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NHK シリーズ 沖縄復帰40年(2) “基地とカネ”の深層

2012-05-16 23:00:12 | TVレビュー
2012年5月16日(水)
 今日は、昨日見出しリードだけを紹介した 

NHK「クローズアップ現代」 から 昨日放送された

シリーズ 沖縄復帰40年(2)
 “基地とカネ”の深層

 NHK - 2012年5月15日(火)放送


 を引用して御紹介。

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シリーズ 沖縄復帰40年(2)
 “基地とカネ”の深層

 NHK - 2012年5月15日(火)放送

元沖縄県知事
「お金は怖いですよ、すごく。人の魂を簡単に買い取ることが可能ですからね」

40年たっても失業率や県民所得は全国最低レベル。
国からもたらされるカネへの依存が深まり自立に向けた確かな展望は開けていません。

前村長
「『沖縄をこんな状況にさせたのは誰だ』って言いたい気持ちでいるんですけどね」

「基地とカネ」の構図はどのように生まれ広がっていったのか。
そこからどう抜け出していくのか考えます。


前の年度より600億円余り増額され2900億円を超えた沖縄の振興予算。

どう使うのか4月に入ってからも会議が続けられていました。
実はまだ123億円の使い道が決まっていないのです。
予算をむだづかいせず県の将来につながる事業を考えるのに苦心していました。



沖縄県商工労働部 平良敏昭部長
「(国の振興予算が)2900億までいくとは全く思っていなかったです。国にはいろんな思惑があるでしょう。でも国は国の思い、沖縄は沖縄の思いでやればいいと思うんで」


●沖縄振興策 “基地とカネ”の構図

過重な基地負担を背負う沖縄に対して政府が投じる多額の振興予算。
いわゆる基地とカネの構図が鮮明になったのはアメリカ兵による少女暴行事件がきっかけでした。
沖縄県民の反基地感情は頂点に達しました。
沖縄の基地が維持できなくなるのではないか。
政府は対応を迫られました。



事件の翌年に就任した橋本総理大臣は1人の元官僚を沖縄との交渉役に選びました。
下河辺淳元国土事務次官です。
今回、NHKは下河辺さんが当時作った手書きのメモを発見しました。
沖縄が要望する具体的な振興策を国を挙げて行うことが基地問題の解決につながると書かれています。
橋本総理との間では振興策の額についても話し合われました。

下河辺淳元国土事務次官
「総理、みんながびっくりするような額でないと意味がありません」

橋本総理大臣
「それはいくらなんだ?」

下河辺淳元国土事務次官
「50億です」



このやり取りの5日後橋本総理は当時の大田知事と会談。
提示された50億円の振興策を大田知事は受け入れました。
さらに政府は普天間基地の移設問題でも振興策を全面に打ち出します。
内閣官房長官を務めた野中広務さんです。
沖縄の振興策に深く関わった一人です。

 元内閣官房長官 野中広務さん
「沖縄で軍事的に残されている問題を少しでも片づけていく。だからそれには必要な公共事業もやらなくちゃならない、それが振興策に変わっていくというようになってきたわけですね」




振興策を条件に、基地の県内移設を受け入れるべきか。
平成10年に行われた県知事選挙では、この問題が最大の争点となりました。
県内移設にあくまで反対の立場を明確にした大田知事。
一方、対立候補の稲嶺氏は経済発展から取り残されている沖縄には、振興策が必要だと訴えました。

県民
「やっぱり国とパイプを取ってもらって、経済の打開をやってもらいたいですね」

選挙は稲嶺氏が勝利。
県民は政府の振興策に沖縄の未来を託したのです。



元沖縄県知事 大田昌秀さん
「お金は怖いですよ、すごく。
人の魂を簡単に買い取ることが可能ですからね」



これ以降、基地に関連する新たな振興策が次々と立ち上げられ、多額の予算が沖縄に投入されました。



基地がある嘉手納町に整備された公共施設。
入り口に住民たちが作ったレリーフがあります。
振興策に関わった政府関係者が飾られているのです。
その一人、岡本行夫さんです。
首相補佐官として各市町村の要望を聞きながら配分される金額の調整などに当たっていました。

しかし、振興策で作られた施設の中には自治体の大きな負担になっているケースも出ています。
宜野座村に10年前21億円かけて建設された海水を使った入浴施設です。
アジア最大級をうたいオープンしましたが利用者の多くは地元のお年寄りで累積赤字は1億5000万円に上っています。

施設職員
「こんなにマイナスが大きいんであれば、『負の遺産になってはいませんか』って問いたいです」

基地とカネに翻弄されてきた沖縄。
投じられた巨額の予算が沖縄の自立につながったのか今、改めて問われています。



元内閣官房長官 野中広務さん
「何のために沖縄県民をこのような形にしてしまったんだ。沖縄県民の中にも『もらわにゃ損だ』『この時とっとけ』『この時やっとけ』という気持ちを常に大きくしてしまったということをね、やっぱり政治が悪かったんだと」




前宜野座村長 浦崎康克さん
「『沖縄にはお金を与えておけばOKするよ』という雰囲気を作らせてしまったのは沖縄かもしれませんけれども、でも『沖縄をこんな状況にさせたのは誰だ』と言いたい気持ちでいるんですけどね。“自立”いい言葉ですけど、見いだせきれない」

(以下略)

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3197_all.html


から御覧ください。




 





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