レンゲ、タンポポの花盛り～

　先日タイトル買いをしてしまった『貴族探偵 (集英社文庫)』が大当たりでした。
　「どうして私が、推理などという面倒なことをやらなくてはならないんだ」
　いやもう、この清々しい台詞に一発で惚れてしまいましたよ(笑)


　それでは以下はスポ根の王道だけどそういうトレーニングって百害あって一利なしだよね、という今週のサンデーの感想です。
　哀ちゃんと比護さんの秘密事件の解決編です。
　とりあえず糸電話がいろいろあって犯人は店員だったという、事件の方はともかくとして相変わらず犯人を追いつめる時の江戸川君の嬉しそうですね。まさに外道探偵の面目躍如という所ですね。携帯にロックをかけてあるというコナンですが、まあ哀ちゃんのあんな写真やこんな写真を持ってたりキャンプ場でこっそりとった志保さんの写真データが入ってるスマフォですから、そりゃあロックもかけてあるというものです（断定）
　「絶対に解けない暗証番号」と探偵団を煽ってから哀ちゃんの見事なスルーパスで犯人に暗証番号が「4869」だと思わせる息の合った相棒ぶりは素晴らしいです。さも犯罪がわかっていてスマフォの録音を仕込んでたみたいな雰囲気で、とてもそもそもの始まりは哀ちゃんの秘密を盗聴で聞き出そうとした外道な話だったとは思えませんね。そんな仕込が功を奏して見事犯人を釣り上げた訳ですが、以前蘭が盗み見た携帯電話はわざと4869にしていましたが実際のコナンの暗証番号はどうやら4869ではないようです。ということはコナンの携帯のパスワードは宮野志保＝3844ということで決定して良いということですね。わかります。

　さてそんな事件の事よりもまさしく今シリーズのメインと言っても過言では無い、比護さんの好きな曲にして哀ちゃんがいつも聞いている曲の話がついにあきらかになりました。第一回目の感想のコメントでいただいていたとおり沖野ヨーコちゃんの曲、ということですが……えっと沖野ヨーコちゃんって22でしたよね？ヨーコちゃんが比護さんの後輩ということになるとヨーコちゃんがめちゃくちゃ留年してるか、比護さんが年齢詐称してるかってことになるんですけど、これまでの比護さん年齢設定はずっと１９歳でしたよね！ストライカーの時もそうなってましたよね！？ここにきてまさかの比護さんAPTX服用疑惑とか…orz
　まあ本当のところは単純にヨーコちゃんの設定か比護さんの設定を忘れてたもしくはチェックできてなかったということなんでしょうが、ちょっと最近編集部のこの手の単純ミスが目に余る気はします。正直なところサンデー編集部にはこれまでいろいろとガッカリしてきましたが、手腕や企画のガッカリさはこの際仕方がないとしても、こういう校正は最低限の仕事としてきっちりとやっていただきたいものです。
　まあそれはそれとして比護さんが実は成人済だという設定はありがたくいただかせていただきますけどね。22歳の沖野ヨーコの先輩ということはつまり最低でも23歳以上ということですから、比護志で少なくとも５歳差ということはむしろ明美さんと同年代ということですよ。なんと素晴らしい設定じゃないですか！しかも年上の比護さん＋ほぼ同い年の真田＆志保さんとかもう考えるだけで最高です。今後うちの比護志保はこの設定で行きたいと思います（これまでのものはパラレルということで楽しんでいただければ幸いです）。まあ、もしかしたら単行本掲載時に直しがはいるかもしれませんが、その時はその時で考えたいと思います。
　ところで個人的に今回一番注目したのは
　「え？好きなタイプ？有名人でいうとですか？特にいませんが…」
　というところですよ。特にいませんが…特にいませんが…特にいませんが…つまり志保さんに出会ったらここのところが変わるわけですね。わかります。この一文だけで私はまだ比護志保というマイナーの道を歩いて行けるような気がします。ありがとうございました。ご馳走様でした。

　というわけで哀ちゃんが聞いていたのは比護さんがテンションを上げる時のBGM沖野ヨーコの「ダンディライオン」という曲だったということと共に生涯忘れないように胸に刻んでおきたいと思います。

　それにしても最後のコマの哀ちゃん、可愛かったなあ～。