鈍感力

渡辺淳一の「鈍感力」なる本がベストセラーらしい

小泉前首相が支持率急低下中の安倍に「目先の事に鈍感になれ。鈍感力が大事だ」と助言した事がニュースで取り上げられ相乗効果も出てるのだろう

この本は読んでいないが「失楽園」や「愛の流刑地」は日経に連載したので読む事は読んだ

映画でも大ヒットしたらしいが麿はどちらも好きではない

別に年取ったら枯れろって言う気は無いがやはりセック○に愛だの憎しみなど生々しい幻想を加えるのは若い内だけで良い

ミーハーは麿の知る限りここ数十年男っ気がないし欲しい気配も無い

生理が上がった時も周りの友達が「なんか女で無くなったみたいで寂しいでしょう」って言うのに「な～んにも！かえってサバサバしたわ」とあっけらかん

ま，色んな人が居て良い訳だが「ウチはみんな淡白だもんね」と同意を求められても困る

麿が数十年女っ気が無いのはやむを得ずであって欲しくないわけではないんじゃから。。

確かに男女間の愛憎は多くの人にとって人生のかなりの部分のウエイトを占める大事ではあるんだろうが，やはり年と共にその比率が下がるのが自然じゃないんだろうか

いい年こいてそれに振り回され殺人事件にまで至る人を見ると他に楽しい事探せなかったのかいなと思う

人生，愛だー恋だーの他にも瑞々しさを保てる事は一杯あると思うが。。

さて「鈍感力」

麿みたいに頭が良く何にでも飛びつける人間は小賢しい仕事が出来るだけで「ホンモノ」は出来ないって意味の対極を表しているんだろう

「鈍感，それはまさしく本来の才能を大きく育てる最大の力です」
「鈍感力を身に付けた人が，集団の中で勝ち残る」
全編これ鈍感礼賛らしいし今年の流行語にもなるんだろう

ちっちゃなことにあくせくせずゆったりと生きようって事だと思うしそれはそれで良いんだが問題はこれを鈍感な奴が納得し多用するだろう事

人間ってなー自分に都合の良いように解釈する才に長けてる奴が多い

「そうかー，鈍感かー，鈍感で良いんだ！」鈍感な奴ほど大きく頷く

敏感過ぎて少し鈍感になれよって人には届かない

おそらくマスコミなんかでも無神経で鈍感そうな奴が大きく取り上げる

それを見た無神経で鈍感そうな奴が巷に増殖する

かくして著者の意図に反し常識人，非常識人の格差は広まるばかり

アホは増える一方

ああ，ニッポンよ！　　何処へ行く？　（ハハハ　オーバーな！　　　　　か？