お早うございます。11月24日トルコ、シリア国境でロシア戦闘爆撃機(su-24)がトルコ空軍機(F-16)により撃墜されました。同国境付近が各民族勢力がしのぎを削る場である事を改めて知らせてくれる事件であったと思います。地図中のピンクの四角で示したイドリフ付近(紫色で示したエリア)は反体制勢力のトルクメン(トルコ系)が支配する土地です。この勢力をラタキア付近に駐留するロシア空軍機が攻撃した事実が有るのでトルコ空軍はロシア機の越境を狙っていたと思われます。撃墜後パラシュートで降下中のパイロットを銃撃したのも反体制派(トルクメン)だと思われます。爆撃を受けているグループとしては当然の対応かもしれません。(正規軍なら捕虜にすべきです。)また、オレンジ色で示したクルド人勢力はトルコ、シリア、イラクにまたがっていて独立を目指している様です。そこにIS(イスラム国)が無理やり食い込んで来て難しくしています。正規軍なら空爆で叩いて地上軍が掃討作戦をし平定しますが、ISなどは住民を盾にして戦うので、地上軍の投入はイラクの二の舞になるので躊躇すると思われます。東京大空襲の様な無差別攻撃も出来ず、ISを一網打尽にすることは困難を極めそうです。
それにしてもアサド政権を支援するロシアにも困ったものです。有志連合と称し空爆を続ける米、仏、露国の今後の行動はどこに向かうのでしょう。アサド一派をロシアに亡命させ、民主的選挙による政権樹立がベストなのですが。
トルコとシリアの国境には複数の勢力が群雄割拠、民族的な対立もあるようですが武力で恐怖心を煽り、まんまと一大勢力にのし上がってしまったISはシリアとイラクにまたがる広大な土地を手中に収めてしまいました。そんな折、イドリブ北方のトルコ国境でロシア機が撃墜されました。今度はロシアが対空ミサイルでトルコ機を狙っているかもしれません。
シリア上空でIS部隊の攻撃に参加している戦闘機を紹介致します。撃墜されたロシア空軍戦闘爆撃機 tu-24 です。バーチカルスタビライザーが2枚の米海軍艦載機F-14に似ています。
トルコ空軍のマルチロールファイター(多用途戦闘機・多任務戦闘機) F-16 単発ですが軽量なので運動性能は抜群です。
トルコ領内の空軍基地からISに対する爆撃に参加している米空軍のF-15戦闘機です。ほかにF-16も参加しています。
パリでのテロ事件以降、急きょシリア沖に派遣された空母シャルル・ド・ゴールから発艦しようとするマルチローラー(多用途機)ラファールM
フランス海軍の原子力航空母艦、シャルル・ド・ゴール(基準排水量:36,600㌧、全長:261.5m、全幅:64.36m)です。ラファールM12機、シュペルエタンダール20機、E2C 3機他を搭載するフランス海軍のエースです。
上記の各国戦闘機は対IS「有志連合」 としてまちまちに空爆を実行していますが、ISが町場に移動し、住民を盾にする作戦に移行する事は間違いのない所です。そういう状況でどのようにして平和なシリアを取り戻し、民主的選挙を実行するのかが今後の課題です。平定のセオリーとしては地上軍を投入してISをせん滅しない限り本当の平和はやってきません。誰が虎の穴に入るのかが問題です。
暑さ寒さが交互にやってきて不思議な秋でしたが漸く晩秋らしくなってきました。玄関に色を添えてくれるサボテン科の常緑多肉性草本「シャコバサボテン」です。英名ではクリスマスカクタス、店によってはデンマークカクタスのブランドで売られているかもしれません。原産地はブラジルです。西陽の沈む早さに併せたように、あっという間に全開です。花の重さに耐えかねて垂れています。クリスマスまでは持ちません。