壁のポートレート

道端の壁が気になって写真を撮り続けています。
でもオーロラやら植物・風景などが最近多いですね。

バルテュス展・京都

2014年08月19日 | 美術館

 久しぶりに美術展に行ってきました。バルテュス展が京都でやっているのは知って居ましたが、行くかどうか迷っていました。そんなに好きな画家でもないし…。でも気になる画家ではあります。最初にバルテュスを知ったのは朝日新聞社の「世界名画の旅」というブックレットです。発行日を見ると1989年5月となっていますから25年前。「コルメス・サンタンドレ小路」というシュールな絵に引き込まれました。実際にパリにある小路を描いているそうですが、心象風景のような、どこがと言われても困るがどこかおかしい、今から思えばいかにもバルテュスらしい絵が紹介されていました。
 今回の展覧会でも「オデオン広場」等が同じようなイメージですね。バルテュスと言えばエロティックなポーズの少女達が目立ちますが、絵から受ける感覚は似ています。イメージはあるんだけれど共感できない。表現できない不安。人の気配はするけれども何かはぐらかされているような。画風は違うけれど、キリコの絵から受ける印象と似ていて、もっと生々しい。キリコの絵は過去、バルテュスは現在を描いているようにも感じられます。
 写真は、美術館を出たときに綺麗な雲が出ていたので写してみました。あとは白川疎水。暑いので入ってみたくなりました。図録と「世界名画の旅2」、芸術新潮2001年6月号(バルテュス特集)、ポストカード(地中海の猫)。

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