皆無斎残日録

徒然なるままに、日々のよしなし事を・・・・・

イソップ物語~176、188

2010年11月07日 13時30分24秒 | 読書・工作

世の中不快な腹立たしい事多し。そんな時の精神安定剤としてのイソップ物語です。


イソップ物語176「旅人と蝮」


冬の道を行く旅人が凍えて死にそうになった蝮を見つけ、可哀そうに思って拾い上げ、懐に入れて温めてやろうとした。蝮は体が冷え切っている間はじっとしていたが、温まってくると旅人のお腹に噛みついた。男が息絶えんとして言うには
「こんな目に遭うのも当然だ。どうして死にかけているのを救ったりしたのだろう、元気な時でさえ殺してしまわねばならない奴なのに」


悪い奴は親切にしてもらっても、返礼をしないばかりか恩人を見下す、ということを、この話は説き明かしている。


イソップ物語188「ライオンの皮を被った驢馬」


驢馬がライオンの皮を被り、愚かな動物どもを震えあがらせながらのし歩いていた。狐を見かけ、こいつもびっくりさせてやろうとしたところ、狐は元より驢馬の声を聞いたことがあるので、驢馬に向かって言うには、
「いいか、お前の嘶くのを聞いたことがなかったなら、俺だって怖がっただろうがね」


このように教養のない人の中にはまやかしの外見で一廉のものと思われるものの、自分のおしゃべりで化けの皮が?がれる者がいる。


自戒
いいなぁ



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