早朝3:30起き。
昨夜予定より眠りが遅かったせいかみんな寝不足気味です。
まず!朝ごはん。
起きたばかりの胃にとりあえず押し込みます。
新城のレースの時は1時間半前に食べたら走り始めてからウッてきましたので。
そしてハイドレーションを詰め、おにぎりを握ってジップロックに入れます。
おにぎり4個くらいで辞めようかと思いましたが、前回新城で最後腹が減ったのに食べるものが底をついたことを思い出し、8個持ちました。
今回は距離が距離なだけにみんな食料と水はたっぷりともっていくのは共通で、ザックも相当な重さになったようです。
そして今回なんといっても俺の目標は
『腸頸靭帯炎の回復振りを確かめつついけるところまで行く』
というもの。
MUSASHIのNIとJYOINTを飲み、ストレッチも万全にしました。
スタート1時間前の5時を過ぎると続々と人が会場へ向かって行くのがホテルから見えました。
我々も5時半には会場へと向かいました。
すでにスタートゲート付近は人・人・人。
我々はスタートは後ろからと決めていたので、一番後ろに陣取りました。
「ピロピロピロ♪」今日は残念ながら参加できないTのオッサンさんより激励メールが!
こういう時のメールは本当に嬉しいです。
『頑張るぞ!』
時間が近づくにしたがって緊張が高まります。
パワースポーツの滝川社長の掛け声に合わせて
「エイエイーオー」
6:00
そして定刻の6:00、いよいよ地獄が天国か、レースが始まりました。
通りがかりに滝川社長に激励していただきました。
6:04
最初の阿弥陀堂まで前方の道は人の列でうまっており、歩いて向かいます。
6:15
阿弥陀堂では階段が一人ずつしか通れないため1100人の順番待ちです。
俺は折角のウォームアップを台無しにしたくなかったので終始ストレッチとウォーキングをして過ごしました。
go-trailさんは阿弥陀堂のお坊さんの琵琶に聴き入ってます(ベンベン♪)
6:50
ようやくリ・スタートです。
俺は金時山までは歩きと決めていたので、go-trailさんとへっぽこclimberさんとはここでお別れです。
3月の新城以降まともに運動できてなかったので、いつ腸頸靭帯炎が再発するかという不安を抱えて一歩一歩確かめるように歩きます。
すぐ後方にはノースフェイスのスタッフが居てます。
俺が最後か!
久しぶりの運動で、以前なら登れた登りもえらいの何の、すぐ息が上がります。
しかも寝不足か眠気が襲ってきて、いつでも寝れる状態でした。
9:45
走りたい下りも我慢に我慢を重ね歩き続け、ようやく明神ヶ岳へ。
ここは開けた場所から富士山がハッキリ見えました。
ノースのスタッフさんがカメラを回しておられコメントを求められたので
「目標が完走から、第一関門になりました。今からランチして荷物を減らします。」
と答えました。
ここの時点で第一関門の制限は間に合わないのは明らかで、こんなことなら肩に食い込む程の荷物を持ってくるんじゃなかったなあと反省しました。
スタッフさんに富士山をバックに写真も撮ってもらいまずは金時山目指して再スタート。
おにぎりを食べたら元気が出てきました。
10:41
「ああ気持ちいいトレイルだあ」
11:02
どうやらあのコブが金時山のようです。
ノースのスタッフさんが大きいザックに看板や杭をたくさん抱えて俺と一緒に歩いてくれてます。
というのに、ゼーハー言っている俺に対して、いたって余裕です。
地図では金時山はどえらい直登となっていますが、今までの登りに比べると案外あっさりしたもんでした。
もう2登りくらいかと思いきや金時山山頂についてました。
どうやら俺より後の方々はみなさんリタイヤされたようです。
俺が最後かよ!
