとることで、はじめてわかることがある。その最もたるものが、「自分で自分を幸せにできるようになる」ことだと思う。

 

仕事をしながら人生を終えるのが理想

・とはいえ、私が理想とする長生きは、「働くこと」を前提としている。

 

・私が長生きしたいのは、仕事を続けたいからだ、この幸福を長く感じていたいからだ。私の理想を言えば、死ぬ寸前まで働いていたい。

 入院も、自宅療養もいらない。パソコンのキーボードを叩いてるうちに、パタンと息絶えることができたら本望だ。

 

・もちろんそれは理想であって、病気になったときは仕方がないが、87歳まで元気でやってこられたから、最期は案外ピンピンコロリでいけるのではないかと思ったりしている。

 

・残りの人生を、社会にどう生かすか、そして本人はどう幸せになるか。人生後半戦を生きるうえで大切なことは、これに尽きるのではないか。

 

目標は「100歳まで働く」

・高齢者の幸せは、お金ではなく、社会とのつながりが得られる。高齢者が不幸になるとすれば、働くことをやめてしまうのが、最大の原因だと思う。

 

・次なる目標として、できれば100歳まで働きたい。

 

変わる時代のなかで、幸せに生きるために

・「事大は変わる」と人は言う。私たちはいま、まさに時代が変わる様子を目の当たりにしているところだ。コロナが変え、ロシアのウクライナ侵攻が変えた。

 

・その答えを本書に書いた。働くことで、人は誰でも幸せになれる。年をとるほどに、それが人生の本質であると、確信できる

だが、もっと正確に記すならば「年をとっても働く」ことで幸せになるのだと、私は結論づけたい。

 

おわりに

・高齢で元気な人がいます。若いときから毎日喫煙を続けても、100歳以上生きる人がいます。最近の調査によりますと、健康で長生きする人は、DNAが違うそうです。

 

・長く生きると、よくわかります。世の中は決して楽でもなく、楽しい世界でもありません。悲しいことのほうが多い。悲しさは幾何級数的に増えます。楽しさはせいぜい足し算です。

 

「まわりを幸福にする」、これが自分が幸福になる一番の近道です。年齢に関係なく、幸福になれる。いや、高齢者は力はなくても知恵があるから、これがわかると、幸福になりやすい。

 

地球上の生物のなかで唯一存在する、実用を終えた生物集団である、高齢者社会。

 

 


五井先生によると、人類というのは、今までに何度も失敗してはやり直しを繰り返しているのだそうです。そして、今の地球は7回目のやり直しの時期に入っていると伺いました。(6)

2025-04-13 15:50:05 | 森羅万象

 

<認知症の予防にも期待>

・冒頭で紹介した、ハワイに移住した日系人を調査し続けた同じグループが、同じ対象で認知症を追跡したデータが、近年報告されました。これをみると、よく歩くことが、認知症の予防にもなることがわかります。

 

 脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症をあわせた認知症全体では、0.25マイルとあまり歩いていないお年寄りよりも、2マイル歩いている人のほうが、約2倍リスクが低いことが示されています。興味深いことに、その傾向はアルツハイマー型認知症において顕著でした。データからわかるのは、よく歩いている人は、歩いていない人よりも、2.24倍アルツハイマー型認知症のリスクが少ないということです。

 

 日本人にはこれまで、脳血管性認知症が多かったのですが、今後、アルツハイマー型認知症が増えるとの予想もあります。

 

 アルツハイマー型認知症になってしまうメカニズムも、最近やっと輪郭がつかめはじめていますが、予防することを考えると、歩くことの大切さが注目されることは間違いありません。

 

<身体に負担のかからない歩き方を身につけよう>

・歩くことの効能がいかに多くあるかを、運動療法の専門の立場から述べてきました。ただ最後にお伝えしたように、人それぞれ体力や状況が異なりますので、くれぐれも無理をしないで、歩いてほしいと思います。ずっと歩き続けることで、みなさんが健康になり、長生きをしてほしいと心から願っています。

 

 

 

『100歳までの健康の知恵』  賢い生活と食

 中村雅美   日本経済新聞出版社    2013/5/23

 

 

 

<世界一の長寿国>

 野菜や魚を中心にした低脂肪食

・日本人の平均寿命は80.9歳(1998年)で世界一の長寿国である。しかし、単に長命というだけでは十分ではない。たとえば、寝たきりでではない、社会活動ができる寿命がどれだけあるかが大切だ。

 

・日本が健康寿命で世界一である背景としては、衛生教育の普及や生活環境の改善など多くのことが挙げられる。中でも大きいのは食生活だ。野菜や魚を中心にした低脂肪食が健康につながったといってもよい。

 

・3つのことを頭に置けば健康を増進することは可能だろう。3つとは休養、栄養、美養(美容ではない)である。

 

  休養は、単に「ぐーたら」を決め込むことではない。きちんと運動をすることだ。それも散歩など軽い運動でよい、続けることが大切なのである。栄養は、バランスのよい食事を規則正しく取ることだ。

 

  それに加えて美養を挙げたい。美は美しさと同時に清潔さもあらわす。美しくなることに気を使い、身の回りの清潔さに配慮すれば健康の維持・増進にもつながり、生活も充実する。

 

 <ジャンクフードに要注意>

・『40代から始める100歳までボケない習慣』(朝日新聞)の中で同意できるのは、第2章にある「ジャンクフードは危険」の項だ。ジャンクフードは体を痛めつけると指摘している。それだけでなく、ジャンクフードをやめられない人の脳の中はドラッグ中毒者と同じ状態だとまで言い切っている。

 

・米国はいろいろな意味でお手本としてよい国のひとつである。ただ、私は「日本として、絶対に米国のまねをしてはいけないものが2つある」と思っている。ひとつは医療保険制度であり、もう1つは食生活(食事)である。公的医療保険制度が近くスタートするとはいえ、医療保健制度は民間主体であり、また料理もバラエティに富んでいない。食生活は健康の基本だが米国は食生活が非常に貧しい。国民はさまざまなジャンクフードに取り囲まれている。そのためか、健康を害している人の割合が高く、平均寿命も先進国の中では短い部類に入る。

 

 「歩く」が運動の基本

・食事と並んで気をつけたい健康のキーワードは、「運動」である。といっても、「今さら運動などやる気にならない」という人は多いかもしれない。

 

  かつて、「まなじりを決して運動をする必要性はない」と書いたことがある。生活上のちょっとした工夫が運動になりうるからだ。加齢研究の第一人者である順天堂大学の白澤卓二教授の著書『40代から始める100歳までボケない習慣』(朝日新書)にも、こう書いてある。

 

 まずは『なるべく歩く』を心がける

 

 <肥満防止、食事回数より量>

・「医食同源」という言葉がある。日本で生まれたとされるこの言葉は、健康の基本は「食」にあることをうまく言い表している。

 

・ほとんどの生活習慣病は肥満がきっかけになっており、症状を悪化させる要因にもなっている。肥満を防ぐには、「食事は1日に3回を規則正しく取り腹8分目を目安にする」ことがよいとされる。最近、寝坊のせいなのか、ダイエットのためなのか、朝食を抜いて出勤したり登校したりする人が増えているようだ。

 

 <健康維持、まずは生活習慣>

・健康を維持することは、バランスのよい食生活と適度な運動、十分な睡眠でかなり達成できる。要するに、ごく当たり前の生活習慣の改善で済むことなのだ。特定の健康食品ばかりを取り続ける必要性はほとんど感じない。

 

 「これを実行すれば、病気や痛みなどがみるみるうちになくなる」。こうした奇をてらった健康法とは、そろそろおさらばしたいものだ。

 

 <糖尿病の予防、血糖値に配慮>

・糖尿病は今や「国民病」といわれる。2007年版「国民健康・栄養調査」によると、国内の患者は推定で約890万人、予備軍も1320万人いる。合わせると2210万人で、日本人の5人に1人は糖尿病か、その予備軍となる。

 

  患者が増えているのは日本だけではない。国際糖尿病連合によると、11年に3億6600万人いた世界の糖尿病患者は、30年に約5億人、場合によっては約10億人になると見られている。

 

・糖尿病には1型と2型がある。いずれも血糖を分解するインスリンが分泌されなかったり、働きが悪くなったりするために起こる。1型糖尿病の人は、インスリンを作る膵臓の細胞が自己免疫疾患などで破壊されることで発症する。若者によく見られる。

 

  2型は生活習慣病といわれ、食生活の乱れや運動不足などが原因とされる。人種による差があるが、日本では圧倒的に2型が多い。

 

 <カフェインで抗ウイルス>

・コーヒーと健康について考えてみよう。コーヒーにはカフェインが多く含まれている。このカフェインに、ある種のウイルス(JCウイルス)の増殖を抑える効果が期待できるという。

 

 <コーヒーに脳卒中予防効果?>

・コーヒーと脳卒中の関係を調べた論文は少なく、はっきりしたエビデンス(科学的証拠)があるわけではない。ただ、コーヒーを飲む習慣のある人は、脳卒中のリスクが下がるという報告がある。  

 

たとえば、スウェーデンでの調査では、コーヒーを毎日1杯飲んでいる女性は飲まない人よりも脳卒中になるリスクが25%低いという結果になった。

 

・「過ぎたるは、なお及ばざるが如し」というように、コーヒーや緑茶に脳卒中の予防効果があるらしいというだけで、がぶ飲みするのは避けたい。脳卒中リスクを下げるのはカフェインの働きによるものと見られるが、このカフェインをたくさん取ると、思わぬ「副作用」が出るからだ。

 

 <「カフェイン中毒」要注意>

・1日にコーヒーを100杯以上飲まない限り、何ら問題はないといえる。

 

・大きな副作用としては、「カフェイン中毒」がある。個人差はあるが、コーヒーから離れられなくなったら要注意だろう。顔面紅潮になりやすく、落ち着かなくなり、集中力の低下やけいれんを起こしやすくなる。悪くすると動悸や不整脈につながる。

 

  やはり、コーヒーは「体によいから」といって一度に大量に取るのは避けたい。カフェインを含んでいるとはいえ、コーヒーは医師や薬剤師が扱う医薬品ではなく、素人が誰でも簡単に口にすることができる食品なのだから……薬は「もろ刃の剣」で、作用があれば副作用もある。ほどほどにというわけだ。

 

 <ポリフェノールの合理性>

・「フレンチパラドクス」という言葉がある。フランスの逆説という意味だ。1990年代の初めごろから世界中で広まった。

 

  フランス料理は肉料理が主体だが、それにクリームやバターがたっぷり入ったソースをかける。食べ物に動物性の脂肪が多いから、当然フランスの人たちは動脈硬化になり、心筋梗塞など心臓・血管系の病気が多いと予想される。

 

  ところがフランス人が心臓病で死亡する割合はほかの西欧諸国に比べて少ないといわれている。脂肪分が多い食事を取っているにもかかわらず、心臓病の死亡率が低いというのが、フレンチパラドックスの由来である。

 

・パラドックスの理由としていわれるのが、赤ワインに多く含まれるポリフェノールだ。実際、フランスの人たちは赤ワインを多く摂取する。これで日本でも赤ワインブームが起きた。ただ、赤ワインを多く飲むことによる肝臓病の増加といったマイナス面もある。

 

・ポリフェノールには抗酸化作用がある。植物(食物)に含まれる抗酸化物質としてはビタミンCやビタミンEなどが有名だがポリフェノールもその1つ。フラボノイド、クマリン、ヒドロキシケイ皮酸の代表的なものとしては、コーヒーポリフェノールがある。

 

・体の中では活性酸素ができる。活性酸素は細胞にダメージを与え、シミやしわを作るなど皮への悪影響のほか、老化や動脈硬化、糖尿病、がんなどの引き金になるといわれる。活性酸素は常にできているが、普通はカタラーゼやスーパーオキシドディスムターゼといった酵素や、植物由来の抗酸化物質が生成した活性酸素を消している。

 

・酵素がよく作られ、食事などから植物由来の抗酸化物質を摂取できる若いうちはいい。それが高齢者になると・・・。ポリフェノールを取ることは、ある意味では合理的なのかもしれない。

 

・日本人が飲料から取るポリフェノールとしてはコーヒーの47%が最も多かった(緑茶は16%で第2位)

 

 <睡眠時間足りない日本人>

・ひとりでパソコンに向かって黙々と仕事をするのが日本のビジネスパーソンの姿なのだろう。このワーキングスタイルが日本人の睡眠の質の低下や、慢性的な睡眠不足状態を招いているのだろうか。

 

 <たばこを「断つ年」に>

 <禁煙で脳も長生き>

 

 

 

『逆転の発想で悪の罠を見抜き人生の悩みを裁つ』

 弁護士50年の法力

松枝迪夫    アドスリー   2010/7

 

 

 

<私の健康長寿法十則>

・私の健康長寿法を十ヶ条にまとめてみた。便宜的に私の健康長寿法十則と名づける。古来多くの実践者、研究者が唱えていたものをいわば現代の着想法をもって然るべき順序をつけてわかり易くまとめたものである。重要点はすべて網羅した。

 

 またこの何々が少なく、何々が多くという表現は、貝原益軒の用語やたまたま愛用している湯呑茶碗に健康長寿法として書かれていた用語を借用した。

 

 どうかこの十則は、東西の大家の養生法をいい塩梅に整理したものです。まず箇条書きにし、その後で解説する。

 

一即 食を少なく 噛むことを多く

二則 肉を少なく 野菜を多く

三則 塩・甘糖を少なく 酢・果実を多く

四則 欲を少なく 施しを多く

 

五則 憂い悩みを少なく 眠りを多く

六則 怒りを少なく 笑いを多く

七則 言葉を少なく 行いを多く

八則 乗物を少なく 歩みを多く

 

九則 衣を少なく 入浴を多く

十則 エアコンを少なく 風と太陽を多く

 

<十則の解説>

<一即 食を少なく 噛むことを多く>

・これは腹八分目にすること、食生活の最も重要な原則を宣言。かむことは消化にもいいし、八分目でも満腹感をもたらす。噛まないでいい柔らかい食品が増えたので噛むことが減ってきた。そのため頬がふっくらせず、やせた顔付の人間が多くなってきた。

 

<二則 肉を少なく 野菜を多く>

・最近の洋風化の食事の欠陥は、肉が多いことにあるから、もともと日本人が好んできた魚を中心として野菜、大豆を原料とする豆腐を多用するのがよい。

 

<三則 塩・甘糖を少なく 酢・果実を多く>

・塩の多用は色々の病気を引き起こすとされているので注意すべきであるが、大変神経質になって塩分を少なくし過ぎる傾向がある。これも過ぎたるは及ばざるが如しで、子どもがそのため元気を失ったり、労働者が力をなくしたりするので、ほどほどにする。病気だと思って医者に見せたら、その先生はベテランの名医で一目で病気でない、塩分不足と見破って塩を与えて間もなく快癒したという。未熟な医者だったら、すぐ注射とわけのわからない投薬をしただろう。

 

 糖分はこれまたとり過ぎは病気のもとであるが、運動をしたり、頭を使って疲れた感じのときは速効性があり大切な栄養である。

 

<四則 欲を少なく 施しを多く>

・精神の平静が一番大切なことである。そのためには欲望を少なくし、欲を抑えることである。食と色の欲望は本能であるから、これを抑えるのは難しいことであるが、それをすることが修養である。本能のままに振り回される人生を送っては身の破滅、仕事でも成功は覚束ない。反社会的な欲望はもちろん抑えなければならない。むしろ他者に対する愛、慈悲の心をもって行為することが大切である。その善行は、本人にも気持ちのよいもので、まして他人から感謝されたりすれば嬉しいし、後に満足感が残る。

 

<五則 憂い悩みを少なく 眠りを多く>

・人は色々なことを憂い悩み、夜も眠れないということが多い。現代人はあまりにも多くのストレスに悩まされ、心の苦しみを抱えている。これをできるだけ少なくし、明日のことは思いわずらわないでいること、過去のことをくよくよ後悔しないことである。杉田玄白も、明日を思い悩むな、後悔するなと言っている。

 

 すべての精神の健康法を説く説はこの項を最重要な手段と見なしている。心を平静に保つ最も大切な心持ちである。

 

<六則 怒りを少なく 笑いを多く>

・これもすべての精神の修養を説く人が一致してあげている実践上最も大切な処世術である。怒りのために人は他人を傷つけ、ついには己の身の破滅に至った例は枚挙にいとまがない。この修養こそ不断に若い頃から積まなければならない。

 

・笑いを多くとは、人生を楽天的に、前向きに生きることでこれは人間の生き方として成功に導く鍵である。前途を暗く、悲観的に考えるのはよくない。外国でも「プラス思考をせよ」というのはこのことである。笑う門には福来るともいうし、夫婦円満、家庭円満、その人の職場も明るく円満という、すべてに喜びと福の感情をもたらす。

 

<七則 言葉を少なく 行いを多く>

・これは寡言の徳をいうもので、不言実行の系譜にある。昔から「沈黙は金」という諺がある。もっとも欧米流の自己主張の風潮が入り、どんどん発言し、何でもしゃべるのがいいのだといわんばかりの時代になりつつある。程度問題である。

 

 無言では処世ができないから、要は冗舌をやめ、行動で示すということである。言葉遣いは社交では大切な武器で、軽々しい発言はせず、言行一致が望ましい。

 

・行いを多くとは、日常の暮らしで、身軽に身体を動かすことをいやがらないで、こまめに動くことである。これは大切なことで、相手にもいい印象を与え、尊大な人間だと思われないし、不精な人間と思われない利点がある。

 

 またこまめに身体を動かすのは健康にもいい。老人になってゴロンとしていると健康に悪く老化してぼけも早くくるという。

 

 女性が家事をやるのはこまめに動く典型だから、男性に比べて長生きである。いい報酬が与えられていて帳尻が合っている。

 

<八則 乗物を少なく 歩みを多く>

・身体の運動で歩くことは一番健康によいとされている。それと散歩をすることは特別の場所も相手も器具もいらない。しかも散歩先の町や風景をみて楽しむことができるから一石二鳥だ。

 

・必然的に車の利用者は歩くことが少なくなり、運動不足となる。色々な健康障害がでてくるなかで、ほとんど歩くことで直った例が多いし、その副作用で悪くなったという例はまずない。

 

<九則 衣を少なく 入浴を多く>

・皮膚の鍛錬には薄着がいい。

 

・私は一年中下着は木綿のシャツにステテコ一枚で通している。ニューヨークの冬もそれで、通し、その上にはワイシャツと薄手の背広だけである。慣れれば何でもなかった。

 

・身体を清潔にすること、皮膚をきれいにすることは新陳代謝によい。入浴はバスタブでもシャワーでもよい。

 

<十則 エアコンを少なく 風と太陽を多く>

・自然の大気と気温で暮らすのがその住民には一番健康的である。最近は暖房、冷房をする人が普通になった。

 

・お蔭で昔の日本人は、皆風もひかず元気だったのではないかと思う。

 

・北欧やドイツなど北部欧州の人は寒い冬が過ぎるのを待って公園で裸になって日光浴をしている。くる病になるのを防ぐには日光が必要なのである。日本人はあまりにも太陽に恵まれているので、その有り難さを知らない。

 

 

 

『病気にならない人の「考え方」』

「治す」から「守る」へー“予防医療”という選択

折茂肇  池森賢二     ダイヤモンド社  2013/2/16

 

 

 

「100歳までの健康長寿」の人々の知恵に学ぶ

・最近の日本では100歳を超えて長生きする人の数が急速に増えていて1963年には、その数がわずか153人にしかすぎなかったのが、2012年には5万人に増加しています。健康長寿の皆さんに日常生活の知恵を学ぶというのも予防医療の一つでしょう。

 

<老化は「未病」の一つである!>

・西洋医学の世界には「健康」か「病気」かという区分、つまり白か黒かの区分しかなく、通常は病気になって初めて医師の世話になります。

 

しかし、高齢者を診断していますと、健康か病気かをはっきり分けるのが難しいことがしばしばあります。白(健康)ともいえず、黒(病気)ともいえぬ、その中間のグレーゾーンがあるのです。

 

このグレーゾーンのことを、東洋医学では「未病」と呼んでいます。つまり、東洋医学の世界では健康と病気の間には連続性があると考え、両者を結ぶ境界線のことを「未病」と呼んでいるのです。

 

・いわば、侵入者や反乱者を押し返したり、そのいたずらを封じ込めたりしてくれる人体防衛軍が、いつも体内でスタンバイしているということ。これが、人体に備わっている「免疫機能」です。

 

防衛軍は好中球やマクロファージ、リンパ球といったさまざまな能力を備えた「白血球」で構成されています。

 

 若い頃はこの白血球の働きがとても活発なので、少々の無理はきくのですが、年を取ると全身の細胞が老化して人体防衛軍の力が衰えてくる。つまり、免疫機能が低下してきます。

 

・また、ガン細胞という体内の反乱者の脅威にもさらされます。こうした免疫力をはじめとして、人体に備わっている各種の「生体防御力」の総称をホメオスタシスと呼んでいます。

 

 前述したとおり、食事を取ると誰でも血糖値が上がります。しかし、上がった血糖値を下げるために脾臓からインスリンというホルモンが分泌され、血糖は正常値に戻ります。これがホメオスタシスの働きです。

 

<老化というのはこのホメオスタシスの機能を低下させる最大の危険因子>

・加齢とともに人体の機能には次のような変化が現れます。

 

心臓→血液を送り出すポンプの機能が低下する

 

血管→動脈硬化を引き起こしやすくなる

 

骨→骨密度が減少し、骨折を起こしやすくなる

 

関節→変形して痛みを伴い、可動域が少なくなる

 

筋肉→筋肉量が減り、筋力が低下する

 

脳・神経→脳細胞が減少するため、動作が緩慢になり、バランスも悪くなる

 

目→40歳を過ぎた頃から老眼が始まる

 

耳→聴力が低下し、老人性難聴という修復不能な病気になる人もいる

 

呼吸器→酸素と二酸化炭素を入れ換える換気能力が低下する

 

・病気とはいえないけれど、いつ病気になっても不思議ではない状態!

