気の向くままに junne

不本意な時代の流れに迎合せず、
都合に合わせて阿らない生き方を善しとし
その様な人生を追及しています

‘12. 雪下の放射性物質  見えない時限爆弾

2012年02月07日 | ブログ

  立春も過ぎて暦の上では春なのですけれど、どうのもアテには出来ていませんね。 北国では相変らずの大雪、いや、豪雪。 

  ここで考えてしまうのは、雪の事ばかりが取沙汰されて(当然の事ですが)その下に隠れてしまっている、例の放射性物質の事です。例えば森の木々。秋に落葉しなかった葉や枝、そしてその樹の下の土壌。放射線物質は相変らず存在している筈で、 半減期もまだ終っていないまま。 どの報道機関も伝えてはいませんが、一体どうなっているのでしょうか? 屋根や壁の洗浄も雪が降り始める前に終了していたとは思えませんし、やり残っているところは、今、雪の下。 保管場所へ行けない土や瓦礫も雪に埋もれたまま。 大丈夫なのでしょうか? そればかりではありません。原発では放射線物質が大気中に漏れている事に変りは無い筈。水滴の雨粒よりも付着性の高い雪と共に、冬の季節風に乗って拡散もしているでしょう。  

  春の雪解けになった時に、木々の放射線はどうなってしまうのでしょうか? 様々な水路を流れて行くその先は何処でしょうか? 土壌に隠れたものは? これといった決め手が無いのは承知していますが、せめて正確な見通しが知りたいものです。 今私達が知り得て、想像に易いのは、『雪の下には時限爆弾が在る』という事なのですから。 

  政府の対応の遅さは誰もが指摘していますが、一週間前の1月29日にニュースで流れた対策もそうでしょう。 福島県の要請を受けて環境省が、野生の動植物のセシウムに関する調査を始める・・と発表しました。10ヶ月も経ってからですよ。それもコメントにはおまけが付いていて『今年度中に中間報告をする』というものでした。 今年度中・・とは、一体いつの事なのでしょう?  おかしいのはですね、野生の動植物、つまり自然界に与える影響は、 10ヶ月も経たなくても判り得ていた筈なのに・・・という事なのです。  確かに人間大事で優先したのかもしれませんが、  これは決して見過ごしてはならない大きな問題です。 常に何処かへ移動をし続ける野生の動物たちが汚染地域を拡げるであろう可能性は高いからです。 汚染されたエサを捕食し、汚染された排泄物を撒き散らすのは目に見えています。 線量は仮に減っていたとしても、この事実は変りません。同様に言えば、避難場所に連れて行けなかったペットに付いても然り。可愛そうなのは人間だけではないのですが・・・。 

  あと30日程で1年経ちます。 今頃になって問題視される事柄、或いは未だに解決策が見出せないもの、あれこれ。みんな責任逃れをしているけれど、今起きている事は、その当初から容易に推察出来ていた事ばかり。  平和ボケしているのでしょうか? どうしても危機意識の欠如を感じないではいられません。 これは日本人全体に言える事ですが・・・。   

  雪が解ければ、やがて花粉(症)のニュースが流れ始めるでしょう。 忘れてはいけません。その花粉にも放射性汚染物質が付いているかもしれないという事を。  そして今、雪下には同様の時限爆弾が在るのだという事を。


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