とりあえず山頂の店で一休み。
250円のコーラを『グァー!』と飲み干していると、前の方のうどんをすするハイカーのおばちゃんが俺を手招きしています。
おばちゃん「ちょっと、ちょっとこっち来なさい」
トレラン「なんですか?」
おばちゃん「あなたテーピング間違ってるから教えてあげるわ」
『カッチーン!』
トレラン「大会プロのスポーツドクターに教えてもらったもんですけど!」
おばちゃん「あら、そうなの?どこの何先生かしら」
おばちゃん2「これは何かの大会?」
トレラン「説明・・・<省略>」
おばちゃん1・2・3「エエッツー!すごいわねえ。がんばって。ガンバッテネー」
12:04
ということで無事最後は和やかに金時山を後にできました。
ここまで6時間足ももってるし、もしや腸頸靭帯炎は治ったのか?
ということで第一関門まで残りわずかですから走ってみることにしました。
2ヶ月ぶりのトレイル・RUN!メッチャ嬉しかったーー!!
極力負担は掛けないように押さえてましたが、感動もんです。
1時間ほどたったころ
『ムムッ』
何かおかしいです。
膝にビッと僅かな痛みがありました。
『ヤベーーー!やってしもたーーーー!超ショックーーーー!』
すぐ後ろにノースのスタッフが3人居てくれていたので
トレラン「リタイヤします」
スタッフ「エエッツとー、とりあえず第一関門まで行かないとどうにもならないですねえ」
トレラン「じゃあゆっくり歩いて行きます」
スタッフの方のコールドスプレーで冷やして歩き始めました。
スタッフが気を使って木の棒を2本探してくれました。
杖使ってあるくのは前回のレースでもお手のものですカラ~!
前回は一人旅で寂しかったですが、今回は3人も居てくれて安心です。
いろいろ心配して声を掛けてくれるし、俺も頑張って歩けます。
前回よりまだ歩けるのが救いです、ただ足を引っ掛けたりするとはやり激痛は走ります。
13:47
長尾峠まで車が迎えに来てくれるらしく、第一関門までとりあえずいければよかったがここで終了。
14:18
免許取立てという青年の運転で展望公園に到着ー。
公園には制限時間アウトになった方やリタイヤされた方が数名居ました。
「あああそこが芦ノ湖か、あの先まで走りたかったなー」
おばちゃんが選手に冷やしトマトを配ってくれました。
これが冷えててメチャクチャ旨かった、思わずムシャボリました。
さて会場行きのバスは14:00に出発したところで次は15:00とのことそれまで、アイスノンで膝をアイシングし、NIを取りました。
15:00のバスに乗ると涼しくて気持ちいい反面、なんか虚しい気持ちがこみ上げます。
車中も重い空気が漂ってます。
15:30
彫刻の森美術館に到着
次々ゴールするアナウンスと拍手が聞こえます。
ゴール付近で仲間が帰ってくるのを携帯カメラを構えて待っていると、ruiさんが横から登場。
あれれもうゴールしちゃったんですかあ?!
9時間台スゲー人です。
9時間半~10時間
ゼッケン1番のカルナデス選手が帰ってきました。
まるでハーフマラソンを走ってきたかのような爽やかさです。
彼にはこの距離はウォームアップなのでしょうか?
そしてしばらくすると女子の選手が帰ってきました。
「女子かあ、速いなあ」
と思っていると鶴姫さんじゃあないですか!
シャッターチャンスを逃しました、残念。
ってこれも9時間台、ヒョエーッツ!!
とんでもアスリート・カップルです(脱帽)
改めてゴール前にて記念撮影(カシャ!)
10時間~10時間半
yoheiさんGOOL!
なんだかんだ言ってこの人も速い。スゴイ!(カシャ!)
すかさず消防庁のHさんゴール。どえらいもんです(カシャ!)
ゴールを横切るkai-yuunaのパパさんを発見し声を掛ける。
事前に言っておられたように、当日家に帰る為の新幹線の都合で第二関門でなくなくリタイヤされたらしい。
体調は万全そうだったからとても残念です。
10時間半~11時間
shimonさんゴール!