 

つまり、「老化」というのは、「未病」の状態にあるという言い方もできるのです。

 

<予防医療は、40代で意識しよう!>

<死の寸前まで働き、ボケる人がいない。まさにPPK(ピンピンコロリ)の大往生を遂げる>

・40代は、人間ドックやサプリメントを含めた予防医療を意識すべき年代だといえます。

 

長野県が日本有数の長寿県になったわけ

・長野県というのはもともと内陸部の寒い土地柄で、県民の多くは典型的な塩分過多の生活をしていました。そのため、脳血管系の病気が多かったところです。

 

・ところが、県ぐるみで「予防医療」を実践したことにより、2007年には沖縄を抜いて、「男性長寿全国第一位」の県になったのです。しかも老人医療費が全国最低の47位。つまり、長野県には健康長寿の老人が多いということです。その秘密は、「健康補導員」という聞き慣れない肩書きを持つ人々の活躍にあります。

 

80歳を過ぎても元気な人が多く、「ピンピンコロリの里」として全国的に注目されている長野県佐久市

・保険補導委員会は、市内の各地区を担当する保健補導員を任命、的確な予防医療の研修を受けてもらったうえで、住民の先頭に立って、次のような予防医療を普及させたのでした。

 

・減塩運動

・一部屋暖房運動

・食生活改善運動(ピンピンコロリ食)

・体を動かす(ピンピンコロリ体操)

キーワードは「食」「運動」「癒やし」。

 

健康長寿とPPK(ピンピンコロリ)は決して不可能ではない

<元気な老人は肉を食べる!>

・1963年には、全国でその数がわずか153人に過ぎなかった「100歳超え」の長寿者が、2012年には5万人を超えました。まさに1世紀を生き抜いてきた超エリート!

 

<「長寿の秘訣は何か?」というアンケート調査>

1位→物事にこだわらず、くよくよしない

 

2位→暴飲暴食をしない

 

3位→幸せな家庭に恵まれている

 

<長寿者の食習慣>

・腹八分目で、食べすぎないようにする

 

・完全に米にかたよるのではなく、魚介類などタンパク質も充分に取り、肉類も積極的に摂取する

 

・野菜や海草を好んで取る

 

・薄味の料理を好む

 

・規則的に食事を取る

 

<今、フィトケミカルが注目されているわけ>

・一般的に、摂取すべき食品の種類は1日30種類が目安だとされています。朝昼晩に少量でもいいから、できるだけ多種類の食品の摂取を心がけることです。なかでも最近注目されているのが「フィトケミカル」という成分です。フィトは植物。ケミカルは化学の意味。つまり植物が含有している化学物質のことです。付帯的には野菜や果物などの植物が紫外線や害虫から身を守るためにつくり出す物質のことで、「色」「香り」「苦味」などの基になっています。

 

・わたしたちが心がけるべきは、なるべく多くの色の野菜をいただくこと!

 

野菜や果物の色は「赤」「黄」「橙」「緑」「紫」「黒」「白」の七色に分類されますので、サラダをつくる場合には、できることなら「七色サラダ」を心がけるといいのではないかと思います。つまり、見かけが派手で、華やかなサラダを意識するといいということです。

 

早歩きの人ほど死亡率が低い!

・ここでいうスポーツとは本格的なスポーツではなく、ウォーキングやジョギング程度の軽い運動を習慣的にしているかどうかを質問しているのですが、おわかりのように特に男性では、スポーツを習慣にしていない人は早々と自立機能が低下してしまうことが明らかにされています。改めていうまでもなく、運動習慣は健康に直結しています。

 

・具体的には、各種の調査によって、運動が虚血性心疾患の死亡率を減少させ、血圧を低下させ、血清脂質を改善させて動脈硬化性疾患の予防に役立つことが明らかにされているのです。特に注目されているのがウォーキング。

 

・最近、年齢に関係なく早朝ウォーカーが増えていて、「ちょっと早起きして、出勤前に一歩き」というOLの姿も目につくようになりました。

 

ウォーキングは、散歩とは違い、普段歩く速度よりもやや速めに歩くのがコツ

・調査結果によると、速く歩く人ほど死亡率が低く、遅くなるに従って死亡率が高くなるというものです。「遅い→やや遅い→やや早い→速い」と、速くなるに従って明確に死亡率は低くなっています。

 


私が100歳を超えてぼけずにいるのは、普段からさまざまな工夫をする癖がついていたからではないかと思う。もちろん、物をよく噛む、というのも、脳の活性化に深く結びついた習慣だろうと思うが。(3)

2025-04-11 21:13:07 | 森羅万象

 

がんは「この世の残り時間」を教えてくれるものと考える。

 

自律神経のバランスが良いと免疫力が上がる

・自律神経が働くことで、私たちは生きていられます。

 

自律神経をコントロールするにはこうした違いを把握しながら、)

・食事(食べ過ぎ、早食い、偏食などをやめる

・生活習慣(リラックス時間を増やす、睡眠をちゃんととる、体を適度に動かす

・五感(視覚、臭覚、聴覚、味覚、触覚を研ぎ澄ます

 

・人体は複雑です。偏ると健康的な生活はできません。自律神経のバランスが良いと免疫力が上がります。そのためにも、この三点にくれぐれもご留意ください。

 

食事、運動、休息、自分を大切にする暮らしが健康を作る。】

 

医学に対して、否定も依存もしない

・東洋医学は最近、慢性期医療で注目され始めています。

 

・闘病という言葉にも違和感があります。なぜ自分の体と闘うのでしょうか?気遣う、生活習慣を見直すことで「体を労(いたわ)る」のならわかります。こうした西洋医学による善悪論を軸とした思想に違和感があります。

 

・一番良いのは、西洋医学と東洋医学の両方をとり入れること。現実的なプロセスとしては、西洋医学で診断(初期治療)してもらい、東洋医学でサポートしてもらう、という方法です。

 

西洋医学は急性期の治療に、東洋医学は長期的な体質改善に役立つ。

 

安心してひとりで死ぬための努力と準備を始める。>

死を心配する人へ

私は「あの世」の存在を認知しています。私たちのいる世界とは別の世界(次元)です。簡潔に言えば、私たちはそこから意図(魂の計画)を持ってやって来て、肉体の限界(肉体死)を迎えたら、故郷、つまりその世界に帰還します。これを何度も繰り返すことを、一般に輪廻とか輪廻転生と呼んでいます。

 

・あの世が存在する事実を理解できれば、実は「死ぬことに対する恐怖」を含めたこの世の問題、人生の多大なストレスが、ほぼ解決できます。

 

肉体の死に執着しない。魂が本体では肉体は乗り物。】

 

孤独死は悲しい最後ではない

・つまり、自由意思を持って、世間や周囲が何と言おうと自分で心地良いほうを選択していけばいいのです。

 

一人で死ぬことの何が悲しいのか。孤独は悪いと決めつけない。】

 

独居を心から楽しむ

・人口は減っていますが、65歳以上の単独世帯数(いわゆる独居数)は急増しており、この状況は今後も長く続くと言われています。

 だからと言って独居の高齢者が惨めで悲しい思いをしていると考える必要はありません。一人暮らしを満喫する人が私の周囲に数え切れないほどいます。

 出生数も結婚する人も減るので、むしろ今から独居を楽しむ準備に入るほうが賢明ではないでしょうか。私も独居を心から楽しんでいる一人です。

 

・ロボットやAIなど多様なテクノロジーが開発されているので、今後はそれらを活かした「見守り」や「看取り」の仕組みが役立ちます。

 

独居で死ぬ準備は元気なうちにしておく。】

 

安心して一人で死ぬための支援はたくさんある

何かあったら診てくれる医師(かかりつけ医)も、いないよりいたほうが良いでしょう

 

かかりつけ医者の良い点は、たとえ臨終に立ち会っていなくても死亡診断書を書いてくれる点です

 

自治体も終活を支援しています

・神奈川県の横須賀市は、「わたしの終活登録(正式名称、終活情報登録伝達事業)」という制度を、同市民向けに2018年5月からスタートしました。

 

無縁仏を減らす効果が見込めますが、独居が増える今後を見据えると、まずは安心して独居できる環境への行政支援と言えそうです。同県大和市も終活支援に乗り出しています。

 こうした一部の自治体だけでなく、この仕組みが全国の自治体に採用されれば孤独死のイメージが変わること請け合いです。

 

準備さえすれば、誰だって安心して死を迎えられる。】

 

「平穏死」を目指す

・安楽死という言葉も、最近たまにメディアに登場していますが、批判を承知で言わせていただくと、私の見解は次の通りです。

死を他人に頼むな

 安楽死したいと公言する人もいますが、心得違いしないようにしたいものです。

 

・私たちは魂の計画を持ってこの世に降りました。なぜ生まれてきたかと言えば、この世界で多様な経験をするためであり、その経験を持って魂を向上させるためです。この世で活動するために乗り物として肉体をお借りしているのでなるべき傷つけることなく、魂があちらの世界に戻るときにお返しする。これがルールです

 

・余計な医療を受けず、自然に任せて死ぬことを「平穏死」と呼びます。延命治療はとくにしません。代わりに緩和ケアが行なわれます。

 

平穏に、静かにこの世を去る。肉体は傷つけずにお返しする。】

 

お墓を手放すという提案

・それでもやはり自分の死が、家族や親族、友人、パートナーに、つまり身近な誰かに迷惑をかけてしまうのではと悩む人は多いでしょう。その最もたるものは、お葬式ではなく、「お墓」です。

 

・墓終(じま)い(お墓を閉じて別の場所に引っ越すこと)も一つの方法です。そこでの引っ越し先は、共同霊園、樹木葬、散骨など、さまざまです。

 

献体希望者も増えています。私もある大学に同意書を提出、登録済みです。

 

献体という、死んだあとにお役に立つ方法もある。】

 

ピンピンコロリには努力が必要

・死に方に理想を言ってもしょうがないかもしれません。

 あえて言えば、快適なのはピンピンコロリです。昨日まで元気だったのに今日の朝には死んでいた。これが個人的には理想です

 そのためにも残った人が困らないよう、先ほどから述べているように、普段のコミュニケーションとか、事後に必要な手続きを、ぬかりなくやる。

 

・強い嗜好性のある、薬物摂取、喫煙、あるいは程度を超えた飲酒などは自分の心身を蝕み、周りへも悪影響を及ぼすのは今さら言うまでもありません。

 

・ピンピンコロリするには、適度な食事、適度な運動、適度な休息、です。それに加えて重要なのは、心身一如、身土不二、という考え方。

 いずれも「切り離せないもの」という意味が含まれています。心と体は切り離せない、体と土(大地)も切り離せない、ということです。

 

ちょっと大きなことを言いますが、理想は「介護ゼロ社会」です。介護される人が減ると情勢も変わります。ピンピンコロリも増えます。まさに安心して死ねる社会です。

 

適度な食事、運動、休息。ピンピンコロリを目指して、体と心を大切にする。】

 

未来のお金の心配は取り越し苦労

・この「いくら必要」という喧伝に、くれぐれも気を取られないように。

 

・わざわざ運用や貯蓄などをしなくても、入ってきたお金の中から最低限を使えば、当然それ以外は余るのですから、ちょっと入り用のときも事足ります。今を余力で生き、今を大切にする。未来はお釣り程度に考える。現在が主で、未来はおまけ。そんなイメージです

 あと、普段から月ペースと年ペースで「自分の収支」を把握しておくと良いと思います。

 

・私は資産運用や貯蓄に励まないと述べましたが、物もあまり買いません。

 

・お金は天下の回りもの、そして天下で回すもの。その原則は忘れておりません。

 

必要以上に貯めず、天下で回す。】

 

10年後も、明日も、生きている保証はない

・「人生に定年はないと知り、好きなことをしながらも、ある程度の準備をしておけば、一人で暮らすことも一人で死ぬことも、心配いらない

 勝手ながらそう展開してきましたが、ご理解のほどはいかがでしょうか?

 

・人生100年時代などと言われています。

 

・私が「今を楽しみましょう」と何度も口にするのは、先がどうなるかわからないからです。今まで元気だったのに救急外来に担ぎ込まれ、あっという間に亡くなる人を大勢見ました。未来は不確実性に満ちているのです。

 

・でも、活力になるのは夢や心配ではありません。

 

人間は想定外のタイミングで死んだりします。だからこそ今を楽しむこと。

 

将来の不安は、今の活力にはならない。今を楽しむ。】

 

自分の寿命を受け入れ、人生に感謝する

・寿命や余命は人それぞれであり、比較してもしかたないのです。

 最も大切なのは、生きた年月ではなく、いかに生きたかということ。その人が、何を体験し、何を学んだのか。そこに尽きます。

 

・地位、名誉・名声、資産、学歴、それらは私たちの故郷に持って帰れません。すべてこの世の夢、浮世の露。故郷に持参できるのは自らが得た学びだけです。だから、できるだけ執着を持たないようにしたいものです。

 

・たまに「生への執着」という言葉でも表現されます。医学の進歩・発達で、多くの人が助かっているのは事実ですが、その反面、人が寿命を受け入れる気持ち(覚悟)がうすれました。

 

・医学、医療が進歩しても人はいつか必ず死ぬという事実を知って欲しいのです。突然死ぬ人、死因はさまざまですが結局のところその人のもって生まれた寿命なのだと思います。

 

・心配要りません。人は全員、いつかちゃんと死ねます。死なない人は一人もいません。

 

人は事故や病気で死ぬのではなく寿命で死ぬのです。

 

最期の日まで、いい顔で生きるために……

自分の役割は、自分から求める

役割は他人や社会が決めてくれるものではない。

 

「あと何年」と逆算的に考えて生きない

明日生きているかもわからない。逆算してもその通りになる保証はない。

 

自分の暮らしの面倒は自分で見る

機械や他人に任せることに慣れない。自律する。

 

体を動かす習慣を日常生活にとり入れる

家事のついでに運動する、なるべく歩くなど、できる限り体を動かす。

 

体の声を聴き、無理はしない

病気になったら体が「休みたい」と言っている。

 

死ぬときは寿命に任せる。生きている限り今を楽しむ

寿命にあらがわず、生きることに執着しない。余計な心配をせずに、今を楽しむ。

 

 

 

 2016/9/22

 

『100歳まで元気でぽっくり逝ける眠り方』

大谷憲 片平健一郎   あさ出版  2013/11/11

 

 

 

<いい生き方・いい死に方を決める鍵は「眠り方」にある」

・あなたが、いかに健康で楽しい人生を送り、苦しまない最期を迎えられるかは、「眠り方」にかかっています。

 

・ご長寿国家日本では、「平均8年間寝たきり」の現実が

 

・100歳まで健康か病気がちかを分けるのは、「眠り方」だけ

 

・人生の3分の1を費やす睡眠が「一生の質」を決定づける

 

・なぜ、私は、数ある健康法のなかでも「眠り方」にたどり着いたのか。これにはいくつか理由がありますが、いちばん大きな理由として挙げたいのが、「どんな人でも寝ることはできる」ということ。

 人間は生きていれば必ず睡眠をとります。たとえ病人であっても、寝たきりになったとしても、「寝ること」だけはできるはずです。

 

<ぽっくり死ぬためのキーワードは「血流」と「睡眠」>

<郷ひろみさんの血管年齢は20代>

・たしかに、郷さんは日々ジムなどに通って、肉体のトレーニングを欠かさないからこそ、激しいダンスやパフォーマンスでファンを魅了できるのでしょう。

 

・なんと、「血管年齢が20代よりも良好」と判定されていたのです。番組によると、中性脂肪、血糖値、コレステロールなどが、すべて20代平均よりもよい数値でした。

 私たちは、仕事柄たくさんの人の血管を見てきていますが、郷さんの結果は奇跡的といっても過言ではありません。過度のストレスや不規則な生活をしている現代人の多くは、実年齢よりも血管年齢のほうが上であることが多いからです。

 

・その番組の中では、郷さんの1日の生活習慣を紹介したうえで、若さの秘訣は、「自律神経のバランスをうまくとっていることにある」と結論づけていました。

 

<交感神経と副交感神経のバランスが健康の秘訣>

・自律神経とは、簡単に言えば、呼吸や血液の循環、消化、代謝など生きるために大切な機能をつかさどる神経のこと。

 その名の通り、人の意思とは関係なく自律的に働いている神経で、たとえば、人が眠っているときでも呼吸を続けられるのは、自律神経のおかげです。

 自律神経はさらに「交感神経」と「副交感神経」の2つに大きく分けられます。

 交感神経はストレスがかかっているときに優位に立つ神経で、たとえば、スポーツなど活動しているときや興奮時に優位になります。副交感神経はリラックスしているときに働く神経で、夕食後など休憩時やリラックスしているときに優位になります。この2つがうまくバランスをとることで、体が正常に機能しています。

 

<あなたの快眠度セルフチェック>

Q・あてはまるものをチェックしてください。

 

1、    寝つくまで1時間以上かかる。

2、    ひと晩に2回以上目が覚めて、その後なかなか寝つけない。

3、    朝の目覚めが普段より2時間以上早く、目覚めたあと眠れない。

4、    日中に過度な眠気があったり、居眠りしてしまったりする。

5、    寝言、いびきが多い。

6、    ぐっすり眠ったという実感がなく、寝足りなさが常に残る。

7、    トイレに二度以上起きる。

8、    夢ばかり見る。

9、    朝目覚めが悪く、気だるい。

10、 「睡眠中に無呼吸になることがある」と言われたことがある。

11、 朝、顔がむくんでいる。

12、 物忘れがひどい。

13、 吹き出物ができやすい。

14、 寒がり、冷え性だ。

15、 風邪をひきやすく、治りにくい。

16、 首、肩が凝る。

 

・チェックが5個以上 慢性不眠、あなたの睡眠は危険水域!すぐに改善を!!

