人間らしく生きるということの、本当の意味を考えてみる。第２４回。

腫瘍を削ったあとの骨が痛みを増した。

食事ができない。

そう珍しいことではないが、
身体の調子が万全でないときは、
かなり辛い。

まぁ、体調がよくないから、
痛みが出てくるのだろうけど・・・。

体調に伴い
症状は至るところに出てしまう。

脚はもちろんだが、
右腕、背中、腰、肩など。

料理にも困るのだが、
車の運転が自由にできないのは本当に困る。

店の近くの高校の裏に
ウィークリーマンションがある。

その一部屋を借りた。

１週間だけだが、
二人で生活をする。

小旅行のような気分で。

精神的に疲れてしまったＹ子さんの気持ちが
少しでも和らぐことができればいい。

２０年以上、
僕は彼女の青春をもてあそんでしまった。

彼女にも、今までに何度か、
他の男と結婚しようかと考えたこともあったと言う。

数回、数人の男性から
結婚を前提にした付き合いを望まれたこともあった。

僕は規制した覚えは無いが、
彼女はそれでも既婚者の僕を選んだ。

それから僕は病気が発覚し、
彼女も僕を捨て切れない気持ちになったのかもしれない。

「あなたの老後くらい面倒見てあげるから」

そんな冗談が、
本気だとわかっていた。

その彼女が、
先日、寂しいと言い出し、
子供が出来たかもしれないと言った。

５０歳、初産。

リスクも大きい。

障害が出る可能性も５０％だという。

それでも彼女は決断したようだ。

「もし、障害があることがわかっても、
私は産む。
もし、障害があったら、私はあなたから離れる。
フラッと消える。
障害が無くても、私はひとりで育てる。
正直言って、人生最後のチャンス。
あなたがいなくなっても、あなたの生まれ変わりがいれば
一人で生きられる」

今後、どうなるかわからないが、
この人の言葉は、いつも本気だ。

せめて僕が生きてるうちは、
幸せな気分でいてほしいと願う。

１週間だが、
夫婦の劇を演じてみたい。


無責任なニュースが相変わらず多い。

アップルのソフトウェア責任者
クレイグ・フェデリギが、
この秋にリリースされる新モバイルOS、
iOS 8の対応機種を発表した際、
その中にiPhone 4が含まれていないことが分かった。

さらば、iPhone 4
アップルは何百万台も売れた端末を
サポート対象から外してしまった

まだ在庫が残っているという機種が
役に立たなくなる日が近くなった。


政府は福島第1原発の除染作業で発生した廃棄物を保管するための
中間貯蔵施設を建設するため、
原発周辺の土地の国有化を進めることになった。

これで中間貯蔵施設の建設がようやく動き出すが、
一方で、この場所が事実上の
最終処分場になってしまう可能性が出ている。

あくまで仮の処分場と説明しているが、
次の処分場は決まっていない。

事実上の、福島切捨て決定だ。

現在、福島県内では原発事故に伴う汚染を除去する、
いわゆる「除染」作業が行われている。

しかし除染作業を行うと、
放射能に汚染された大量の土、草木、枝、泥などが発生するため、
これらをどこに保管するのかも大きな課題。

廃棄物の量は2800万立方メートルに達すると試算されており、
この量は東京ドームの容積の約23倍。

今のところこれらの廃棄物は仮置場に積み上がっている状態だが、
いまだ政府は何の解決策も持ち合わせていない。

福島は、
将来的に、
放射線物質の廃棄場と化し、
人間は住めない地域になる。

オリンピック誘致で安部が語った
「完全に政府のコントロール下にある」といったのは、
福島は、切り捨ててしまえば言いということなのだ。

だから新たに原発を増設していくというのだろう。

日本滅亡は、
文化から始まり、
日本国土の消滅に向かっている。