器用貧乏海珠堂

”魚大好き海珠堂”のほうがいいかな・・・?

ヨスジフエダイとヨコスジフエダイ

2016-06-20 21:17:10 | 料理(魚貝)
製作中のヨスジフエダイ
派手な見た目通りで熱帯亜熱帯のサンゴ礁、岩礁にいる魚です。


東京ではモデルになる実物は手に入らないだろうな・・・・・少なくとも自分には・・・。
仕方ないので写真と記憶を頼りに出来る限り限り精巧に・・・
体の厚みはたしかタイ科と似た感じ・・・
小さいのに皮がやたらしっかりしてる魚だったよな・・・火を通しても色がきれいなままだった・・・
味は普通の白身魚・・・・・いや味は関係ないよな・・・・皮も関係ないか・・・
なんて考えながらの原型製作。
アゴどんな感じだったけ、と思って写真検索してもちょうどいい写真が見つからず、
彫っても彫ってもフエダイには近づかない・・・


厳しいなぁ・・・・・やっぱ写真だけだと限界あるよな・・・・・
・・・・・・・なーんて考えてたら・・・スーパーでこいつを発見!



ちいさき・・・という聞き慣れない名前だけどどう見てもフエダイ
・・・形は確かにイサキっぽいかも・・・

売り場のおばちゃんに「これフエダイですよね?」
「そうです。甘味があっておいしいですよね・・フエダイ」
「・・・味じゃマダイに負けるでしょ・・・」
なんて皮肉を言いながらも隣にいるマダイを無視してこちらを購入。
おばちゃんもなぜか機嫌がいい。

名前はヨスジフエダイより一文字多くてヨスジフエダイ
同じフエダイ科フエダイ属の小型種、フエダイにしてはちょっと細長いけどモデルの代役には十分。
本当に有難いタイミング、東京のスーパーでフエダイが手に入るとは・・・。
これまさに魚の神、魚神の微笑み(笑)。

実物あるとやっぱり仕事が早い!



完成!

可愛く見えるけど本当は皮の厚いずうずうしいやつです(笑)。

魚ペンダントはこちらで販売しています。
Creema 海珠堂ショップページ


あとのお楽しみ!
魚神とヨコスジフエダイに感謝!・・・・あとヨスジフエダイにもかな・・・。

アラは小さいので食べるとこ少ないけど「あれっ?マダイに負けてもないかも?」という感想。
味もいいけどそれより火を通したあとの食感がふっくらしててタイ科の魚より好きです。
それからヨスジフエダイほど皮は厚くないです・・・・・ヨコスジはヨスジと違って控えめの性格なのかな・・・。

初日の刺身・・・刺身で食べると、小型のフエダイはマダイに勝てない・・という自分の言葉を思い出させられる・・・。

見た目はかなりいいんだけど・・・


魚の種類、大きさによって違いますが、白身魚の刺身は寝かせたほうが旨くなる・・・ってやつが多いです。
時間が経つと確か酵素?が分解されて旨み成分アミノ酸になる・・・?だったと思います・・・。
マダイやフエダイは理屈が分かっていなくても
「あれっ?旨くなってる・・・」って感じるほど変わります。
もちろん新鮮なうちに捌いて清潔で適切な処理・・・ってのが大前提です。

翌日は寿司で

一晩ねかせて熟成させて更にダメ押しの皮つき(霜皮)・・・見た目もきれい

これは非常に完成されてる感じ・・・旨いです。

小さなフライ、こういうのはタイより向いてると思います。






1週間後の阪神百貨店金魚と海の生き物展、初めて作った淡水魚・・・金魚



初めての魚出展なので張り切って新しくいろいろ準備しました!・・・が、形に出来たもの、間に合わなかったものどっちもあります・・・。
いい年して実力不足を痛感してます・・・。












最新の画像もっと見る

コメントを投稿