来栖神社～東女体山～鉄塔保安路 トレッキング

　今年の連休は、徳島の山を歩こうと考えていたが、諸事情で断念。何とか連休最後の日、もう一度歩きたいと、午後からの用事に間に合うように、朝早く出かけた。近場の女体山方面へ・・・

　3月に歩いた、東女体山や太郎兵衛の上にある尾根道の植物が気になるので、そこを歩くことにした。車を走らせていると、前山周辺は田植えがすっかり終わっていた。景色が初夏の感じに変わっている。

　来栖神社前に車をとめさせてもらい、6:04歩き出す。


5分も歩くと来栖渓谷　カジカガエルが鳴き始めた


山の上の棚田　今年も田植えが行われた

　実になり始めたヤブニンジン、ツボスミレ、ムラサキケマン、コンロンソウ等を道ばたに見ながらペースよく歩く。時折、ユキモチソウも姿を見せる。山側の沢などからは、タゴガエルの鳴き声がする。


ユキモチソウ　今日のルートでは数株しか見なかった


コンロンソウ　今日あちこちで目についた

　昨年から放棄された水田（シュレーゲルアオガエルは盛んに鳴いているのだが）を見て、最終民家手前を右折し登山道へ入る。



6:33　最終民家の棚田　今年も田植えの準備　一安心


しろかきの終わった鏡のような水田

　ここの棚田、昨年の台風で大きな被害が出ていた。心配していたが、今年も何とか稲作りが続けられるようだ。


花をつけ始めたコガクウツギ


新緑の登山道（遍路道）を気持ちよく歩く

6:44　太郎兵衛手前の峠に向けて最後のきつい登り　

　峠に出て、女体山を見上げて左へ進む。


アワブキの青々とした葉　


6:50　女体山のピークが見える

　しばらく進んで、ボーイスカウトの野営場の上に出る。さすがに連休中なので、キャンプをしている団体がいた。朝食の準備中で、煙の臭いが漂っている。ここから、尾根に上がる。標高は530mを越える。


6:58　はっきりした尾根道を進む


7:00　かなりの傾斜の斜面を木に掴まりながら　



7:05　標高630mのピークに立つ

　ここからしばらく、植林地の上にある巻き道を歩き、


7:13　石垣があるところから再び尾根に上がる


ここにもテイショウソウがあった


7:25　標高720mで女体山山頂の林道に出た

　林道を東へ進み、すぐに女体山（石田女体山）展望台の登り口を過ぎる。


7:29　大窪寺背後に立つ新緑の山を見る　

　7:33　林道の分岐に出て、少し進み、表示（四国電力の）に従って、東女体山への登山道（送電線鉄塔保安路）へ入る。


7:36　峠の地蔵を過ぎる

　7:40　一つ目の鉄塔を過ぎ、7:46　二つ目の鉄塔を過ぎる。


ムベの花が咲いていた　黄緑の葉が眩しい


コバノガマズミもあちこちで咲き始めている

　右下の方に沢があるのだろう。タゴガエルやシュレーゲルアオガエルの鳴き声が大きく響いている。


ここではまだ蕾のオンツツジ


7:52　東女体山への登りと巻き道の分岐　今日は巻き道へ


7:54　緑に包まれ、気持ちのいいトラバース道　


ジュウニヒトエの群生（かなりの株数ある）を見て


チゴユリの花は終盤を迎える

　3つ目の鉄塔を見て、8:03　来栖から2時間かかって、東女体山に着いた。


東女体山　645m　三角点

　この後、3つ目の鉄塔から4つ目の鉄塔へと思ったが、往復で1時間はかかりそうだ。時間を考えて引き返す。


青々とした葉を広げる大きなイタヤカエデに見とれる


ノブキの群生にも出会う

　あちこちと寄り道をしながら歩き、8:52　林道に戻った。


林道から3つの鉄塔と東女体山（奥）

　
8:56　ここから女体山系北斜面を回る鉄塔保安路に入る　

　一気に下り、標高約600mで沢に出る。大雨で全て流されてしまったような岩ばかりの沢だ。ここから、四国電力の表示を見ながら上ったり、下ったりを繰り返しながら進む。沢も4、５ヶ所は渡る。


コバンノキの赤い蕾


ヤブレガサもあちこちに


鉄塔下ではホウチャクソウの花


女体山にも多いアカショウマ

　旬を迎えたヤマハコベの花、花から実になりかけたヒトリシズカなどを見ながら歩き、


9:25　大きな沢を越える


9:30　最後の1号鉄塔に近づき

　9:33　長尾谷の林道に出た。林道をそのまま下るよりは、かなりの大回りのようだ。しかし、たくさんの植物に出会えた。


タニギキョウにも出会う

　この後は、林道をスピードを上げて歩き、9:56　林道小倉線分岐を通過、


途中の沢でタゴガエル？ヤマアカガエル？

10:05　舟石の屋敷跡を通過する（標高300m）

　10:20　来栖神社に戻る。4時間15分のトレッキングだった。

　今日は、今年初のエビネに出会った。花は3株、あと3株咲きそうなのがあった。



花を咲かせた姿が美しいエビネ　園芸用に捕られ絶滅しそうな希少種だ