3~4個  不眠気味かも!?気をつけましょう。

2個以下  比較的よい睡眠がとれています。できるだけ維持を。

 

<ポイントは「毛細血管」の血流>

・血流とひと口で言っても、特に大事なのは「毛細血管の血流循環」ということ。毛細血管は、動脈と静脈をつなぐ細い血管のこと、血管はなんと、髪の毛の直径の10分の1ほどの細さです。

 心臓から送り出された血液は、動脈から毛細血管に流れ、静脈を通って心臓に戻ります。

 人間1人の血管をすべてつなぎ合わせると、約10万キロに達すると言われていますが、これは地球を2周半するほどの距離です。

 そしてその血管のうちの実に95%以上は、毛細血管と言われています。こうした毛細血管が、体中に張りめぐらされています。

 人間の体は、60兆個の細胞で構成されていますが、毛細血管はこれらの細胞に栄養や酸素を運搬するという大切な役割を担っています。

 

・末梢の毛細血管まで血液が十分にまわらないと、細胞はその役割を果たすことができませんが、十分な血液によって活性化した細胞は再生能力が高まり、免疫機能も上がります。

 

・郷ひろみさんが若々しく健康的なのは、血管年齢が若く、血流がよいことが大きく影響していることが想像できますよね。

 ぽっくり逝きたければ、昼は活発に活動し、その中でストレスを感じたら、副交感神経を優位にできる時間を確保する。そして夜は副交感神経を優位にすることです。それが毛細血管の血流循環をよくする秘訣です。

 

・しかし、忙しい現代人は夜になっても緊張から解放されず、交感神経が高ぶったままなかなか寝つけない人が増えています。夜に副交感神経を優位なコンディションにすることができる生活スタイル、テクニックが求められます。

 睡眠前に、毛細血管まで血液がスムーズに流れていると、体温が高くなり、リラックスした心地よい睡眠をとれるようになります。

 血液と睡眠は、実は、健康を保つうえで密接に関係しているのです。

 

<ぽっくり逝きたいならいい睡眠をとりなさい>

<睡眠中は体の温度は低くなる>

・子どもを育てたことがある方ならご存じでしょうが、子どもは眠くなると、手のひらから足先まで熱くなってきます。人間は眠りに入り始めると、毛細血管がゆるんで、心臓から遠い手足の毛細血管まで血液が流れ込むからです。

 しかし、眠っているとき、人の体温は下がっています。

 矛盾したことを言うようですが、皮膚の表面温度が上昇する代わりに、深部体温(脳や内臓などの温度)は、放熱して1~1.5℃下がっていきます。

 睡眠中は血液を手足の毛細血管に移動させることにより、体温を下げ、基礎代謝能力を下げて、脳と体を休ませようとしているわけです。

 反対に、頭や心臓が活発に働く日中は体の中心温度が高く、手足の体温が低くなります。

 ここ最近、「手足が冷えて眠れない」と悩んでいる人が増えています。こういった悩みのほとんどは、低体温で血流が悪いことが原因です。

 

・もともと体温の低い人は、体の中心部の温度を冷やさないように血液が極力皮膚を通らないようにするため、毛細血管の血流が悪くなり、手足が冷えてしまいます。いざ眠ろうとしても、手足に血液が流れないので、深部体温が下がらず、体がなかなか眠る状態にならないのです。

 問題は寝つけない事だけではありません。毛細血管まで十分な血が回らず、皮膚の表面温度が下がったままだと、「体が覚醒している」と勘違いしてしまいます。そのため、脳と体を十分に休ませることができないのです。

 

<質の悪い睡眠は万病のもと>

・質の高い睡眠がとれないと、心身ともに悪影響が出てきます。

 

・十分な睡眠をとらないと、脳細胞が死んでしまい、学校の成績や作業効率に影響します。

 また、風邪などの病気にかかりやすくなるだけでなく、がんなどの病気も誘発します。肥満の原因にもなったり、自律神経のバランスが崩れてうつ病になる人もいます。認知症の原因になるとも言われています。

 さらに、最近の研究では「6時間以下の睡眠で1週間を過ごした人は、炎症や免疫系、ストレス反応に関連する711の遺伝子の発現に影響が出た」という結果が出ました。また、睡眠不足の人たちの遺伝子は、概日リズム(睡眠・覚醒などの1日周期のリズム)が不規則になることも報告されています。つまり、質の悪い睡眠は、遺伝子レベルでも人間の健康を阻害することになるのです。

 

・一方で、質の高い睡眠をとれば、自律神経のバランスを保つことができます。それは、毛細血管への血流循環に好影響をもたらし、ますます健康になっていきます。

 つまり、「血流をよくすること」と「いい睡眠をとること」は、互いに相乗効果をもたらし、ぽっくり死の実現に大きく貢献してくれるのです。

 

<「あたため睡眠」が日本を救う>

・「長生きの秘訣」の1つ目は 「いつまでも夢を持つこと」。

 

・2つ目は「自分でできることは自分ですること」。

 

・日本人1人ひとりがこの2つを実践できれば、100歳まで元気でぽっくりと逝くことができ、よりよい社会を構築できる。

 

・私の祖父は83歳のときに脳梗塞で倒れたあと、肺炎、心不全、白内障、糖尿病で足先の切断、閉塞性動脈硬化症、腎不全、胸水を経て10年後にうっ血性心不全で永眠しました。

 その後、祖母が脳梗塞となり、介護生活6年目を送っているところです。祖母と同居している私の両親の介護生活は壮絶なものです。病気になるとか誰かのお世話にならなくてはなりません。自分自身だけの問題ではないのです。

 国や市町村の財政が、医療費や介護費に圧迫され財政難に陥っています。だからといって、どの行政も削減するわけにはいきません。

 一人ひとりが健康になり、生産人口を増やすことです。それが誰とも対立しない建設的な提案です。日本の最重要課題はここにあります。

 

・本書で提案した「あたため睡眠」を実践していただくことで健康問題以外への波及効果も生まれます。睡眠障害による交通事故や消失の件数を減らすことができるのでしょう。子宝にも貢献し、子どもは学力が向上します。脳が明晰になり、能力も向上します。「睡眠の質を高める」「自律神経が整う」ということはそういうことです。

 

・人によって寿命が違う理由は、「寿命=実年齢」ではないのです。日本人の死亡原因を分析した結果、血管年齢の老い具合によって寿命が決まるのがわかっています。寿命は血管年齢と関係しています。私たちの健康法を実践している人は、みなさん血管から若返ります。

 本書に書かれている内容は、今日からすぐに実践できます。本書を読まれた皆さまは、ぜひ死亡原因4.2%の中に入ってください。そして、4.2%の割合を増やすことができれば、日本には明るい未来が待っています。

 

 


一番儲かる商売は本来ソフトの開発である。それをすれば創業者利益や、独占利益が手に入る。理由は簡単で、一番最初は必ず独占しているからである。(5)

2025-04-09 17:29:44 | 森羅万象

 

 重村氏はあるとき、衝撃的な内容の本に出合った。タイトルは『人生は、ショータイム』(ブックマン社)。著者は日本有数のダンスの振付師、小井戸秀宅氏で、2004年5月に上梓された本だった。題名だけを見れば、小井戸氏の振付師としての半生を綴っただけの本のように思えて、一般の人はほとんど関心を持たないだろうが、この書には度肝を抜かれるような事実が書かれていた。

  

・若い方はご存じないだろうが、かつて東京・赤坂に伝説のレストランシアターがあった。「コルドンブルー」である。コルドンブルーが開店したのは1971年。約40年近くも前に、一人5万円の料金で、フランス料理のフルコースとレビューを楽しませる超のつく高級レストランシアター。フランスのル・モンド紙が「レストランシアターではフランスのクレイジーホースとジャポンのコルドンブルーが世界の雄」と絶賛するほど、その豪華なショーは評判が高かった。

 

・この伝説のコルドンブルーで、ショーの振り付けを担当していたのが、小井戸氏だった。小井戸氏は『人生は、ショータイム』のなかで、北朝鮮の「喜び組」の踊りの振り付けは、コルドンブルーで彼がつけていた振り付けのパクリで、北朝鮮にはコルドンブルーのスタッフが呼ばれてつくった、まったく同じ舞台まであると明かしている。

  これだけなら驚くに値しないが、続く記述に重村氏の目は釘付けになった。

  

<“喜び組”は、コルドンブルーを見た金正日が、『コルドンブルーと同じような女性ダンサーを育てたい』といって結成したものです。コルドンブルーは北朝鮮に文化輸出されました>

 

<彼は芸能界、映画界に興味がありショービジネスも大好きで、お忍びで来て、コルドンブルーのショーを楽しんだのでしょう。日本のタレントのなかでもプリンセス天功にとくに興味があり、彼女のショーを見たのでしょう>

 

・金正日は来日し、コルドンブルーのショーを見て、すっかり気に入り、北朝鮮にコルドンブルーの舞台を再現し、「喜び組」にそっくり同じショーをやらせている。プリンセス天功のイリュージョンを見たのもコルドンブルーで、その後、彼女をたびたび招くようになったというのである。

  しかも、小井戸氏は、1982年5月に金正日がコルドンブルーを訪れたときの写真まであるという。

 

・それにしても、金正日のような有名人が来日すれば、すぐにばれて大騒ぎになってしまうのではないかと疑問を持つ方が数多くおられるかもしれない。だが、それは愚問だ。なぜなら、1982年当時、金正日の名は聞こえてきていても、顔は誰も知らなかったからだ。2009年の後継者騒ぎを思い出していただければわかりやすいだろう。

 

・北の後継者として金正雲の名が取りざたされたとき、報道各社はその姿を写した写真を入手しようと奔走したが、テレビに映し出されたのは、先述の藤本健二氏が北朝鮮から持ち帰った、子供のころの写真でしかなかった。日本人は誰も現在の金正雲の顔がわからない。街で来日した金正雲とすれ違っても、誰一人気づかないはずだ。

 

・1982年当時は、日本人はもちろん北朝鮮の人々も、金正日の顔など見たことはない。飛行機嫌いの金正日は万景峰号に乗船し、日本へやってきたといわれている。だが、将軍様が万景峰号に乗船して来日しても、北朝鮮の一般の乗客は、まさか偉大なる首領の後継ぎが自分たちと同じ船に乗っているとは思いもしない。

 

<北の指導者が赤坂に通い続けたわけ>

 ・なぜ、それほど熱心に金正日はコルドンブルーに通ったのか。プリンセス天功のショーが目当てだったのはたしかだが、重村氏は他にも重要な理由があったと分析している。

  

<金正男はなぜ密入国を企てたか>

 ・金正日が1970年代からたびたび訪日していたとすると、2001年5月1日の金正男事件も理解できる。

  この日、「金正男氏と見られる男性」が、成田空港で入国管理局に拘束された。男は妻子を連れており、ドミニカ共和国の偽造パスポートを使用して入国をはかったところ、入国管理官に見抜かれ、拘束・収容された。

 

 その際に、背中に虎の刺青が施されていることが判明し、金正男であることが、ほぼ確認された。ロイヤルファミリーの一員の身柄拘束は、北朝鮮から重要な人質を取ったに等しく、日本人拉致問題の解決の糸口になるのではという声も多くあがった。

 

 ところが、外交問題に発展することを恐れた日本政府は、強制退去処分にし、金正男は5月4日、全日空機で中国に向け出国した。

 

 

 

『実録 自衛隊パイロットたちが目撃したUFO』

 地球外生命は原発を見張っている

 佐藤守   講談社  2014/11/20

 

 

 

<「UFOなどという非科学的なものを見たというような人物は精神的にどこかおかしい」>

・ただ単に、「UFOなどという非科学的なものを見たというような人物は精神的にどこかおかしい」とする観念に国や自衛隊のトップが囚われていて、UFOの目撃は非現実的な錯覚だと決め付けているのです。私が危惧しているのは、こうした指導層のUFOに対する無関心です。

 

 ・ところが今もって、自衛隊内部では、UFOを目撃したなどと報告しようものなら、「貴様、頭でもおかしくなったのか」と一蹴され、過去には正直に報告したがため、辛い目に遭った後輩もいます。

 UFO問題は、かように日本の安全保障にもつながる重大問題であるにもかかわらず、民間でも「サイエンスフィクション」として興味本位に扱われるだけ。真正面から科学的に調査・分析するという姿勢がまったくといっていいほど見受けられません。

  

・ただ、これだけはまちがいありません。彼らの話を総合し、かつ私自身の経験に照らし合わせてみると、「UFOは確実に実在する」と、自信を持って断言できます。

  

<UFOがたびたび目撃される基地>

 ・私が自衛官のUFO目撃談を集めてみると、ある傾向に気づきました。それは、不思議とUFO目撃談は、ある特定の基地に偏っているという事実、UFOの名所があるようなのです。

  たとえば取材したなかで最も多かったのは、松島基地に関するレポートでした。

  

<アメリカからの強烈なコンタクト>

 ・UFOに関してはずぶの素人の私の問いかけに、これだけの目撃談が集まったのには驚きました。

 

「正体不明の飛行物体」に対処すべき任務を持つ防衛省・航空自衛隊が、今まで領空に侵入してくる対象は「他国の航空機」だけであるかのような感覚ではなく、レーダーに映った、またはパイロットが目撃した「正体不明物体」のデータも、いかがわしいと思うことなく素直に収集していれば、この五十余年の間に貴重な資料が集積でき、科学的根拠も整っていたに違いありません。

 

 すでに北朝鮮のミサイルに備えなければならない事態が迫っているのですから、今までのような航空警戒レーダー網が「低速度目標」ばかりを意識していては、日本の空は守れません。

 

・しかし、未だにUFOといえば、オカルトかSFのような感覚でしか捉えられていないようですし、わが政府の扱いも、麻生太郎氏の答弁からうかがえるように、サイエンスフィクション的発想に留まっています。これでは、第一線の部隊に「UFO関連情報」収集を義務付けるように求める日は、永遠にやって来ないのかもしれません。

 

 しかし、私のUFOに対する調査に、信頼する部下たちから素直な体験談が寄せられたうえ、その後、私も家族とともにUFOを目撃することになったのですから、彼らの証言を簡単には否定することはできません。

  

・ところが、資料を分析して一つ強く感じたことがあります。それは、現代日本人のUFOに対する姿勢に、排除または封じ込めようという風潮が蔓延している点です。

 

・ところで、2010年に上梓した『実録 自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO』を読んだ読者からは、本書に収録した以外にも多くのメッセージを賜りましたし、テレビや雑誌などからも取材を受けました。そのなかに、グレゴリー・サリバン氏という「ETコンタクト活動家」がいました。

 

・名刺には「JCETI」、肩書は「ETコンタクト・コーディネーター」とあり、活動内容と経歴を聞くと、実に興味ある答えが返ってきました。「2003年ニューヨークを旅立ち、ニュージーランドに半年滞在、その後来日、日本が非常に気に入ったので現在は福岡を拠点に活動中」だというのです。

  現在は、「地球外知的生命体(ETI)とコンタクトしながら、コンタクトのためのテクニックをナビゲートするセミナーなども交え、特別なスカイウォッチング『第5種接近遭遇』のイベントを全国で展開中」なのだそうです。

 

・私の本を読んで、多くの自衛官たちがUFOを目撃したのはその第一歩であり、それは「第1種接近遭遇」段階だといいます。「第2種接近遭遇」段階は。「UFOをレーダーで記録すること」であり、「第3種接近遭遇」段階は「宇宙人を目撃すること」、「第4種接近遭遇」段階は「UFO船内で宇宙人とコミュニケーションを行うこと」であり、そして最後の「第5種接近遭遇」段階は、「人間から発信し、宇宙人と双方向のコミュニケーションを行うこと」――彼はそのナビゲートをしているというのですから、いつか私もコンタクトさせてくれるに違いありません。

  

・3時間ほど楽しい会話が続き、時が経つのを忘れるほどでしたが、実に清潔感あふれる好青年で、彼こそ「地球外生命そのものではないか?」と想像を豊かにしたくらいです。

 

 このときの彼との「遭遇」で得られた成果は、私に寄せられた多くの体験談の信憑性が確かめられたこと、「宇宙人=地球侵略者」という悪しきイメージは、「アメリカのメディアによって植えつけられた誤ったイメージ」であること、「宇宙人は常に地球、特に核エネルギーの未熟な扱い方について見守ってくれているのだ」ということ………。

  

結論は、UFOは物質ではなく、「光体やエネルギー体」であり、いろいろな「利権」に絡んでいる各国政府は、自己保存のためにその存在を隠蔽し続けてきたのだということでした。

  

・本書は、2010年7月に講談社から発刊した『実録 自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO』に新しく寄せられた情報を大幅に加筆、改題のうえ再編集したものです。

 

  

 

『実録  自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO』

  佐藤守  元自衛隊空将、南西航空混成団司令

  講談社    2010/7/20

 

 

 

 なぜ自衛隊でUFOはタブーなのか

 ・私自身は、UFOを目撃したこともありませんし、いわゆるUFO信者でもありません。

 

・「UFOなどという非科学的なものを見たというような人物は、精神的にどこかおかしい」とする観念に国や自衛隊のトップが囚われていて、UFOの目撃は非現実的な錯覚だと決め付けているのです。

 

  「貴様、頭でもおかしくなったのか」と一蹴される

 ・誇大妄想狂という噂が立つ。精神異常を疑われかねません。

  

 自衛隊機墜落とサリン事件を予言した人物

 ・ハリー・古山氏が『私が出会った宇宙人たち』という本を書いていますが、それによると、地球上にはかなり多くの宇宙人が「同化」して住んでいるそうですから、案外当たっているかもしれません。すると、UFOに愛された船附元三佐が長崎の喫茶店で会った店長も、宇宙人だったのかもしれません・・・。

 

 鳩山夫人の金星旅行の真実

 ・一般に知られている、あのアーモンド形の目をした宇宙人は「グレイ」と呼ばれています。グレイには、体長1.2メートルほどで鼻は空気孔としてポツンと穴が空いている「リトルグレイ」と、体長は同じくらいでも鼻の大きな「ラージノーズグレイ」がいるとか。その他では、トカゲの顔を持つ爬虫類のような宇宙人、さらには人間と同じ姿をした異星人もいるといいます。

   人間型の宇宙人は、金髪で、北欧系の目鼻立ち、女性は非常に美しいらしい。もし、そんな美女の宇宙人がいるとしたら、一度お会いしたいものです。

 

 

 

『ムー10月号 NO3591』

 

 

 

<ミステリースポット>

 <自衛隊独身寮に出没した異星人!?>

 私は、航空自衛官として、昭和53年に松島基地へ赴任しました。

 

・そこに、あの“存在”がいたのです・・・。

 

 ・先輩に訊いてみると「そいつは、明らかに幽霊とは呼ばない・・・・全身が黒くて両目は吊り上がって薄暗い黄色に光っている。何かを喋るわけではないけど、僕たちを見て、首を傾ける仕草をする・・・いわゆる、観察をしているような気もする。だからー結論からいって、異星人的存在なんだよ。いずれ見るよ、高い確率で」そんな助言めいたことを先輩はしました。

 

・そんな、私も、昭和59年の春には異動が決まり、一度もその“存在”とは会わなかったな、と思いました・・・しかし、そんなある夜のこと。

  

・夜中1時ごろ、ぼんやりと目覚め、あたりを何気なく見渡すと、一番外側のベッドに先輩らしき人影が腰を下ろし、肩を落としたような姿勢で座っていました。

 

・まず、月の光を浴びているにもかかわらず、身体の表面上に光の照り返しがない・・・そして、その“存在”には影がないーしかも、大柄でありながらベッドのマットレスの体重による沈み込みもない・・・・。

 

・何より、昭和53年のあの日の先輩の言葉が頭の中を巡り、全身真っ黒、頭の先からつま先までまったくシワのないウェアでもまとっているかのような・・・・。頭髪はなく、横顔を見つめると、鼻の隆起や口もなく、唯一、両目と思しきところだけは、薄暗い黄色の発光が強調されており、吊り上がっていました。

 

・次の瞬間、その“存在”は私の布団の上に乗ってきました!しかし、体重をまったく感じとれないほどに感じられません。ほかに気付いたことは、その“存在”が動いても空気の流れやにおいなどもありませんでした。

 

その“存在”の顔は私の顔とくっつくほど接近、それでも息づかいや熱気も感じ、首を傾けるような仕草だけをしていました。

 

・しかし、いつの間にか私は、気を失い、翌朝には何ごともなかったかのようにいつもの朝を迎えたのです。とてもたとえようのない疲労感だけが残り、そのことは上司に報告しました。それから数日後には異動することに。

 

しかし、あの“存在”、確かに「幽霊」と呼ぶには違う存在だったようです。あれはやはり異星人だったのでしょうか。 

               {岐阜県羽島市(51歳)徹次}

 

