JUN SOUNDSYSTEM 公式BLOG

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【ライヴ】ゆらゆら帝国をリキッドルーム恵比寿に観に行ったときの話【想い出】

2020-11-26 20:29:15 | 観たライブ

※以下は、2006年4月12日 ゆらゆら帝国のリキッドルーム恵比寿ライヴを観た当時の感想となっています。
興味のある方は、読み進めてください。


やっぱり生は格別です。
                           
リキッドルームは新宿から恵比寿に移転してからは初めて。収容人数的には渋谷AXよりやや小さい印象です。
ステージもぐっと見やすい。地下にあるのですが、上にはタワーカフェがあって、開演までの時間をビール飲んで
語らいながら過ごしたので快適でした。そういえばストレスは微塵も感じなかった。


                           
トイレも各所にあるから、女子も困らないんじゃないでしょうか。開演前のSEは主に60年代アメリカンポップス
であろう曲がずっと流れていて、去年のやたらダークなエレクトロがかかっていた印象とはがらっと変わりました。

メンバーのその時々の気分も、もちろんあるんでしょうが、やっぱりゆらゆら帝国の根底にはポップスへの愛が汲み取れる
だけに納得でもありましたね。ただ開場してから演奏開始まで1時間近く待った気がする。同伴者との話に花が咲いたので、
どうにか持ちこたえましたがSEの一曲一曲が終るたびに何ともいえない緊張感が走って、急に会話が止まったりとか、
まぁ終始ドキドキしてました。

というのも、もちろん演奏始まるのは楽しみなのですが、以前行ったサマソニの時のように後ろからグワーっと人が
大挙して押し寄せてくるんじゃないかという恐怖。満員電車とか本気で苦手なので、あの「人と人との適正距離を
侵される密閉感」は精神的に厳しいんですよね。だからライヴも敬遠気味っていうのは少しあります。
ま、とりあえず自分自身の問題は置いといて、、、、

ステージの黒幕が上がって歓声が上がります。しかしスペースの空いてた通常「モッシュピット」 と呼ばれる最前部に
人が多少動いただけで、僕がいたやや前側は開演前から比べても人の動きはありませんでした。みんな何て言うか冷静。
一心に身動きせずステージを眺める人がほとんどでした。日比谷野外音楽堂の時は全席指定だったのもあるし、
前もってマネージャーらしき人から柔らかい物腰で「暴れるなよ」的な注意があったので皆直立不動だったのかなと
思っていたのですが、リキッドルームで見てみて、やはり客層が「暴れるためにライヴに行く訳ではない」という
カラーなんでしょう。居心地良かった。といっても一番最前列はやっぱりいましたけど。
でも、そうじゃなきゃ盛り上がりに欠けるのも事実です。



序盤からキャッチーに飛ばします。
数曲やった後で、後ろのカップルが「今日の気持ちいいね ~~!」と言ってたのが妙に印象的だったなぁ。
これだけライヴ経験のあるバンドでもお客さんの考える「当たり外れ」があるのは当然のことで、そういう意味じゃ
「あー俺は当たりの日に来たのかなぁ」と漠然と思いまし た。
                           
実際、彼らの持ち曲には盛り上がる曲がたっぷりあります。そういった曲だけで2時間構成する事だって可能なはずです。
でもそれってやっぱり違うんですよね。盛り上がる曲には、アッパーな魅力があり、片やドサイケなナンバーや、メロウに
熱唱するのも全部含めて「ゆらゆら帝国」なわけで。そのバランスがバンドと客の間で上手にリンクした時、それが
「当たりのライヴ」なんだと思います。本音を言うと他にも聴きたかった曲は山ほどあります。でもそれは無理な願いだし、
組み立てられたプログラムの中で自分の好きな曲だけ揃うというのはバランス面でも一生ないでしょう。
だから、ここのライヴではあれが聴けた、ここではあの曲っていうサプライズこそ彼らを常に追ってる人たちの醍醐味
なんだろうなと思います。
                           
人気曲をかければいいだけのDJと創作者である彼らはそこが違う。当然のように彼らの音は彼らにしか出せない専売特許だし
何を演奏するのも彼らの自由。それこそがアーティストたる所以、唯一無二である強みですしね。そんな中でも個人的な
ハイライトとしては「男は不安定」「すべるバー」「グレープ フルーツちょうだい」「はて人間は」かな。いやはや半端ないです。
彼らほどの音の猛獣使いには心底惚れ惚れします。
「発光体」が聴けたのも良かった。前のほうでペットボトルの水が宙を舞ってたっけ・・・。

男は不安定


すべるバー


ゆらゆら帝国 - 発光体



ステージには大量のストロボライトが設置されていて、「何に使うのかなぁ。オブジェかなぁ。」と 疑問でしたが
ライヴ終盤でギターの凄まじいフィードバックに併せてストロボライトだけをひたすら点滅させる演出を繰り出して来て、
これじゃまるで裸のラリーズじゃないかって一人でツッコミんでました。

裸のラリーズ Les Rallizes Denudes 2


話には聴いていたけど、実際その洗礼を受けると天に召されそうな気分になりましたねぇ。アンプの上に乗っかって
ひたすらギターを掻き毟る坂本さん。数分に及んだ恍惚の時を味わいながらも、「てんかん」の発作に見舞われる人が
いなければいいけど・・・なんて要らない心配をしてました。屋外で聴くのももちろん良かったのですが、そのスタンスや
打ち出すイメージ、標榜する作風。やっぱり地下室が似合いすぎますね。

発狂手間の存分のノイズの嵐を浴びて、ライブ終了後30分以上耳が元に戻らなくて、同伴者と会話がほとんど 「え?」の
聴き返しの連続でした。お年寄りの気分を50年早く味わいましたね。

あ、最後に、 話は急に俗っぽくなるのですがゆらゆら帝国のファンって女性が多いのご存知でしたか??黄色い歓声
すっごい飛び交っています。
                           
例えば「男は不安定」のとき、慎太郎さんが「BOY!」とシャウトすると女性陣が「キャー!」というのはほぼ定番になってるの?
ってくらいでした。僕は男なので異性の目で坂本さんを見れないのが残念で仕方がないのですが、旧来よりロックンロールの
掟は「同性から見ても異性から見てもカッコいい」 であり、着眼点こそ違えど性別を越えて愛される。



それは不健全な不良音楽の中で唯一健全な部分でもある気がします。そんなこんなで今回で二度目ですが、
また観に行こうと思います。


※筆者は音楽活動をしています。以下のYou Tubeより視聴、チャンネル登録して頂けると嬉しいです!!※

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