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壁のポートレート

道端の壁が気になって写真を撮り続けています。
でもオーロラやら植物・風景などが最近多いですね。

オーロラ動画の作成

2013年03月09日 | オーロラ

 前回スウェーデンでは結局約6000枚のオーロラ写真を撮影しましたが、そのうち1500枚ほどはインターバルタイマーを使った連続写真でした。目的は静止画をつなげて動画ビデオを作ること。最近のデジタルカメラには動画機能もあるのですが、オーロラは暗いので、一般的なビデオで使われる数十分の一秒の短い露出時間では明るさが足りず、まともには写ってくれません。そのため、ある程度の露出時間をかけた静止画を連続して撮影して、ぱらぱら漫画のようにスライドを使ってビデオにする必要があります。
 とはいえ、静止画を撮影するにしても、可能な限り1枚に掛かる露出時間を少なくして、コマとコマの間の撮影間隔を短くしなければ、綺麗な動画になりません。今回高感度に強い、つまり、1枚あたりの露出時間を短くできるEOS6Dを使用することで、最高で、0.7秒露出・1秒間隔の連続写真を撮影することが出来ました。ブログには載らないのでユーチューブに掲載しています。

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YouTube: オーロラ【HD】1011_1136x1

 ただスライドにしただけでは、やはりぎくしゃくするので、作成したビデオは、コマとコマの間をクロスフェードという方法でつないであります。クロスフェードとは、前のコマの画像をだんだん薄くしていって、同時に、次のコマの画像をだんだんハッキリさせていくことを重ね合わせるやり方です。見た目には可なりスムーズな感じになります。

 一応、動画を作るという点では、まずまずの仕上がりになったのですが、問題はやはり、如何に綺麗なオーロラをきちんとした構図で撮影するかということになります。動画にする場合は、オーロラがどちらの方向に伸びて行くかを予測して、構図を決めなければなりません。カメラを途中で動かすわけにはいかないので、動きの激しいオーロラの場合は、可なり難しい注文になりますね。そんなわけで、今回は、比較的動きの少ないオーロラだけしか動画に出来ませんでした。また、来年にチャレンジしてみようと思っています。

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オーロラ撮影旅行 番外編(写真色々)

2013年01月27日 | オーロラ

 旅行記の中で載せられなかった写真を紹介したいと思います。まずは空港の写真。北欧の空港はデザインが綺麗ですね。おしゃれなバーはもとより食料品店も思わずカメラを向けたくなります。オブジェもさりげなく至る所にあります。
 そうそう、無料の公衆LANは、ストックホルムのアーランダ空港もコペンハーゲンの空港も使えました。両空港ともゲスト登録が必要で、特にアーランダ(最初コペンハーゲンと書いてしまいました。間違い。)は携帯メールにパスワードが配信されるので、ちょっと面倒です。

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 記事でも紹介した、欧州最北の鉄道ノーランストーグは、ゆったりとした座席が「北欧家具!」って感じで印象的。ディーゼル機関車で牽引される客車なので、とても静かで、滑るように走ります。次回は是非ノルウェーまで国境を越えて乗ってみたいな。

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 アビスコツーリストステーションホテルは、客室は狭いけれども施設が整っています。ホテル内のショップは、お土産物から食料、衣料品まで売っていて、種類は少ないけれども大概の物は手に入ります。ショップ横の壁にはツアーが張り出されていて、参加希望者が下に置かれた名簿に自分で名前を書いて申し込みます。アイスクライミングツアーというのがあって、ちょっと、面白そうでした。そのほか、私は利用しませんでしたが、ホテル内にはバーやサウナもあるようです。無料LANもレセプション周辺で使用できます。ちょっと驚いたのが、DOCOMOの携帯が使えたこと。キルナで使えるのは分かっていましたが、試しに家に電話したらちゃんと通じました。

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 キルナのリパンホテルは相変わらず綺麗ですね。部屋も広々していて、一日目に泊まった家族用のコテージでは調理道具や食器なども備え付けなので、その気になれば自炊も出来ます。写真は最終日に泊まった2人用コテージです。でも広い。無料LANはアビスコ同様レセプションのある本館で使用できます。

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オーロラ撮影旅行 13_14Jan/Kiruna/Sweden