  

 

『地球維新  解体珍書』

 白峰、鹿児島        明窓出版 2011/5/5

 

  

 

日本政府大激震! 「UFOは確実に存在する!?」11人の現役・OB自衛官の証言

 ・実録『自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO』(講談社 佐藤守)

 

(紹介文)自衛隊現役パイロットたちの証言を初公開!航空自衛隊の空将まで登り詰め、飛行時間3800時間を誇った元戦闘機パイロットによる渾身のノンフィクション。

  UFOはなぜ原子力発電所近くに飛来するのか?「UFOは確実に存在する!」11人の現役?OB自衛官の証言。

  

・(鹿児島UFO談)・・・ちなみに佐藤守さんは『金正日は日本人だった』(講談社)という本を書いておられます。わたしは、みなさまご存知のように、UFOは大型母船、小型艇も接近遭遇・ハッキリ目撃したこともあります。UFOを信じない人も多いですが、反対意見とか、何を言われようと、実際に見たのですから!仕方ないです(笑)。

  

・自衛隊の方にも知り合いがいます。UFO遭遇はたまにあるそうだが、緘口令があるので、普通は言っていけないそうですが、私には、「やっぱりいるんだよ!」とコッソリ教えてくれました。「UFOなんてバカげたもの」という世間の常識をブチ破り、世の中を大きく変える「地球維新」のキッカケとなるとイイですね。またUFOなどないという社会通念があるのは、UFO関連技術を独占している某機関がマスコミや学者を通じて世界的に情報操作をしているのです。

 

 

 

『空自ファイターが遭遇したナゾの未確認飛行物体』

 蒼天のミステリー   佐藤守   「丸」2011年12月号

 

 

 

航空界のタブー UFOの話

 <階級の支配する自衛隊という組織>

 ・航空自衛隊内でUFOの目撃が相次いでいるなどというと航空自衛隊はなんと非科学的な人達ばかりなのかと誤解する方もいるかもしれないが、それは間違いである。

  

・自衛隊の教育システムはしっかりとしているといえる。それだけに正体不明の飛行体を見ても、安易に未知の生物体の乗物だとか、他の惑星からの宇宙船などといった可能性は真っ先に排除して考える常識人であり、普通は合理的な解釈をしようとする。

 

・従って、仮にそうした謎の飛行物体を目撃しても話す相手がなかなかいないのも事実である。うかつに話すと、松島事件のG二尉やM二尉のように誤解を受けて辛い目に遭うという危険性があることも誰もがわかっているし、航空自衛隊の任務はあくまでも「国籍不明機」が対象であって、UFOと遭遇しても「報告の義務」はない。

 

・その上仲間から変な男と思われかねないので自分の胸のなかに秘めてしまうのであろう。

 

・民間航空はそれ以上に厳しいらしく、UFO目撃報告をすると有無をいわさずに地上職に回されるというから、この手の話は常に「ミステリー」の範疇からでることはない。

 

 

 

『いますぐ飛行機に乗りたくなる本』

 秋本俊二  NNA  2008/7/7

 

 

 

機長らのUFO目撃談

 ・搭乗中、目撃してもうかつにしゃべれない。

 

多くのパイロットがフライト中のコクピットから実際にUFOを見ているーということは私も聞いたことがあります。ですが、そういう話はあまり表面には出てきません

  

・本当に目撃したとしても「見た、見た」と騒いで、ライセンス更新時に眼科や精神科の検査で引っかかるのを彼らは、恐れているのかもしれません。

 

・ところが、カタログハウス社から届いた『通販生活』(2007年春号)に、面白い記事を発見しました。日系エアラインを退職した元パイロットらの座談会が掲載されていて、その中で、「かってUFOに遭遇した」という話が出てくるのです。JALとANA,そして旧JASの元パイロット3人のうち、2人がUFOについて語っています。

 

・元JASのパイロットは30年ほど前、瀬戸内海上空を飛んでいる時に異常な激しい光と出くわし「未確認飛行物体が飛んでいたことを管轄の運輸省に報告した」と話しています。それに対して元JALのパイロットも、同僚のパイロットが1986年にアラスカ上空でUFOに遭遇したことがある、という話を披露。そのことは、当時のマスコミにも大きく取り上げられたそうですが、目撃した当人は記者からのインタビューで「絶対に誤認ではない」と強気のコメントをしていたためか、その後は、地上職に異動させられてしまったらしい。つまり、多くのパイロットが現実にUFOと遭遇していても、それをうかつに披歴できない空気がエアライン各社の社内にはあるらしいのです。

  

<現役クルーから「私も謎の物体を見た!」>

 雑誌で堂々と証言できたのは、すでに退職した後だからかもしれません。そう考えて、私などはますます興味がわいてきます。

  

・「かく言う私(現役クルー)も、17年前に千歳発の最終便で、茨城県の阿見付近上空で、十数個のピンポン玉のような発行体に遭遇しました。私の機の後ろを飛んでいたトライスタ1011には知り合いのフライトエンジニアが乗っていて、後にその不思議な体験について二人で話し合ったことを覚えています。この一件は、ローカルニューズでも紹介されました。大阪から来たクルーも、その不思議な光を目撃していたそうです」

  

・「それらの光は太平洋のほうに消えていきました。気がつくと機内の温度が異様に上昇していたことをいつまでも鮮明に記憶しています」

 

 

  

『天使的宇宙人とのコンタクト』

 (ハワード&コニー・メンジャー)(徳間書店)2007/7/19

 

  

 

金髪の白人タイプの金星人との遭遇

 不思議な円卓 / ついに宇宙船内に入る

 ・「ハワード、あなたもご存じのように、私達の同胞はあなた方の世界に大勢いるのです。あなた達の中に紛れて観察しながら、できる限りの手助けをしています。彼らは、工場、オフィス、銀行など、あらゆる職場で働いています。自治体や政府の要職に就いている者たちもいます。ある者は、掃除係りの女性であるかもしれませんし、ゴミ回収業をしている者すらいるかもしれません。でも彼らに会った時、あなたは、その正体が分かるでしょう」

  

・「あなたは、まだ知らないのよ、ハワード。この惑星にはとても強大な力を持ったグループが存在するの。彼らは、途方もないほど多くの知識を持っていて、それはテクノロジー、心理学、そして最も残念なことに高度の脳療法(操作)の知識なのです。彼らは、あなた方の世界の政府(複数)のある主要な人物たちを利用しています。彼らのグループは人を巧みに操ることに長けていて、あなた方の神法上の存在の“サタン”の手先とも呼べるような集団です」

 

月面での観光旅行

 ・そうこうするうちに私たちは、ようやく停車ポイントであるもう一つの巨大なドーム型建造物に到着した。

 

・それから私たちは、言語別にさらに細かいグループに分けられ、それぞれに通訳のガイドが割り当てられた。

 

・ほかのグループを見ると、そこには多数のロシア人、日本人、ドイツ人、そして他の国々から来た人々がいた。言葉の壁があったにもかかわらず、月面旅行に参加している全ての人々はお互いを理解し合って、兄弟姉妹のように感じられる一つの絆で結ばれていた

 

 

 

『天使的宇宙人とのコンタクト』

 (ハワード&コニー・メンジャー)(徳間書店)2007/7/19

 

 

 

<2012年、彼らは、戻ってくるのか>

 ・「彼らは、“ちょうど金星から来たところだ”と言ったのであり、金星人だとは言わなかったからだ。彼らは、金星や火星に基地を持っていただけで、別の惑星から来たのかもしれないか、別の次元から来たのかもしれない。あるいは地球の内部から来ていたために、それから目を逸らせるために金星と言ったのかもしれない」と説明する。

 

メンジャーと2012年のアセンション情報との意外なつながり

 ・もし、同じ惑星に3次元の姿と4次元の姿(または異次元の姿)が同時に存在しているとすれば、地球人に見えるのは3次元の金星だけで、4次元の金星は“別の惑星(太陽系)”に属していると言えるのかも知れません。

 

・ただ、前述のクリスティーナが金星の一部はまだ3次元にも同時に存在していると語るように、2つの世界は連続していると仮定した場合、その次元の差に追いつくことがアセンション(上昇)だとすれば、2012年に地球はアセンションして、別の次元の太陽系の仲間入りをするという可能性もあながち否定はできないと思います。メンジャーが聞いた「2012年にまた戻ってくる」という最後の言葉は、彼らがアセンションをサポートしにくることを指しているのでしょうか?でも、彼らが、そこまで地球人の面倒を見ようとするのはなぜなのでしょうか?

  

 

 

『日本政府はUFOを知っていた』 

 (太田東孝)(KKベストセラーズ)(1992年)

 

  

 

<UFOの存在を認めた現役自衛官の証言>

 ・「そもそも全ての自衛隊の内部ではUFOの存在を認めています。報告義務もあります。もちろんUFOとは既存の航空機や天体、人工衛星、気球、鳥等とは違うものとして、はっきり区別したものを指しています」

 

・「私が所属する海上自衛隊ではUFOを目視した場合CIC(コンバット・インフォメーション・センター)という部署に報告します。ここはレーダーを使用している部署ですのでCICでもUFOを捕捉している場合もあります」

  

・「まず自分が教育隊に入ってからの話なんですが、上の情報課の人と知り合いになりまして、その人の話の中で興味を引いたのは『“本庁(防衛庁)”には、UFO情報を分析処理する専門の部署が存在する』ということでした」

 

・「この部署は、陸・海・空のすべての自衛隊から集められた目撃報告などのUFO情報を取り扱い、特に航空からの(UFOに対してスクランブルした)情報は重要なものだそうです」

  

・「また米軍との合同演習では海軍の米兵から、米軍がUFO識別のために使用しているマニュアルの類を何回も見せてもらっていますから、米軍にとっても、自衛隊にとってもUFOがいることは当たり前の事実なのです・・・・」

  

航空自衛隊にはUFO報告用の規則がある

 ・UFOの名付け親である米空軍がUFOの報告について定めた規定『AFR200―2』がある。この空軍規定は、1954年に米空軍が発行したもので、その中に先の飛行物体としてUFOの定義がはっきり書かれている。そしてまた、ヒストリカル・レポートに『航空自衛隊規定200-4A』がでているということは、これがまさに航空自衛隊がUFOを報告する時に使用する規定であったわけだ。

 

・ただし、現在の防衛庁にこの規定を問い合わせてみると、「アメリカのヒストリカル・レポートに載っているなら確かなことでしょうが、現在、航空自衛隊規定200-4Aなるものは、全く見当たりません」と、お決まりの回答しか返ってこなかった。

 

 

 

『UFO軍事交戦録』

 (コールマン・S・フォンケビスツキー)(徳間書店)1992/7

 元国連広報担当官が公開する爆弾文書

 

 

 

<円盤と米空軍との死闘>

 UFOは組織化された軍隊なのか?

 1953年2月合衆国大陸防空司令部担当のベンジャミン・チドロー将軍のコメント・・・・。

 

空飛ぶ円盤に関する報告が山積みしている我々は、事態を真剣に受け止めなければならない。円盤を迎撃すべく努力した結果、我々は、たくさんのパイロットと戦闘機を失っている

 

<国際連合>

 ・1967年6月、ウ・タント国連事務総長のコメント。

 

「私は、UFOがベトナム戦争に準じて我々が、直面している最も重要な問題であると考えます」

 

<戦艦の上を飛び越えた「金星」>

 ・1945年2月の西太平洋。アメリカ合衆国海軍の戦艦ニューヨークとその護衛の駆逐艦が12インチ砲で銀色の物体に砲撃。物体は2階建ての家ほどの大きさと推定された。硫黄島作戦に向かっていたこの戦艦上のパニックを避けるため、物体は金星であったと発表された。

 

 撃墜された日本のファントム・ジエット戦闘機

 ・1974年6月9日、茨城県百里基地、ナカムラトシオ二等空佐の操縦するF-4EJファントム戦闘機は、夜間、東京空域に出現した赤みがかったオレンジ色の円盤型の航空機を迎撃するように命令された。

  

・UFOが戦闘機に衝突したのか、あるいは戦闘機を撃墜したのか、戦闘機は制御を失って炎を上げながらきりもみ状態になった。ナカムラ二等空佐のパラシュートは炎上し、二等空佐は死亡。コ・パイロットのクボタ・シロウ三佐は生還した。

 

 


一番儲かる商売は本来ソフトの開発である。それをすれば創業者利益や、独占利益が手に入る。理由は簡単で、一番最初は必ず独占しているからである。(15)

2025-04-09 17:27:17 | 森羅万象

 

『国家機能を立て直す』

 若手政治家が目指す、新しい日本のかたち

衆議院議員 野田佳彦ほか  フォースプレス2009年4月30日   

 

 

 

政府はお金の使い方がわからない

・(公立高校授業料の無償化は)3000億円あれば、みんなが教育を受けられるのです。私立もその分を助成すれば均等ですよ。2兆円の定額給付金を出すのだったら、高校の無償化のほうが有効です。

 

 <「スペシャル」が一番怪しい!>

働きアリみたいな方がまじめに税金を納めている一方で、シロアリみたいに使っているわけです。天下り先を養っている。これは政権が代われば分かってくると思いますよ。

 

・10年で300兆円の新しい借金をつくってきたはずですよ、とね。

 

・子供のポケットに手を入れてお金を取り、使っているのと同じですよね。300兆円という途方もない金額を。それで、なぜ経済が二流で、社会保障は五流なのでしょうか。やはり、お金の使い方が間違っているのですよ。お金の使い方を変えることが、日本の再スタートです。

 

・一番怪しいと思うのは「スペシャル」が付くところですよ。特別会計、特殊法人、特殊勤務手当。そのスペシャルを洗い直すだけでも、もっといろいろと出てくるのではないでしょうか。

 

・私は「ニッポン丸洗い」と言っているのですが、とくに「財政関係丸洗い」ですよ。

 

 国をマネジメントするのが政治

・政治家はガバメントするという意識を持ってはダメだと思います。マネジメントする意識が重要なのです。私は、松下電器産業(現パナソニック)の創業者である松下幸之助さんの弟子ですが、松下さんは「国家は国家経営だ」と言っていました。

 

 <すべて守るのが政権の基本>

・私は大学を卒業したら新聞社の政治部の記者になって、いずれは立花隆さんのようなジャーナリストになりたいと思っていました。そのころに松下政経塾ができ、一転して政治の世界に飛び込んだのです。

 

・政経塾は塾是があり、それを毎朝唱和します。「真に国家と国民を愛し、新しい人間観に基づく、政治・経営の理念を探求し、人類の繁栄幸福と世界の平和に貢献しよう」と。

 

 ミッドフィルダー型リーダーに期待

・日本の国土面積は世界で60番目です。松下幸之助は、山を切り崩して、埋めて広げろという新国土創生論を説いていましたが、現在はもっと立体的に考えるべきですね。

 

・だとすると、視線は海へ向かいます。日本の排他的経済水域200海里の面積は世界で6番目ですからね。体積は4番目です。

 

・私は、親しい仲間と申し合わせていることがあります。国会議員を25年間勤務すると、永年勤続表彰を受けます。しかし、我々は、25年以上はやらないと決めています。「永きを以て尊しとせず」ですよ。

 

・現在は本当に国難な時代だと思います。100年に一度の危機だからこそ、100年の体系をしっかりつくり、展望を持った政治をやらなければいけないと強く自覚しています。

 

 

 

『2030年、日本が○○であるために』

フォーラム21・梅下村塾 25期生  丸善プラネット  2012/10

 

 

 

本書を執筆するにあたって、現在の日本はすでにあらゆる面において危機的な状況にあり、このままでは日本は消滅してしまうという認識のもと、あるべき日本の姿になるために、日本が今後歩むべき道を見定め、これから具体的になすべきことを考えました。

 

<5つの危機が間近に迫る>

経済の危機――今の生活水準を本当に維持できるのか

・現役世代が高齢者の暮らしを支えるための負担は2050年には現状の倍になるのです。それに耐えうるだけ日本人は稼げるのでしょうか。

 

・所得の低下、高齢者の扶養負担、雇用の不安定化、それに世界における資源の奪い合いのなか、日本人の生活水準は耐え難いくらいに低下していく可能性があります。

 

財政の危機――借金の水準はすでに終戦直後並みに

・このような経済が低迷する状況下で社会保障の中福祉・低負担化が進行した結果、政府の借金(長期債務残高)は2012年度末にはGDPの196%に達する見込みです。これは、債務危機に陥っているギリシャ(2011年165%)よりもはるかに悪い水準です。歴史的に見れば、太平洋戦争の終戦後の水準と同じくらいまでに悪化しています。

 

政治の危機――政権党が見当たらない二大政党制

・バブル崩壊後、自民党の長期単独政権の弊害をなくすために、二大政党制に結びつく政治改革が行われました。その結果、自民党と民主党という二大政党ができあがったわけですが、今やどちらの政党も政権党としては国民から否定されていると言っていいと思います。二大政党制を目指しながら結局、二大政党を否定してしまった日本国民は、次に何に希望を求め、そして否定することになるのでしょうか。

 

外交・安全保障の危機――内向き志向を反映する歯止めなき国際的地位低下

・今、ここで安全保障を確立し、外交を立て直さなければ、日本の国際的地位の低下に歯止めをかけることはできず、最悪の場合、国家の存率が危うくなるという事態すら覚悟しなければならないと思います。

 

文化・教育の危機――「こころ」を忘れた日本人の劣化が始まっている

・また、前述のとおり、かつては企業自身が人材育成機関でしたが、今はその機能が低下しつつあります。世界に目を向け、海外に留学する学生も減少しています。資源なき国・日本の唯一といってもいい資源である人材の質の低下は、国力の低下に直結します。良質な人材がいなくなれば、企業はますます海外に出ていくでしょう。外に目を向けない、日本人は世界規模の競争から取り残されていくに違いありません。

 

2030年、きらめく未来とするために――経済変革のカギはここにある

楽観的過ぎた経済シュミュレーション?

