JUN SOUNDSYSTEM 公式BLOG

JUN SOUNDSYSTEMの音楽活動ブログ。自作曲、YOU TUBE、好きな音楽、お酒、旅、ダイエットなどなど。

【ライヴ】サマーソニック04を幕張メッセに観に行ったときの話【想い出】

2020-11-26 21:18:10 | 観たライブ

※以下は、2004年8月8日 サマーソニック04を幕張メッセで観た当時の感想となっています。
興味のある方は、読み進めてください。


以前、東京モーターショーに行ったことがありまして、幕張メッセは初めてではなかったのですが、予想以上に
作りが似ていました。車の代りに屋台とバンド会場という趣で、屋内は冷房も完備されてて快適でした。

ただお土産にとオフィシャル・グッズを買おうにも長蛇の列&品切れ多過ぎ(朝11時時点)かなり苛立ちましたが、
そこは年に一度のお祭り!とりあえずはロックを楽しまなきゃね!とアイ・アム・ア・ロボを観賞。

Ima Robot - Dynomite


うん。思っていたほどブチ切れのステージングではありませんでしたが、知ってる曲も多いし順調な滑り出し!
ポスト・パンク的な音の作りと捻くれポップ・センスそしてボーカルの特徴ありすぎな声なかなか良かったです。
ギターのハウリングがちょっと耳に障って気になるのと、あまりの人の多さに驚きましたが、これがフェスかーと
感慨もひとしおでした。

その後、カサビアンを見ようと違うステージへ。

Kasabian - Club Foot (Official Video)


しかしこれが大きな間違いでした。
カサビアンは、さっきアイ・アム・ア・ロボを見た場所(ソニック・ステージ)でいいのに、勝手にマウンテン・ステージと
勘違い、、、まぁ喫煙所行きついでだしいいかーなんて話をしながら戻るとなんとソニック・ステージ入り口に
大量の人・・・人・・・人・・・。「入場制限」かかってました。よくよくタイム・テーブルを見ると他が
あんまし・・・(失礼かな。。。)なのと、やはりシングルがバカ受けのようで、泣く泣く他を見ることに。

そしてホワイトシード。だだっ広いマウンテンステージ前方に人がいるのみで私達も半ば理想的な環境で
見ることが出来ましたが、着いたのが遅かったせいか4曲くらいで終了。。。消化不良。。。あんまし覚えていません(苦笑)
キーボード・プレイヤーがカッコよかったのと、ギターの人の演奏が何だか今一歩だったのと
メロディの音符が長かったくらいかな・・・・。ファンの人いたらごめんなさい。。。今聴くと結構良かったりする。

Whyte Seeds - Bold as Love



ホワイト・シードを見終った後、ステージ前方を確保し、座り込んで談笑。これでヴェイルズがいい場所で見れるねー
なんて話をしていたら、開始時間直前に「二十分くらい遅れます」の無情のアナウンスが・・・・。けっこう埋まって
いましたが、観客の溜息が漏れたあと、人が離れていくのが見えました。幸い一緒にいた人がいたので苦痛では
ありませんでしたが、やっぱりフェスは時間との勝負だし多少はね(笑) 込上がる感情もありますよね(苦笑)

そしてヴェイルズがアコースティックで演奏することがアナウンスされ、肝心の彼が登場。
イスに座ってアコースティックギターの弾き語りです。(ちなみに一人)曲やギターの演奏歌声は素晴らしいですが
一曲終るたびに「アリガト」というのが何だかバツが悪そう。やはり仲間がいるのといないのでは違いますよね。
しかもメンバーが脱退してしまったという事態かつ異国の日本。かわいそうだなとは感じました。
でもバンド編成で聞くヴェイルズとはまた一味違った良さもあったので、彼はこれから一人でやっていっても大丈夫
なんじゃないでしょうか。ギターと声だけの限りないシンプルさですが、伸びやメリハリの凄まじい存在感ありすぎの
癖のあるボーカルは弾き語りでも、ヴェイルズの楽曲が好きな人なら物足りなさは感じないでしょうね。
ただバンドサウンドに埋もれない声だけに、弾き語りだとシンプルすぎて癖を強く感じてしまう節もありました。
あと、二十分遅れて演奏時間が三十分ないくらいだったのは、あまりに酷いような・・・・(苦笑)