2013年01月14日 | オーロラ

 油断した! キルナのリパンホテルでの夕食後、あまりにも眠いので1時間だけ目覚ましをかけて仮眠をして寝ぼけ眼で外の様子を窺うと、出てる…。それもでかいのが、上空を蛇のようにのたくって居るじゃないですかー。慌ててカメラを準備して防寒具を着込んで、撮影ポイントに急ぎます。
 残念ながら、先ほど見えたオーロラは既に収まっていましたが、余韻のように薄いオーロラが揺れ動いています。これはまた出るな、と思ってしばらく待つと直ぐに明るいオーロラが出現しました。北の空に細かいオーロラが幾つも揺れ動いて、その内の一つがするすると天頂まで腕を伸ばしてゆきます。頭上をオーロラのカーテンがははためいています。カメラの方向をあわせて、水平を調整して、明るさが目まぐるしく変わるのでシャッター速度を前後させて、と撮影も大忙しになりました。
 しばらく収まった後の第2波では、オーロラ爆発のように頭上で光が広がりました。シャッター速度を上げてもハッキリした輝線が見えないので、本当の意味の爆発とは言えませんが、とにかく東、西、北の空と頭上にオーロラがあふれていて壮観です。途中から水平出しするのも面倒になって、とにかく、オーロラの方向向けてシャッターを押したりもしました。始めは24mmレンズで撮影していたのですが、少し収まったのを見て、16mmレンズを部屋まで取りに戻りました。24mmの画角にはとうてい収まらないからです。とは云っても交換した16mmでもはみ出していましたが。いやー、今回で一番のオーロラでした。アビスコで出会った方達もきっと見ているでしょうね。
 何回かの明るいオーロラの出現は11時半頃までには終わり、12時半頃からは雲も出始めたので、部屋に戻ることにしました。帰りの飛行機の時間に合わせてここは5時出発なので、荷物の片付けなどに時間を取られるにしろ2時間ほどは仮眠できそうです。
 さて今、コペンハーゲンの空港でブログをアップしています。今回は概ね天候に恵まれたせいもあり、後半ばてましたが、大漁!の写真を撮ることが出来ました。最後の夜にも撮影が出来、オーロラの神様(って居るのかな)に感謝です。

訂正:日本に帰ってから写真を6枚追加しました。

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オーロラ撮影旅行 12_13Jan/Abisco/Sweden

2013年01月13日 | オーロラ

 さあアビスコ最終日です。朝食前に、昨夜撮影した写真のチェックをしていると、おはようございます、と声をかけられました。日本人のご夫婦で、パソコン上でオーロラの写真をお見せするととても喜んでくれました。もう一人の方と3人で昨夜来られたとのことで、朝食を同席しながら話をしている内に、湖の方まで案内しましょうと云うことになり、一緒に出かけることにしました。
Img_5337s 「動物は居ないんですかねぇ。」「一昨日の夜にホテルの敷地でトナカイを見たらしいですよ。」などと話をしながら歩いていると、「何か居る!」との声。子牛ぐらいの黒い動物が一心に雪の下の草(コケモモ?)を食べています。角があるし顔が牛みたいだから、トナカイ?だっけ? 距離は30mぐらいでしょうか、人間を気にする様子もなく、黙々と食べています。小柄なので子供かもしれません。
 湖でしばらく過ごした後にホテルまで戻りました。「夜、湖まで撮影に来てみますか?」とお誘いすると、今日も夜スカイステーションまで行く(昨夜を含めて3日連続で予約しているそうです。)とのことで、戻ってきてから行きましょうと云うことになりました。
 今日の夕食は主菜がトナカイのステーキ(フィレかな?)で、珍しくまとも?です。今夜はお客さんが多くて満席です。日本人の団体客も来られたようです。食事後に、今夜はカメラ2台を持ち出して、ホテル裏で撮影を始めました。今夜も雲が多いようです。薄いオーロラはずっと出ているのですが、いかんせん雲が邪魔。綺麗な写真が撮れないので、またディパックを座布団に白樺に寄っかかって雲が晴れるのを待つことにしました。今夜も暖かくて風もありません。ぼーとしていると寝てしまいそうです。もしかしたら居眠りしたかもしれない。
 そうやって12時半頃でしょうか。名前を呼ぶ声が聞こえて、3人が戻ってこられたようです。お帰りなさい。と、あれ、顔ぶれが違う。ご夫婦の方はそのまま休まれて、もう一人の方と、「ステーションで出会ったんです」という若い女性2人連れに参加メンバーが替わりました。まあ、とりあえず行きましょうか。
 女性お二人は成田からの臨時直行便でキルナまで来られたとのこと。それは楽ですね。うらやましい。湖につくとやはりまだ雲が厚いようです。雲間の僅かな切れ目から、肉眼で分かる程度のオーロラが見えるだけです。そんなに枚数を撮る必要がなかったので、バルブ露出したカメラの前で、ポーズを取って、ライトを複数回当てる遊びを始めました。多重露出のようになって、面白い写真が撮れます。オーロラが出ないときの暇つぶしの遊びですが、ライトを当てる時間やポーズなどが違うと思わぬ写真が撮れて、大勢でやると結構盛り上がります。他にお客さんが居るときははた迷惑で顰蹙を買いますが、今日は自分たちだけなので良いでしょう。
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オーロラ撮影旅行 11_12Jan/Abisco/Sweden

