京都・左司馬の河童さん日記

下界は、アベノミクスの影響で、国内旅行が増えたり、日本に来る外国観光客が増えてるらしい。
人とお金の流れが変わって、みんな財布のひもが緩んで来たと
またまた、あおりムードや。
河童さんは、いつも通り静かなアトリエへ。
まだ、クリスマスロースが、しっかり咲いている。
先日から、二人の方からたくさんの筍を頂いた。
河童父さん、今日はせっせと筍のお料理づくり。
山椒とちりめんを入れた筍の佃煮と柔らかく炊いた煮物。
深夜は、安くておいしいスペインワインと、筍三昧や。

４月の一坪展は、明日一日で終了。
土日の八日間、さゆりちゃんのたくさんの友達や、職場の方達が
ギャラリーに足を運んでくれました。
純な彼女の作品は、何のてらいも無く、春らしい爽やかな雰囲気で、
河童さんたちも、いい気分でしたよ。ありがとう。
朝、アトリエに、咲いたやさしいチューリップを思いながら、
『これからも、いろいろ乗り越えて、コツコツと頑張ってね』。

朝、東京から、息子が虫垂炎で手術との電話。
盲腸が、腸と癒着して後ろのほうにあるらしい
今日もアトリエで冷たい小雨と強風の中、今週三回目の窯焼きの最中に
無事手術終わりひと安心。
僅かな日差しの合間に畑仕事していると、
河童さんのふる里鳥取で雹が降ったと電話。
昨日出て来たウサギさんも、ビックリ。

あと一ヶ月に迫った鳥取での作品展まで、
まだまだ夜中震えながら制作中。

やっと、暖かくなって、アトリエもそろそろ、
夏野菜のミニ畑の準備や。
窯焼きの合間に、少しづつ、土を掘り返して汗を流す。
オオイヌノフグリが可愛い花をいっぱい咲かせているところを、
ざっくりと掘り返して、石灰と油かすを入れる。

最近は、2日ぐらいしてから、腰や、足にくるけど、
毎年、この時期は、夏の収穫のことを期待しながら、せっせと畑仕事もやる様になっている。
さて、今年もどんな自家野菜つくろかなあ。

花山椒と実山椒が今年も、いい香りとやさしい花を見せてくれた。河童さんのお皿にユキヤナギが垂れている。
チュウリップも咲き出した。明け方、アトリエのまわりをぐるぐる歩きながら、
『やっとストーブに灯油がいらんようになってきたなあ』とため息つきながら。
窯焼きの油と空気の加減を見ている。

この土日は、暖かい春の陽気に誘われてか、次々と
さゆりちゃんの一坪ギャラリーにも、足を運んで下さって、
ギャラリーも大勢の方で賑わった。
そんな中、一つ悲しいショックなことがあった。
二月に赤い実雑貨展をしてくれた中村さん家のヤギのラッキーの訃報。
隣の公園で子供達となかよしで、小さいころから人気者だったらしい。
ことし、河童さんもはじめて、ラッキーに会ったけど、
やさしい顔で窓からのぞいていたのに・・・。
おもわず、河童母さんヤギさんを制作して、完成した矢先やった。
中村さんも、ラッキーを知っているギャラリーのみんなも、今は、河童母さんの作った
陶彫ヤギさんを見るのがつらい気持ちになった。
子供の様に、愛情いっぱいやった中村さん。元気を出してね。
公園の子供達に、中村さん、「長い間アリガトウ』とかいた張り紙をされたらしい。

聖路加国際病院の理事長で、100歳の日野原重明さんが
2000年に設立された 新老人の会。
７５歳以上の新しい生き方を提唱され、現在会員が12000名もの方が入会されているらしい。
今日、東京と大阪から、女性三人が、河童さんのギャラリーへ来られた。
お年は、８４歳、８０歳、７５歳？
まったく、そんなお年には見えないので、河童さんもびっくり。
新しいことに常に前向きに挑戦する”イキイキはつらつシニアというライフスタイルの方達やった。
あとまだ20年、河童さん二人は、まだジュニアというらしい。
まだまだ元気な未来があるなあ。いい一日の出会いやった。

比叡平の仕事場は、今黄色と白の花盛り。
この寒い毎日でも、雑草は、どんどん増えるし、
『夏野菜の準備もぼちぼちやらんと』と河童母さん制作の合間の草刈り。

黄色と白と緑とブルー。震えながら、春色を愛でる。

アトリエの玄関の前の松が、とうとう枯れた。
なんでや？もう３０年以上の大きな松が、異変。
ご近所の方が、『根の行き場所が無いんや。ほら、玄関も前の敷石も
盛り上がって来てるわ』と教えてくれた。

ボロアトリエの下の柔らかい土に向かって伸びてきて、地中の配管や、壁を割ってしまう。
頭の痛いことや。
「自分らで、てっぺんまで上って、少しづつ、枝を切り落とすんやなあ』と笑いながら、
その方が言ってくれたけど、さて、そんなこと河童さんできるかなあ？
そのとなりで、やっとアトリエの桜が満開になったけど、
なんとなく、今年は、元気が無い。

今日は、４年間留学していた台湾のゆうちゃんが
帰国の挨拶に来た。
韓国釜山へ帰る安さんと二人とのお別れ会を
さじま倶楽部でこの一年お世話になった方達とみんなで
先月末にした。
ベトナム。韓国、台湾、ドイツ、日本の若者達と
河童さん世代が、
一品持ちより手作り料理を囲みながらの新しい年度のスタート。

最後の記念写真。撮ってくれた次郎さん『なんで？猫にゃん？」
一人、幽霊河童がいますなあ。