JMのバレーボール観戦記

テレビのバレーボール解説では触れられない戦術面や選手個人の特徴について、「全員応援」の立場から語ります。

素子スペシャルだけがコンビではない

2012-09-18 22:50:52 | 全日本女子 コンビ
全日本女子と言えば、コンビバレーを思い浮かべる方が多いと思います。そして、コンビバレーと言えば素子スペシャルのようなものを思い浮かべる方が多いと思います。

ちなみに、素子スペシャルとは、テレビ中継で有名な、左利きライトの大林素子選手が超目立つコンビプレー。レフトがBクイック、センターがAクイックかCクイックのダブルクイックに入ります。そして大林素子選手は、ライトから、セッターとダブルクイックの後ろを颯爽と駆け抜け、BワイドかLの左方向のブロードを打ちます。たいてい大林素子選手がノーマークになり、強烈なスパイクが突き刺さります。

もちろん、これは立派過ぎるコンビプレーです。しかし、素子スペシャルは試合中数回しか使いません。そんな派手なコンビより、地味でも試合を通してかなり重要なコンビがたくさんあります。攻撃に限らず、ブロックで隣に並ぶ選手にはコンビが存在しますし、ブロッカーとレシーバーにもコンビが存在します。コートに立つ6人の中には、2項係数を計算すれば当たり前ですが、2選手間のコンビに限っても15個のコンビが存在しているわけです。

現在の全日本女子でも、テレビ中継では山口舞選手のコンビ攻撃ばかり誉めたてます。しかし、ロンドンの銅メダルの背後には、15個のコンビの緻密プレーがあるのです。

このカテゴリーでは、全日本女子のロンドン出場メンバーをもう一度背番号順に取り上げ、その選手と他の選手とのコンビを解説していきます。是非選手紹介の記事とあわせてお読みください。

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