J-SAXER QUARTET blog

サクソフォーン四重奏団「J-SAXER QUARTET」、五重奏団「J-SAXER QUARTET plus ONE」

雅山流

2008-04-29 10:55:59 | えがわ
4月29日(祝・火)

4月18日(金)から20日(日)にかけて、実家の用事があり再び米沢に行ってきました。いろいろとやらなければいけないことを済ましてから、ようやく19日の夜に余裕が生まれたので、旧友たちと食事をしました。そこで飲んだお酒が格別でした(また、結局は飲んでいるんじゃないの、と思われますが、まさにその通り──)。その名も「雅山流(がざんりゅう) 極月(ごくげつ)」(新藤酒造店)。米沢の地を訪れの際にはぜひ一度味わってください。言葉では言い表せないほど美味しいです。お酒だけでなく友との語らいも楽しいものです。彼らとは小さいころからのお付き合い。みんな同じ幼稚園でした。(写真)

前回書いた「英語漬け」を続けています。英語判定も「AA」にアップしました。これは英語力を、どくろマーク(Bad)、F、E、D、C、B、A、AA、AAA、Sの十段階に分けて判定するのですが、その中でも上から3番目の位置。やはり褒められると気分がいいものですね。この「AA」──画面に出てくる説明では「海外旅行でのショッピングに差し支えないレベル」──なんかたいしたことはないような表現です…。「英語漬け」はディクテーション(書き取り)が主な判定材料ですが、実は、問題と同じ速度で話すことのほうが難しいのです。ここで勉強になるのはフレージング。音楽も同じですね。

最近読んだ本──「クラリネット症候群」(乾くるみ著)というタイトルに誘われて、4月に発刊されたばかりの文庫本を読みました。この本、主人公の男子高校生がクラリネットを壊してしまってから「ドレミファソラシド」の音が聞こえなくなってしまうという話。例えば「もしもし」という言葉が「も も 」となってしまう症状です。もう少し文体にすると「ク リネットを壊 て まってから、        の音が聞こえなくなって まったのです。 う よう!」(クラリネットを壊してしまってから、ドレミファソラシドの音が聞こえなくなってしまったのです。どうしよう!)という感じになります。最初は良いのだけれど、だんだん文字を埋めていくのが面倒になってしまいました。でも、このはちゃめちゃな発想が面白いですね。頭休めにはよいかもしれません。それと、この文庫本「マリオネット症候群」とペアになっているのですが、その昔のレコードのA面、B面を思い出してしまいました。話は飛びますが「およげたいやきくん」はB面の曲でしたがミリオンセラーになったのですよね。この「クラリネット症候群」のような発想で鷲宮ウィンドのラジオドラマ風コンサートの第2弾が構成できないものかと考えています。でも、前回もクラリネットが主人公だったなぁ。もっとオリジナリティ溢れた発想で考えなくては……。

〔江川〕


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春。新学期。そして

2008-04-16 21:59:27 | えがわ
4月16日(水)

春。新学期。真新しい靴と制服を身に付けた中学生の姿を駅までの道のりでよく見かけます。
4月は新しいことを始めたくなる時期でもあります。ホームページの中味は変わりませんが、トップページの雰囲気を少し変えてみました。そして、2年ほど遠ざかっていたDSソフト「英語漬け」を再開しました。その当時は娘のDSで、流行っていた「脳を鍛える大人のDSトレーニング」(脳年齢を訓練するソフト)を家族で楽しんでいました。「英語漬け」はその頃に購入したものです。この夏は仕事でコペンハーゲンに行く予定だし、来月にはイギリスからの来客をお世話しなければならないので──と、ちょうどよい動機付けもありました。そう、とうとう私専用の“DS Lite”を購入したのです。

英語といえば、先週の月曜日、第一生命ホールで行われたコンサート──カリフォルニアのサンマリノ高校室内合唱団日本公演(共演はアメリカンスクールの2つの合唱団とガーデンプレイスクワイヤ)に行ってきました。最初に登場したアメリカンスクール・コンサートクワイアは、力みがなく素直な柔らかな歌声で“Simple gifts”など3曲を披露。続く同校のヴォーカルジャズアンサンブルは14人の歌い手すべてがマイクを持ち、ピアノ、ベース、ドラムが加わった本格的なジャズコーラス。当然なのですが、英語の発音はきれいだし、なによりもアカペラで歌った“Seek and Hide”の響きが最高でした。そして日本の合唱団、ガーデンプレイスクワヤは、武満徹の“さくら”とボブ・チルコットの”A Little Jazz Mass”を演奏しました。日本の合唱団で“さくら”を聴いたのは初めてだったかもしれません。実に繊細な曲作りで印象的でした。”A Little Jazz Mass”の作曲家は先に書いた来月にイギリスから来日される方。いやがうえでも、この作品に対する興味が湧いてきます。そしてメインのサンマリノ高校室内合唱団。表情が豊かで、かつパワーがある合唱団との印象を持ちました。曲の途中でメンバーが倒れるというハプニングがありましたが、そのメンバーが再度ステージに登場した時の、会場を埋め尽くした聴衆からの温かな励ましの拍手は印象的でした。最後は合同で、ミュージカル《ウィキッド》から“For Good”。こういった交流目的のコンサートはそれこそ目立ちませんが、なかなかよいものでした。