2013年01月12日 | オーロラ

 朝、ベッドの中で、「今日は何をしよう…。」と考えるとき、休暇で旅行してその日の予定が何もないとき、今日が何日だったか直ぐには思い出せないとき、贅沢でゆったりした時間を感じる至福のひとときです。
 なーんて、今回は、ぶっちゃけ話、日程を長く取りすぎたー。近場のハイキングコースは全部歩いたし、オーロラ写真もドッサリ撮った。撮影枚数は4000枚を軽く超えてバックアップ用に用意した128GBのメモリカードももうすぐ満杯だー。
Img_5101  よく寝て体調も戻ったし、今朝は天気も良いので、湖まで日の出を見に行こう。というわけで、朝食後に湖までスノーシューを履いて出かけることにしました。こっちに来てから太陽を一度も見ていません。昨日も南の空は明るくなるんだけれど太陽は顔を出しませんでした。今朝は綺麗な朝焼けが10時頃から見えていたので、もしかしたら初日の出を拝めるかも、と期待されます。湖に着いたのは11時過ぎ。朝焼けが終わって南の山際は青空に変わっています。でも、気がつきました。ここよりも遙かに高い山の頂上さえも光が当たっていません。ということは、まだこの時期は太陽が顔を出さない、ということなんですね。
 そういえばキルナに着いた日に三輪さんが、「ずーっと太陽に当たっていないんですよ。キルナの住宅街はまだ日が当たりません。丘の上の高層アパートの上階はちょっとだけ日が当たるようですが。」と言っていたのを思い出しました。北極圏に住むと太陽が恋しくなるんですね。アビスコはキルナよりまだ北だしねぇ。でも、高層アパートの上層階がその街で最初に太陽を受けられるって、面白いですね。「お客さん!超優良物件ですよ。このお部屋はなんと1月10日から日が当たるんですよ。」なんて不動産屋のセールストークは日本では考えられない!!
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 さて、今日の夕食をボードでチェック。前菜は、レバーのテリーヌのブラック・カラント・ジェリー添え。主菜はトマトとポークフィレとコールフィッシュ・ロールのハーブ味ポテトと赤ワインソース添え。デザートはチョコレートケーキのブランデーソース掛。うーん、結局、読んでも良く分からん。とりあえず食べよう。
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 今日相席した方は、一人はフランス人の男性、一人はフィリピンからバルセロナに英語の勉強に来ていると云う若い女性でした。休暇を利用してあちこち廻っているそうです。フランス人さんの言うには、「ここは日本人が少ない。この間行ったベニスは日本人であふれていたよ。」 さもありなん。
 夕食後少し休憩して撮影に出かけることにしました。湖まで行くつもりだったのですが、天気があまり良くないことに加えて、前回灯りを入れてくれていたランタンが点いておらず心細いので、ホテルの裏で撮影することにしました。今日は雲が多いようです。オーロラも出ていないようなので、ディパックを座布団にしてカバノキにもたれていると、眠くなってきそうです。気温も随分暖かい。
 「Can you see something ?」声をかけてきた人としばらく英語で話をしていると、「え、日本人ですか?」 相手は若い日本人男性でした。ホテルの横のユースに泊まっているとのこと。始めニューヨークに行って、ヨーロッパに渡り、スペインの南部とかに滞在した後に北欧に来たと話すので、「いったいいつ日本を出発したんですか?」と訊くと、11月中頃とのこと。もう2ヶ月旅をしているんだ。1週間やそこらで長いなんて言ってると笑われますね。
 撮影については今日は良くありません。オーロラは出るんですが、雲が多い。雲がなければ綺麗な写真を撮れるのに…。11時半頃には、厚い雲の向こうに可なり明るい光も見えました。12時まで粘りましたが、ついに空全体が雲で覆われてしまったので、撮影を切り上げることにしました。まあ、昨日までいっぱい見れているから、良しととしましょう。
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オーロラ撮影旅行 10_11Jan/Abisco/Sweden

