JMのバレーボール観戦記

テレビのバレーボール解説では触れられない戦術面や選手個人の特徴について、「全員応援」の立場から語ります。

新鍋理沙選手

2012-09-06 15:27:26 | 選手紹介
・基本情報
背番号12番、173cmのライトアタッカー

・スパイク
ライトからもレフトからも、セミを中心としたテンポで攻撃に参加します。大袈裟ではない助走から左肩をネットに差し込むようなスパイクフォームで、やや被り気味に見えるのに被った分の右腕の移動距離が全てスパイクの威力に変換されます。このスパイクフォームさえ保持できれば、ライト・レフト問わず攻撃できます。ただ、このフォームですので、レフトからの超クロスは無く、ライトからはクロス打ちがメインとなります。ライトからCセミやDセミへの切り込みも強打で決められます。またロンドンではDクイック並のライト平行や、高橋みゆき選手を彷彿とさせるBクイック並のレフト平行も強打で決めていました。セッターの竹下佳江選手の低く速いぶん投げる平行トスが合うようです。バックアタックは国内の試合では打っていますが、代表では少なく、2012年はロンドンOQTで高いバックライトを1本、WGPでバックセンターから1本を打っただけです。新鍋理沙選手の身長では、竹下佳江選手の戻り気味のバックライトのトスは打てないでしょう。また、新鍋選手は、同じスパイクの失点を2連続ですることがほとんどありません。1本止められても、同じスパイクを次は決めてくれる感じです。さらに、2枚ブロックにつかれても、タイミングか場所に狂いがあれば決められます。

・レシーブ
サーブレシーブは非常に良いです。守備範囲が広いため、木村沙織選手の負担をかなり軽減しています。また、スパイクの助走が大袈裟でないので、サーブレシーブしたらすぐに助走に入り簡単にスパイクを打ちます。スパイクレシーブは、コースに来たボールの扱いは上手いですが、強打軟打問わず、コースに入るのは苦手のようです。

・トス
レフトオープンにしか上げませんが、レフトの選手の体勢を見てトスの位置や高さを調整しているようです。

・ブロック
低いですが、形とタイミングは抜群です。そのため、相手レフトが不用意に叩きつけてくれれば綺麗にブロックできます。

・サーブ
ロンドンメンバーでは唯一のジャンプサーバーで、サーブミスもジャンプサーブにしては少ないです。ただ、レシーバーにとっては程よいドライブ回転なので、正面に来たらAパスを返されることもあります。

・JMが選ぶ思い出のシーン
ロンドンの韓国戦、第2セット6-1の場面、Bパスからの長い速いレフト平行が凄いの一言でした。

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