壁のポートレート

道端の壁が気になって写真を撮り続けています。
でもオーロラやら植物・風景などが最近多いですね。

オーロラ撮影旅行 Levi/Finland(7・8Mar)

2019年03月08日 | オーロラ

 結局、フィンランド最後の夜が、最も大きなオーロラに恵まれることになりました。4泊滞在したキルピスヤルヴィから戻ってきたレヴィのバス停で、旅行会社駐在員のお二人が出迎えてくれました。「オーロラは見えましたか?」「うん、なんとか見ることが出来ました」と答えながらも、もう少し大きなオーロラに出会いたかったなぁ、と言う気持ちは残ったままです。まだ撮影し足りない僕の気持ちを見透かすように「写真撮影されるなら、リフトが止まってから、頂上まで歩いて登ったら良いですよ」とアドバイス。ありがとうございます。もう一晩頑張ってみます。
 ということで、レストランでブッフェ型式の夕食を取った後(ナスとトマトの炒め物がおいしかった。日本人も多いから醤油味っぽい?)、手早く用意を調えてゲレンデに出ます。急斜面をヒイヒイ言いながらもリフト1本分を登って、頂上付近の緩傾斜のところに辿り着き、カメラをセットします。ここまで来ると、一番下のゲレンデ照明が丘に隠れてしまうので、その意味でも好都合です。既に先客が何組か居て、オーロラの出現を待っているようです。時計を見るとまだ8時半ですから今日は一寸早いかな。まだオーロラの気配はありません。ようやく9時頃になってうっすらと黄色いモヤモヤが現われ始めました。近くにいた外国人が、オーロラは出ているのかと尋ねてきたので、あれがノーザンライツだよと、腕を横に動かして教えてあげると、近くの仲間達に、あれがノーザンライツだってよと伝えているので、"Come Here."と言って、その場で1枚シャッターを押してモニターを見せてあげると喜んでくれました。
 そうこうしているうちに、いきなり、光が強くなりオーロラが輝き始めました。カメラ2台を使って撮影を開始します。渦巻くようなオーロラも見られます。出現する高度も今までで一番高い位置で、オーロラオーバルが頭上近くに来ていることが分かります。おかげで超広角の14mmレンズの方は、地上風景とオーロラを一緒に写し込むことが出来ますが、24mmレンズの方は地上を入れようとすると縦位置撮影しか出来ないのでカメラの方向調整が一寸面倒です。(贅沢な悩み)
 この後、オーロラは位置や形を変えながら何度も出現し(弱いオーロラに関してはずっと出っぱなし)、今回始めて、1台のカメラは撮影中にメモリ交換を行ったほどです。64GBメモリにはおよそ2000枚は記録できますから、一晩で既にそれ以上の枚数を撮影したということになります。やがて11時頃には強いオーロラの出現は一段落し、また、ゲレンデ整備の雪上車がうろうろし始めた(近くまでは寄ってきませんが、邪魔だからどいてくれとアピールされているような)ので、撮影を終了することにしました。最後の夜に今回の帳尻を合わせるようにオーロラが出現してくれたことを感謝します。また、今回撮影旅行でお世話になりアドバイスも頂いた旅行会社の皆さんありがとうございました。

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オーロラ撮影旅行 Kilpisjarvi/Finland(6・7Mar)