THE VEILS - LAVINIA


ヴェイルズを見た後、ザ・フェイントを見るために再びソニック・ステージへ。まだ時間に余裕があったため
前のほうに座り込み、開演時間を待ちます。入場規制かかるかなーなんて人事ながら心配してましたが、人は多いものの、
後ろのほうは余裕もあったみたいですね。で、話は戻りますが、いやまじでカッコいい。

The Faint - Get Seduced (Live in Sydney) | Moshcam


単独来日公演も見に行こうと思います。楽器、アンプ、マイク!っていうようなシンプルなフォーマットではなく
機械や、ボコーダーなど色々準備があるらしくてテクニカルの人が手間取ってました。結果、15分くらい押してスタート。
80sニューウェーブないかがわしさと、独特の暗さ、そして炸裂するビートとギター&シンセの絡みあう爆発力。
一曲目からいきなり盛り上げる「掴みはオッケー」的なところはプライマルに通じるものを感じました。
そして安定した演奏力と、いい意味でCDに忠実な音!二つのスクリーンと、VJも視覚を刺激して素晴らしかった!
腰を振って踊っていない女の子は俺の周りには皆無でした!恐るべしバンドです。

The Faint Perform "Agenda Suicide" and "Glass Danse" - City of Music



あんまり長居をするとオーディナリー・ボーイズに間に合わないっていう人が多かったみたいで
「あーカッコいいんだけどなぁ、、、」とか言いながら渋々途中来場する人を見ました(笑)
個人的にサマソニ一番のライヴでしたね!!また見たいです!!

ザ・フェイントをフルで見た後、ジ・オーディナリー・ボーイズを見にマウンテン・ステージへ。
移動中にロックステージの前を通ったのですが、フーバスタンクの「アウト・オブ・コントロール」を
演奏している音が聞こえました。かなり好きな曲なのでちょっと得した気分になりました(笑)

Hoobastank - Out Of Control, Crawling In The Dark (LIVE)



オーディナリー・ボーイズは予想通りの大人気。かなり大きいマウンテン・ステージがかなり埋まっていました。
これはもういい場所で見るのは不可能と判断。左端をひたすら進み、とりあえずステージ上の人が人と分かるくらい
見える位置へ(苦笑) ほんと最後部からだと米粒ですよ、、、、ただ、大きいスピーカーが二台会場の左右に浮いた形で
セットされているので自分がいた位置だと演奏はばっちり聞こえますが、ボーカルの声やコーラスが、
微かにしか聞こえませんでした、、、これでライブレポを書こうとするのも厚かましい話ですが(苦笑)
盛り上がっていたのはやはり私でも知っているシングル曲とスペシャルズのカバー「リトル・ビッチ」ですか。

Over The Counter Culture / The Ordinary Boys at Summer Sonic 2004


The Ordinary Boys with Phil Jupitus-Glastonbury 2004.m4v



あとは、「サマー・タイム・ブルース」(ブルー・チアーなんかもカヴァーしてます。)ちょっとだけズルい気もするけど、
盛り上がったみたいですね!


さぁ、ステージを移動してジュニアシニアです。前のバンド「ブン・ブン・サテライツ」の演奏中に入って
いい席を確保しようと画策しましたが、入り口に人だかり・・・・・。もしや入場規制・・・?と思いきや、
柵が立てられていて係員の指示に従って一人づつ入ってくださいという入場制限一歩前?でした。
そして順番に並んで、いざ中へ。うーーん。名前しか知らなかったけど、人気ある日本のバンドなんですね。
ブン・ブン・サテライツ。テクノ、ブレイクビーツにガレージロック的なリフ、シャウト・ボーカルといった洋楽ロックに
近いサウンドを体現してるなぁという印象残ってます。エクスターミネーター以降のプライマルっぽかったかなぁ。
まぁ、ただ日本のバンドで英語詞ってだけでどこか冷めてしまう悪い癖は早いうちに直そうと思います!

BOOM BOOM SATELLITES 『KICK IT OUT-Full ver.-』


ブン・ブン・サテライツが終わり、ジュニアシニアの時間です!
前のほうも無事確保して、同行者のテンションが異様に上がってます。非常に嬉しそうです。
俺もザ・フェイントの前はあんな表情してたんでしょうか。サマソニで一日中にやつきの絶えないくらい好きなバンドばっか
っていう人は最高に幸せでしょうねー。ぜひとも来年の夏フェス&ソニックマニア(もうラウド系からシフトチェンジして下さい)
のメンツに期待です!!

