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かこぶろ。

オペラ座の怪人 4Kデジタルリマスター

ガストン・ルルーの小説を元に、アンドリュー・ロイド=ウェバーが1986年に作曲し、
ロンドン・ウエストエンドにあるハー・マジェスティーズ劇場で初演された「オペラ座の怪人」
劇団四季では1988年から各地でロングラン公演。
2004年、ロイド=ウェバー自身が製作・作曲・脚本、ジョエル・シュマッカー監督で映画化。

私は公開時観たあと数年後に劇団四季のを初めて観劇して。
2011年あたり、25周年記念公演 in ロンドンが公開され六本木の良きシートで鑑賞、
(この時ラミン・カリムルーさんがファントムで、映画ではチラッとクリス父のカメオ出演でしたね!)
映画公開20周年で今回10年ちょいぶりに映画を鑑賞することに。

その間舞台が東京であるたびに観劇し六月にも観劇したこともあり、
舞台の二幕構成とは違いシャンデリアの落下シーンを終盤にもってくるとはすっかり忘れていて
映画のクライマックスに合わせての大きく盛り上がっていく感じに興奮。

公開時は勝手な私のファントムイメージと違っていたジェラルド・バトラーさんですが
「ロックの精神を持ち合わせ、少々荒っぽく危険な、従来通りの歌手ではない俳優
怪人に惹かれるのは彼が危険そのものだったから」
という話を知って納得でした。まんまでしたもの。

「The Mirror」ティンパニーが鳴り響き、鏡の向こうに立つファントムが
クリスの姿に重なって登場するシーン、ホラー的でもありゾクゾクしました。
舞台では席からの角度によってそうは見えてこないので。

舞台では描かれないマダム・ジリーの部屋!
若かりしバレエダンサー時代のはじめ写真も沢山飾られていて。

そこでラウルに語られる、舞台ではサラッと語られていただけのファントムの生い立ち。
惨状を目にしたその若かりしマダム・ジニーの手引きでオペラ座の地下に匿われ
そこから見聞きする世界が全ての人生を送ってきたファントム。

マダムとの関りも最小限だろうし、
愛する父を亡くし連れてこられた孤独なクリスティーンとの出逢い、
音楽を通じて共鳴し「Think of Me」でついに開花、後の展開を思えば
「The Phantom of the Opera」あたりが幸せの絶頂であったように思える。

(映画では先にクリスがラウルに気付く)
コーラスガールのクリスには気付かなかったラウルも、自分に歌われているかのように思えたことでしょう
クリスに気付き恋に邁進、ファントムがクリスにあてたように作ったのなら皮肉な。。
物語が進むとクリスがファントムともラウルへにも思えてくる不思議な「Think of Me」。

クリス父の墓の前で
ファントムとラウルがバチバチに剣を闘わせる尺もまあまああり映画ならでは。

字幕なので複数人が歌い重なっても内容が伝わりやすいのも良き。

メグはついにたどり着いた地下で
クリスそっくりなものがあってよくビックリしないよなー(目に入らなかったか?

舞台では描かれない、老人となったラウルが車内から見える若い恋人たちに自分たちを重ねたり。
オークションで落としたあのオルゴールをクリスの墓に手向けるラスト、
そばに置かれていたファントムのバラ。
このパートをモノクロにした理由がここのためにあるかのように感じられました。

私自身も年を重ねているし観劇、鑑賞経験も増え解釈が増えたり深まったり。
4Kと美しくよみがえって大きなスクリーンで、豪華絢爛で甘美で哀愁な世界を楽しみました。




[あらすじ]
刺激と絢爛、情熱の時代であった19世紀パリ・オペラ座では
仮面をつけた謎の怪人・ファントムの仕業とされる奇怪な事件が続いていた。
ファントムは若く美しいオペラ歌手クリスティーヌに才能を見出し、彼女に音楽の手ほどきをし、
クリスティーヌはファントムを“音楽の天使”と信じてプリマドンナへと成長する。
幼馴染の青年貴族ラウルに愛されながらも、孤独な魂と情熱を持ったファントムに心を惹かれていくが、
ある日ファントムの仮面の下に隠された秘密を知ってしまう。
一方怪事件が続くオペラ座では、ファントムを捕まえようとラウルたちが立ち上がる——。

ジェラルド・バトラー ・・・・ファントム
エミー・ロッサム ・・・・・・クリスティーヌ
パトリック・ウィルソン ・・・ラウル
ミランダ・リチャードソン ・・マダム・ジリー
ミニー・ドライヴァー ・・・・カルロッタ
シアラン・ハインズ ・・・・・フィルマン
サイモン・キャロウ ・・・・・アンドレ
ジェニファー・エリソン ・・・メグ・ジリー


観劇慣れしていて、つい拍手をおくりたくなるところでしたが。。
嬉しい企画!
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