こちらに来た当初、観光客で賑わう中心部を歩いていると、「ニャット」(日本人)と声をかけられ、どうして話もしてないのに日本人とわかるのか不思議でならなかった。そういえば、ベンタイン市場の売り子さんは、相手が欧米人だと英語で話しかけ、韓国人と想像するとハングルで話しかけ、私が通りすぎようとすると「いらっしゃいませ」と言う。本当に不思議な光景にびっくりしていた。欧米人は見た目からまったく違うのでわかるとして、なぜ、韓国人と日本人の区別ができるのか。
これはさておき、「だんだん日本人に見られなくなっていく」というお話。外食するときはできるだけ、一度も入ったことがない屋台を探している。今朝入った屋台でのこと。席に座り、隣の人が食べているものを指差しで注文すると、そのお客さんが「台湾人か?」と英語で聞いてくる。その人はホーチミンに妻や子供を残し、アメリカ・コロラド州で飲食店を経営していて一時帰国中とのこと。私が「いいえ日本人です」と言うと「そうか」といった顔。
現地に一ヶ月暮らし、だんだんと東南アジアの人になって行くような気配がする。
今朝の屋台。店先の歩道上で奥さんが豚肉を焼いている。
ご主人が目玉焼きを作り、ごはんをよそおってコムのできあがり。大根と人参のなます、きゅうり、トマト、もう一品のっかっているのがわからない。これで26000ドン(122円)。