さて話は元に戻りますが、演奏スタートと共に真っ先に感じたのは、予想以上に彼らはロック・バンドだ!ってことです。
プロモのイメージで打ち込み+ジュニア君+シニアさんっていう少人数なフォーマットなのかなぁと勝手に思ってましたが、
大違い。コーラス二人までいる大所帯でした。音も軽さはなくぶっといロックバンドのそれでしたから、正直驚きました。
それと観客とバンドの一体感。これが半端なかったです。来日公演はしているとはいえ、みんな同時に腕を上げたり跳ねたり
一緒に歌う部分を間違ってる人がまずいない。。。私はただ呆然と「すごい、、、」と驚嘆していました。

Junior Senior - Shake Your Coconuts (Official Music Video)


それはひとえに彼らの分かりやすさ、ポップさ、ライヴでの反応を心得た曲作りなどが功を奏した結果だとは思いますが、
CDの聞き込みが足りないがゆえに立ち尽くすだけの自分が前の方にいるのは空気を読んでないんじゃないか(苦笑)という、
いらない心配をするくらいの会場の一体感でしたね。

シニアさんの客の煽りの巧さも、分かってるなぁ・・・この人は・・・としみじみ感じました。

Junior Senior - Rhythm Bandits (Official video)


そして「リズム・バンディッツ」を聞き終えた後、随一のステージ巧者と言われるザ・ハイヴスの時間が迫ってきたので
名残惜しいながらも、マウンテンステージへ向かいました。


・・・と、私が間違ってました。ハイヴスで前に行った私が間違ってました。素人がいれる場所じゃないですね(苦笑) 
カサビアン事件に引き続き、本日二度目の大きな間違いでした・・・。
SEが終って、メンバーが姿を現し、楽器を持ち出した途端に「歓声」が起きて後ろから人波が前へ前へと押し寄せて・・・
まるで津波の前のイカダのようでしたねぇ。ひたすらモッシュをしてる人を避けるように後ろへ後ろへ(笑)
初めて行ったザ・リバティーンズの時も前だったのですが、客の騒ぎ方が比じゃない、、、
なんていうか個人的には音楽を楽しめる空間じゃありませんでしたねぇ、、、(苦笑)

ノリノリになるために前に行くのでしょうから、やっぱり純粋に演奏を楽しみたい人間は中腹にいるべきなんだなって
身をもって知りました。さ、愚痴ばかりになりました(苦笑)

Hives - I Hate To Say I Told You So - Live Hurricane Festival (2004)


ハイヴスの話に戻ります!演奏はかなり巧い!そしてやっぱり特筆すべきは一人でリングアナからレスラーまで
やっているかのようなvoのペレのエンターテイナーとしての才能と、その果てないハイ・テンションですね!
これはもう芸の領域だと思います。やっている音楽もありますが、まさにフロントマンになるために生まれてきたような人です(笑)
あれだけ大きな声で喋って、騒いで、煽っているのにいざ演奏が始まれば完璧なボーカル。その存在感は唯一無二って感じでした!
そして、あれだけの暴れん坊をかかえながら全体の雰囲気がうすら寒くならないのはしっかりした演奏と、凄まじいグルーヴ、
そしてお互いの信頼感があるからなんだなって思いました。トータルで見て、ガレージ・ロック最大級の盛り上がりバンド
なんじゃないでしょうか。ただただ圧倒されたのと、終った後、暑さと疲れで放心状態になりました(笑)


さぁ、とうとうサマソニともお別れの時間が迫り、トリのザ・ミュージックの時間が来ました。
ハイヴス事件でヘトヘトになってしまったので、とりあえずカップ一杯250円のジンジャーエールを一息に飲んで
(あ、ちなみに会場内はこのデフレ・スパイラルの真っ只中のご時世に、軽くインフレってます。まぁ祭りなので)
会場の後ろの方でまったりと見ることにしました。そしてほぼ時間どおりに演奏が開始!
今まで待たされることが多かったせいか、彼らの真面目さを物凄く感じたのは俺だけだったのかな(笑)
今までわりと前の方でステージを見ていたので、後ろから見るのは初めてに近かったのですが、これもまた不思議な
体験でしたよ(笑) 数千人の人間が、やたらでかいマウンテンステージ(普通に武道館よりもでかいと思います)で
「ザ・ピープル」のイントロ・リフが鳴ったとたんに怒涛のような歓声と共に踊り狂う光景を目の当たりにしましたから(笑) 