2013年01月11日 | オーロラ

 非日常も3日経てば日常になる。(独白)
 アビスコも4日目です。今日はホテルから北側に延びるトレイルを辿ってみようと思います。うまくいけば湖の別の岸に出られるかもしれません。体調はまだ良くないのですが、今日は雲間から青空も見えて、歩いていても良い気分です。昨日の王様の散歩道の直ぐ脇から川沿いに下っていく道です。既に何人か歩いているらしくて踏み後がハッキリしています。太陽は昇らないのですが空が明るいので、小道の両側の林も、昨日よりも友好的です。ゆっくりと歩いて一時間弱で湖に出ました。だだっ広い一面の雪原。先客が一人、湖面で写真を撮っています。昨日よりも良い写真が撮れそうです。
Img_4117_3 Img_4145_3  夕食の前菜はクリームスープでした。スープは大好きです。欧米に海外旅行した際にレストランに入ると、たいてい日替わりスープを注文します。そのあと面白そうなメインディッシュをメニューから選ぶのですが、アメリカに行った時だけは一般に量が多いので、スープの後、前菜だけを頼むケースが多いです。付け合わせのパンと併せると日本人にとっては十分な量になりますからね。
 主菜は「ビーフのハンバーグ」とウェイトレスさんが出してくれました。今日はまともじゃん。と思っていたら、相席した男性と片言英語で(もちろん私は、ですが)話をしている内に、これはエルクの肉だよ。この近くで飼ってる。と教えてくれました。帰りにレストランの入口のメニューボードを見ると、しっかり、エルクと書いてありました。(いつもメニューをチェックしないで食べていました。) ふーん、そうかい。国立公園内のホテルだから、普通の料理は絶対出さないつもりだな。昨夜のチキンもおそらくカモか山鳥に違いない。
 話は戻って、相席した(レストランでは、1人の客は出来るだけ相席にして、お互いに話が出来るようにしてくれるようですね。)男性は、南スウェーデンから来たと言うことで、アビスコには夏は何回も来ているが冬は初めてとのことです。今夜スカイステーションに行くつもりというと、昨晩行ったが寒いから気をつけてとアドバイスをくれました。もっと英語が上達したいな。話したいことはあるのに中々言葉が出てきません。
 さて、今夜は風もなく、天候もまずまずなのでスカイステーションに出かけるには絶好です。スカイステーションにはリフトで昇ります。日本のスキー場にある2人掛けのリフトですが、かなりの距離を一気にNjulla山の中腹まで運んでくれます。地図で見ると、延長2~3000m、標高差500mはありそうです。スキー場のリフトと違って、乗り降りするときにリフトを止めてくれるので安心です。その分、昇っている最中にしばしば止まることになりますが。運行開始の20時前に行くと先客が2組いました。乗り場横のクロークで防寒具も貸してくれるようですから、本格的な防寒具を持っていない観光客でも安心ですね。ロープのたわむ僅かな音以外は静寂の中、リフトの標識灯以外は暗闇の中、満天の星空を見上げながら昇っていくのはとても不思議な感触です。経験はありませんがきっとグライダーで夜間飛行をするとこんなのでしょう。
 終点ではレストランの入った休憩所があります。休憩所でカメラの三脚やらをセットして早速撮影を始めます。もう既に薄いオーロラは出ています。山頂方向をバックに星空を撮影すると見事に写ってくれました。ホテル近くではアビスコといえども若干の灯りが邪魔して綺麗に写ってくません。オーロラの光が強くなってきたので、本格的な撮影を開始します。一秒おきや二秒おきの連続撮影にもチャレンジ。光の揺れ動く様を記録するために3分程度連続して撮影します。
Img_4207 Img_4826 Img_4967  一枚思いがけない写真も撮影できました。僅か二秒の露出時間に、ヒュンと明るい流星が飛び込んできました。シャッターを押した瞬間に流れたので、慌ててプレビューで確認するとしっかり写っていました。全くの偶然です。
 さて、23時を過ぎたのでそろそろ帰ることにします。リフトで下まで降りてホテルまで歩いて帰ると、まだ、オーロラが出ています。いやー、もう今日は写真を撮りまくったし、もういいや。既に5夜連続でオーロラを見ていますから、可成り贅沢になってきました。実際疲れも溜まっています。とりあえず今日はお休みなさい。

