前回スウェーデンでは結局約6000枚のオーロラ写真を撮影しましたが、そのうち1500枚ほどはインターバルタイマーを使った連続写真でした。目的は静止画をつなげて動画ビデオを作ること。最近のデジタルカメラには動画機能もあるのですが、オーロラは暗いので、一般的なビデオで使われる数十分の一秒の短い露出時間では明るさが足りず、まともには写ってくれません。そのため、ある程度の露出時間をかけた静止画を連続して撮影して、ぱらぱら漫画のようにスライドを使ってビデオにする必要があります。
とはいえ、静止画を撮影するにしても、可能な限り1枚に掛かる露出時間を少なくして、コマとコマの間の撮影間隔を短くしなければ、綺麗な動画になりません。今回高感度に強い、つまり、1枚あたりの露出時間を短くできるEOS6Dを使用することで、最高で、0.7秒露出・1秒間隔の連続写真を撮影することが出来ました。ブログには載らないのでユーチューブに掲載しています。
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YouTube: オーロラ【HD】1011_1136x1
ただスライドにしただけでは、やはりぎくしゃくするので、作成したビデオは、コマとコマの間をクロスフェードという方法でつないであります。クロスフェードとは、前のコマの画像をだんだん薄くしていって、同時に、次のコマの画像をだんだんハッキリさせていくことを重ね合わせるやり方です。見た目には可なりスムーズな感じになります。
一応、動画を作るという点では、まずまずの仕上がりになったのですが、問題はやはり、如何に綺麗なオーロラをきちんとした構図で撮影するかということになります。動画にする場合は、オーロラがどちらの方向に伸びて行くかを予測して、構図を決めなければなりません。カメラを途中で動かすわけにはいかないので、動きの激しいオーロラの場合は、可なり難しい注文になりますね。そんなわけで、今回は、比較的動きの少ないオーロラだけしか動画に出来ませんでした。また、来年にチャレンジしてみようと思っています。