The Music - The People (Big Day Out 2003)


演奏、そしてボーカルの絶好調な高音、そしてライトのサイケデリックな使い方もあってかなり浮世離れした空間でしたね。
なんだか恍惚としてました(笑)体を動かさずにボケーっと突っ立って聞いてると、トローンとしてきます。疲れのせいでは
ないとは思いますが(苦)でも、いやぁ、かっこよかった。

The Music - Welcome to the North (Welcome to Japan DVD)


後ろのほうで「ウェルカム・トゥー・ザ・ノース」&「フリーダム・ファイター」他一曲の新曲三曲(他一曲が一番カッコよかった)と
ザ・ピープル、ゲットアウェイ他を聞き終えた後、素晴らしいパフォーマンスだったのですが、妙な満足感があったのと、
ちょっとスケッチショーが気になったのでザ・ミュージックも半ばに覗きに行くことにしました!
ザ・ミュージックに対する愛が足りなったのでしょうか、、、

でも、こういうつまみ食い的なことができるのもフェスの良いところですよね(笑)

さてソニック・ステージ上では、大掛りなDJセットのような機械に、二人のおじさんが微動だにせず演奏に
集中しています。そう彼らこそ、今や伝説となった海外でも評価の高い元YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の
細野晴臣氏と、高橋幸宏氏なのです。

RYDEEN


二人とも日本の音楽界に及ぼした影響は計り知れず、たいていの方がご存知のポップソングにも作曲から演奏、
プロデュースを手がけているものが一体いくつあるやら、、、スケッチショーは、その偉大な二人ががっちり手を組んだ、
テクノというよりは北欧系のエレクトロの耳障りに近い電子音楽ユニットです。(実際、ムームにインスピレーションを
受けたという発言があります。)

YMO/SKETCH SHOW-MICROTALK -2003


まぁ、無音だと単なる二人のおじさんのリハビリみたいな光景ですが、会場内に響いている音はすごいの一言。
人はかなり少なめなのはどうでもいいとして、後ろに流れるVJと共に見ていると、ザ・ミュージックとはまた種類の違う
恍惚の時があります。限りなく無機質な音のはずなのに肉体的な躍動感さえ持ってるリズム。
それらに、細野氏が爪弾くベース、高橋氏の囁くようなボーカル。疲れた体が癒されるような気分でした。
ほどよい空調の効きも電子音とマッチしているせいもあってか、興味本位で来たつもりが長時間見とれる自分がいました(笑)
ここのところ電子音に目がないのもありますし、明らかに他の面々から浮いたグループでもありましたが純粋に見れて
良かったです。単独だと見に行くのも勇気が要りますが、気軽に未知の世界に入れるフェスの良さというものを、
心から感じたステージでした。


以上 サマーソニック04のライブレポートでした。ぜひいつかサマソニ行ってみようかなと思う方は失敗例として
教訓にしてくださると幸いです(苦笑)



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【ライヴ】ゆらゆら帝国をリキッドルーム恵比寿に観に行ったときの話【想い出】

2020-11-26 20:29:15 | 観たライブ

※以下は、2006年4月12日 ゆらゆら帝国のリキッドルーム恵比寿ライヴを観た当時の感想となっています。
興味のある方は、読み進めてください。


やっぱり生は格別です。
                           
リキッドルームは新宿から恵比寿に移転してからは初めて。収容人数的には渋谷AXよりやや小さい印象です。
ステージもぐっと見やすい。地下にあるのですが、上にはタワーカフェがあって、開演までの時間をビール飲んで
語らいながら過ごしたので快適でした。そういえばストレスは微塵も感じなかった。


                           
トイレも各所にあるから、女子も困らないんじゃないでしょうか。開演前のSEは主に60年代アメリカンポップス
であろう曲がずっと流れていて、去年のやたらダークなエレクトロがかかっていた印象とはがらっと変わりました。

メンバーのその時々の気分も、もちろんあるんでしょうが、やっぱりゆらゆら帝国の根底にはポップスへの愛が汲み取れる
だけに納得でもありましたね。ただ開場してから演奏開始まで1時間近く待った気がする。同伴者との話に花が咲いたので、
どうにか持ちこたえましたがSEの一曲一曲が終るたびに何ともいえない緊張感が走って、急に会話が止まったりとか、
まぁ終始ドキドキしてました。

