メンタルヘルス…足立から発進

メンタルヘルスに関するボランティア活動や介護を担う人達とのビアサポートをお伝えします。

知的書評合戦…in 梅田図書館

2015年03月11日 | 足立区便り
3月8日に足立区の図書館で面白い取り組みをしていました。本を紹介し、観客が一番読みたい本に投票し、チャンプ本が決まります。

梅田図書館祭り
知的書評合戦 ビブリオバトル

1チーム5人が対戦し、観客の投票によって決まります。3チーム15人(出版社10名、図書館員2名、大学生1名、高校生2名)が出場されました。
5分発表、2分質疑応答です。

認知症になった私が伝えたいこと 単行本 – 2014/11/20
佐藤 雅彦 (著) 大月書店

知ろう!遊ぼう!すてきな日本の伝統〈1巻〉いろいろあそび 大型本 – 2012/3
教育画劇

恋の終わりは、いつも同じだけれど…。 (読書がたのしくなる世界の文学) 単行本 – 2014/12/10
オー ヘンリー (著), ギ ド・モーパッサン (著), アントン チェーホフ (著), イワン ツルゲーネフ (著),くもん出版

万次郎―地球を初めてめぐった日本人 単行本 – 2015/1
岡崎 ひでたか (著), 篠崎 三朗 (イラスト) 新日本出版社

わたしの心のなか (この地球を生きる子どもたち) 単行本 – 2014/9/19
シャロン・M. ドレイパー (著), Sharon M. Draper (原著), 横山 和江 (翻訳) 鈴木出版

たべることがめちゃくちゃ楽しくなる! 栄養素キャラクター図鑑 単行本 – 2014/11/29田中 明 (監修), 蒲池 桂子 (監修) 日本図書センター

ネルソン・マンデラ 大型本 – 2014/2/28
カディール ネルソン (著), Kadir Nelson (原著), さくま ゆみこ (翻訳) 鈴木出版

やなせたかし おとうとものがたり やなせたかし/詩・画 フレーベル館 2014年9月 (フレーベル館社員)

ココロ屋 (文研ブックランド) 単行本 – 2011/9
梨屋 アリエ (著), 菅野 由貴子 (イラスト) 文研出版

探査機はやぶささん 単行本 – 2012/2/10
オレンジゼリー (著), 細田聡史(JAXA) (監修) エンターブレイン

ぼくのつくった魔法のくすり (ロアルド・ダールコレクション 10) 単行本 – 2005/4/30
ロアルド・ダール (著), クェンティン・ブレイク (イラスト), Roald Dahl (原著),評論社 (高校一年生)

こころ (集英社文庫) 文庫 – 1991/2/25
夏目 漱石 (著) 集英社 (高校2年生)

もしも宇宙でくらしたら (知ることって、たのしい!) 単行本 – 2013/5/25
山本 省三 (著), 村川 恭介 (監修) WAVE出版

孫子 (講談社学術文庫) 文庫 – 1997/6/10 講談社

本なんて読まなくたっていいのだけれど、 単行本(ソフトカバー) – 2014/12/16 幅 允孝 (著)晶文社 (図書館員)

赤で示した方が観客が選んだスピーカーです。
青で示した方が館長が選んだ?だったように思います。
4人がチャンプ本に選ばれました。









「足立区こころの健康フェスティバル…行ってきました

2015年03月11日 | 精神しょうがい
こんばんは!!長井です。

📎3月7日(土)~「足立区こころの健康フェスティバル」へ行って来ました。
小雨まじりの肌寒い日でしたが、来場者も多く、とても賑わっていました。

こころの健康について、関心を持ってもらい、こころの病について理解を深めていただくこと。
作業所や病院のデイケアなどで、社会復帰に向けて活動している様子を知っていただく、たいへん意義のあるイベントでした。

📖平野啓一郎さんの講演会「人にはいろいろな顔があっていい~自分を見失わない生き方」も、興味深いお話しでした。

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長井さま
ありがとうございました。
楽しかったですね。

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平野啓一郎さんの本を調べてみました。
今回のテーマに近い御著書を紹介します。

私とは何か 「個人」から「分人」へ (講談社現代新書) [Kindle版]


