フィアットのグランデプントが我が家にやってきて1週間になりました。丸っこい鼻先がとってもキュートだし、ウインカーの音が「キック、キック、キック」と小動物の鳴き声みたいで、かわいいやつです。今回は、このプンタロー(と呼んでいます)の紹介を。
サイズはフィットやマーチに比べてほんの少し大きいぐらいで、排気量は1400ccです。エンジンは静かでとてもスムーズ。巡航速度で走っていてアクセルを踏み込んだときに、そのまま加速するようなトルク感はありませんが、1段シフトダウンして回転を上げてやればOK。静かなのでシフトダウンすることが苦に成りません。回転を上げるときは、以前乗っていたアルファ156のように、「もっと回せ、もっと回せ」とエンジンに嗾けられるような感触ではなく、アクセルを踏めばその分だけ回りますよ、という、どこまでも従順なイメージです。
シフトはデュアロジックと呼ばれる2ペダルMTです。これもアルファ156との比較ですが、ずいぶんスムーズになっていますね。156はシフトしたときにギアの繋がりが遅く空走時間が長く感じられたのですが、プントでは確実に速くなり、又、つんのめるような感触も無くなっています。これならオートマチックモードも違和感なしに使えます。ただ天邪鬼を言うなら、スムーズになったせいで、マニュアルでする場合は、シフトしているんだという感触が薄くなったような気もして…。
内装は、さすがイタリア車、デザインと素材の使い方が最高です。叩くとポコポコ音がする安い?材料なのに、何でこんなに華やかになるのと不思議なくらい、気持ちのよい空間が演出されています。ダッシュボードからドアにかけての3次元曲面は流れるようだし、色調を合わせたシートの形もよく見ると複雑な形をしています。オプションで付けたダブルサンルーフは、内側のサンシェードが荒いクロス地で、似ては無いけれどもなぜか和室の障子をイメージさせます。天井までデザインされてるって感じですね。
ハンドリングや乗り心地も良好です。細かい路面の状況をよく拾いますが、大きなショックはよく抑えられていて、タイヤのばたつき感も皆無です。ハンドリングは基本的にクイックですが、過敏な感じではなく、一クラス上の車を運転しているように感じます。電動パワステはあまり好きじゃないのですが、これなら合格点を付けられます。唯一つ気になるのは、Aピラーが太くて前方にあるため、曲がりくねった道を右にカーブする際に、進行方向がよく見えないこと。デザイン上仕方が無いのでしょうが、思わず体を前へ乗り出してハンドルを切る格好になるのは、困ったことです。
ともあれ、これから、写真撮影の相棒として活躍してもらうつもりですし、プンタローと仲良くやっていこうと思っています。