うせものを こだはり探す 日短か 虚子 スマホの解説書は何処へいってしまったか? あれっ、ハイネックのヒートテックはどの箪笥に? う~んっ、戴き物の干菓子がまだあったはずなのだが・・・? 年毎に、探し物の頻度が増えるような気がする。 一度探し出すと、ラビリンスに彷徨い込んだかのように埒が明かなくなる。 何の事はない、意外と最初に目星をつけた場所の隅っこにぽつねんと収まっている、なんて事がもっぱらだ。 虚子は当時としては長命で、1959年、85歳の天寿を全うした。 上記の句は、1947年に菁柿堂から刊行された『六百句』に収録されており、1945年12月27日に詠んだとされている。 という事は、古希を過ぎてまもなくの作なんだね。 句が醸し出す空気感が、じんわりと胸に浸透してくるのはなぜだろう。 「歳だよね、歳。いまの君と同じくらいだろ!」--声なき声が聞こえてくる。 まして、来週は冬至だ。 いま、僕は虚子が詠んだ句の只中にいるような気になってきた。 ベランダの住人、ゴゼンタチバナにも、日短かの陰影が印されていた。思いの外に濃い紫が、暮れゆく年を印象づけているようだ。 📷2021年12月15日:葉の色を濃くしたゴゼンタチバナ
そう、そう、チングルマも紅く染まってきたんだ。 これ、実は、6月23日に、兆してきた新葉を小さな鉢に挿し芽したもの。しっかり根付き、紅葉まで見せてくれている。 えっ、大元の親株はどうしたかって? ある時、気づいたら樹勢に衰えが見え、こりゃ大変だとばかりに地植えにしてしまったのだが、いまは枝のみがくろぐろとして残っているだけ。。。 📷2021年12月15日:挿し芽したチングルマにも紅葉が・・・
種から育てたクリスマスローズ、年が明けると三年目となる。 ちなみに、親株はクリームの八重先の糸ピコティーで、狭山市都市緑化植物園のクリスマスローズ展で購入したもの。2018年2月のことだったから、足掛け4年になるわけだ。 さて、来年は花を付けてくれるであろうか。
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