2019年03月07日 | オーロラ

 朝起きたら外は吹雪でした。うわー。やっばー。天候が悪いので外出を諦めて、キルピスヤルヴィ周辺の遊歩道をネットで検索していると、詳細な地図https://retkikartta.fi/?id=1962&lang=enを見つけました。それによると、どうやら昨日行ったのはSaanaJarviではなくTsahkajarviという湖だったようです。天候の回復した昼前にもう一度確認しに行って、ルート付近でTsahkajarviの看板を確認。ただし、国道沿いのSaanaJarviの看板からは地図に示された方向に向かう道あるいはスノーモビルの踏み跡は見当たりませんでした。Googleの写真を良く見ると、確かにそれらしき白い筋が、サーナ山の方向に向かっているのが分かりますが、冬期は通行できないのかもしれません。残念ですがサーナ湖へのルートは積雪の無い時期に限られるようです。
 昼間はときおり青空が覗くことがありましたが、夕方になると再び曇り空に戻ります。全く星は見えませんし、細かな雪も降っています。8時頃から何度も外をチェックしますが状況は変わりません。今夜もダメかなと思いつつ11時に見に行くと、曇りには違いありませんが、天頂付近にかすかな星の光が見えました。えーい、キルピスヤルヴィ最後の夜です。思い切ってカメラ2台を担いで湖へと向かうことにしました。
 カメラをセットして待つこと1時間。サーナ山の上空の雲が少し薄くなり、それと同時にオーロラが出現しました。あっという間に大きくなり、かなり高い位置に達して大きくカーブを描いています。わずか10分ほど、それも薄雲越しでしたが、ようやくキルピスヤルヴィでオーロラらしいオーロラを見ることが出来ました。この後1時間ほど粘りましたが、薄いモヤモヤさえ消えてしまい、再び雲が厚くなり始めたので、撤収することにしました。期待していたオーロラ爆発などは今回滞在中に見ることは出来ませんでしたが、とにかく、懐かしいキルピスヤルヴィに来ることが出来たのです。得られないものに不平を言わず、得られたものに感謝すべきでしょう。レヴィがあと1日残っています。また明日。

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オーロラ撮影旅行 Kilpisjarvi/Finland(5・6Mar)

2019年03月06日 | オーロラ

 今日は朝から天候がよくありません。昨日と同じように雪がちらついています。午前中にサーナ山へのルートを探しに行くつもりだったのですが、天候の回復を待つことにして、コテージの居心地の良いソファで、日本から持ってきた本を読むことにします。「イザベラ・バードの日本紀行」(上・下 講談社学術文庫)です。関空での出発の待ち時間やらこちらに着いてからの空き時間を利用して、上巻の半分弱の処まで来ましたが、何しろ2巻併せて900頁ほどありますから、読み応えがあります。海外旅行中に、外国人が書いた日本旅行記を読むというのも奇妙ですが、イザベラさんは、幕藩体制が終わり明治政府が発足して間もない頃、若い日本人通訳1人を連れて、東京から日光、新潟、秋田、青森と内陸へと分け入り最後は蝦夷にまで到達したイギリス人女性です。当時外国人にとって未踏のルートを自ら探しながら辿ったもので、並の旅行記ではありません。西洋文明化に邁進していた都会とは異なり、地方の未開に残された風俗と住民の生活に接し、それを赤裸々に描写していく旅行記は、現代の日本人である僕にとってさえ、知らない世界を案内されているようで本当に新鮮です。彼女による日本人の描写は、情け容赦ない辛辣さと、勤勉な庶民の生き様に対する賞賛がまぜこぜになっていて、先入観の無い彼女の心の持ちように感心し驚かされます。異国の旅の途中で読む本として悪くないです。
 天候が回復し始めたので、10時半頃、出かけることにしました。歩いているうちに快晴になり、絶好のハイキング日和です。コテージにおいてあった地図とGoogleの写真を見比べて、SaanaJarviを目指すことにしました。Jarviとはフィンランド語で湖のこと、まさしくサーナ山麓の湖を目指します。国道沿いに看板がありましたが、ツンドレアホテルからはスーパーマーケット横のGASスタンドの北側脇道から入るのが近道になります。緩い坂道をスノーモビルの踏み跡を頼りにドンドン進んでいきます。歩き始めて1時間ほどで広大な雪原が目の前に現われました。目的地のサーナ湖です。左手には国道からとはまた違った角度からの美しいサーナ山が見えています。ここからはスノーモビルの踏み跡を離れてもっと近づいてみます。しばらく湖上を横断して行くと、さすがに積雪が深くなり足を取られるようになります。リュックから日本から持ってきたアルミ製ワカンを取り出し、ブーツにセットして更に近づきます。うーん、もうこれくらいかな。天候はまだまだ安定してように思えますが、ルートを外れているので、天候が崩れると帰り道を見失って命取りになります。サーナ山の姿を写真に撮り、目に焼き付けて、帰路につきました。
 今日の夕食はスーパーマーケットで買ってきたピザです。オーブンの使い方が今ひとつよく分かりませんが、なんとか焼くことが出来ました。食器を探していると、奥の方に箸を見つけました。あちゃー。ゆっくり食べ終わって8時を過ぎましたが、空は曇っています。細かい雪も舞っています。この後、半時間から1時間おきに外の様子をチェックしていましたが、一向に晴れる気配は無く、とうとう1時過ぎに諦めて寝ることにしました。キルピスヤルヴィの夜はあと1日。何とか明日の夜は晴れてほしいものです。