というのも、もちろん演奏始まるのは楽しみなのですが、以前行ったサマソニの時のように後ろからグワーっと人が
大挙して押し寄せてくるんじゃないかという恐怖。満員電車とか本気で苦手なので、あの「人と人との適正距離を
侵される密閉感」は精神的に厳しいんですよね。だからライヴも敬遠気味っていうのは少しあります。
ま、とりあえず自分自身の問題は置いといて、、、、

ステージの黒幕が上がって歓声が上がります。しかしスペースの空いてた通常「モッシュピット」 と呼ばれる最前部に
人が多少動いただけで、僕がいたやや前側は開演前から比べても人の動きはありませんでした。みんな何て言うか冷静。
一心に身動きせずステージを眺める人がほとんどでした。日比谷野外音楽堂の時は全席指定だったのもあるし、
前もってマネージャーらしき人から柔らかい物腰で「暴れるなよ」的な注意があったので皆直立不動だったのかなと
思っていたのですが、リキッドルームで見てみて、やはり客層が「暴れるためにライヴに行く訳ではない」という
カラーなんでしょう。居心地良かった。といっても一番最前列はやっぱりいましたけど。
でも、そうじゃなきゃ盛り上がりに欠けるのも事実です。



序盤からキャッチーに飛ばします。
数曲やった後で、後ろのカップルが「今日の気持ちいいね ~~!」と言ってたのが妙に印象的だったなぁ。
これだけライヴ経験のあるバンドでもお客さんの考える「当たり外れ」があるのは当然のことで、そういう意味じゃ
「あー俺は当たりの日に来たのかなぁ」と漠然と思いまし た。
                           
実際、彼らの持ち曲には盛り上がる曲がたっぷりあります。そういった曲だけで2時間構成する事だって可能なはずです。
でもそれってやっぱり違うんですよね。盛り上がる曲には、アッパーな魅力があり、片やドサイケなナンバーや、メロウに
熱唱するのも全部含めて「ゆらゆら帝国」なわけで。そのバランスがバンドと客の間で上手にリンクした時、それが
「当たりのライヴ」なんだと思います。本音を言うと他にも聴きたかった曲は山ほどあります。でもそれは無理な願いだし、
組み立てられたプログラムの中で自分の好きな曲だけ揃うというのはバランス面でも一生ないでしょう。
だから、ここのライヴではあれが聴けた、ここではあの曲っていうサプライズこそ彼らを常に追ってる人たちの醍醐味
なんだろうなと思います。
                           
人気曲をかければいいだけのDJと創作者である彼らはそこが違う。当然のように彼らの音は彼らにしか出せない専売特許だし
何を演奏するのも彼らの自由。それこそがアーティストたる所以、唯一無二である強みですしね。そんな中でも個人的な
ハイライトとしては「男は不安定」「すべるバー」「グレープ フルーツちょうだい」「はて人間は」かな。いやはや半端ないです。
彼らほどの音の猛獣使いには心底惚れ惚れします。
「発光体」が聴けたのも良かった。前のほうでペットボトルの水が宙を舞ってたっけ・・・。

男は不安定


すべるバー


ゆらゆら帝国 - 発光体



ステージには大量のストロボライトが設置されていて、「何に使うのかなぁ。オブジェかなぁ。」と 疑問でしたが
ライヴ終盤でギターの凄まじいフィードバックに併せてストロボライトだけをひたすら点滅させる演出を繰り出して来て、
これじゃまるで裸のラリーズじゃないかって一人でツッコミんでました。

裸のラリーズ Les Rallizes Denudes 2


話には聴いていたけど、実際その洗礼を受けると天に召されそうな気分になりましたねぇ。アンプの上に乗っかって
ひたすらギターを掻き毟る坂本さん。数分に及んだ恍惚の時を味わいながらも、「てんかん」の発作に見舞われる人が
いなければいいけど・・・なんて要らない心配をしてました。屋外で聴くのももちろん良かったのですが、そのスタンスや
打ち出すイメージ、標榜する作風。やっぱり地下室が似合いすぎますね。

発狂手間の存分のノイズの嵐を浴びて、ライブ終了後30分以上耳が元に戻らなくて、同伴者と会話がほとんど 「え?」の
聴き返しの連続でした。お年寄りの気分を50年早く味わいましたね。