〔江川〕 


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「過去から未来」から「未来から過去」へ

2008-04-08 08:26:59 | えがわ
「自分を信じられるなら、世界を変えられる」とは劇団四季のミュージカル《ウィキッド》のキャッチコピー。
先日の晴香葉子さんの講座でも印象に残った言葉がありました。それは「過去はいくらでも変えられる」ということ。
普通は、過去があるから現在があり、そして未来があると考えがちですね。でも、ポジティブ心理学の世界ではまったく逆のようです。未来があるから現在があり、それによって過去が作られるというもの。
例えば、何かを書こうとして鉛筆を取る──これは過去から未来への流れではなく、未来から過去への流れ、というものです。何かを書くという未来があるから、鉛筆を持つ。「鉛筆を持つ」という現在は「鉛筆を持った」という過去になります。この「書く(だろう)」という未来がなければ、現在も鉛筆を持たないで、「持たなかった」という過去に変わっていくわけです。
なるほど、ものは考えよう。講座にはこのようなキーワードがちりばめられていました。

〔江川〕

◎写真:東京都心の桜は散ってしまいましたが、先週のうちに撮影しておいた渋谷橋の桜並木です。


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春 ─ ブログ、雪、講座

2008-04-05 10:54:21 | えがわ
4月4日(土)

ぎりぎり週一回の掲載ができそうです。(1)ブログを毎日更新する人、(2)週2~3回程度更新している人、(3)週一回、しかも曜日を決めて更新している人、(4)ランダムに更新している人、(5)更新が停滞している人と様々です。私は、(1)はとうてい出来ないので、せめて(3)をしようとも心掛けていはいるのですが、どうしても(5)にもなってしまいます。良く言えば自由気ままの(4)タイプ、でしょうね…。

さて、まずは備忘記録として最近読んだ本。
「アンデルセンの童話集I」(アンデルセン/訳・矢崎源久郎)
「日本語『日めくり』一日一語」(読売新聞校閲部)
「聖女ジャンヌと娼婦ジャンヌ」(藤本ひとみ)
「神々の国 ラフカディオ・ハーンの生涯〈日本編〉」(工藤美代子)

次に、出来事編。
3月22日(土)~23日(日)、実家の用事があり早朝に家を出て米沢へ参りました。新幹線が出来て本当に便利になったと思います。ちょうど、その日も快晴で吾妻連峰がくっきりと見えました。雪はそれこそ山にはたくさんあるものの、市街地にはほとんど残っていません。ところが、実家の玄関前には雪の山(=写真)。実は米沢はこの1月末から2月にかけて大雪だったそうです。屋根にたくさんの雪が積もると家が潰れることもあるので(本当の話)、雪下ろしをいたします。その雪が実家の玄関前の雪でした。下ろしたときは軒先まで雪があったとか。久しぶりにスコップを持ち、道をつけました。

3月27日(木)~30日(日)、合唱センターで「春の集中講座」が行なわれました。リュートを伴奏にネイティブそのもののブリティッシュ英語の発音で瑞々しく歌う波多野睦美さん、声楽アンサンブルに新たなアプローチを試みる声楽家の河合孝夫さん、ドイツでデビュー後、オペラのアリアから現代曲までを柔軟に歌いこなす平松英子さん、劇団四季でミュージカルデビューし、ダンサー、舞台演出家として活躍している佐竹毅さん、心理カウンセラーで巧みに心をつかむ晴香葉子さん、そして東京少年少女合唱隊の指揮者で世界をかけまわる長谷川冴子さんが講師でした。ともすると声楽と器楽、あるいはプロとアマチュアとにわかれがちですが、決してそんなことはありません。そこにはしっかり共通項があります。基本は同じで楽しみ方も同じ。他の分野を通して音楽をみつめるととても勉強になります。つまり基本を認識させられるのです。たとえば、声楽には歌詞(テキスト)が付きますが、アマチュアの多くはそのテキストばかりに注意が注がれ、旋律線をうまくつなげることができません。そこで母音だけで歌ってみるのです。そうすることで音と音の繋がりに注意が向き、上手く歌えるようになります。あとは同じような歌い方でテキストを乗せるだけ。それは器楽の人はいつも心掛けていること、と思いがちですが、実際は違いますね。管楽器で言えばブレスコントロールが難しいし、歌のようなテキストが無い分、表現が難しくなります。今回の講座ではありませんでしたが、母音唱だけの練習で内声のラインがどうも聴こえにくいなと思っていた矢先、歌詞を付けたとたんに、そのラインが生き生きと聴こえてきました。つまり、子音の扱い方です。我々の場合はタンギング、アーティキュレーションにあたるものかと思います。こんなふうに基本を認識できるのです。佐竹さんの身体を使った表現も純粋に楽しいものでした。以前、マーチングをみて同じように感じましたが、サックス四重奏でもステップなどを組み入れてみようかと本気で思います。

埼玉地方は、今日が桜の見頃です。明日は鷲宮ウィンドの練習のあと、少しだけ花見ができそう。

〔江川〕 


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