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オーロラ撮影旅行 09_10Jan/Abisco/Sweden

2013年01月10日 | オーロラ

 今日は、前回アビスコで曽篠(そしの)さんに連れて行って貰った「王様の散歩道Kungsleden」に行ってみようと思います。入り口のゲートも前回の秋とは趣が違いますね。日本から持ってきたスノーシューを履いて、さあ出発。
Img_3608  残念ながら前回辿ったコースは、売店で買った地図によると、夏専用トレイルらしくて、川沿いの冬用のトレイルを歩くことにしました。しばらく行くと川に出ました。うーん、完全に凍っています。所々薄い青色に光っているのは氷の壁です。トレイルはなだらかでスノーシュー無しでも歩けそうです。途中で川面にも降りてみましたが、これはさすがにスノーシュー無しでは無理ですね。途中で、1つのグループとすれ違い、1つのグループを追い越して、黙々と歩いて行きます。鳥の声もしないので、静寂そのものの冬木立を抜けてゆきます。スノーシューの真新しい踏み跡があるので、少なくとも1グループは先行しているようです。
 所々で休憩しながら1時間ほど歩くと広い平原に出ました。5人ほどの先行グループもここで休憩していました。小さな小川(というよりも溝に近い)を超えるともう踏み後がありません。標識があるのでコースは分かりますが、これから先は、歩くのも大変そうです。一つ丘を超えた辺りで引き返すことにしました。細かい雪も降り始めました。追いついてきた先ほどのグループとすれ違います。「Good luck.」と声をかけると笑顔が見えました。
Img_3613 Img_3627 Img_3630  ホテルで仮眠をして夕食に向かいます。ちょっと外を確認すると、雲が若干あり、風も吹いています。今日はスカイステーションは見合わせた方がよいかもしれません。前菜は生魚(サーモン?)をソースであえた物。あまり食欲がありません。実は昼間のハイキングから帰ると汗をかいていました。若干疲れたのかもしれません。主菜はチキンを味付けして煮た料理ですが、3分の1ほど残してしまいました。
 で、部屋に帰ってベットで少し横になっていました。しばらく休むと若干気分が良くなったので、カメラを担いで外に出てみました。雲は多めですが星は見えています。薄いオーロラも出ています。撮影を開始して1時間ほどした頃、少し強めのオーロラが出ました。綺麗には写りますが、やっぱり雲が邪魔ですね。頭上近くまで薄いオーロラは広がっているので、もう少し強ければ良い写真が撮れるのですが…。1時過ぎまで居ましたが、今日はこれ以上強い物は出ないようですね。体調も悪いので今日は部屋に帰ることにします。また明日がんばろー。
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オーロラ撮影旅行 08_09Jan/Abisco/Sweden

