MBA -30歳からの挑戦-

30歳を機にMBA取得を志した挑戦者の、勇気あるも困難に満ちた成長物語。アメリカから帰国後、再就職しました。

Peter F. Drucker

2005年11月14日 | ひと

死の瞬間は誰にでも訪れる…。

ビジネススクールを志す際に、
少なからず影響を受けたピーター・ドラッカーが
2005年11月11日に老衰で永眠された。
世界の多くの人々に影響を与え続けた、
95年間のすばらしい人生だったのではないか。

ピーター・ドラッカーは「現代経営学の父」、
「経営学のグル」と呼ばれ、
困難といわれるマネジメント理論の枠組みを
分かりやすい言葉で体系化し、
「仕事の根本は人であり、人を大切にすることを忘れるな」
と熱く説いてくれた。

残された我々にできることは、
彼の多くの業績や体系化された理論をより発展させ、
いかに効率よく、そして人を大切にする形で、
人のために何ができるかを考えることなのかもしれない。

ドラッカーはカリフォルニア州にある
クレアモント大学院大学の教授でもあったようだ。
なるほど、ホームページを調べると、
プログラムの名前も、
「Peter F. Drucker and Masatoshi Ito
Graduate School of Management」と
Business Schoolではなく、
School of Managementとなっているところが興味深い。
ホームページのトップにも、
ドラッカーの死に関する記事が掲載されている。

きっとクレアモントに在籍するMBAの学生の多くは、
ドラッカーに影響を受けた方ばかりだろう。
そして、悲しみは人一倍のはずだ。
悲しみは決して消えることはないだろうが、
視点を変えて考えてみると、
貴重な機会に恵まれたともいえる。

おそらく、大学蔡や記念行事などを通して、
世界各国の著名な経営者がカリフォルニアに集い、
多くの経営者がドラッカーの業績を称え、
残された我々に何ができるのかについて
多くの公演が催されるのではないか。

ドラッカーは死が訪れるその時まで、
世界各国の組織をコンサルティングを続け、
執筆活動にいそしまれていたという。
マネージメントに目覚め、
マネージメントの発展と共に生き、
後世にマネージメントの重要性を訴え続けたのだ。

最後に私の好きなドラッカーの言葉を2つ紹介し、
彼の死を悼むと共に、
ドラッカーのすばらしい人生を祝いたい…。

「Management is a liberal art—one that takes into account
not only economics, but also history, social theory, law,
and the sciences.」

マネジメントはすべての事象を包括した
複雑な理論であり、
決して一つの視点から捉えることはできない。

「The aim of marketing is to know and understand
the customer so well that the product or service fits him
and sells itself.」

マーケティングは顧客を理解することに始まり、
顧客を理解することに終わる。
理解が深まれば、商品やサービスは、
自ら多くの顧客を呼んでくるであろう。

PS: 写真は、情報のソースとして使用させていただいた
Finfacts.com」から借用させていただいた。


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