かちゃら@ハナハナ☆ワーホリ的生活

つれづれ日記とワーホリで行ったオーストラリアのお話など・・・

(31) エアーズ・ロックの4WDツアー②

2008年03月04日 | エアーズ・ロックツアー
満天の星空のもと、頑丈な防水加工の寝袋から顔だけ出して眠りにつく。
わたしがオーストラリアでやりたかったことの1つがこれ。
なんて無防備な時間。なんて贅沢な時間。


テント無しの野営キャンプは寝袋のまま外で寝るのです。

ツアー2日目。
オーストラリアのグランド・キャニオンと言われる“キングス・
キャニオン”を散策する。

散策中、引っかき傷から血が出ていたわたしの手の甲に
「これは傷に効くんだよ」とガイドのライアンが近くに生えている
植物の茎を折り、そこから出る白い汁を塗ってくれた。
そんなアボリジニから受け継いだ知恵や知識を知るのも面白い。


みんな、同じ格好でおそるおそるのぞき込む。



キングス・キャニオンで、人間っなんてちっぽけだぜ~と感じたあと、
近くの滝壺でスイミング。
そこでほかのツアー客と一緒に黒の下着で堂々と泳いでいる
ナイスバディの美しい女性を発見!
なんと、ライアンのガイド仲間だった。
だから彼女もガイド…笑。
黒い上下なので、水着に見えないこともない。
彼女の素敵な笑顔をみると、格好いい!と思ってしまった。
いやいや、わたしは、腹は出しても下着では泳ぎませんよ。

2日目の締めは日没のエアーズ・ロックを見にサンセット・ビューへ。
エアーズ・ロックは本当に神秘的。赤く赤く、真っ赤に燃える。
まわりにめちゃくちゃ観光客がいるんだけど、
そんなことも気にならないくらい、すごい光景だった。



日が沈み、岩肌が赤からピンク、紫、そして灰色と色を変えていく頃、
わたしは1本の映画を見終わったような気分になっていた。
この素晴らしい出来事は何十年、何百年とこの場所で繰り返されているのだ。
神がいると言われるのも頷けるよ。

エアーズ・ロックは登ることが出来るんだけど、
アボリジニの人々にとっては聖地であるため、登らない人も多い。
私は登ったんだけど、ツアー仲間には登らない人もいた。
アボリジニの人たちのことを思うと登れないと言っていた。

登頂には賛否両論あるが、
登頂する人間は、そこが“神聖な場所”であるということを
決して忘れてはいけないと思う。




3日目はエアーズ・ロックのサンライズから始まる。
ランクルの屋根によじ登り、瞬きも忘れてじっと見つめる。

感動も冷めやらぬまま、その場で朝食タイム。
ツアーの間、食事はキャンプみたいに外で作って食べるのだ。
そうそう、朝にイングリッシュガールに「パン食べる?」って聞いたら、
「わたしはシリアルを食べるの。パンだと温かいから目が覚めない」
と言った。そうか?そんなものなのか?
8年たった今でも、時々、そうかな~?と彼女のことを思い出す。

ツアー最終日は、エアーズ・ロック周辺とザ・オルガズを散策。
ザ・オルガズは本当に、現実世界とは思えないくらい美しい場所。
砂漠の中で別世界に迷い込んだ気分になる。
コロボックルとか出てきそうな感じだった。


エアーズ・ロックの登山道。風の強い日はゲートが閉じられる。


この鎖が命綱。自分の身は自分で守ろう。


遠くから見るザ・オルガズも幻想的で素敵だ。

お名残惜しいが、ツアーは3日で終了。
最終日の夜、アリス・スプリングスのバーで
ガイドのライアンも一緒に打ち上げをした。
これがまた楽しかった!みんなで踊りまくったよ。

ひとりでさみしい時もあったけど、それも全部含めて
このツアーに参加してよかったと心から思う。

エアーズ・ロックのツアーを終え、また北を目指す。
次は“テナント・クリーク”だ。

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(30) エアーズ・ロックの4WDツアー①

2008年02月21日 | エアーズ・ロックツアー
南のアデレードから北のダーウィンまでは約3200kmの道のり。
アリス・スプリングスはその中間地点にあり、オーストラリアのほぼ中心に位置する。
クーバー・ピディからバスで約8時間。砂漠の中のオアシスのような町だ。

この辺りからオーストラリアの北部、ノーザン・テリトリーに入る。
北部というと私たちには寒いイメージがあるけど、ここは南半球。
北へ向かうほど暖かい。


アウトバックを走る車は赤土で染め上げられる。

オーストラリアの象徴ともいえるエアーズ・ロックは、
アリス・スプリングスから南西約340kmの場所にある。
メイン道路からかなりはずれた場所にあるエアーズ・ロックに行くには、
アリス・スプリングスでエアーズ・ロック行きのバスに乗り換えたり、
アリス・スプリングス発のツアーに参加するのが一般的だ。
(もちろん車がある人は直接エアーズ・ロックに行ける)

わたしは「モルガズ アドベンチャーズ」という会社のツアーに参加した。
ランクルに乗り、野宿しながらエアーズ・ロックなどの見所を巡る2泊3日の
ツアーだ。宿泊もテントじゃなくって、ごっつい寝袋だけで外で寝るらしい。




初日の朝、ガイドがメンバーそれぞれが宿泊しているバックパッカーズに
やってきて、ひとり、ふたりと車に乗り込む。メンバーは8人。
日本人はわたしだけで、ほかの仲間はみな、英語が母国語だった。

最初はかな~りぎこちない。私もひとりでいることが多かった。
また仲間同士で参加している人たちはどうしても固まってしまい、
みんなバラバラに行動しているという感じだった。

ここでガイドの力量が問われる。
たぶん30代前半と思われるガイドのライアンは、
男前でジェントルマンで面白い。仕事も手を抜かない。
若手が多かったツアーメンバーの頼れる兄貴といった感じで、
おちゃらけイングリッシュボーイ達の心もがっちりつかんでいた。

退屈だった車内移動も、お気に入りの曲を流してライアンが歌い出す。

「Hit me! Hit me! Hit me~~!!!!♪♪」

「ぶって! ぶってぇぇ!」と叫びながらみんなノリノリで大合唱。
オーストラリアの第二の国家といわれる「ワルシングマチルダ」 が流れた時は、
みんなその歌詞に大ウケだった。(わたしは?だったけど…)

みんなでゲラゲラ笑いながらもう一回!もう一回!と歌っているうちに、
いつのまにか誰とでも気軽に話せるようになっていることに気付く。
わたしたちの兄貴ライアンは全てにおいて最高だった。

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