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『ifの幕末』 清水義範

2019年11月27日 21時08分00秒 | ■読書
「清水義範」による長篇時代小説『ifの幕末(『幕末裏返史』を改題)』を読みました。


「池波正太郎」人斬り半次郎 幕末編新装版 幕末新選組に続き、幕末を舞台にした作品です… 「清水義範」作品は、6年前に読んだ新解釈世界史エンターテインメント作品シミズ式目からウロコの世界史物語以来なので久しぶりですね。

-----story-------------
十九世紀半ば、ゴールド・ラッシュに沸くアメリカに、周囲の男たちから浮いた優雅な身なりの青年が。
金鉱を見物に来たフランス人の「シオン」は、帰国する船賃稼ぎ中の「ジョン万次郎」と出会い、日本への興味を深める。
数年後、「シオン」はオランダ人と偽って開国目前の長崎へ。
美しい顔立ちと行動力を武器に、幕府の大物たちに接近し、ついには―。
歴史の隙間に“もしも”を巧みにちりばめた傑作長編。
(解説/「金原瑞人」)
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「もし、幕末の日本に、日本をこよなく愛する異国人が居たならば」という、仮定で描かれた物語… 史実に忠実な部分と、創作(虚構)部分との虚実入り混じった展開、、、

幕末史に詳しくない私にとっては、史実なのか、虚構なのか、よくわからない部分もありましたね… でも、それを含めてフィクションとして愉しめました。


ある美貌のフランス人が、日本の幕末史を変えた!? 大の日本贔屓のフランス人「アナトール・シオン」… 日本語を学び、国禁を犯して海を越え、憧れの日本にやってきた、、、

時は幕末、開国前夜… 「ジョン万次郎」「勝海舟」「坂本龍馬」「西郷隆盛」「近藤勇」「孝明天皇」「徳川慶喜」など大物たちと交流を深め、「シオン」「愛する日本」のため、幕府の知恵袋となる。

昼は盛装して天皇に拝謁、夜は頭巾を被って尊王の志士を助けたり、不平等条約を結ぶところだった幕府を救ったり、遣米使節団に随行したり と大活躍… その働きが運命の歯車に不思議に作用し、ついに日本の歴史が「ひっくり返る」瞬間が、、、

生麦事件、池田家事件、桜田門外の変、「吉田松陰」の死の顛末、新撰組、公武合体、無血開城等の史実を巧く織り込んでありましたね… 幕末史をよく知っていると、もっともっと愉しめたんでしょうけどね、ちょーっと知識不足でしたね。





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