アマゾンでは次のように内容説明をしています。
嫌いな自分を肯定するには? 自分らしさはどう生まれるのか? 他者との距離をいかに取るか? 恋愛・職場・家族……人間関係に悩むすべての人へ。小説と格闘する中で生まれた、目からウロコの人間観! (講談社現代新書)
フォーマット: Kindle版
ファイルサイズ: 349 KB
紙の本の長さ: 192 ページ
出版社: 講談社 (2012/12/17)
販売: 株式会社 講談社
言語: 日本語
ASIN: B00APR9D7Y

「県立鶴岡病院」が「こころの医療センター」に

2015年03月09日 | ニュース(精神)
2015年3月9日(月)配信毎日新聞社

なぜ?謎?やまがた:「県立鶴岡病院」が「こころの医療センター」に 世代のニーズに応える /山形

 ◇変化する精神医療 「隔離・収容」から「在宅支援」へ

 県内唯一の公立精神科病院の県立鶴岡病院(鶴岡市高坂)が同市茅原に新築移転し、「県立こころの医療センター」として9日に開院する。子どもの心をケアする「児童思春期外来」や認知症の高齢者らの精神科救急に対応する「スーパー救急病棟」が新たに設置された。耳慣れない名前の専門科が新設される背景は?【長南里香】

 開院を前に1日、同センターで関係者約130人が出席し記念式典が行われた。吉村美栄子知事と神田秀人院長ら13人がテープカットで開院を祝った。吉村知事は「精神科医療に求められるニーズが多様化する中、本県の基幹病院として、専門性の高い医療を提供していく」とあいさつした。

 新病院は、鉄筋コンクリート造り3階建て、延べ床面積約1万6000平方メートル。総事業費は72億円。旧病院が築約40年となって老朽化し、2013年から同市茅原で移転工事が行われていた。

 外来は、従来の精神科と心療内科に加え、思春期の児童や生徒に対応する「児童思春期外来」を新たに設けた。入り口と待合室をともに一般の外来とは区分するなど、利用しやすい配慮をしている。

 入院患者を受け入れる病棟では、児童と生徒らの心の病を専門に扱う「子どもストレスケア病棟」(48床)を新設し、院内学級の県立鶴岡養護学校「おひさま分教室」を併設している。

 また、認知症のため夜間に錯覚などの軽度の意識障害を引き起こすケースのような緊急対応が必要な重症患者を24時間集中的に治療する「スーパー救急病棟」(48床)と、心神喪失などで罪に問えない患者を治療する「医療観察病棟」(17床)も新たに設置する。

 旧病院と比較して、従来あった社会復帰病棟と慢性期病棟の病床が減り、病床数は81床少ない213床。その一方で、医師や看護師ら医療スタッフは十数人増やし、約200人体制と充実させた。

 こうした変化の背景には、長期の入院や療養を伴うといったこれまでの「隔離・収容型」の医療体制からの転換がある。入りやすくして早めに受診してもらい、外来中心の在宅医療を支援していくという「メンタルヘルス型」にするのが狙いだ。

 精神疾患は治りにくいとされ長期の療養が主だった。しかし、医学の進歩などにより有効な治療法が確立されるようになった。また、学習障害(LD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)といった発達障害の子どもたちが抱えがちな精神的な病、働き盛りのうつ病、老年期の認知症など、近年は各年代の精神疾患などの幅広いニーズに応えることが求められている。精神医療を取り巻く社会環境は変化しているのだ。

認知症患者と自動車運転…対策マニュアル

2015年03月06日 | ニュース(介護)
3月2日に国立長寿医療研究センターは認知症高齢者の自動車運転を考える家族介護者のための支援マニュアルを公開しました。監修は同センター長寿政策科学研究部長の荒井由美子氏です。1

マニュアルには、運転免許のある高齢者が認知症になった際、戸惑う運転者本人やその家族に適切な対応を示すためにまとめられています。

認知症の正しい理解から運転者が認知症になった時までを5章36ページで構成し、事例紹介やフローチャートで認知症高齢者の自動車運転への対応や考え方を示しています。

運転を諦めたアルツハイマー病型認知症(AD)の患者が介護保険制度のホームヘルプサービスを活用して買い物や家事の援助を受けている事例や、自主的な運転中止が困難だったために家族が医師の診断書を警察に提出し免許取り消しとなった方など、具体例を交えながら助言しています。

認知症高齢者の安全と安心のために
認知症高齢者の自動車運転を考える

自動車を運転する高齢者が認知症になったとき、運転者ご本人やそのご家族の
中にはどのように対応してよいかわからず、地域での生活に困難を抱えている
方がおられます。
第1章:認知症の正しい理解�
第2章:認知症と運転�
第3章:認知症高齢者の自動車の運転に関する法律�
第4章:自動車運転に対する人々の意識�
第5章:運転者が認知症になったとき�
フローチャート

