3月8日に梅田図書館祭り 知的書評合戦 ビブリオバトルで対戦した図書を1冊紹介します。
認知症になった私が伝えたいこと 単行本 – 2014/11/20
佐藤 雅彦 (著) 大月書店 東京 価格1600円
ISBN-10: 4272360825
ISBN-13: 978-4272360826
はじめに
第1章 歩んできた日々
第2章 自分でつくる自分の生活
第3章 当事者の声を伝える
第4章 認知症とともに生きる私からのメッセージ
おわりに
解説(永田久美子)
AMAZON から
内容紹介
「認知症になったら何もわからないという偏見をなくしたい」――2005年、51歳のときに若年性アルツハイマー型認知症の診断を受けた佐藤雅彦さんは、心の葛藤や日常生活の困難に対峙しながらも、前向きな生き方を模索してきた。本書は佐藤さん自身が、当事者としての不安や悩み、生活上の障害などを詳しく語り、認知症になっても人生をあきらめる必要などないことを、力強く訴える。(解説:永田久美子[認知症介護研究・研修東京センター])
著者について
1954年岐阜県生まれ。中学校の数学教師を経て、システムエンジニアとして活躍。2005年、51歳のときに若年性アルツハイマー型認知症の診断を受け退職。ヘルパーなどの助けを借りながら、現在もひとり暮らしを続けている。趣味は写真、旅行など。認知症について啓発するための講演活動もおこなっている。認知症当事者の会「3つの会」代表。
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佐藤氏が認知症を診断されたときは51歳、その時に得た認知症の知識は絶望的なことばかりだったそうです。一人で生活をするための工夫、パソコン等IT機器や時計を活用したり、生活を楽しむこつなどが紹介されています。
表紙カバーの裏に次のように綴られています。
認知症は、世間で言われているような怖い病気でしょうか。
輪足は、自分が認知症になり、できないことは増えましたが、
できることもたくさんあることに気がつきました。
認知症の診断を受けて9年になりますが、いまも一人暮らしを続けています。
認知症であっても、いろいろな能力が残されているのです。
社会にある認知症に対する偏った情報、誤った見方は、
認知症と診断された人自身にも、それを信じさせてしまいます。
この二重の偏見は、認知症と生きようとする当事者の力を奪い、
生きる希望を奪い隠すものです。
私は、そのような誤解、偏見を、なくしていきたいと考えています。
(「はじめにより」)
読んでみて思うことは、物忘れがひとくなっていこうとも、尊厳を失っていない。そして、一人一人に人生があって、経験値がある。それを大切にしながら接していくことと、改めて気がつきました。
認知症になった私が伝えたいこと 単行本 – 2014/11/20
佐藤 雅彦 (著) 大月書店 東京 価格1600円
ISBN-10: 4272360825
ISBN-13: 978-4272360826
はじめに
第1章 歩んできた日々
第2章 自分でつくる自分の生活
第3章 当事者の声を伝える
第4章 認知症とともに生きる私からのメッセージ
おわりに
解説(永田久美子)
AMAZON から
内容紹介
「認知症になったら何もわからないという偏見をなくしたい」――2005年、51歳のときに若年性アルツハイマー型認知症の診断を受けた佐藤雅彦さんは、心の葛藤や日常生活の困難に対峙しながらも、前向きな生き方を模索してきた。本書は佐藤さん自身が、当事者としての不安や悩み、生活上の障害などを詳しく語り、認知症になっても人生をあきらめる必要などないことを、力強く訴える。(解説:永田久美子[認知症介護研究・研修東京センター])
著者について
1954年岐阜県生まれ。中学校の数学教師を経て、システムエンジニアとして活躍。2005年、51歳のときに若年性アルツハイマー型認知症の診断を受け退職。ヘルパーなどの助けを借りながら、現在もひとり暮らしを続けている。趣味は写真、旅行など。認知症について啓発するための講演活動もおこなっている。認知症当事者の会「3つの会」代表。
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佐藤氏が認知症を診断されたときは51歳、その時に得た認知症の知識は絶望的なことばかりだったそうです。一人で生活をするための工夫、パソコン等IT機器や時計を活用したり、生活を楽しむこつなどが紹介されています。
表紙カバーの裏に次のように綴られています。
認知症は、世間で言われているような怖い病気でしょうか。
輪足は、自分が認知症になり、できないことは増えましたが、
できることもたくさんあることに気がつきました。
認知症の診断を受けて9年になりますが、いまも一人暮らしを続けています。
認知症であっても、いろいろな能力が残されているのです。
社会にある認知症に対する偏った情報、誤った見方は、
認知症と診断された人自身にも、それを信じさせてしまいます。
この二重の偏見は、認知症と生きようとする当事者の力を奪い、
生きる希望を奪い隠すものです。
私は、そのような誤解、偏見を、なくしていきたいと考えています。
(「はじめにより」)
読んでみて思うことは、物忘れがひとくなっていこうとも、尊厳を失っていない。そして、一人一人に人生があって、経験値がある。それを大切にしながら接していくことと、改めて気がつきました。