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オーロラ撮影旅行 Kilpisjarvi/Finland(4・5Mar)

2019年03月05日 | オーロラ

 8時頃に管理棟へ朝食に行ったときは晴れていたのに、10時前から雪が降ってきました。サーナ山(今までセナ山と書いてきましたが、ネットとかでサーナ山が主流のようなので、以降はサーナ山に統一します。)もかすんで見えなくなりました。滞在中に山麓までハイキングに行きたいと思っているので、登り口の下見を兼ねてスーパーマーケットまで出かけることにしました。ついでに帰りのバス停も確認しようと地図で示されたところまで行ってみましたが、バス停マークがありません。うーん、場所はあってるはずなので、多分大丈夫でしょう。また、登山道の入り口もはっきりしません。15年前はスノーモビルの轍跡を辿っていくと割と難なく山麓まで行けたような気がしますが、記憶は既に定かではありません。今日は天候のせいで雪原のコントラストが低く、轍などが見えづらいのです。一旦コテージに帰って、もう一度Googleの写真地図などを参考にして大まかな見当をつけた方が良いかもしれません。
 スーパーマーケットでは職場のお茶菓子にクッキーを買いました。職場は若い人も多いので、免税店で買うブランドチョコよりも、現地で売ってるクッキーとかをいっぱい買って帰る方が喜ばれそうです。結構かさばりますが、持ち込んだ食料品を食べてしまえばスペースは確保できますし。店の位置は15年前と同じですが、大分広くなって、品揃えも多い気がします。ムーミングッズも豊富です。ムーミンが描かれた紅茶とコーヒーを購入。あ、あと、箸をゲット。
 夕方、少し晴れ間は見えるものの、曇り空は相変わらず。夜になっても晴れません。何回か空の様子をチェックしているうちに、8時頃から雲が無くなってきました。そうして8時半には星が綺麗に見えるようになったので、カメラを外に持ち出します。とりあえず今夜もコテージの近くで撮影することにします。途中様子を見て湖へ移動しても良いですし。しばらく待つうちに北の空にオーロラが見え始めたので、カメラ2台で撮影を開始します。撮影しているうちに徐々に光が強くなり肉眼でもオーロラであることが分かります。昨日よりは高い位置にありますが、相変わらず北の空の低めの位置から動かないのが残念です。強くなったり弱くなったりを繰り返しながら、オーロラはずっと出続けています。そうして11時半を過ぎると、まだうっすらとは出ているものの殆ど動かなくなったことから12時前に、今日の撮影を切り上げることにしました。昨日より高度が高くなった(=少し近づいた)のは収穫ですから、明日はもっと大きなオーロラが見えることを期待しましょう。

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オーロラ撮影旅行 Kilpisjarvi/Finland(3・4Mar)