・しかし、仮にこのまま経済成長が果たせず、プライマリー・バランス(財政均衡)が赤字の状態が続くことは、早晩国家財政が破綻することを意味し、これは日本の危機のはじまりです。財政が破綻すれば、長期金利の上昇、国民の広範な窮乏(政府による給付の大幅削減、増税)、大幅な円安(資源輸入の困難)といった苦難が伴います。また、日本の国債のほとんどは、日本の金融機関が保有しており、金融機関によっては経営破綻を招来するかもしれません。ギリシャの苦難は他人事ではありません。

 

40兆円の増税か50%の歳出カットか

・もしこの状況が2030年まで継続すると、日本経済はいったいどうなるのでしょうか。そこで、現在の経済状況が継続するという前提(一人当たりの名目GDPが一定、税収が一定)の試算を行うと、その結果は名目GDPが450兆円程度です。他方、社会保障制度は現行制度のままとしても、人口減少・高齢化社会の進展によって歳出は大幅に増加します。ひいては国家破綻レベルの財政状況に至るシナリオができあがりました。仮にこのシナリオどおりだとすると、2030年にプライマリー・バランスを達成するためには、新たに40兆円以上の税収を増やす(消費税率に換算して25~40%の大幅な引き上げ)か、歳出を50%カットする必要があります。いずれにしても、大幅な消費税の税率の引き上げか、大幅な年金や医療費などの削減が不可避です。

 

700兆円の経済規模を目指す

・単純にいえば、GDP700兆円というのは、働く人一人ひとりが、現在の倍ぐらい稼がないと、達成できない高い水準なのです。社会全体で生産性を飛躍的に高めるとか、付加価値生産性を高めていくという社会になっていかなければなりません。

 高い水準ですが、私たちは到達可能だと考えています。

 

私たちが思い描く2030年の姿

・企業活動においては、先進国の水準にまで進んだ法人税の減税、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)などへの参加による自由貿易圏の拡大、M&A促進の法整備等により、経済原理に則って企業の新陳代謝が健全に促進される仕組みが定着しています。そのような背景のもと、成長を続けるアジア諸国に比し、競争優位性を有する産業分野(環境・エネルギー、金融、ソフトウェアなど)で、産官学の連携や産業間あるいは企業間での融合により、そこに働く人々は、高度な技術やスキルを身につけています。

 

 

 

『松下幸之助はなぜ、松下政経塾をつくったのか』

 江口克彦    WAVE出版   2010/6/20

 

 

 

個性・持ち味を生かす

・結論を申せば、松下幸之助は職種を増やすことを考慮した政治をおこなうことであり、「お互いの欲望が適正に満たされる社会」が政治の目指す姿だと考えていたようだ。

 

 赤字国債の発行に危機感

・それでなくとも国費が膨大に膨れあがっている。戦前と比べるとそれは一目瞭然であり、物価は約1000倍、賃金は1300倍であるのに対し、国費だけが13000倍になっており、一桁違っている。「おかしい」というのが松下幸之助の直感である。

 

 なぜ政府に政治研究所がないのか

・今政治は何といっても一番大事です。しかし、それだけ大事なのに政府に政治を研究している機関がないのです。

 

・しかし、政府直轄の政治研究所はないのです。これが元々間違っています。自民党にしても与党として30年近く政権を担当し、あれだけの活動をしているのですから、専属の研究所があってもいいと思うのです。各議員の方々の体験からくるところの感覚で政治をやっておられるわけです。そういうところに一つの弱さがあると思います。

 

・このかってない非常時をかってない絶好のチャンスとするには、一にかかってお互いが「国難こそ絶好のチャンスだ」とはっきりと認識するかどうかである。

 

政治が日本の繁栄をつぶす

政治の要諦とは何か

・農業にたずさわる多くの人たちが食べることだけが精一杯の貧しい生活状態にあると仄聞している。農民自身も生産方法の改善に努めねばならないが、それ以上になぜ蓄積できないのか、また貧困に甘んじなければならないのかを追及し、その原因を糾していくのが、政治家の責任ではなかろうか。こうした政治の点に政治の貧困を感じていた。

 

 政経塾設立への5つの理念

 1、「百花繚乱の社会」を実現する政治をおこなうべきであるというものである。

 2、「人間重視の社会」を実現する政治をすべきだということである。

 3、「政治の生産性の高い社会」の実現を考え求めていた。

 4、「道義道徳の高い社会」を実現する政治である。

 5、最後に一つだけ加えれば「志の社会」の実現ということになるだろう。

 

 採用基準は運と愛嬌

 <研修の基本方針>

 1、「自修自得」

 2、「切磋琢磨」

 3、「万差億別」

 4、「徳知体の三位一体研修」

 

・政治がしっかりしなければ、国民は路頭に迷いかねない。国民の生活を支え、国民の幸不幸を左右する政治が今の姿ではとても安心しておれない。

 

 <当面の実現10目標>

・新党の組織、党則を構築する一方、活動方針として「当面の実現10目標」を掲げた。

 

 1、 所得税一律5割減税の実施

 2、 建設国債の発行

 3、 無税国家、収益分配国家の実現

 4、 新国土創成事業

 5、 政治の生産性の向上

 6、 日本的民主主義の確立

 7、 多様な人間教育の実施

 8、 政治家及び官吏の優遇

 9、 生きがいを高める社会の実現

 10、 国際社会への真の寄与貢献

 

 

 

『反デフレ不況論』  それでも日本企業が勝つ理由

日下公人、長谷川慶太朗    PHP 2010/7/2

 

 

 

百年デフレは日本の時代>(長谷川慶太朗)

インフレは戦争の産物、デフレは平和の産物

・日本の政治と経済における問題は、政財界のトップが、デフレとはどんな性格のものであるか、デフレがなぜ起こり、どの程度続くかと言う見通しを持っていないことである。

 

・世界の歴史を見れば、戦争の時代はことごとくインフレであり、平和な時代はことごとくデフレである。世界の安定がたもたれるならば、デフレはこれからも続く。これは争うかたなき事実である。景気の変動や資本主義や社会主義といった体制の問題ではない。

 

百年デフレの時代

・人類は歴史上、何回かインフレを経験している。人々は戦乱と物価の高騰した昔は、その対応を模索した。インフレを抑制するための最終的な手段はデノミネーションであるが、かってのソ連や東ヨーロッパ諸国、中国などの社会主義国は、ほぼ例外なく第2次世界大戦の戦後にデノミを行っている。

 

・旧ソ連は、1948年に100分の1のデノミを実施し、中国では中華人民共和国の建国間もない1950年に100分の1のデノミを行った。ハンガリーは第2次世界大戦の終戦を経て、ハイパーインフレに見舞われ、10京(京=1兆円の1万倍)分の1を超えるという、想像を絶する規模のデノミを実施している。

 

・アメリカやイギリスはデノミを行う必要がなかったがフランスとイタリアを始めとする第2次世界大戦の参加国のほとんどがデノミを実施している。

 

・逆に人類がデフレを経験したのは今回が2度目である。

 

・正確に言えば、ヨーロッパ大国間の戦争がなかった1873年から1896年までの24年間に世界初のデフレが起きている。こうした平和な時期にイギリスで産業革命が起こり、それが世界全体に広がり、工業生産および農業生産が飛躍的に拡大したからである。

 

・「これまでの百年はインフレの時代、これからの百年はデフレの時代になる」と述べた。繰り返すが、その理由は戦争の不在である。

 

・「インフレは戦争の産物、デフレは平和の産物」である。インフレやデフレは、金融政策を緩めるか、引き締めるかによって生じるものではない。金融をどんなに引き締めてもインフレは治まらず、同様に金融をどれほど緩めてもデフレを収束させることはない。

 

・なおかつ、現代では貿易自由化の時代である。いくら金融を緩めても国際取引が自由に行われることが保障されている限り、海外から安い商品がどんどん入ってくるから物価は必然的に下落する。

 

・こうした客観情勢の力はきわめて強く、一国がどんな政策を講じても、デフレを抑制したり転換することはできないだろう。

 

・ところが、この点を政府も日銀も勘違いしており、日本がただ一国だけ単独で存在しているかのごとく考え、インフレやデフレを判断している。だが、そうした誤った判断の下に行われる政策は、失敗に終わるだろう。

 

 

 

『新しい時代への啓示』   マシュー・ブック2

スザンヌ・ワード    ナチュラル・スピリット 2009/12/3

 

 

 

高次元の高等知性体の存在

 <メンタ>

私たちは、十億ほどの集合魂(グループ・ソウル)からなる巨大でパワフルな力の場(エネルギー・フィールド)です。私達が、肉体化するときは、リラ星座を超えたある銀河系のレトルノという惑星に住んでいます。

 

 <プロテロ>

私は、あなた達が天国と呼ぶ領域の住人だ。マシューがあなたに言ったように、その正しい名前はニルヴァーナだ。私は、前世のほとんどを地球で暮らしたが、全てではない。シリウスと呼ばれる宇宙領域での経験もある。そこでは人類の起源を持つ他の文化を知るようになった。

 

 レプティリアン(爬虫類型ヒューマノイド)

レプティリアンは宇宙人達や超人間とは違って、地位や身分などはどうでもよく、戦闘力を大事にする。彼らの考えでは軍隊や軍事技術に裏打ちされない権威はパワーがないとされる。

 

・彼らは、あなた達の想像を超えるほど知能が高い、彼らの脳は人類の脳よりもはるかに大きく、僕が見たところ、彼らはその能力をフルに使っている。

 

・僕が会ったのは、普通の成人の人間より背が低く細かった。けれど弱々しい感じはなかった。皮膚はグレーで、頭には髪の毛がないけれど体型は魅力的だ。目は黒で鋭い感じで、誰もその目を見て心を読むことはできない。女性の体格は男性よりもなめらかで丸みがあると言われる。

 

・それがここにいる彼らの姿だけれども、他の者たちもそうなのかは言えない。彼らの具現化能力は非常に高いので同様なレベルの能力がある他の文明人たちのように、どのような形の魂の住まいでも好きなように創造できる。もちろん、好きな時に姿を変えることができるんだ。

 

 小さなグレイ人

・当初は、戦闘が目的ではなかったので、軍隊というのは正確ではありませんが、はい、数の上での大軍と言えます。地球の地底に広大な居住空間があることを、もし地球市民たちが知ったら信じられないでしょう。

 同様に、もし地球人ではない存在がこの惑星にずっと住んでいることを知ったらびっくりするでしょう。

あなた達が“小さなグレイ人”と呼ぶこれらの存在たちは、地球人類よりも身長がかなり小さく、医学実験と複製の目的で拉致された人間達が描いたものにそっくりです。

 

地球に閉じ込められたわけですから、拉致者たちはもう“地球外生命体”ではありません。彼らの宇宙船は地底に沈んでしまい、宇宙には戻れません。

 

 

 

『新しい時代への啓示』   マシュー・ブック2

スザンヌ・ワード    ナチュラル・スピリット 2009/12/3

 

 

 

<ラザラス>

・ラザラス;我々の宇宙船にはいくつかのタイプがある。快適な8人乗りの小型偵察船がある。あなたたちの付近にいる最大のものは、我々の母船で大きさは、ニューヨーク市ほどあり、その人口をすべて収容できる。

 我々の小型宇宙船が着陸する地域は大まかに選ばれているが、まだ地点は特定されていない。

 

・最初の着陸は軍や他の政府軍による即時対応行動が予期される地域から離れた地球全体の辺鄙な地域に約100機の小型船が同時に着陸すると思う。着陸隊には、成人の男性と女性の両方がいるだろう。我々は、ほとんどのあなたたちより、背が高いが、それと我々のユニフォームを除けば、我々は、地球人と極めて同じように見える。

 

我々は、シリウス文明から始まった。集団で進化することを望んだが、メンバーの中に知的能力の低い者たちがいたために制限されてしまった。

 

・我々のエネルギーが全体で肉体を持ったことはまったくないが、そのエネルギーの流れで具現化するものは、その姿と容貌があなたたちの白人種に似ている。

 

・その集中力のお陰で、我々の惑星軌道を安定化できて、我々の肉体を救うことが、出来た。その数は、50億人を超えたが、シリウス人全体のわずかなパーセンテージにすぎない。我々は、天使たちから我々のために直接吹き込まれた音楽を持ち続けている。その音楽は、我々のエネルギーの中核をなす最も本質的な部分だ。我々の故郷の一部はシリウス星にある。

 

・我々は、兵士ではない。むしろもっと技術的な専門知識を持っている存在だ。

 

・あなた達が言う、“自然災害”の影響を抑える、または“ちらす”ことで、起こりうる広範囲な破壊を防いでいる。

 

我々だけではない。宇宙旗艦船や母艦に集まった他の者たちがあなた達の時間で言う半世紀前からあなた達の空に現れている。

 

 <オリオンのプロメテウス>

・プロメテウス;私たちは、これらの光の存在たちの仲間です。そして、あなた達人類の一部の祖先です。私たちは、オリオンという名の星座の中のある惑星系から来ています。私たちの社会には個人という存在はありません。でも私たちが、光に向かう道を絶えず求めて律動運動する内には完全な調和があります。私たちは、進化する中で肉体を必要としなくなりました。知的進化とスピリチュアルな啓示によって私たちは、集合魂のエッセンスと何十億の魂たちの心を表わす薄い層でできた形状に物質化できるようになりました。

 

 ニルヴァーナは我々が天国と呼ぶ霊界の正式名称

 <ニルヴァーナと地球との間のテレパシー通信>

・1998年、マシューはニルヴァーナ100人評議会のメンバーになるか、高度に進化した文明人として転生するか、肉体を持つ文明社会の招待を受けて、彼らのスピリチュアルな領域のレベルを向上させる手伝いをするか、という選択が与えられた。彼は最後の道を選び、それ以来、この銀河系やそれ以外の宇宙をアストラル体、あるいは宇宙船で旅行している。彼が訪れる際は、その文明社会に相応しい体に肉体化する。

 

 <イカルス>

私たちが浄化と保護プロジェクトを知らされたのは、最近のことで、同じく地球/ガイア/テラ/シャンの救出に来ている多くの人達よりも遅れて、シリウス星近くの私たちの故郷のドンドーレからやって来ました。

 

・私たちは、想像したり真似しようと思えば、ちょうどあなた達のような姿になるように、どのような形にでも正確に肉体化することができます。

 

・私たちは、地球人の姿になってあなた達の中に存在している地球外生命体のグループの一部です。

 

 

 

『ガイアその愛その光』  地球シフトアップ計画 

アマーリエ  徳間書店  2009/12/31 

 

 

 

 <モーゼの母星>

・私の母星は、蟹座の方向にある惑星である。その惑星の人間達は今のあなた方から見ると、巨大な鬼のような姿をしている。皮膚の色も赤や青といろいろである。あなた方には、とても野蛮な者たちに見えるかもしれない。しかし、生命力にあふれ、豊かな創造力を持つ者たちである。

 

・地球人類をつくる過程で、私の母星の者たちの肉体を地球に持ってくる必要があった。

 

・私は、母星に連絡し、「できるだけ強靭な肉体を持ち、生命の溢れた者たちを集めて、地球に派遣してほしい」と依頼した。そして、約2百万人がやってきてくれた。

 

・私の母星は、もちろんベーエルダのように科学技術が発達していたわけではない。それでも、霊能力を駆使して宇宙船を航行させ、肉体を持って地球にやって来られるだけの能力を有していたということなのだ。それも神の子の持つ創造力の一部である。

 

・彼らにとっては、当時の地球であっても母星に比べたらとても住みやすく、まるで楽園のように感じられたことであろう。私の予想通り、当時の地球でつくられた初期の爬虫類型人間たちともうまく混じり合ってくれた。

 

・私の母星の者たちは、我々の期待に応え、うまくやってくれたと思っている。彼らがいなかったら、現在の地球人類は生まれてなかったであろう。今のあなた方は想像できないかもしれないが、彼らが地球で当時の爬虫類型人間たちと混血していなかったなら、今のような地球人はできていなかったと、私は、確信している。

 

 

 

『アセンションの時代』

バーバラ・マーシニアック  風雲舎  2006/8

 

 

 

 <2012年12月21日>

・2012年12月21日は、マヤ暦の最後の日でもあるので、これを援用して、地球の終末の日であるかのようにセンセーショナルなとらえ方をするとは正しくありません。

 

・そして、新たなサイクルに向けての「出発点」でもあります。人類は過去にも、同じ「通過点」を通って今日に至っているわけです。

 

 DNAを修復する

・それに関連して、人類の歴史の大半が、ネガティブな勢力による恐怖をベースにした支配構造において、蹂躙されてきたという事実があります。人々の精神が安定した平和な時代はほとんどなかったのです。

 

さらに地球外からやって来た「支配階級(アヌンナキ)」の遺伝子技術によってDNAが「間引かれて」、いわば「奴隷種族」に仕立て上げられたという歴史もあるようです。

 

 いったい誰が地球を支配しているのかー支配構造の由来と現状

・重要な古代の知識を守るために、いくつかの秘密結社が組織された時期があります。

・様々な秘密結社が密かな陰謀によって糾合し、世界文明のあらゆる領域に手を広げ、進歩のパターンに隠された影響を与えるようになりました。

 

・偽りが彼らの規範となるにつれ、彼らは、人知れずに心を操ることに長けた非物質界のエネルギーを引き寄せ、それらが秘密結社を操作するようになったのです。

 

・そして、現代につながる状況としては、「様々な秘密結社が密かな陰謀によって糾合し、世界文明のあらゆる領域に手を広げ、進歩のパターンに隠された影響を与える」ようになったことです。これが、表面から見える民主主義政治の背後にある「陰の政府」とか、「裏の支配構造」などと言われている構造です。困ったことに、宇宙の非物質領域には、「あなた方の恐れの波動を常食して、そのエネルギーをあなた方をコントロールするのに利用しているものたち」がいて、隠然たる勢力を持っていることです。権力欲に飢えた者ほど、こうした存在に(自分では気づかずに)簡単に「憑依」されて、彼らに巧みに操られるようになります。

 

・表面から見える支配者や権力者は、実際には秘密結社に懐柔されており、さらにその上に、秘密結社を巧みに操る存在たちがいるという、二重三重の支配構造になっているわけです。この構造に加えて、上記の「この世界をコントロールするものたち(アヌンナキ)」が絡んで、「手下たち(秘密結社)」を自在に操っていた永い時代がありますが、その影響に関しては、ほぼ十年前に彼らが転向してポジティブな宇宙派団の側についたことによって、現時点では消えています。-これは「人類の前途」の項に「悪の役者」たちが、「自己啓示によって役割から降りることさえあります」とありますが、その一部をなす出来事です。

 

・あなたは、一見、単独の存在のように見えるかもしれませんが、実際はあなたの知覚の現界を超えて存在する多くの現実と永遠に結びついているのです。

 

  

 

『ザ・グレート・フライト』

JALを飛んだ42年――太陽は西からも昇る

小林宏之  講談社  2010/11/30

 

 

 

<人の3倍やればできるはず>

「小林君はダメだ」

 若い頃、訓練中に何度この言葉を聞いたか知れない。

 訓練生のとき、ソロ・フライト(単独飛行)に出られたのもビリから何番目。帰国してからの訓練でも教官からはよく怒られた。B727のセカンド・オフィサーになり、DC-8でコーパイにはなったが、操縦そのものをほめられた記憶はほとんどない。

 

・私は、操縦がけっして上手ではなかった。特にコーパイになりたての頃は下手だった。だが「人の3倍くらいやれば必ずできるはず」だと思い、毎日コツコツと努力をした。

 

・飛行機は速度と高度を自由自在に変えられる。これをヒントに、「量は質に変換できる」ということを実感した私は、DC-10キャプテンからB747-400キャプテンへの機種移行訓練中も他の人の3倍は準備して、毎日の訓練に臨んだ。そのおかげで、訓練自体を楽しみながらできたと思う。

 

JAL初、63歳を超えた機長

コーパイ時代、パイロットは目の衰えが操縦技量の衰えに結びつく、ということを、先輩キャプテンの姿を見ていて気付いていた。40代半ばの頃、新聞を読もうとしたところ、紙面を遠ざけないと文字がぼけてしまい、このままだと老眼になってしまう、という危機感を抱いた私は、その日から毎日、目の焦点を遠近の対象物に合わせる訓練を続けた。

 

教官なりキャプテンなりの個性

・着陸時にフラップを降ろそうとして「早すぎる!」とキャプテンに怒られたコーパイは、後日のフライトで遅めにフラップを下げ、「それじゃ遅すぎですよ」と私から指摘された。彼は前日のキャプテンとなぜ違うタイミングなのかと怪訝な顔をする。そんなとき私は、「どうしてだろうね?」と逆に聞き返すことにしている。飛行機の操縦には、風向、風力、温度など、あらゆる条件が影響してくる。前日のキャプテンがどういう状況だったのか、そして今日はどうなのか。それを思い返せば、なぜタイミングが違うのか、理解しやすい。

 しかしながら、それでも納得できない場合もある。私も訓練生、コーパイ時代と、教官やキャプテンによって言うこと、やることがまったく違い、どうすればいいものかと思いあぐねたことがある。しかし、これは教官なりキャプテンなりの個性なのだ。彼らだって人間である。そのやり方は微妙に違って当たり前、ある教官が「こうしなさい」と言えばそれに従い、別のキャプテンが「ああしなさい」と言えばそれにうなずく、そうやっているうちに自分自身のやり方なり方法論が導き出され、またオペレーションの幅ができるはずなのだ。


リアルに人や組織を動かすための方法論や、目の前の生々しい安全保障と経済がどのような関係にあるのかという、「地政学」ならぬ「地経学」的な発想のことなどです。(12)

2025-04-08 12:51:41 | 森羅万象

 

 ■■■ 私が思うこと、聞いたこと、考えること ■■■

 

 

(2025/4/8)

・トランプ・ショックで揺れる世界経済ですが、アメリカの特権階級でフリーメイソンまたはイルミナティの秘密結社に入っていない人物を探し出すのは至難であると指摘されています。

 

・著者は、「さらには、もはや「想定外」として処理することができないレベルの変動要因が、近年立て続けに起こっていることを、多くの人は感じているのではないでしょうか」、「「地経学」とは、「地政学的な利益を、経済的手段で実現しようとする政治・外交手法」と定義づけることができるでしょう」、「リアルに人や組織を動かすための方法論や、目の前の生々しい安全保障と経済がどのような関係にあるのかという、「地政学」ならぬ「地経学」的な発想のことなどです」と述べています。