後でカニパンさんから壮絶なレースぶりをお聞きしました。
それでこのタイムとは、言葉がありません(カシャ!)
17:00過ぎ
いよいよ表彰式が始まりました。
女子のエージ別で鶴姫さんの名前が!
ありゃありゃ、二人とも帰っちゃったよ。
急いでメールと電話をしてみましたが、俺もエージ別があったとは忘れてました(残念)
やはり男子総合優勝は鏑木さんです。
正確なタイムは知りませんが、約6時間半。
・・・
・・・
・・・
同じ人間とは考えられません。
そんなことよりいつ仲間が帰ってくるか分からないので、表彰式は耳を立てて聞いてました。
トゥルルルー、携帯が鳴る。
カニパンさんだ!
どうやら第二関門でなくなくリタイヤしたらしい。
来週も王滝があるから、王滝か神山かという究極の選択だったのだろう。
11時間半~12時間
おっと前回東山三十六峰マウンテンマラソンでお会いした京都トレイルランナーさんゴール。
後でお話を伺うと、1時間近く知り合いの方の介助をしてられたようで、それでも見事ゴール、立派な方です(カシャ!)
カニパンさんが戻ってくる。
いつもならトップグループで帰ってくるgo-trailさんが未だ戻って来てないので、何かあったなと心配になる。
12時間半~13時間
オオっ、go-trailさんが帰ってきたーー!(カシャ!)
けどとってもグロッキー。
ゴール直後は相当ドラマがあったのか涙が溢れんばかりだった。
それを見てこっちも泣きそうになりました。
後で聞いたところには熱中症か脱水症状か、第二関門で2時間寝ていたらしい。
ゴール後の様子はイタタまれなく、すぐに病院に連れて行ってあげたいくらいだった。
残るはへっぽこclimberさん、膝が万全じゃなかったから大丈夫だろうかとみんなで心配する。
するとまもなくへっぽこclimberさん無事ゴール!(カシャ!)
良かった良かった!
初レースが箱根で完走!素晴らしい!
ゴール後のへっぽこclimberさんは目は血走っており、顔がゲッソリしてました。
この二人を見て、例え足が万全でも完走は無理だなと確信しました(大・大・反省)
みんな揃ったので長いは無用ホテルに帰ることにしました。
帰る間際、go-trailさんが鏑木さんとツーショットを撮り、二言三言はなす機会が持てました。
鏑木さんは至って紳士的でとても好印象な方でした。
ツールドモンブラン是非とも頑張ってください。
帰りの電車はすっかり選手の貸切状態でした。
みなさん10時間以上55kmを走り続け、ヘトヘトだというのに俺らの席はワイワイ盛り上がります。
ホテルに着いて完走二人組みはドット疲れが出たようです。
本来ならレース後の宴会を楽しみにしていたのですが、どうもそんな状態ではないらしいです。
とりあえず風呂に行きサッパリしました。
筋肉痛にならぬよう長湯はしませんでした。
食事のためホテルの居酒屋に行きました。
前日ガラガラだったので、日曜の今日はスカスカだと思いきや超満員でお断り(エエーッ!)
仕方なく、駅前の居酒屋へ。
昨日はどえらい込んでいたのに今日はこっちはガラガラ。
さて俺とカニパンさんはもちろんビールですが、へっぽこclimberさんは水かと思いきやビールって!?
しかもビール飲んだらだんだん調子が良くなってきたって?
go-trailさんもさっきまでえづいてダウン寸前だったのにレバ刺しやらニンニクの天婦羅と病人が食べたらあかんようなもんをガッツイテます。
やはりこうでないと完走なんて出来ナインでしょうか、俺の完走への道は相当険しそうです・・・・
結局なんだかんだ言って宴会が出来俺としても嬉しかったです。
長い一日がようやく終りました。
みなさんお疲れ様でした、ゆっくり休んで下さい。
おやすみzzzz・・・