2019年03月04日 | オーロラ

 ビュッフェスタイルの朝食を取った後、ゴンドラを利用して下界の街へ行ってきました。このゴンドラ面白いですね。普通スキー場とかのゴンドラは循環式で、一定間隔で次々と回って来ますよね。ここのゴンドラはケーブルカー型式というか、左右2セットのゴンドラが山頂駅と山麓駅を行ったり来たりします。じゃあケーブルカーじゃん、と言われるとそれも違う。まさしくゴンドラが三連結になって行ったり来たりしているのです。写真を見た方が分かり易いか。街に出かけた目的は、スーパーマーケットへ割り箸を探しに行ったのですが、無かったのでフォークを買ってきました。カップラーメンとか昼食用に毎回持って行くのですが、スーツケースに割り箸を入れるのを2回に1回は忘れます。今回も忘れました。気づくのがもう少し早ければ、機内食で付いてたのを持ってきたのに。
 さて、戻ってきた後、再度ホテルから下のバス乗り場まで車で送って貰って、11時発のキルピスヤルヴィ方面行きの長距離バスに乗ります。最高制限時速100kmの国道を北へと向かうわけですが、路線バスということで、しばしば本線からずれて沿線の町中を経由して行きます。結構スピードを出しますし、路面も荒れているので、乗り心地は快適とまでは言えませんね。車酔いをする人には辛いかもしれません。お昼になったので、途中のガソリンスタンド兼・軽食堂兼・雑貨屋さん(アメリカ等でよくあるタイプですね)で、運転手さんが「1時間休憩」を宣言します。お土産コーナーでムーミンのメタルプレートを売っていたので購入。途中何回か休憩を挟みながら北へと向かいます。地形も、始めのうちはなだらかな丘と湖(今は大雪原)を縫うようにして走っていたのですが、やがて、丘と言うよりも、やっぱり「山」と言う方がしっくりする、標高差と傾斜のある地形が現れ始めます。やがて、特徴的な形をした、キルピスヤルヴィのランドマークとも言えるセナ山(Saana)が見えてきました。標高1029mでフィンランド最高峰と思っていたのですが、その後調べると、 ハルティ山(Halti)が最高峰であることが分かりました。標高は1,324m。ただし、フィンランドとノルウェーの間に位置していて、その最高地点はノルウェー側にあるとのことなので、フィンランド国内にある独立峰としてはセナ山が1番で良いと思います。バスに乗る際に運転手さんに、ツンドレアホテルに着いたら教えて欲しいとお願いしてあったので、本来はバス停では無いホテル前の道路脇で降ろして貰うことが出来ました。
 レセプションでチェックインした後、鍵を受け取って、コテージへと歩いて行きます。受付の人が「ビッグキャビン」と言っていたので、結構広いコテージを取ってくれたのかなと、番号のコテージを探し出して入ってみると、なるほど、ビッグキャビンでした。ベッドが二つ入る寝室が1階と2階に2つずつ、トイレも2つ、オーブン付き4口コンロと電子レンジと冷蔵庫(2階にも一つ)と食器洗い乾燥機が付いた広いダイニングキッチンと居間、洗面と洗濯機とシャワールーム、サウナ、薪をくべる本物の暖炉、、、等々。とりあえず2階は無視して荷物を広げます。ここで4泊する予定なので快適に過ごせそうです。ついでに言うと、食器類は全て揃っているので買ったフォークは無駄になりました。さすがに箸は置いてないなぁ。
 さて夕食後、今日はカメラ2台体制でセットをし、準備は出来ましたが、肝心のオーロラが現われません。コテージに着いてすぐに湖の下見もしてきました(日本で予約の際に、オーロラを撮影しやすいよう、湖に降りて行きやすいキャビンを取っておきましたとメールをくれていました。簡単に湖に降りられます。ありがとう。)が、コテージ前の広場でも十分撮影できそうなので今夜はここに陣取ることにしました。暖かいコテージにいて、時折、外の具合を確かめに行くのは楽ちんです。暖炉で薪が燃えて時折音を立てます。これってめっちゃ優雅じゃない?厳寒の雪原でオーロラの出現を待って立ち尽くす厳しさを忘れてしまいそうです。
 相変わらず肝心のオーロラは出てくれません。ようやく10時前ぐらいからセナ山に懸かるあたりにうっすらと黄色いものが見え始めました。写真を写すと多少動いている様子は分かりますが、相変わらず、低いところに張り付いたままです。コテージと撮影場所を行き来しながらオーロラが大きくなるのを待っていましたが、11時半頃から雲が出始め、やがて北の空がすっぽりと隠れるほどになったので、今日の撮影を終了することにしました。今夜は活動が低調のようですしやむを得ません。また明日に期待です。

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オーロラ撮影旅行 Levi/Finland(2・3Mar)