 

・著者は自衛隊のトップとして東日本大震災に対応した人です。本書ではレンジャー訓練のことも書いてありますが、最近、下記のように「陸自、レンジャー訓練を一部中止 死亡事故相次ぎ内容見直し」という記事が報道されました。やはり体力のギリギリの訓練をしているから事故が起きのでしょう。

経営学では、「社員の疲労」は「過労死」のリスク問題です。多くは休みが無くて働き詰めで、「うつ病」を発症し自殺したというケースです。

毎年ビジネス書が1万冊出版されているそうです。それだけ需要があり、売れるからでしょうか。

日々の経済活動がビジネスパーソンの中心的な関心ですから、MBA的なビジネス書がブームになったこともあるようです。経営学でいう「戦略」は、もともとは軍事的な概念から派生してきたといわれます。地政学の本も多く出版されるようになりました。

若い人たちには、お金儲けの本やそれの関連のビジネス書が人気があると指摘されています。

 

 

<●●インターネット情報から●●>

朝日新聞、2025/4/3 

陸自、レンジャー訓練を一部中止 死亡事故相次ぎ内容見直し

 

陸上自衛隊は3日、精鋭の隊員であるレンジャーを新たに養成する訓練を一部の部隊をのぞき当面中止にする、と発表した。ドローンなど最新技術を駆使する現代戦へ対応できる教育プログラムの作成と、訓練中の死亡事故が相次ぐなど安全管理を見直すことが理由という。

 レンジャーは敵地に潜入して困難な任務を行うことを想定し、訓練期間は約3カ月に及ぶ。自衛隊内で「最も過酷な訓練」とされ、自衛隊関係者によると1日1食に制限された中での不眠不休での行動や、山中に潜みながら植物を見分けて食べる訓練も受けるという。

 ただ、2021年9月、陸自第8師団(熊本市)所属の30代の男性隊員がレンジャー訓練中に重度の熱中症にかかり死亡。24年8月には陸自福知山駐屯地(京都府福知山市)でレンジャー教育を受けていた20代の男性隊員が体調不良を訴えて亡くなるなど事故が続いていた。

  森下泰臣陸幕長は3日の会見で「事故が続いていた状況もあり、この機会にしっかり安全や健康管理を十分反映して新しい教育をしたい」と述べた。(矢島大輔)

 

・現在、自衛隊では長射程のミサイルの開発が進んでいます。自衛隊が敵に長射程のがミサイルを撃てば、敵側から核ミサイルが飛び込んでくるといいます。

良識の国会の「ノーシェルター政策」は、「敵の一番の弱点を攻撃する核攻撃を招き寄せる」といわれます。

「脳天気(ノー天気)な核シェルターもグローバルスタンダードを適用すべきだ」といわれます。また核シェアリング(核共有) を検討せざるを得ない段階だろうと指摘されています。

また三流政治家の墨守する専守防衛だからこそ防空壕、銃器、食糧の備蓄が必要だといわれます。そして総務省と地方自治体の管轄の「郷土防衛隊」の創設が必要だといわれます。

 

 

「サルマト」に搭載された核弾頭の威力は、太平洋戦争で広島に投下された原子爆弾の2000倍の威力があると評価されるといわれます。

新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「サルマト」1発で「島国英国はなくなる」と発言したそうです。

ロシアは「サルマト」1基でフランス全体、米テキサス州ほどの地域を完全に焦土化できると主張するといわれます。

ロシアの核魚雷「ポセイドン」は500メートルの津波を起こすといわれます。海中で水爆を爆発させるからでしょう。

 

 

 

(2024/8/26)

 

 

・よく指摘されるように「年次改革要望書」については、新聞もタブー化しているようで、なかなか私たち一般人には、よく分かりません。

『アメリカの日本改造計画』という本は2006年の出版ですが、その後、日本の政界は「失われた30年」に沈んでいったといいます。

「失われた30年」とかの今の経済的状況は三流の政治家達によって生み出されたといわれます。

 

・「アメリカの国務省は日本の外務省を東京ブランチ(支部)といい、財務省を東京支店と呼ぶ」といいます。パワーバランスははっきりしているそうです。アメリカの特権階級でフリーメイソンまたはイルミナティの秘密結社に入っていない人物を探し出すのは至難であると指摘されています。

 大統領選にも関係しているようですが、なにせ秘密結社だそうですので、部外者は分かりません。

 

「日本の知識人が欧米人を理解できないのはフリーメイソンを知らないからだ」そうです。安倍晋三首相がケネディ駐日米大使と交わした握手がフリーメーソン式であったということで、安倍首相はフリーメーソンだと断じる人もいるそうです。

自民党はフリーメーソン的な組織だという話もあるようです。実際、どうなんでしょうか?現在の日本のおけるフリーメーソンの活動も分かりません。

 

・サタンの会堂といわれるフリーメイスンは、多くの米国大統領を会員としてきたと言われています。「両大戦はフリーメーソンがひき起こした」そうです。UFOはフリーメーソンの創作といわれます。

「成人した白系アメリカ人の、なんと20人に1人がメーソンメンバーだという高い比率になる」という話もあるようです。「日本国憲法はフリーメイソンの理性主義の産物」という説もあるといわれます。フリーメイソンは、世の中で起こるすべてのことに関わっているという話もあるようです。

フリーメーソン結社はこの大地が創出されるよりずっと前から、さまざまな太陽系をめぐって、存在していたのであるといいます。フリーメイソンとは、「現在、世界で信仰されているいずれの宗教より古い」教団となるといわれます。

在日宇宙人問題を認識している人はほとんどいないといわれます。宇宙人情報を公開すると主権が危うくなるともいわれます。

「日本民族は例外なく全部ハイブリッドですからね。在日宇宙人問題こそ真剣に考えなければならない時期かもしれません」という話もあるようです。

  

・太平洋戦争から50年以上経過すると、戦勝国の影響力がなくなるのではなく、一層強まるそうです。まして「日本神界のトップが敗戦後、アメリカの神様になった」そうなので、今後とも影響力はますます強まるといいます。種々の改革で格差も大きくなりました。

「将来ともアメリカの神さまがそのポジションを譲ることはありえない」そうです。つまりアメリカを支配している「フリーメーソン」が日本でも力を持つようになるといわれます。それで「年次改革要望書」の影響力も強いようです。

なお日本主神とか地球の主神とかいろいろとあるそうですよ。ちなみに「敗戦後、日本の神様たちがロシアに引っ張られた」、「日本はヘルメスの統治する国」とかの与太話もあるそうですが、私たち一般人とっては訳の分からない話ばかりのようです。

・「日本はアメリカの属国」「51番目の州」と揶揄されますが、政財界、官界も長いものに巻かれろという大人の思考行動形式のようです。
 「移民を出してきた国」と「移民の国アメリカ」「他の移民受け入れ国」は、大きく違うようです。移民問題は「各国の移民の歴史」によって大きく違います。

「アメリカの移民は国家発展の原動力だった」「アメリカは移民の国」という概念と、ヨーロッパ諸国は「移民を出してきた歴史」があります。現代の「移民・難民は社会のトラブルの元、込み入った人種問題」という両極端の複雑な話になるようです。アメリカ人にも人種問題に非常に敏感な人々が少なくないそうです。移民・難民をどう扱うかがアメリカの世界政策の大きなポイントだそうです。

移民は金持ち国に送るべきで、貧乏国に送るべきではない」という経済原則で、大きな過ちを日本外交はしてきたそうです。日本には外務省はあるが経済音痴の外交官で、日本には外交はないといわれているそうです。

・「大衆は3S(スクリーン(映画などの大衆娯楽)、セックス(性風俗)、スポーツ)で政治を忘れさせよ」という「シオンの議定書」があるそうですが、私たち一般人には政治は難しい様相が多いようです。ましてや「闇の権力」の話になると訳が分からなくなります。
  「闇の権力のような、あまりにも政治的な連中」と無知な私たち一般人では勝負にならないそうです。「神々は市井の人となっている」そうですが。

「危機管理に万全を尽くす」ということが徹底しておれば、原発事故もなかったようです。人災だったといいます。東日本大震災と原発事故から社会が変質し「日本の衰え」がますますひどくなったといいます。

 

 

・「問題のない所はない。改革は恒常的に遅れている」といわれます。特に住民の避難対策、シェルター整備、食糧備蓄、郷土防衛隊、銃器の備蓄に対して必要な政策を取るべきだといいます。

良識の国会の「ノーシェルター政策」は、一般国民が恥をかくといわれます。良識の国会の「ノーシェルター政策」は、「敵の一番の弱点を攻撃する核攻撃を招き寄せる」といわれます。

この方面に脳天気(ノー天気)ですと、日本も歴史から消えていくことになるでしょうか。

 

 

・「将軍たちは前の戦争の兵器で軍事演習をしている」といわれます。ロシア軍のウクライナ侵攻では、戦争の新しい潮流に乗れなかったといわれます。陸戦の王者、戦車や機甲部隊で一挙にウクライナを占拠しようとしましたが、アメリカ製の「精密誘導兵器」や「ドローン兵器」で、苦戦し長期戦になったと指摘されています。ウクライナ侵攻は、第三次世界大戦に導く導火線になる懸念もあると指摘されています。

核戦争になれば銃社会のアメリカと食糧備蓄と国民皆兵のスイスだけが生き残るという説もあるといわれます。

近未来には核兵器が小型化して、世界に分散したりして、核砲弾が使用されるなど、軍事テクノロジーの革新でロボット兵器が使用されるなど、現在のウクライナ戦争のように戦争や戦場の様相が激変すると指摘されています。

さまざまな予言が21世紀になって唱えられていますが、誰も未来はどうなるのか、特に世界の戦争の様相は分からないといわれます。

 

・太平洋戦争時の将官も将校も「戦争に勝てると思っていなかったし、戦争に負けるという意味を理解していなかった」といいます。

無謀な戦争に突入して、焦土作戦で国民は地獄を体験したといわれます。B29の焼夷弾による焦土作戦に、防空壕なし、食料なしで、丸焼けになり「竹槍作戦」を狂った軍人たちが実施していました。敗戦後の満州に残った邦人も辛酸を嘗めさせられました。

核戦争、核兵器の時代には民間人も銃器を持ち、自衛すべきだといわれます。広島型の原爆の数百倍から数千倍の水爆の時代では「竹槍作戦」では日本は歴史から消えていくといわれます。

「日本やイスラエル、スイスのような人口稠密な小さな国のことを、ワン・ボム・カントリーといい1発か2発の原子爆弾を中心部に落とされることによりほぼ勝敗が決して戦争継続能力が失われる国のことを言う」と指摘されています。

 

「サルマト」に搭載された核弾頭の威力は、太平洋戦争で広島に投下された原子爆弾の2000倍の威力があると評価されるといいます。

ロシアは「サルマト」1基でフランス全体、米テキサス州ほどの地域を完全に焦土化できると主張するといわれます。

また新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「サルマト」1発で「島国英国はなくなる」と発言したといわれます。

 

そしてロシアの核魚雷「ポセイドン」は500メートルの津波を起こすといわれます。水爆を海中で爆発させれば、500メートルの津波が起きるのでしょう。

 

「“ワン・ボム・カントリー”だから被曝後、米国のように“銃社会”にしなければならない」と指摘されています。

 

・アメリカでは、(連邦政府存続維持計画(COG:Continuity of Government))があります。これは「アメリカ合衆国において、核戦争や有事、国家にとって壊滅的となる状況の時、政府の存続を図る計画」です。日本でもスパイ法や「政府存続維持計画」を作るべきだといいます。

「失われた30年」とかの今の経済的状況は三流の政治家達によって生み出されたといわれます。そして「三流政治家達のためか、女性の登用も先進国とはいえない」そうです。

 

 

 

・『自民党という絶望』という本には、米国ラトガース大学の「核の冬」のシミュレーションが載っています。

「核の冬」というのは、

「核戦争がおこると、核爆発の直接の被害によっておびただしい数の死傷者がでるだけでなく、火災により大気中に運ばれたススとチリの粒子が太陽光線をさえぎり、気温がいちじるしく低下します。 「核の冬」と呼ばれるこの状態は、地球的規模で何年も続くと想定されています」といわれます。「核の冬」で、食料生産が大きく減少するというものです。食料自給率や食料備蓄も日本の大きな弱点になっています。

 アメリカでは核戦争のシミュレーションはよくするようですが。

 



「そんな懸念を確信に変えるような試算が2022年8月に英国の科学誌『ネイチャー・フード』で発表された。米国ラトガース大学などの研究チームが試算したもので、それによると、核戦争が勃発して、世界に「核の冬」が訪れて食料生産が減少し、物流も停止した場合、日本は人口の6割(約7200万人)が餓死、それは実に全世界の餓死者の3割を占めるというのだ。 なぜ、日本の食料戦略はかくも悲惨な状況に至ってしまったのか」、「局地的な核戦争が起きた場合、世界で被曝による死者は2700万人だが、それ以上に深刻なのが、物流がストップすることによる2年後の餓死者であるという分析がなされました。

 

それによると、世界で2億5500万人の餓死者が出るが、それが日本に集中するという。世界の餓死者の3割は日本人で、日本人口の6割、7200万人がアウトになるという試算でした。多くの人はびっくりしていましたが、日本の実質の自給率を考えれば、驚くことには何もなく、むしろ当然な分析だと思います」、「世界が食料を奪い合う時代がこれから必ずやってくる。

そんな時、日本の面倒を誰が見てくれるのか。カロリーベースで見た日本の食料自給率は今、30%台だ(2020年度の数値で37.17%)。さらに自給率を下げていったら、日本人はそのうち飢え死にするかもしれない。急に田んぼを作るなんてことはできないんだからな」という説もあります。

 

 

・「当時のソ連は、57万5000人もの日本人を捕虜としてシベリアに強制的に連れて行った。そのうちの5万5000人ほどが亡くなっています」という話もあるようです。

 第ニ次世界大戦では、多数の捕虜が餓死させられたといわれます。ヨーロッパ戦線では、筆舌に尽くしがたい戦場だったといわれます。

 現代でも「民間防衛」「食料戦略」「シェルター政策」等の政策に遅れており、三流政治家達が“反面教師”の役割を果たしているといいます。

三流政治家の墨守する専守防衛だからこそシェルター、銃器、食糧の備蓄が必要だといわれます。

失政が続いていますが、その点については政治家と官僚の認識も自覚もないといわれます。また本当に優れた官僚・政治家の人材が登用されていない結果、「失政が続いている」と指摘されています。

 

 このような危機の時代こそ、国家経営の実務に精通したベスト&ブライテストのテクノクラートの英知を結集した「国家改造計画」が求められているそうです

 

 

・ところでウクライナでは、「地域防衛隊」が活躍しているといわれます。「地域防衛隊とはウクライナ国防省の傘下にある、民間人で構成される組織で、不審者を取り締まるための警備が主な任務だ」そうです。いわゆる民兵組織も諸外国では普通にありますが、日本の識者や政治家の政策についての言及がないのは、「世界の常識、日本の非常識」と指摘されています。ロシア軍のウクライナ侵攻は、「対岸の火事」ではなく「他山の石」にしなければならないといわれます。

 

・「民主主義国家においては国民はその程度に応じた政府しか持ちえない」、「国の政治は、その国の国民の民度を出ない」といわれます。総務省地方自治体の管轄の「郷土防衛隊」、「地域警備隊」の創設が必要だといわれます。

 

 

・「中国は220万の軍隊の他に150万の武装警察と800万の民兵を持っている。日本のスケールが中国の10分の1だとすれば、15万の武装警察と80万の民兵が要ることになる。しかし、そんな話をする人はどこにもいない。つまり、国家安全保障戦略は、看板はよく出来ているが中身は看板に相応しくないものだ、と言わざるを得ないのだ」、「ともあれ、先々の有事に備えるに越したことはありません。兵力でいえば、武装警察隊や武装海上保安隊の設置が急務です。中国には武装陸海警察部隊が150万人、民兵が800万人いるとされ、人口比で日本がおよそ10分の1だとしても、海保も含めて15万人の保安警察隊、それから地元に密着した80万人の民兵が求められるところです。後者については、現在の消防団員数がおよそ80万人なので、これを転用するのも一つの手でしょう。またミサイル潜水艦の建造とともに、弾頭の保管場所については別途検討するとして、地上発射のミサイル装備や核・通常弾併用の米軍ミサイルの国内設置なども実行する必要があります。そうした配備を伴わずに「敵基地攻撃能力」を議論したところで、いざ有事となれば間に合いません」と 冨澤 暉(とみざわひかる) 元陸上幕僚長が述べています。

(「週刊新潮」2022年3月24日号 掲載)

 

ウクライナ危機を目前にして日本の防衛政策の改変が急がれているそうです。限られた防衛予算で、抑止力のない高価な通常兵器を少数そろえるのでは、費用対効果の点からも問題にされるそうです。良識の国会の「ノーシェルター政策」は、「敵の一番の弱点を攻撃する核攻撃を招き寄せる」といわれます。

 サイバー戦争を分析しても分かるように、情報のプロ達によれば、「すでに第三次世界大戦は始まっている」といいます。

 

  

ところで話しは変わりますが、南海トラフ巨大地震の連続発生や首都直下地震との連動もあれば、破壊力は途方もないものでしょう。

「たつき諒、2025年7月に大災害と予言か。私が見た未来 完全版の『第1部 予知夢編』では、2025年7月に起こることが描かれている」といわれます。

  しかしながら、ロシアの核ミサイル「サルマト」の1発は、南海トラフ巨大地震津波よりもはるかに壊滅的だといわれます。

 

・「ルシファーは水爆を武器として使用したが、オリオンは宇宙機(円盤)を使った」という話がありますが、スター・ウォーズでは「水爆」も頻繁に使われたようです。サイバー戦争をみても第3次世界大戦は既に始まっているといわれます。

 

ロシアの新型ICBM「サルマト」の破壊力は下記のように想像を絶します。

 

2023/1/11 ウェッブサイト 週刊現代

「週刊現代」2023年1月14・21日合併号より引用

一発で広島の2000倍…ロシアの核兵器「サルマト」が引き起こす最悪の未来

<プーチンの気分で命運が決まる>

飛行距離、速度、威力にいたるまですべてが規格外―。ロシアの工学技術の粋を結集させた新型ICBM「サルマト」が実戦配備された。追い詰められたプーチンの狂気は日本を焼き尽くそうとしている。

 

広島原爆の2000倍

その名前に違わず、サルマトはたった1発で国を滅ぼすことができる性能を持っているとされる。

「飛行距離は約1万8000kmで、西側諸国のほとんどの主要都市が射程圏内に収まります。核弾頭を10~16発搭載でき、威力は合計で7・5メガトン。これは広島原爆の2000倍の数値です。米国の人口密集地帯に落ちれば3000万人が犠牲となり、フランスだったら1発で国全体が吹き飛ぶほどの威力です」(軍事評論家の世良光弘氏)

 

その構造も異質だ。原子力エンジンで発射されたサルマトは途中、液体燃料エンジンに切り替え、宇宙空間へ突入。任意の地点に到達すると、本体から分離した複数の核弾頭が大気圏へ再突入していく。

 

日本には米軍と共同開発した最新鋭のミサイル迎撃網が張り巡らされているが、残念ながら、サルマトの性能はそれをも凌駕しているという。 「サルマトは極超音速滑空体『アバンガルド』を弾頭に搭載することが可能なので、迎撃はほぼ不可能です」(前出・世良氏)

 

従来の核弾頭は高度1000kmから放物線を描いて飛来するのに対し、アバンガルドはグライダーのような形を生かし、大気圏に再突入後、高度70kmという低い軌道で、一直線に滑空してくる。日本ではTHAADやPAC―3が最終迎撃システムとして配備されているが、対応できるのはマッハ9~10まで。アバンガルドを搭載した核弾頭の速度はマッハ20を超え、ターミナル段階(着弾直前)で軌道を遠隔で変更することもできる

「サルマトを日本に撃つ場合、『ロフテッド軌道』と言われる発射方法を取ると思います。簡単に言うと、真上に高く打ち上げて、一気に落ちてくる軌道でさらに速度が上がります」(軍事ジャーナリストの菊池雅之氏) 

