jykell7引越し先

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第2部~憎悪 第2話~

2005-11-25 02:05:14 | ノンジャンル
「待たせたな。」
早速相手キャラの名前を聞こうと近づいていくと初めて魔道士が口を開く。
「キタ--!!!」・・・・失礼なやつだと思いつつ俺は
「で、殺るやつの名は?」
「それが、よくわかんないのw jjjijjjiiとかなんとかwあ、そこにいるけ どねwww」

なにぃ!? どういう事だ、と思った瞬間、俺の後頭部に凄い衝撃が走った。
ふ、おめでたいな、俺は。こんなよくある罠にハマっちまうなんてな。
恐らく先日殺したナイト達のチンピラ仲間に違いない。豆腐屋のバカやつらだ。
反射的に振り向きながら剣を抜くと一人のナイトが加速しつつ猛然と俺を攻撃している。

ヘイストポーション、ブレイブポーション!! 俺も二段階加速しつつ、反撃へ。
ちと、出遅れたが、なんとかなるかな。少なくとも持てるポーションは俺のほうが上だ。
戦争に参加するために作ったこのキャラは初期ステータスのポイント割り振りをすべてCON(体力&持てるアイテムの多さ)に振り分けてある。STR(攻撃力)とDEX(素早さ)はあえて無視した。爆発的な攻撃力には欠けるが要はこのゲーム、どれだけポーションを搭載できて、長時間、敵の攻撃を耐えるかにかかっている。FFのナイトにも共通するところか。

背後からアイスランスという魔法が飛んできて、俺の体が巨大な氷の塊に閉じ込められた。
約15秒間、氷付けになって身動きができない。(くっ、なーにがLv22だ、Lv41以上あるな)
固まってる間に敵ナイトに絶え間なくグレイターヒール。そして俺には追い討ちをかけるようにカーズポイズン、カーズパラライズ、パンパイアリックタッチ。弱体魔法のオンパレード。
当初、230個もっていたポーションがこの時点で残り約110個。
敵ナイトの体力残量、不明。FFの様にグラフィックに変化がないこのゲームでは相手のLvがわからない。
ポーションの使用間隔、一撃の痛さから推測すると相手のほうが格上のようだ。・・・殺されるな。仕方がない、自分の犬に死んでもらうか・・。

俺は茂みの中に潜ませておいたドーベルマンをコマンドで呼び寄せた。野良犬から半年間育てた愛犬だ。Lvもあがり、狩のよき相棒だった・・・・。
「ごめんな、ワン公。」
俺は一瞬、タゲを外すと、自分の愛犬に切りかかった。

===========つづく============