Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

すぐ隣りにある初冬の景色

2021年12月05日 20時18分59秒 | みんなの花図鑑
  📷2021年12月5日:武蔵野台地にある公園にも・・・
  (タップすると元画像が別ウィンドウで開きます)
 冬の日の武蔵野の
 ゆるゆると続く小道に
 ただ独り来て
 錦繍のなかに遊ぶ。

 朱に染まった落葉や
 焦げ茶色の枯れ葉
 虫に食まれたかのような穴開きの病葉

 などなどが、己の意志に関わらず、わらわらと地面に折り重なっている。

 一歩足を運ぶと、かさっとした音が耳に届く。
 ひととせの命を全うした葉たちの吐息であろうか。

 また一歩足を運ぶと、ぱきっとした音が耳に届く。
 小枝でも踏みしだいたか。

 わずかな距離であっても、その音は決して一様ではない事を知る。

 自然と寄り添うことでしか知ることの出来ない旋律。
 そっと耳を傾け、いつまでも聴いていたいハーモニー。

 我が家に帰り着く。
 ふと、犬走りに視線を泳がせる。
 この時期に、そぐわぬ色が目に飛び込んできた。
 サクラタデの、今年最後であろう一花が、その身を横たえながら咲いていた。
 ここだけに、春の色が取り残されている。

📷2021/12/5
ここだけに春の色が取り残されていた
コメント
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