15年ほど前に磯部町にスペイン村が出来、それに伴い近鉄磯部駅も
スパニッシュの赤レンガの建物が建てられ、駅前からはスペイン村への 送迎
バスのターミナルが出来、電車の乗降客も多く、駅前はかなり活気づいて
いました。
時代の趨勢と言うか、2年半前に志摩郡5町が合併で志摩市となり、市の
中心が隣りの阿児町になりました。
今まで磯部駅前から出ていたスペイン村行きのバスも近鉄鵜方(阿児町)に
持っていかれ、駅周辺が淋しくなりました。そればかりか最近、今度は駅構内
に設置されていたエスカレーターも取り外され、待合室も切符売り場もなくなり
切符は改札口横で購入と言うことです。
高齢者や足の不自由な人にとって、荷物を持って階段を上がることはつらい
ことです。わたしも電車を利用する時は結構エスカレーターを使用していました。
近鉄側としては、利用客の減少で駅員も削減、エスカレーターにかかる費用
節減等止む無きとなったのでしょうが、住民としては、在った物がなくなるのは
不便であり淋しい限りです。
うわさに寄れば特急も利用できなくなるとか・・・・隣りの鵜方駅へ戻るか、
次の鳥羽駅まで普通電車で行くか、ますます不便となりそうです。
志摩市も観光地でありながら、年々訪れる客も減少気味ですから、行政も
いかにして集客するかが今後の課題です。