あ、最後に、 話は急に俗っぽくなるのですがゆらゆら帝国のファンって女性が多いのご存知でしたか??黄色い歓声
すっごい飛び交っています。
                           
例えば「男は不安定」のとき、慎太郎さんが「BOY!」とシャウトすると女性陣が「キャー!」というのはほぼ定番になってるの?
ってくらいでした。僕は男なので異性の目で坂本さんを見れないのが残念で仕方がないのですが、旧来よりロックンロールの
掟は「同性から見ても異性から見てもカッコいい」 であり、着眼点こそ違えど性別を越えて愛される。



それは不健全な不良音楽の中で唯一健全な部分でもある気がします。そんなこんなで今回で二度目ですが、
また観に行こうと思います。


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【ライヴ】ゆらゆら帝国を日比谷野音に観に行ったときの話【想い出】

2020-11-26 19:31:24 | 観たライブ

※以下は、2005年4月2日 ゆらゆら帝国 フリーライヴ (日比谷野外大音楽堂)を観た当時の感想となっています。
興味のある方は、読み進めてください。


フリーライヴに当選したので日比谷野外大音楽堂まで行って来ました。個人的には数少ない「好きといえる国内バンド」である、
ゆらゆら帝国。CDも、もちろん良いが、それ以上にライヴが滅法すごいと評判の彼ら。そのサイケデリアの真相を探るべく
行ってきました。それにしても3000人?くらいを招待してフリーライヴを行うなんてホント粋な事してくれますよね・・・。

70年代なんかは「100円ライヴ」など開催されてたようですが、ショーは常にお金の問題が何かと付きまといます。
そんな現代のシステムのなかで、これだけの衝撃とクオリティのライヴをハガキ代50円のみで観れたなんて・・・。
心底嬉しい・・・。 と、感傷に浸るのはそこまでにして、ライヴの感想を覚えている限り書き綴っていきたいと思います。

まずは、会場。日比谷野外大音楽堂。確かここは尾崎豊が7mの高さの照明用イントレから飛び降りて、左足を骨折したまま
歌いつづけたという伝説の会場だと思います。




整理券番号が 700番代だったので一等席には陣取れなかったのですが、とても観やすい!ビル風もあって多少肌寒かった
ですけど、いざ演奏が始まってしまえばライブの熱気と相殺といった感じでした。一日中、比較的穏やかな気候でしたし。

そして客層。これはメンバーがステージに現れる前にマネージャーの人から口頭で注意があったせいか騒いだり他人に
迷惑をかけてる人はいませんでしたね。もともとちゃんと演奏を見るお客さんが中心のバンドと言えるのかもしれません。
個人的にかなり居心地が良かったです。

そして、バンドが登場すると「生ゆらゆら帝国だ!」と、この期に及んで、静かにはしゃいでしまいました。
会場も一気に活気付きま す。赤いパンタロンに赤いギターの坂本慎太郎氏。



照明の光がベースのボディに反射しまくり、その長髪黒づくめの灰野敬二ファッションと相まって、まるで黒魔法術士と
いった感じの亀川千代氏。対照的に黄色いシャツで登場のドラムス柴田一朗氏。



歓声が飛び交う中、「千代!!」と叫んでいる人が多くて面白かったです。そして、一曲目が始まるとその音の大きさに
「ビル街の中、ここまで爆音で苦情来ないのかな・・・。」と、田舎育ちが故の疑問を感じました。

でも、そういう場ですものね?ご近所さんは了解の上なんですよね?21時くらいまでならオッケーなんですよね?
いや、ほんとに日比谷公園の桜が驚いて開花するんじゃないかってくらいの爆音と、そんないらない心配事も、
バンド・サウンドに撃たれるうちに忘れかけたころ、3曲目に「夜行性の生き物三匹」!!!

ゆらゆら帝国(Yura Yura Teikoku) - 夜行性の生き物3匹(Yakousei no Ikimono 3piki) (Live at 日比谷野外音楽堂)


日本の阿波踊りをも感じさせる大好きな曲というのもあるのですが、大都会でこの曲が公然と響いてる事に、妙に心を
打たれてずっとニヤニヤしてました。ただ前半の印象から、フリーライヴだし、多くの人向けにポップなシングル曲中心の
セレクトで進むのかな?と思いつつ、やはりそう一筋縄で行きませんでしたね。

でも、それこそ、このバンドの面白み!混沌としたサイケ空間もばっちりやってくれました。「侵入」→「恋がしたい」
のコンボに「ズックにロック」→「グレープフルーツちょうだい」への流れが個人的なハイライトだったと思います。