2019年03月03日 | オーロラ

 有名なスキーリゾートであるフィンランドのレヴィに来ています。とはいえ、目的は今回もオーロラ撮影ということで、ホテル到着後、荷物を部屋に放り込んで、早速三脚を持ち出します。宿泊はパノラマホテルという名で、メインゲレンデの中腹ゴンドラの終点駅に建っています。
  弱いオーロラは既に出ているようで、北の空低くにぼんやりした黄色いモヤが見えています。ゲレンデの照明が邪魔ですね。先ほど日本から着いたばかりなので、少し疲れ気味なこともあって、今夜は、カメラは1台だけにして、ホテルの裏手ゴンドラ乗り場の近くに陣取ります。それほど待つこと無く、モヤモヤが形を取り始めました。
 さて、このところずっとスウェーデンのアビスコに通っていたのですが、今回フィンランドに来た経緯からお話ししましょう。今回の最終目的地はキルピスヤルヴィKilpisjarviという小さな村です。明日、レヴィからバスで5時間北上します。実は15年ほど前にキルピスヤルヴィを初めて訪れました。丁度僕がカメラを銀塩カメラからデジカメに切り替え始めた頃で、前回の訪問では。両方の写真が残っています。国は違いますが、アビスコとキルピスヤルヴィの緯度はほぼ同じで、直線距離でもそれほど離れていません。どちらも内陸の北極圏ということで、オーロラ撮影にとって何よりも重要な、天候の安定が期待できます。アビスコに通いながらも、あの山の向こうはキルピスヤルヴィだなぁ、と思っていたのですが、キルピスヤルヴィは、鉄道の通っているアビスコに比べて交通事情がよくありません。前回来たときにはキッテラ空港からタクシーで延々4時間半ほど国道を走り抜きました。もちろん日本から予約はしたのですが、ヤケな日本人のリクエストに運転手さんは大変だったろうと思います。で、今回、またアビスコを頼もうと、何時もの旅行会社のHPを見ると、懐かしいキルピスヤルヴィが載っているではありませんか。内容を見ると路線バスで行くようです。バスが通い始めたんだ。早速、前回もお世話になっている旅行会社の小寺さんにメールで確かめると、ツアーを開始したとのこと。アビスコに不満は無いのですが、懐かしいキルピスヤルヴィにもう一度行けるということで早速申し込みました。
 実は関西人にとっては、フィンランドは、もう一つメリットがあります。関空から直行便があることです。スウェーデンのキルナに行くには、関西から成田、コペンハーゲン、ストックホルム。キルナと4つ飛行機を乗り継がなくてはなりません。友人にそのことを言うと、地下鉄じゃ無いんだから、と呆れていました。今回は、レヴィ最寄りのキッテラ空港まで関空からヘルシンキを経由してのわずか2本です。遙かに楽ちんです。ただ個人的には不安が無くも無いのが、「フィンエアーは遅れる」のイメージが強いことです。キルピスヤルヴィではありませんが、同じくフィンランドのキーロパーKiilopaaという街に10年前に行ったときには、関空からの飛行機が遅れて乗り継ぎが出来ず、途中で1泊する羽目になりました。当時同じ飛行機に乗り合わせて一緒に避難民になったミス コンプレインさんお元気ですか。今回も乗り継ぎ便が1時間遅れましたよ。

