風邪をひいた。
寒暖の差が、屋外と屋内が大きすぎるからだろう。
朝5時に市場に出かけるとき、車の中はすでに暑くなっており、汗が吹き出る。
市場の駐車場に着くころには車内は涼しくなっている。
でも車を降りると、また汗が吹き出る。
そして市場の中は、冷蔵庫の中のような寒さだ。
こんなことの繰り返しに、体調がよくなるはずがない。
店に戻ったときは、頭が痛く、寒気がした。
薬を飲み、少し横になる。
月曜日は準備に非常に忙しいのだが、そんなことは言っていられない。
メニューを少し簡単にして、9時まで練る事にした。
たった1時間と少しなのだが、これが結構疲れが取れる。
そして、その後は、なんとなくランチが終了した。
そしてまた仮眠。
また寒気が戻ってきた。
熱をはかっても、36度4分。今のうちに体調を整えないと、大変なことになる。
後片付けをする女房の不満な表情をよそに、僕はまた眠る。
目を覚ましたのは、6時ジャスト。
オープンの時間に少し遅刻?だ。
仕方ないさ。疲れてるんだから。
すぐに客が来た。
2人、2人、1人、1人、1人。
月曜日は、あまり金を使う客は少ないが、頭数は多い。
そして突然初めての夫婦らしい二人連れがやってきた。
「知り合いに聞いてきたんだ。ここはテレビ局が取材には来ないのか?」
「うちはお断りしていますので」
「ホームページはあるのか?」
「会員の方しか閲覧できません」
「もっと積極的にやればいいのに」
「ここは、のんびりやっていきます。僕一人で料理を作るので」
「俺たちは、情報番組や、グルメガイドをいつも見てるんだ。だから、今までに何百軒という店に行ったぜ」
「お気に入りは何軒くらいありましたか?」
「いやいや、俺たちは、一度行ったら、2度と行かない。一回行けば十分だ」
「おいしい店をお探しなんですか?」
「俺はビールだけでいい。何もいらん。女房は、お茶を出してくれ」
「うちは、コース料理しかないんです。料理屋ですから。お酒だけの方は、どこかの居酒屋にでも行かれたほうがいいですよ」
「俺たちは、知らない店はないんだ。そんなことを行ってるから、取材にも来ないんだ。早くビールを出せ」
「お帰りください」
そのとき、在名テレビの人が来ていた。
「ここは、取材拒否なんですよ。常連だけを大事にする店なのでね」
名刺を見せられ、夫婦は何も言えなくなる。
他の客に責められるように、夫婦は帰っていった。
「あの客、うちにも来たわ」
栄で寿司屋をやっている店の奥さんが言う。
「俺はどこそこにも行ったんだ。あの店にも行ったんだ、って、つまらないことばかり言ってるの。今の人って、自分の舌で店の良し悪しが決められないのね。ガイドブックなしでは、店にも入れないかわいそうな人よ」
妙に納得してしまった。
こんな連中が、「あの店はいい」「あの店は悪い」って決めつけてしまうんだろう。
情けない人間たちと、マスコミに害された人々が、ますます世の中を悪くしていく。
自分の舌と味覚で、行きつけの店を見つけようとする人は、もう少ないのかもしれない。
寒暖の差が、屋外と屋内が大きすぎるからだろう。
朝5時に市場に出かけるとき、車の中はすでに暑くなっており、汗が吹き出る。
市場の駐車場に着くころには車内は涼しくなっている。
でも車を降りると、また汗が吹き出る。
そして市場の中は、冷蔵庫の中のような寒さだ。
こんなことの繰り返しに、体調がよくなるはずがない。
店に戻ったときは、頭が痛く、寒気がした。
薬を飲み、少し横になる。
月曜日は準備に非常に忙しいのだが、そんなことは言っていられない。
メニューを少し簡単にして、9時まで練る事にした。
たった1時間と少しなのだが、これが結構疲れが取れる。
そして、その後は、なんとなくランチが終了した。
そしてまた仮眠。
また寒気が戻ってきた。
熱をはかっても、36度4分。今のうちに体調を整えないと、大変なことになる。
後片付けをする女房の不満な表情をよそに、僕はまた眠る。
目を覚ましたのは、6時ジャスト。
オープンの時間に少し遅刻?だ。
仕方ないさ。疲れてるんだから。
すぐに客が来た。
2人、2人、1人、1人、1人。
月曜日は、あまり金を使う客は少ないが、頭数は多い。
そして突然初めての夫婦らしい二人連れがやってきた。
「知り合いに聞いてきたんだ。ここはテレビ局が取材には来ないのか?」
「うちはお断りしていますので」
「ホームページはあるのか?」
「会員の方しか閲覧できません」
「もっと積極的にやればいいのに」
「ここは、のんびりやっていきます。僕一人で料理を作るので」
「俺たちは、情報番組や、グルメガイドをいつも見てるんだ。だから、今までに何百軒という店に行ったぜ」
「お気に入りは何軒くらいありましたか?」
「いやいや、俺たちは、一度行ったら、2度と行かない。一回行けば十分だ」
「おいしい店をお探しなんですか?」
「俺はビールだけでいい。何もいらん。女房は、お茶を出してくれ」
「うちは、コース料理しかないんです。料理屋ですから。お酒だけの方は、どこかの居酒屋にでも行かれたほうがいいですよ」
「俺たちは、知らない店はないんだ。そんなことを行ってるから、取材にも来ないんだ。早くビールを出せ」
「お帰りください」
そのとき、在名テレビの人が来ていた。
「ここは、取材拒否なんですよ。常連だけを大事にする店なのでね」
名刺を見せられ、夫婦は何も言えなくなる。
他の客に責められるように、夫婦は帰っていった。
「あの客、うちにも来たわ」
栄で寿司屋をやっている店の奥さんが言う。
「俺はどこそこにも行ったんだ。あの店にも行ったんだ、って、つまらないことばかり言ってるの。今の人って、自分の舌で店の良し悪しが決められないのね。ガイドブックなしでは、店にも入れないかわいそうな人よ」
妙に納得してしまった。
こんな連中が、「あの店はいい」「あの店は悪い」って決めつけてしまうんだろう。
情けない人間たちと、マスコミに害された人々が、ますます世の中を悪くしていく。
自分の舌と味覚で、行きつけの店を見つけようとする人は、もう少ないのかもしれない。
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