エンタメPの独り言

海外20年。エンタテインメント業界(小売、音楽、ゲーム、旅行、教育、料理)を転々とする1プロデューサーの独り言

タダほど怖いものはない

2021-01-19 22:42:00 | 日記

The Social Dilemma(監視資本主義)というドキュメンタリーを見た。SNSが人類を滅ぼすかもという怖い話。

SNSの目的は利益だ。その大半は広告料だから、広告主を喜ばせるように設計されている。

なのに、今やSNSは人間関係の要だ。SNSはそんな人間関係をよくすることではなく、それを使って広告主を喜ばせることが目的だ。人間関係は感情で繋がっている。よって、我々の感情は広告主のために利用され、犠牲になっている。SNSが始まった2007年頃から子供達のうつ病や自殺が急激に増えている。

だからと言って、今更SNSを止めることはできない。であれば、広告主の代わりに我々ユーザーがお金を払うべきだ。SNS=資本主義はお金を払う人を喜ばせる仕組みになっている。

タダでSNSを使わせてもらう代わりに(それを肩代わりしてくれる広告主のために)タダで感情を使わせてあげているわけだ。タダほど怖いものはない。


自立と甘え

2020-12-16 10:14:00 | 日記

自立とは人に頼らないことではない。自分を持った上で、頼ることだ。自分を持つとは?自分のことは自分で解決する。大抵、自分に原因があるから(笑)でも、どうしても自分だけではどうしようもない時は人に頼ればいい。私もそうする(笑)

ここで大事なのは、頼っている相手も自立していることへの理解だ。そんな自立している人に自分は頼っているのだ。ハッキリ言って迷惑(笑)

迷惑をかけながら、頼っている。よって、それに感謝をし、必ずお返しをすることだ。そのお返しは必ずしも同じ人にする必要はなく、誰かが頼りたい時、今度はあなたが頼られる(助ける)番だ。

こうして世の中は回っている。誰も一人では生きていけない。でも、大前提にまず、みんなが自立していることだ。これがないと単なる「甘え」になる。自立に甘えさせる余裕はない。みんな必死で生きているから。


比較

2020-10-07 01:01:00 | 日記

人は生まれた時から比較される(体重)その後、親は親戚/ママ友、学校は成績/偏差値、社会は役職/資産で比較をする。

比較こそ不幸の始まりだ。本来、他人には関係なく自分が幸せであれば、それでいいはず。人と比較する必要は全くない。が、そんな比較は「目標」と共に現れる。上下関係をハッキリさせ、上を目指すためだ。上とは何か?数値化するとそれが分かりやすくなる。数が多い方が上=目標だ。

目標を持つことは良いことだ。それを分かりやすくするための数値化も理解できる。が、本来の「目的」を見失ってはいけない。人に数値で上になることではない。自分が幸せになることだ。幸せは数値化できず、比較もできない。個人的に感じるものだから。肉好きとヴィーガンの幸せは比較できない。お互いに「好きだから」でしかない(笑)

目標を人に置かず、昨日の「自分」や出来なかった「自分」に置いてみてはどうだろうか。憧れの先輩や上司はいてもいいが、あくまでも参考程度だ。目標にしてはいけない。そもそも前提が違う。生まれ、育ち、性格、得意/不得意、運/不運など、自分にはどうしようもない前提が違う人に目標を置き、それと自分を比較しても全く意味がない。ましてや、それで不幸になるのは本末転倒だ。


BTSとBlack Pink

2020-09-15 14:49:00 | 日記

音楽プロデューサーであったことを忘れてしまう前に(笑)少し音楽について思うことを書きます。

最近、韓国のBTSBlack Pinkがアメリカのヒットチャートを賑わしている。個人的にも大好きだ。素直にカッコいいと思う。アメリカ人ウケするのも分かる。私は子供の頃から10年以上アメリカに住んでいたので、音楽の好みはアメリカ人に近い。逆にJPOPの良さが分からない時がある(汗)

初めてBTSを聞いたのは、ハワイのローカルラジオだった。全米で今流行っているポップスをかけるその局で、彼らの「Fake Love」が流れた。聞こえてきた瞬間、カッコいい!と思った。しかも、韓国語だとは気付かずに。おんぼろなトラックで聞いていたから音質が悪かったのは確かだが(笑)イントネーションが英語そのものだった。あとになって、韓国のアイドルだと知り、ものすごく驚いたことを覚えている。

アメリカでは、ラテン系の曲も流行っている今、言語より歌っているイントネーション(抑揚)がポイントだと思う。最近のラップを聞いていても、歌声が楽器のようだ。ビートにも近い。そもそもが言葉遊びなので、英語で歌っていても、何を言っているのか分からない時がある(笑)

そもそもアメリカ人が好むグルーヴがあって、当然そのグルーヴに歌声も含まれる。グルーヴは感情で、歌声こそ感情そのものだ。BTSBlack Pink(の制作人)は、そのことをよく理解している。


先輩の言葉

2020-09-05 12:39:00 | 日記

経験した人の話を聞くことはとても良いことだと思う。でも、あくまでも「聞いたこと」でしかなく、まだ経験はしていない。実際にそれを経験してみないと本当のことは分からないのは当然だが、聞いただけでそれを避ける(経験したかのように対応する)のも本当に良いのか、疑問だ。本当の意味での経験をしなくなる。

先輩は「聞かれた時」にだけ、後輩にアドバイスをするべきだ。忠告は、特に相手が気付いていない時に言いたくなるものだが、その「気付くこと」こそが、経験である。後輩がたまに先輩がうるさく感じる時があるのは、正解だ。経験するまで分からないのだから。

先輩は言いたくなっても言わず、後輩に経験をさせる。聞いてきた時だけに、アドバイスをする。聞いてくるということは、少なくとも気付いたわけだから。この距離感は、親子にも言えることだが、とても大事だと思う。