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オーロラ写真集2018

2018年03月10日 | オーロラ

 怠けていたオーロラ写真の整理がようやく終わったので、自分の気に入った写真をアップします。旅行記本文で載せた写真と一部ダブっているかもしれません。

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また来年 Kiruna16_17

2018年02月17日 | オーロラ

 今日はキルナへと戻ります。12時半頃の列車なので、チェックアウトした後に、ホテルのロビーで、昨夜の写真の整理とブログの更新を時間をかけて行うことができました。今日のキルナ行きの列車は珍しく混み合っています。いつもは4人席を独占できることも多いのですが、今日に限っては満席に近い状態でした。
 キルナに到着後、迎えの車でリパンホテルへ。フロントで何時頃チェックインできますかと尋ねると4時になるとのこと。スーツケースを預けて、市内へとお土産を買いに出かけることにします。とは言っても、毎回買うものは決まっていて、職場へのクッキーとアンソンバーグのチョコが大好きな友人用のお土産です。街に着いて、何時も行くスーパーマーケットを探します。ん、無い。おかしいな、ICAのスーパーマーケットが見つかりません。確かここら辺だったはず、と探しますが、見つかりません。諦めて、旅行会社から貰った市内地図を引っ張り出して(持ってて良かった)探すと、なんと場所が移動していました。見つからないはずです。改めて、地図を頼りに道を辿ると、一寸街の中心から外れた所にありました。中に入ると、一寸狭い。前にあった頃よりも売り場満席が半分ほどになっていました。捜し物が見つかるかなーと心配しながら探すと、クッキーはありましたが、アンソンバーグのチョコが無い。仕方ない。友人には違うもので我慢して貰おう。
 ホテルに戻り、部屋のキーを受け取ります。今回の部屋は何時もより広いですね。内装も新しくて綺麗です。写真を載せておきます。天候は快晴とは行きませんが、薄い雲が出ているだけなので、今夜も期待できそうです。夕食ですが、ホテルのレストラン(結構おいしい)で摂ろうか迷ったのですが、昼食用に日本から持参した1食分が余っていたので、これで済ますことにしました。持って帰るのもいやだしね。
 少しだけ仮眠して夕食を簡単に済ませた後、今日はカメラ1台だけを担いで、ホテル裏の北向きの開けた斜面(通称オーロラ劇場)へと向かいます。カメラをセットして試しに写してみると、北の空低くに薄いオーロラが出ているようです。空全体に薄雲がかかっているので、肉眼では分かりません。
 やがて薄雲を通してでもはっきり分かる帯状のオーロラが、スキー場のある山の付近から水平方向に伸びてゆきました。色ははっきりしていますが、昨日までのものと比べると、活動が弱まったような気がします。もう1本上空に薄い帯が現われたり、若干の揺れ動きはありますが、これ以上大きくなる様子が見られません。日本への帰国は明日の朝早い便です。そろそろ部屋に戻ろうかな、いやいや、一昨日や昨日のこともあるし、もう少し我慢・我慢。そうしているうちに11時過ぎ、一気にオーロラが動き始めました。頭上を横切るように光の帯が東西につながり、その帯が激しく揺れ動きます。残念なことに薄雲が掛かったままなので写真を写してももう一つクリアにはなりませんが、その分、キルナの街の明かりが映り込んで、オーロラの黄緑と、街のオレンジ色が対照的に見えて、一寸面白い写真にはなりました。
 さてまだオーロラは出ていますが、11時半を回ったので、そろそろ部屋に戻ることにします。出発までに写真の整理とブログのアップと仮眠をしなきゃ。忙しくなりそうです。
 なんとかブログに載せる写真も選び終わったので荷物の整理をします。今回はお菓子を二箱未開封で残してしまいました。梅干し(ハチミツ梅だから外人さんでも大丈夫?)1パックも残したので、書き置きをしてホテルの人に貰って貰おうと思います。"I,m going to back to Japan. today. So,I don't need these foods anymore. If you don't be disturb,I hope you take these." 添削しないでくださいね。言わんとするところは多分伝わるでしょう。
 おやすみなさい。さようならオーロラ。また来年。

