自燈明・法燈明の考察

私が感じた創価学会の問題点②

 さて、前の記事では私の略歴について書かせてもらいましたが、当時の創価学会が青年部の人材育成として中軸にしていたのが、人材グループでした。

 創価学会の青年部では、男子部に「創価班」「牙城会」という人材グループがあります。その他にも「金城会(これは池田会長の私的ボディガード)」や、私から見て何をやっているか判らない「長城会」、またドライバーのグループ「転輪会」なんていうのもありましたが、これらは人材育成グループではないと思っています。

 さて、創価班に私は入ってましたが、そこでは「基本三精神」や「実践五項」という事が、徹底して叩き込まれます。

【創価班基本三精神】
 ・学会を護る
 ・会員を大切に
 ・陰の戦いに徹する

【創価班実践五項】
 ・責任ある行動
 ・明確なる言語
 ・親切な態度
 ・清潔な身なり
 ・正確な連絡報告

 私が創価班に入った時、ここは創価学会の幹部養成の為の人材グループだと言われました。確かに創価学会の末端組織で幹部をする人達は、創価班か牙城会の何れかに所属していましたが、これは末端組織の幹部の精神的な事を、この人材グループで刷り込む事を目的としていたからだと思われます。

 では創価学会では末端幹部にどの様な事を求めていたのか、少し具合的に書いてみます。

 ●学会を護る
 創価学会とは広宣流布を目指す団体です。広宣流布とは法華経をこの人類社会に弘める事で、創価学会では実際に広める組織は自分達しかなく、だから歴代会長も自身の生命より大事にしてきたのが創価学会てあると教えられました。その為にこの組織は絶対に護らなければならないし、常に人間第一の組織でなければならない。もしこの組織を外から壊そうとする輩がいたら、敢然と戦い、中から食い潰す敵がいた場合、それらとも戦わなければならないと言うのです。

 ●会員を大切に
 これは創価学会を推進するのは会員であるから、その会員を大切に護りぬかなければならないという事です。歴代会長は常に会員の事を想い、会員を大切にしてきた。だからその心を身に呈し、会員を大切にしなくてはいけないと言うのです。

 ●陰の戦いに徹する
 創価学会の幹部とは、人が見ていようと、見ていまいと、常に戦いを止めてはならないし、人がどう見ていようか、見ていまいが関係なく、自分の信じる戦いを、目立たなくても徹して貫いてく。けして名聞名利の戦いをしてはならないし、人が見ていない陰の場所であっても、徹して貫く事が必要だと言うのです。

 これは基本三精神といわれ、具体的には小説・人間革命にある山本伸一青年の姿だと教えられました。だから創価班大学校という一年間の研修期間で、当時は人間革命の全巻読了は必須であると教えられたのです。

 また広宣流布の責任者たるものは、その実践において「実践五項」を常に心に留め、戦わなければならないと言います。

 ●責任ある行動
 これは自分自身の言動には、常に責任を持つことを言います。また自分が担当する組織においても、部員(会員)がもし悩み苦しむ事があれば、それは幹部の責任だと言う事を自覚しなければならないのです。

 ●明確な言語
 人と話をするときには、言葉は明確に語らなければならないと言います。けして曖昧な事や不明瞭な内容ではなく、発言として常に明確に語らなければならないのです。

 ●親切な態度
 相対する人には、常に親切に振る舞わなければならないし、その配慮を忘れてはならないと言います。言いっぱなし、指示を出しっぱなしもダメであり、常に親切な態度で接しなければならないのです。

 ●清潔な身なり
 人にとって外見はとても大事な事です。華美に走ったり無闇に飾り付ける必要はありませんが、常に清潔感のある身なりを心掛けなければならないのです。

 ●正確な連絡報告
 組織内では様々な事が起きますが、常に正確な状況を掌握し、連絡や報告する場合にも、常に正確さに気をつけなければなりません。

 以上が創価班で叩き込まれる「基本三精神」と「実践五項」というものです。私は社会人で研修という類を一切受けてませんが、この創価班で教えられた事は、ある意味で社会でもとても大事なポイントでもありました。だからこの創価班大学校において、私は社会人としての基本的な事を教わった様なものだったのです。

 でもまあ実際に創価学会の幹部をする中で、これらをまともに実践出来ていたかと言うと、かなり抜けがあった事も事実です。しかし幹部としての原点であった事は間違いありません。でも組織活動の中で、幹部としてこれらを実践する事は、ある意味で至難の業でもありました。

 ではそれは具体的にはどこ様な事であったのか、次の回から少し具体的に書いてみたいと想います。

(続く)



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