第47回国際ベジタリアン連合・VegFest ドイツ・ベルリンの参加報告

2019年08月28日 | 関連イベント

8月23日~25日に、ドイツ・ベルリンで行われた第47回国際ベジタリアン連合(IVU) VegFestに出席しました。今回のVegFestは、ProVegドイツやベルリンヴィーガン協会等が開催するヴィーガン・サマーフェスティバルにIVUが共催するという形で行われました。フェスティバルが終了した翌日には、国連気候変動賞を受賞した国際的NGOのProVeg主催のヴィーガンツアーに参加し、ヴィーガン食品・日用品専門店の「Veganz」にも訪れました。

23から25日までの間は、Alexsander Platzで行われた、ヴィーガン・サマーフェスティバルに出展という形で、各国から参加されたベジタリアン・ヴィーガンの協会の有力者の方々と交流を行い、フェスティバルに参加されていた方々とも交流する事が出来ました。

ProVegの共同設立者で、マサチューセッツ大学教授のメラニー・ジョイ博士や、英国ウィンチェスター大学の動物福祉センターで研究されている、アンドリュー・ナイト教授、また、ジェームズ・キャメロン監督総指揮の、ヴィーガンアスリートのドキュメンタリー映画「The Game Changers」に出演されているパトリックさんらの講演も行われ、講演後に交流を行いました。

出展ブースは、やはりドイツは動物福祉や環境の意識が高いと聞いていましたが、動物問題を啓発する団体のブースの割合がとても多く、動物保護施設のティアハイムをはじめ、虐待や動物実験等から動物を保護している団体、野生動物保護や捕鯨問題に取り組んでいる団体、そして、動物実験についての啓発を行っている団体のブースが目立ちました。

ヴィーガンフードのブースでは、バーガーやファラフェル、ケバブやアイスクリームなど、どれも食べ応えがあり美味しいものばかりでした。日本からもヴィーガンラーメンが出店されており、交流することができました。そして、IVUメンバーもベルリンでのオフィシャル・アニマルライツマーチに参加しました。

26日は、皆で人権問題を考えるという目的で政治犯などが収監されていた刑務所の見学を行い、昼食後に1時間程度クルーズを楽しみ、Veganzを訪れました。野菜・果物から食品、ペットのヴィーガン食品、そして、コスメなどが置いてあり、ピッツァやウィンナーやアイスクリームなど、日本にもこんな店があるといいなと思うほどの品揃えで、食肉文化のドイツでヴィーガンが広がっている理由として、おいしい代替品がたくさんあるという事も関係しているのだなと思いました。英国ヴィーガン協会の前CEOのジャスミン氏とも交流が持てました。

会議やツアー以外で、BIO MARKETやBIO COMPANYにも足を運びましたが、店には『VEGAN WORLD』というフリーペーパーが置かれているなど、ヴィーガンが当たり前に認識されている事が伺えました。レストランにも行ってみましたが、素食のような味付けの店などもあり、バーガーが置いている店もあり、多国籍な食のアートという感じでした。

ドイツでのさまざまな交流や体験を通じて、フレキシタリアンが約50%というドイツのヴィーガン生活の定着を感じました。このような貴重な経験ができたことに感謝致します。そして、この経験を日本でのベジタリアン・ヴィーガンの定着に活かして行きたいと思っております。

 

(報告:橋本晃一)

NPO法人日本ベジタリアン協会

ホームページ:http://www.jpvs.org/


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