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やっぱり出ましたか Abisko15_16

2018年02月16日 | オーロラ

 アビスコ最終日です。3夜連続でオーロラを撮影できたので、気持ちにも余裕があります。とはいえ、疲れがピークに来ているのも事実。午前中の写真の整理とブログ書きは外せませんが、午後からの散歩はホテル周辺に留めることにします。今年もアルミ製のカンジキをスーツケースに入れて持ってきていたのですが、今回に関しては一度も使っていません。せっかくなので装着して、到着初日に目星をつけておいた、ホテルに近い撮影ポイントの再確認をすることにしました。一つ目は、ホテルの建つ高台から湖側へと伸びた小さな尾根の先っぽに当たるところです。ホテル敷地よりは下りますが、湖に近くなる分、直接眼下に湖を見ることができます。リフトのあるヌオーリヤ山も目前に見えます。そういえば、いつもなら夜間にリフト椅子の識別灯が山肌を上る様子が、湖からでもよく見えるのですが、昨夜も気がつきませんでした。何らかの理由で運休しているのでしょうか。
 もう一箇所は、ホテルの北側を流れる(といっても凍結していて”流れて”いませんが…)川に架かる橋の手前です。こちらはやや視界は限られますが、峡谷の地形とともにオーロラを写し込めば面白い写真が撮れそうです。しかし南側にオーロラが出たときには撮影が難しくなります。一応下見はしましたが、一昨日、昨日と、だんだんオーロラが近づいているので、今夜は頭上から南側にかけても出現してくれそうな気がします。やっぱり今夜もトルネ湖ですね。
 部屋に帰って仮眠を取った後、レストランへ向かいます。今日のメニューにはムースと書いてありました。強敵です。たぶんトナカイよりも更に野生臭がしたはず。少し身構えて、口に入れましたが、ウン、おいしい。十分食べられます。臭みは確かに残っていますが、一口大に切り分けてくれていることもありソースを絡めやすく、以前より格段に食べやすくなっていました。4日間通して、前菜やデザートを省略しメインディッシュだけを注文したのですが、その理由は、4日間とも天気が良かったからです。雪が降ってて急いで撮影に出かけても無駄というシチュエーションであればユックリできたのですが、やむを得ません。フルコースは次回までお預けです。
 ということで、部屋で急いで支度をして、外へと出ます。あー、やっぱり出ましたか。黄色っぽい単色ですが、背後の星を覆い隠すほど強い光のオーロラが、北の空、それも比較的高い位置に長々と浮かんでいました。今夜はかなり期待できそうです。湖へと向かう足を速めました。
 到着するとすぐに三脚をセットして撮影を始めます。先ほどまでの色の濃さは若干薄れていましたが、オーバルが3重から6重ぐらいに連続しています。一番外側のものは頭上を越えて南側の空にまで達しています。まだ色は薄いままですが、もしかすると、オーロラ爆発も期待できるシチュエーションです。
 しばらくはオーロラが出たままにはなっているものの、動きには乏しく、時間が過ぎてゆきます。東の空に立ち上るオーロラは、アビスコの街の光との対比が綺麗です。このままの調子で終わるかと思った10時過ぎ、突然、光の帯が動き出しました。すごい!渦を巻いている! 空の北側から東側、その頭上を中心に、あちらこちらの方向へ同時に触手を伸ばすように光が延びてゆき、渦を巻き、点滅し、揺れ動きます。
 光の乱舞は半時間ほど続いた後、急速におとなしくなり、それまでと同じように薄い黄色の帯が頭上を東西に3本ほど横切る形に戻りました。そのまま11時まで待ちましたが、再びの動きは無いようです。うーん、今夜はこれで終わりかな。先ほどまで激しい動きを見せたオーロラですが、色味的には黄色主体で、赤やピンクの混じった本当に強いオーロラではありませんでした。もう一度出現するとしても、同じタイプのオーロラだろうと判断して、撤収の準備を始めました。ただ、昨夜のこともあるので、1台だけはすぐに撮影できる状態にしたままで担いで帰ることにします。
 帰路について5分も歩かない時、オーロラが再び動き出しました。やっぱり出ましたか。今度はヌオーリヤ山の上空方向から北の空にかけてが主体です。カメラを降ろして素早くセットしてその場で撮影を再開します。あれ、赤色が出ている。モニタで確認すると若干ですがピンク色の輝線が確認できます。色味的にはこの4日間で最も強いオーロラです。最後の最後にアビスコからプレゼントを貰いました。

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やっぱりこれがあるからね Abisko14_15

2018年02月15日 | オーロラ

 さて、アビスコ3日目です。今日は実は「引っ越し」をしなければなりません。というのは、仕事の関係で今回旅行の日程を決めるのが遅くなったせいで、ホテルの予約を4日間連続で取ることができなかったからです。一時は旅行そのものを断念することも考えたのですが、毎回お世話をしてもらっている旅行会社さんの提案(ありがとうございました。)により、2日+2日で部屋を確保することができました。その結果、朝一旦チェックアウトをして、夕方にチェックインし直すことになります。
 ということで、9時半頃にフロントで鍵を返して2日間の精算をして、まとめた荷物を荷物室に預け入れました。午前中は、いつものように空いている椅子を見つけて、写真の整理とブログ書きで過ごします。携帯食料で昼食を簡単に済ませた後、あまりにも天気が良いので、2km離れたアビスコの町まで散歩に出かけることにしました。雲一つ無い思いっきりの快晴です。実はこの1月始めに下駄箱を蹴飛ばして、右足小指を骨折してしまいました。1ヶ月もあれば治るだろうと、気にしていなかったのですが、やっぱりまだ全快とはいかず、長距離や不整地を歩いたりした後は痛むことがあります。アビスコ市街までは以前にも歩いたことがあり、なだらかな整備された遊歩道であることは知っているので、多分大丈夫だろうと出かけることにしました。
 サクサクと雪道を歩くのは本当に気持ちいいですね。天気も申し分無いし、無風で、まだ弱々しい太陽の光でも暖かく感じます。そうやって半時間ほどでアビスコ市街に到着しました。アビスコは元々開拓時代に開かれた街で、レンガ造りのアビスコ・オストリッチという名前の駅があります。今はもう駅舎としては利用されておらず、街のシンボルのようになっています。

