前回の書き込みで私は「日本の穴は江端である」という内容の事を書いた。レシーブ能力の無さ・下手なブロック・一本調子のアタック等をその理由として挙げながら、日本にはまだまだいい選手がいる事を指摘しておいた。ですからこの対キューバ戦のスターティング・メンバーを見た時には「もしかして二連敗…?」と危惧をしました。幸いな事にキューバの調子が思っていた程ではなく、一進一退の末、辛うじて第一セットは25-23で奪う事が出来ました。しかし、第二セット以降はそれも無いであろうと半ば肩を落とした状態でいたところ、真鍋監督はやっと目覚めてくれました。江畑の降板に踏み切ってくれたのでした。
第二セットのローテーションで、「今こそ私の出番」と元気よくコートに入ってきたのは迫田さおり。そしてここから確かに流れが変ったのです。18-25,25-16,23-25と縺れたままで迎えた最終第五セットは、三回目のマッチ・ポイントで17-15というスコアで勝利。かなり苦労はしたものの、江畑が続投していたなら十中八九、それ以前に日本は敗れていた事でしょう。迫田さおりがいたからこそ勝てたと言ってもいい内容の試合でした。この10位のキューバを始めとして、次戦は7位のロシア、そして6位のセルビアと、上位と当たる終盤戦。とても江畑などの出る幕は有りません。でも、今回のメンバーなら可能でしょう。
迫田さおり、『鳥人軍団』キューバに宙を舞って応戦。長い滞空時間と高い打点、そこから打ち込まれるスパイク。この優雅で美しい姿は彼女だけのもの。誰も真似は出来ません。
私が冠した『美翔女』迫田さおりの大活躍が目立った一戦でした。アタック・ポイント19を含む20得点を挙げチームの流れを大きく変えた事は、残り二戦に大きな影響を齎す事でしょう。セッター心理としては「乗っている者へ球を出す」というのが有りますから、この分で行くと竹下佳江はまだまだ迫田さおりを選択するでしょう。あの美しい『宙の舞』をもっともっと見たいものです。スポーツ選手の笑顔…って、ステキですよね。迫田さおりの笑顔は尚更のものが有ります。
とにかくあと残り二戦なのですが、ここで少々気掛りな事。岩坂名奈の調子が下降線を辿っている様な気がする…という事です。前回の朝鮮戦辺りからそんな気配が感じられるのです。ランク上位のチームと対戦しているからその様に映るのでしょうか? 早いところまた調子を上げて来て欲しいところです。荒木選手に関しては前にも書いた様にコンディション次第という所が大きいので、心配はないでしょう。安定勢力は何と言っても(今更云うまでも無く)竹下佳江・佐野優子・山口舞。頑張って欲しいのは対キューバ戦で随所で良いところを見せていた新鍋理沙。そして期待の星は、何度も書きますが迫田さおりです。
翔べ ! 舞え !! 『美翔女』 迫田さおり !!!
トリック・スター(忍者) 山口舞よ 相手を攪乱せよ !!
チーム・ジャパン Go To London !!!
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