2013年01月09日 | オーロラ

 朝は8時に起きて朝食を取ります。バイキング方式で結構種類があり、スクランブルドエッグが美味しい。滞在中は昼間寝る昼夜逆転生活なので、1日二食です。食いだめしなきゃ。
 初日の周辺散策は、ホテルの北の方、湖の方に降りてみることにしました。広い遊歩道を約25分、下まで降りると、広大な湖が現れました。向こう岸は遙か向こうです。全面凍結しているので、おそるおそる岸辺から湖の方へ歩いてみましたが、しっかり凍っています。うーん、夜ここまで撮影に来ようかなぁ。でもちょっと歩くのでカメラは一台ですね。今日の天候は曇り。雪が降り始めたのでホテルへと戻りました。
 ホテルに戻ってお土産物とオプショナルツアーの掲示を覗いてみました。土産物は結構種類があるので、帰りに買っていこうと思います。ハイキング基地らしくトレッキング用のウェアやスキーなども豊富に置いています。オプショナルツアーは壁に数種類貼りだしてあって、参加したいツアーに名前と部屋番号を書き込むようになっています。スキーツアーやサーメ文化の体験など4から5種類ぐらいが掲示されていました。
 壁にはアビスコの天気予報も掲示されていました。どうやら天気が良いのはあと3日ぐらいのようです。1日はスカイステーション(リフトで東側に位置する山の上まで昇ります。20時から24時まで動いていてオーロラ撮影に絶好です。)まで行きたいですね。旅行会社のキルナ現地駐在の三輪さんもお薦めでした。でも今日は天候があまり良くないようです。
 仮眠後、レストランに出かけました。さて、今日のメニューは何だろう。ビールを頼んで、少し待つと前菜が出てきました。「こ、これは、生肉?」細かく刻んだ牛肉の上に半熟卵の黄身が乗っていて薬味をつけて食べるようです。いわゆるユッケですね。そういえば日本では食べられなくなりましたね。昨日のレバーと云い、このレストランって結構ワイルド。周りのテーブルを観察すると他の種類のディナーを食べている人が居て、恐らく、ベジタリアンメニューでしょう。もし肉がダメな人も大丈夫なようです。メインディッシュは白身魚でした。
 夕食後に外の様子を見に行くと、星が見えていますが、風が可成りあります。スカイステーションはしんどそうなので、昼間に行った湖に出かけることにしました。道沿いにはカンテラが100m置きぐらいに吊してあって目印になります。もしカンテラが無くても広い道なので迷う心配はなさそうです。照明が全くなくても、雪明かりで、結構明るいんですよ。
 湖に来てみると、昼間は閉めていた小屋に光が入って複数のグループが既に来ているようです。僕は少し離れたところにカメラをセットします。程なく明るいオーロラが出現しました。まだ9時前です。毎夜出現時刻が早まっているようですね。9時半頃にはすごく明るいオーロラが出現。動きはそんなにありませんが、とにかく明るい。カメラの露出がオーバーして、モニターに白飛びの警告表示が出るほどです。北の空いっぱいに広がって、16mm広角レンズからもはみ出しています。とにかくシャッターを押し続けました。
 11時頃になると雪が降り出したので、一旦ホテルに戻ることにしました。ホテルに着いた後、シャワーを浴びて、再度外をチェックしてみると星が見えています。仕方ないなー、と思いながら、再度防寒具を来てホテルの北側でオーロラの写真を撮ることにしました。とはいうものの、やっぱり曇りがちで、オーロラは出ていますが、先ほど湖で見たような大きな物は出ません。1時間ほど粘りましたが諦めて寝ることにしました。まだ1時過ぎです。3日連続で見られたので、かなり贅沢になってますねー。まあ、ちょっと疲れも溜まってきたので、いい休養です。
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オーロラ撮影旅行 07_08Jan/Abisco/Sweden

