企業再生請負人/技術戦略コンサルタント、田中 純の「経営・技術戦略実践講座」

イノベーションによる企業再生、経営・技術戦略、ドラッカー理論を一緒に考えていきましょう!

◆村上水軍の海賊大将、村上武吉のお墓に行ってきました

2012年01月29日 | ちょっと一息
※武吉公のお墓と私。訪れる人はほとんどいないようですが、この日は地元の人が供えたと思われる榊とお酒が墓前にありました。

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 一月も最後の週末となってしまいましたね。「一月は行く、二月は逃げる、三月は去る」といいますが、この時期は、ほんとうにあっという間に過ぎてしまいます。

 さてさて、本日のコラムに参りましょう。


 少し遅い報告となってしまいますが、2012年の正月も、山口県の周防大島にある、村上水軍の頭領、村上武吉(むらかみ たけよし)のお墓にお参りしてきました。

 私の初詣は、毎年、武吉公のお墓参りと決めています。

 村上武吉は、かつて瀬戸内海を縦横無尽に暴れまわった村上水軍の総大将だった人です。


※山口県周防大島町にある武吉公のお墓。後ろに奥方のお墓もあります。信じられないくらいさびれた墓地です...


群雄割拠の戦国時代において、どの勢力にも属することなく独立体制を貫き、海賊の頭領から大名にまで上り詰め、天下人である秀吉にも従うことを拒否し、海賊禁止令により西へ追いやられ、最後は、山口県の沖にある周防大島(屋代島)で寂しく死んでいった人なのです。

 ちなみに私の母は、広島県尾道市にある芸予諸島のひとつの島である向島の出身です。

私は都会育ちですが、一方で自分のルーツが瀬戸内海にあり、幼少の頃より芸予諸島(現在は瀬戸大橋が通る「しまななみ海道」で知られています)の島々に親しんでいたということもあって、興味を持って村上水軍のことを調べるうちに、武吉公の生きざまを深く知ることになりました。


※申し訳程度の解説板があるだけのお墓です。でも、美しい瀬戸内海が望める高台にあります。ほとんど訪れる人もないこの地で、武吉公は、奥方と一緒に静かに海を眺めて過ごされているのでしょう。。。



武吉公は、海の荒くれ者たちをきたえ直し、最強の水軍として統率する胆力を持ちながら、和歌をたしなみ、日本で最初に、船団の陣形による海戦理論の書物を著した人でもあります。

 卓越したインテリジェンスを持ちながら、ブレることのない生きざまを、あの戦国時代においても貫き通してきた武吉公に、私はとても惹かれるのです。


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ジェイ・ティー・マネジメント田中事務所
代表  田 中  純 (Kiyoshi Tanaka)

◇(独)産業技術総合研究所(AIST)/招聘研究員
◇淑徳大学オープンカレッジ講師
◇ドラッカー学会企画委員

〒105-0003
東京都港区西新橋1-2-9日比谷セントラルビル14階
TEL:03-3975-8171  FAX:03-3975-8171
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