 ホテルに戻って、新しい部屋のキーを受け取り、スーツケースを回収して引っ越し完了です。前半2日間の部屋がスーペリアルーム、後半2日間がスタンダードルームということで、何が違うかといえば、スーペリアの方が内装が新しくて見た目が少し綺麗ということでしょうか。その代わりスタンダードの方が少し広くて、私のように、部屋の中に荷物を広げ散らかしたい(と言うより、勝手にそうなってしまう)人間にとっては、こっちの方が良いかもしれません。設備内容的には全く同じです。そうそう、レストランに部屋を移動した旨を伝えておかなきゃ。
 仮眠をした後、夕食に出かけました。今夜は団体さんが多いようで、少し混み合っています。メインディッシュと赤のグラスワインを注文しました。今日のメニューは、珍しく牛のテンダーロインステーキです。ミディアムレアに焼かれて一口サイズにカットされています。柔らかくておいしい…。なんだかんだと言ってもやっぱり野生肉より牛肉の方がおいしいなあ。冷めないように別の壺のようなものに入れられたベイクドポテトも香ばしくて絶品でした。満足。
 さて、今夜もトルネ湖まで出かけます。昼間の好天を引き継いで、ほぼ快晴です。湖上で三脚をセットして、ふと北の空を見ると、あれ、もう出ている…。オーバル状で、色は薄めですがはっきり分かるほどのオーロラが、すでに出ていました。動きは無いようです。何枚か写真を撮ってみると、それなりに綺麗なのですが、全く動きません。若干、濃淡の変化はありますが、べたー、と北の空に張り付いたままです。ようやく動き始めたのは1時間も経った8時過ぎからでした。さざ波のように色の濃淡が動いたり、部分的には渦を巻いたりしています。10時を過ぎた頃からは、元の位置の上空に2段目のオーバルが現れました。
 オーロラを国際宇宙ステーションから撮影した動画が、いくつかNASAからユーチューブ等で公開されていますが、オーロラオーバルというのは、言ってみれば、地球という頭の上に乗っかった天使の輪っかのようなものなのですね。宇宙から見るとよく分かります。輪っかが小さいと、地上からは北の空低くに見えて、輪っかが大きくなるに連れて、だんだんと観測者の頭上へと移動してくるように見えるわけです。そして、この輪っかの大きさが、大抵はオーロラの活動の激しさに比例します。北の空低くに見えるオーロラよりも、頭上高くに見えるオーロラ、さらには頭上を通り越して南の空に見えるオーロラの方が、動きがより活発で、より様々の色を発してくれます。
 もっとこちらへおいで、と願いますが、2つめのオーバルからはそれ以上動く気配はありません。それなりに綺麗なのですが、今夜のオーロラはずいぶんシャイなようです。そうやって11時半を過ぎた頃、気温もずいぶん下がってきました。特に肩の辺りから冷えてきます。実は少し前から3段目のオーバルがごく薄く現れているのですが、オーロラに実体化する気配がありません。もう帰ろうと、1台のカメラを片付けてリュックに入れて、さて、もう1台と思った時に、3段目のオーバルの色が濃くなっていることに気がつきました。やがて激しく動き出します。片付け損ねたカメラでその動きを追います。
 やれやれ、これがあるから、やっぱりオーロラは油断できない。激しい動きはごく短時間で、やがて色も薄れてきたので、今度こそ本当に撤収することにしました。ホテルに戻って、新しくなった木製コタ(昨年までは布製だった)とオーロラの2ショットを最後に写して、部屋に戻ることにしました。途中、ロビーに設置された外気温計は-15℃を表示していました。寒いはずです。

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