MBA -30歳からの挑戦-

30歳を機にMBA取得を志した挑戦者の、勇気あるも困難に満ちた成長物語。アメリカから帰国後、再就職しました。

お給料への道 3

2007年03月07日 | MBA・留学

はい、まだなんです…。

随分と長期化の様相を呈する私の「お給料への道」であるが、
今回は第三弾「ソーシャルセキュリティーナンバーを求めて…」と題し、
アメリカで給料をもらうために必要な手続きの一幕を、
またまた紹介させていただきたい。

Social Security Number(以下SSN)というのは、
私の理解ではUncle Sam(最近覚えた言葉「米国政府」の通称)が、
国民からしっかり税金を徴収するための、
管理番号といった解釈がもっとも相応しいのではないかと思う。
「税金を徴収するための手続きを終えない限り、
給料を受け取るための手続きは進めてあげないよ」ということで、
至極道理が通っているとも解釈できる。

こういう統一番号を目にすると、
日本で以前に話題となった住民基本台帳制度を思い出すが、
あまりその重要性や利便性が光を見ない日本とは異なり、
アメリカのSSNは偉くステータスの高い大切な番号のようで、
ビジネススクールのアメリカ人学生の発言の中にもよく出てくる言葉である。
大切な番号だけど、あまりうまく管理されていないといった意味合いが多い。

さて、このSSNは大学からもらえるわけでも、
インターンシップの職場からもらえるわけでもない。
The US Social Security Administrationという政府が管轄する
特別なオフィスを訪れて、番号を申請しなければいけないのである。
ちなみに留学生用の手続きの詳細はコチラからご覧下さい。
オフィスといっても、結構いろんなところにあるので、
私の場合は自宅から車で20分ほどのところにある隣町の
Local Social Security Officeと呼ばれる場所で申請することになった。
最寄のオフィスはこのページで郵便番号を入れて検索できます。

前回のお給料への道」で入手した新しいI-20フォームと、
パスポート、そして上記SSNのHPからダウンロードできる申請用紙をもって、
いざオフィスに行ってみると、
まるでそこはハローワークのような雰囲気で、
ヒスパニック系、アフリカンアメリカン系、そして移民系の人々など、
数多くの人々が待合室にところ狭しと座っていた。

日本人の私にとってはあきらかに場違いの感が否めず、
多少の恐怖感すら感じたが、
別に何も悪いことはしていないのだ…。
堂々と人々の中に分け入り、
自分の座る場所を見つけたのであった。
そこから待つことおよそ50分…。

予想通りに無愛想な、
しかしとても美しいお姉さんが
申請書とパスポート、そしてI-20を交互に見ながら、
PCに向かって猛烈な勢いで情報を入力し、
たまに質問などを交えながら登録を進めていった…。

突然、「あなたにキャンパス外で働く権利はないわよ…」と
言われた時には驚いたが、
I-20の3枚目を見せて、大学が私に許可を与えているという事実を教えてあげると、
「あらそうなの…、ま、どうでもいいけど…」的な視線を私に投げかけ、
またPCに向かって猛烈な勢いでキーボードをたたきはじめた。

「これでいいわね」と自信満々に登録内容の確認を見せてくれたが、
やっぱり名前のスペルが間違っていて、
その作業を3回も繰り返すことになった。
それでも「申し訳ない」といった態度など微塵も見せないこの美しい女性から、
変な頼もしさすら感じたのが滑稽であった。
「申請を受け付けました」という仮登録書のようなものをいただき、
「SSNは一週間ほどであなたの登録した住所に郵送されます」と聞いて、
およそ15分におよび申請手続きを終えることになった。

そして申請日から4日後の今日、
無事にSSNが届いた。
あとはこれを会社にもっていくだけ…。

はて、これで給料はいただけるのだろうか…。
もらえないことが当たり前かしつつある自分に失笑しながら、
「次は何を要求されるのだろう」と被害妄想を膨らませるのであった。





3/3 エクササイズ: ドライビングレンジ 86/100


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