京都・左司馬の河童さん日記

今日も雷は、遠くでゴロゴロなっているのに、
雨もパラパラだけで、猛暑の一日。
明日から大手企業も電力１５パーセント制限がはじまるらしい。
節電対応の涼感グッズも深夜の通販でうるさく流してる。
深夜、アトリエでウインブルドンぐらいしかテレビをつけてない毎日やから、
世間さまのあわただしい節電対策や、生活の変化は、なんにもない。
ギャラリーでいただいた涼しげなユリを部屋に取り入れて
初物キュウリをかじりながらの土仕事。
『オ！、コンニャクがニョッキリ顔をだしとるわ』

７、８年前に買った、わら灰仕立ての白萩釉が
無くなったので、新しく買ったけど、
どうも同じように、焼き色が出てくれない。
自己流で調合して焼いても、以前の釉薬のようにうまくでない。
白萩は、もともと不安定で、わら灰の組成も以前と違うんやと
友人からのアドバイス。
『がっくりや。あの雰囲気よかったのに・・・。』
半ば、あきらめかけていたら、工房の床の下に、白萩釉発見！
数年前わからんまま使いまくっていたので、
余分にもう一袋買ってあったんや。
貴重な高い釉薬発見で二人大喜び。
『大事に使わんと！もう無いんやから』さっそくミル掛け開始。

16日も早く、九州地方は梅雨明けらしい。
午前中、一時間ほど雑草の草刈りしたら、あっという間に
両腕が、真っ赤っか。紫外線もきつい。
買ってきた、メダカも金魚も暑さが原因なのか、みんな変死。
違うお店で、元気なヒメダカを再度買ってきたけど、大丈夫かなあ。
和紙の上に、緑色のカマドウマ？が、片手や片足を上げて、ポーズしている。
おもわず、河童母さん観察スケッチ。
『じっとみてたら、歌舞伎役者のようや。ヨー！カマドウマ！』『ポン！』
今日も、アトリエの山あじさい三種。墨田の花火、柏葉アジサイとこれなんやったかなあ？

アトリエに、数種の小振りな山アジサイが咲いた。
藍姫、と紅をギャラリーに生けた。
来られた方達が、蒸し暑い日に、
『これ観てるだけで、涼しい気分になるわ・・。』
コーヒーをみんなで飲みながら、かわいい山アジサイで涼風情満喫。

今日も蒸し暑い一日にもかかわらず、
たくさんギャラリーに来て頂いて、
夜遅くまで、話が弾んだ一日やった。
午前中は、数ヶ月前にポっと入ってきた１９歳の福岡の咲ちゃんという女の子が、
デザインの仕事の就活で京都にやってきて
『やっと左司馬にこれました！』とにこにこしながら入ってきた。
河童母さんがかわいくてどことなく印象に残る咲ちゃんをイメージして作品にした女の子で、
『わたし、１９の自分をヌードで残したかったので河童さんにしてくれて感激や！』
と、ちょっと訳の分からん事言いながら大喜び。
九州佐賀生まれの素朴で純でおしゃまでしっかり者の彼女に再会できて、河童母さんもうれしそう。
作品囲んでみんなで記念写真。
それにしても、雰囲気よくにてましたよ。
午後からは、大阪から、わざわざ絵を取りにきて頂いた玉瀬様。ありがとうございました。
東京の陶芸家の同窓の友人高山さん、ギャラリーでひさしぶりにゆっくりできてよかったです。
今日は、ほろよいながら、２人で，歩いて自宅に帰ります。

今日は、朝から、ガンガンの日照り。
内陸部の各地で３９度を超える暑さやったらしい。
雨ばっかりでジタジタした湿気の多い日に
急にこんな暑さがくると、頭もボーとして、気分も悪くなる。
快適なお家に作ってやったメダカさんにも
ちょっと日陰してやろ！
今年は、オンボロ小屋の仕事場に、安い扇風機買わんとあかんワ。

昨日は、鎌倉からお客さんがギャラリーに来られたので
急遽オープン。
明るく楽しい鎌倉の奥様で、来られたとたん、
『河童さんが牛に乗っているのがあると聞いたのでありますか？』
何体かの十牛図をテーマにした牛と河童さんの作品を観ていただいた。
『私丑歳で、元気牛ですから、この作品いただきます。』
丑歳で同い年の河童母さん。
モー、ビックリ。
今週はもう一人丑歳の方が絵を取りにこられる。
牛 は、心理、本来の自己、仏教における悟りを象徴していて、
牛を得ようとする十牛図は、 本来の自己を探し求める旅、悟りへの道程をあらわしている。
今週は、丑歳の方との、それぞれの自分牛談義もおもしろそうや。

二人で一本空けられんようになってきた。
食事の途中で、昨日もぶっ倒れて寝てしまった。
今日のお昼の残りワインが、おいしい！
雨上がりドクダミいっぱいのアトリエに、今年も八重と赤い斑入りのドクダミが
所々に咲いている。

東京の息子たちの家に展示会中に行ったら、
『こいつ、うるさいから京都へ持ってかえって！　』
なんやこいつは？嫁『演奏会で中国に行ったときに手に入れたんですけど・・・・』
左手のスイッチを押すと、このとおり。

ガチャガチャ大きな音楽に合わせて、首ふりまわしダンス。
『ほんま、うるさいなあ』
河童母さん『こんなん大好き！つれて帰るわ！』
『ウエッ？』
神聖な？アトリエに変な奴がやってきた。

今日から、アトリエで、また腰を据えて制作や。
これからの展示会に向けて陶土を仕入れに信楽へ。
ついでにアトリエにメダカさんを飼いたいので、
大瓶を購入。『なんで作らないの？』とにやりとしながら陶芸店主。
土を積んだ車に運んでくれた。

河童さんや器用に土と土を合わせることからスタート。
これが、汗だく、腰痛、手首がたがた。
フーフーいいながら土玉積んで、『歳いくと堪えるわ・・』
準備ができて、ひと安心や。