 

たった12秒で日本は焦土に

サルマトは10発以上の多弾頭核のうち、たった1発でも広島原爆の150~200倍近い威力を持つ。それが東京都心上空で炸裂した場合、どのような被害がでるのか。

 

核兵器開発史の権威である米スティーブンス工科大学のアレックス・ウェラースタイン教授が開発した核攻撃シミュレーションシステム『NUKEMAP』で試算してみよう


まず爆心地には深さ130mのクレーターができ、半径1・5km内にいた人は数万度の熱に晒されて塵となる。爆発の中心から半径5km以内にいた人や建物は超高熱の赤外線で一瞬にして骨になるまで焼かれる。そして、衝撃波は浦安市、さいたま市、川崎市、府中市にまで届き、ほとんどの建物が倒壊してしまう。その結果、死傷者数は少なくとも1500万人を超えるとされる




この、たった1発で東京が消滅するほどの核が10~16発も搭載され、それぞれが異なる攻撃目標へ飛んでいく。まさしく、「サタン」である

 

実戦配備された東シベリアのクラスノヤルスクからサルマトが発射された場合、核弾頭はまず札幌に10秒で飛来。その1秒後に東京へと着弾する。そして、大阪、名古屋、福岡も0・5秒後には破壊される。発射からわずか12秒で日本の中枢部は焦土と化してしまうのだ


「ロシアがサルマトを使う場合は当然、脅しではない。人口が密集している都市を狙うだけではなく、反撃能力も奪いにくるでしょう。三沢、横須賀、嘉手納、那覇などの自衛隊・米軍基地も標的になります。


サルマトが撃たれた後、自衛隊ができることがあるとすれば、かろうじて生き延びた人の救助くらいです。もはや日本全体を守ることは放棄せざるを得ない状態に陥ります」(軍事評論家の高部正樹氏)




  

 

(2021/2/7)

・インタ―ネット情報によると(2021/2/5)

<世界感染者1億491万人 : 米国が全体の4分の1を占める>

「米ジョンズ・ホプキンス大の集計で、世界全体の新型コロナウイルス感染者数は日本時間の5日午後7時時点で、1億491.5万人となっている。最大の感染国である米国の累計感染者数は2668.0万人で、世界全体の25%が集中している。インド1080.3万人、ブラジル939.6万人と続く。米国は1月初旬は25万人前後の新規感染が確認されていたが、このところペースダウンして10~15万人程度となっている」と報道されています。

新型コロナウイルス感染症は、依然、予断を許さない状況のようです。

また発展途上国のワクチン問題も深刻と懸念されています。

 

・景気の見方、景気変動や財政状況、国債等の債券価格の動向、金融政策については、経済学者の見解も多様にあると指摘されています。今回のコロナショックについても、株式市場の急落で当初は「大恐慌なみの不況になる懸念もある」という見解が多かったようです。しかしながら、世界の株式市場は、大型の金融緩和と財政政策で、急激に回復しました。今後の見通しつについては、不透明ですが、著者は、「コロナは収束する。そして、バブルになる。金融、財政出動によるバブルになる。株式市場はすでに、最後の短期バブルが始まっている。コロナショックで崩壊したバブルを救済するためのバブルだ」、「したがって、トータルで見ると大恐慌どころかリーマンショックにも及ばない「普通の」経済的な落ち込みなのである」、「一方、人々が気づいていない重要な点があり、コロナショックの次に来るものがある。それは何か。バブルである。コロナショックバブルが起きる。これからバブルになる。そして、それはおそらく最後のバブルになる」、「つまり、金融セクターが直接激しく傷んでいないという点で、リーマンショックよりもコロナショックによる経済危機はトータルでのインパクトは必ず小さくなる」、「バブルとは常にバブル・アフターバブルである。これこそがバブルの基本構造であり、バブルの本質である」と主張しています。財政破綻の見解も経済学者で大きく説が分かれますので奇妙な話のようです。経済学の難しさもあるのでしょう。財政破綻説の本も出版されていました。「問題のない所はない。改革は恒常的に遅れている」といわれます。

 様々な経済の安定化装置が現代では整備されていますし、ワクチンの接種や新薬の開発が始まっていますので、かなりの不況抵抗力はついているようです。アフターバブルでも需要が回復しない業種もでてくると思われますが、金融セクターが直接傷んでいないので、経済危機はトータルでのインパクトは必ず小さくなるといわれます。

 自助、共助、公助といわれますが、一般的に「公助」よりも「自助」をすすめる方向にむかうのでしょう。新型コロナウイルス感染症による経済破壊は、終わりは不透明で、いまだ途中の過程です。「ピンチはチャンスだ」とよく言われますが、「言うは易く行うは難し」のようです。

 

(2020/12/15)

・著者は、「疫病が世界を変えた」と主張しています。

「ペストはモンゴル帝国が東西貿易を拡大したことで、14世紀頃、中央アジアからクリミア、イタリアなどを経て欧州全土に広まった。当時の欧州の総人口の約3分の1に相当する2500万人以上が死亡した結果、農奴開放が起きて封建制は終了する。また、ペストに対して無力だった教会の権威が失墜し、そこから主権国家を中心とする近代が成立し、ルネサンスへとつながっていく」、「19世紀から20世紀にかけては、東インド会社を介して、コレラがインドから世界各地に拡散した。わが国でも「ころり」と称され、江戸時代末期の人々に甚大な打撃を与えた。歴史研究者の間では、西洋から入ってきた「ころり」により多くの日本人が亡くなったことへの反発が、「尊王攘夷」思想と結びつき、倒幕につながったという見方もある」と指摘しています。

やはり疫病が世界史を大きく書き換えてきたのかもしれません

コロナショックで世界中が大激変中ですが、筆者は「中国が社会主義の国ですので、「統制経済」により、「バブルの崩壊」が遅れる」と指摘しています。

 また一部の有識者は新型コロナウイルスのパンデミックを予測していたといわれます

2018年の時点で、米国のジョンズ・ホプキンス大学が新型コロナウイルスの出現を予見し、警鐘を鳴らしていたことが広く知られている」といわれます。

また「わが国では、国立感染症研究所の予算が、過去10年間で20億円程度、すなわち3分の1程度、カットされてきた。感染症の拡大とグローバリゼーションがセットで拡大してきた過去数千年の歴史を踏まえれば、日本政府が事態を俯瞰できていなかったことは間違いない」そうです。

危機管理体制に地震・津波ばかりでなく感染症も含めるべきだと指摘されています。例えば、地球温暖化の異常気象で、世界中の自然災害が、激甚化しています。集中豪雨が異常に増加して、従来の基準の「堤防」が決壊しました。そのように新しい事態は次々起こるといわれます。スーパー堤防やダムに反対した政治家がいたように、政治の対応は非常に遅れているといわれます政治の効率、行政の効率を考慮して改革を進めるべきだと指摘されています。「改革が遅れているのは本当に優れた官僚や公務員、政治家が登用されていないからだ」といわれます

日本の場合もパンデミックの対応が遅れたのは、組織的な欠陥だったといわれます。「諜報機関のない国は国家競争から最初に脱落する」、「日本は諜報機関のない世界的にも珍しい国だ」といわれます。やはり情報機関の致命的な弱さが、パンデミックの対応に即応できなかったと指摘されています。

「諜報機関は国家にとって最も重要な死活の国家組織だ」そうです。真面目な官僚や政治家が諜報機関の設立におとなしいのは私たち一般人には、不思議です。日本の諜報機関もグローバルスタンダード化が必要だと指摘されています。「それこそ税金の無駄遣いを止めて、諜報機関の設立運営の財源にあてるべきだ」そうです

 ポストコロナ時代は、大きく社会の変化が起きて、様々な分野で淘汰がすすむといわれます。「『強い者』が生き残るのではなく『適応性のある者』が生き残る」という「最適者生存の法則」といわれるダーウィンの法則が機能するといわれます。様々な社会的な矛盾が顕在化して、今までの常識が激変していくことでしょうか。そして従来の「経営学」や「経済学」もパンデミックで非常に大きなインパクトを受けるでしょう。

テレワークが当たり前になり通勤ラッシュ「教科書に載る日」が来る」のかもしれません。

「筆者は、人類の感染症との闘いは長期化することに加えて、ポストコロナの時代は、それ以前とは全く異なる世の中に変わると考えている」と指摘されています。

 「ピンチはチャンスでもある」といわれますが、言うは易く行うは難しなのかもしれません。

 

・パンデミック対策は「焦眉の急」であるといわれます。世界的なパンデミックも2波の収束の目処が立ちません。パンデミックで「便利な世界が不便な世界」に様変わりです。アメリカ大統領選挙もパンデミックで大きな影響をうけたようです。

フェルドマン氏は「コロナがもたらすのは、Digital Everything。何でもデジタルという世界です。もたらすと言うより、加速させると言うほうが正しいでしょう」と指摘されています。

「デジタルで災いを転じて福となす」ことが可能でしょうか。『強い者』が生き残るのではなく『適応性のある者』が生き残るという「最適者生存の法則」といわれるダーウィンの法則が機能するといわれます。

しかしながら、誰でもプログラマーの時代がくるとサイバー犯罪が近未来に急増するといわれます

振り込め詐欺(特殊詐欺)にしても被害者が高齢者で被害額も多額ですが、犯人グループを一網打尽にできない警察捜査の劣化が窺えるといわれます。特殊詐欺が何年も続いているので私たち一般人は、警察の劣化が理解できません。家畜盗難等の外国人の犯罪にしても警察の対応が遅いと指摘されています。犯罪者のデータベースや国民のデータベースにAI(人工知能)を走らせると犯罪捜査は容易だといわれます。データベースの整備も必要だそうです。

大災害等の大異変や故障でコンピュータ機能が働くなると、ペーパーレスですと社会が機能しなくなるリスクがあるといわれます。

 


リアルに人や組織を動かすための方法論や、目の前の生々しい安全保障と経済がどのような関係にあるのかという、「地政学」ならぬ「地経学」的な発想のことなどです。(11)

2025-04-08 12:50:51 | 森羅万象

 

 

『アーリア人』

 青木健  講談社    2009/5/8

 

 

 

 「インド・ヨーロッパ語族の発見」>

・インド・イラン人とヨーロッパ人が共通の視点を持っているとの学説は18世紀にウィリアム・ジョージによってとなえられたのを嚆矢とする。

 

・そして、サンスクリット語とヨーロッパ諸語の関係を類推した結果、最も古形を保っていると見られたサンスクリット語が、そのままインド・ヨーロッパ祖語に当たると推定されたのである。

 

・サンスクリット語がインド・ヨーロッパ諸語の女王の王座を占めたおかげで、サンスクリット語は、インド・アーリア人の自称「アーリア人」がインド・ヨーロッパ語族全体を指すものと誤解され、ヨーロッパ人たちも嬉々として「アーリア人」を名乗るという珍現象が生まれたのである。

 

 <サンスクリット語の成立>

・アーリア人は、どのようにしてか不明だが先住民に対する文化的優位を確立し、彼らの言語がインド亜大陸における雅語となった。すなわち、ペルシア帝国の統治下にあったころのインド西北部で、文法学者パーニニが、その地方のインド系アーリア人の言語を文法的に固定するのである。これを「サンスクリット語」と称し、学術用語としては驚くべき持続力を示した。

 

 

 

『懐疑論者の事典 下』

ロバート・T・キャロル   楽工社  2008/10/2

 

 

 

ラエル、ラエリアンムーヴメント(ラエリアン運動)

・元モーター・スポーツ・ジャーナリストにしてカーレーサーでもあったクロード・ヴォリロン(1946~)に従うUFOカルト。ヴォリロンは1973年12月13日、フランス・クレルモン=フェラン近郊の火山において、「直径7メートル、光り輝く銀色の金属製の、まったく無音で移動する」UFOを見たと主張している。そしてヴォリロンによると、光を放つ存在が現れ、人類の真の起源を明かすメッセージを託してきたという。これ以降、どこかの惑星の言語で「使者」を意味するラエルというのがヴォリロンの通称となった。

 

・ラエルの信者は彼のことを「第三千年期の預言者」だと考えている。いっぽうラエルのほうは、よき宗教指導者の常として、信者がわが身を養ってくれるだろうと思っている。信者は10分の1税を納めなければならない。

 

・彼の『神の真の顔』という著書には、彼の使命が説明されている。ターラス・グレスコー(1966~)によれば、ヴォリロンは次のように主張している。

 

・ヴォリロンは、1975年、空飛ぶ円盤でエロヒムの惑星まで運ばれ、そこでイエス、ブッダ、ジョゼフ・スミス、孔子といった名だたる地球人に紹介された。エロヒムは人と同じ姿をした小さな存在で、肌はうすい緑色、目はアーモンド形であり、ユダヤ=キリスト教の神のモデルとなった存在らしい。そんな彼らはヴォリロンにこう伝えた。ヴォリロンこそ、エロヒムが2025年にエルサレムへ戻る前に、ラエルという新しい名のもとで平和と官能的瞑想のメッセージを人類に中継すべくつかわされる最後の預言者である、と。

 

・ラエルの主張によると、エロヒムは、人類が約2万5千年前に異星人のDNAから創造されたことをラエルに教えた。それどころか、地球上のすべての生きものは、異星人の研究所で創造されたのだという。ラエルはそれ以外に、神も魂も存在せず、クローン技術こそが不老不死への道だということも教わったという。ラエルによると、人間を創造した異星人たちは、われわれが伝統的なユダヤ=キリスト教の道徳から解放され、美しくセクシーになり、官能的な生活を楽しむことを望んでいるのだという。

 グレスコーによれば、「ラエルが成功したのは、退廃的な行動のための環境を組織的に提供したことにあるように思われる。彼は快楽主義や性に関する実験を無邪気に取り扱う場を提供しているわけだから」。さいわい、ラエリアン教団はコンドームの使用に関しては寛容だ。だから、病気を広めたりすることはないだろう。しかし、コンドームの使用はラエルの信者の数を減らすことにはならない、とラエルは信じている。

 

・なぜなら、クローンエイドというクローン作製会社を立ちあげ、カップルのどちらかいっぽうのクローンの子をつくる気があるカップルに対して、援助することを約束しているからである。このサービスは性的指向にかかわりなく、どんなカップルにも提供されることになっている。科学者のなかには、近い将来にクローンエイド社のやっていることが現実のものとなる可能性はなく、その目標もまったくの空想だと述べて相手にしない者もいる。

 

・だが、マサチューセッツ州ウォーチェスターのアドバンスト・セル・テクノロジー(ACT)社は、クローン技術でヒトの胎児をすでに誕生させている。宗教的狂信者や頭のおかしな人間がいま以上に現実社会への影響力をつけないよう、遺伝子工学の規制を強化しないと、遠い将来どういう事態になりかねないか、ということをクローンエイド社は思い起こさせる。

 

・2002年12月には、ラエリアン教団司教のブリジット・ボワセリエ博士(1956~)が、クローンエイドは誕生間近のヒトのクローンをいくつか保有している、と発表した。これについてラエルは、その発表が事実ではない可能性を認めたうえで、メディアで大きく報道されたことには約「5億ドル」の価値があり、それは「わたしの20年分の仕事に相当するものだった」としている。

 

・ラエリアン教団の本拠はモントリオールにあるが、このカルトは国際的で、85カ国に5万人もの信者がいるという。

 

・優等な存在が何千年間にもわたって実験室で、地球上の昆虫、菌類、バクテリア、ウィルスなどの(言うまでもなく絶滅した生物も含めた)すべてを創造していた、という若干奇妙なイメージも、教団の人には気にならないらしい。さらにどういうわけか、エロヒムは2万5千年も経ったあとに、火山で彼らのUFOを目撃したフランス人カーレーサーにこの秘密を明かすのである。

 

・ラエリアンのきわめつけの大まちがいは、進化は起きようがなかった、とする彼らの証明である。“遺伝子にはDNA修復機構(P53)があり、そのために進化上重要なプロセスである突然変異が起こらないということを、科学者はすでに解明している”と彼らは主張する。確かにそのような機構が存在するなら、種の多様化は起こらなかったであろう。しかし、P53は当初こそ腫瘍形成遺伝子と考えられていたが、いまでは、がん抑制遺伝子と考えられている。またおそらくP53自体が突然変異を起こすということに、ラエリアン教団はほとんど関心がないのだろう。

 

・すべての種の遺伝コードは突然変異の発生をはばむ遺伝子ばかりからなる、というのは彼らの純粋な憶測にすぎない。さらにたとえ仮に彼らが正しかったとしても、ヴォリロンの奇妙なUFO話が実話ということにはならない。

 

 

 

『UFO学入門』  伝説と真相    

皆神龍太郎  楽工社      2008/3

 

 

 

 <クロード・ボリロンのケース>

・アダムスキー、マイヤーとともに「三大コンタクティ(宇宙人との接触者)」と呼ばれているのが、ラエルことクロード・ボリロンだ。

 

・ラエルを中心としたラエリアン・ムーブメント側の主張によれば、自動車レースを取材するジャーナリストだったクロード・ボリロンは、1973年2月13日、自宅近くの火山にハイキングに出かけて、そこでダビデの星と呼ばれる六芒星(ろくぼうせい)のマークがついた小さなバスほどの大きさのUFOと遭遇した。

 

・ラエルは、緑色のスーツを着た子供くらいの大きさの宇宙人と会話し、地球人に愛と平和を説くメッセンジャーに選ばれた。さらには、1975年10月7日、フランス人ジャーナリスト、クロード・ボリロンは宇宙人エロヒムの宇宙船で「不死の惑星」へと連れて行かれました。そこで、彼は「科学的に再生されて、今なお生き続けているモーゼ、ブッダ、イエス、マホメット等の古代の預言者と面談することができました」ということだ。

 

・地球人はこの宇宙人たちの遺伝子工学技術によって作られた生物であり、宇宙人の科学は我々と比べて2万5000年も進んでいるのだそうだ。

 

・ラエルの説を信奉する団体、ラエリアン・ムーブメントの参加者は世界90カ国に約6万人おり、彼の本は25カ国語に訳されているという。

 

 

 

『1417年、その一冊がすべてを変えた』

スティーヴン・グリーンブラット     柏書房  2012/11

 

 

 

<物事のありよう>

・『物の本質について』は読みやすい作品ではない。全部で7400行のヘクサメトロス(六歩格詩)で書かれている。

 

・ルクレティウスがもたらした疫病の一つの簡潔な名前――彼の詩がふたたび読まれはじめたとき、たびたび向けられた非難の言葉――は、無神論である。だが、じつはルクレティウスは無神論者ではなかった。神々は存在すると信じていた。しかし、神々は神々であるがゆえに、人間や人間のすることにはまったく関心がない、とも信じていた。神はまさに神であるがゆえに、永遠の生命と平和を享受し、その生命と平和が苦悩や不安によって損なわれることはなく、人間の行為など神にとってはどうでもよいことだ、とルクレティウスは思っていた。

 

・ルクレティウスは信仰を告白しているが、本当はある種の無神論者、おそらく、とりわけ皮肉屋の無神論者だった、と言うことは可能である。

 

・今では『物の本質について』で主張されている宇宙に関する事柄の多くは、少なくとも今この本を読んでいそうな人々の間では、ひじょうによく知られていることのようだ。

 

ルクレティウスが投げかけた難題を構成する要素

・(万物は目に見えない粒子でできている。)

専門用語を嫌ったルクレティウスは、これらの基本となる粒子をあらわすギリシア哲学用語で、それ以上分割できないものという意味の「アトム(原子)」を使わないことにした。

 

・(物質の基本となる粒子――「事物の種子」――は永遠である。)

時間は限界を持たず――始まりと終わりのある不連続の物質ではなく―ー無限である。星々から最も下等な昆虫まで、全宇宙は目に見えない粒子でできている。これらの粒子は破壊不可能であり、不滅である。

 

・ハーヴァード大学の哲学者でスぺイン生まれのジョージ・サンタヤーナはこの考え方――破壊不可能な物質からなる事物の絶え間ない変化―ーを「人類がこれまでに思いついた最も偉大な思想」と呼んだ。

 

・(基本となる粒子の数は無限であるが、形や大きさには制限がある。)

個々のものを組み合わせることによってさまざまな文章を作ることができるアルファベットの文字に似ている。

 

