ざくろ酒

　冬季オリンピックが始まりました。モーグルって、これまではコブの上を滑る若者のスキー競技と思っていましたが、面白いですね。おそらく４年前とは比べようにもないくらい技術が向上しているのだと思います。特に男子はコブの上を滑っている時は「早送り」のように見えて、エアーのときは「スローモーション」に見えるくらい。３D的なエアーでの演技も魅力的です。カメラアングルも良いですよね。観客に向かって飛び立つような映像は視聴者の目を釘付けにしてしまいます。これから続く競技に目が話せません。

　ところで、先月の鷲宮ウインドの定期演奏会のあと、実家の米沢に行く機会がありました。いつものように旧友を誘い、お酒を楽しみました。居酒屋なのにコタツがあり、ゆっくりとした気持ちで楽しめました。今回は、そのあと実家に近い旧友宅におじゃましてもう少しお酒を楽しみました。私が持参した埼玉の地酒の四合瓶はあっという間に無くなり、そこで登場したのが「ざくろ酒」。そう、あの赤い実で酸っぱい果実です。旧友宅の庭にはざくろの木が一本あり、その実を使って仕込むのだそうです。手がまっくろになるとか。このざくろ酒がとても美味しいのです。色は淡いピンク色で、わずかな甘味と酸味が混ざり合って、昔、小さい時に食べたざくろの実を記憶の底から思い出させてくれる味なのです。あまりに美味しいので、どこかのお店で出してもらったらという話も酔った勢いで出てきましたが、仕込める量はきわめて少ないのだそうです。帰りに小さなペットボトルに詰め込んだ、そのざくろ酒を頂いてきました。我が家に帰ってきて、ちびりちびりと楽しんでいます。

〔江川〕