第5章の「運転者が認知症になったとき」では、具体的に次のようなことが記述、提示されています。
〇運転する患者に認知症が疑われる
 早めに医療機関を受診し、主治医の認知症が運転に与える影響に関する説明に耳を傾けること。
〇患者が車を運転できなくなる生活を不安視して運転中止が成功しない
 警察署、医療機関などに相談することなど。
〇運転中止に納得した患者がそれを忘れてしまうことを防ぐ
 主治医に自分が認知症で運転中止が必須であることを説明した署名入り文書を作成してもらう方法など。

認知症高齢者の自動車運転を考える家族介護者のための支援マニュアル

家族への暴力…孤立しないことが大切

2015年03月05日 | ニュース(精神)

孤立する精神障害者の家族 「暴力受けた」6割 研究者ら埼玉で調査

その他 2015年3月5日(木)配信朝日新聞

 精神の障害を抱えた子どもや兄弟から暴力を受けた経験がある――。研究者などの調査に、障害者の家族の約6割がそんな苦しみを打ち明けた。心中を考えた人も2割ほどいた。精神障害者への誤解や偏見を恐れ、暴力について口を閉ざす人は多い。専門家は「障害者やその家族を孤立させず、社会で支える態勢が必要だ」と指摘した。

 東京大学大学院の蔭山正子助教(地域看護学)らの研究チームが昨年7~9月、おもに埼玉県内に住む精神障害者の家族768世帯に質問状を配布。346世帯466人から回答を得た。4日、さいたま市であった同県内の精神障害者家族会の集会で蔭山助教が結果を報告した。

 家族の約6割が当事者から暴力を受けたと明かしたほか、16%は「刃物を向けられたり、刃物で傷つけられたりした」と打ち明けた。「一緒に死にたい」「本人に死んでほしい」と思い詰めたことがある人もそれぞれ2割いた。

 蔭山助教は一部の家族から直接話を聞いた。障害者の両親たちは、暴力について「突然くる」「コントロールが利かない」などと答えた。「家族の恥」として暴力を隠したり、周囲から「家族なんだから耐えなさい」などと求められたりした悩みも語った。「子どもを犯罪者にしたくない」と、暴力を家庭内で抱え込んでしまうケースも多いといい、蔭山助教は「暴力が密室化している」と指摘する。

 家族の恥と感じる家族ほど精神状態が良くなかった。蔭山助教は「家族や本人が外とつながることが大切」と話す。また、「精神障害者の暴力は、適切な医療や支援があれば対応や予防ができる問題。急性期や症状悪化時の支援態勢の整備が必要だ」とも訴える。

 精神障害者の家族をめぐっては昨年6月、東京都内に住む男性が、障害を抱えた三男の暴力に悩み、殺害する事件があった。東京地裁立川支部は「相当やむをえない事情があった」として男性に執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。

 ■「相談できる場ない」

 「命の危険を感じたことがある」「親が相談できる場はない」――。この日の家族会の集会では、切実な声が続いた。

 70代の女性は、50代の息子が30代後半で統合失調症を発症。父親に物を投げつけるなどの暴力も始まった。保健所や警察に相談に行ったが、「対応するのは難しい」とたらい回しに。暴力から逃げるための避難先を探したが、行政などからは「夫婦間の暴力(DV)ならあるが、子どもからの暴力から避難する場所はない」などと断られた。そんな体験を打ち明けた。

 別の参加者の男性(78)は昨年末に40代の息子から殴りかかられ、十数針縫うけがを負った。しかし、息子は過去に病院で身体を拘束されたトラウマから入院を拒否。男性も息子を思い、「自分がけがするだけなら」と受け入れてしまったという。

 この日は、昨年6月の東京都内での「三男殺害事件」も話題に。「うちも事件になってもおかしくない状況。早期に行政などが介入する制度を整えてほしい」などの声が上がった。

 調査に参加した埼玉県立大の横山恵子教授(精神看護学)は「精神障害者と暴力の問題は長年タブー視されていた」と打ち明ける。今回の調査では、当事者が家族以外の他人に暴力を振るったケースは1割未満と少ないこともわかった。しかし、社会から「精神障害者は怖い」とレッテルを貼られることを恐れる家族は多く、今回の調査に反対する家族もいたという。

 (塩入彩)