回顧録 潜りでの事故！

う～ん　今日は、また歯医者に行って一本神経を抜いてきた・・若い女性の歯科医だったので
未だ未だ経験が足らないのか　ちょっと動作がぎこちない感じがしたなぁ
「後でまた痛み出すと思いますから薬をあげときます」と言ったのでギクッと
したけど今のところ痛みは出てきてないがぁ　不安だなぁ^^;

さぁて今夜は、回顧録から離島での潜りの事故について思い出したので書いてみようっと
今から３０年ほど前になるけど「宇治群島」という鹿児島の大きな離島に行った時の事だった
私は、単独釣行で石鯛狙いで行ってたのだが・・・
その時代は、未だ未だ底物狙いのアングラーは少なくて上物（メジナ）狙いが殆どだった
渡船は「ひろみ丸　なるみ丸　貞正丸　めいりゅう丸　エメラルド草垣　海交３号　２号」その他
複数の船が宇治群島へ釣り人を渡していた
まぁ現在では殆ど渡船は入れ代わってるようだけどねえ

各々、船長の他にポーターを乗せていたのだが・・ポーターの中には客を瀬に上げてしまったら
自分もメジナを釣ったり　たまには、潜って魚を捕ったりして市場や漁協に出荷してた人も居たんだが～
あの日、私は、〇〇丸という一番早い船で行っていた（船名は伏せます）海は穏やかで瀬上がりもスムーズに終わり
ポカポカ陽気で絶好の釣日和だった。潮は小潮だったのを覚えている。
いつも寒い時期は客を降ろしてからメジナを釣っていたポーターがこの日はウェットスーツを着て
潜りの準備を始めていた。私が上礁しているのは通称「南のハナレ」という大きな瀬だった
目の前に船を停泊させていたので手に取るようにその様子が伺えたのだが・・・
ちょうど干潮の潮止まりと言う事も有って私の目の前の急流の水道に潜って行った
ボンベは背負って無くて素潜りである　この水道の南のハナレ側の海底中腹には大きな穴が２個ほど
あってそこには大物がいつも隠れていたりするので慣れた潜りの人達からは人気の水道だった
ポーターが「〇〇さん　ちょっとだけ潜ろうと思うが　よかなぁ」と大声で叫ぶ
私は、「おう、何かみやげば頼むばい」と笑いながら快く返事をした
此処の水道は凪の時の潮止まりの時間しか潜るタイミングは無いので致し方ないのだなぁ・・

そしてポーターは慣れた感じで潜って行った。暫くして息継ぎに海面に上がってきて　またすぐに潜って行った
4～5回ほど繰り返した後に　そろそろじわ～っと流れ出したなぁ　なんて思っていたら
あれ？　おかしいな　今度はいつまでも息継ぎに上がってこないなぁ　何処か違う所に頭出してるのかな？
そう思って瀬の裏側の浅いところや切り立ったところ等ウロウロとして探してみることにしたけど
一向に姿も見えない　いきなり嫌な気持ちがしてきた　顔から汗が流れ出して焦り始めた
だって私の目の前での出来事だし複雑な気持ちだしねー
ポーターの姿が見えなくなって２０分くらい経った頃　私は傍に停泊していた渡船に手を振ったり大声出して
何とか気がついてくれるように騒いでいたら　やっと気がついてくれたので手招きをして此方へ呼んだ
声が届く距離まで近づいたので「〇〇君が潜ったまま浮いてこんばい」というと大慌てになったようで
瀬の裏側の浅いところにアンカー降ろして今度は船長がウェットスーツを着て泳ぎだし
潮が動き始めた水道の中をやっとの思いで潜って行った　そして１分も経たないうちに海面に顔を出して
一言「死んどる」そう叫んだ　私はまさか冗談とも思えず　これは大変な事になったと思い
急いで自分の釣り具を片付けだした。　傍に居た仲間の渡船に連絡してもう一人潜って貰って
二人で〇〇君の遺体を穴から引っ張り出した。その時に皆が一様に言った言葉が
何だかとても気持ちよさそうな顔して死んどるねー　と言ったのを今でも記憶にハッキリと残っている
聞いた話では潜りで酸欠になり無くなるときは、気持ち良くなるそうだとか言ってたけど
今でも本当だろうかと疑問に思っている。
遺体を改修した後、釣り客全員大急ぎで道具を片付け川内港へと帰港していった
聞いたところでは、あくる日に警察と一緒に現場検証が一応行われたそうであった
私にまで何か聞いてくるかなと思ったけど他県に住んでいるのもり事件性も無かったのであろう
何も言ってこなかった。亡くなったポーターは潜りとしても一目おかれていた人だったのになぁ
それまでの経験が過信となってあだとなったのか？　凄く優しくいい男だったのになぁ
時々今でもあの髭面を思い出す・・・

さて今夜は予防のために痛み止め飲んで早めにやすみますねぇ
皆様　明日は良い日になりますようにぃ　失礼しまーす^-^/zzz


石鯛を釣っているのではありません
チヌを釣っています　あんまり餌取りが多いので
頭にきて「ウニ」を付けて釣ってました（笑）