恋がしたい


ゆらゆら帝国 / ズックにロック

2001年のライヴ。

ゆらゆら帝国 (Yura Yura Teikoku) - 「グレープフルーツちょうだい」 (Grape Fruit Choudai) [LIVE]



そして最終曲「EVIL CAR」では、おおよそここまでの音を野音で出していいのか?と心配になるほどの坂本氏のギターが炸裂。
ひたすら持ち場に佇む二人をよそに、時に飛び跳ね、時にムーン・ウォークのような動きをしながら、彼にギターの神様が
降りてるのを感じました!!ファズ、ディストーション、そして、我に返るかのようなコーラスのアルペジオ。
過去のシングル曲や歌を聴かせる曲は控えめでしたが、それも、なんのその!「しびれ」「めまい」の二枚の
アルバムもそうですが確実にキャリアの更新と名曲を生み出している彼ら。リリースされたばかりの新曲も聞けたし
(ザ・コミニケー ションがたまらなく好きです・・・)大満足でした。新作は坂本氏の過剰リバーヴ・ボーカル曲が多数
聞けそうですね!チケットが取れ次第ですが、AXも行ってみたいです!!

ただ、余談として、野音の開放感・・・これはかなり+要素があった気もします。両側に見えるビル群と、鳴ってる音が
実にミスマッチで心地よかったんですよね・・・。これはマッチしていたということでしょうか・・・。外で爆音に触れるという
良い意味での背徳感もありました。家でスピーカーで聴いてたら誰かしらに文句言われますからね。

あと、自然の風に触れながらというのも季節柄良かった・・・かな・・・。まぁ、それを抜きにしたって、昨日までの
僕のようにライヴを経験していない方、是非一度この非現実的サイケ デリック・ロックで、ゆらゆらしてみませんか??
あ、それと、今日のライヴの1%でもいいから味わいたいとお思いでしたら、

↓ ライヴCDゆらゆら帝国 「なましびれ なまめまい」↓   



ご存知の方も多いことと思いますが、なんと1,000円です。実に値段に見合わない「ゆらゆら帝国」ライブ盤。
聞く価値云々なんて言ってる場合じゃないです。買ってみて下さい!!また、今から過去の作品を集めるのは
ちょっと・・・という方はベスト盤もリリースされてますので、そちらをどうぞ。ベストにはあまり肯定的になれないところが
ありますが、収録曲やレア曲の収録、値段などを総合的に考えても買って損はないCDです!!



それにしても、これだけ長文を書いたのに未だに興奮が覚めやらないってどういうことなんでしょうね。


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2007年 東京環境会議@新木場スタジオコーストへ初めて岡村靖幸を観に行った時の話。

2020-11-18 15:55:36 | 観たライブ

※この記事は2007年当時に書かれたものです。


東京環境会議@新木場スタジオコーストに行って来ました!

言うまでもなくお目当ては「岡村靖幸」の復活!何かこの名前を打ち込むだけでドキドキするのは何故だろう…。

土曜の夜の9時から翌朝5時まで友人と飲んで帰宅後、2時間ほど寝てからの出陣だったので体力的に
キツかったです。本当は体調も万全に整えて挑むのが礼儀なんでしょうけど、何か潜在的に疑ってたんでしょうね。

いざ行ってみたら突然のキャンセルを喰らうのではないかとか、とにかくその姿を見るまでは信じる事が出来ない。

演者が1人終わる度に気が気じゃなかった。岡村さんは本当に登場するのだろうか・・・と。

今になって冷静に考えればキャリア的にも話題性としても一番最後で当然ではありますが、なにしろ岡村ファンを
中心とした半端ない混み方でした。

絢香は歌上手いなぁと思いながら、クレバが終わって小林武史による次のアーティスト紹介が始まると、場内が
今までと違う尋常のない活気を帯びて来て、どよめきが起きて右前方で(僕はフロアの階段を昇った中二階部分のビデオカメラの
真後ろにいました。何かが起きて演奏してるメンバーが軽く引いてました。熱狂的なファンの人でもいたのでしょうか。
まぁいいや(笑)岡村ファンは凄いって事は噂に聞いてたけどやっぱり凄かった(笑)





出てきた岡村さんはかなり痩せてました。若い頃ほどではないけど最近では一番シャープでしたね。
ゴツイサングラスをかけて髪型は今までの映像では一回も見たことのない、ドラゴンボールのべジータを短くした
みたいな感じでした。

