京都・左司馬の河童さん日記

一年が、あっという間に過ぎていく。
還暦すんでから、もう２年か。
ますます忙しくなってきて、
沢山の方と出合いがあって、
みんなに支えられて、河童さんも幸せや。
長年のお客さんからおもわぬサプライズ。
夕方よってきてくれた人たちと
昨晩、夜がふけるまで、
いろんな話題で盛り上がった。
東京の息子からも、ハルの元気な動画のプレゼントメールが届いていた。

アトリエは、しとしと寒い雨。
窯に火をいれながら、ロクロをまわす。
『ハタハタの煮付けうまかった！』
『お昼の砂丘の海鮮どんぶり、さすが新鮮！』
『一台の車でウン十年ぶりの修学旅行見たい！』
鳥取への旅の思い出し笑いを時々挟みながら・・・・。

昨日からの急な冷え込みで、沖縄までの仕事に一気に気が入る。
甘ったるい、気の抜けた手びねり皿を河童母さんに指摘されて、やりなおし。いつも形ばっかりや。反省、納得。正直に手にでるものづくり。シュウメイギクが笑っとる。

年に一度のギャラリーの旅行。
小雨の中をみんなで鳥取民芸館の企画展を見学。
たくみ割烹店で昼食後、三朝温泉へ。
ゆっくり温泉とお料理を満喫して、
おそくまでみんなと歓談。翌日、倉吉の白壁の町並みを散策して、
智頭の石谷家で日の暮れるまですばらしい建築と庭園に感動しながら、
8人のドライブツアーを終了。
楽しかった、心の洗濯の時間やった。

明日は、ちょっと鳥取まで、みんなで行ってきます。
やっぱり、お留守番ですよ。

制作の合間に、大根と蕪の芽を
急いで間引いて，土よせする。
水菜も適当に株分けする。
毎年、この間引くのが苦手な河童さんやけど、
大きく、太く育てるには、しかたがない。
間引かれた菜っ葉を、お揚げやしめじとたいて、
アトリエでの夜の一品。

沖縄展に向けて、制作中。
深夜は、かなり冷え込んできたので、
なかなか土が乾かない。
沈黙のつづく、河童さん二人。
一日が早すぎるわ。

いよいよあと一ヶ月になった、
初めての沖縄『河童さん展』
沖縄にお知り合いのある方に、
みんなが、告知してくれるそうで、
ありがたいことや。
たくさんの沖縄の方に見てほしいし
、何人かがこちらから沖縄へ来てくれるとのこと。
11月18日（木）～23日（火）の6日間、
紅型工房の首里琉染での個展です。
これから、ぎりぎりまで、アトリエで頑張って、
たのしい河童さん達を連れて行きますよ！

彼岸花が今ギャラリーの近くの大通りのけやきの下に咲いている。展示会の賑わいと雑響の余韻が、まだ耳に残る。人との出会いの受け入れかたも、自分達の仕事。楽しかったけど秋深いため息もひとしきり。気持ち切り替えて、河童さんの仕事へ、静かな土と火の暮らしに戻ろ！

昨日、無事『紙の手、布の手』展が終了。200人以上の方に、見ていただいて、
ありがとうございました。
遠くから来ていただいた方や、新しい方が多くて、
洛北の北の静かなギャラリーも、この10日間は、
にぎやかで、雅やかな京都らしい雰囲気に包まれた空間やった。
京都と加賀の作家の方との団らんもお互いが、刺激し合いながら
みんな、楽しく次への作品づくりの話で盛り上がっていた。
前日の夜は、京都八瀬の古くから伝わる赦免地おどりをみんなで見学、
素朴で、幽玄な村の伝統行事と伝統の切り絵灯籠の技をみながら、
はんなり最終日を迎えた展示会やった。