2013年01月08日 | オーロラ

 今日は12時半の列車でアビスコまで行きます。欧州最北の鉄道で「ノーランストーグ」と呼ばれているようです。列車はストックホルムからスウェーデンを縦貫してノルウェーの港町Narvikまで行きますが、その途中、アビスコ国立公園の玄関口であるアビスコ・ツーリスト・ステーションで下車します。
 キルナ駅を定刻通りに出発した列車はひたすら北へと向かいます。持ってきたGPSを見ると時速120km近く出ています。ディーゼル機関車に牽かれた客車は四両ほど。社内は広くて快適です。途中並行して走っている道路では、二回ほどトナカイReindeerの群れに囲まれた自動車が立ち往生しているのが見られました。残念ながらあっという間に通り過ぎるので写真を撮ることは出来ませんでした。
 定刻14:05にアビスコツーリストステーションに到着。ホームに降りると周りには何もありません。ホテルはどこ? どうやら一緒に降りた乗客達も同じ思いらしくて、たぶんこっちだろう、と線路の高架下をくぐって反対側の建物の方へと向かいます。ありましたありました。大きな建物群がすべてホテルでした。結構大きいな。100人以上は泊まれそうです。レセプションで受付をして部屋に入ります。ごく狭いですが、シャワーとトイレが付いた個室です。山小屋のような物を想像していたのですが普通のホテルですね。
 とりあえず部屋に荷物を放り込んで、撮影ポイントを探します。ホテルの北側の広場が良さそうです。まだ3時ですが、周りは既に薄暗くなっていて夕暮れです。冬至から日が浅いのでまだ昼間でも太陽は出ないようです。
 少し仮眠をして夕食。ディナーはお任せで、6日分(ここには六泊します!)をチェックインの際に申し込んでおきました。予約をすると若干安くなる(290SEKを270SEKに)ようです。もちろんビールは別に頼みます。うーん旅先で飲むビールは格別です。前菜は塩漬けの魚に甘辛いソースをかけた物です。アンチョビーというのかな? で、メインディッシュは「Reindeerのなんたらかんたら.」とウェイトレスさんが説明して出してくれます。トナカイステーキかな? 出てきた物は黒っぽい、丸みを帯びた肉です。「むむ、これは…。」ナイフを入れると柔らかい。一口食べて分かりました。「トナカイのレバーだ!」僕はこういうのはあまり得意じゃないので、一瞬手が止まりましたが、食べてみると案外美味しい。レバー臭さがありません。これなら食べられそう。
 夕食後準備をして撮影ポイントに。今日も夜になって晴れてきたようです。しばらく待つこと一時間ほど。出ました。オーロラです。まだ10時過ぎです。北の空にキルナで見たよりかなり近い場所で揺れ動いています。周りにも数人の人がカメラを構えています。11時頃までほとんど休み無く出ていました。12時前にも明るいオーロラが東よりの山のそばに出ました。昨日と同じように弱いオーロラはずーっと出っぱなしですが、12時を過ぎてからは大きな物は出なくなりました。昨日より出現時刻が早まっているようです。2時半頃には雲が出始めたので、撮影を終えることにしました。実はちょっと眠い。
 いま朝食をとった後、このプログを書いています。今10時半、少し明るくなってきました。アップして後、周辺の散策に出かけようと思います。
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オーロラ撮影旅行 06_07Jan/Kiruna/Sweden

2013年01月07日 | オーロラ

 昨夜からスウェーデンのキルナに来ています。3年ぶり三回目です。11時過ぎにリパンホテルについて、早速撮影の準備をして外に出ると、先ほどまでの曇りが嘘のように晴れていました。ラッキー。初日からついてるぞ。
 実は中継のコペンハーゲンでちょっと慌てました。ストックホルム行きのゲートまで来て一安心、とぱらぱらと旅行会社から貰ったガイドをめくっていると、「スウェーデンではコンセントは丸形のヨーロッパタイプになります…」、「ん。」「やばい。かなり、やばい。チョーやばいやんかー。」
 そーなんです。正月明け直ぐに出発と言うことで、ドタバタして準備がおざなりになっていました。変換プラグを忘れたー!!!!。前回二回がカナダだったので(カナダは日本と同じ形)、すっかり忘れていたのでした。「カメラのバッテリーの充電が出来ない。」泡を食って空港内を走り回りました。「あ、あったー。」変換プラグを売っている旅行用品の店をようやく見つけることができました。
 そんなトラブルを乗り越えて、(単に自分が呆けてただけですが…)撮影を開始して間もなく、一二時半頃かな、かなり綺麗なオーロラが現れました。小さいですがカーテン状です。二台のカメラをフル回転させて撮影を続けます。明るさもかなりの物です。このあと、かなり動きの激しいオーロラも出て、インターバルにしたCANON6Dを二秒間隔で連続撮影します。さすが新型、感度をISO6400まで上げられるので助かります。
 結局一時間ほど綺麗なオーロラを撮影することが出来ました。そうそう、そういえば、UFOを発見しました。はじめ人工衛星かなと思ったのですが、動きが変。あっちへヨロヨロ、こっちへよろよろして、動きが定まりません。明るさは0等星ぐらいでしょうか。かなり明るい。そのうちもう一つ見つけて2つが中空をヨロヨロしています。観察すると、雲の手前にいるようです。ということは、せいぜい数百メートルの高さかな。UFOじゃないなら、発光コウモリ(そんなもんいるのか?)、気球(夜中に飛ばすか?)、風に吹き上げられたゴミ袋(発光するわけ無い?)、うーん、なんだろう? 写真も撮ってみましたが、うまく写ってないようです。(五枚目の写真)
 ふざけたUFOを気にしながら4時過ぎまで撮影を続けました。UFOさんお休み。あしたはアビスコに移動です。
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