・(すべての粒子は無限の真空の中で動いている。)

空間には、時間と同様、限界がない。固定された点ではなく、始まりも、中間も、終わりもなく、限界もない。物質はぎゅうぎゅうに押し固められた緻密な固体ではない。事物の中には真空があり、構成要素である粒子が動き、衝突し、結合し、分離できるようになっている。

 

・(宇宙には創造者も設計者もいない。)

粒子そのものは作られたものではなく、破壊することはできない。この世の秩序と無秩序のくりかえしは、いかなる神の計画の産物でもない。神の摂理は幻想である。

 

・存在には終りも目的もない。絶え間ない創造と破壊があるのみで、すべては偶然に支配されている。

 

・(万物は逸脱の結果として生まれる。)

無数に存在する個々の粒子がすべて、自身の重さに引っぱられる雨粒のように、真空中をまっすぐ落下していくとすれば、何物も存在しないだろう。しかし粒子は、あらかじめ定められた一方向に密集して動くのではない。代わりに。「まったく予測できない時間と場所で、直線の進路からわずかにそれる。それは、動きの変化にすぎない、と言える程度である」。ゆえに、基本となる粒子の位置は確定できない。

 

・(逸脱は自由意志の源である。)

人間も動物も、すべての感覚のある生き物の生活では、基本となる粒子の不規則な逸脱が自由意志の存在をもたらす。

 

・(自然は絶えず実験をくりかえしている。)

始まりの瞬間とか、神話的な創造の場面などというものはいっさい存在しない。植物、昆虫から高等哺乳動物、人間まで、すべての生き物は、長く複雑な試行錯誤のプロセスを経て進化してきた。

 

・(宇宙は人間のために、あるいは人間を中心に創造されたのではない。)

この世界には海や砂漠があり、過酷な気候があり、野生動物がおり、病気がある。ゆえにこの世界がとくにわれわれ人類が快適に暮らすために創られたのではないことは明らかだ。

 

・(人間は唯一無二の特別な存在ではない。)

もっとずっと大きな物質的プロセスの一部にすぎない。このプロセスを通じて人間はあらゆる生命体だけでなく、無機物質ともつながっている。人間を含むあらゆる生物を構成する目に見えない粒子は、感覚を持っていないし、何か神秘的な源から生まれたわけでもない。われわれ人間は、他のあらゆるものを構成しているのと同じ物質でできているのだ。

 

・(人間社会は平和で豊かな黄金時代に始まったのではなく、生き残りをかけた原始の戦いの中で始まった。)

一部の人間が夢想してきたような、平和を好む幸福な人々が、安心してのんびりと暮らし、豊かな自然の果実を享受していた楽園のような原始時代などは存在しなかった。初期の人類には火も、農耕技術もなく、その他、情け容赦ない生活の過酷さを和らげる手段がなかったので、誰もが食うため、食われないための闘争をくりひろげてきた。

 

・(霊魂は滅びる。)

人の魂は肉体と同じ物質でできている。魂がどの臓器に宿っているか、物理的にその場所を特定できないという事実は、魂がひじょうに微細な粒子でできており、血管、筋肉、腱などに点在していることを意味するにすぎない。われわれの計測器は魂の重さを量れるほど精密ではない。

 

・(死後の世界は存在しない)

人間は、自分が死んだ後には何かが待っていると考えて、自らを慰めたり、悩ませたりしている。死後の世界の楽園では永遠に枯れない花が咲き乱れていて、冷たい風は吹かない、と想像したり、厳しい裁判官の前に連れていかれ、罪を責められ、終わりのない苦しみを言いわたされる、と想像したりする。しかし、ひとたび肉体とともに魂も滅びるとわかれば、死後の罪や褒美などないこともわかる人間の命はこの世の命だけである。

 

・(われわれにとって死は何ものでもない。)

あなたが死ぬとき、――一つにつながって、あなたを創り、維持していた粒子がばらばらになるとき――喜びも悲しみも、願望も恐怖もなくなる。ルクレティウスは書いている。

 

・(組織化された宗教はすべて迷信的な妄想である。)

その妄想は、深く根づいた願望、恐怖、無知に基づいている。人間は、自分たちが持ちたいと思っている力と美しさと完全なる安心のイメージを作りあげている。そのイメージに従って神々をこしらえ、自分の夢の奴隷となっている。

 

・(宗教はつねに残酷である。)

宗教はいつも希望と愛を約束するが、その深層にある基礎構造は残酷さだ。

 

・(天使も、悪魔も、幽霊も存在しない。)

いかなる種類であれ、非物質的な霊は存在しない。ギリシアやローマの人々の想像力がこの世に生み出した生き物たち――運命の三女神、ハルピュイア、ダイモン、守り神、ニンフ、サテュロス、ドリュアス、天使、死者の霊――はまったく架空のものだ。そんなものは忘れるべきである。

 

・(人生の最高の目標は、喜びを高め、苦しみを減ずることである。)

幸福の追求に向けて人生を整えるべきである。自分自身や仲間のために幸福の追求を推進することほど、倫理的に高い目的はない。

 

・(喜びにとって最大の障害は苦しみではなく、妄想である。)

人間の幸福の第一の敵は過度の欲求――限りあるこの世で許される以上のことを達成したいという幻想――そして心をさいなむ恐れである。

 

・(物の本質を理解することは、深い驚きを生み出す。)

宇宙は原子と真空だけで構成され、ほかには何もない。世界は天の創造者がわれわれのために創ったものではない。われわれは宇宙の中心ではない。われわれの感情生活も、肉体生活も、他の生き物たちのそれと異ならない。われわれの魂は肉体と同様、物質的なものであり、死ぬべき運命にある。

 

<解説  池上俊一>

・古代ローマの詩人ルクレティウスと15世紀のイタリアの人文主義者ポッジョ・ブラッチョリーニ。西洋文学史・思想史上の重要人物であることはたしかだが、プラトンやアリストテレス、あるいはレオナルド・ダ・ヴィンチなどとは違い、おそらく専門家以外ほとんど知られていない二人だろう。

 

・ルクレティウスは、紀元前1世紀初頭に生まれ、前55年頃死去したラテン詩人だが、その生涯はほとんどわかっていない。ギリシャの哲人エピクロスの教えを忠実に伝えようとした長詩『物の本質について』でのみ有名である。エピクロスの原子論的な自然学というのは、宇宙に存在する万物はそれ以上分割できない原子と何もない空間から成っており、無限にある原子が無窮の空間を運動しながら互いに衝突・結合することによって物質が構成されると説く。

 

・本書『1417年、その一冊がすべてを変えた』で論じられるのは、だからオリジナルな思想の継受と発展の物語ではない。そうではなく、千数百年間すっかり忘却されていたエピクロス主義の紹介者ルクレティウスと、ブックハンターとしてのポッジョとの遭遇がテーマである。いわば思想の媒介者・紹介者としての二人が、たまたま出会うにいたった不思議な経緯の物語である。それなら大したことでもない、と思われるかもしれない。

 

 

 

『地球人は科学的に創造された』

クロード・ボリロン・ラエル  ラエリアン・ムーブメント

 e-book 2013/3/8

 

 

 

エロヒムと名乗る人々は遺伝子工学とDNA合成技術を使って人類を含む地球上の全生命を実験室で科学的にデザインし創造しました

・若いカーレーサーだった「ラエル」にとっては、F1レースを制することが唯一のゴールでした。 27歳頃までには既に、フランス国内のメジャーなモータースポーツ雑誌の出版社を設立していました。 しかし、1973年12月13日に、彼の人生は180度、変わりました。 フランスのクレルモン・フェランの近くに位置する火山のクレータで、直径7メートルの、とても光沢のある、銀色の金属で出来たUFOが、音もなく移動して来るのを目撃したのです。 真実に光が当てられました。 ラエルは、人類の起源を明らかにする真実のメッセージを託されました。

 

・他の惑星よりやってきたエロヒムと名乗る人々は、遺伝子工学とDNA合成技術を使って、人類を含む地球上の全生命を、実験室で科学的にデザインし創造しました。彼らの生命創造の痕跡は、世界中の全ての古代宗教文献に残されています。その一例として、世界最古の無神論の宗教である聖書があげられます。というのは、古代ヘブライ語で書かれている聖書原典には、「エロヒム」という言葉が書かれていますが、これはのちに「神」と誤訳されてしまいました。この語源をたどると、「エロヒム」は「天空より飛来した人々」という意味になり、複数形の名詞になります。エロヒムはラエルに、この革命的な真実のメッセージの世界普及と、エロヒムを公式に地球に迎えるための大使館建設の使命を授けました。

 

<神も霊魂も存在しない>

・最初のメッセージで説明したように、神は存在せず、また明らかに霊魂も存在しません。死んだあとは、科学が何らかの介入をしない限りは、何も残らないのです。あなたもご存知のように、人間の各細胞には、その人を構成している肉体および知性に関する設計図が入っていて、その人の細胞1個から、死んだその人を再生することができます。

 また、人間の体重は、死の瞬間に数グラム減ることが確認されていますが、実はこれは、生きている人間ならば誰でも持っているエネルギーが、死の瞬間に消滅することを意味しているにすぎません。ご存知のように、エネルギーにも物質と同じような重さがあるのです。

 私たちは、無限に小さな世界にも知性を備え、有機的な身体を持った生命が存在することを発見しました。彼らが私たちと同じ程度に進歩した生物であり、私たちに匹敵する存在であることは証明済みで、まず間違いありません。

 

・従って、恒星や惑星は、あるひとつの巨大な存在の微粒子であることも発見しました。きっと、この巨大な存在は、他の星の群れを好奇の目で眺めているのです。また、無限に大きな生物の中の、無限に小さな部分に存在する生物やその同類が、非物質的な「神様」を信じていた時代もきっとあったでしょう。

 

・あらゆる物は、他のあらゆる物の中に存在していることを、あなたがたは十分に理解しなければなりません。今この瞬間にも、あなたの腕の中の1つの原子の中では、「神」や霊魂の存在を信じる世界や信じない世界が、何百万と生まれては死んでいっています。1000年という時の流れも、太陽が1個の原子にすぎないような巨大な存在にとっては、たった1歩を踏み出す時間でしかないのです。

 

・神や霊魂の存在を支持しようとする、いかなる議論も、宇宙が無限であることを考える時、その立脚点を失います。天国なるものが、宇宙のある特定の場所に存在することはあり得ません。というのも宇宙は無限なのですから、その中心もありません。無限大の存在と無限小の存在との宇宙の間では、質量の違いが大きすぎて、相対する時間の流れは全く違ったものとなっていますので、一切のコミュニケーションは成立し得ません。

 

 

 

『宇宙人遭遇への扉』 

(リサ・ロイヤル&キース・ブリースト)(ネオ・デルフィ社) 2006/2

 

 

 

<琴座は地球が存在する銀河系宇宙の領域における、人間型生命体の発祥地である>

<銀河系宇宙共同体>

・エネルギーのレベル、あるいは物質のレベルで、地球の発展とかかわりを持つ、物質的および非物質的な宇宙人の各種族を指す。琴座の各種族、シリウス人、プレアデス人、ゼータ・レチクル人、オリオン人を始めとして、本書で述べられていない多数の宇宙人種が、銀河系宇宙の一族を構成している。

 

<ヒューマノイド>

・肉体的な特徴が地球人と似ている宇宙人を指す。ヒューマノイド(人間型宇宙人―地球人もこれに含まれる)の血統上の起源は琴座に求められる。

 

<琴座>

・地球上には事座に関する神話が古くから残されてきた。なかには琴座とプレアデス星団との関係について述べたものもある。琴座は地球が存在する銀河系宇宙の領域における、人間型生命体の発祥地である。シリウス人、オリオン人、地球人、プレアデス人、ベガ人、ゼータ・レチクル人、ケンタウルス人、アルタイル人を含むさまざまな宇宙人は、すべて琴座で発生した種族の子孫である。

 

<ベガ>

・琴座の一等星で、琴座にありながらその中のどの星系よりも距離的には地球に近い。琴座の中で、統一性がある独自の文明を形成した最初の星の一つである。アルタイル、ケンタウルス、シリウス、オリオンなどを始めとして、ベガ人が人種の創成や入植を行った星系は多数ある。

 

<アストラル・プロジェクション>

・「星気体の投射」の意。西洋神秘学によれば、「星気体」(アストラル体)とは、肉体よりも精妙な周波数からなり、通常は肉体と重なり合って存在する「身体」のことである。ある種の人々は意志の力によって、この「身体」を外部に投射でき、通常の感覚を保ったままで、これを通して旅をすることができる。

 

 

 

『何かが空を飛んでいる』

稲生平太郎     国書刊行会   2013/11/25

 

 

 

異界の言葉―テオドール・フルールノワ『インドから火星へ』>

・たとえば、1895年夏には、アメリカの霊媒スミード夫人の許に、死者の霊を通して火星の住民に関する啓示が届いた。いっぽう、それを少し遡る1894年暮れ、大西洋を隔てたスイス、レマン湖畔でも、カトリーヌ・ミュレルという名の女性が、火星からの詳細な通信を受けはじめた・・・。

 

・そして彼が1894年に出会った霊媒こそカトリーヌ・ミュレルにほかならず、フル-ルノワは以降5年に及ぶ詳細な研究を経て、その成果を『インドから火星へ』として世に問うたのである。

 

・ミュレルは当時30代前半で昼間はジュネーヴの大きな商店に勤務していた。彼女のプライヴァシーを考慮して『インドから火星へ』ではエレーヌ・スミスなる仮名が用いられており、今ではその名前のほうで知られているから、ここでも以下彼女をエレーヌと呼ぶことにしよう。

 

・霊媒としてのエレーヌを特徴づけているのは、ひとえに彼女―もしくは彼女に憑依する霊たちーの紡ぎ出す『物語』に他ならない。それは簡単にいえば、長大な転生譚である。すなわち、彼女は15世紀にあってはインドの土豪シヴルーカの王妃、18世紀においてマリー・アントワネットであった。そして、彼女の指導霊レオポールトとは、実は仏国王妃の愛人、かのカリオストロであり、いっぽう、フルールノワ教授も観察者の位置にとどまることを許されず、シヴルーカの生まれ変わりの役を振り当てられた。容易に想像がつくように、フルールノワとエレーヌの間に、精神分析医と患者に発生する共感現象が起こっていたのは疑えない。

 

・そして、火星。彼女の霊魂は地球の軛を離れて火星にも転生したのであり、火星の住民、自然、風景などの描写がやがて交霊会の席上にもたらされるようになった。それはあるときは言葉によってであり、あるときは絵画によってである。

  もちろん、こういった複数の生(フルールノワはこれらをそれぞれヒンドゥー物語群、王妃物語群、火星物語群と呼ぶ)をめぐる通信は、エレーヌとその信奉者にとっては紛れもない事実としてうけとめられた。

 

<私を涅槃に連れていって>

・そういうわけで、本章では、空飛ぶ円盤の世界のなかでも最もいかがわしく、かつ生臭いUFOカルトに焦点をあてることにしよう。

 

・UFOカルト、あるいは宇宙人カルトという言葉は、普通の人にはおそらく馴染みがないでしょう。ただし、実際には、円盤をめぐる運動のなかではこれが社会的にも最も影響力が強いんだよね。ともかく、具体的な例からまず挙げてみようか。

 

・たとえば、1980年に発足した「日本ラエリアン・ムーブメント」-この団体はフリーセックスを教義のひとつとしているためにマスコミで騒がれたりしたが、本質的には、世界中に数多ある典型的なUFOカルトのひとつである。「教祖」はクロード・ボリロン・ラエルと名乗るフランス人で、彼は1973年にUFOに乗ってきた宇宙人と接触、宇宙人と人類についての「真理」を告げられて、「ラエリアン・ムーヴメント」を興し、現在、日本を含めて世界中で約3万人の信者を従えている。

 

・ラエルによれば、人類を地球上に創造したのは彼方から飛来した宇宙人たち(エロヒムと呼ばれる)であり、聖書とはその事実を記述したものに他ならない。2万5千年前の創造以来人類を見守ってきた宇宙人たちは、現在ラエルを自分たちのメッセンジャーとして用いているのだが、破滅に瀕した世界を救うためにはエロヒムを地球に再度迎え入れねばならない・・・。

  どっかで聞いたような話のような気がしますが、実はそのとおりで、基本的には昔からある話です。陽の下に新しきものなしって言うけれど、僕たち人間は大昔から同じ話に聞きほれてきて飽きない動物なんだ。

 

・こうして熱狂的なコンタクティ・ブームが始まり、彼らの周囲に集まった人々はカルトを形成して、UFOカルトの第一次黄金時代が現出したのである。外来文明の受容の素早さには定評のある我が国にも昭和30年代全般にこのブームは波及、イギリスのコンタクティ、ジョージ・キングの創設したカルトの日本支部があっという間にできているし、「宇宙友好協会(CBA)」という世界に誇るべき(?)カルトも形成された。CBAはその行動性、熱狂性で群を抜いており、地軸がもうすぐ傾いて世界は破滅、異星人の宇宙船に乗っけてもらって助かるんだという「教義」のゆえに、悲喜劇が展開することとなった。

 

・なお、三島由紀夫の怪作『美しい星』は、CBAのことを知らないと理解できない部分が多いので要注意。そうそう、CBAといえば、僕には個人的な思い出がある。僕が70年代の円盤ムーヴメントに足を突っ込んでたことは話したよね。で、その頃CBAなんて幻の団体というか、とっくの昔に潰れてると最初思ったんだけれど、ところがどっこい、円盤の裏の世界で依然として精力的な活動を続けているのを目撃して、驚いてしまった。このへん、ほんまにやばいような気もするので、詳しく語るのはやめにしよう。

 

  

 

『口語訳・遠野物語』 

(柳田國男) (河出書房新社)  1992/7

 

 

 

<さらわれた娘(上郷村)>

上郷村の民家の娘が、栗を拾いに山に入ったまま、とうとう帰って来ないことがありました。いくら待っても待っても帰ってこないものですから、家の人たちもついに諦めてしまいました。しかたなく、かわいい娘がいつもしていた枕を娘の身代わりにして、泣く泣く葬式を出しました。そして、いつの間にか2、3年たってしまいました。

ところがある日、同じ村の人が猟をしに古葉山の中腹に入ったときのことです。遠くからは気がつきませんが、大きな岩がおおいかぶさって、その下が洞窟のようになったところで、思いがけず、この娘とばったり出会ったのです。

二人は互いにびっくりして、しばらくは声も出ませんでした。が、猟師が尋ねました。

「ほだら、おめえはなにしてこんたな山の中にいるんだべ・・・・」

「栗拾いに山の中に入ったところ、とってもおっかない人にさらわれで、気がついだら、こんなどこにいたったのす。なんども逃げて帰りたいと思ったども、少しもすきを見せない人だから・・・」と、娘は青い顔で答えます。

「それでは、そのおっかない人って、どんたな人なんだべ」と猟師がたずねますと、「私には、普通の人間と変わりなく見えるどもなす。ただ、背丈はとても高くて、眼がきつくて、恐ろしいときがあるのす。私は子供を何人も生んだども『この子供は、おれに似てないから、おれの子ではない』と言って、どごさか連れでがれでしまったのす。まんず、食うんだが、殺すんだがわがんねども・・・」

「その人は、ほんとうに、おらと同じ人間なんだべが・・・」と猟師がかさねて尋ねますと、「着ている着物などを見ても、普通の人と変わりねえども・・・。そういえば、眼の色が違っているなす。市日と市日の間に、1回か2回、同じような大きな人たちが、4、5人集まって来て、なにが、べらくら話をして、どごさか出かけるようだっけなす。食物など、外から持ってくるどごをみれば、町にも出かけるんでねえすか」と娘が言ったあと、「あや、こんなごどいっているうちにも、あの人、帰って来るかもしれぬ・・・」と、おびえたようすで、あたりをきょろきょろ見回し始めました。

この猟師も急に恐ろしくなり、あわてて逃げ帰ったということです。いまから、せいぜい20年くらい前のことだと思われます。

 

<人さらい>

遠野の里に住む人々の子女で、異人にさらわれていく人は、毎年多くありました。ことに女の人に多かったということです