かちゃら@ハナハナ☆ワーホリ的生活

つれづれ日記とワーホリで行ったオーストラリアのお話など・・・

6.ピッキングに行け!

2007年03月30日 | 1年かけたバス旅の記録
目次はコチラ

ブリスベンのウエストエンドにあるバックパッカーズ「Somewhere to Stay
(サムウェア トゥ ステイ)」は建物は古いけど清潔な宿だった。
部屋が男女相部屋のミックスルームしか空いていなかったけど、
そこに宿泊することになる。

部屋は6人部屋。なんと滞在していた1週間、私以外は全員オトコだった。
最初は戸惑ったけど、みんな好き勝手に生活しているので慣れちゃった。

そこで同室の韓国人の男の子、ミンと仲良くなり、
「僕はピッキングで英語が上達したで。ピッキングへ行け!」
とすすめられる。

ピッキングとは野菜や果物を収穫する仕事。
農場だと雇い主やいっしょに働く相手と強制的に英語で
話すことになるから(そうじゃないと仕事にならん!)
自然と英語が身に付くらしい。

自分の英語力に自信をなくし、ブリスベンで語学学校に行こうかなぁと
思っていたんだけど、ミンの話を聞いてピッキングに行くことに決めた。

彼に出会わなかったら、ブリスベンで語学学校に通い、
フードコートで働いていたりしたかも・・・。

ところで日本人が「V」や「the」の発音が苦手なように、韓国人は
「ぱ・ば行」が上手く言えないらしい。
「 If 」が「イプ」、enoughが「イナプ」と聞こえる。

会話の途中、ミンが「ぱっぺっこー」って言うんだけど、何度聞いても
何かわからない。ノートに書いてもらったら「バックパッカー」だった。

自分ではイケテル発音で
「バックパッカーやろ?」って言ったら、
「ちゃうちゃう、”ぱっぺっこー” !!」とゆずらない。
同じアジアン、どっちが正しいかはネイティブに判断してもらうしかない。

しかしこのミックス部屋はおもしろかった。
オトコの人達はわたしとしゃべりながら平気でパンツ一丁に
なって着替えてる。ミンは真っ青なブリーフをはいていたので、
(ブルマーかと思った)、「なんでブルー?」って聞いたら、
「見んといてー!」って隠れるし。
ある晩、わたしの下のベッドで寝てるオージーが寝言を言った。
もちろん英語。そしたら少し離れたベッドから韓国語の寝言が聞こえた。
ミンだ。この2人は仲良し。寝てても共鳴してるんだねえ。

さてピッキングをやろうと決めた私はブリスベンの西にある
Stanthorpe(スタンソープ)に行くことにした。
ブリスベン近辺でピッキングというとバンダバーグが有名だ。
しかし、とにかく日本人が多いと聞いた。
仕事が多い上に、日本語OKで安くスキューバーダイビングの
ライセンスがとれるので人気があるらしい。

わたしはできるだけ日本人がいないところへ行きたかったので、
日本人が知らなさそうな所にいきたかった。
そこで、バッパーで手に入れた無料雑誌“TNT”の広告に
「Workers Wanted(求人募集)」と書いてあるスタンソープの
バッパーに目をつけた。

仕事があるかどうか電話をかけて聞く勇気はまだない。
とりあえず行ってみて、ダメだったら帰って来るつもりだった。

ブリスベンから長距離バスのグレハンで3時間くらいなんだけど、
途中でバスが故障したので5時間ほどかかった。
スタンソープに着いたのは夕刻近く。どしゃ降りの雨だった。

案内所のおじさんにバッパーの場所を聞くと、
歩いて30分かかる町の はずれにあると言う。

半泣きになりながら雨の中を歩いていた。
すると! さっきのおじさんが車で追いかてきて、

「ヘイ おじょうちゃん 乗りな!」

バッパーまで送ってくれた。嬉しくて本当に泣きそうになった。
アリガトウ(;-;)

到着すると、そこはキャラバンパークだった。
キャラバンパークとは、日本のオートキャンプ場みたいな所。
たしかに宿の名前は「Top of the Caravan(トップ オブ ザ キャラバン)」。

建物に入り、レセプション(受付)にいたお姉さんに
「仕事がしたくて、ここに来たんやけど・・・」と言うと、
「それやったら、なんちゃらかんちゃら・・」
と説明してくれるんだけど理解できない・・・。

なんとか“8時にレセプション前に来たら仕事をくれる”ということが
わかる。OKすると、宿泊場所となる小さな小屋みたいなのが併設されている
キャラバンカーに案内された。バッパーは12月頃の繁盛期にならないと
開けないんだって。

わたしが住むことになるキャラバンカーの内部は、簡単なキッチンと
4人ほど座れるソファとテーブル、それをはさんで右側に大きなベッド、
左側に狭い2段ベッドがあった。
2段ベッドの上は子供しか寝られない大きさだったけど・・・。

併設の小屋には2段ベッドがおいてあり、合計4人滞在できるようだ。
その時は私1人だったので、奥のビッグサイズのベッドを占領する。

だけど、初めて泊まるキャラバンカー。
夜になるとちょっとコワクなった。

シャワーやトイレは外にあるし、ほかに人がどれくらいいるのかわからない。
1人っていうのがちょっと不安だった。
不安ながらもでっかいベッドでグッスリ寝たけど・・・。

翌朝8時、レセプション前で待つ。ひたすら待っても誰も来ない。
実は集合時間は朝の8時でなく、夜の8時だった。
なぜ私は “朝の8時” だと思ったのか、いまだに不明。
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