MBA -30歳からの挑戦-

30歳を機にMBA取得を志した挑戦者の、勇気あるも困難に満ちた成長物語。アメリカから帰国後、再就職しました。

鈴木 正三

2006年08月03日 | ひと

350年前に生きた禅僧…。

欲のない人間はよく働く。
まわりの人間はそんな人のことについて
いろいろと噂をたてるのかもしれない。

効率が悪いのだの、
仕事のやり方がわかっていないだの、
仕事の他にやることがないだの…。
それでもコツコツと働き続けるのが欲のない人である。
きっとあなたの周りにもそんな人がいるのではないだろうか。

今日紹介するのは、
愛知県豊田市出身の禅僧鈴木正三。
日本で初めて職業倫理について説いたことで、
知られている禅僧であるとのこと。
二つの言葉が印象深い。


世方、仏法、二つにあらず、世法即仏法」。

職業生活に努力することが仏道修行。
畑を耕す一鍬一鍬が念仏に値する
」。


つまり、仏教を信仰していなくとも、
一生懸命に仕事や作業に没頭することで、
それは念仏を唱えていることと何らかわりないと
主張しておられるのだ。

MBAでも日本人の勤勉さはよく語られるが、
多くの先人たちが仕事は何であれ、
一鍬一鍬を大切に、
想いを込めて取り組んできた結果が、
今日の日本の繁栄なのだと思う。

今の私には仕事がない。
授業もない。
そして毎日旅行をしたり、(風邪を引いたり)、
本を読んだり、映画をみたり、運動したりと、
教養、心、身体を磨けるようにと
自分なりにがんばっている。

それはまるで地図も与えられずに
道路に放り出された感さえ感じてしまう不安な毎日であるが、
今やっていることの一鍬一鍬が、
念仏に値すると信じて、
一つひとつの学びを大切にしていきたいと思う。

これが人生最後の長い夏休みなのかと思うと、
何だか感慨深い気持ちにもなるが、
たくさんの想い出をつくられるように黙々と鍬を振りたい。
禅僧のように悟りが開けるとよいのだが、
まだまだ邪念が多い気がする。


     次回のトピック:  「The Notebook (2004)」


エクササイズ: ウォーキング 092/150


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