あ、そっか坊主にしてたんですしね…。

一応、短いですがセットリストを。
1、カルアミルク
2、ア・チ・チ・チ→聖書(バイブル)メドレー
3、あの娘僕がロングシュート決めたらどんな顔するだろう

カルアミルクの途中でサングラスを外してくれました。
エロティシズムと鋭さを持つあの眼光でした。カッコ良かったなぁ。

後半声があまり出なくなったのは、きっと感極まってでしょう。

何しろ「頭おかしいんじゃないの?」って言われるくらいライブDVDを見てたので、彼が目の前にいるだけで
僕は大満足でした!

もし単独公演が行われるなら、次こそは死んだ気になってフロアに飛び込んでみようと思います!


岡村靖幸 東京環境会議



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岡村靖幸 TOUR'07 「告白」を観に行った時の話。そして後日談・・・。

2020-11-18 15:21:42 | 観たライブ

※この記事は2007年当時に書かれたものに後日談を付け加えたものです。
今、精力的に活躍されている岡村靖幸さんですが、ファンとして、もちろん岡村さん自身も辛かったであろう時期が
ありました。その当時の気持ちを一ファンとしてまとめたものです。



11月7日、8日とZEPP TOKYOで岡村靖幸を観て来ました。

まさか2日連続で行くとは思いもしなかったのですが、一枚は格安で譲って頂けたという
嬉しいご縁がありまして、たっぷり楽しんできました!

ファン層が30代前半~40代前半くらいが圧倒的多数かと思いきや、自分と同世代(20代)と思しき人も
半数近くいたんじゃないかなと思います。若い世代から支持されるっていうのも天才たる所以ですよね。

復帰後も相変わらず歌声が辛いのは承知の上ですが、何しろトラックの作りが半端なく凝ってる。
やはり唯一無二ですね。あとダンス。フレッシュボーイやME-IMIツアーのDVDに比べると断然動けてる。
いやぁカッコいい。

東京公演2日とも行った上に、ファングッズでストラップまで買ってしまいました。
こんなミーハーな事するの今まで生きててはじめてかも…。



ただ張り切りすぎて、大阪公演で肉離れ起こして名古屋は延期らしいですね。

常に一筋縄でいかないのは岡村さんらしいというか何というか…。

自分も当事者じゃないから軽々に言えますけど、名古屋まで観に行った人は本気で気の毒…。





と、ここまでは普通のライブの感想・・・・。


時は流れて2008年2月。沖縄旅行に行った帰り、遠ざかる那覇空港を眺めながら旅の終わりに
落ち込み、帰りのリムジンバスの中で本土の寒さと窓の外をちらつく雪に落ち込んでいるさなか、
隣の座席で携帯を見ていた友達の放った一言・・・。


「岡村さんまた捕まったみたいだね。」


一瞬訳が分からず、たちの悪い冗談だと思いました。そして落ち込みから一転怒りに変わり
(なぜ友達相手にキレたのかは未だに謎w)

「ふざけんじゃねえ!ソースだせ!ごるぁ!」

と2chみたいな返事をしてしまいました。それでも「ホントだって。」ときかないので、すぐに携帯で
アクセスしたら確かに逮捕のニュース。


落胆です。追い討ちです。


3回目。日本のミュージシャンの中では(山口冨士夫さんみたいな稀な人は除いて)最多かもしれない。





そんなにやめられないのか。岡村さん。


東京環境会議、東京公演2回とも行きましたが、今回の振り替えも、もちろん行く予定でした。

ファンが心待ちにして尚且つ支えた再始動だったのに、支払われたギャラをまた覚せい剤に使う。
本気でがっかりです。

これだけのスピード逮捕ってことはマークされてたんでしょうね。

まぁでもこんな事言うのも何だけど、早く捕まって良かった。現時点より酷い中毒になって
廃人になったり、過剰摂取で死ぬよりはマシです。

僕の好きなミュージシャンには薬物を使用していた人も多くて、一時期、私的な好奇心もあったけど、
そういう人たちの成れの果てを知れば知るほど薬物はおぞましいと感じてます。

そして今はただ、活動開始して気持ちがワクワクしていた時期が夢か嘘だったんじゃないかとさえ思えます。


※筆者は音楽活動をしています。以下のYou Tubeより視聴、チャンネル登録して頂けると嬉しいです!!※

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